JP2943125B2 - 制振体 - Google Patents

制振体

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JP2943125B2
JP2943125B2 JP4070284A JP7028492A JP2943125B2 JP 2943125 B2 JP2943125 B2 JP 2943125B2 JP 4070284 A JP4070284 A JP 4070284A JP 7028492 A JP7028492 A JP 7028492A JP 2943125 B2 JP2943125 B2 JP 2943125B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、振動発生源を有する各
種電気機器のフレーム、例えば、プリンタの金属板に取
り付けられ該金属板の振動を抑制する制振体に係り、特
に、大質量を集中的に付加させることにより制振効果を
高めるように工夫したものに関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、例えば、シリアルプリンタ
は、図6に示すような構成になっている。まず、フレー
ムベース1があり、このフレームベース1の両側端に
は、右サイドフレーム3と左サイドフレーム5とがそれ
ぞれ立設されている。上記右サイドフレーム3と左サイ
ドフレーム5との間には、ステイ7が掛け渡されている
とともに、リアアングル9が掛け渡されている。
【0003】上記フレームベース1上であって右サイド
フレーム3と左サイドフレーム5との間には、キャリッ
ジ11が設置されている。このキャリッジ11は、上記
ステイ7及びリアアングル9に沿って、図中左右方向に
移動する。又、キャリッジ11には印字ヘッド13が搭
載されている。この印字ヘッド13により図示しない用
紙に所望の印字を施す。
【0004】上記キャリッジ11は駆動手段15によっ
て駆動される。すなわち、左サイドフレーム5の外側に
は駆動モータ17が設置されていて、この駆動モータ1
7の回転軸にはドライブプーリ19が固定されている。
一方、右サイドフレーム3の外側には軸部材21が立設
されていて、この軸部材21にはアイドラプーリ23が
固定されている。上記ドライブプーリ19とアイドラプ
ーリ23との間には、タイミングベルト25が巻回され
ている。よって、駆動モータ17が正・逆回転すること
により、ドライブプーリ19及びアイドラプーリ23を
介して、タイミングベルト25が正・逆回転する。
【0005】既に述べたキャリッジ11は、上記タイミ
ングベルト25に固定されている。すなわち、キャリッ
ジ11の下面には取付板27が突設されていて、この取
付板27と別の固定板29との間にタイミングベルト2
5の一部を挟み、そこに固定螺子31を螺子込むことに
より、キャリッジ11をタイミングベルト25に固定し
ている。よって、タイミングベルト25が正・逆回転す
ることにより、キャリッジ11が図中左右方向に移動す
る。
【0006】上記構成をなすシリアルプリンタにおい
て、駆動モータ17の回転周波数とフレームベース1の
固有周波数とが一致すると、フレームベース1の共振が
発生することになる。それによって、駆動モータ17か
らの騒音が大きく発生することになってしまう。そこ
で、そのような共振ひいては騒音発生を抑えるために、
制振板33、35がフレームベース1に取付けられる。
この制振板33、35としては各種ゴム材料が使用され
ており、振動を減衰させるように機能する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成による
と次のような問題があった。すなわち、従来の制振板3
3、35による制振構造では、充分な制振効果が期待で
きないという問題があった。これは、従来の制振板3
3、35が比較的大きな接触面積をもって広い範囲でフ
レームベース1に取付けられているからであり、振動エ
ネルギを吸収する上で効率的であるとはいえなかった。
又、各種ゴム材料から構成されているために、温度変化
によって制振性能が変動してしまうことも懸念されてい
た。
【0008】本発明はこのような点に基づいてなされた
ものでその目的とするところは、充分な制振効果を安定
して発揮することを可能とする制振体を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべく
本願発明による制振体は、比較的密度が大きい材料から
製造された概ね平板状をなす制振体本体と、上記制振体
本体の取付面側に一体に又は別体に設けられ制振体本体
の外径に対して小径であり、制振体本体の厚さに対して
薄く突設された着座部と、を具備し、上記着座部を介し
て制振体本体を振動発生源を有する各種電気機器のフレ
ームの振動の振幅が最も大きな箇所に制振体本体の質量
を集中的に付加して取付可能としたことを特徴とするも
のである。
【0010】
【0011】
【作用】本願発明による制振体は、制振体本体と着座部
とから構成されており、着座部を介して振動発生源を有
する各種電気機器のフレームの振動の振幅が最も大きな
箇所に取り付けられる。制振体本体は、比較的質量の大
きい材料から製造されていて、それを比較的小径の着座
部を介して取り付けるものであり、大質量を集中的に付
加する上で効果的な構成になっている。
【0012】
【0013】
【実施例】以下、図1乃至図3を参照して本発明の第1
実施例を説明する。尚、従来と同一部分には同一符号を
付して示しその説明は省略する。まず、本実施例による
制振体101は、図1及び図2に示すような構成になっ
ている。制振体101は円板状をなす制振体本体102
を備えていて、この制振体本体102の中央部は段付構
造になっている。つまり、中央部において、上面側が窪
んでいて凹部103が形成されているとともに、下面側
が突設されていて着座部105となっている。又、中心
部には固定螺子(図3に示す)107が挿通される孔1
09が形成されている。
【0014】上記制振体101は密度が大きい材質、例
えば、真鍮から製造されている。尚、真鍮以外にも比較
的密度が大きい材質であればよく、例えば、鋼板、鉛、
ある種のプラスチックス等が考えられる。又、着座部1
05の外径(d1)は制振体本体102の外径(d2)に比
べて小さくなっている。これは、大質量を集中的に付加
することを企図しているからである。又、固定螺子10
7によって固定した場合に、固定螺子107の頭部が凹
部103に嵌合するような関係にあり、頭部の不必要な
出っ張りを防止するようにしている。
【0015】本実施例の制振体101は比較的密度の大
きい材質からなり、それをできるだけ狭い着座部105
を介してフレームベース1に接触・固定するようにし、
それによって、大きな質量を集中的に付加して制振効果
を高めようとするものである。具体的には、フレームベ
ース1が振動した場合に、最も振幅が大きくなる箇所に
制振体101を取付けて付加質量を集中させ、振動によ
る運動エネルギを効率良く吸収して効果的に振動を減衰
させるものである。
【0016】次に、本実施例の制振体101を実際に取
り付ける場合について説明する。まず、図3に示すよう
に、本実施例による制振体101を、シリアルプリンタ
のフレームベース1上の任意の箇所に固定する。固定し
た状態では、図2に示すように、着座部105の部分が
フレームベース1に接触することになり、その他の部分
はフレームベース1より離間した状態となる。それによ
って、大きな質量を狭い接触部を介して集中的に付加す
る。
【0017】フレームベース1の何処に何個取付けるか
についてはプリンタの機種等によって異なり、例えば、
任意の機種のプリンタについてその制振効果を測定しな
がら最適な場所を選択し、そこに取付けるようにすれば
よい。又、機種が変更された場合には同様の方法により
取付箇所を決定していく。
【0018】以上本実施例によると次のような効果を奏
することができる。まず、制振効果を高めることができ
る。これは、従来のように、広い接触面積をもって質量
を広範囲に分散して付加するのではなく、振動のエネル
ギを効率良く吸収できるような箇所(振動の振幅が最も
大きくなる箇所)に集中的に付加するように構成したか
らである。よって、騒音の発生を効果的に抑制すること
ができるようになった。具体的には、シリアルプリンタ
の1m前方で騒音を測定した結果、騒音を6dB低減させ
ることができた。
【0019】又、従来の制振板33、35(図6に示
す)の場合には、比較的大きなものであって、広い取付
面積を専有してしまうが、本実施例の場合には、質量の
大きい材料から構成しているので比較的小型であり、広
い取付面積を専有するようなことはない。よって、他の
機器への影響も少なくなって、レイアウト上好都合であ
るとともに、着色も容易であるので、例えば、フレーム
ベース1と同色にすることにより、デザイン上の違和感
をなくすようなことも可能である。。又、従来のゴムの
場合のように、温度依存性、燃焼性、耐油性等を懸念す
る必要もなくなった。さらに、製作上においても、金属
板のプレス加工、プラスチックス成形等の方法が可能に
なるので、製造コストも低減される。
【0020】又、本実施例の制振体101は着座部10
5を突設し、この着座部105を介してフレームベース
1に接触・固定する構成であるので、大きな質量を集中
的に付加する上で極めて好都合である。さらに、固定螺
子107の頭部が凹部103に嵌合して上方に不必要に
出っ張ることがないので、他の機器との干渉も少なくな
る。
【0021】次に、図4を参照して第2実施例を説明す
る。この実施例による制振体201は、鋼板製であって
円板状をなす制振体本体202と、この制振体本体20
2の下面側の中央部に埋め込まれた着座部としての円板
状のマグネット203とから構成されている。上記マグ
ネット203は下面側に一部突出した状態となってい
る。そして、上記マグネット203を介してフレームベ
ース1の任意の箇所に吸着・固定する。その際、接着剤
を併用してもよい。よって、この実施例の場合にも前記
第1実施例の場合と同様の効果を奏することができる。
又、マグネット203による吸着のみにより固定した場
合には、固定作業が容易であるとともに、固定箇所の変
更も簡単になるという利点がある。
【0022】次に、図5を参照して第3実施例を説明す
る。この実施例による制振体301は、鋼板製であって
円板状をなす制振体本体302を有しており、又、制振
体本体302の中央部には固定螺子303が挿通される
孔305が形成されている。上記制振体本体302をフ
レームベース1上に固定する場合には、着座部としての
座金307を介在させた状態で行なう。つまり、前記第
1実施例の着座部105や第2実施例のマグネット20
3の代わりに、別体の座金307を使用するようにした
ものである。よって、この場合にも前記第1及び第2実
施例の場合と同様の効果を奏することができる。又、制
振体本体302は単なる円板でよいので、その加工が容
易になるという利点がある。
【0023】尚、本発明は前記各実施例に限定されるも
のではない。まず、制振体の構成としては図示したもの
に限定されず、例えば、円板状でなくても長方形、四角
形、三角形等様々な形状が想定される。又、その取付方
法としても、既に説明したもの以外に、スポット溶接、
リベット接合、かしめによる固定等であっても良い。
【0024】
【発明の効果】以上詳述したように本発明による制振体
によると、大質量を各種電気機器のフレームの振動の振
幅が最も大きな箇所に着座部を介して取り付け、大質量
を集中的に付加するようにしたので、振動エネルギを効
率良く吸収して制振効果を高めることができ、それによ
って、騒音を効果的に低減させることができる。又、本
発明の制振体は質量の大きい材料から構成されているの
で、比較的小型であって、広い取付面積を要することは
なく、例えば、プリンタのようにフレームの周囲に狭い
空間しか確保できない場合においても、他の機器と干渉
することなく容易に取り付けることができる。又、概ね
平板状に形成されているので、その外径を変化させるだ
けで質量の調整を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図で制振体の平面図
である。
【図2】本発明の第1実施例を示す図で制振体の断面図
である。
【図3】本発明の第1実施例を示す図で制振体を取付け
た状態のシリアルプリンタの構成を示す斜視図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す図で制振体の断面図
である。
【図5】本発明の第3実施例を示す図で制振体の断面図
である。
【図6】従来例を示す図で制振板を取付けた状態のシリ
アルプリンタの構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 フレームベース(フレーム) 17 駆動モータ(振動発生源) 101 制振体 102 制振体本体 105 着座部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 比較的密度が大きい材料から製造された
    概ね平板状をなす制振体本体と、 上記制振体本体の取付面側に一体に又は別体に設けられ
    制振体本体の外径に対して小径であり、制振体本体の厚
    さに対して薄く突設された着座部と、を具備し、 上記着座部を介して制振体本体を振動発生源を有する各
    種電気機器のフレームの振動の振幅が最も大きな箇所に
    制振体本体の質量を集中的に付加して取付可能とした
    とを特徴とする制振体。
JP4070284A 1992-02-20 1992-02-20 制振体 Expired - Fee Related JP2943125B2 (ja)

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