JP2941930B2 - 車椅子 - Google Patents

車椅子

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JP2941930B2
JP2941930B2 JP2286649A JP28664990A JP2941930B2 JP 2941930 B2 JP2941930 B2 JP 2941930B2 JP 2286649 A JP2286649 A JP 2286649A JP 28664990 A JP28664990 A JP 28664990A JP 2941930 B2 JP2941930 B2 JP 2941930B2
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wheelchair
drive wheel
caster
pillar
obstacle
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哲也 西平
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Yunikamu KK
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、走路上に障害物が存在している場合にそ
の障害物を簡単に、かつ安定的に乗り越えられるととも
に、手で漕ぎ易い手漕ぎ用の車椅子に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
従来における車椅子においては、前輪として小径の前
キャスター、後輪として手で回転させて漕ぐ大径の駆動
輪を設けた車椅子が一般的に知られている。
この一般的な車椅子においては、背もたれ部の柱の真
下、すなわち柱自体の下端部に駆動輪の車軸を設けて、
この車軸に駆動輪を回転自在に取付けてなるものであ
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしこのような車椅子は、背もたれ部の真下に駆動
輪の車軸があるため駆動輪は漕ぐ人の腕の後方に位置す
ることとなり、手で駆動輪を回転しづらく漕ぎにくいも
のである。このため駆動輪を漕ぎ易いようにするには、
ロードレース用の車椅子のように駆動輪の車軸を背もた
れ部の真下ではなく、それより前方に位置するようにす
る必要がある。
しかし駆動林の車軸を背もたれ部の柱より前方に位置
するように取付けると、重量が掛かる駆動輪が前方に位
置することとなり、その重心が前にくることにより不安
定となり車椅子が後方にひっくり返ってしまうという問
題点がある。この欠点を補うためには駆動輪の後方に補
助用として後キャスターを取付けることが考えられる。
しかし単に後方に補助キャスターを設けた場合、障害物
が走路上にあった場合には、例えば前キャスターが障害
物上に乗り上げたとき、中央に位置する駆動輪が宙に浮
いた状態となってしまい、空回りするだけであって、駆
動輪としての機能を果たさなくなるという課題を有して
いる。
本発明は上記課題に着目してなされたものであって、
障害物を簡単に乗り越えられるとともに、車椅子として
漕ぎ易く、かつ乗っていても安定感がある車輪機構、特
に車椅子を提供することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解消するため本発明に係る車椅子は、柱に
座部、背もたれ部、肘掛け部、フットレスト等を取付け
てなる車椅子において、 前記柱の下端部に前キャスターを前端に有する基板を
前方方向に延出するよう一体的に設け、後方端に後キャ
スターを有する支持部材を前記基板の僅か上方に位置す
るよう前記柱に軸を介して回動自在に取付け、該支持部
材の前端に柱より前方となるよう車軸を介して径大の駆
動輪を設けるようにした。
〔作用〕
第2図に示されるように前キャスター(24)が障害物
(38)に乗り上げると前キャスター(24)を介して基板
(22)が持ち上げられ、支持部材(26)の軸(28)を中
心として柱(12)は矢印で示すように後方(反時計方
向)に回転するだけであって、駆動林(34)は浮き上が
ることはなく、地面にしっかりと接地している。この状
態で駆動輪(34)を手で回転操作することにより前キャ
スター(24)は前に進み障害物(38)を安定した状態で
簡単に乗り越えることができる。
また続いて駆動輪(34)が障害物(38)に乗り上げた
ときには、図示していないが前キャスター(24)及び後
キャスター(30)が地面に接地しており、この状態で駆
動輪(34)を回転ささせることによって、駆動輪(34)
は安定した状態で簡単に障害物(38)を乗り越えること
ができる。また凹地等に前キャスター(24)が乗り下げ
たときは、前述と同様にして軸(28)を中心として第2
図の矢印とは反対方向に柱(12)が回転し駆動輪(34)
と後キャスター(30)とは地面に接地した状態であり、
駆動輪(34)を回転させることにより凹地を安定した状
態で乗り越えることがでる。
すなわちいずれかの車輪が障害物(38)あるいは凹地
に乗り上げても乗り下げても他の車輪は地面に設置した
状態となっており、車椅子(10)がひっくり返ったり、
駆動輪(34)が浮き上がった状態で駆動輪としての機能
を果たさないということがない。
〔実施例〕
以下、本発明を添付図面に示す一実施例に基づいて具
体的に説明する。
第1図は本発明に係る車椅子(10)の正面図であっ
て、背もたれ部の柱(12)には座部(14)、背もたれ部
(16)、肘掛け部(18)、フットレスト(20)等が設け
られている。
柱(12)の下端部には車椅子(10)の前方方向に延長
する基板(22)が一体的に取付けられ、該基板(22)の
前端には回転自在の前キャスター(24)が取付けられて
いる。また基板(22)の僅か上方の柱(12)には支持部
材(26)が軸(28)を介して回転自在に取付けられてい
る。この支持部材(26)後方端には後キヤスター(30)
が回転自在に取付けられ、前方端には車軸(32)が設け
られており、この車軸(32)に回転自在の手漕ぎ用の駆
動輪(34)が取付けられている。(36)は手漕ぎ輪であ
って、駆動輪(34)と一体的に取付けられている。この
ように車軸(32)は背もたれ部(16)の柱(12)の位置
よりも前方位置に位置しており、これにより駆動輪(3
4)も柱(12))より前に位置することとなり、それだ
け駆動輪(34)を手で操作し易いこととなる。しかしこ
のように駆動輪(34)を前方位置に持ってくると、人が
車椅子(10)に乗るとその荷重は後に掛かり、重心は車
軸(32)より後の軸(28)に掛かり、今までの車椅子で
は後方にひっくり返ってしまうが、本発明ではこれを補
うように支持部材(26)を介して後キャスター(30)を
駆動輪(34)の後方に位置するよう配置しているため、
車椅子(10)が倒れるようなことがない。
本発明に係る車椅子(10)はこのような構成をしてお
り、次に車椅子(10)の走行路上に障害物(38)があっ
た場合について説明する。
先ず第2図に示されるように前キャスター(24)が障
害物(38)に乗り上げると前キャスター(24)を介して
基板(22)が持ち上げられ、支持部材(26)の軸(28)
を中心として柱(12)は矢印で示すように後方(反時計
方向)に回転するだけであって、駆動輪(34)は浮き上
がることはなく、地面にしっかりと接地している。この
状態で駆動輪(34)を手で回転操作することにより前キ
ャスター(24)は前に進み障害物(38)を安定した状態
で簡単に乗り越えることができる。
また続いて駆動輪(34)が障害物(38)に乗り上げた
ときには、図示していないが前キャスター(24)及び後
キャスター(30)が地面に設置しており、この状態で駆
動輪(34)を回転ささせることによって、駆動輪(34)
は安定した状態で簡単に障害物(38)を乗り越えること
ができる。また凹地等に前キャスター(24)が乗り下げ
たときは、前述と同様にして軸(28)を中心として第2
図の矢印とは反対方向に柱(12)が回転し駆動輪(34)
と後キャスター(30)とは地面に接地した状態であり、
駆動輪(34)を回転させることにより凹地を安定した状
態で乗り越えることがでる。
すなわちいずれかの車輪が障害物(38)あるいは凹地
に乗り上げても乗り下げても他の車輪は地面に接地した
状態となっており、車椅子(10)がひっくり返ったり、
駆動輪(34)が浮き上がった状態で駆動輪としての機能
を果たさないということがない。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、背もたれ部の柱
の下端部に前キャスターを前端に有する基板を前方方向
に延出するよう一体的に設け、後方端に後キャスターを
有する支持部材を前記柱に軸を介して回動自在に取付
け、該支持部材の前端に柱より前方となるよう車軸を介
して駆動輪を取付けるようにしたので、駆動輪は従来の
車椅子に比して前方位置にあり、それだけ手で漕ぎ易く
成るという他、駆動輪が前に位置しても車椅子は後キャ
スターによって後にひっくり返るということがなく安定
であるとともに、前キャスターが障害物に乗り上げても
駆動林は浮き上がってその機能を果たさなくなるという
ことがなく簡単に、かつ安定的に障害物を乗り越えるこ
とができるという本発明特有の効果を有するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る車椅子の概略正面図、 第2図は、障害物に乗り上げたときの車椅子の作用を示
す概略正面図である。 (10):車椅子、(12):柱、 (14):座部、(16):背もたれ部、 (18):肘掛け部、(20):フットレスト、 (22):基板、(24):前キャスター、 (26):支持部材、(28):軸、 (30):後キャスター、(32):車軸、 (34):駆動輪。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】柱に座部、背もたれ部、肘掛け部、フット
    レスト等を取付けてなる車椅子において、 前記柱の下端部に前キャスターを前端に有する基板を前
    方方向に延出するよう一体的に設け、後方端に後キャス
    ターを有する支持部材を前記基板の僅か上方に位置する
    よう前記柱に軸を介して回動自在に取付け、該支持部材
    の前端に柱より前方となるよう車軸を介して径大の駆動
    輪を設けたことを特徴とする車椅子。
JP2286649A 1990-10-24 1990-10-24 車椅子 Expired - Lifetime JP2941930B2 (ja)

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