JP2935673B2 - ドアーの2段ストップ装置 - Google Patents

ドアーの2段ストップ装置

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JP2935673B2
JP2935673B2 JP3542097A JP3542097A JP2935673B2 JP 2935673 B2 JP2935673 B2 JP 2935673B2 JP 3542097 A JP3542097 A JP 3542097A JP 3542097 A JP3542097 A JP 3542097A JP 2935673 B2 JP2935673 B2 JP 2935673B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉛直軸芯の周りで
回動して開閉するドアーにおいて異なった2つの角度で
開いた状態を保持できるようにするためのドアーの2段
ストップ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鉛直軸芯の周りで回動して開閉す
るドアーにおいてある角度で開いた状態で保持できるよ
うにするためのストップ装置がドアークローザーにセッ
トされて設けられている。
【0003】具体的には、ドアーの上端に取り付けられ
るドアークローザーの回転軸に第1のリンクの一端を固
着するとともに、この第1のリンクの他端に第2のリン
クの一端を枢結し、この第2のリンクの他端を建物側に
取り付けたステーの先端に枢結するとともに、第2のリ
ンクの他端にばねにより突出する方向に付勢して設けた
ボールを前記ステーの先端に設けたストップ用カム板の
凹部に嵌脱自在に構成したものが一般に知られている。
【0004】このようなストップ装置をドアークローザ
ーと建物との間に介在させ、ドアーを連続して開いてお
きたい所定角度で前記ストップ用カム板の凹部に前記ボ
ールが嵌入するようにしておくことにより、ドアーを開
いて前記ボールがストップ用カム板の凹部に嵌入した状
態で、ドアーから手を離してもドアーを連続して開いて
おくことができるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成のストップ装置では、ストップ用カム板には前
記ボールを嵌入させる凹部が1箇所だけ設けられてお
り、ある1つの角度でしか開きっぱなしにしておくこと
ができなかった。
【0006】本発明はこのような課題を解決するもの
で、鉛直軸芯の周りで回動して開閉するドアーにおいて
異なった2つの角度で開いた状態を保持できるようにす
ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、ドアーの上端に対し一端が回転可能に連結
される第1のリンクと、この第1のリンクの他端に一端
が回転可能に連結される第2のリンクと、この第2のリ
ンクの他端に回転可能に連結され建物の上枠側に取り付
けられるステーと、前記第2のリンクの他端にばねによ
り突出する方向に付勢して設けたボールが嵌脱自在な3
つの凹部が適当角度おきに形成され前記第2のリンクと
ステーの連結部に取り付けられたストップ用カム板とか
らなることを要旨とするものである。
【0008】この構成により、鉛直軸芯の周りで回動し
て開閉するドアーを異なった2つの角度で開いた状態を
安定状態で保持させることができる。特に、本発明のド
アーの2段ストップ装置ではストップ用カム板の向きを
左右反対に設けることによって、右開き用、左開き用の
両方に対応させることができるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて、図面に基づいて説明する。図1〜図5において、
1はドアー2の上端に取り付けられるドアークローザー
で、このドアークローザー1の回転軸3に第1のリンク
4の一端をビス5止めにて固着連結してある。第1のリ
ンク4の他端には第2のリンク6の一端が枢結され、こ
の第2のリンク6の他端を建物の上枠7に取り付けたス
テー8の先端に枢結するとともに、第2のリンク6の他
端にばね(図示せず)により突出する方向に付勢して設
けたボール9を前記ステー8の先端に設けたストップ用
カム板10の凹部11,12,13に嵌脱自在に構成してある。
【0010】さらに詳しくは、前記ドアークローザー1
の回転軸3と第1のリンク4の一端とは外面が角型の回
転軸3に第1のリンク4の一端の角型の孔部14を上側か
ら嵌合させるとともに回転軸3の上端の雌ねじ孔部に前
記ビス5を螺入させて締め付け、回転軸3から第1のリ
ンク4の角型の孔部14が抜け外れないように支持するこ
とにより連結されている。
【0011】また、前記第2のリンク6は一端に前記第
1のリンク4の他端の突出軸部15に上側から嵌合する孔
部16を有する調整ねじ棒17と、この調整ねじ棒17の他端
の雄ねじ部18を螺入させる雌ねじ部(図示せず)が一端
に形成され他端側に前記ボール9を突出する方向に付勢
するばね(図示せず)が内蔵された筒状のストップ金具
座19とから構成されている。そして、前記調整ねじ棒17
の一端は、前記孔部16を前記第1のリンク4の他端の突
出軸部15に嵌合させた状態で突出軸部15の上端の雌ねじ
孔部にビス20を螺入させて締め付け、突出軸部15から調
整ねじ棒17の孔部16が抜け外れないように支持すること
により第1のリンク4の他端に枢結されている。
【0012】さらに、前記ステー8の先端とストップ金
具座19の他端とは、筒状のストップ金具座19の他端に突
出する座板部19aをステー8の先端の下側に位置させた
状態で、ステー8の先端とストップ金具座19の座板部19
aとの間に前記ストップ用カム板10を介在させ、ストッ
プ金具座19の座板部19a、ストップ用カム板10、ステー
8の先端にそれそれ形成した孔部19b、10a、8aにス
トップ金具座19の座板部19aの下側から枢結軸21を挿入
し、この枢結軸21の上端雄ねじ部21aにステー8の上側
からワッシャ22を嵌めてナット23を螺合させることによ
り枢結されている。そして、前記ばね(図示せず)によ
り突出する方向に付勢されたボール9はストップ金具座
19の他端におけるステー8の先端との枢結部に対してス
トップ金具座19の一端側に少し片寄った位置に設けら
れ、またステー8の先端とストップ金具座19の座板部19
aとの間に介在されるストップ用カム板10には前記した
凹部11,12,13が適当角度おきに形成されており、この
ストップ用カム板10は前記ボール9と同レベル上に位置
して前記凹部11,12,13の内、何れか1つの凹部11また
は12または13に前記ボール9が嵌まり込んでドアー2の
停止状態を保持するように構成されている。なお、前記
ストップ用カム板10の上面にはステー8の先端下面に円
周方向等間隔おきに形成された凹凸部24と係合する凹凸
部25が円周方向等間隔おきに形成されており、前記ナッ
ト23の締め付けによりステー8の凹凸部24とストップ用
カム板10の凹凸部25が強く係合することによって、前記
第2のリンク6(ストップ金具座19)がステー8に対し
て回転してもストップ用カム板10が回転しないように構
成されている。
【0013】上記構成のドアーの2段ストップ装置をド
アー2の上端と建物の上枠7との間に介在するように取
り付けた状態を図2に示し、図2実線で示すようにドア
ー2が閉じた状態においてストップ用カム板10の凹部1
1,12,13の内、一端側の凹部11の頂点に前記ボール9
が乗り上げてドアー2の閉塞状態を保持しており、この
閉塞状態からドアー2が開動してドアー2を30度の開
き角度で開くと、一端側の凹部11に前記ボール9が嵌ま
り込んでドアー2の停止状態を保持し、さらにドアー2
が開動してドアー2を90度の開き角度で開くと、中間
の凹部12に前記ボール9が嵌まり込んでドアー2の停止
状態を保持するようになっている。
【0014】なお、ドアー2を開閉動作させるときは前
記凹部11,12からボール9を脱出させれば良いのである
が、そのときボール9が凹部11または12の頂点を乗り越
えるだけの力を手でドアー2に与えれば良く、手の力に
ドアー2の重量が加算されることによって凹部11,12か
らボール9を簡単に脱出させることができる。
【0015】ところで、上記説明において前記凹部11,
12の角度は30度、90度となっているが、この角度に
限定されるものではない。また、図面に示す実施の形態
ではドアー2を左開きさせる場合に対応できるようにス
トップ用カム板10を設けてあるが、ストップ用カム板10
の向きを反対に設けることによって、右開き用にも対応
させることもできる。その場合、前記凹部13が30度の
開き角度に位置してボール9が嵌合することになる。つ
まり、ストップ用カム板10に3つの凹部11,12,13を設
けたのはドアー2の左開き、右開きの両方に対応させる
ようにするためであって、実際の取り付け使用状態にお
いてドアー2の開放状態を保持するのは2つの凹部11ま
たは13と凹部12である。さらに、上記説明ではドアーの
2段ストップ装置をドアークローザー1と組み合わせて
使用したが、ドアークローザー1と組み合わせずに使用
するようにしても良い。その場合、前記第1のリンク4
の一端をドアー2の上端から突出するように設けられる
ブラケットに枢結させれば良い。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、鉛直軸芯
の周りで回動して開閉するドアーを異なった2つの角度
で開いた状態を安定状態で保持させることができる。特
に、本発明のドアーの2段ストップ装置ではストップ用
カム板の向きを左右反対に設けることによって、右開き
用、左開き用の両方に対応させることができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるドアーの2段ス
トップ装置の分解斜視図である。
【図2】同ドアーの2段ストップ装置の取り付け状態を
示す平面図である。
【図3】同ドアークローザーの回転軸と第1のリンクと
の連結部の断面図である。
【図4】同第1のリンクと第2のリンクとの連結部の断
面図である。
【図5】同第2のリンクとステーとの連結部の断面図で
ある。
【符号の説明】
1 ドアークローザー 2 ドアー 3 回転軸 4 第1のリンク 5 ビス 6 第2のリンク 7 上枠 8 ステー 8a 孔部 9 ボール 10 ストップ用カム板 10a 孔部 11 凹部 12 凹部 13 凹部 14 孔部 15 突出軸部 16 孔部 17 調整ねじ棒 18 雄ねじ部 19 ストップ金具座 19a 座板部 19b 孔部 20 ビス 21 枢結軸 21a 上端雄ねじ部 22 ワッシャ 23 ナット 24 凹凸部 25 凹凸部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアーの上端に対し一端が回転可能に連
    結される第1のリンクと、この第1のリンクの他端に一
    端が回転可能に連結される第2のリンクと、この第2の
    リンクの他端に回転可能に連結され建物の上枠側に取り
    付けられるステーと、前記第2のリンクの他端にばねに
    より突出する方向に付勢して設けたボールが嵌脱自在な
    3つの凹部が適当角度おきに形成され前記第2のリンク
    とステーの連結部に取り付けられたストップ用カム板と
    からなることを特徴とするドアーの2段ストップ装置。
JP3542097A 1997-02-20 1997-02-20 ドアーの2段ストップ装置 Expired - Fee Related JP2935673B2 (ja)

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