JP2518470Y2 - 自動車玩具 - Google Patents

自動車玩具

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JP2518470Y2
JP2518470Y2 JP1992031648U JP3164892U JP2518470Y2 JP 2518470 Y2 JP2518470 Y2 JP 2518470Y2 JP 1992031648 U JP1992031648 U JP 1992031648U JP 3164892 U JP3164892 U JP 3164892U JP 2518470 Y2 JP2518470 Y2 JP 2518470Y2
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obstacle
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Tomy Co Ltd
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63HTOYS, e.g. TOPS, DOLLS, HOOPS OR BUILDING BLOCKS
    • A63H17/00Toy vehicles, e.g. with self-drive; ; Cranes, winches or the like; Accessories therefor
    • A63H17/26Details; Accessories
    • A63H17/36Steering-mechanisms for toy vehicles
    • A63H17/40Toy vehicles automatically steering or reversing by collision with an obstacle

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  • Toys (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、障害物に衝突すると、
ターンしながら後退した後、前進することで、障害物を
巧みに回避して走行するように構成された自動車玩具に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の自動車玩具として、例え
ば、マーベラス機構を組み込んだものが知られている。
図6は、この種の自動車玩具を模式的に表した底面図で
ある。同図に示すように、この自動車玩具では、そのシ
ャーシ61に大型の円板62が回動自在に取り付けられ
ており、この円板62に一対の駆動輪63,63が取り
付けられている。駆動輪63,63の車軸64にはクラ
ウンギヤ65が固定され、このクラウンギヤ65に図外
のモータにより回転されるピニオン66が噛み合ってい
る。モータは一方向に回転されるようになっており、こ
れに伴いピニオン66およびクラウンギヤ65も一方向
に回転されて、自動車玩具は図中の実線で示す矢印の方
向に前進走行される。この場合、クラウンギヤ65が駆
動輪63の車軸64を介して回転自在な円板62に取り
付けられているため、ピニオン66とクラウンギヤ65
とは、太陽歯車と遊星歯車の関係になっている。したが
って、ピニオン66の回転力は、クラウンギヤ65に一
切、回転抵抗がなければ、クラウンギヤ65を自転させ
る力として働く、しかし、幾分かでも回転抵抗がある
と、その分、ピニオン66の回転力はクラウンギヤ65
を公転させる力として働く。遊星歯車側のクラウンギヤ
65が太陽歯車側のピニオン66廻りに公転すると、両
駆動輪63,63が回動して自動車玩具の前進時の操舵
が不安定になってしまう。そこで、この回転力(公転
力)を殺すために、円板62には、一端をシャーシ61
に固定した弱い付勢力のスプリング67が取り付けられ
ている。これにより自動車玩具の直進性が保たれてい
る。
【0003】一方、自動車玩具が障害物に衝突すると、
駆動輪63は路面との摩擦で停止される。すなわち、ク
ラウンギヤ65の自転が停止される。すると、ピニオン
66の回転力がクラウンギヤ65を公転させる力として
作用する。このクラウンギヤ65の公転は円板62に取
り付けた両駆動輪63,63を回動させ、駆動輪63
は、上記スプリング67の付勢力と釣り合うところまで
回動される。この場合、スプリング67の付勢力は、駆
動輪63の回転(回動)角度が90度から180度の間
になるように調整されており、駆動輪63は、例えば、
図6に示す位置まで回動される。ここで、駆動輪63の
回動が抑制されると、再度、ピニオン66の回転力がク
ラウンギヤ65を自転させる力として働く。この状態で
は、駆動輪63が角度90度以上に操舵されているた
め、自動車玩具は図中の2点鎖線で示す矢印の方向、す
なわち斜めに後退走行する。この後退が始まると、駆動
輪63の回転抵抗が小さくなり、ピニオン66の駆動輪
63を公転させる力が、クラウンギヤ65を自転させる
力に移行される。すると、スプリング67の付勢力が、
ピニオン66の公転力に勝って駆動輪63を元の直進位
置に復旧させる。すなわち、自動車玩具は前進走行に戻
る。このように自動車玩具は、前進と後退を繰り返しな
がら障害物を回避してゆく。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、このような
マーベラス機構を用いた従来の自動車玩具では、駆動輪
63と路面との摩擦が一定していないと、スプリング6
7の付勢力とピニオン66の回転力とのバランスが崩
れ、操舵が極めて不安定になる。また、後退走行の時間
や距離も調整し難く、しかも、構造が複雑で故障し易い
ものとなっていた。
【0005】本考案は、簡単な構造で、障害物に対して
確実な回避走行を行う自動車玩具を提供することをその
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
考案は、搭載したモータの正逆駆動により前進走行する
自動車玩具において、障害物に衝突することにより作動
するスイッチ手段と、当該スイッチ手段の作動で一定時
間前記モータを逆転駆動させるコントローラと、前進時
に直進操舵し後退時にターン操舵する操舵輪機構とを備
え、前記スイッチ手段は、障害物に衝突することにより
上下方向に回動するバンパーと、当該バンパーの尾端側
に当接して前記バンパーの回動動作で作動するスイッチ
とから構成されていることを特徴とする。
【0007】この場合、バンパーは、バンパー本体と、
当該バンパー本体から断面「L」字上に延びる回動アー
ムと、前記バンパー本体に対し上方にオフセットさせて
当該回動アームに設けられた支点とを有することが好ま
しい。
【0008】また、これらの場合、操舵機構は、操舵輪
と、操舵輪の車軸を受ける車軸受けとを有し、車軸受け
は、車の中心線に直交して車軸の後方位置を規制する第
1の規制端と、第1の規制端に角度を存して車軸の前方
位置を規制する第2の規制端とで扇状に形成され、車軸
は、第1の規制端と第2の規制端との間で移動自在に構
成されていることが好ましい。
【0009】
【作用】前進走行している自動車玩具が障害物に衝突す
ると、スイッチ手段が作動してコントローラを介して一
定時間、モータを逆転駆動させる。このモータの逆転駆
動により自動車玩具は一定時間、後退走行する。この後
退走行に伴い、操舵機構は自動車玩具をターン操舵す
る。後退走行が開始して一定時間が経過すると、モータ
が正転駆動の状態に復旧し、自動車玩具は、前進走行に
移る。この前進走行に伴い、操舵機構は自動車玩具を直
進操舵する。したがって、自動車玩具は障害物に衝突す
ると、いったんターンしながら後退し、その後、直進走
行し、これを繰り返しながら走行する。この場合、コン
トローラで設定される後退時間と、操舵機構で設定され
るターン操舵の操舵角度とにより、障害物に対する自動
車玩具の回避走行のパターンが決定されるため、自在に
調整ができる。
【0010】また、この場合に、スイッチ手段を、障害
物に衝突することにより上下方向に回動するバンパー
と、バンパーの回動動作で作動するスイッチとで構成す
れば、自動車玩具の外観を損なうことなくスイッチ手段
を構成でき、しかも、スイッチの作動にての原理を応用
することができ、確実にスイッチを作動させることがで
きる。さらに、バンパーを、バンパー本体と、バンパー
本体から延びる回動アームと、バンパー本体に対し上方
にオフセットさせて回動アームに設けられた支点とで構
成すれば、スイッチを作動させるために、障害物に衝突
したときにバンパーが受ける衝突力の他に、自動車玩具
が障害物を乗り越えようとする力をも活用することがで
き、より一層確実にスイッチを作動させることができ
る。
【0011】一方で、これらの場合に、操舵機構の車軸
受けが、後方位置を規制する第1の規制端と前方位置を
規制する第2の規制端とで扇状に形成され、操舵輪の車
軸が、第1の規制端と第2の規制端との間で移動自在に
構成されていれば、自動車玩具が前進するときに、車軸
が車軸受け内で後方に移動して第1の規制端に規制さ
れ、後退するときに、前方に移動してターン操舵位置に
規制される。第1の規制端は車の中心線に直交してお
り、第2の規制端はこれに角度を存して設けられている
ので、自動車玩具は、前進時と後退時とでそれぞれ直進
操舵とターン操舵とに自動的に操舵される。
【0012】
【実施例】以下、添付の図面に基いて本考案の一実施例
に係る自動車玩具について説明する。図1は自動車玩具
(以下、「自動車」と略す)の外観を表わした外観斜視
図であり、図2はその内部構造を表した分解斜視図であ
る。両図に示すように、この自動車1は、それぞれ一対
の前輪2,2および後輪3,3が取り付けられたシャー
シ4と、このシャーシ4上に搭載されたボディー5と、
ボディー5の前端に取り付けられたバンパー6とを備
え、スポーツカーを模して構成されている。シャーシ4
には、主として後部に駆動系が、中間部から前部にコン
トロール系が、そして前部に操舵系が搭載されており、
この自動車1は、シャーシ4の中間部に形成された電池
ボックス7に収容された乾電池を電源として、後端部中
央に設けたメインスイッチ8をONすることで、直進走
行するようになっている。
【0013】一方、この自動車1が直進走行中に何らか
の障害物Oに衝突すると、バンパー6を介して後述する
サブスイッチ9がONされ、これらスイッチ手段を含む
コントロール系が作動して、自動車1を一定時間、後退
走行させる(図4参照)。この後退走行に伴い直進状態
に操舵されていた操舵系が、自動的にターン状態に操舵
され、自動車1は後退しながらターンする。次に、前進
走行に移ると、操舵系が自動的に直進状態に操舵され、
自動車1は直進走行する。このように、実施例の自動車
1は、直進と後退ターンを繰り返しながら、巧みに障害
物Oを回避して走行する。
【0014】次に、図2ないし図4を参照して自動車の
内部構造を詳細に説明する。図2に示すように、シャー
シ4の後部はギヤボックス10となっており、これに自
動車1の駆動系が設けられている。駆動系は、モータ1
1の回転を各種ギヤを介して後車軸12に伝え、この後
車軸12を介して後輪3,3を回転させるようになって
いる。モータ11の回転軸11aに取り付けられたピニ
オン13には、後車軸12に回転自在に軸支された第1
中間歯車14が噛み合っており、この第1中間歯車14
に、シャーシ4に回転自在に軸支された第2中間歯車1
5が噛み合っている。そして、第2中間歯車15が後車
軸12に固定された出力歯車16に噛み合っていて、こ
れら第1、第2両中間歯車14,15により適宜、モー
タ11の回転が減速されて両後輪3,3が回転されるよ
うになっている。もっとも、この場合、後車軸12に対
し、右側の後輪3をフリー回転状態で取つ付け、左側の
後輪3を固定して、左側の後輪3だけ駆動させるように
してもよい。このようにすれば、自動車1を後退走行さ
せるときに、右側の後輪3が停止状態となるため、旋回
半径を小さくすることができる。なお、図中の符号17
は、ギヤボックス用のカバーである。また、符号18,
18は、シャーシ4の後端に形成された一対のフックで
あり、これにボディー5の後端に設けたフック用の穴
(図示せず)が係合することにより、ボディー5がシャ
ーシ4に取り付けられるようになっている。
【0015】コントロール系は、シャーシ4の電池ボッ
クス7上に設けらたコントローラ19と、シャーシ4の
前部に設けられたバンパー6およびサブスイッチ9から
なるスイッチ手段とで構成されている。サブスイッチ9
は、障害物Oに衝突して回動するバンパー6により作動
するようになっており、その押釦部9aを下向きにして
電池ボックス7の前端中央部にセットされている。一
方、コントローラ19は、基板上に各種電子デバイスを
組み込んで構成されており、電池ボックス7上にスペー
サ20,20を介して取り付けられている。
【0016】ここで、図5を参照して、コントローラ1
9のコントロール回路について詳細に説明する。図5
(a)にはコントローラ19の内部回路図が示され、図
5(b)にはこの回路のモータ出力のタイムチャートが
示されている。
【0017】図5(a)を参照して、IC2は、モノス
テータブル・マルチバイブレータである。IC2のA端
子はローアクティブ入力となっており、常時は、抵抗R
3によりH電圧に保持されている。この状態において
は、IC2のQ1端子の出力はLで、Q2端子の出力はH
となっている。したがって、PNPトランジスタTR8
にベース電流(IB)が流れるため、エミッタ電流(I
E)が流れ、モータ11のa端子に電圧を加える。ま
た、PNPトランジスタTR10のIBが流れると、IE
が流れるため、モータ11のb端子は、アース電位に保
持される。これにより、モータ11は正転駆動される。
【0018】一方、サブスイッチ9がONすると、IC
2のA端子はアース電位に一瞬保持される。すると、抵
抗R4とコンデンサC5による時定数tw=CX・RXで
定まる時間、L電圧が、Q2端子から出力され、同時
に、Q1端子からtw時間、H電圧が出力される(図5
(b))。すると、TR12はモータ11のb端子に電
圧を加え、a端子をアース電位に保持する。これによ
り、モータ11は逆転駆動される。そして、tw時間が
経過すると、IC2は元の状態に復旧し、モータ11は
正転駆動の状態に戻る。なお、R7、R9、R11およ
びR13は、ベース電流制御抵抗である。
【0019】このように、このコントロール回路は、定
常状態ではモータ11を正転駆動し、サブスイッチ9が
ONすることで、一定時間、逆転駆動する。そして、こ
の逆転駆動の時間はコントロール回路を構成するR4と
C5による時定数で決定される。したがって、抵抗R4
またはとコンデンサC5という小部品を交換するだけで
自動車1の後退走行の時間、ひいては後退距離を簡単に
調整することができる。
【0020】次に、図2および図3により、サブスイッ
チ9をONするバンパー6廻りの機構について説明す
る。バンパー6は、ボディー5の前端に露出するバンパ
ー本体21と、バンパー本体21の中間部から上方に延
び、更に屈曲して後方に延びる「L」字状の回動アーム
22と、回動アーム22の屈曲部にバンパー本体21に
対し上方へオフセットさせて設けた回動軸23とで構成
されている。そして、回動アーム22の後部中央が、下
向きに設けたサブスイッチ9の押釦部9aに当接するよ
うになっている。すなわち、バンパー6は、前方から力
が加わると、その後端がてこの原理で定常位置から上方
向に回動し、サブスイッチ9の押釦部9aを押してこれ
をONするようになっている。
【0021】一方、バンパー6は、その回動軸23の部
分で支持部材24に回動自在に取り付けられており、こ
の支持部材24がシャーシ4の前部にねじ止め固定され
るようになっている。支持部材24には、前部両側を起
立させた軸受部24a,24aと、両軸受部24a,2
4aを挟んで中間に後述する操舵輪26が臨む切欠部2
4bと、後部中間に突起部24cとが形成されている。
そして、この軸受部24a,24aに回動軸23を介し
てバンパー6が取り付けられ、この突起部24cにコイ
ルスプリング25が取り付けられるようになっている。
コイルスプリング25は、上端がバンパー6の回動アー
ム22に下方から当接してこれを上方に付勢するように
なっており、バンパー6を定常の姿勢に保持すると共
に、バンパー6がサブスイッチ9の押釦するときの押釦
力を補完している。
【0022】すなわち、図3に示すように、サブスイッ
チ9の押釦部9aとコイルスプリング25とは、バンパ
ー6の回動アーム22を挟んで対向しており、定常状態
では、サブスイッチ9は、回動アーム22を介してコイ
ルスプリング25によりONされない程度に付勢されて
いる(同図(a))。自動車1が障害物Oに衝突する
と、バンパー6が回動軸23を中心に上下方向に回動
し、サブスイッチ9の押釦部9aが押されてサブスイッ
チ9がONされる(同図(b))。サブスイッチ9がO
Nされると、コントローラ19が駆動して、モータ11
が一定時間逆転され、自動車1が後退走行する。そし
て、この後退走行の際に、操舵系が働いて自動車1は直
進状態からターン状態に自動的に操舵される。
【0023】操舵系、すなわち操舵機構は、操舵輪26
と操舵輪26の車軸27を受ける車軸受け28とで構成
されている。 操舵輪26は、両前輪2,2に代わって
本来の前輪の機能を有しており、このため、操舵輪26
が路面に接地し、両前輪2,2が路面から浮いた状態に
なっている。図2に示すように操舵輪26は、その車軸
27の部分でシャーシ4に形成した車軸受け28の部分
に取り付けられている。そして、シャーシ4の前部に
は、中央に前後方向に延びる長溝29が形成され、ま
た、車軸受け28がこの長溝29を跨ぐようにして扇状
に形成されている。長溝29は、その前部の右側が外側
に湾曲して拡開した形状となっており、この部分に操舵
輪26が臨み、操舵輪26の直進操舵と右ターン操舵と
に対応できるようになっている。
【0024】車軸受け28は、扇状の部分を残してその
周囲のシャーシ4の表面を突出させて形成され、長溝2
9を挟んで右側が扇の要部分に相当し、左側が扇の周縁
部分に相当する形状になっている。詳細には、車軸受け
28は、車の中心線に直交して操舵輪26の車軸27の
後方位置を規制する第1規制端28aと、第1規制端2
8aに所望のターン角度を存して車軸27の前方位置を
規制する第2規制端28bとを有して、扇状に形成され
ている。そして、操舵輪26は、その右側の車軸27の
端部で車軸受け28の要部分に支持されると共に、その
左側の車軸27の端部で車軸受け28の周縁部分に支持
され、車軸27は、第1規制端28aと第2規制端28
bとの間で移動自在になっている。一方、操舵輪26
は、路面抵抗により前進時は後に押される力を受け、後
退時は前に押される力を受ける。すなわち、操舵輪26
の車軸27は自動車1が前進するときは車軸受け28の
第1規制端28aに押しつけられ、後退するときは第2
規制端28bに押しつけられる。したがって、操舵輪2
6は前進時は直進状態に、後退時は右ターン状態にそれ
ぞれ自動的に操舵される。なお、車軸受け28は、その
上部に取り付けられるバンパー6の支持部材24により
閉蓋されるようになっている。
【0025】ここで、図4を参照して、自動車1の走行
パターンを説明する。いま、図中の一点鎖線Aで示す方
向から自動車1が直進走行してきて、障害物Oに衝突し
た状態を考える。自動車1が障害物Oに衝突すると、バ
ンパー6が前倒し状態に上下方向に回動され、サブスイ
ッチ9がONする。サブスイッチ9がONすると、コン
トローラ19が働いてモータ11を逆転させ、自動車1
を後退走行させる。自動車1が後退し始めると路面抵抗
により操舵輪26が右ターン状態に自動操舵され、自動
車1は一定時間、一点鎖線Bに示すように右側にターン
しながら後退する。後退走行の一定時間が経過すると、
今度は前進走行に移行する。そして、自動車1が前進し
始めると、操舵輪26が直進状態に自動復旧し、一点鎖
線Cで示す方向に直進走行してゆく。なお、この実施例
では、一点鎖線AおよびCで示すように、自動車1は障
害物Oに対して直角にこれを回避するようになってい
る。しかし、これは例示であって、車軸受け28の形状
による操舵輪26の操舵角度と、コントローラ19によ
る後退時間の調整により、適宜この回避角度は調整され
る。例えば、図4において、左の後輪3を駆動輪とし、
右の後輪3をフリーにしておき、操舵角を比較的大きく
調整しておけば、障害物Oに衝突した後の自動車1の後
退は、左の後輪3が後退方向に回転し、その反動で右の
後輪3が前進方向に回転する。このため、自動車1はそ
の場でスピンターンし、続く前進時に、図中の一点鎖線
Aとは逆方向に走行させることができる。
【0026】このように本実施例によれば、自動車1が
障害物Oに衝突するとバンパー6が回動するようになっ
ているので、てこの原理を応用でき小さな衝突力でも確
実にサブスイッチ9をONさせることができる。これ
は、バンパー本体21に対して回転軸23が十分にオフ
セットして設けられ、かつ上方にオフセットしているこ
とで、自動車1が障害物Oに衝突するときに障害物Oを
乗り上げようとする力をも有効に利用することができる
ためである。例えば、自動車1が障害物Oに斜めに衝突
するような場合、それが進行方向に平行に近い極端なも
のであっても、このてこの構造によりサブスイッチ9を
確実にONさせることができる。したがって、障害物O
に斜めに突っ込んだ自動車1が、そのまま停止してしま
うようなことがない。また、自動車1の回避角度は、操
舵輪26の操舵角度とコントローラ19による後退時間
との2つの要素で調整できるので、調整が極めて容易に
なっている。
【0027】一方、操舵系においては、操舵輪26の車
軸27を扇状の車軸受け28にセットするようになって
いるので、走行時に操舵輪26が受ける路面抵抗で自動
的な操舵ができ、簡単な構造で自動車1の直進および後
退ターン走行が可能となっている。なお、本考案がラジ
コンカー等に応用できることは、いうまでもない。
【0028】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、障害物の
衝突に際し、スイッチ手段の作動で一定時間モータを逆
転駆動させて、自動車玩具を後退走行させると共に、操
舵機構でターン操舵するようにしているので、モータの
逆転時間とターン角度との組み合わせにより、所望の走
行パターンを構成でき、障害物を確実に回避することが
できる。
【0029】この場合、スイッチ手段を、障害物に衝突
することにより上下方向に回動するバンパーと、バンパ
ーの回動動作で作動するスイッチとで構成しているの
で、自動車玩具の外観を損なうことなく、かつ、スイッ
チの作動を確実なものとすることができ、障害物の形状
や位置にとらわれることなく、障害物を安定的に回避す
ることができる。さらに、バンパー本体の支点を上方に
オフセットさせるようにしているので、障害物に対する
スイッチの作動をより確実なものとすることができる。
【0030】一方で、操舵機構の車軸受けが、後方位置
を規制する第1の規制端と前方位置を規制する第2の規
制端とで扇状に形成され、操舵輪の車軸が、第1の規制
端と第2の規制端との間で移動自在に構成しているの
で、自動車玩具が前進するときの直進操舵と、後退する
ときのターン操舵とを、簡単な構造で自動的に確実に行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の自動車玩具の外観の斜視図である。
【図2】実施例の自動車玩具の分解斜視図である。
【図3】バンパーの作動状態を表したバンパー廻りの裁
断側面図である。
【図4】自動車玩具の障害物回避走行を示す説明図であ
る。
【図5】自動車玩具のコントローラ回路の回路図であ
る。
【図6】従来の自動車玩具の主要部の底面図である。
【符号の説明】
1 自動車 4 シャーシ 6 バンパー 9 サブスイッチ 11 モータ 19 コントローラ 21 バンパー本体 22 回動アーム 23 回転軸 26 操舵輪 27 車軸 28 車軸受け 28a 第1規制端 28b 第2規制端 O 障害物

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搭載したモータの正逆駆動により前進走
    行する自動車玩具において、障害物に衝突することによ
    り作動するスイッチ手段と、当該スイッチ手段の作動で
    一定時間前記モータを逆転駆動させるコントローラと、
    前進時に直進操舵し後退時にターン操舵する操舵輪機構
    とを備え、前記スイッチ手段は、障害物に衝突すること
    により上下方向に回動するバンパーと、当該バンパーの
    尾端側に当接して前記バンパーの回動動作で作動するス
    イッチとから構成されていることを特徴とする自動車玩
    具。
  2. 【請求項2】 前記バンパーは、バンパー本体と、当該
    バンパー本体から断面「L」字上に延びる回動アーム
    と、前記バンパー本体に対し上方にオフセットさせて当
    該回動アームに設けられた支点とを有することを特徴と
    する請求項1記載の自動車玩具。
  3. 【請求項3】 前記操舵機構は、操舵輪と、この操舵輪
    の車軸を受ける車軸軸受けを有し、当該車軸受けは、前
    記車軸の片側を中心にして他側が水平面内において移動
    できるように前記車軸を支持していると共に、前記操舵
    輪に働く路面抵抗によって、前記自動車玩具が前進する
    際には前記車軸を直進操舵位置に保持し、前記自動車玩
    具が後退する際には前記車軸の片側を中心にして他側が
    水平面内において移動して前記車軸をターン操舵位置に
    保持することができるように構成されていることを特徴
    とする請求項1または請求項2記載の自動車玩具。
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