JP2939367B2 - 移動体通信における着信転送方式 - Google Patents

移動体通信における着信転送方式

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JP2939367B2 JP18497391A JP18497391A JP2939367B2 JP 2939367 B2 JP2939367 B2 JP 2939367B2 JP 18497391 A JP18497391 A JP 18497391A JP 18497391 A JP18497391 A JP 18497391A JP 2939367 B2 JP2939367 B2 JP 2939367B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は移動体通信における着信
転送方式に関する。近年、自動車電話或いは携帯電話な
どの移動体通信機器に対する通信が普及しつつある。
【0002】これらの移動体通信においては、移動体加
入者に対して発信する固定通信網の加入者(公衆電話機
を含む)或いは移動体加入者などの加入者(以下、単に
発信者と記す)は、“移動体通信識別番号+着信移動体
加入者番号”で構成される移動体接続番号をダイヤルし
て接続を行う。
【0003】この場合、発信者と着信移動体加入者の間
の距離によって通信料金が異なるのが一般的であるが、
移動体通信の場合、発信者は通信相手の移動体加入者が
近距離にいるのか遠距離にいるのかを知ることができな
いため、通信料金が予想外に高価となり、苦情を生ずる
可能性がある。
【0004】このような問題を防ぐため、前記移動体通
信識別番号を発信者と着信移動体加入者間の距離(実際
には発着信局の料金起算点間の距離)によって変え、発
信者に移動体通信識別番号を選択させることによって選
択した移動体通信識別番号によって決まる距離範囲外の
移動体加入者に対しての接続を制限する方法がとられて
いる。
【0005】例えば、自動者電話の場合、160km未
満の距離にある自動車電話に対する接続には“030+
着信移動体加入者番号(例えば7桁の数字)”、160
km以上の距離にある自動車電話に対しては“040+
着信移動体加入者番号”をダイヤルするなどのように決
められており、その距離範囲に着信移動体加入者が在圏
しない場合にはトーキーなどにより被呼移動体加入者が
いないことを通知している。
【0006】一方、移動体通信においても移動体加入者
が自己に着信した呼を予め指定した他の移動体加入者に
転送する着信転送サービスが行われている。この場合、
発信者から転送元移動体加入者が在圏する局までの通信
料金は発信者が負担し、転送元移動体加入者が在圏する
局から転送先移動体加入者が在圏する局までの通信料金
は転送元移動体加入者が負担することとなる。
【0007】しかし、従来の着信転送方式においては、
転送元の移動体加入者は転送先を移動体接続番号、即
ち、“移動体通信識別番号+着信移動体加入者番号”で
登録するようになっているため、転送元移動体加入者と
転送先移動体加入者間の距離が登録した移動体通信識別
番号によって決められることとなる。
【0008】従って、もし、転送先移動体加入者が転送
元移動体加入者が登録した移動体通信識別番号によって
決まる距離範囲の外に移動すると、転送元の移動体加入
者に対する発信者に対しては転送先移動体加入者が在圏
しない旨のトーキーが送出され、発信者が移動体通信識
別番号を変更して転送先移動体加入者に接続する手段は
ないこととなる。
【0009】以上から、転送先移動体加入者が移動体通
信識別番号により定められた距離範囲外に移動しても転
送が可能な着信転送方式が必要となっている。
【0010】
【従来の技術】図5は移動体通信システムの構成図であ
る。以下、図5の移動体通信システムを自動車電話シス
テムの例により説明するが、最初に固定通信網30内の加
入者32が移動体加入者 (自動車電話A) 23に対して通信
を行う場合を説明する。
【0011】固定通信網30の加入者交換機31に収容され
た固定通信網の加入者(以下、発信者と記す)32 は予め
定められた自動車電話識別番号(移動体通信識別番号)
と移動体加入者23の番号をダイヤルする。この自動車電
話識別番号は移動体加入者23が発信者32の位置 (具体的
には料金帯域の起算点) から例えば160km未満の距
離にあれば“030”、160km以上の距離にあれば
“040”を使用するなど、発着信者間の距離によって
異なる番号を使用するように定められている。
【0012】いま、移動体加入者23が発信者から160
km未満の距離にあると考えた発信者32が移動体接続番
号として“030+移動体加入者番号(例えば9022
000)”をダイヤルすると、発信者32は加入者交換機
31より固定通信網30内を経由して移動体通信網20の関門
交換機2に接続され、前記移動体接続番号が関門交換機
2に受信される。
【0013】関門交換機2は受信した移動体接続番号か
ら移動体加入者23の番号を識別すると、移動体加入者23
の加入者データが記憶されているホームメモリ局26にア
クセスし、接続に必要な加入者属性などのデータを入手
するとともに、移動体加入者23の位置登録情報(移動体
通信において公知のため詳細については省略する)によ
り移動体加入者23の現在位置を確認する。
【0014】以上により移動体加入者23が移動体交換機
21の受持エリアである無線エリア22に在圏することが確
認されると、関門交換機2は発信者32と無線エリア22を
受持エリアとする移動体交換機21の間の距離を確認し、
160km未満であれば着信呼を移動体交換機21に接続
する。
【0015】移動体交換機21は接続情報を受信すると図
示省略された無線基地局などを介して移動体加入者23を
呼び出し、移動体加入者23が応答すれば発信者32と移動
体加入者23との間で通話が開始される。
【0016】上記において、関門交換機2が発信者32と
移動体交換機21の間の距離を確認したときに、距離が1
60km以上であったときは関門交換機2は接続処理を
行わずに、図示省略されたトーキー装置より「接続コー
ド案内通知トーキー」を送出する。この接続コード案内
通知トーキーは被呼移動体加入者23が自動車電話識別番
号“030”で接続する160km内に在圏しないた
め、自動車電話識別番号“040”で接続し直すように
案内するトーキーであり、単に被呼移動体加入者が在圏
しないことを通知する「無応答通知トーキーとは区別し
ている。
【0017】発信者32は上記接続コード案内通知トーキ
ーを聴取し、移動体加入者23が160km以上の距離に
いても通信を行いたい場合には改めて“040+移動体
加入者番号" をダイヤルして再接続を行うこととなる。
【0018】次に、従来技術における着信転送について
説明する。いま、移動体加入者23が自動車を離れたり、
自動車電話の電源を切断したりする場合に、移動体加入
者23に対する着信呼を他の移動体加入者25に着信転送す
るものとする。
【0019】移動体加入者23(以下、転送元移動体加入
者Aと記す)は着信転送を開始するときに、移動体加入
者25(以下、転送先移動体加入者Bと記す)が160k
m未満の距離範囲にいると判断した場合は、“着信転送
識別番号(例えば*19)+自動車電話識別番号(例え
ば030)+転送先移動体加入者Bの番号(例えば90
220001)”をダイヤルして着信転送の登録をす
る。なお、この場合の転送元移動体加入者Aと転送先移
動体加入者Bの距離は、例えば転送元移動体加入者Aが
在圏する移動体交換機21(以下、転送元移動体交換機と
記す)と転送先移動体加入者Bが在圏する移動体交換機
3(以下、転送先移動体交換機と記す)間の距離などで
定義されるものとする。
【0020】このとき、転送元移動体加入者Aの現在位
置情報と着信転送中であることを示す情報は転送元移動
体加入者Aの加入者データを記憶するホームメモリ局26
に記憶される。
【0021】この状態で、発信者32より転送元移動体加
入者Aに着呼があると、発信者32は前記と同様にして転
送元移動体交換機21まで接続されるが、接続過程におい
て例えば関門交換機2がホームメモリ局26にアクセスし
た際に転送元移動体加入者Aに対する着信呼を転送先移
動体加入者Bに転送しなければならないことが確認され
るため、この情報が接続情報として転送元移動体交換機
21に伝達される。
【0022】転送元移動体交換機21は上記接続情報を受
信すると、転送先移動体加入者Bのホームメモリ局27に
アクセスし、転送先移動体加入者Bの現在位置を確認す
る。このとき、転送先移動体加入者Bの現在位置が例え
ば無線エリア24に登録されていれば、転送元移動体交換
機21は自局と前記無線エリア24を受け持つ転送先移動体
交換機3間の距離を確認し、距離が160km未満であ
れば着呼を転送先移動体交換機3に接続する。
【0023】これにより、転送先移動体交換機3は転送
先移動体加入者Bを呼び出し、転送先移動体加入者Bが
応答すれば発信者32と転送先移動体加入者Bとの間で通
話が開始される。
【0024】しかし、転送元移動体交換機21が転送先移
動体交換機3との間の距離を確認したときに160km
以上であることが確認されると、転送元移動体交換機21
は発信者32に対してトーキー (図示省略) などにより転
送先移動体加入者Bが在圏しないことを知らせる。
【0025】この場合、発信者32は転送元移動体加入者
Aにも転送先移動体加入者Bにも接続されないこととな
るが、転送先移動体加入者Bへの転送登録は転送元移動
体加入者Aによって予め行われているものであり、発信
者32が移動通信識別番号を“030”から“040”へ
変更することはできないため、発信者32は転送元移動体
加入者Aにも転送先移動体加入者Bにも接続する手段が
ない結果となる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】従来技術においては、
移動体加入者が他の移動体加入者に着信呼を転送する場
合、転送元移動体加入者と転送先移動体加入者の間の距
離を予め指定する必要があるため、転送先移動体加入者
が指定した距離範囲外に動いた場合は着信転送を行うこ
とができないという問題がある。
【0027】本発明は、転送元の移動体と転送先の移動
体間の距離に制約なく転送を行うことが可能な着信転送
方式を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の基本構成
図、図2は本発明の他の基本構成図である。図中、1,
11は着信転送指定を行った転送元移動体加入者の位置が
登録されている転送元移動体交換機、2は転送元移動体
交換機1,11に対して接続を行う前位交換機、3は転送
先移動体加入者の位置が登録されている転送先移動体交
換機、7は転送元移動体交換機1,11内に設けられる通
話路網である。
【0029】4乃至6は転送元移動体交換機1内に設け
られ、4は前位交換機2より受信した接続情報と、後記
の移動体通信識別番号作成手段6より入力される転送先
移動体接続番号を用いて転送先移動体加入者に対する接
続処理を行う接続制御手段、5は前記接続制御手段4の
接続処理過程の情報を入力して転送先移動体加入者の位
置を確認する転送先移動体位置確認手段、6は前記転送
先移動体位置確認手段5より転送先移動体加入者の位置
情報を入力して転送元移動体交換機と転送先移動体交換
機の間の距離を算出し、距離に対応して定まる前記移動
体通信識別番号を決定して前記接続制御手段4に出力す
る移動体通信識別番号作成手段である。
【0030】14乃至16は転送元移動体交換機11内に設け
られ、14は前位交換機2より受信した接続情報と、初期
移動体通信識別番号作成手段15または移動体通信識別番
号変更手段16より入力される転送先移動体接続番号を用
いて転送先移動体加入者に対する接続処理を行う接続制
御手段、15は前記接続制御手段14が最初の転送接続処理
を実行する際に、前記複数の移動体通信識別番号の中か
ら予め選択した第1の移動体通信識別番号を前記接続制
御手段14に出力する初期移動体通信識別番号作成手段で
ある。
【0031】16は前記複数の移動体通信識別番号に対し
て予め付与した優先順位を記憶し、前記接続制御手段14
より転送接続処理中の移動体通信識別番号と転送接続完
了を示す情報を受信し、一定時間内に転送接続完了を示
す情報が受信されない場合に転送先移動体接続番号を前
記優先順位の次順位の移動体通信識別番号に変更して前
記接続制御手段14に出力する移動体通信識別番号変更手
段である。
【0032】
【作用】図1において、転送元移動体交換機1は前位交
換機2より接続情報を受信すると、接続制御手段4は自
交換機に位置登録されている転送元加入者(図示省略)
に対する着信呼を転送先移動体加入者(図示省略)に転
送する接続が要求されていることを識別し、転送接続処
理を開始する。なお、前記接続情報中の転送先移動体接
続番号には移動体通信識別番号は含まれている必要がな
い。
【0033】接続制御手段4は移動体通信における通常
の接続処理に従い、先ず転送先移動体加入者のホームメ
モリ局(図示省略)にアクセスして転送先移動体加入者
の現在位置を確認し、該転送先移動体加入者が転送先移
動体交換機3に位置登録されていることを確認する。
【0034】転送先移動体位置確認手段6は接続制御手
段4の上記接続処理過程における情報を入力して前記転
送先移動体加入者の位置を確認し、確認結果を移動体通
信識別番号作成手段6に通知する。
【0035】移動体通信識別番号作成手段6は転送先移
動体加入者の位置情報を入力すると、予め記憶している
局位置情報(図示省略)を用いて自交換機と転送先移動
体交換機3との間の距離を算出し、距離によって定めら
れている複数の移動体通信識別番号の中から前記距離に
適合する移動体通信識別番号を選択し、前記接続制御手
段4に出力する。
【0036】接続制御手段4は上記移動体通信識別番号
を入力すると、先に前位交換機2より受信した接続情報
の中の転送先移動体加入者番号と合わせて移動体接続番
号を構成して転送先移動体交換機3に対する接続処理を
行う。これによって前位交換機3よりの着呼は転送先移
動体交換機3に接続され、着信転送処理は完了する。
【0037】図2において、転送元移動体交換機11が前
位交換機2より接続情報を受信すると、接続制御手段14
は図1におけると同様、着信転送要求を識別し、転送接
続処理を開始する。このとき、初期移動体通信識別番号
作成手段15は発着信間の距離によって定まる複数の移動
体通信識別番号の中から予め設定してある第1の移動体
通信識別番号を接続制御手段14に出力する。
【0038】先に接続制御手段14が前位交換機2より受
信した接続情報には移動体通信識別番号は含まれていな
いが、接続制御手段14は初期移動体通信識別番号作成手
段15より入力した第1の移動体通信識別番号と前記接続
情報中の転送先移動体加入者番号により移動体接続番号
を構成し、この移動体接続番号により転送先移動体加入
者に対する接続処理を行う。
【0039】移動体通信識別番号変更手段16は前記複数
の移動体通信識別番号に対して予め付与した優先順位を
記憶して接続制御手段14が前記の接続処理中に使用する
情報の中から移動体通信識別番号と転送接続完了を示す
情報を監視している。接続制御手段14が接続処理を開始
してから一定時間内に転送接続完了を示す情報が受信さ
れないと、移動体通信識別番号変更手段16は接続制御手
段14が前記の接続処理中で使用した移動体通信識別番号
(この場合は第1の移動体通信識別番号)を前記優先順
位の次順位の移動体通信識別番号に変更して前記接続制
御手段14に出力する。
【0040】接続制御手段14は移動体通信識別番号変更
手段16より入力した移動体通信識別番号と転送先移動体
加入者番号を用いて再度接続処理を行い、以下、転送先
移動体加入者に接続されるまで順次移動体通信識別番号
を優先順位の下位に変えて接続処理を繰り返し、転送先
移動体加入者に接続されたときに着信転送処理は完了す
る。なお、移動体通信識別番号を優先順位の最下位番号
に変更しても接続出来ないときは図示省略された方法に
より転送先移動体加入者が在圏(在圏は、移動機の電源
が投入されていて接続可能であることをも示す)してい
ないことを発信者に通知する。
【0041】以上のように、図1及び図2においては、
転送元移動体加入者は着信転送の登録の際に転送先移動
体加入者との間の距離によって定まる移動体通信識別番
号を指定せずに、転送元移動体交換機が移動体通信識別
番号を作成したり、変更したりしながら転送先移動体加
入者に対して接続処理を行うため、着信転送が距離の制
約を受けることがない。
【0042】
【実施例】図3は図1の基本構成図による本発明の実施
例の着信転送フロー図、図4は図2の基本構成図による
本発明の実施例の着信転送フロー図である。
【0043】全図を通じ、同一対象物は同一記号を用い
て示し、S1〜S19はフロー図中における各ステップを
識別する記号である。図3及び図4はいずれも図5の移
動体通信システムの構成を前提に、自動車電話システム
を例として着信転送動作のフローを示したものである
が、図1及び図2の転送元移動体交換機1、11は図5の
移動体交換機21の位置に設置される。なお、図3及び図
4中では転送元移動体加入者を転送元移動体加入者Aま
たは単にA、転送先移動体加入者を転送先移動体加入者
Bまたは単にB、転送元移動体交換機をC局、転送先移
動体交換機をD局と記載する。
【0044】以下、図1及び図5を併用して図3の動作
フローを説明する。図5において移動体加入者23(以
下、移動体加入者Aと記す)が移動体交換機21の受持無
線エリア22に在圏するときは公知の方法で該移動体加入
者Aの加入者データが記録された加入者ファイル(図示
省略)が設備されているホームメモリ局(HA )26に位
置登録が行われ、加入者データに位置情報が記録され
る。
【0045】この状態で移動体加入者23が着信呼を移動
体加入者25(以下、移動体加入者Bと記す)に転送する
場合、移動体加入者Aは着信転送の登録を行う(図3の
S1参照。以下、単にS1の如く記す)が、この登録は
従来技術において説明したものと異なり、例えば“着信
転送識別番号(例えば*XX)+転送先移動体加入者B
の番号(例えば90220001)”をダイヤルする。
ここで、着信転送識別番号のXは任意の数字で、*XX
は従来技術における着信転送と異なり距離が制約されな
い着信転送であることを識別する符号とする。
【0046】この着信転送の登録内容は移動体交換機21
を介してホームメモリ局26に送られ、前記加入者データ
に記憶される。着信転送登録後に例えば固定通信網30の
加入者32(以下、発信者と記す)が移動体加入者Aに発
信を行うと、呼は加入者呼31などを経て移動体通信網20
の関門交換機2に接続される(S2)。関門交換機2は
受信した接続情報より移動体加入者Aに対する着呼であ
ることを識別すると、移動体加入者Aのホームメモリ局
26にアクセスする。このアクセスにより関門交換機2は
移動体加入者Aの位置を確認するとともに移動体加入者
Aへの着呼を移動体加入者Bに転送する要求が行われて
いることを確認する(S3)。
【0047】次いで関門交換機2は移動体加入者Aが在
圏する無線エリア22を受け持つ移動体交換機21(C局)
に接続し(S4)、移動体加入者Bへの転送接続を要求
する。移動体交換機21はこの接続要求を受け、移動体加
入者Bのホームメモリ局27にアクセスし、移動体加入者
Bの現在位置を確認し、移動体加入者Bが移動体交換機
25(D局)が受け持つ無線エリア24に在圏することを確
認する(S5)。
【0048】上記の確認は図1の転送制御手段4によっ
て行われ、確認結果は転送先移動体位置確認手段5を介
して移動体通信識別番号作成手段6に送られ、転送元の
移動体交換機21と転送先の移動体交換機3との間の距離
が確認される。移動体通信識別番号作成手段6はその結
果により自動車電話識別番号を選択するが、例えば両交
換機間の距離が160km未満であれば“030”を選
択し、160km以上であれば“030”を選択して接
続制御手段4に送出する(S6〜S9)。
【0049】接続制御手段4は上記自動車電話識別番号
を受信すると先に関門交換機2から受信した接続情報中
の転送先移動体加入者Bの番号と合わせて移動体接続番
号を作成し、これを用いて転送接続の処理を実行する
(S10 )。この転送接続により呼は図1の通話路網7を
介して転送先移動体交換機3に接続され、転送元移動体
交換機1における転送接続処理は終了する。以後、転送
先移動体交換機3により移動体加入者Bの呼び出しが行
われ、移動体加入者Bが応答すれば発信者32との通話が
開始される。
【0050】次に、図2及び図5を併用して図4の動作
フローを説明するが、転送元移動体加入者Aに対する呼
が図5の移動体交換機21(C局)に着呼するまでの動作
フロー(S11〜S14)は図3と同一であるので説明を省
略する。
【0051】ここでは、図5の移動体通信システムを自
動車電話システムとし、移動体通信識別番号(この例で
は自動者電話識別番号)として2つの自動者電話識別番
号が定められており、発着信間の距離が160km未満
の場合には“030”、160km以上の場合には“0
40”を使用することが定められているものとする。
【0052】図5の移動体交換機21の位置には図2の構
成の転送元移動体交換機11が設置されているが、転送元
移動体交換機11の初期移動体通信識別番号作成手段15は
前記2つの自動者電話識別番号“030”及び“04
0”の中から予め“030”を第1の自動者電話識別番
号として設定してあるものとする。
【0053】移動体交換機21は前位交換機2より接続情
報を受信すると、図2の接続制御手段14は転送先移動体
加入者Bへの最初の接続処理を開始する際に初期移動体
通信識別番号作成手段15より前記第1の自動者電話識別
番号“030”を受信し、これに前記接続情報中の転送
先移動体加入者番号を付加して移動体接続番号を作成
し、この移動体接続番号により転送先移動体加入者に対
する接続処理を行う(S15〜S16)。
【0054】図2の移動体通信識別番号変更手段16は前
記複数の自動者電話識別番号に予め“030”,“04
0”の順に優先順位を付与して記憶して接続制御手段14
が接続処理中に使用する情報の中から自動車電話識別番
号と転送接続完了を示す情報を監視しているが、接続制
御手段14が最初の接続処理を開始してから一定時間内に
転送接続完了を示す情報が受信されないと、接続制御手
段14が最初の接続処理に使用した第1の自動車電話識別
番号“030”を次順位の“040”に変更して接続制
御手段14に出力する(S17〜S18) 。
【0055】接続制御手段14はこの“040”と転送先
移動体加入者番号を用いて再度接続処理を行う(S19)
が、これらの接続処理において転送先移動体加入者Bに
接続されたときに転送接続処理は完了する。なお、以上
においては自動車電話識別番号を“030”と“04
0”の2種類としたが、2種類以上の場合は以上の動作
を繰り返し、自動車電話識別番号を優先順位の最下位番
号に変更しても接続出来ないときは転送先移動体加入者
が在圏していないことを図示省略された手段を用いて発
信者32に通知する。
【0056】以上のように、本発明においては、転送元
移動体加入者は転送先移動体加入者との間の距離を意識
することなく着信転送の登録を行い、転送元移動体加入
者に対して接続を行う発信者は転送元移動体加入者と転
送先移動体加入者との間の距離に関係なく転送先移動体
加入者に接続され、転送元移動体加入者と転送先移動体
加入者の距離条件が適合しないために接続不可能となる
ようなことがない。
【0057】以上、図3及び図4により本発明の実施例
を説明したが、図3,図4及び併用した図1,図2,図
5の構成図はあくまで本発明の一例を示すものに過ぎ
ず、本発明はこれらの図に示したものに限定されるもの
ではない。
【0058】例えば、図1または図2に示した移動体交
換機の各手段の全部または一部を併合しても本発明の効
果は変わらず、また図1または図2と異なる構成の移動
体交換機に適合するように変形して本発明と同一の効果
を得ることが可能であることは言うまでもない。
【0059】また、上記の説明においては自動車電話シ
ステムを例として説明しているが、本発明の適用対象の
移動体通信システムは自動車電話システムに限定される
ものではなく、携帯電話システムなど、他の移動体通信
システムに適用可能であることは明らかであり、更に移
動体通信識別番号や移動体加入者番号の番号が上記の説
明に使用した数字及び桁数に限定されるものでないこと
も当然である。
【0060】また、上記の説明においては転送元移動体
加入者は移動体通信識別番号を指定することなく着信転
送の登録を行っているが、従来技術と同様に移動体通信
識別番号を含めて登録を行い、最初の着信転送を指定し
た距離範囲で転送接続を行って在圏しない場合に他の距
離に対応する移動体通信識別番号に変更する手順とする
ことは容易に可能である。なお、この場合も前記した説
明におけると同様、移動体通信識別番号の変更を含む着
信転送であることを識別するために着信転送登録時に使
用する着信転送識別番号に従来と異なる番号を使用す
る。この着信転送識別番号の区別により、本発明が従来
技術における転送距離を限定する着信転送方式との併存
が可能となることは言うまでもない。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
転送元移動体加入者は転送先移動体加入者との間の距離
に制限なく着信転送を行うことが可能となり、転送先移
動体加入者が着信転送登録時に指定した距離範囲に移動
したために転送元移動体加入者に対して接続を行う発信
者の呼が転送元移動体加入者と転送先移動体加入者の何
れに対しても接続不能となるような現象が生ずることが
ない。このため、移動体通信における着信転送の効用が
著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の基本構成図(1)
【図2】 本発明の基本構成図(2)
【図3】 本発明の実施例動作フロー図(1)
【図4】 本発明の実施例動作フロー図(2)
【図5】 移動体通信システム構成図
【符号の説明】
1、11 転送元移動体交換機 2 前位交換機 3 転送先移動体交換機 4、14 接続制御手段 5 転送先移動体位置確認手段 6 移動体通信識別番号作成手段 7 通話路網 15 初期移動体通信識別番号作成手段 16 移動体通信識別番号変更手段
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04M 3/54 H04Q 7/38

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発信加入者と着信移動体加入者間の距離
    に対応して予め定められた複数の移動体通信識別番号の
    一つと着信移動体加入者番号よりなる移動体接続番号を
    用いて移動体加入者に対する接続を行い、かつ、移動体
    加入者に着信した呼を該移動体加入者が指定した他の移
    動体加入者に転送することが可能な移動体通信システム
    において、 着信転送指定を行った転送元移動体加入者の位置が登録
    されている転送元移動体交換機(1) 内に、前位交換機
    (2) より受信した接続情報と、移動体通信識別番号作成
    手段(6) より入力される転送先移動体接続番号を用いて
    転送先移動体加入者に対する接続処理を行う接続制御手
    段(4) と、 前記接続制御手段(4) の接続処理過程の情報を入力して
    転送先移動体加入者の位置を確認する転送先移動体位置
    確認手段(5) と、 前記転送先移動体位置確認手段(5) より転送先移動体加
    入者の位置情報を入力して転送元移動体交換機と転送先
    移動体交換機の間の距離を算出し、距離に対応して定ま
    る前記移動体通信識別番号を決定して前記接続制御手段
    (4)に出力する移動体通信識別番号作成手段(6) を備
    え、 転送元移動体加入者と転送先移動体加入者間の距離に関
    係なく自動着信転送を行うことを特徴とする移動体通信
    における着信転送方式。
  2. 【請求項2】 発信加入者と着信移動体加入者間の距離
    に対応して予め定められた複数の移動体通信識別番号の
    一つと着信移動体加入者番号よりなる移動体接続番号を
    用いて移動体加入者に対する接続を行い、かつ、移動体
    加入者に着信した呼を該移動体加入者が指定した他の移
    動体加入者に転送することが可能な移動体通信システム
    において、 着信転送指定を行った転送元移動体加入者の位置が登録
    されている転送元移動体交換機(11)内に、前位交換機
    (2) より受信した接続情報と、初期移動体通信識別番号
    作成手段(15)または移動体通信識別番号変更手段(16)よ
    り入力される転送先移動体接続番号を用いて転送先移動
    体加入者に対する接続処理を行う接続制御手段(14)と、 前記接続情報より転送先移動体加入者番号を抽出して記
    憶する転送先移動体番号記憶手段(15)と、 前記接続制御手段(14)が最初の転送接続処理を実行する
    際に、前記複数の移動体通信識別番号の中から予め選択
    した第1の移動体通信識別番号を前記接続制御手段(14)
    に出力する初期移動体通信識別番号作成手段(15)と、 前記複数の移動体通信識別番号に対して予め付与した優
    先順位を記憶し、前記接続制御手段(14)より転送接続処
    理中の移動体通信識別番号と転送接続完了を示す情報を
    受信し、一定時間内に転送接続完了を示す情報が受信さ
    れない場合に転送先移動体接続番号を前記優先順位の次
    順位の移動体通信識別番号に変更して前記接続制御手段
    (14)に出力する移動体通信識別番号変更手段(16)を備
    え、 転送元移動体加入者と転送先移動体加入者間の距離に関
    係なく自動着信転送を行うことを特徴とする移動体通信
    における着信転送方式。
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