JPH1038020A - 制振器 - Google Patents

制振器

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JPH1038020A
JPH1038020A JP8197492A JP19749296A JPH1038020A JP H1038020 A JPH1038020 A JP H1038020A JP 8197492 A JP8197492 A JP 8197492A JP 19749296 A JP19749296 A JP 19749296A JP H1038020 A JPH1038020 A JP H1038020A
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JP
Japan
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vibration
mass
mass member
elastic body
rubber elastic
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JP8197492A
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English (en)
Inventor
Rentaro Kato
錬太郎 加藤
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Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1038020A publication Critical patent/JPH1038020A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/02Suppression of vibrations of non-rotating, e.g. reciprocating systems; Suppression of vibrations of rotating systems by use of members not moving with the rotating systems
    • F16F15/03Suppression of vibrations of non-rotating, e.g. reciprocating systems; Suppression of vibrations of rotating systems by use of members not moving with the rotating systems using magnetic or electromagnetic means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F7/00Vibration-dampers; Shock-absorbers
    • F16F7/10Vibration-dampers; Shock-absorbers using inertia effect
    • F16F7/1005Vibration-dampers; Shock-absorbers using inertia effect characterised by active control of the mass
    • F16F7/1011Vibration-dampers; Shock-absorbers using inertia effect characterised by active control of the mass by electromagnetic means

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小さな供給エネルギによって、複数の乃至は
広い周波数域で大きな加振力を制振対象に及ぼすことの
出来る制振器を提供すること。 【解決手段】 制振対象28に取り付けられる取付部材
10に対して、第一の弾性部材14を介して第一のマス
部材12を、第二の弾性部材18を介して第二のマス部
材16を、それぞれ弾性支持せしめて、第一の振動系お
よび第二の振動系を構成すると共に、それら第一のマス
部材12と第二のマス部材16の間に相対的な変位力を
及ぼす加振手段(38,48,50,64等)を設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、制振対象に装着されて制振対象
における振動を低減せしめる制振器に関するものであ
り、特に内部に加振手段を備えた制振器に関するもので
ある。
【0002】
【従来技術】自動車の車体等のように振動が問題となる
部材である制振対象において、その振動を低減するため
の手段としては、従来から、動的吸振器(ダイナミック
ダンパ)が広く知られている。また、近年では、より高
度な制振効果を得るために、特開昭61−220925
号公報や特開平3−292219号公報等に記載されて
いる如く、アクチュエータによる加振力を制振対象に及
ぼすことにより、制振対象の振動を抑制乃至は制御する
ようにした能動型の制振装置も提案されている。
【0003】ところが、従来からの動的吸振器では、エ
ンジン回転数や車速によって発生振動が異なる自動車の
車体等のように、状況によって防振すべき振動周波数が
変化する場合に、有効な防振効果を得ることが極めて困
難であると共に、単に副振動系の振動エネルギの吸収効
果によって、主振動系である制振対象の振動を低減する
ものであることから、十分な制振効果を得ることが難し
かったのである。
【0004】また、能動型の制振装置では、有効な制振
効果を得るためには、それに見合うだけの加振力を制振
対象に及ぼし得るアクチュエータを採用する必要がある
ことから、特に自動車の車体等のように制振対象が大型
で且つ高剛性で、振動エネルギが大きい場合には、アク
チュエータが大型化したり、アクチュエータの消費エネ
ルギが大きくなったりすることが避けられないことに加
えて、十分な加振力を及ぼすことが難しく、満足できる
制振効果を得ることの出来ない場合があったのである。
【0005】また一方、能動型の制振装置の一種とし
て、特開平6−235438号公報や特開平7−190
139号公報等には、制振対象に取り付けられる取付部
材に対し、ばね部材を介して慣性質量体を支持せしめて
一振動系を構成すると共に、この振動系の慣性質量体に
加振力を及ぼす電磁駆動機構を設けて、振動系における
共振作用を利用することにより、制振対象に大きな加振
力を及ぼすようにしたものも提案されている。
【0006】しかしながら、このような共振作用を利用
した能動型の制振装置では、制振対象に対して有効な加
振力を及ぼすことの出来るのが、単一の振動系における
固有振動周波数域に限られてしまい、それ以外の周波数
域では、必ずしも有効な加振力を及ぼすことが出来ない
という問題があったのであり、特に、複数の乃至は広い
周波数域の振動に対して防振効果が要求される自動車の
車体等においては、未だ要求される防振性能を満足する
ことが難しかったのである。
【0007】
【解決課題】ここにおいて、本発明は上述の如き事情を
背景として為されたものであって、請求項1乃至7に記
載の発明の解決課題とするところは、何れも、小さな供
給エネルギによって大きな制振効果を制振対象に及ぼす
ことが可能であり、複数の又は広い周波数域の振動に対
して有効な低減効果を発揮し得る、小型で且つ新規な構
造の制振器を提供することにある。
【0008】
【解決手段】そして、このような課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明の特徴とするところは、
(a)制振対象に取り付けられる取付部材と、(b)該
取付部材に対して前記制振対象からの振動入力方向に相
対変位可能に配設された第一のマス部材と、(c)該第
一のマス部材を前記取付部材に対して弾性的に連結する
第一の弾性部材と、(d)前記取付部材および前記第一
のマス部材に対してそれぞれ前記制振対象からの振動入
力方向に相対変位可能に配設された第二のマス部材と、
(e)該第二のマス部材を前記取付部材に対して弾性的
に連結する第二の弾性部材と、(f)前記第一のマス部
材と前記第二のマス部材の間に前記制振対象からの振動
入力方向における相対的な変位力を及ぼす加振手段と
を、有する制振器にある。
【0009】このような請求項1に記載の発明に従う構
造とされた制振器においては、第一のマス部材が第一の
弾性部材によって取付部材に弾性支持されることによ
り、第一の振動系が構成されていると共に、第二のマス
部材が第二の弾性部材によって取付部材に弾性支持され
ることにより、第二の振動系が構成されている。そし
て、加振手段による力が、第一のマス部材と第二のマス
部材の間に相対的変位力として作用せしめられることか
ら、該加振手段による力が、第一の振動系および第二の
振動系を介して、取付部材ひいては制振対象に及ぼされ
ることとなる。
【0010】それ故、第一の振動系の固有振動周波数と
第二の振動系の固有振動周波数をそれぞれ適当にチュー
ニングすることにより、それら第一及び第二の振動系に
おける各固有振動周波数域においては、第一及び第二の
振動系の共振現象に基づき、加振手段による力が増幅さ
れて、取付部材に及ぼされることとなる。その結果、か
かる制振器を能動型の制振装置に採用することにより、
加振手段への供給エネルギに対して、大きな加振力を制
振対象に及ぼすことが可能となるのであり、小さな出力
の加振手段、即ち小型で消費エネルギの小さい加振手段
によって、有効な制振効果を得ることができるのであ
る。
【0011】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明に従う構造とされた制振器において、前記
第一のマス部材と前記第一の弾性部材を含んで構成され
た第一の振動系における固有振動周波数と、前記第二の
マス部材と前記第二の弾性部材を含んで構成された第二
の振動系における固有振動周波数とが、互いに異なる周
波数域にチューニングされていることを、特徴とする。
【0012】このような請求項2に記載の発明に従う構
造とされた制振器においては、互いに異なる周波数域に
設定された第一の振動系の固有振動周波数と第二の振動
系の固有振動周波数とにおいて、何れも、加振手段によ
る力が共振現象によって増幅されて取付部材に及ぼされ
ることにより、有効な制振力が発揮され得る。しかも、
第一の振動系と第二の振動系との両固有振動周波数域間
においても、各振動系の共振現象に基づく加振力の増大
効果が発揮されることから、かかる両固有振動周波数域
間で、加振手段によって及ぼされる変位力の周期を連続
的に乃至は段階的に可変とすれば、より一層広い周波数
域の振動に対しても、有効な制振力を得ることが可能と
なる。
【0013】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
又は2に記載の発明に従う構造とされた制振器におい
て、前記取付部材に筒形状の支持部が形成されている一
方、該支持部の外周側に所定距離を隔てて位置する筒形
状の第一の連結部が前記第一のマス部材に形成されてお
り、前記第一の弾性部材が、それら支持部と第一の連結
部の間に介装された環状の第一のゴム弾性体にて構成さ
れていると共に、前記支持部の内周側に所定距離を隔て
て位置する筒形状の第二の連結部が前記第二のマス部材
に形成されており、前記第二の弾性部材が、それら支持
部と第二の連結部の間に介装された環状の第二のゴム弾
性体にて構成されていることを、特徴とする。
【0014】このような請求項3に記載の発明に従う構
造とされた制振器においては、第一及び第二のマス部材
と第一及び第二の弾性部材がスペース上効率的に配設さ
れて、構造の簡略化と小型化が有利に図られ得るのであ
り、また、第一及び第二の弾性部材として、振動入力方
向で剪断変形せしめられるゴム弾性体構造を採用するこ
とも可能となり、第一及び第二の振動系における固有振
動周波数を低周波からの広い周波数域へ容易にチューニ
ングすることが出来るといった利点もある。
【0015】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
乃至3の何れに記載の発明に従う構造とされた制振器に
おいて、前記第一の弾性部材が、前記取付部材と前記第
一のマス部材の間に介装された第一のゴム弾性体にて構
成されると共に、前記第二の弾性部材が、前記取付部材
と前記第二のマス部材の間に介装された第二のゴム弾性
体にて構成され、且つそれら第一のゴム弾性体と第二の
ゴム弾性体が一体形成されていることを、特徴とする。
【0016】このような請求項4に記載の発明に従う構
造とされた制振器においては、第一及び第二の弾性部材
がゴム弾性体で構成されることから、構造の簡略化や製
作性の向上等が図られると共に、ばね特性の調節が容易
である。加えて、これら第一のゴム弾性体と第二のゴム
弾性体が単一のゴム弾性体で一体形成されていることか
ら、構造の簡略化と製作性の向上が一層有利に達成され
得る。
【0017】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
乃至4の何れかに記載の発明に従う構造とされた制振器
において、前記加振手段が、前記第一のマス部材と前記
第二のマス部材の間に及ぼす相対的な変位力の周期を調
節可能な可制御型加振手段とされていることを、特徴と
する。
【0018】このような請求項5に記載の発明に従う構
造とされた制振器においては、制御対象における防振す
べき振動周波数域が、複数あったり変化したりする場合
等にも、有効な制振力を制御対象に及ぼすことが可能と
なる。特に、請求項2に記載の発明の構成と組み合わせ
て、第一の振動系と第二の振動系を互いに異なる周波数
域にチューニングした場合には、加振手段によって及ぼ
される変位力の周期をそれら各振動系の固有振動周波数
に合わせることにより、各振動系の固有振動周波数を、
防振すべき振動に応じて選択的且つ有効に利用すること
も可能となる。
【0019】また、請求項6に記載の発明は、請求項1
乃至5の何れかに記載の発明に従う構造とされた制振器
において、前記加振手段が、前記第一のマス部材と前記
第二のマス部材の間に電磁力を及ぼす電磁駆動手段とさ
れていることを、特徴とする。
【0020】このような請求項6に記載の発明に従う構
造とされた制振器においては、第一のマス部材と第二の
マス部材に対する相対的な変位力を、第一のマス部材と
第二のマス部材の相対的接触を回避しつつ及ぼすことが
出来ることから、第一のマス部材および第二のマス部材
における変位が有利に許容され得て振動系が有利に構成
され得る。また、電磁駆動手段が採用されることから、
供給エネルギとしての供給電力の大きさや周波数を制御
することにより、第一のマス部材と第二のマス部材に及
ぼされる相対的な変位力の大きさや周期等を容易に且つ
有利に調節することも可能となり、それによって制振力
を有利に制御できる。
【0021】また、請求項7に記載の発明は、請求項1
乃至6の何れかに記載の発明に従う構造とされた制振器
において、前記第一のマス部材および前記第二のマス部
材の何れか一方のマス部材に永久磁石を組み付けて磁路
を形成すると共に、何れか他方のマス部材にコイルを組
み付けて、該一方のマス部材の磁路に設けたギャップ部
に配設せしめることにより、該コイルへの給電にて該第
一のマス部材と該第二のマス部材の間に電磁力を及ぼす
前記電磁駆動手段を構成したことを、特徴とする。
【0022】このような請求項7に記載の発明に従う構
造とされた制振器においては、一方のマス部材において
略閉磁路形態の磁路を有利に形成することが出来ると共
に、該磁路上のギャップ部に、他方のマス部材に組み付
けられたコイルが配設されることから、コイルの配設領
域において大きな磁束密度が得られて、第一のマス部材
と第二のマス部材に対して相対的な変位力が効率的に及
ぼされ得るのである。しかも、コイルに供給される電流
の大きさと周波数を制御することにより、第一のマス部
材と第二のマス部材の間に及ぼされる相対的変位力を容
易に制御することも出来る。
【0023】さらに、請求項7に記載の発明に従う構造
とされた制振器においては、磁路形成用部材の質量を利
用することによって、一方のマス部材を含んで構成され
た振動系の固有振動周波数を低周波数域に有利にチュー
ニングすることが出来るといった利点もあり、それによ
って、例えば自動車の車体におけるアイドル振動等の加
振力が大きい振動に対しても、大きな制振力を作用せし
めることにより有効な制振効果を得ることが可能とな
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に具体的に明ら
かにするために、本発明の実施の形態としての具体例に
ついて、図面を参照しつつ、詳細に説明する。なお、以
下の説明中では、図中の上下方向を、単に上下方向とい
う。
【0025】図1には、本発明に従う構造とされた制振
器の第一の具体例が示されている。この制振器は、取付
部材としての取付金具10に対して、第一のマス部材と
しての第一のマス12が第一の弾性部材としての第一の
ゴム弾性体14によって弾性的に連結支持されていると
共に、第二のマス部材としての第二のマス16が第二の
弾性部材としての第二のゴム弾性体18によって弾性的
に連結支持されている。そして、第一のマス12と第一
のゴム弾性体14によって第一の振動系が構成されてい
ると共に、第二のマス16と第二のゴム弾性体18によ
って第二の振動系が構成されており、防振すべき主たる
振動入力方向である上下方向において、第一及び第二の
マス12,16が相互におよび取付金具10に対してそ
れぞれ変位可能とされている。
【0026】より詳細には、取付金具10は、軸方向中
間部分に形成された段差部20を挟んだ軸方向両側が小
径部22と大径部24とされた段付円筒形状を有してい
る。また、この取付金具10の大径部24側の開口部に
は、径方向外方に広がる幅広円環板状の取付座26が一
体形成されており、この取付座26において、取付金具
10が、振動を軽減すべき振動体である制振対象28に
重ね合わせられ、ボルト等によって直接に固着されるよ
うになっている。
【0027】また、第一のマス12は、軸方向中間部分
に段差部30が形成されて、該段差部30を挟んだ軸方
向両側が大径部32と小径部34とされた段付円筒形状
の保持スリーブ36を有しており、この保持スリーブの
大径部32に対して、鉄等の強磁性材からなるヨーク3
8が嵌め込まれて固着されている。かかるヨーク38
は、全体として略厚肉の円板形状を有しており、中心軸
上にはガイド孔40が貫設されていると共に、このガイ
ド孔40に摺動スリーブ42が挿入固定されている。ま
た、ヨーク38には、中心軸周りを全周に亘って延びる
凹溝44が、軸方向下方に開口して形成されていると共
に、凹溝44の底壁部には、空気抜き孔46が少なくと
も一つ設けられている。
【0028】さらに、ヨーク30には、凹溝44の開口
部における内周側と外周側とに、周方向に連続した若し
くは非連続の内周側永久磁石48と外周側永久磁石50
がそれぞれ配設固定されている。また、これら内外周永
久磁石48,50は、両磁極が径方向内側と外側に位置
し、且つ内周側永久磁石48の外周面と外周側永久磁石
50の内周面が径方向に互いに所定距離を隔てて対向位
置すると共に、それら内外周永久磁石48,50の径方
向対向面が相異なる磁極となるように、磁極が設定され
ている。これにより、ヨーク30によって、内周側永久
磁石48の内周面から凹溝44の両壁部および底壁部を
経て外周側永久磁石50の外周面に至る略閉磁路形態の
磁路が形成されているのであり、また、かかる磁路上に
は、内外周永久磁石48,50の径方向対向面間におい
て、所定間隙の空隙である磁気ギャップ52が、周方向
に連続して延びる円環形状をもって形成されている。
【0029】そして、かくの如き内外周永久磁石48,
50が組み付けられたヨーク30は、凹溝44の開口部
側から保持スリーブ36の大径部32に嵌め込まれ、軸
方向一方の端部が段差部30への当接で位置決めされる
と共に、軸方向他方の端部外周面に突設された環状突部
54が保持スリーブ36のかしめ部56でかしめ固定さ
れることによって、保持スリーブ36に固定されてい
る。なお、内外周永久磁石48,50は、ヨーク30に
固設された押え板58と保持スリーブ36の段差部30
とによって、ヨーク30からの軸方向の抜け出しが阻止
されている。また、保持スリーブ36の大径部32の開
口部には、シールゴム膜60が被せられており、かかる
開口部からの異物の侵入が防止されるようになってい
る。
【0030】すなわち、内外周永久磁石48,50を有
するヨーク30が組み付けられた保持スリーブ36は、
互いに固着されて一体化されており、実質的に単一体と
しての第一のマス12が構成されているのである。
【0031】また、この第一のマス12は、取付金具1
0の上方に所定距離を隔てて、ヨーク38の凹溝44が
下方に向かって開口する状態で、取付金具10と同一軸
上に配設されており、保持スリーブ36の小径部34
が、取付金具10の小径部22の径方向外方に所定距離
を隔てて位置せしめられている。そして、これら取付金
具10の小径部22と保持スリーブ36の小径部34の
間に第一のゴム弾性体14が介在せしめられている。こ
の第一のゴム弾性体14は、円環形状を有しており、そ
の外周縁部に保持スリーブ36の小径部34が、内周縁
部に取付金具10の小径部22が、それぞれ加硫接着さ
れており、以て、第一のゴム弾性体14により、取付金
具10に対して、保持スリーブ36ひいては第一のマス
12が弾性的に連結されているのである。
【0032】また一方、第二のマス16は、有底円筒形
状を有するボビン62と、該ボビン62の筒壁部に巻回
されたコイル64を含んで構成されている。また、ボビ
ン62の中空内部には、中心軸上に突出するガイドピン
66が固設されている一方、ボビン62の底壁部外面に
は、円板形状の連結金具68がボルト70で固着されて
いる。更に、この連結金具68の外周縁部には、軸方向
外方(下方)に向かって突出する円筒状部72が一体形
成されている。
【0033】すなわち、コイル64が装着されると共
に、ガイドピン66と連結金具68が設けられたボビン
62は、それらが互いに固着されて一体化されており、
実質的に単一体としての第二のマス16が構成されてい
るのである。そして、かくの如き第二のマス16は、第
一のマス12に対して軸方向下方から挿入されて、コイ
ル64が、第一のマス12の磁気ギャップ52内に位置
せしめられていると共に、ガイドピン66が、第一のマ
ス12の摺動スリーブ42に挿通位置せしめられて、第
一のマス12と同一軸上で且つ軸方向に相対変位可能に
配設されている。
【0034】ここにおいて、コイル64が装着されたボ
ビン62の筒壁部は、第一のマス12の磁気ギャップ5
2を形成する内外周永久磁石48,50の対向面に対し
て僅かな隙間を隔てて磁気ギャップ52内に位置せしめ
られる内外径寸法を有しており、ガイドピン66が摺動
スリーブ42にて軸方向に案内されることにより、ボビ
ン62の軸直角方向の振れが防止されて、コイル64の
装着された筒壁部が、磁気ギャップ52内を軸方向に導
かれて滑らかに移動せしめられるようになっている。
【0035】また、このように第一のマス12に対して
相対変位可能とされた第二のマス16は、軸方向下端部
に位置せしめられた連結金具68の円筒状部72が、取
付金具10の小径部22の径方向内方に所定距離を隔て
て、小径部22と同一軸上に位置せしめられている。そ
して、これら取付金具10の小径部22と連結金具68
の円筒状部72の間に第二のゴム弾性体18が介在せし
められている。この第二のゴム弾性体18は、円環形状
を有しており、その外周縁部に取付金具10の小径部2
2が、内周縁部に連結金具68の円筒状部72が、それ
ぞれ加硫接着されており、以て、第二のゴム弾性体18
により、取付金具10に対して、連結金具68ひいては
第二のマス16が弾性的に連結されているのである。
【0036】なお、本具体例では、第一のゴム弾性体1
4と第二のゴム弾性体18が一体のゴム弾性体から成っ
ており、それら第一及び第二のゴム弾性体14,18
が、取付金具10と保持スリーブ36および連結金具6
8を有する一体加硫成形品とされている。
【0037】また、ボビン62の底壁部と連結金具68
の平板部、更に取付金具10の大径部24には、コイル
64に給電するためのリード線74の配設用孔76が設
けられている。
【0038】上述の如き構造とされた制振器において、
リード線74を通じてコイル64に通電すると、磁気ギ
ャップ52における磁界との関係で電磁力が発生して、
ヨーク38とコイル64の間、ひいては第一のマス12
と第二のマス16の間に、相対的な変位力が及ぼされ
る。特に、コイル64に脈流や交流の電流を通電する
と、第一及び第二のゴム弾性体14,18の弾性力とも
相まって、第一のマス12と第二のマス16の間に軸方
向の相対的な往復変位力、即ち加振力が及ぼされるので
あり、更に、コイル64に通電する電流の周波数および
大きさを調節することによって、第一のマス12と第二
のマス16の簡易に及ぼされる加振力の周波数および大
きさを制御することが出来るのである。なお、このこと
から明らかなように、本具体例では、第一のマス12側
に設けられた永久磁石48,50とヨーク38を含む磁
界形成部材と、第二のマス16側に設けられたコイル6
4を含む通電部材とによって、第一のマス12と第二の
マス16の間に電磁力を及ぼす電磁駆動手段が構成され
ている。
【0039】ここにおいて、第一のマス12と第一のゴ
ム弾性体14で構成された第一の振動系と、第二のマス
16と第二のゴム弾性体18で構成された第二の振動系
は、何れも、各マス系の質量と各ばね系のばね定数に応
じて固有の共振周波数(即ち、固有振動周波数)を有し
ている。特に本具体例では、第一のマス12が、質量の
大きいヨーク38や永久磁石48,50を含んで構成さ
れていることから、第一の振動系の共振周波数が第二の
振動系の共振周波数よりも低く設定されている。
【0040】従って、かかる制振器において、コイル6
4に交番電流を通電して第一のマス12と第二のマス1
6の間に軸方向の加振力を及ぼすと、第一の振動系の共
振周波数域では、第一の振動系が共振して第一のマス1
2の振幅および振動加速度が大きくなることから、この
第一のマス12の振動が第一のゴム弾性体14を介して
取付金具10に伝達されることにより、制振対象28に
対して大きな制御力(即ち、加振力)が及ぼされること
となる。また一方、第二の振動系の共振周波数域では、
第一のマス12の振幅および振動加速度は小さくなる
が、第二の振動系が共振して第二のマス16の振幅およ
び振動加速度が大きくなることから、この第二のマス1
6の振動が、第二のゴム弾性体18を介して取付金具1
0に伝達されることにより、制振対象28に対して大き
な制御力が及ぼされることとなる。
【0041】なお、特に本具体例では、第一の振動系の
共振周波数と第二の振動系の共振周波数が異なる周波数
域に設定されており、第一の振動系の共振周波数域では
第二の振動系の振幅が十分に小さく、第二の振動系の共
振周波数域では第一の振動系の振幅が十分に小さいこと
から、各共振周波数域での振動系の共振作用に基づく加
振力が、他方の振動系によって大幅に低減されることも
なく、制御対象28に対して有効に及ぼされ得るのであ
る。
【0042】しかも、これら第一の振動系の共振作用と
第二の振動系の共振作用により、両共振周波数域間にお
いても、加振力の増大効果が発揮されて、取付金具10
ひいては制振対象28に対して有効な制御力が及ぼされ
得るのである。
【0043】それ故、このような制振器を、制御対象に
対して適当な箇所に装着することによって、大きな加振
力を制御対象に及ぼすことが出来るのであり、それによ
って、制御対象の振動抑制効果乃至は振動制御効果を有
利に得ることが出来る。しかも、コイル64への通電周
波数を調節することにより、第一の振動系と第二の振動
系との両共振周波数域間の広い範囲において、大きな加
振力を制御対象に及ぼすことも可能であることから、広
い周波数域における各種の入力振動に対して、何れも有
効な制御効果を得ることが出来るのである。
【0044】また、かかる制振器においては、第一及び
第二のマス12,16の質量や、第一及び第二のゴム弾
性体14,18のばね特性等を調節し、第一及び第二の
振動系の共振周波数を調節することによって、大きな制
御力が発揮される周波数域を容易に変更,設定すること
が出来ることから、要求される制振特性等に応じたチュ
ーニングが容易であり、各種の制振対象において有利に
採用されるといった利点がある。
【0045】更にまた、そこにおいて、かかる制振器
は、第一及び第二の振動系における共振作用を利用して
大きな加振力を生ぜしめるものであることから、小型の
電磁駆動手段を用い且つ小さな供給電力によって、有効
な加振力を制振対象に及ぼすことが出来るのであり、制
振器の小型化や軽量化と、消費エネルギ(電力)の軽減
が図られ得る。
【0046】また、特に本実施例では、ボイスコイル形
を基本とする電磁駆動手段(VCMタイプ)が採用され
ていることから、第一のマス12と第二のマス16に対
して、大きな加振力を大きな振幅範囲に亘って安定して
及ぼすことが可能であり、優れた加振力制御特性を得る
ことが出来るのである。
【0047】因みに、このような制振器を、自動車のボ
デーにおけるアイドル振動に相当する低周波振動とこも
り音に相当する高周波振動を抑制するための制振装置に
適用した場合のシステム概略図が、図2に示されてい
る。かかる図において、78は、自動車のボデーであ
り、エンジンを含むパワーユニット80が、エンジンマ
ウント82を介して、ボデー78によって支持せしめら
れている。また、加振源としてのパワーユニット80に
は第一の振動センサ84が装着されていると共に、制振
対象であるボデー78にも、振動を抑制すべき部位であ
るフロントシート床部に対して第二の振動センサ86が
装着されている。更に、前述の如き構造とされた制振器
90が、ボデー78の適当な箇所に装着されている。な
お、制振器90の装着部位は、振動抑制すべき部位であ
る第二の振動センサ86が装着位置に対して、その加振
力の影響度が大きく振動制御が効率的に為され得るよう
に、例えば、ボデー78における振動モードの腹となる
位置に設定することが好ましい。
【0048】そして、コントローラ88において、第一
の振動センサ84の検出信号を基準信号とし、第二の振
動センサ86の検出信号を誤差信号として、ボデー78
の振動が出来るだけ小さくなるように、制振器90への
供給電流、即ちコイル64への供給電流の周波数や位
相,大きさ等を決定し、パワーアンプ92を通じて制振
器90に制御電流を供給せしめることによって、ボデー
78の振動が能動的に低減せしめられるようになってい
る。なお、コントローラ88による制振器90の加振制
御は、適応制御やPID制御等によって行うことが可能
であり、従来から公知の手法が適用されることから、そ
の詳細な説明は省略する。
【0049】ここにおいて、第一のマス12の質量をW
1,第一のゴム弾性体14のばね定数をk1とすると共
に、第二のマス16の質量をW2,第二のゴム弾性体1
8のばね定数をk2とすると、第一の振動系の共振周波
数:f1および第二の振動系の共振周波数:f2は、そ
れぞれ、下式のように表すことが出来る。
【0050】f1=(1/2)√(k1/W1) f2=(1/2)√(k2/W2)
【0051】従って、W1>W2で且つk1<k2に設
定することにより、f1<f2とすることが出来るので
あり、f1がアイドル振動周波数に相当する20〜35
Hzの低周波数域に、f2がこもり音周波数に相当する5
0〜200Hzの高周波数域になるように、W1,W2,
k1,k2の各値を設定することによって、アイドル振
動とこもり音の何れに対しても有効な制振効果を発揮し
得る制振装置が有利に実現され得るのである。
【0052】しかも、このような制振器90にあって
は、エンジンマウント82の配設位置等に拘わらず、ボ
デー78の任意の位置に装着することが出来るのであ
り、制御力のボデーへの伝達効率や装着スペース効率等
を考慮した装着位置の設定自由度が有利に確保され得る
のである。なお、エンジンマウント82の配設位置に装
着することも、エンジンマウント82に制振器90を重
ね合わせること等によって、勿論、可能である。
【0053】以上、本発明の具体的な実施形態について
詳述してきたが、これは文字通りの例示であって、本発
明は、これらの実施形態によって何等限定的に解釈され
るものでない。
【0054】例えば、第一のマス12と第二のマス16
の間に加振力を及ぼす加振手段として、例示のVCMタ
イプ以外の電磁駆動手段や、更には電磁駆動手段以外の
ものを採用することも可能であり、また、前記実施形態
に示すように、第一及び第二のゴム弾性体14,18に
よって第一及び第二のマス12,16の所定位置への復
元力が発揮されるような場合には、第一のマス12に対
して第二のマス16を軸方向一方の側にだけ変位せしめ
る力を及ぼす加振手段を採用することも可能である。
【0055】また、第一の弾性部材および第二の弾性部
材として、例示の如きゴム弾性体の他、板ばね等の弾性
部材を採用することも可能である。
【0056】更にまた、電磁駆動手段を採用する場合に
も、永久磁石が装着される振動系の共振周波数よりも、
コイルが装着される振動系の共振周波数を低く設定する
ことも、勿論可能である。
【0057】また、前記実施形態においては、本発明
を、制振対象に加振力を及ぼす制振器に適用したものの
具体例を示したが、その他、本発明は、動的吸振器の如
き作用によって制振対象の振動エネルギを低減せしめる
制振器などに対しても、適用可能である。
【0058】
【実施例】前記実施形態において具体例として示した構
造の制振器であって、第一のマス(12)の質量:W1
を1000g,第一のゴム弾性体(14)のばね定数:
k1を3.6 kgf/mm,第二のマス(16)の質量:W
2を80g,第二のゴム弾性体(18)のばね定数:k
2を10.0 kgf/mmとすることにより、第一の振動系
の共振周波数:f1を30Hz,第二の振動系の共振周波
数:f2を175Hzに設定したものを、実際に製造し、
かかる制振器を用いて、コイル(64)に交番電流を通
電した場合の制御力の周波数特性を実測した。その結果
を、実施例として図3に示す。
【0059】また、実施例と同一構造の制振器におい
て、第二のマス16を取付金具10に対して相対変位不
能に固定せしめたものを別に製造し、同一条件下に制御
力の周波数特性を測定した結果を、比較例1として、図
3に併せ示す。更にまた、実施例の制振器で採用したも
のと同一構造の電磁駆動手段の単体において、コイル
(64)に交番電流を通電した場合の制御力、即ち第一
のマス12と第二のマス16の間に生ぜしめられる加振
力の周波数特性を測定した結果を、比較例2として、図
3に併せ示す。
【0060】かかる実施例結果からも、本発明に従う構
造とされた制振器によれば、第一及び第二の各振動系の
各共振周波数域およびそれら両共振周波数域間におい
て、電磁駆動手段単体での出力に比べて十分に大きな制
御力を制振対象に及ぼすことが可能であり、優れた制振
効果を発揮し得ることが、明らかに認められる。
【0061】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、請求項
1乃至7に記載の発明に従う構造とされた制振器におい
ては、何れも、二つの振動系を備えており、それら各振
動系における固有振動周波数域で、加振手段による力が
増幅されて制振対象に及ぼされることから、加振手段の
大型化や消費エネルギの増大を抑えつつ、有効な制振効
果を得ることが可能となるのであり、二つの振動系の固
有振動周波数を適当にチューニングすることによって、
複数の又は広い周波数域の振動に対しても有効な制振効
果を得ることが出来るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態としての具体例である制振器
を示す縦断面図である。
【図2】図1に示された制振器を用いた自動車用制振装
置の具体的構成例である。
【図3】本発明の一実施例としての制振器における制御
力の周波数特性を実測した結果を、比較例と共に示すグ
ラフである。
【符号の説明】
10 取付金具 12 第一のマス 14 第一のゴム弾性体 16 第二のマス 18 第二のゴム弾性体 28 制振対象 38 ヨーク 48 内周側永久磁石 50 外周側永久磁石 52 磁気ギャップ 64 コイル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制振対象に取り付けられる取付部材と、 該取付部材に対して前記制振対象からの振動入力方向に
    相対変位可能に配設された第一のマス部材と、 該第一のマス部材を前記取付部材に対して弾性的に連結
    する第一の弾性部材と、 前記取付部材および前記第一のマス部材に対してそれぞ
    れ前記制振対象からの振動入力方向に相対変位可能に配
    設された第二のマス部材と、 該第二のマス部材を前記取付部材に対して弾性的に連結
    する第二の弾性部材と、 前記第一のマス部材と前記第二のマス部材の間に前記制
    振対象からの振動入力方向における相対的な変位力を及
    ぼす加振手段とを、有することを特徴とする制振器。
  2. 【請求項2】 前記第一のマス部材と前記第一の弾性部
    材を含んで構成された第一の振動系における固有振動周
    波数と、前記第二のマス部材と前記第二の弾性部材を含
    んで構成された第二の振動系における固有振動周波数と
    が、互いに異なる周波数域にチューニングされている請
    求項1に記載の制振器。
  3. 【請求項3】 前記取付部材に筒形状の支持部が形成さ
    れている一方、該支持部の外周側に所定距離を隔てて位
    置する筒形状の第一の連結部が前記第一のマス部材に形
    成されており、前記第一の弾性部材が、それら支持部と
    第一の連結部の間に介装された環状の第一のゴム弾性体
    にて構成されていると共に、前記支持部の内周側に所定
    距離を隔てて位置する筒形状の第二の連結部が前記第二
    のマス部材に形成されており、前記第二の弾性部材が、
    それら支持部と第二の連結部の間に介装された環状の第
    二のゴム弾性体にて構成されている請求項1又は2に記
    載の制振器。
  4. 【請求項4】 前記第一の弾性部材が、前記取付部材と
    前記第一のマス部材の間に介装された第一のゴム弾性体
    にて構成されると共に、前記第二の弾性部材が、前記取
    付部材と前記第二のマス部材の間に介装された第二のゴ
    ム弾性体にて構成され、且つそれら第一のゴム弾性体と
    第二のゴム弾性体が一体形成されている請求項1乃至3
    の何れかに記載の制振器。
  5. 【請求項5】 前記加振手段が、前記第一のマス部材と
    前記第二のマス部材の間に及ぼす相対的な変位力の周期
    を調節可能な可制御型加振手段である請求項1乃至4の
    何れかに記載の制振器。
  6. 【請求項6】 前記加振手段が、前記第一のマス部材と
    前記第二のマス部材の間に電磁力を及ぼす電磁駆動手段
    である請求項1乃至5の何れかに記載の制振器。
  7. 【請求項7】 前記第一のマス部材および前記第二のマ
    ス部材の何れか一方のマス部材に永久磁石を組み付けて
    磁路を形成すると共に、何れか他方のマス部材にコイル
    を組み付けて、該一方のマス部材の磁路に設けたギャッ
    プ部に配設せしめることにより、該コイルへの給電にて
    該第一のマス部材と該第二のマス部材の間に電磁力を及
    ぼす前記電磁駆動手段を構成した請求項6に記載の制振
    器。
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