JP2940683B2 - 磁気テープ走行装置 - Google Patents

磁気テープ走行装置

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JP2940683B2 JP1334209A JP33420989A JP2940683B2 JP 2940683 B2 JP2940683 B2 JP 2940683B2 JP 1334209 A JP1334209 A JP 1334209A JP 33420989 A JP33420989 A JP 33420989A JP 2940683 B2 JP2940683 B2 JP 2940683B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明はビデオテープレコーダ等の磁気テープ走行装
置に関する。
(ロ)従来の技術 従来、ビデオテープレコーダ等の磁気記録再生装置に
おいては軽量化と生産性向上を目的とし、例えば特公平
1−46943(G11B33/02)に示される様に、回転シリンダ
を固定するためのシリンダベースを樹脂組成物で成形す
ることが検討されていた。
(ハ)発明が解決しようとする課題 しかしながら、前記従来技術ではシリンダベースを固
定するメインシャーシはアルミ合金で構成されているた
め、軽量化と生産性向上という目的は十分には達成され
ていない。さらに、アルミ合金は樹脂組成物に比べ曲げ
弾性率が大きいため、シリンダベースをネジ止め固定す
る際、メインシャーシやシリンダベースの取付部の形状
に歪みがあれば、該歪みに応じてシリンダベースが変形
してしまう。シリンダベースはメインシャーシに比べ、
より寸法精度を必要とするので問題は大きい。
なお、従来前記変形を防ぐために、該歪みに応じてア
ルミ合金であるメインシャーシに再加工を行なっていた
が、製造上、大きな負担を強いられていた。
(ニ)課題を解決するための手段 本発明は前記課題を解決するために、メインシャーシ
と該メインシャーシ上に設けられたシリンダベースと該
シリンダベースに搭載された回転シリンダを有する磁気
テープ走行装置において、 前記シリンダベースを第1の樹脂組成物で形成し、 前記メインシャーシを第2の樹脂組成物で形成し、 前記第1の樹脂組成物の曲げ弾性率を前記第2の樹脂
組成物の曲げ弾性率よりも大きくした。
(ホ)作用 よって本発明によれば、前記ネジ止めによる変形は、
シリンダベースのほうがメインシャーシよりも小さくな
る。
(ヘ)実施例 以下、本発明の一実施例を図示する図面に従って説明
する。
本実施例は、回転シリンダに磁気テープを220度強巻
き付け、2個の回転ヘッドを用いて映像信号とPCM音声
信号の記録、再生を可能にした8ミリビデオに本発明を
採用するものである。
そこで、本実施例である磁気テープ走行装置では、テ
ープローディング完了時は第2図に図示するテープ走行
経路を形成する。すなわち、供給リール1から繰り出さ
れた磁気テープ2は、メインシャーシ(図示略)上の第
1テープガイド3、供給側先導体を構成する第2テープ
ガイド4、及びシリンダベース(図示略)上の第3テー
プガイド5を経て回転シリンダ6の周面は巻き付く。そ
して更に、シリンダベース上の第4テープガイド7及び
第5テープガイド8を経て、キャプスタン9とピンチロ
ーラ10の間へ進入する。
キャプスタン9から送り出された磁気テープは、ロー
ディングリング11上の第6テープガイド12にてUターン
し、第7及び第8テープガイド13、14を経た後、巻取側
先導体を構成する第9テープガイド15及び第10テープガ
イド16によって案内される。そして更に、メインシャー
シ上の第11テープガイド17を経て巻取リール18へ戻る。
次に、前述のテープ走行経路を形成するために用いら
れるシリンダベースとメインシャーシについて説明す
る。
第1図に示すように、メインシャーシ20には供給リー
ル台21、巻取リール台22、及びそれらを動かすためのア
イドラ23等が設けられている。シリンダベース24にはピ
ンチロラー圧着部材(図示略)を回動自在に設けるため
の回動軸25、第4テープガイド7等が設けられている。
そして、シリンダベース24はネジ(図示略)により、メ
インシャーシ20に取り付けられ、その後、回転シリン
ダ、キャプスタンモータ(図示略)、ローディングリン
グ等が取り付けられる。
次にシリンダベースの詳細について説明する。
第3図にシリンダベースの平面図を示す。図におい
て、30は回転シリンダの取付部であり、31、32は前記回
転シリンダの下シリンダに形成されたモータ(図示略)
を、シリンダベースにネジ止め固定するために取付けら
れた、雌ネジ付の圧入ピンである。33、34は前記下シリ
ンダ底面に設けられた穴に挿入され、回転シリンダの位
置決めを行う位置決めピンである。なお、35、36、37は
前記下シリンダ底面に接し、回転シリンダの基準面とな
る突起部であり、回転シリンダ中に取付られた磁気ヘッ
ドがテープを斜めに走行するように回転シリンダを前記
供給リール台、巻取りリール台に対して傾斜して取り付
けられる様になっている。
7は第4テープガイド、25はピンチローラー圧着金具
を回動自在に取付けるための回動軸であり、シリンダベ
ースに圧入されている。38はキャプスタンモータの取付
部であり、図面奥より手前方向にキヤプスタンモータの
軸を挿入し、ネジ穴39、40を用いて取付けられる。
また、41は前記ローディングリングの案内溝であり、
ネジ穴42、43及び位置決めピン44は、リングストッパー
(図示略)を取付けるために、ネジ穴45及びピン46は、
ローディングリングをガイドするローラー押え(図示
略)を取付けるためにそれぞれ設けられている。47は前
記供給側先導体の案内溝であり、ネジ穴48及び位置決め
ピン49、50は前記第5テープガイドを取付けるために設
けられている。51は前記第3テープガイドを圧入するた
めの穴、52は前記巻き取側先導体を案内するガイド溝
(図示略)を取付けるためのネジ穴である。
53、54、55はシリンダベースをメインシャーシにネジ
止めするための貫通穴である。また、56、57は該ネジ止
め時に第1図に示す様に、メインシャーシ20側に設けら
れた位置決めピン58、59がそれぞれ挿入される。
なお、シリンダベースのネジ止めを3個所で行う理由
は、ネジの締めつけによるシリンダベースの歪みを少な
くするためである。また、前記3つの貫通穴53、54、55
の位置を結んでできる三角形内に、テープ走行上高い精
度が要求されるガイドピン、すなわち、回転シリンダの
入口部、出口部にある前記第3、第4ガイドピン及びキ
ャプスタンモータの取付穴39、40を設けている。これは
前記歪みによるガイドピンやキャプスタンモータの傾斜
角への悪影響を極力少なくするためである。
また、前記リングストッパーや前記ローラー押えをシ
リンダベースに取付けるには、第4図に示す特殊なネジ
を用いる。このネジはいわゆるウェーブネジと呼ばれ、
ネジ山部70が波形をしている。これは、該波形の部分が
ネジを締め着ける際、摩擦抵抗を増大さす方向に働き、
固定する力を増大させるためである。なお、71の部分は
ネジ穴に挿入することにより、ネジをネジ穴に対してま
っすぐ立てるのに役立つ。直径は該ネジ穴の大きさに応
じて定められ、長さは該ネジをまっすぐにたてるのに必
要な値以上で、装置全体の薄型化に支障を来たさない程
度に定められる。
次に、シリンダベースとメインシャーシの物性を表に
示す。
ここで、各物性毎に説明する。
この表に示されるように、シリンダベースの曲げ弾性
率はメインシャーシのそれよりも大きくしている。理由
を以下に示す。
前述のとおり、シリンダベースとメインシャーシは3
本のネジで組合わされる。また、シリンダベースとメイ
ンシャーシは各々樹脂組成物であり、金型による成形の
際に樹脂組成物を流し込む方向とそうでない方向とで線
膨張係数が多少異なるため、形に歪みが生じてしまう場
合がある。そこで、一方または双方に形の歪みがある2
つの樹脂組成物をネジを用いて組分わせると、該歪みに
応じて双方が変形し結合する。この際、メカニズム薄型
化、軽量化を極限まで推し進めようとした時、一般的に
は曲げ弾性率の小さい方はより大きく変形することとな
る。よって回転シリンダ及びその入口、出口に設けられ
た第3、第4ガイドピンを固定するシリンダベースはメ
インシャーシに比べより高い精度が要求されるため、メ
インシャーシに比べより大きな曲げ弾性率を有するもの
とした。これにより、たとえメインシャーシに多少の歪
みがあったとしても、シリンダベースを取付ける際、シ
リンダベースはあまり変形せず、メインシャーシの方が
変形し、シリンダベースの精度は保たれる。
一方体積抵抗率は、シリンダベース、メインシャーシ
共、電気ノイズやテープ走行によって発生する静電気を
外部へ逃がすために小さい程良い。特にシリンダベース
は、電気ノイズの発生源であるシリンダモータやキャプ
スタンモータを搭載し、静電気の発生源である回転シリ
ンダを搭載しているため、樹脂組成物とはいえできるだ
け小さな体積抵抗率を有する物質を使用したほうが良
い。
また、線膨張係数は、−20℃〜80℃の温度範囲で十分
精度良く寸法を維持しなげればならないため、値は小さ
いほうがよい。特にシリンダベースは少なくとも、2.0
×10-5/℃以下が要求される。線膨張係数が該範囲内
で、かつ曲げ弾性率が1.8×105kg/cm2以上であれば、直
径2mmの第3、第4ガイドピンの取付けにおいてシリン
ダベースに設けられた穴の大きさと深さを調整すること
により、−20℃〜80℃の温度範囲で、10kgf以上の抜去
力の確保が可能となる。よって、回転シリンダの交換等
の修理の際、第3、第4ガイドピンは高さ調整を行う
が、前記抜去力があるため抜けてしまう恐れがない。
(ト)発明の効果 よって本発明によれば、より軽量化と生産性向上が図
られ、且つシリンダベース、メインシャーシ共樹脂組成
物にて形成し、たとえメインシャーシに多少形状寸法に
歪みがあってもシリンダベースの形状寸法は精度良く維
持され、その効果は大である。
【図面の簡単な説明】
図面は全て本発明の一実施例を示し、第1図は分解斜視
図、第2図は磁気テープの走行経路を示す平面図、第3
図はシリンダベースの平面図、第4図は実施例に使用さ
れるネジの側面図である。 6……回転シリンダ、20……メインシャーシ、24……シ
リンダベース

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メインシャーシと該メインシャーシ上に設
    けられたシリンダベースと該シリンダベースに搭載され
    た回転シリンダを有する磁気テープ走行装置において、 前記シリンダベースを第1の樹脂組成物で形成し、 前記メインシャーシを第2の樹脂組成物で形成し、 前記第1の樹脂組成物の曲げ弾性率を前記第2の樹脂組
    成物の曲げ弾性率よりも大きくしたことを特徴とする磁
    気テープ走行装置。
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JPS57130256A (en) * 1981-02-04 1982-08-12 Hitachi Ltd Cylinder holder of magnetic recording and reproducing device
JPS58127449U (ja) * 1982-02-22 1983-08-29 三洋電機株式会社 樹脂製品取り付け機構

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