JP3094432U - 液体ポンプ - Google Patents

液体ポンプ

Info

Publication number
JP3094432U
JP3094432U JP2002007655U JP2002007655U JP3094432U JP 3094432 U JP3094432 U JP 3094432U JP 2002007655 U JP2002007655 U JP 2002007655U JP 2002007655 U JP2002007655 U JP 2002007655U JP 3094432 U JP3094432 U JP 3094432U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
cover
closing
air circulation
section
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2002007655U
Other languages
English (en)
Inventor
鏡 緒 朴
Original Assignee
株式会社徳信洋行
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社徳信洋行 filed Critical 株式会社徳信洋行
Priority to JP2002007655U priority Critical patent/JP3094432U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3094432U publication Critical patent/JP3094432U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 転倒や誤作動によって液体が吐出されること
がなく安全性と信頼性に優れ、機構が簡単で操作が簡便
であるため生産性、操作性、作業性に優れる液体ポンプ
の提供。 【解決手段】 液体容器のキャップ部に直接取り付けら
れ、乾電池を収納する電池室と、電池室に延設され駆動
スイッチを備えた操作部を収納する操作部収納部と、操
作部収納部の下方に延設された液体汲み上げ部と、液体
汲み上げ部に挿着され先端に駆動スイッチにより駆動す
るモーター及び羽根車を備える液体汲み上げ管と、液体
汲み上げ部と連設して操作部収納部の外側に延設され端
部に液体吐出管を備えた液体吐出部と、を有する液体ポ
ンプにおいて、操作部収納部を開閉自在に覆設するカバ
ー部を有する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、液体容器のキャップ部に直接取り付けられ、乾電池により駆動されて 該液体容器内から移送先容器へと液体を移送する液体ポンプに関するものである 。
【0002】
【従来の技術】
従来、灯油などの液体を移送、停止する液体ポンプは、液体汲み上げ管の先端に 備えたモーターで駆動される羽根車の回転によって液体容器内部の液体を吸入し 、液体吐出管から移送先容器へと液体を吐出するように構成されており、以下の ようなものがある。 (特許文献1)には、「(イ)液体容器の口に取り付けられ外部に屈曲可能な吐 出ホースを接続した吐出口およびモーターポンプ駆動スイッチを設けた本体と、 (ロ)吐出口に設けられモーターポンプ駆動スイッチと連動し該スイッチが遮断 されているとき吐出口を密閉し該スイッチが導通されているとき吐出口を開くバ ルブと、(ハ)本体に連設され液体容器の口から挿入されてその底に達する吸入 ホースと、(ニ)吸入ホースの下端に設けられたモーターポンプとから成ること を特徴とする乾電池式モーターポンプ装置」が開示されている。 (特許文献2)には、「液体容器開口部を密閉固定するためのねじリングを有し 、且つ、液体流路を開閉する弁及び空気取入口を開閉する弁を有する構造」が開 示されている。 (特許文献3)には、「ヘッド部に液体容器内外を連通する空気流路の開閉を行 う空気流路開閉弁と、液体の移送を行う液体流路の開閉を行う流路開閉弁と、ポ ンプを駆動制御するポンプ駆動制御装置と、両弁の開閉を行う弁開閉装置とを設 け、ポンプ駆動制御装置は、弁開閉装置で両弁を閉状態とされたときポンプの駆 動が出来ないものとした非導通状態とし、弁開閉装置で両弁が開状態とされたと きポンプを駆動させる導通状態とできるものとした容器直付け電動ポンプ装置」 が開示されている。 (特許文献4)には、「操作つまみを回動操作することにより液体遮断弁と空気 遮断弁とを開状態にすると共に電動ポンプのスイッチをON状態にする操作装置 を備えたことを特徴とする容器直付け電動ポンプ装置」が開示されている。
【0003】
【特許文献1】 実開平1−22894
【特許文献2】 実願平6−10902
【特許文献3】 特開平10−89282
【特許文献4】 特開2001−32788
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術では、以下の課題を有していた。 (特許文献1)に記載の乾電池式モーターポンプ装置は、モーターポンプ駆動ス イッチの一回の操作でモーターポンプを駆動して液体を吐出ホースから吐出する ものであるから、外部に露出したモーターポンプ駆動スイッチが転倒や外部から の衝撃などにより誤って押下された場合に、液体が吐出ホースから吐出されてし まうので、安全性、信頼性に欠けるという課題を有していた。また、液体容器内 外が連通する空気流通部を開閉する手段を備えていないため、転倒時に空気流通 部から液体が吐出してしまい安全性、信頼性に欠けるという課題を有していた。 (特許文献2)では、液体容器開口部を密閉固定するためのねじリングを有し、 且つ、液体流路を開閉する弁及び空気取入口を開閉する弁を有することにより、 液体容器が倒れても液体が流出しない構造であるが、スイッチを入りにするとス イッチと連動している液体通路開閉弁と空気取入開閉弁が開いて液体が吸入口よ り入り吐出口先端より吐出し、スイッチを切りの状態にするとモーターが止まり 液体の吐出動作が停止すると共に前記2つの弁が閉じるようになっており、外部 に露出しているスイッチが外部からの衝撃などにより誤って押下されると液体が 吐出されてしまうので安全性、信頼性に欠け、さらに一体的に形成された液体通 路開閉弁と空気取入開閉弁の接続部が破損し易いため信頼性に欠けるという課題 を有していた。 (特許文献3)に記載の容器直付け電動ポンプ装置は、弁開閉装置で空気流路開 閉弁と流路開閉弁が閉状態とされたときポンプの駆動が出来ず、弁開閉装置で両 弁が開状態とされたときポンプ駆動制御装置によってポンプを駆動させることが できるものであるが、まず弁開閉装置を駆動し、その後にポンプ駆動制御装置の 操作を行うという二段階の動作を必要とするため、操作が煩雑であり、作業性に 欠けるという課題を有していた。 (特許文献4)に記載の容器直付け電動ポンプ装置は、操作つまみを回動操作す ることにより液体遮断弁と空気遮断弁とを開状態にすると共に電動ポンプのスイ ッチをON状態にするものであるが、機構が複雑で操作つまみを回動操作しなけ ればならず、操作性に欠けるという課題を有していた。
【0005】 本考案は上記従来の課題を解決するもので、転倒や誤作動によって液体が吐出さ れることがなく安全性と信頼性に優れ、機構が簡単で操作が簡便であるため生産 性、操作性、作業性に優れる液体ポンプを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記従来の課題を解決するために本考案の液体ポンプは、以下の構成を有してい る。 本考案の請求項1に記載の液体ポンプは、液体容器のキャップ部に直接取り付け られ、駆動電源である乾電池を収納する電池室と、前記電池室に延設され駆動ス イッチを備えた操作部を収納する操作部収納部と、前記操作部収納部より下方に 延設された液体汲み上げ部と、前記液体汲み上げ部に挿着され先端に前記駆動ス イッチのON/OFFにより駆動するモーター及び羽根車を備える液体汲み上げ 管と、前記液体汲み上げ部と連設して前記操作部収納部の外側に延設され端部に 液体吐出管を備えた液体吐出部と、を有する液体ポンプにおいて、前記操作部収 納部の上端部側壁に配設されたガイド部と、前記ガイド部に水平方向にスライド 可能に係着され前記操作部収納部を開閉自在に覆設するカバー部と、を備えた構 成を有している。 この構成により、以下のような作用を有する。 (1)操作部収納部がカバー部で覆われているので、転倒や外部からの衝撃など による誤作動を防止することができる。 (2)操作部収納部がカバー部で覆われているので、屋外において雨などにぬれ ても漏電を防ぐことができる。 (3)カバー部で覆われている操作部収納部と別に電池室が形成されているので 、カバー部を開閉することなく電池の交換を行うことができ、電池交換時の誤作 動を防止することができる。 (4)カバー部が操作部収納部に対してスライド可能に係着されているので、開 閉時にカバー部に負荷がかからず、破損を低減することができる。 (5)カバー部が操作部収納部に対してスライド可能に係着されているので、カ バー部が破損した場合でも、容易に交換することができる。 ここで、電池室及び操作部収納部は合成樹脂で、液体吐出部と連設する液体汲み 上げ部と成型される。スライド式のカバー部は、操作部収納部の上端部側壁に設 けられたガイド部の溝とカバー部の凸部が係着され、操作部収納部に対して開閉 自在に覆設される。なお、カバー部は透明な合成樹脂で成型されることが好まし い。これにより、カバー部を開けることなく、操作部収納部内を直視することが できる。また、液体吐出部または液体汲み上げ部の管路には、開閉によって液体 の移送と停止を制御する液体流通弁を設けることが望ましい。液体流通弁として は、例えば管路内を軸方向に移動または回転して開閉する弁構造が挙げられる。 ここで、液体流通弁に設けた操作棹がカバー部の内側に突設された突起に押圧さ れ移動することにより、管路の開閉が行われる構成にすれば、カバー部の開閉に 連動して管路の開閉が行われ、転倒時の液体吐出管からの液体の吐出を防止する ことができる。液体吐出部と液体吐出管及び液体汲み上げ部と液体汲み上げ管は 、一体的に成型することも可能である。また、操作部収納部内には、液体容器内 外を連通する空気流通部を設け、液体移送時に液体容器内へ空気を導入して液体 容器内が負圧になるのを防止することが望ましい。ここで、空気流通部を閉塞す る突起をカバー部の内側に突設することにより、カバー部の開閉に連動して空気 流通部を開閉するようにすれば、未使用時に転倒しても空気流通部から液体が吐 出するのを防止できる。 なお、空気流通部を閉塞する手段として、空気流通栓を備え、空気流通栓に設け た操作棹がカバー部の内側に突設された突起に押圧され移動することにより、空 気流通部の開閉が行われるようにしてもよい。 また、駆動スイッチを押圧する突起をカバー部の内側に突設することにより、カ バー部の開閉に連動して駆動スイッチのON/OFFを切り替えることも可能で ある。ここで、駆動スイッチは押圧時にOFFとなり、開放時にONとなるもの で、板バネやつるまきバネで電極との接触を切り替えるものが好ましいが、押し ボタン式の切り替えスイッチを直接、カバー部の突起で押圧するようにしてもよ い。この時、カバー部は合成樹脂で成型されているため、空気流通部を閉塞する 突起や駆動スイッチを押圧する突起を容易に一体的に成型することができる。ま た、操作部にブザーやLEDを設け、液体吐出管の先端に備えた液面センサーに 連動させて、移送先容器が満杯になったことを知らせることもできる。さらに、 モーターと液体吐出管の先端に備えた液面センサーとをケーブルで繋ぎ、移送先 容器が満杯になった時に自動的にモーターを停止させるようにしてもよい。
【0007】 本考案の請求項2に記載の液体ポンプは、請求項1に記載の液体ポンプであって 、前記ガイド部に水平方向にスライド可能に係着され前記操作部収納部を開閉自 在に覆設するカバー部に変えて、前記操作部収納部に一端部を枢軸され前記操作 部収納部を開閉自在に覆設するカバー部を備えている構成を有している。 この構成により、請求項1の作用に加え、以下のような作用を有する。 (1)カバー部が操作部収納部に対して回動可能に一端部を枢軸されているので 、構造が簡単でカバー部が破損した場合でも、容易に交換することができる。 ここで、カバー部には、カバー部を操作部収納部に係止する係止手段を設けても よい。係止手段としては、カバー部に配設したかぎづめ状の突起を操作部収納部 に設けた段差に嵌合する構造が操作性に優れ好ましいが、磁石で吸着したり、カ バー部及び操作部収納部に設けた凸部にリップ溝形の嵌合部材をスライドさせて 嵌合するようにしてもよい。
【0008】 本考案の請求項3に記載の液体ポンプは、請求項1又は2に記載の液体ポンプで あって、前記操作部収納部を開閉自在に覆設するカバー部に変えて、前記操作部 収納部及び前記電池室を開閉自在に覆設するカバー部を備えた構成を有している 。 この構成により、請求項1又は2の作用に加え、以下のような作用を有する。 (1)操作部収納部及び電池室を1つのカバー部で覆うことにより、部品点数を 減らすことができる。 ここで、駆動スイッチを手動操作スイッチとすることにより、乾電池を交換する ためにカバー部を開けても、モーターが駆動されることはない。
【0009】 本考案の請求項4に記載の液体ポンプは、請求項1乃至3の内いずれか1項に記 載の液体ポンプであって、前記操作部収納部内に形設された前記液体汲み上げ部 と前記液体吐出部との連設部を開閉して液体の移送と停止を制御する液体流通弁 と、前記液体容器内外が連通する空気流通部と、を備えた構成を有している。 この構成により、請求項1乃至3の内いずれか1項の作用に加え、以下のような 作用を有する。 (1)操作部収納部内に液体汲み上げ部と液体吐出部を連設できるので、製造、 組み立てを容易にできる。 (2)未使用時には液体汲み上げ部と液体吐出部との連設部を液体流通弁により 閉じることができるので、転倒時の液体吐出管からの液体の吐出を防止できる。 (3)液体汲み上げ部と液体吐出部との連設部に液体流通弁を設けているので、 液体流通弁に破損などの不具合が生じたときにも容易に交換することができる。 (4)液体容器内外が連通する空気流通部を設けているので、液体移送時に液体 容器内へ空気を導入して液体容器内が負圧になるのを防止することができる。 (5)空気流通部がカバー部で覆われているので、液体容器内へのゴミの混入や 、空気流通部のゴミ詰まりを防止することができる。 ここで、転倒時の液体吐出管からの液体の吐出を防止するため、液体流通弁には 密閉性が必要であり、パッキンを備えることが望ましいが、パッキンは液体流通 弁の受け側に設けてもよく、液体流通弁自体をゴムで作製してもよい。また、液 体吐出管には合成樹脂などからなる可撓性のものが好適に用いられる。
【0010】 本考案の請求項5に記載の液体ポンプは、請求項4に記載の液体ポンプであって 、前記液体流通弁が、前記液体吐出部の壁部又は前記液体汲み上げ部の壁部を貫 通し前記カバー部の開閉動作に連動して前記液体流通弁を開閉する液体流通弁操 作棹を備え、前記空気流通部が、前記空気流通部を開閉する空気流通栓を有し、 前記空気流通栓が、前記カバー部の開閉動作に連動して前記空気流通栓を開閉す る空気流通栓操作棹を備えた構成を有している。 この構成により、請求項4の作用に加え、以下のような作用を有する。 (1)カバー部の開閉動作に連動した液体流通弁操作棹によって液体流通弁を開 閉するので、構造を簡単にでき、操作部収納部をコンパクトにできる。 (2)カバー部の開閉動作を行うだけで液体流通弁を開閉することができるので 、未使用時の転倒による液体吐出管からの液体の吐出を防止できる。 (3)カバー部の開閉動作に連動した空気流通栓操作棹によって空気流通栓を開 閉するので、構造を簡単にでき、操作部収納部をコンパクトにできる。 (4)カバー部の開閉動作を行うだけで空気流通栓を開閉することができるので 、未使用時の転倒による空気流通部からの液体の吐出を防止できる。 ここで、液体流通弁を開閉する液体流通弁操作棹及び空気流通栓を開閉する空気 流通栓操作棹は、つるまきバネや弾性のある蛇腹状の筒体によって摺動可能に保 持され、先端がカバー部の内側に突設された突起に押圧されているので、カバー 部を開閉することにより摺動し、液体流通弁及び空気流通栓を開閉させることが できる。 また、液体流通弁操作棹及び空気流通栓操作棹をラックとすることにより、回動 式のカバー部の開閉に連動して回転するピニオンによって、液体流通弁操作棹及 び空気流通栓操作棹を動作させて液体流通弁及び空気流通栓を開閉させることも できる。 さらに、スライド式のカバー部の開閉に連動して水平移動するラック又はピンラ ックを操作部収納部内に配設し、ピニオンに連設された液体流通弁操作棹及び空 気流通栓操作棹を回動させて、液体流通弁及び空気流通栓を開閉させることもで きる。例えば、側面部に連通用の穴を有する円筒バルブを液体流通弁として、液 体吐出部又は液体汲み上げ部の中に挿通しておけば、液体流通弁操作棹の動作に 合わせて液体流通弁の側面部にある連通用の穴が移動し、液体汲み上げ部又は液 体吐出部と一致した時だけ、液体吐出部と液体汲み上げ部が連通する。また、空 気流通栓についても、側面部に連通用の穴を有する円筒バルブとして空気流通部 に挿通し、液体容器内外が連通する空気流通部に垂直な開閉穴を設けておけば、 空気流通栓操作棹の動作に合わせて空気流通栓の側面部にある連通用の穴が移動 し、空気流通部の開閉穴の位置と一致した時だけ、液体容器内外が連通する。
【0011】 本考案の請求項6に記載の液体ポンプは、請求項1乃至5の内いずれか1項に記 載の液体ポンプであって、前記カバー部が、前記液体流通弁操作棹を押圧する液 体流通弁閉止用突起と、前記空気流通部を閉塞する空気流通部閉塞用突起又は前 記空気流通栓操作棹を押圧する空気流通栓閉止用突起と、前記駆動スイッチを押 圧する駆動スイッチ押圧用突起又は前記駆動電源の電極を押圧する導通解除用突 起と、を備えた構成を有している。 この構成により、請求項1乃至5の内いずれか1項の作用に加え、以下のような 作用を有する。 (1)未使用時のカバー部が閉じられている状態では、液体流通弁閉止用突起が 液体流通弁操作棹を押圧して液体流通弁が閉じられているので、転倒時の液体吐 出管からの液体の吐出を防止できる。 (2)未使用時のカバー部が閉じられている状態では、空気流通部閉塞用突起が 空気流通部を閉塞するか又は空気流通栓閉止用突起が空気流通栓操作棹を押圧し て空気流通栓を閉じているので、転倒時の空気流通部からの液体の吐出を防止で きる。 (3)未使用時のカバー部が閉じられている状態では、駆動スイッチ押圧用突起 により駆動スイッチが押圧されてOFFになるか又は導通解除用突起により駆動 電源の電極が押圧され導通が解除されているので、誤作動を防止することができ る。 (4)使用時にはカバー部を開けるだけで、その開ける動作につれて、液体流通 弁操作棹が液体流通弁閉止用突起から開放されて摺動することにより、液体流通 弁を開くことができ、直ちにモーターを駆動可能な状態にできる。 (5)使用時にはカバー部を開けるだけで、その開ける動作につれて、空気流通 部が空気流通部閉塞用突起から開放されるか又は空気流通栓が空気流通栓閉止用 突起から開放されて摺動することにより空気流通部を開くことができ、直ちにモ ーターを駆動可能な状態にできる。 (6)使用時にはカバー部を開けるだけで駆動スイッチが駆動スイッチ押圧用突 起から開放されてONになるか又は駆動電源の電極が導通解除用突起から開放さ れて導通が回復し、モーターを駆動して液体の移送を開始することができる。 (7)作業終了時にはカバー部を閉じるだけで駆動スイッチが駆動スイッチ押圧 用突起により押圧されてOFFになるか又は導通解除用突起により駆動電源の電 極が押圧されて導通が解除され、モーターを停止して液体の移送を終了すること ができる。 ここで、カバー部は合成樹脂によって成型され、液体流通弁閉止用突起、空気流 通部閉塞用突起、空気流通栓閉止用突起、駆動スイッチ押圧用突起又は導通解除 用突起はカバー部と一体的に成型されている。 駆動電源の電極として、例えばスイッチバネを用いることにより、カバー部が閉 じられた状態では、電極が導通解除用突起によって押圧されて乾電池の(+)電 極と接触せず導通が解除され、カバー部を開けると、電極がバネ性によって乾電 池の(+)電極と接触して導通を回復させる。 この時、駆動スイッチを手動操作スイッチとすることにより、カバー部を開けて 導通が回復した後に、十分に安全を確認した上でモーターを駆動することができ る。なお、駆動スイッチはカバー部を閉じることにより、OFF状態に自動復帰 する。また、駆動電源の電極は手動操作により導通を解除することもできる。
【0012】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態における液体ポンプについて、以下図面を参照しなが ら説明する。 (実施の形態1) 図1は本考案の実施の形態1における液体ポンプの液体容器への装着時の一部破 断要部側面図である。 図1において、液体ポンプ1は内部にモーター及び羽根車(図示せず)を収納す るモーター収納部2を備えた液体汲み上げ管16aを液体容器30内に挿入した 状態で操作部収納部10の下部に配設された取付けキャップ部3にて液体容器3 0のキャップ部30aに直付けされ、液体吐出管17aの先端は移送先容器40 にホルダー28で固定されて使用される。
【0013】 次に、操作部収納部10及び電池室13aについて、以下図面を参照しながら説 明する。 図2は本考案の実施の形態1における液体ポンプの操作部収納部の要部側面図で あり、図3は図2におけるA−A線断面側面図であり、図4は図2におけるB− B線断面側面図であり、図5は本考案の実施の形態1における使用時(カバー部 をスライドさせた状態)の液体ポンプの操作部収納部及び電池室の要部断面側面 図である。 図2乃至図5において、10は本考案の実施の形態1における液体ポンプの操作 部収納部、11は操作部であり、操作部11は駆動スイッチ12と、ブザー26 と、LED27と、を有し操作部収納部10に収納され、モーターの駆動電源で ある乾電池13は操作部収納部10に延設された電池室13aに収納されている 。15はガイド部14によって操作部収納部10の上端部側壁にスライド可能に 係着されたカバー部で、操作部収納部10を開閉自在に覆っている。16は操作 部収納部10内に形設された液体汲み上げ部、16aは液体汲み上げ部16に挿 着された液体汲み上げ管であり、17は液体汲み上げ部16に直交して連設され た液体吐出部、17aは液体吐出部17に挿着された合成樹脂からなる可撓性の 液体吐出管であり、18は操作部収納部10から取付けキャップ部3の内側に貫 設された空気流通部である。19はカバー部15の内側に突設された空気流通部 閉塞用突起であり、これにより空気流通部18を閉塞する。なお、空気流通部閉 塞用突起19はカバー部15と一体である必要はなく、別部品として成型したも のを取り付けても良い。20は液体流通弁操作棹20aを有する液体流通弁で、 液体吐出部17の壁部に穿設された貫通孔21に挿通され、摺動保持手段である バネ押さえ部22とつるまきバネ23によって垂直方向に摺動可能に保持されて いる。24はカバー部15の内側に突設され液体流通弁操作棹20aを押圧する 液体流通弁閉止用突起、25はカバー部15の内側に突設され駆動スイッチ12 を押圧する駆動スイッチ押圧用突起である。なお、液体流通弁閉止用突起24及 び駆動スイッチ押圧用突起25は、いずれもカバー部15と別部品として成型し ても良い。
【0014】 以上のように構成された本考案の実施の形態1における液体ポンプについて、以 下その動作を図面を参照しながら説明する。 図3及び図4において、未使用時のカバー部15を閉じた状態では、空気流通部 閉塞用突起19は空気流通部18の先端を閉塞し、液体流通弁閉止用突起24は 液体流通弁操作棹20aを押圧し、つるまきバネ23を圧縮して液体流通弁20 を閉じ、駆動スイッチ押圧用突起25は駆動スイッチ12を押圧してOFFにし ている。 図5において、使用時にカバー部15をスライドさせると、液体流通弁操作棹2 0aが、つるまきバネ23の弾性力により垂直上方に移動して液体流通弁20が 開状態になると共に、空気流通部18は空気流通部閉塞用突起19から開放され 、駆動スイッチ12も駆動スイッチ押圧用突起25から開放されてONになるの で、モーターが駆動され液体の移送が開始される。 また、作業終了時にカバー部15をスライドさせると、液体流通弁閉止用突起2 4の傾斜に沿って液体流通弁操作棹20aが垂直下方に押し下げられ、液体流通 弁20が閉じられ、空気流通部18は空気流通部閉塞用突起19により閉じられ 、駆動スイッチ12も駆動スイッチ押圧用突起25に押圧されOFFとなって液 体の移送が停止する。 ここで、液体流通弁20に設けたパッキン20bは、液体汲み上げ部16の受け 側に設けても良いし、液体流通弁20自体をゴムで作製しても良い。 なお、ブザー26とLED27は、液体吐出管17aの先端に備えた液面センサ ー(図示せず)と連動しており、移送先容器40が満杯になったことを知らせる 。
【0015】 以上のように、構成された本考案の実施の形態1の液体ポンプによれば、以下の ような作用が得られる。 (1)操作部収納部がカバー部で覆われているので、転倒や外部からの衝撃など による誤作動を防止することができる。 (2)操作部収納部がカバー部で覆われているので、屋外において雨などにぬれ ても漏電を防ぐことができる。 (3)カバー部で覆われている操作部収納部と別に電池室が形成されているので 、カバー部を開閉することなく電池の交換を行うことができ、電池交換時の誤作 動を防止することができる。 (4)カバー部を操作部収納部のガイド部に係着させてスライドするので、開閉 時にカバー部に負荷がかからず、破損を低減することができる。 (5)カバー部を操作部収納部のガイド部に係着させているので、カバー部が破 損した場合でも、容易に交換することができる。 (6)カバー部をスライドさせて開閉することにより、液体流通弁操作棹の先端 部と液体流通弁閉止用突起の傾斜部が常に当接した状態で液体流通弁を押圧する ので、液体流通弁の開閉をスムーズに行うことができる。 (7)駆動スイッチが操作部の側面にあり、カバー部を開けた状態でも表面に露 出しないので、使用時に誤って駆動スイッチを操作してポンプが停止することを 防止できる。 (8)操作部収納部内に液体汲み上げ部と液体吐出部を連設できるので、製造、 組み立てを容易にできる。 (9)液体汲み上げ部と液体吐出部との連設部に液体流通弁を設けているので、 液体流通弁に破損などの不具合が生じたときにも容易に交換することができる。 (10)液体容器内外が連通する空気流通部を設けているので、液体移送時に液 体容器内へ空気を導入して液体容器内が負圧になるのを防止することができる。 (11)空気流通部がカバー部で覆われているので、液体容器内へのゴミの混入 や、空気流通部のゴミ詰まりを防止することができる。 (12)カバー部の開閉動作に連動した液体流通弁操作棹によって液体流通弁を 開閉するので、構造を簡単にでき、操作部収納部をコンパクトにできる。 (13)未使用時のカバー部が閉じられている状態では、液体流通弁閉止用突起 が液体流通弁操作棹を押圧して液体流通弁が閉じられているので、未使用時の転 倒による液体吐出管からの液体の吐出を防止できる。 (14)未使用時のカバー部が閉じられている状態では、空気流通部閉塞用突起 が空気流通部を閉塞しているので、未使用時の転倒による空気流通部からの液体 の吐出を防止できる。 (15)未使用時のカバー部が閉じられている状態では、駆動スイッチ押圧用突 起により駆動スイッチが押圧されてOFFになっているので、誤作動を防止する ことができる。 (16)使用時にはカバー部を開けるだけで、その開ける動作につれて、液体流 通弁操作棹が液体流通弁閉止用突起から開放されて摺動することにより、液体流 通弁を開くことができ、直ちにモーターを駆動可能な状態にできる。 (17)使用時にはカバー部を開けるだけで、空気流通部が空気流通部閉塞用突 起から開放されるので、直ちにモーターを駆動可能な状態にできる。 (18)使用時にはカバー部を開けるだけで駆動スイッチが駆動スイッチ押圧用 突起から開放されてONになり、モーターを駆動して液体の移送を開始すること ができる。 (19)作業終了時にはカバー部を閉じるだけで駆動スイッチが駆動スイッチ押 圧用突起により押圧されてOFFになり、モーターを停止して液体の移送を終了 することができる。
【0016】 (実施の形態2) 図6は本考案の実施の形態2における液体ポンプの操作部収納部の一部破断要部 平面図であり、図7は本考案の実施の形態2における液体ポンプの操作部収納部 及び電池室の要部断面側面図であり、図8は図6におけるC−C線断面側面図で あり、図9は本考案の実施の形態2における液体ポンプの使用時の操作部収納部 及び電池室の要部断面側面図である。 なお、実施の形態1と同様のものは同じ符号を付して説明を省略する。 図6乃至図9において、15は枢軸部15aによって操作部収納部10に一端を 枢軸されたカバー部で、操作部収納部10を開閉自在に覆って、係止部15bに より操作部収納部10に係止されている。 図7及び図8において、未使用時のカバー部15を閉じた状態では、空気流通部 閉塞用突起19は、空気流通部18の先端を閉塞し、液体流通弁閉止用突起24 は液体流通弁操作棹20aを押圧し、つるまきバネ23を圧縮して液体流通弁2 0を閉じ、駆動スイッチ押圧用突起25は駆動スイッチ12を押圧してOFFに している。 図9において、使用時にカバー部15を開けると、液体流通弁操作棹20aが液 体流通弁閉止用突起24から開放され、つるまきバネ23の弾性力により、垂直 上方に移動して液体流通弁20が開状態になると共に、空気流通部18は空気流 通部閉塞用突起19から開放され、駆動スイッチ12も駆動スイッチ押圧用突起 25から開放されてONになるので、モーターが駆動され液体の移送が開始され る。 また、作業終了時にカバー部15を閉じると、空気流通部18及び液体流通弁2 0はそれぞれ空気流通部閉塞用突起19と液体流通弁閉止用突起24により閉じ られ、駆動スイッチ12も駆動スイッチ押圧用突起25に押圧されOFFとなっ て液体の移送が停止する。 以上のように構成された本考案の実施の形態2の液体ポンプによれば、実施の形 態1に記載の作用に加え、以下のような作用が得られる。 (1)カバー部が操作部収納部に対して回動可能に一端部を枢軸されているので 、構造が簡単でカバー部が破損した場合でも、容易に交換することができる。 (2)カバー部が回動することにより空気流通部閉塞用突起が空気流通部を上方 から閉塞するので、空気流通部をストレートな筒状体として形成可能となり製造 を容易にできる。
【0017】 (実施の形態3) 図10は本考案の実施の形態3における液体ポンプの操作部収納部及び電池室の 一部破断要部平面図であり、図11は本考案の実施の形態3における液体ポンプ の操作部収納部及び電池室の一部破断要部側面図であり、図12は図10におけ るD−D線断面側面図である。なお、実施の形態1及び2と同様のものは同じ符 号を付して説明を省略する。 図10乃至図12において、50は本考案の実施の形態3における駆動電源の電 極、51はカバー部15の内側に突設されて駆動電源の電極50を押圧する導通 解除用突起、52は空気流通部18を開閉する空気流通栓で、空気流通栓52に 連設した空気流通栓操作棹52aは摺動保持手段であるバネ押さえ部53とつる まきバネ54によって垂直方向に摺動可能に保持され、空気流通栓収容部55に 収容されている。56はカバー部15の内側に突設されて空気流通栓52の空気 流通栓操作棹52aを押圧する空気流通栓閉止用突起、60はモーターの駆動を 手動で切り替える手動操作スイッチである。 本考案の実施の形態3における液体ポンプが実施の形態2と異なる点は、カバー 部15が操作部収納部10及び電池室13aを回動可能に覆設され、導通を解除 するスイッチバネを兼ねた駆動電源の電極50と手動操作スイッチ60とを備え ている点である。 カバー部15が閉じられている状態では、駆動電源の電極50は導通解除用突起 51によって押圧され、乾電池13の(+)電極と接触していないので、電源は OFFとなっている。前記カバー部15を開けると、駆動電源の電極50はバネ 性によって乾電池13の(+)電極と接触して導通がONとなる。この駆動電源 の電極50は手動操作により導通を解除することもできる。 ここで、手動操作スイッチ60はモーターの駆動用スイッチであり、これを操作 することによって手動でモーターを駆動させるものである。なお、この手動操作 スイッチ60はカバー部15が閉じられるとOFF状態に自動復帰するもので、 再びカバー部を開けただけでモーターが駆動されることはない。 また、未使用時のカバー部15を閉じた状態では、空気流通栓閉止用突起56は 空気流通栓操作棹52aを押圧してつるまきバネ54を圧縮し、空気流通栓52 を閉じている。 使用時にはカバー部15を開けることで、空気流通栓操作棹52aが空気流通栓 閉止用突起56から開放され、つるまきバネ54の弾性力により、垂直上方に移 動して空気流通栓52が開状態となる。 なお、空気流通栓操作棹52aの摺動保持手段としては、つるまきバネ54の代 わりにバネ性を有するもの、例えば弾性のある蛇腹状の筒体を用いても良い。
【0018】 以上のように構成された本考案の実施の形態3の液体ポンプによれば、実施の形 態1又は2に記載の作用に加え、以下のような作用が得られる。 (1)操作部収納部及び電池室を1つのカバー部で覆うので、部品点数を減らす ことができる。 (2)未使用時のカバー部が閉じられている状態では、導通解除用突起によって 駆動電源の電極が押圧され導通が解除されているので、転倒や外部からの衝撃に よるモーターの誤作動を防止することができる。 (3)モーターを駆動するのは手動操作スイッチであるため、誤ってカバー部を 開けた時でも、駆動電源の導通がONになるだけで、手動操作スイッチはOFF になっているので、モーターが駆動されることはなく、液体が吐出されるのを防 止することができる。 (4)モーターを駆動するのは手動操作スイッチであるため、使用時にカバー部 を開けて駆動電源の導通がONになった後に、十分に安全を確認した上で、手動 操作スイッチをONにするだけでモーターを駆動して液体の移送を開始すること ができる。 (5)駆動電源の電極は、手動操作により導通を解除することができるので、緊 急時には直ちにモーターを停止して、液体の移送を停止することができる。 (6)未使用時のカバー部が閉じられている状態では、空気流通栓閉止用突起が 空気流通栓操作棹を押圧して空気流通栓を閉じているので、転倒時の空気流通部 からの液体の吐出を防止できる。 (7)使用時にはカバー部を開けるだけで、その開ける動作につれて、空気流通 栓操作棹が空気流通栓閉止用突起から開放されて摺動することにより空気流通栓 を開くことができ、直ちにモーターを駆動可能な状態にできる。 (8)カバー部の開閉動作に連動した空気流通栓操作棹によって空気流通栓を開 閉するので、構造を簡単にでき、操作部収納部をコンパクトにできる。
【0019】
【考案の効果】
請求項1に記載の液体ポンプによれば、以下のような有利な効果が得られる。 (1)操作部収納部がカバー部で覆われていることにより、転倒や外部からの衝 撃などによる誤作動を防止する安全性と信頼性に優れた液体ポンプを提供するこ とができる。 (2)操作部収納部がカバー部で覆われていることにより、屋外において雨など にぬれても漏電を防ぐことが可能な安全性と信頼性に優れた液体ポンプを提供す ることができる。 (3)カバー部で覆われている操作部収納部と別に電池室を形成することにより 、カバー部を開閉することなく電池の交換が行え、電池交換時の誤作動を防止す る安全性と信頼性に優れた液体ポンプを提供することができる。 (4)カバー部を操作部収納部に対してスライド可能に係着することにより、開 閉時にカバー部に負荷がかからず、破損を低減する安全性と信頼性に優れた液体 ポンプを提供することができる。 (5)カバー部を操作部収納部に対してスライド可能に係着することにより、カ バー部が破損した場合でも、容易に交換可能なメンテナンス性に優れた液体ポン プを提供することができる。
【0020】 請求項2に記載の液体ポンプによれば、請求項1の効果に加え、以下の効果を有 する。 (1)カバー部を操作部収納部に対して回動可能に枢軸することにより、構造が 簡単でカバー部が破損した場合でも、容易に交換可能なメンテナンス性に優れた 液体ポンプを提供することができる。
【0021】 請求項3に記載の液体ポンプによれば、請求項1又は2の効果に加え、以下の効 果を有する。 (1)操作部収納部及び電池室を1つのカバー部で覆うことにより部品点数を減 らし、製造、組み立てが容易で、生産性に優れた液体ポンプを提供することがで きる。
【0022】 請求項4に記載の液体ポンプによれば、請求項1乃至3の内いずれか1項の効果 に加え、以下の効果を有する。 (1)操作部収納部内に液体汲み上げ部と液体吐出部を連設することにより、製 造、組み立てが容易で、生産性に優れた液体ポンプを提供することができる。 (2)未使用時には液体汲み上げ部と液体吐出部との連設部が液体流通弁により 閉じられることにより、転倒時の液体吐出管からの液体の吐出を防止して、安全 性と信頼性に優れた液体ポンプを提供することができる。 (3)液体汲み上げ部と液体吐出部との連設部に液体流通弁を設けているので、 液体流通弁に破損などの不具合が生じたときにも容易に交換することが可能なメ ンテナンス性に優れた液体ポンプを提供することができる。 (4)液体容器内外が連通する空気流通部を設けることにより、液体移送時に液 体容器内へ空気を導入して液体容器内が負圧になるのを防止する安全性と信頼性 に優れた液体ポンプを提供することができる。 (5)空気流通部がカバー部で覆われていることにより、液体容器内へのゴミの 混入や、空気流通部のゴミ詰まりを防止する安全性と信頼性に優れた液体ポンプ を提供することができる。
【0023】 請求項5に記載の液体ポンプによれば、請求項4の効果に加え、以下の効果を有 する。 (1)カバー部の開閉動作に連動した液体流通弁操作棹によって液体流通弁を開 閉するので構造が簡単であり、操作部収納部がコンパクトで生産性、作業性、収 納性に優れた液体ポンプを提供することができる。 (2)カバー部の開閉動作を行うだけで液体流通弁を開閉して、未使用時の転倒 による液体吐出管からの液体の吐出を防止する操作性、安全性、信頼性に優れた 液体ポンプを提供することができる。 (3)カバー部の開閉動作に連動した空気流通栓操作棹によって空気流通栓を開 閉するので構造が簡単であり、操作部収納部がコンパクトで生産性、作業性、収 納性に優れた液体ポンプを提供することができる。 (4)カバー部の開閉動作を行うだけで空気流通栓を開閉して、未使用時の転倒 による空気流通部からの液体の吐出を防止する操作性、安全性、信頼性に優れた 液体ポンプを提供することができる。
【0024】 請求項6に記載の液体ポンプによれば、請求項1乃至5の内いずれか1項の効果 に加え、以下の効果を有する。 (1)未使用時のカバー部が閉じられている状態では、液体流通弁閉止用突起が 液体流通弁操作棹を押圧して液体流通弁を閉じ、転倒時の液体吐出管からの液体 の吐出を防止する安全性と信頼性に優れた液体ポンプを提供することができる。 (2)未使用時のカバー部が閉じられている状態では、空気流通部閉塞用突起が 空気流通部を閉塞するか又は空気流通栓閉止用突起が空気流通栓操作棹を押圧し て空気流通栓を閉じ、転倒時の空気流通部からの液体の吐出を防止する安全性と 信頼性に優れた液体ポンプを提供することができる。 (3)未使用時のカバー部が閉じられている状態では、駆動スイッチ押圧用突起 により駆動スイッチが押圧されてOFFになるか又は駆動電源の導通が導通解除 用突起により解除され、誤作動が防止される安全性と信頼性に優れた液体ポンプ を提供することができる。 (4)使用時にはカバー部を開けるだけで、その開ける動作につれて、液体流通 弁操作棹が液体流通弁閉止用突起から開放されて摺動し、液体流通弁を開いて、 直ちにモーターが駆動可能な状態となる操作性に優れた液体ポンプを提供するこ とができる。 (5)使用時にはカバー部を開けるだけで、その開ける動作につれて、空気流通 部が空気流通部閉塞用突起から開放されるか又は空気流通栓操作棹が空気流通栓 閉止用突起から開放されて摺動することにより空気流通栓を開き、直ちにモータ ーが駆動可能な状態となる操作性に優れた液体ポンプを提供することができる。 (6)使用時にはカバー部を開けるだけで駆動スイッチが駆動スイッチ押圧用突 起から開放されてONになるか又は駆動電源の電極が導通解除用突起から開放さ れて導通が回復し、モーターを駆動して液体の移送を開始することが可能な操作 性に優れた液体ポンプを提供することができる。 (7)作業終了時にはカバー部を閉じるだけで駆動スイッチが駆動スイッチ押圧 用突起により押圧されてOFFになるか又は駆動電源の導通が導通解除用突起に より解除され、モーターを停止して液体の移送を終了することが可能な操作性、 信頼性に優れた液体ポンプを提供することができる。
【0025】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の実施の形態1における液体ポンプの
装着時の一部破断要部側面図
【図2】 本考案の実施の形態1における液体ポンプの
操作部収納部の要部側面図
【図3】 図2におけるA−A線断面側面図
【図4】 図2におけるB−B線断面側面図
【図5】 本考案の実施の形態1における使用時(カバ
ー部をスライドさせた状態)の液体ポンプの操作部収納
部及び電池室の要部断面側面図
【図6】 本考案の実施の形態2における液体ポンプの
操作部収納部の一部破断要部平面図
【図7】 本考案の実施の形態2における液体ポンプの
操作部収納部及び電池室の要部断面側面図
【図8】 図6におけるC−C線断面側面図
【図9】 本考案の実施の形態2における液体ポンプの
使用時の操作部収納部及び電池室の要部断面側面図
【図10】 本考案の実施の形態3における液体ポンプ
の操作部収納部及び電池室の一部破断要部平面図
【図11】 本考案の実施の形態3における液体ポンプ
の操作部収納部及び電池室の一部破断要部側面図
【図12】 図10におけるD−D線断面側面図
【符号の説明】
1 液体ポンプ 2 モーター収納部 3 取付けキャップ部 10 操作部収納部 11 操作部 12 駆動スイッチ 13 乾電池 13a 電池室 14 ガイド部 15 カバー部 15a 枢軸部 15b 係止部 16 液体汲み上げ部 16a 液体汲み上げ管 17 液体吐出部 17a 液体吐出管 18 空気流通部 19 空気流通部閉塞用突起 20 液体流通弁 20a 液体流通弁操作棹 20b パッキン 21 貫通孔 22 バネ押さえ部 23 つるまきバネ 24 液体流通弁閉止用突起 25 駆動スイッチ押圧用突起 26 ブザー 27 LED 28 ホルダー 30 液体容器 30a キャップ部 40 移送先容器 50 駆動電源の電極 51 導通解除用突起 52 空気流通栓 52a 空気流通栓操作棹 53 バネ押さえ部 54 つるまきバネ 55 空気流通栓収容部 56 空気流通栓閉止用突起 60 手動操作スイッチ

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体容器のキャップ部に直接取り付けら
    れ、駆動電源である乾電池を収納する電池室と、前記電
    池室に延設され駆動スイッチを備えた操作部を収納する
    操作部収納部と、前記操作部収納部より下方に延設され
    た液体汲み上げ部と、前記液体汲み上げ部に挿着され先
    端に前記駆動スイッチのON/OFFにより駆動するモ
    ーター及び羽根車を備える液体汲み上げ管と、前記液体
    汲み上げ部と連設して前記操作部収納部の外側に延設さ
    れ端部に液体吐出管を備えた液体吐出部と、を有する液
    体ポンプにおいて、前記操作部収納部の上端部側壁に配
    設されたガイド部と、前記ガイド部に水平方向にスライ
    ド可能に係着され前記操作部収納部を開閉自在に覆設す
    るカバー部と、を備えていることを特徴とする液体ポン
    プ。
  2. 【請求項2】 前記ガイド部に水平方向にスライド可能
    に係着され前記操作部収納部を開閉自在に覆設するカバ
    ー部に変えて、前記操作部収納部に一端部を枢軸され前
    記操作部収納部を開閉自在に覆設するカバー部を備えて
    いることを特徴とする請求項1に記載の液体ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記操作部収納部を開閉自在に覆設する
    カバー部に変えて、前記操作部収納部及び前記電池室を
    開閉自在に覆設するカバー部を備えていることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の液体ポンプ。
  4. 【請求項4】 前記操作部収納部内に形設された前記液
    体汲み上げ部と前記液体吐出部との連設部を開閉して液
    体の移送と停止を制御する液体流通弁と、前記液体容器
    内外が連通する空気流通部と、を備えていることを特徴
    とする請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の液体ポ
    ンプ。
  5. 【請求項5】 前記液体流通弁が、前記液体吐出部の壁
    部又は前記液体汲み上げ部の壁部を貫通し前記カバー部
    の開閉動作に連動して前記液体流通弁を開閉する液体流
    通弁操作棹を備え、前記空気流通部が、前記空気流通部
    を開閉する空気流通栓を有し、前記空気流通栓が、前記
    カバー部の開閉動作に連動して前記空気流通栓を開閉す
    る空気流通栓操作棹を備えていることを特徴とする請求
    項4に記載の液体ポンプ。
  6. 【請求項6】 前記カバー部が、前記液体流通弁操作棹
    を押圧する液体流通弁閉止用突起と、前記空気流通部を
    閉塞する空気流通部閉塞用突起又は前記空気流通栓操作
    棹を押圧する空気流通栓閉止用突起と、前記駆動スイッ
    チを押圧する駆動スイッチ押圧用突起又は前記駆動電源
    の電極を押圧する導通解除用突起、を備えていることを
    特徴とする請求項1乃至5の内いずれか1項に記載の液
    体ポンプ。
JP2002007655U 2002-12-02 2002-12-02 液体ポンプ Expired - Lifetime JP3094432U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002007655U JP3094432U (ja) 2002-12-02 2002-12-02 液体ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002007655U JP3094432U (ja) 2002-12-02 2002-12-02 液体ポンプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3094432U true JP3094432U (ja) 2003-06-20

Family

ID=43248408

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002007655U Expired - Lifetime JP3094432U (ja) 2002-12-02 2002-12-02 液体ポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3094432U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11529220B2 (en) Portable teeth cleaning apparatus
US20080006718A1 (en) Portable misting device with drinking spout and fan assist
US20070227621A1 (en) Liquid delivery system for supplying liquid from a portable container to at least one selected remote destination and removing vapour from the at least one selected remote destination
US10004371B2 (en) Cleaner
CA3077573C (en) Pressure washer
US20200238316A1 (en) Spray gun and a cleaning device having the same
WO2013072500A1 (en) Replaceable paint channel
JP3094432U (ja) 液体ポンプ
CN110665755A (zh) 一种可旋转喷杆的手持式电动喷雾器
KR102141283B1 (ko) 전동식 액상 소화기
JP3190644B2 (ja) 容器直付け電動ポンプ装置
CN111201059B (zh) 麻醉蒸发器和麻醉机
US20080257695A1 (en) Air-electrical switch
KR102238084B1 (ko) 사용편의가 증진된 진공쌀통
KR200362339Y1 (ko) 화장품 용기
CN212213350U (zh) 一种旋转按压式杯盖
JP3722105B2 (ja) 液体供給装置
CN116928752A (zh) 空调器
US20070034628A1 (en) Food container
WO2023120162A1 (ja) 口腔洗浄装置
CN215400912U (zh) 一种双盖垃圾桶
CN220532400U (zh) 一种清洗器
CN220344326U (zh) 清洁设备的基站及清洁设备
CN218220028U (zh) 一种供油装置的开合结构及供油装置
CN211026790U (zh) 一种可旋转喷杆的手持式电动喷雾器

Legal Events

Date Code Title Description
S631 Written request for registration of reclamation of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323631

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090319

Year of fee payment: 6