JPH0237199Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、テープレコーダのヘツドシヤーシに
磁気ヘツド、センサ等を取り付ける取付装置に関
するものである。

（従来の技術とその問題点） 一般にヘツドシヤーシ上には、録音ヘツドまた
は録音ヘツドと再生ヘツドが別々に取り付けられ
ているが、この他にもも消去ヘツド、センサ、テ
ープガイド等もともに取り付けられている場合が
多い。ところが、従来のテープレコーダではヘツ
ドシヤーシ上の各取付部品がいずれも別々にネジ
止め等で取り付けられていたため、ヘツドシヤー
シ上の構成が複雑となつて部品数も多くなり、ま
組み立て作業も複雑化して作業工数が増加する欠
点があり、さらに取り付け後も各部品ごとに取り
付け位置等を調節しながら行なわなければならな
いため、調節もめんどうであるなど、多くの問題
点を有しているものであつた。

（考案の目的） 上述の欠点を除去するもので、ヘツドシヤーシ
上の特に消去ヘツド、センサヽテープガイド等の
録音ヘツド（または録音ヘツド、再生ヘツド）近
傍に取り付けられる部品の取り付けを容易にする
ことにある。

（考案の概要） ヘツドシヤーシの後縁を断面コ字状に折り曲げ
てヘツドシヤーシと平行な板部を形成し、前記ヘ
ツドシヤーシと前記板部の間にテープガイド、テ
ープエンドセンサ等を取り付けるための支持台を
取り付けるにあたり、前記支持台に前記ヘツドシ
ヤーシ及び板部に形成された係合孔に嵌入される
係合突起と、前記支持台を前記板部（またはヘツ
ドシヤーシ）へと押圧する弾性片と、前記支持台
の前記板部（またはヘツドシヤーシ）との距離を
決定する位置決め用突起とを形成し、前記支持台
をネジ等を用いることなく簡単に且つ特別な調整
作業を不要とした新規なテープレコーダの部品取
付装置。

（実施例） 第１はヘツドシヤーシ部分の構成を示す平面
図、第２図は第１図において矢印Ａ方向から見た
上面図である。

各図において、１はテープレコーダのシヤー
シ、２はその長孔２ａ〜２ｃとシヤーシ１上のピ
ン１ａ〜１ｃによつて前後摺動自在に配されたヘ
ツドシヤーシ、３ａ，３ｂはそれぞれ左右のリー
ル台、４はキヤプスタン、５はピンチローラ５ａ
を回動自在に配されシヤーシ１上に軸６をもつて
回動自在に取り付けられたピンチローラレバーで
ある。またピンチローラレバー５は、その内部に
配されたバネ７の一端をヘツドシヤーシ２側縁の
係合部２１に係合されることによつてヘツドシヤ
ーシ２の動作に連動してキヤプスタン４に接離さ
れるようになされている。尚、Ｔは磁気テープで
ある。

ヘツドシヤーシ２の後縁には、ヘツドシヤーシ
２の延長部分を断面コ字状に折り曲げることによ
つて板部２２が形成されており、その板部２２と
ヘツドシヤーシ２との間には、録音ヘツドRPH
がヘツド支持板８、バネ９、ネジ１０ａ，１０ｂ
によつてアジマス調節可能な状態で取り付けられ
るとともに、テープエンドセンサ、消去ヘツド、
テープガイド等を取り付けるための支持台１１が
取り付けられている。

支持台１１は第３図をともに参照して明きらか
なように、それぞれ両側にテープガイド１２、テ
ープエンドセンサ１３を取り付けられあるいは一
体成形されており、それぞれ板部２２及びヘツド
シヤーシ２に形成された係合孔２３，２４に対向
する位置に各係合孔に嵌入する係合突起１１１，
１１２が形成されている。また板部２２に対向す
る面には、支持台１１の板部２２に対する距離を
決定する位置決め用突起１１３が形成され、さら
にヘツドシヤーシ２に対向する面には支持台１１
を板部２２側へと押圧する弾性片１１４が形成さ
れている。

したがつて支持台１１をヘツドシヤーシ２上に
取り付ける場合には、支持台１１を弾性片１１４
を撓ませながらヘツドシヤーシ２側へと押圧し、
その弾性片１１４の形成されている側の係合突起
１１２をヘツドシヤーシ２の係合孔２４へと嵌入
し、続いて弾性片１１４を撓ませたまま板部２２
に対向する側の係合突起１１１を板部２２の係合
孔２３へと嵌入させるだけで取り付けることがで
きる。

そして取り付け後は、支持台１１が弾性片１１
４の弾力によつて板部２２へと押圧され、その位
置決め用突起１１３によつて板部２２との距離が
保持され、テープＴの走行位置に対して、テープ
ガイド１２及びテープエンドセンサ１３を正確に
位置決めすることができる。

以上の動作によつて録音ヘツドRPHの両側に
テープガイド１２、テープエンドセンサ１３をネ
ジ止めや特別な位置調整を行なうことなく簡単に
取り付けることができる。

またテープガイド２は予じめ支持台１１に一体
成形することができるため、さらに取り付けを容
易に行なうことができる。

また上述の実施例では支持台１１にテープガイ
ド１２とテープエンドセンサ１３を取り付けた場
合について述べたが、これに限るものではなく、
たとえば消去ヘツドや曲間検出用のヘツドを取り
付けることもできる。

尚、本実施例では、支持台１１のヘツドシヤー
シ２側に弾性片１１４が、板部２２側に位置決め
用突起１１３がそれぞれ形成されているが、板部
２２側に弾性片１１４をヘツドシヤーシ２側に位
置決め用突起１１３をそれぞれ形成しても全く同
様の効果を得ることができる。

（考案の効果） 以上述べたように、本考案におけるテープレコ
ーダの部品取付装置によれば、ヘツドシヤーシの
後縁を断面コ字状に折り曲げてヘツドシヤーシと
平行な板部を形成し、前記ヘツドシヤーシと前記
板部の間にテープガイド、テープエンドセンサ、
ヘツドシヤーシ等を取り付けるための支持台を取
り付けるにあたり、前記支持台に前記ヘツドシヤ
ーシ及び板部に形成された係合孔に嵌入される係
合突起と、前記支持台を前記板部（またはヘツド
シヤーシ）へと押圧する弾性片と、前記支持台の
前記板部（またはヘツドシヤーシ）との距離を決
定する位置決め用突起とを形成し、前記支持台の
各係合突起をヘツドシヤーシ及び板部の各係合孔
に嵌入するだけで取り付けられるようにしたの
で、ヘツドシヤーシ上の構成が簡略化されるとと
もに、取り付けにもネジ等を用いる必要がなく、
作業を大幅に簡略化することができる。

また、支持台取り付け後は、位置決め用突起と
弾性片によつて正確に位置決めされるため、支持
台上の取付部品を個々に調整する必要がなく調整
作業を全体的に容易にすることができる。

【図面の簡単な説明】

各図はいずれも本考案の実施例を示すもので、
第１図はテープレコーダの平面図、第２図は第１
において矢印Ａ方向から見た上面図、第３図は支
持台の斜視図である。 符号の説明、１……シヤーシ、２……ヘツドシ
ヤーシ、１１……支持台、２２……板部、１１３
……位置決め用突起、１１４……弾性片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ヘツドシヤーシの後縁を断面コ字状に折り曲げ
   て前記ヘツドシヤーシと平行な板部を形成し、前
   記ヘツドシヤーシと前記板部の間に磁気ヘツド、
   センサ、テープガイド等を取り付けるための支持
   台を配してなる磁気ヘツド等の取付装置であつ
   て、前記支持台の前記板部及びヘツドシヤーシに
   対向する各面には、それぞれ前記板部及びヘツド
   シヤーシに形成された複数の係合孔に嵌入される
   複数の係合突起が形成され、且つ前記板部（また
   はヘツドシヤーシ）に対向する面には該板部（ま
   たはヘツドシヤーシ）からの距離を決定する位置
   決め用突起が、前記ヘツドシヤーシ（または板
   部）に対向する面には該支持台を前記板部（また
   はヘツドシヤーシ）へと押圧する弾性片がそれぞ
   れ形成されてなるテープレコーダの部品取付装
   置。