JP2937092B2 - 遮光蓋のロック装置 - Google Patents
遮光蓋のロック装置Info
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Description
置など内部を暗箱状にする必要のある装置のケースをロ
ックする装置に関する。
他のカートリッジに巻き替えるための暗箱装置など写真
の感光材料に関連する各種装置では、蓋板を閉じて装置
内部機構が動作を開始した後は、フィルムあるいは印画
紙などが感光してしまうという不意の事故を防止するた
めに蓋板をロックするようにロック装置を設けるのが一
般的である。
す。図示のロック装置は開閉自在な蓋板1を有する本体
ケース2内にフック形状のロックレバー3とその先端が
係合する蓋板1の裏側に設けた係止片1aとから成り、
ロックレバー3はケース2内のブラケット2xに取付け
たばね4で常時引張られ、ヒンジ5を中心に回転自在で
ある。
めのソレノイド6のロッド6aが連結されており、本体
ケース2内の装置が始動すると、その信号によりソレノ
イド6が励起され一点鎖線の状態から実線の状態にロッ
クレバー3が移動して蓋板1のロックが行なわれる。7
は装置が動作中であっても万一内部を点検するために蓋
板1を強制的に解除するための解除押釦である。
来の形式のロック装置は、装置の作動中に何らかの故障
あるいは不調が生じ、装置内部を点検したいときに、蓋
板を開放してもよい状態であることを確認すれば、解除
押釦を押圧してロックを強制的に解除できる。
け蓋板を閉じてつまみ板を移動すると蓋板をロックでき
る形式のロック装置で、かつつまみ板の移動を装置内の
他の機構の動作に利用するようにした場合、装置の動作
途中でロックを解除し、内部機構を点検するため蓋板を
開こうとすると、つまみ板に連動する他の機構に影響が
生じ、そのままではロック解除できない場合がある。
のままで他の機構の動作に影響を与えないようにしてロ
ック装置の一部を動かせばロック解除ができるようなロ
ック装置とするのが望ましい。
よる種々の問題点に留意して、写真の感光材料を処理す
る装置の開閉自在な遮光蓋をつまみでロックするように
した場合につまみの移動が処理装置内の他の機能部材の
動作に連動している場合でも、つまみを移動させずに遮
光蓋を処理装置が動作途中であってもこれを一時的に非
常手段として開閉できるようにしたロック装置を提供す
ることを課題とする。
解決する手段として、写真材料の処理装置の本体ケース
に対して開閉自在に設けられる遮光蓋につまみ板を設
け、つまみ板には係止部材を設けて本体ケースに対し蓋
をロック自在とし、つまみ板の移動をインタロックする
機構と、上記係止部材が本体ケースと係合する部位でロ
ックを解除するロック解除機構とを設けた遮光蓋のロッ
ク装置としたのである。
写真感光材料を処理する装置に主として用いられる。感
光材料に関連する処理装置では、開閉自在な遮光蓋で内
部へ光が進入するのを防止する必要があり、この遮光機
能を保持するためのロック装置を必ず必要とする。
つまみ板を設けてこれを平行移動させつまみ板に取付け
た係止部材を本体ケースに係合させてロックが行なわれ
る。そして、つまみ板によるロック機能はインタロック
機構によりインタロックされる。
遮光蓋を本体ケースにロックし、処理装置の動作中は遮
光蓋が開かないようにロック装置をロックするためのも
のである。従って、処理装置が動作開始後はつまみ板は
動かすことができない。
係合するロック部材と、ロックを解除する手段で構成
し、ロック部材をつまみ板の突起に係止してつまみ板の
移動を規制することにより遮光蓋のロック状態をインタ
ロック自在とするとよい。
はロック解除機構と一体に形成されるのが一般的である
が、この発明では、これら両機構はそれぞれ独立の機構
として設けられている。
蓋を開けることはできないが、動作途中でどうしても遮
光蓋を開けて内部を点検したい場合がある。フィルムの
送りに異常があったり、故障により動かない時などであ
る。
操作してつまみ板とこれに連動する機能部材は動作途中
のまま停止させて遮光蓋を開放する。
欠きを設け、つまみの係止部材の位置にロック部材の切
欠きを移動するようにするとよい。
を設け、つまみ板の移動を他の機能部材に連動させる必
要のある遮光蓋を有する処理装置であれば、例えば後で
説明する実施形態でのフィルム巻替装置だけでなく種々
の装置に適用できることは言うまでもない。
面を参照に説明する。図1はこの発明の実施の形態のロ
ック装置を遮光蓋に備えたフィルム巻替装置の外観斜視
図である。図において、11は本体ケース、12は遮光
蓋、13はつまみ、14は表示ランプである。遮光蓋1
2は本体ケース11に対して開閉自在に設けられてお
り、図1の(b)に遮光蓋12を開いた状態を示してい
る。
り、その2重の蓋板の間に、図2に示すつまみ板15が
つまみ13の移動方向に移動自在に挿置されている。つ
まみ13はつまみ板15に一体に形成されており、つま
み13だけが遮光蓋12から突出している。
に設けた突起15aと規制板16の凹部16aが係合し
て移動を規制されており、さらにつまみ板15の移動を
フィルム巻替装置の内部機能に連動するように他の機構
が設けられているが、これについては後で説明する。
ム巻替装置の内部を内側から斜め上方に見た斜視図を示
す。遮光蓋12は、本体ケース11の内側に水平に設け
た側フレーム12a上に重ねて閉じた状態で示されてい
る。つまみ板15の矢印移動方向の一端にはL字状の係
止爪17が設けられ、この係止爪17は遮光蓋12の裏
板に形成した開口18を貫通して突出し、先端L字部を
側フレーム12aに引掛ることにより遮光蓋12が本体
ケース11に対してロックされる。
2の裏板を貫通して内側に突出する突起19が設けられ
ており、この突起19の移動を規制してつまみ板15を
固定し、遮光蓋12を開かないようにインターロックす
るインターロック装置20が対向して設けられている。
する切欠きを有するロックレバー21と、このロックレ
バー21をヒンジ22を中心に回動させるソレノイド2
3とを備えている。ソレノイド23のロッド24は先端
がロックレバー21に係合され、ソレノイド23をオ
ン、オフすることによりロックレバー21を移動させて
インタロック又はその解除が行なわれる。
る。このロック解除機構30は、L字形の解除レバー3
1と、このレバー31を通常位置に引き戻すばね32
と、レバー31の端を押圧する押込ヘッド33とを備え
ている。押込ヘッド33は本体ケース11の側壁に設け
た凹所34内に設けられており、図示省略しているが、
その凹所34は通常小さな蓋板で閉じられている。
がさらにL字状に折られており、つまみ板15を前進さ
せてロックする際に係止爪17が重なるとロックされる
ようになっている。又、ロック解除時にロック解除レバ
ー31を押し込むとその先端31aが移動した後に側フ
レーム12sに予め切欠き35が設けられており、この
切欠き35の大きさを係止爪17よりやや大きく設けて
あるため、係止爪17は係止する相手部材がなくなるた
めロックが解除できることとなる。
置は次のように作動する。図5〜図7は作用の説明図で
ある。但し、これらの説明図は本体ケース内側から上方
に遮光蓋12の裏面を見た状態の平面図である。
装置全体の状態を示している。この状態からつまみ13
を矢印方向に押すとつまみ板15が係止爪17と共に移
動し、側フレーム12sの上に重ねて設けられている解
除レバー31の先端31aに係止爪17が重なって遮光
蓋12が本体ケースにロックされる。
信号の指令によりソレノイド23が作動してロックレバ
ー21が回転移動し、レバー先端が突起19に係合して
つまみ板15の移動を規制し遮光蓋12の開閉がインタ
ロックされる。この状態を図6に示す。
本体が作動開始直後、あるいは作動中に何らかの原因で
不調あるいは故障して途中で動作停止させた場合に、内
部状況の点検のためどうしても遮光蓋を開く必要が生じ
ることがある。
は途中で停止しているためつまみ板を移動させて遮光蓋
を開くとフィルムが傷ついたり切断されることとなるた
めつまみ板を移動させずに遮光蓋を開く必要がある。
解除機構30が設けられており、図7に示すように、押
込ヘッド33の外側に設けられている蓋板を開き、押込
ヘッド33を強制的に押込むと解除レバー31のみが移
動し先端31aが側フレーム12sに設けられている切
欠き35から完全に外れる。このため、係止爪17は切
欠き35を通過できるようになり、ソレノイド23によ
るインタロックは作動したままで遮光蓋12が図4の一
点鎖線で示すように開放される。
の一例として、図8、図9にフィルム巻替装置の主要平
面図及びつまみ板に連動する機構の詳細を示す。図示の
フィルム巻替装置は、フィルムカートリッジMから中間
カートリッジにフィルムを巻替えるための装置である。
は、従来のパトローネ形式のものではなく、フィルムを
自動給送できる新形式のカートリッジとして開発された
ものであり、例えば米国特許第5,347,334号明
細書あるいは第5,031,852号明細書などで提案
されている。
フィルム全長をカートリッジ内に収納しておき、フィル
ム出口の扉を開放してスプールを回転するとフィルム先
端が扉から繰り出されるようになっており、未現像の生
フィルムあるいは現像済のフィルムのいずれもカートリ
ッジ内に入れて保管される。
止爪に係止されてフィルムが巻かれているため、フィル
ムの現像あるいは現像済で巻かれているフィルムから焼
付けする場合にフィルムを引出すと端末の係止部でフィ
ルムの繰出しが停止し、係止爪への係止を外す作業が生
じ自動化ができない。このため、一旦フィルムを中間カ
ートリッジに巻取りフィルム端末をスプールから切離し
て共通形状の中間カートリッジでその後の処理を行なう
ようにしている。
とされるものであり、図8に示すように、本体ケース1
1内にフィルムカートリッジMの収納部41と所定距離
位置に対置される中間カートリッジNの巻取部42との
間にフィルムガイド43を設けてフィルムカートリッジ
MからフィルムFを送り中間カートリッジNへ巻替える
ように構成される。
ジNもそれぞれ独立の駆動モータ44、45でベルト4
4a、45aを介してそれぞれのスプールに係合する回
転軸を回転駆動する。フィルムカートリッジMからのフ
ィルムの送りが終りに近づくと、フィルムに設けられて
いるエンドマークを検出してフィルムカートリッジ側の
駆動モータ44が逆転する。
転軸は正転を続けるため回転軸には一方向クラッチが設
けられており(図示省略)、この逆転駆動力はフィルム
カートリッジMのスプールからフィルム端末を外すため
の円弧状のツール46を揺動回転するのに共用されてい
る。
車機構48を介して点Pを中心に揺動する揺動レバー4
9の先端に着脱自在に装着され、フィルムカートリッジ
Mの扉からフィルムの送り方向と逆向きに挿入され、そ
の先端でスプールに係止されているフィルム端末をスプ
ールから取外すようになっている。
されるフィルムカートリッジM、中間カートリッジNの
扉開閉につまみ板15の移動力が利用されている機構の
一例を示している。
なラック15aが設けられ、これに噛合うピニオン15
bと小歯車15cが係合し、小歯車15cの軸15dの
下端のスプライン15eをフィルムカートリッジMの扉
開閉軸bに係合するようにしている。aはスプール軸、
cは扉である。
リッジMの扉開閉軸bが上記歯車機構により回転して扉
cが開かれ、スプール軸aを回転させるとフィルムが繰
り出されて中間カートリッジNへと送られる。
のピラー51、52の間に中間カートリッジNの扉取付
部nを挾むように支持される。中間カートリッジNは図
1に示す遮光蓋12の裏側に突出する支持片54、55
で図9に示す点Q、Q′(肩部)を固定して支持され、
ピラー52の凹所に挿入されるピン15fが遮光蓋12
を閉じることによって挿入されると、つまみ板15を移
動する力がピン15fからピラー52へ伝達され、扉取
付部nを押すことによって扉n′が開かれる。
装置では、つまみ板15の移動は両カートリッジM、N
の扉開閉動作に連動するようにしたから、フィルム巻替
装置が動作途中で停止したときは、フィルムがフィルム
カートリッジMと中間カートリッジ間に送られる途中の
状態のままとなり、つまみ板15を移動可能とするとフ
ィルムが扉の閉動作で傷つけられたり、切断されること
になるが、このような動作はインタロック機構で規制さ
れている。
機構30の押込ヘッド33を押すことにより安全に遮光
蓋12を開放することができる。但し、処理するフィル
ムが未現像の生フィルムである場合に、遮光扉を開放す
ると、フィルムが感光してダメになることについては従
来例と同じであるから、フィルムが未現像フィルムであ
るか又は現像済であるかについては別途確実に検出して
からロック解除を行なう必要があることは勿論である。
対象装置はフィルム巻替装置を一例として説明したが、
同様な条件、機構で遮光扉をロックする必要がある他の
処理装置にも応用できることは言うまでもない。
ロック装置は処理装置内の機能部材に連動するつまみ板
を遮光蓋に取付け、この遮光蓋をつまみ板の係止部材で
本体ケースにロックし、このつまみ板のロックをインタ
ロック機構でインタロックするようにし、非常時にはロ
ック解除機構によりつまみ板は移動させずにロック解除
できるようにしたから、処理装置内の写真感光材料など
を傷付けたり切断したりすることなく、非常時にも遮光
蓋を開放して内部点検できるという利点が得られる。
置の外観斜視図
概略斜視図
時)
Claims (3)
- 【請求項1】 写真材料の処理装置の本体ケースに対し
て開閉自在に設けられる遮光蓋につまみ板を設け、つま
み板には係止部材を設けて本体ケースに対し蓋をロック
自在とし、つまみ板の移動をインタロックする機構と、
上記係止部材が本体ケースと係合する部位でロックを解
除するロック解除機構とを設けた遮光蓋のロック装置。 - 【請求項2】 前記インタロック機構を、つまみに係合
するロック部材と、ロックを解除する手段で構成し、ロ
ック部材をつまみ板の突起に係止してつまみ板の移動を
規制することにより遮光蓋のロック状態をインタロック
自在としたことを特徴とする請求項1に記載の遮光蓋の
ロック装置。 - 【請求項3】 前記ロック解除機構は、ロック部材に切
欠きを設け、つまみの係止部材の位置にロック部材の切
欠きを移動することを特徴とする請求項1又は2に記載
の遮光蓋のロック装置。
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