JP2938870B1 - ビリヤード用キューおよびビリヤード用キューの製造方法 - Google Patents

ビリヤード用キューおよびビリヤード用キューの製造方法

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Abstract

【要約】 【課題】 バット部、シャフト部が木の特性により曲が
る課題、V字鋭角模様が奇麗に形成できない課題を有し
ていた。 【解決手段】キューのバット部2が、長手方向の分割線
で分割された数個の元材部分体21a、21b、21
c、21dを接着してなる元材21、数個の中輪下部分
体22a、22b、22c、22dを接着してなる中輪
下22を有するバット部2である。またビリヤード用キ
ューの製造方法は、バット部2長手方向の分割線で分割
された数個の元材部分体21、中輪下部分体22をそれ
ぞれ接着して、元材21および中輪下22を形成し、中
輪下係合凸部220の接着面220bにハギ板23を接
着させ、その後にハギ板23のV字溝底に当たる部分を
斜面状に削り、元材21の接着面210bと組み合わせ
接着固定させ、キュー周囲表面を円柱状に削成してバッ
ト部2を形成する工程を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ビリヤード用キ
ューおよびビリヤード用キューの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ビリヤード用キューは、一般的に玉を衝
く先端部であるシャフト部と、競技者が手に握るバット
部分との2つの部分からなり、このシャフト部とバット
部とを連結させて1本のビリヤード用キューを形成して
いた。
【0003】従来、ビリヤード用キューのバット部は、
シャフト部と連結する側の元材Bと、後端部側の中輪下
Aとを組み合わせて接着し、それを細い円柱状(正確に
は前後端部の直径が異なる部分円錘状)に削り、組み合
わせ部分の模様を円柱表面に表出させ形成されていた。
【0004】従来の元材Bと、中輪下Aの削成される前
の形状は、図11に示す組み合わせ説明図のように、1
本の棒状体の接着組み合わせる側を、互いに先端に行く
ほど細くなる形状の4部分に削り切り分けて、4つの係
合凸部10および係合凸部12として突出させていた。
そして互いに4つの係合凸部10および係合凸部12
を、相手の係合凸部12の間に形成される元材Bの係合
凹部である直角溝11と、係合凸部10の間に形成され
る中輪下Aの係合凹部であるV字溝13に係合させて対
応する形状の凹凸部分を組み合わせて接着していた。
【0005】中輪下Aと元材Bの接着面には、薄い板状
体であるハギ板Cをクッション材として設けており、ハ
ギ板Cはバット部の表面では、模様を表出する模様材を
兼ねている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のように
中輪下Aや元材Bが、それぞれ1本の原木から形成され
ていると、細い円柱状の棒状体であるため、木の特性上
どちらかの方向に微妙に曲がる性質があった。特にビリ
ヤード用キューとして、完成してから後も木の性質上、
バット部やシャフト部が微妙に曲がってしまうという課
題を有していた。
【0007】また、バット部においては、中輪下Aと元
材Bを組み合わせて削り作成することにより、図12に
拡大平面図として示すように、中輪下Aと元材Bおよび
その間に介されるハギ板Cの組み合わせ模様が表出する
が、一本の原木に中輪下のV字溝を削って作成しようと
しても、V字溝の鋭角の先端部にのこぎり厚の幅が残っ
てしまい、バット部周囲表面に奇麗なV字形状の鋭角模
様が形成されない課題があった。
【0008】さらにまた、一本の原木に4つのV字溝や
深さの変化する直角溝を削り形成する作業が難しいとい
う課題があった。
【0009】さらに、ビリヤード用キューのバット部お
よび/またはシャフト部の周囲表面に板目や柾目を全て
のキューについて奇麗に出すことは一本の原木から作成
する場合は、困難であるという課題があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】
【0011】課題を解決するために、元材と中輪下を接
着固定して形成されるキューのバット部が、バット部長
手方向の分割線で接合される複数個の部分体を接合して
形成される中輪下を有し、各々の部分体は、後部を部分
体同士を互いに接合する結合部として形成し、前部を元
材と係合接着する係合凸部として形成し、結合部は接合
した状態で中輪下中心位置になる角部と、2つ接着面
と、部分円周面を有するとともに、係合凸部は、結合部
の角部延長線から中輪下表面側へ向けて折れ曲がった角
部を有し、部分体同士が互いに接合した状態で互いの係
合凸部の間にV字溝を形成する中輪下を有するバット部
であることを特徴とするビリヤード用キューを提案す
る。
【0012】また、元材と中輪下を接着固定して形成さ
れるキューのバット部が、バット部長手方向の分割線で
接合される4個の部分体を接合して形成される中輪下を
有し、各々の4個の部分体は、後部を部分体同士を互い
に接合する結合部として形成し、前部を元材と係合接着
する係合凸部として形成し、結合部は接合した状態で中
輪下中心位置になり角度が90度である直角部と、互い
に直角である2つの接着面と、4分の1円周面を有する
とともに、4つの係合凸部は、それぞれ結合部の角部延
長線から中輪下表面側へ向けて折れ曲がった凸部直角部
を有し、部分体同士が互いに接合した状態で互いの係合
凸部の間に4つのV字溝を形成する中輪下を有するバッ
ト部であることを特徴とするビリヤード用キューを提案
する。
【0013】さらに、キューのシャフト部が、シャフト
部長手方向の分割線で接合される複数個の部分体を接合
して形成される棒状体部分を有し、各々の部分体は、後
部を部分体同士を互いに接合する結合部として形成し、
前部を他の棒状体部分と係合接着する係合凸部として形
成し、結合部は接合した状態で棒状体中心位置になる角
部と、2つ接着面と、部分円周面を有するとともに、係
合凸部は、結合部の角部延長線から中輪下表面側へ向け
て折れ曲がった角部を有し、部分体同士が互いに接合し
た状態で互いの係合凸部の間にV字溝を形成する棒状体
部分を有するシャフト部であることを特徴とするビリヤ
ード用キューを提案する。
【0014】また、キューのバット部が、バット部長手
方向の分割線で接合される数個の部分体を接合して中輪
下および元材を形成し、中輪下および元材を組み合わせ
て、係合接着させてから表面を削成してバット部を形成
する工程を有することを特徴とするビリヤード用キュー
の製造方法を提案する。
【0015】さらにまた、元材と中輪下を接着固定して
形成されるキューのバット部が、バット部長手方向の分
割線で接合される複数の中輪下部分体を、後部に形成さ
れる結合部を互いに接合して、前部に元材の係合凸部と
係合接着するV字溝を形成して中輪下を形成する工程
と、バット部長手方向の分割線で接合される複数の元材
部分体を、前部に形成される結合部を互いに接合して、
後部に中輪下の係合凸部と係合接着する直角溝を形成し
て元材を形成する工程と、中輪下と元材を係合接着させ
た後、棒状体の表面を削成してバット部を形成する工程
を有することを特徴とするビリヤード用キューの製造方
法を提案する。
【0016】
【発明の実施の形態】この発明を、実施の形態を示すビ
リヤード用キュー正面を示す図1、キューのバット部の
正面を示す図2、バット部の中輪下の斜視図である図
3、中輪下の4つの部分材の1の斜視図である図4、同
じく平面図である図5、同じく正面図である図6、同じ
く側面図である図7、バット部の元材の斜視図を示す図
8、元材の4つの部分材の1の斜視図である図9、同じ
く平面図である図10、同じく正面図である図11、同
じく側面図である図12に基づいて説明する。
【0017】ビリヤード用キューは、前部であり玉を衝
くシャフト部1と、後部であり手元側のバット部2とか
らなり、多くはシャフト部1とバット部2が、ねじ部に
よって着脱自在に螺合され1本の棒状体に形成される。
【0018】バット部2は、黒たん材等の重い原木から
形成されシャフト部1よりやや太く重い。バット部2、
シャフト部1はともに円柱状の棒状体であるが、正確に
はシャフト部1先端の径が一番細く、バット部2後端の
径が一番太い部分円錘形状である。
【0019】バット部2は、シャフト部1の後端と接続
する前端のねじ部20と、前部側に位置する元材21、
後部側に位置する中輪下22、および元材21と中輪下
22との接着面に介されるハギ板23とからなる。
【0020】この発明の1の実施の形態を示すバット部
2の中輪下22は、4つの同型の中輪下部分体22a、
22b、22c、22dからなる。中輪下部分体22
a、22b、22c、22dは、各々がバット部2長手
方向の分割線で分割された形状で、それぞれ元材21と
接着するほぼ長手方向中間より前部側に、前側に行くほ
ど先端が細くなる中輪下係合凸部220を形成し、後部
側は中輪下結合部221を形成する。それぞれの中輪下
結合部221は、90度角部221aと、その90度角
部221aの両側に形成される2つの接着面221b
と、4分の1円周面221cを有する。90度角部22
1aは、4つの中輪下部分体22を接着させた状態では
バット部2の円柱状の中心に位置する。2つの接着面2
21bは互いに直角であり、それぞれ別の中輪下部分体
22の接着面221bと接着して、接着後に棒状体周囲
表面を円柱状に削り1本の円柱状棒状体を形成する。
【0021】各々の中輪下部分体22の中輪下係合凸部
220は、中輪下結合部221の90度角部221aの
延長線上から円柱表面方向に折れ曲がる凸部90度角部
220aを有し、凸部90度角部220aの両側に2つ
の互いに直角である凸部接着面220bを有する。4個
の中輪下部分体22のそれぞれを中輪下結合部221の
接着面221bで接着して固定した状態では、それぞれ
の凸部90度角部220a、凸部接着面220bは互い
に前側に行くにしたがって間隔が大きくなり離れ、それ
ぞれ4つの係合凸部220a、220b、220c、2
20dを形成し、互い係合凸部220の間に係合凹部で
あるV字溝24を形成する。
【0022】それぞれの凸部接着面220bにハギ板2
3を直角に接着する。ハギ板23は厚さ1mm程度の木
材からなる板で、クッション材の性質を持つとともに、
側面がキュー周囲表面に位置し、周囲表面模様を形成す
る。ハギ板23は、それぞれの中輪下部分体22同士が
接着される前に凸部接着面220bに接着され、接着後
V字溝24の底に当たる部分は、底に行くほど薄くなる
ように斜面状に削られる。
【0023】バット部2の元材21は、4つの同型の元
材部分体21a、21b、21c、21dからなる。各
々の元材部分体21は、各々がバット部2長手方向の分
割線で分割された形状で、それぞれ中輪下22と接着す
るほぼ長手方向中間より後部側に、後側に行くほど先端
が細くなる元材係合凸部210を形成し、前部側は元材
結合部211を形成する。それぞれの元材結合部211
は、90度角部211aと、その90度角部211aの
両側に形成される2つの接着面211bと、4分の1円
周面211cを有する。90度角部211aは、4つの
元材部分体21を接着させた状態ではバット部2の円柱
状の中心に位置する。2つの接着面211bは互いに直
角であり、それぞれ別の元材部分体21の接着面211
bと接着して、接着後棒状体周囲表面を円柱状に削り1
本の円柱状棒状体を形成する。
【0024】各々の元材部分体21の元材係合凸部21
0は、元材結合部211の90度角部211aの直線延
長上にる凸部角部210aを有し、凸部角部210aの
両側に2つの先端に行くほど互いにより鋭角を形成する
凸部接着面210bを有する。4個の元材部分体21の
それぞれを元材結合部211の接着面211bで接着し
て固定した状態では、それぞれの凸部角部210aは円
柱中心線で互いに接し、凸部接着面210bは、隣接す
る凸部接着面210bとの間で先端に行くほど深くなる
係合凹部である直角溝25を互いに形成する。
【0025】このように形成された各々4つの元材部分
体21と、ハギ板23を既に接着しハギ板23の斜面状
部を有している4つの中輪下部分体22を、それぞれの
元材結合部211の接着面211bと中輪下結合部22
1の接着面221bを接着させ接着剤により固定して元
材21および中輪下22を形成する。
【0026】形成された中輪下22は、後部は互いに接
着された中輪下結合部221により棒状体になり、前部
は4つの中輪下係合凸部220と、中輪下係合凸部22
0の間に形成されたV字溝24とからなる。
【0027】形成された元材結合部210は、前部は互
いに接着された元材結合部211により棒状体になり、
後部は4つの元材係合凸部210と、元材係合凸部21
0の間に形成される直角溝25とからなる。
【0028】次に、元材21と中輪下22を、それぞれ
の元材21の係合凸部210を中輪下22のV字溝24
に、中輪下22の係合凸部220を元材21の直角溝2
5に挿入して、元材21の8つの凸部接着面210b
と、中輪下22の凸部接着面220bに接着されている
8面のハギ板23をそれぞれ接着させる。このとき中輪
下22の凸部90度角部220aは、元材21の直角溝
24に対応する形状であり、中輪下22のV字溝24
は、元材21の先端に行くほど互いにより鋭角を形成す
る凸部接着面210bに対応する形状であるので、合致
して接着される。元材21と中輪下22の接着固定後
に、棒状体の周囲表面を元材21側に行くに従って径が
細くなる円柱状に削って形成し、元材21の先端にねじ
部20を設けてバット部2は製造される。
【0029】棒状体の周囲表面を円柱状に削り形成する
ことにより、ハギ板23の側面部分が元材21と中輪下
22との間で表面模様となり、V字溝24の底部分に先
端まで鋭角を保って奇麗な模様として形成される。
【0030】この発明の他の実施の形態としては、中輪
下22を形成する複数個の中輪下部分体22の個数およ
び/または元材21を形成する複数個の元材部分体22
の個数が、2つ、3つ、5つ、6つ、8つからなる中輪
下22および/または元材21である。これらの実施の
形態では中輪下部分体22の90度角部221aは、2
つでは180度角部、3つでは120度角部、5つでは
72度角部、6つでは60度角部、8つでは45度各部
になる。さらに、それぞれの元材部分体21、中輪下部
分体22の個数は、7つ、あるいは8つ以上でもよく、
また角度部の違う部分体21、22同士を使用して元材
21、中輪下22を形成することも可能である。例え
ば、1の中輪下22を、90度角部の中輪下部分体を2
つと、45度角部の中輪下部分体を4つから形成するこ
とも可能である。
【0031】この元材21と中輪下22は、バット部2
について記述したが、ビリヤード用キューのシャフト部
1に適用することも可能である。
【0032】ビリヤード用キューのシャフト部1は、シ
ャフト部長手方向の分割線で分割された数個のシャフト
部分体(図示せず)を接着してなる。シャフト部分体
は、互いに同型であり、それぞれ結合された状態で棒状
体中心部に位置する90度角部あるいは60度角部を有
しており、その90度角部あるいは60度角部の両側に
接着面を有し、互いに接着してシャフト部を形成する。
【0033】
【発明の効果】ビリヤード用キューの完成後の木の特性
による一定方向への曲がり方向性を無くし、キュー完成
後の曲がりを防止する。
【0034】ビリヤード用キューの表面模様、特にバッ
ト部の表面模様であるV字形状の鋭角の結合模様が、V
字の先端底部分まで鋭角に形成され、従来のV模様と比
較して奇麗に形成することが可能である。
【0035】ビリヤード用キューのバット部および/ま
たはシャフト部の表面模様に板目や柾目の模様を表出す
ることが可能になる。
【0036】玉を衝いた時の感覚が、従来に比較して柔
らかい感覚になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示すビリヤード用キュ
ーの正面図
【図2】同じくキューのバット部の正面図
【図3】同じくバット部の中輪下の正面図
【図4】同じく1つの中輪下部分体の正面図
【図5】同じく1つの中輪下部分体の背面図
【図6】同じく1つの中輪下部分体の側面図
【図7】同じくバット部の元材の正面図
【図8】同じく1つの元材部分体の正面図
【図9】同じく1つの元材部分体の背面図
【図10】同じく1つの元材部分体の側面図
【図11】従来例のキューのバット部の元材と中輪下の
組み合わせ説明図
【図12】従来例のキューのバット部の元材と中輪下の
接着部分のV字溝の拡大平面図
【符号の説明】
1 シャフト部 2 バット部 20 ねじ部 21 元材 21a、21b、21c、21d 元材部分体 210 元材係合凸部 210a 凸部90度角部 210b 凸部接着面 210c 凸部円周面 211 元材結合部 211a 90度角部 211b 接着面 211c 円周面 22 中輪下 22a、22b、22c、22d 中輪下部分体 220 中輪下係合凸部 220a 凸部90度角部 220b 凸部接着面 220c 凸部円周面 221 中輪下結合部 221a 90度角部 221b 接着面 221c 円周面 23 ハギ板 24 V字溝(中輪下の係合凹部) 25 直角溝(元材の係合凹部)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 元材と中輪下を接着固定して形成される
    キューのバット部が、バット部長手方向の分割線で接合
    される複数個の部分体を接合して形成される中輪下を有
    し、各々の部分体は、後部を部分体同士を互いに接合す
    る結合部として形成し、前部を元材と係合接着する係合
    凸部として形成し、結合部は接合した状態で中輪下中心
    位置になる角部と、2つ接着面と、部分円周面を有する
    とともに、係合凸部は、結合部の角部延長線から中輪下
    表面側へ向けて折れ曲がった角部を有し、部分体同士が
    互いに接合した状態で互いの係合凸部の間にV字溝を形
    成する中輪下を有するバット部であることを特徴とする
    ビリヤード用キュー。
  2. 【請求項2】 元材と中輪下を接着固定して形成される
    キューのバット部が、バット部長手方向の分割線で接合
    される4個の部分体を接合して形成される中輪下を有
    し、各々の4個の部分体は、後部を部分体同士を互いに
    接合する結合部として形成し、前部を元材と係合接着す
    る係合凸部として形成し、結合部は接合した状態で中輪
    下中心位置になり角度が90度である直角部と、互いに
    直角である2つの接着面と、4分の1円周面を有すると
    ともに、4つの係合凸部は、それぞれ結合部の角部延長
    線から中輪下表面側へ向けて折れ曲がった凸部直角部を
    有し、部分体同士が互いに接合した状態で互いの係合凸
    部の間に4つのV字溝を形成する中輪下を有するバット
    部であることを特徴とするビリヤード用キュー。
  3. 【請求項3】 キューのシャフト部が、シャフト部長手
    方向の分割線で接合される複数個の部分体を接合して形
    成される棒状体部分を有し、各々の部分体は、後部を部
    分体同士を互いに接合する結合部として形成し、前部を
    他の棒状体部分と係合接着する係合凸部として形成し、
    結合部は接合した状態で棒状体中心位置になる角部と、
    2つ接着面と、部分円周面を有するとともに、係合凸部
    は、結合部の角部延長線から中輪下表面側へ向けて折れ
    曲がった角部を有し、部分体同士が互いに接合した状態
    で互いの係合凸部の間にV字溝を形成する棒状体部分を
    有するシャフト部であることを特徴とするビリヤード用
    キュー。
  4. 【請求項4】 キューのバット部が、バット部長手方向
    の分割線で接合される数個の部分体を接合して中輪下お
    よび元材を形成し、中輪下および元材を組み合わせて、
    係合接着させてから表面を削成してバット部を形成する
    工程を有することを特徴とするビリヤード用キューの製
    造方法。
  5. 【請求項5】 元材と中輪下を接着固定して形成される
    キューのバット部が、バット部長手方向の分割線で接合
    される複数の中輪下部分体を、後部に形成される結合部
    を互いに接合して、前部に元材の係合凸部と係合接着す
    るV字溝を形成して中輪下を形成する工程と、バット部
    長手方向の分割線で接合される複数の元材部分体を、前
    部に形成される結合部を互いに接合して、後部に中輪下
    の係合凸部と係合接着する直角溝を形成して元材を形成
    する工程と、中輪下と元材を係合接着させた後、棒状体
    の表面を削成してバット部を形成する工程を有すること
    を特徴とするビリヤード用キューの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU175244U1 (ru) * 2017-05-16 2017-11-28 Евгений Александрович Курятников Кий бильярдный

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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RU175244U1 (ru) * 2017-05-16 2017-11-28 Евгений Александрович Курятников Кий бильярдный

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