JP2941537B2 - 金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフイルム - Google Patents
金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフイルムInfo
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属板貼合せ成形加工用
ポリエステルフイルムに関し、更に詳しくは金属板と貼
合せて絞り加工等の製缶加工をする際優れた成形加工性
を示し、かつ耐熱性、耐レトルト性、保香性等に優れた
金属缶例えば飲料缶、食品缶等を製造し得る金属板貼合
せ成形加工用ポリエステルフイルムに関する。
ポリエステルフイルムに関し、更に詳しくは金属板と貼
合せて絞り加工等の製缶加工をする際優れた成形加工性
を示し、かつ耐熱性、耐レトルト性、保香性等に優れた
金属缶例えば飲料缶、食品缶等を製造し得る金属板貼合
せ成形加工用ポリエステルフイルムに関する。
【0002】
【従来の技術】金属缶には内外面の腐蝕防止として一般
に塗装が施されているが、最近、工程簡素化、衛生性向
上、公害防止等の目的で、有機溶剤を使用せずに防錆性
を得る方法の開発が進められ、その一つとして熱可塑性
樹脂フイルムによる被覆が試みられている。すなわち、
ブリキ、ティンフリースチール、アルミニウム等の金属
板に熱可塑性樹脂フイルムをラミネートした後、絞り加
工等により製缶する方法の検討が進められている。この
熱可塑性樹脂フイルムとしてポリオレフィンフイルムや
ポリアミドフイルムが試みられたが、成形加工性、耐熱
性、保香性の全てを満足するものではない。
に塗装が施されているが、最近、工程簡素化、衛生性向
上、公害防止等の目的で、有機溶剤を使用せずに防錆性
を得る方法の開発が進められ、その一つとして熱可塑性
樹脂フイルムによる被覆が試みられている。すなわち、
ブリキ、ティンフリースチール、アルミニウム等の金属
板に熱可塑性樹脂フイルムをラミネートした後、絞り加
工等により製缶する方法の検討が進められている。この
熱可塑性樹脂フイルムとしてポリオレフィンフイルムや
ポリアミドフイルムが試みられたが、成形加工性、耐熱
性、保香性の全てを満足するものではない。
【0003】一方、ポリエステルフイルム、特にポリエ
チレンテレフタレートフイルムがバランスのとれた特性
を有するとして注目され、これをベースとしたいくつか
の提案がされている。すなわち、
チレンテレフタレートフイルムがバランスのとれた特性
を有するとして注目され、これをベースとしたいくつか
の提案がされている。すなわち、
【0004】(A)二軸配向ポリエチレンテレフタレー
トフイルムを低融点ポリエステルの接着層を介して金属
板にラミネートし、製缶材料として用いる(特開昭56
―10451号、特開平1―192546号)。 (B)非晶性もしくは極めて低結晶性の芳香族ポリエス
テルフイルムを金属板にラミネートし、製缶材料として
用いる(特開平1―192545号、特開平2―573
39号)。 (C)低配向で、熱固定された二軸配向ポリエチレンテ
レフタレートフイルムを金属板にラミネートし、製缶材
料として用いる(特開昭64―22530号)。
トフイルムを低融点ポリエステルの接着層を介して金属
板にラミネートし、製缶材料として用いる(特開昭56
―10451号、特開平1―192546号)。 (B)非晶性もしくは極めて低結晶性の芳香族ポリエス
テルフイルムを金属板にラミネートし、製缶材料として
用いる(特開平1―192545号、特開平2―573
39号)。 (C)低配向で、熱固定された二軸配向ポリエチレンテ
レフタレートフイルムを金属板にラミネートし、製缶材
料として用いる(特開昭64―22530号)。
【0005】しかし、本発明者らの検討では、いずれも
充分な特性が得られず、それぞれ次の問題のあることが
明らかとなった。
充分な特性が得られず、それぞれ次の問題のあることが
明らかとなった。
【0006】(A)については、二軸配向ポリエチレン
テレフタレートフイルムは耐熱性、保香性に優れるが、
成形加工性が不充分であり、大きな変形を伴う製缶加工
ではフイルムの白化(微小クラックの発生)、破断が発
生する。
テレフタレートフイルムは耐熱性、保香性に優れるが、
成形加工性が不充分であり、大きな変形を伴う製缶加工
ではフイルムの白化(微小クラックの発生)、破断が発
生する。
【0007】(B)については、非晶性もしくは極めて
低結晶性の芳香族ポリエステルフイルムであるため成形
加工性は良好であるが、保香性が劣り、また製缶後の印
刷、レトルト殺菌処理等の後処理、更には長期の保存に
より脆化しやすく、缶外部からの衝撃により割れ易いフ
イルムに変質する恐れがある。
低結晶性の芳香族ポリエステルフイルムであるため成形
加工性は良好であるが、保香性が劣り、また製缶後の印
刷、レトルト殺菌処理等の後処理、更には長期の保存に
より脆化しやすく、缶外部からの衝撃により割れ易いフ
イルムに変質する恐れがある。
【0008】(C)については、上記(A)と(B)の
中間領域で効果を発揮せんとするものであるが、未だ製
缶加工に適用可能な低配向には達しておらず、また変形
度の小さい領域で加工し得たとしても、その後の印刷、
缶内容物を滅菌する他のレトルト処理により、脆化しや
すくなり、缶外部からの衝撃により割れやすいフイルム
に変質する恐れがあることは前記(B)と同様である。
中間領域で効果を発揮せんとするものであるが、未だ製
缶加工に適用可能な低配向には達しておらず、また変形
度の小さい領域で加工し得たとしても、その後の印刷、
缶内容物を滅菌する他のレトルト処理により、脆化しや
すくなり、缶外部からの衝撃により割れやすいフイルム
に変質する恐れがあることは前記(B)と同様である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、これら
の問題のない製缶加工用ポリエステルフイルムを開発す
べく鋭意研究した結果、本発明に到達した。
の問題のない製缶加工用ポリエステルフイルムを開発す
べく鋭意研究した結果、本発明に到達した。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、ポ
リマー融点が210〜245℃、ガラス転移温度が60
℃以下の共重合ポリエステル樹脂層(A)の少なくとも
片面に、ポリマー融点が210〜245℃、ガラス転移
温度が60℃を越える共重合ポリエステル樹脂層(B)
を積層したことを特徴とする金属板貼合せ成形加工用ポ
リエステルフイルムである。
リマー融点が210〜245℃、ガラス転移温度が60
℃以下の共重合ポリエステル樹脂層(A)の少なくとも
片面に、ポリマー融点が210〜245℃、ガラス転移
温度が60℃を越える共重合ポリエステル樹脂層(B)
を積層したことを特徴とする金属板貼合せ成形加工用ポ
リエステルフイルムである。
【0011】本発明における共重合ポリエステル樹脂層
(A)としては、ポリマー融点が210〜245℃、ガ
ラス転移温度が60℃以下の共重合ポリエチレンテレフ
タレートが代表例として挙げられる。この共重合成分は
酸成分でもアルコール成分でもよい。ポリマー融点とガ
ラス転移温度の両者を同時に満足させる共重合の酸成分
としては、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デ
カンジカルボン酸等の如き脂肪族ジカルボン酸等が好ま
しく、またアルコール成分としては、ブタンジオール、
ペンタンジオール、ヘキサンジオール等の如き脂肪族ジ
オール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コール等のポリアルキレングリコール等が好ましい。こ
れらは単独または二種以上を使用することができる。
(A)としては、ポリマー融点が210〜245℃、ガ
ラス転移温度が60℃以下の共重合ポリエチレンテレフ
タレートが代表例として挙げられる。この共重合成分は
酸成分でもアルコール成分でもよい。ポリマー融点とガ
ラス転移温度の両者を同時に満足させる共重合の酸成分
としては、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デ
カンジカルボン酸等の如き脂肪族ジカルボン酸等が好ま
しく、またアルコール成分としては、ブタンジオール、
ペンタンジオール、ヘキサンジオール等の如き脂肪族ジ
オール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コール等のポリアルキレングリコール等が好ましい。こ
れらは単独または二種以上を使用することができる。
【0012】共重合成分の割合は、その種類にもよるが
結果としてポリマー融点が210〜245℃、好ましく
は215〜240℃の範囲になる割合である。ポリマー
融点が210℃未満では耐熱性が劣るため、製缶後の印
刷における加熱に耐えられない。一方、ポリマー融点が
245℃を越えると、ポリマーの結晶性が大きすぎて成
形加工性が損われる。
結果としてポリマー融点が210〜245℃、好ましく
は215〜240℃の範囲になる割合である。ポリマー
融点が210℃未満では耐熱性が劣るため、製缶後の印
刷における加熱に耐えられない。一方、ポリマー融点が
245℃を越えると、ポリマーの結晶性が大きすぎて成
形加工性が損われる。
【0013】また同時に、共重合成分の割合は、その種
類にもよるが結果として、ポリマーのガラス転移温度が
60℃以下、好ましくは55℃以下の範囲になる割合で
ある。ポリマーのガラス転移温度が60℃を越えると、
成形加工性が不充分であり、成形後の缶外部からの衝撃
により割れやすいフイルムとなりやすい。
類にもよるが結果として、ポリマーのガラス転移温度が
60℃以下、好ましくは55℃以下の範囲になる割合で
ある。ポリマーのガラス転移温度が60℃を越えると、
成形加工性が不充分であり、成形後の缶外部からの衝撃
により割れやすいフイルムとなりやすい。
【0014】従って、共重合成分の割合はポリマーの融
点及びガラス転移温度の両者を考慮して、その種類、量
を決める必要がある。
点及びガラス転移温度の両者を考慮して、その種類、量
を決める必要がある。
【0015】本発明における共重合ポリエステル樹脂層
(B)としては、ポリマー融点が210〜245℃、ガ
ラス転移温度が60℃を越える共重合ポリエチレンテレ
フタレートが代表例として挙げられる。この共重合成分
は酸成分でもアルコール成分でもよい。ポリマー融点と
ガラス転移温度の両者を同時に満足させる共重合の酸成
分としては、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカ
ルボン酸等の如き芳香族ジカルボン酸が好ましく、また
アルコール成分としてはジエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ネオペンチルグリコール等が好まし
い。これらは単独または二種以上を使用することができ
る。
(B)としては、ポリマー融点が210〜245℃、ガ
ラス転移温度が60℃を越える共重合ポリエチレンテレ
フタレートが代表例として挙げられる。この共重合成分
は酸成分でもアルコール成分でもよい。ポリマー融点と
ガラス転移温度の両者を同時に満足させる共重合の酸成
分としては、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカ
ルボン酸等の如き芳香族ジカルボン酸が好ましく、また
アルコール成分としてはジエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ネオペンチルグリコール等が好まし
い。これらは単独または二種以上を使用することができ
る。
【0016】共重合成分の割合は、その種類にもよるが
結果としてポリマー融点が210〜245℃、好ましく
は215〜240℃の範囲になる割合である。ポリマー
融点が210℃未満では耐熱性が劣るため、製缶後の印
刷における加熱に耐えられない。一方、ポリマー融点が
245℃を越えると、ポリマーの結晶性が大きすぎて成
形加工性が損われる。
結果としてポリマー融点が210〜245℃、好ましく
は215〜240℃の範囲になる割合である。ポリマー
融点が210℃未満では耐熱性が劣るため、製缶後の印
刷における加熱に耐えられない。一方、ポリマー融点が
245℃を越えると、ポリマーの結晶性が大きすぎて成
形加工性が損われる。
【0017】また同時に、共重合成分の割合はその種類
にもよるが結果としてポリマーのガラス転移温度が60
℃を越える、好ましくは65℃以上になる割合である。
ガラス転移温度が60℃以下であると、フイルムの透湿
度が上昇し、金属板が錆びやすい。
にもよるが結果としてポリマーのガラス転移温度が60
℃を越える、好ましくは65℃以上になる割合である。
ガラス転移温度が60℃以下であると、フイルムの透湿
度が上昇し、金属板が錆びやすい。
【0018】従って、共重合成分の割合は、ポリマーの
融点及びガラス転移温度の両者を考慮して、その種類、
量を決める必要がある。
融点及びガラス転移温度の両者を考慮して、その種類、
量を決める必要がある。
【0019】ここで、共重合ポリエステルの融点測定
は、Du Pont Instruments 910 DSC を用い、昇温速度2
0℃/分で融解ピークを求める方法による。なおサンプ
ル量は約20mgとする。
は、Du Pont Instruments 910 DSC を用い、昇温速度2
0℃/分で融解ピークを求める方法による。なおサンプ
ル量は約20mgとする。
【0020】本発明における共重合ポリエステルは、平
均粒径2.5μm以下の滑剤を含有することが好まし
い。この滑剤は無機、有機系の如何を問わないが、無機
系が好ましい。無機系滑剤としては、シリカ、アルミ
ナ、二酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム等が
例示でき、有機系滑剤としてはシリコーン粒子等が例示
できる。いずれも平均粒径が2.5μm以下であること
が好ましい。滑剤の平均粒径が2.5μmを越える場合
は、深絞り製缶等の加工により変形した部分の、粗大粒
子(例えば10μm以上の粒子)が起点となり、ピンホ
ールを生じたり、場合によっては破断するので、好まし
くない。
均粒径2.5μm以下の滑剤を含有することが好まし
い。この滑剤は無機、有機系の如何を問わないが、無機
系が好ましい。無機系滑剤としては、シリカ、アルミ
ナ、二酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム等が
例示でき、有機系滑剤としてはシリコーン粒子等が例示
できる。いずれも平均粒径が2.5μm以下であること
が好ましい。滑剤の平均粒径が2.5μmを越える場合
は、深絞り製缶等の加工により変形した部分の、粗大粒
子(例えば10μm以上の粒子)が起点となり、ピンホ
ールを生じたり、場合によっては破断するので、好まし
くない。
【0021】特に耐ピンホール性の点で好ましい滑剤
は、平均粒径2.5μm以下であると共に、粒径比(長
径/短径)が1.0〜1.2である単分散の滑剤であ
る。このような滑剤としては、真球状シリカ、真球状シ
リコーン粒子等が例示できる。
は、平均粒径2.5μm以下であると共に、粒径比(長
径/短径)が1.0〜1.2である単分散の滑剤であ
る。このような滑剤としては、真球状シリカ、真球状シ
リコーン粒子等が例示できる。
【0022】共重合ポリエステル中の滑剤の量は、フイ
ルム製造工程における巻取り性によって決めるとよい。
一般に粒径の大なるものは少量、小なるものは多量添加
するのが好ましい。例えば、平均粒径2.0μmのシリ
カの場合は0.05重量%、平均粒径0.3μmの二酸
化チタンでは0.3重量%程度添加するのが好ましい。
また意図的に滑剤の顔料を調整することにより、フイル
ムを不透明化することもできる。例えば二酸化チタンを
10〜15重量%添加することにより、白色のフイルム
とすることができる。
ルム製造工程における巻取り性によって決めるとよい。
一般に粒径の大なるものは少量、小なるものは多量添加
するのが好ましい。例えば、平均粒径2.0μmのシリ
カの場合は0.05重量%、平均粒径0.3μmの二酸
化チタンでは0.3重量%程度添加するのが好ましい。
また意図的に滑剤の顔料を調整することにより、フイル
ムを不透明化することもできる。例えば二酸化チタンを
10〜15重量%添加することにより、白色のフイルム
とすることができる。
【0023】なお滑剤としては、上記の外部添加粒子以
外として、ポリエステル合成時に使用する触媒などの一
部または全部を反応工程で析出させた内部析出粒子を使
用することもできる。また外部添加粒子と内部析出粒子
を併用することももちろん可能である。
外として、ポリエステル合成時に使用する触媒などの一
部または全部を反応工程で析出させた内部析出粒子を使
用することもできる。また外部添加粒子と内部析出粒子
を併用することももちろん可能である。
【0024】本発明における共重合ポリエステルは、そ
の製法によって限定されることはない。例えば、テレフ
タル酸、エチレングリコール及び共重合成分をエステル
化反応させ、次いで得られる反応生成物を重縮合反応さ
せて共重合ポリエステルとする方法、あるいはジメチル
テレフタレート、エチレングリコール及び共重合成分を
エステル交換反応させ、次いで得られる反応生成物を重
縮合反応させて共重合ポリエステルとする方法、が好ま
しく用いられる。共重合ポリエステルの製造において
は、必要に応じ、他の添加剤例えば酸化防止剤、熱安定
剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤等も添加することができ
る。
の製法によって限定されることはない。例えば、テレフ
タル酸、エチレングリコール及び共重合成分をエステル
化反応させ、次いで得られる反応生成物を重縮合反応さ
せて共重合ポリエステルとする方法、あるいはジメチル
テレフタレート、エチレングリコール及び共重合成分を
エステル交換反応させ、次いで得られる反応生成物を重
縮合反応させて共重合ポリエステルとする方法、が好ま
しく用いられる。共重合ポリエステルの製造において
は、必要に応じ、他の添加剤例えば酸化防止剤、熱安定
剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤等も添加することができ
る。
【0025】本発明のポリエステルフイルムは、上記し
た共重合ポリエステル樹脂層(A)の少なくとも片面
に、共重合ポリエステル樹脂層(B)を積層した積層フ
イルムである。積層の方法としては、例えばポリエステ
ル樹脂(A)及び(B)をそれぞれ独立に溶融し、隣接
したダイより共押出しする方法、共重合ポリエステル樹
脂フイルム(A)に共重合ポリエステルフイルム(B)
をラミネートする方法等が挙げられる。
た共重合ポリエステル樹脂層(A)の少なくとも片面
に、共重合ポリエステル樹脂層(B)を積層した積層フ
イルムである。積層の方法としては、例えばポリエステ
ル樹脂(A)及び(B)をそれぞれ独立に溶融し、隣接
したダイより共押出しする方法、共重合ポリエステル樹
脂フイルム(A)に共重合ポリエステルフイルム(B)
をラミネートする方法等が挙げられる。
【0026】本発明のポリエステルフイルムは未延伸フ
イルムでもかまわないが二軸延伸し、熱固定した配向フ
イルムが好ましい。そしてこのフイルムは下記要件
(1)及び(2)を具備していることがより好ましい。
イルムでもかまわないが二軸延伸し、熱固定した配向フ
イルムが好ましい。そしてこのフイルムは下記要件
(1)及び(2)を具備していることがより好ましい。
【0027】(1)フイルムの厚さ方向の屈折率は1.
505以上1.550以下、好ましくは1.510を越
え1.540以下である。この屈折率が1.505未満
では、成形加工性が不充分となり、一方1.550を越
えた場合(即ち、過度に低配向の場合)には、非晶に近
い構造となるため、耐熱性が不充分となることが多い。
505以上1.550以下、好ましくは1.510を越
え1.540以下である。この屈折率が1.505未満
では、成形加工性が不充分となり、一方1.550を越
えた場合(即ち、過度に低配向の場合)には、非晶に近
い構造となるため、耐熱性が不充分となることが多い。
【0028】なお、フイルム厚み方向の屈折率は以下の
ようにして測定する。
ようにして測定する。
【0029】アッベの屈折計の接眼側に偏光板アナライ
ザーを取り付け、単色光NaD線で、それぞれの屈折率
を測定する。マウント液はヨウ化メチレンを用い測定温
度は25℃である。
ザーを取り付け、単色光NaD線で、それぞれの屈折率
を測定する。マウント液はヨウ化メチレンを用い測定温
度は25℃である。
【0030】(2)フイルムのポリマー部分の固有粘度
が共重合ポリエステル樹脂層(A)及び(B)それぞれ
0.52以上0.80以下、好ましくは0.54以上
0.70以下、特に好ましくは0.57以上0.65以
下である。固有粘度が0.52未満では、例え他の物性
が好適であって、金属板への貼合せ、深絞りによる製缶
加工が良好に行われたとしても缶内容物充填後、滅菌の
ためレトルト処理を施すことにより、あるいはその後の
長期保存により、フイルムが脆化しやすくなり、缶外部
からの衝撃によって割れやすいものとなる。一方、固有
粘度が0.80を越えるものは過剰品質であり、また原
料ポリマーの生産性も落ちるので経済的でない。
が共重合ポリエステル樹脂層(A)及び(B)それぞれ
0.52以上0.80以下、好ましくは0.54以上
0.70以下、特に好ましくは0.57以上0.65以
下である。固有粘度が0.52未満では、例え他の物性
が好適であって、金属板への貼合せ、深絞りによる製缶
加工が良好に行われたとしても缶内容物充填後、滅菌の
ためレトルト処理を施すことにより、あるいはその後の
長期保存により、フイルムが脆化しやすくなり、缶外部
からの衝撃によって割れやすいものとなる。一方、固有
粘度が0.80を越えるものは過剰品質であり、また原
料ポリマーの生産性も落ちるので経済的でない。
【0031】ここで、固有粘度はオルソクロロフェノー
ルを溶媒として用い、25℃で測定した値である。
ルを溶媒として用い、25℃で測定した値である。
【0032】本発明のポリエステルフイルムは、好まし
くは全厚みが6〜75μmである。さらに10〜75μ
m、特に15〜50μmであることが好ましい。全厚み
が6μm未満では加工時に破れ等が生じやすくなり、一
方75μmを越えるものは過剰品質であって不経済であ
る。
くは全厚みが6〜75μmである。さらに10〜75μ
m、特に15〜50μmであることが好ましい。全厚み
が6μm未満では加工時に破れ等が生じやすくなり、一
方75μmを越えるものは過剰品質であって不経済であ
る。
【0033】本発明のポリエステルフイルムにおいて共
重合ポリエステル樹脂層(A)の厚みTA と共重合ポリ
エステル樹脂層(B)の厚みTBとの割合(TB /
TA )は、0.1〜5が好ましく、0.3〜2が特に好
ましい。
重合ポリエステル樹脂層(A)の厚みTA と共重合ポリ
エステル樹脂層(B)の厚みTBとの割合(TB /
TA )は、0.1〜5が好ましく、0.3〜2が特に好
ましい。
【0034】本発明のポリエステルフイルムが貼合せら
れる製缶用金属板としては、ブリキ、ティンフリースチ
ール、アルミニウム等の板が適切である。金属板へのポ
リエステルフイルムの貼合せは、例えば下記(1)、
(2)の方法で行うことができる。
れる製缶用金属板としては、ブリキ、ティンフリースチ
ール、アルミニウム等の板が適切である。金属板へのポ
リエステルフイルムの貼合せは、例えば下記(1)、
(2)の方法で行うことができる。
【0035】(1)金属板をフイルム融点以上に加熱し
ておいてフイルムを貼合せた後急冷し、金属板に接する
フイルムの表層部(薄層部)を非晶化して密着させる。
ておいてフイルムを貼合せた後急冷し、金属板に接する
フイルムの表層部(薄層部)を非晶化して密着させる。
【0036】(2)フイルムに予め接着剤層をプライマ
ーコートしておき、この面と金属板を貼合せる。接着剤
層としては公知の樹脂接着剤例えばエポキシ系接着剤、
エポキシ―エステル系接着剤、アルキッド系接着剤等を
用いることができる。
ーコートしておき、この面と金属板を貼合せる。接着剤
層としては公知の樹脂接着剤例えばエポキシ系接着剤、
エポキシ―エステル系接着剤、アルキッド系接着剤等を
用いることができる。
【0037】なお、本発明のポリエステルフイルムを金
属板へ貼合せる際には、2層タイプのフイルムの場合に
は、共重合ポリエステル樹脂層(A)を金属板側に貼合
せることが好ましい。
属板へ貼合せる際には、2層タイプのフイルムの場合に
は、共重合ポリエステル樹脂層(A)を金属板側に貼合
せることが好ましい。
【0038】
【実施例】以下、実施例を掲げて本発明を更に説明す
る。なお、実施例での各特性値の測定は下記の方法に従
った。
る。なお、実施例での各特性値の測定は下記の方法に従
った。
【0039】(1)深絞り加工性―1 ○:フイルムに異常なく加工され、缶内外面のフイルム
に白化や破断が認められない △:フイルムの缶上部に白化が認められる ×:フイルムの一部にフイルム破断が認められる
に白化や破断が認められない △:フイルムの缶上部に白化が認められる ×:フイルムの一部にフイルム破断が認められる
【0040】(2)深絞り加工性―2 ○:異常なく加工され、缶内フイルム面の防錆性試験
(1%NaCl水を缶内に入れ、電極を挿入し、缶体を
陽極にして6Vの電圧をかけた時の電流値を測定する。
以下ERV試験と略す)において0.2mA以下を示す ×:フイルムに異常はないが、ERV試験では電流値が
0.2mA以上であり、通電個所を拡大観察するとフイ
ルムに粗大粒子を起点としたピンホール状の割れが認め
られる
(1%NaCl水を缶内に入れ、電極を挿入し、缶体を
陽極にして6Vの電圧をかけた時の電流値を測定する。
以下ERV試験と略す)において0.2mA以下を示す ×:フイルムに異常はないが、ERV試験では電流値が
0.2mA以上であり、通電個所を拡大観察するとフイ
ルムに粗大粒子を起点としたピンホール状の割れが認め
られる
【0041】(3)耐衝撃割れ性 深絞り成形が良好な缶について、水を満注し、各テスト
につき10個ずつを高さ1mから塩ビタイル床面に落し
た後、缶内のERV試験を行った。 ○:全10個について0.1mA以下である △:1〜5個について0.1mA以上である ×:6個以上について0.1mA以上である、あるいは
落下後既にフイルムのひび割れが認められる
につき10個ずつを高さ1mから塩ビタイル床面に落し
た後、缶内のERV試験を行った。 ○:全10個について0.1mA以下である △:1〜5個について0.1mA以上である ×:6個以上について0.1mA以上である、あるいは
落下後既にフイルムのひび割れが認められる
【0042】(4)耐熱脆化性 深絞り成形が良好であった缶を210℃×5分間、加熱
保持した後、(3)に記した耐衝撃割れ性評価を行っ
た。 ○:全10個について0.1mA以下である △:1〜5個について0.1mA以上である ×:6個以上について0.1mA以上である、あるいは
210℃×5分間加熱後、既にフイルムのひび割れが認
められる
保持した後、(3)に記した耐衝撃割れ性評価を行っ
た。 ○:全10個について0.1mA以下である △:1〜5個について0.1mA以上である ×:6個以上について0.1mA以上である、あるいは
210℃×5分間加熱後、既にフイルムのひび割れが認
められる
【0043】(5)耐レトルト性 深絞り成形が良好な缶について、水を満注し、蒸気滅菌
器で、130℃、1時間レトルト処理を行い、しかる
後、50℃で30日間保存した。得られた缶を各テスト
につき10個ずつを高さ1mから塩ビタイル床面に落し
た後、缶内のERV試験を行った。 ○:全10個について0.1mA以下である △:1〜5個について0.1mA以上である ×:6個以上について0.1mA以上である、あるいは
落下後既にフイルムのひび割れが認められる
器で、130℃、1時間レトルト処理を行い、しかる
後、50℃で30日間保存した。得られた缶を各テスト
につき10個ずつを高さ1mから塩ビタイル床面に落し
た後、缶内のERV試験を行った。 ○:全10個について0.1mA以下である △:1〜5個について0.1mA以上である ×:6個以上について0.1mA以上である、あるいは
落下後既にフイルムのひび割れが認められる
【0044】(6)防錆性 深絞り成形が良好な缶について5%の酢酸水溶液を満注
し、50℃×7日間、保持した後、金属板の錆発生評価
を行った。 ○:全10個について、錆の発生が認められない △:1〜5個について、錆の発生が認められる ×:6個以上について、錆の発生が認められる
し、50℃×7日間、保持した後、金属板の錆発生評価
を行った。 ○:全10個について、錆の発生が認められない △:1〜5個について、錆の発生が認められる ×:6個以上について、錆の発生が認められる
【0045】
【実施例1〜4】表1に示す成分を共重合したポリエチ
レンテレフタレートポリマー(A)及び(B)を、それ
ぞれ独立に乾燥、溶融後隣接したダイより共押出し急冷
固化して未延伸積層フイルムを得た。
レンテレフタレートポリマー(A)及び(B)を、それ
ぞれ独立に乾燥、溶融後隣接したダイより共押出し急冷
固化して未延伸積層フイルムを得た。
【0046】次いでこの未延伸フイルムを115℃で3
倍に縦延伸した後、130℃で3倍に横延伸し、続いて
190℃で熱固定して二軸配向フイルムを得た。フイル
ムの厚みは25μmであり、ポリマー(A)層及びポリ
マー(B)層の厚みはそれぞれ15μm、10μmであ
った。
倍に縦延伸した後、130℃で3倍に横延伸し、続いて
190℃で熱固定して二軸配向フイルムを得た。フイル
ムの厚みは25μmであり、ポリマー(A)層及びポリ
マー(B)層の厚みはそれぞれ15μm、10μmであ
った。
【0047】続いて、260℃に加熱した板厚0.25
mmのティンフリースチールにポリマー(A)層側を貼合
せ、水にて急冷した。
mmのティンフリースチールにポリマー(A)層側を貼合
せ、水にて急冷した。
【0048】更に貼合せした金属板を150mm径の円板
状に切取り、絞りダイスとポンチを用いて、内側がポリ
エステルフイルム貼合せ面になるよう3段階で深絞り加
工し、55mm径の側面無継目容器(以下、缶と略す)を
作成した。
状に切取り、絞りダイスとポンチを用いて、内側がポリ
エステルフイルム貼合せ面になるよう3段階で深絞り加
工し、55mm径の側面無継目容器(以下、缶と略す)を
作成した。
【0049】この缶について各種評価を実施した。結果
を表2に示したが、いずれも良好であった。
を表2に示したが、いずれも良好であった。
【0050】
【比較例1〜3】実施例1において、ポリマー(A)及
びポリマー(B)を変更する以外は、実施例1と同様に
して缶を作製した。
びポリマー(B)を変更する以外は、実施例1と同様に
して缶を作製した。
【0051】この缶について各種評価を実施したが、い
ずれかに欠点があり、不良であった。特に比較例3は成
形性が不充分であり、特性評価に耐えるものが得られな
かった。
ずれかに欠点があり、不良であった。特に比較例3は成
形性が不充分であり、特性評価に耐えるものが得られな
かった。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】
【発明の効果】本発明の金属板貼合せ成形加工用ポリエ
ステルフイルムは、金属板と張り合わせた後製缶加工例
えば深絞り加工して金属缶を成形するにあたり深絞り加
工性、製缶後の耐衝撃性、耐熱性、耐レトルト性及び防
錆性に優れたものであり、金属容器用として極めて有用
である。
ステルフイルムは、金属板と張り合わせた後製缶加工例
えば深絞り加工して金属缶を成形するにあたり深絞り加
工性、製缶後の耐衝撃性、耐熱性、耐レトルト性及び防
錆性に優れたものであり、金属容器用として極めて有用
である。
Claims (1)
- 【請求項1】 ポリマー融点が210〜245℃、ガラ
ス転移温度が60℃以下の共重合ポリエステル樹脂層
(A)の少なくとも片面に、ポリマー融点が210〜2
45℃、ガラス転移温度が60℃を越える共重合ポリエ
ステル樹脂層(B)を積層したことを特徴とする金属板
貼合せ成形加工用ポリエステルフイルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34838791A JP2941537B2 (ja) | 1991-12-05 | 1991-12-05 | 金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフイルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34838791A JP2941537B2 (ja) | 1991-12-05 | 1991-12-05 | 金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフイルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05154971A JPH05154971A (ja) | 1993-06-22 |
JP2941537B2 true JP2941537B2 (ja) | 1999-08-25 |
Family
ID=18396686
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34838791A Expired - Fee Related JP2941537B2 (ja) | 1991-12-05 | 1991-12-05 | 金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフイルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2941537B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE69326399T2 (de) * | 1992-07-22 | 2000-05-25 | Teijin Ltd., Osaka | Biaxial orentierter, mehrschichtiger Polyesterfilm, geeignet zum Kleben auf Metallblech |
KR100256593B1 (ko) * | 1998-01-07 | 2000-05-15 | 장용균 | 금속라미네이션용열접착성폴리에스테르필름 |
-
1991
- 1991-12-05 JP JP34838791A patent/JP2941537B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05154971A (ja) | 1993-06-22 |
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Legal Events
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