JP2935366B2 - 被熱転写シート - Google Patents

被熱転写シート

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JP2935366B2 JP63057992A JP5799288A JP2935366B2 JP 2935366 B2 JP2935366 B2 JP 2935366B2 JP 63057992 A JP63057992 A JP 63057992A JP 5799288 A JP5799288 A JP 5799288A JP 2935366 B2 JP2935366 B2 JP 2935366B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、離型性に優れた被熱転写シートに関する。
〔従来の技術〕
被熱転写シートは、熱転写記録時に熱転写層を有する
熱転写シートと重ね合わせられ、サーマルヘッド等の感
熱手段による熱転写シート側からの画像情報に応じた加
熱がなされた際、熱転写層と被熱転写シートの受像層と
の間で熱融着が起こる等の理由から熱転写シートとの離
型性が損なわれる問題があった。
そのため、従来の被熱転写シートは熱転写記録時等に
おいて熱転写シートとの良好な離型性を確保するため
に、例えば、受像層形成用樹脂中に一般の離型剤を含有
せしめて受像層を形成していた。これは、離型剤を含有
した受像層形成用樹脂組成物を塗布した後に離型剤を受
像層の表面側にブリードさせて結果的に受像層表面に離
型剤層を形成することにより、被熱転写シートに離型性
を付与せしめたものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記の如き離型剤層は主鎖の不特定位
置にランダムに反応基が存在する離型性樹脂のみを用い
て形成されていたが、得られた離型剤層による離型効果
は未だ不十分であるという問題があった。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、従来に比し
優れた離型効果のある離型層を有する被熱転写シートを
提供することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、 「(1) シート基材と、該基材上に形成され且つ熱転
写シートから加熱により移行する染料を受容する受像層
と、該受像層表面に形成された離型層とからなる被熱転
写シートであって、離型性樹脂と受像層形成用樹脂とを
含む受像層形成用インキ組成物をシート基材に塗布し、
離型性樹脂を表面にブリードさせることによりシート基
材上に受像層形成用樹脂からなる受像層を形成すると共
に該受像層の表面に離型性樹脂からなる離型層を形成し
てなり、上記離型性樹脂として、主鎖の一末端部、両末
端部又は中央部に反応基を偏在化させた離型性樹脂と、
主鎖の不特定位置にランダムに反応基が存在する離型性
樹脂とを併用してなるものであることを特徴とする被熱
転写シート。
(2) シート基材と受像層との間に中間層を設けた請
求項1記載の被熱転写シート。」 を要旨とするものである。
本発明におけるシート基材としては、プラスチックフ
ィルム、合成紙、セルロース繊維紙等が使用される。プ
ラスチックフィルムとしてはポリエステル、ポリ塩化ビ
ニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネー
ト、ポリアミド等からなるフィルムが使用でき、またこ
れらのフィルムに充填剤を加えて製膜した白色フィルム
や微細な発泡を行わせた発泡フィルムも使用できる。
合成紙としてはポリオレフィン樹脂もしくはその他の
合成樹脂を樹脂成分として、これに無機質充填剤などを
添加して混合し、押出して製造したもの、またはポリス
チレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂等
のフィルムの表面に体質顔料を塗工して製造したもの等
が用いられる。セルロース繊維紙としては、上質紙、コ
ート紙、キャストコート紙、合成ゴムラテックス又は合
成樹脂エマルジョン含浸紙等が使用できる。
またシート基材として透明性を要する用途(オーバー
ヘッドプロジェクター用等)又はカード、布等の物品に
熱で転写させる用途の場合には、透明なプラスチックフ
ィルムの受像層と反対側面に粘着剤などを塗布した支持
体又は遮蔽性付与材として、白色フィルム、発泡フィル
ム、合成紙又はセルロース繊維紙を貼合わせることもで
きる。更に、プラスチックフィルムどうし、合成紙どう
し又はセルロース繊維紙どうしを接着剤により貼合わせ
たシート基材を使用できる。
シート基材は受像層との密着力が乏しい場合、その表
面にプライマー処理又はコロナ処理を施すことが望まし
い。
受像層は、熱転写時に熱転写シートから移行してくる
染料を受容するものであり、該染料を受容可能な受像層
形成用樹脂にて構成される。その形成用樹脂としては例
えば、下記(a)〜(e)の合成樹脂が単独若しくは2
種以上の混合により使用できる。
(a)エステル結合を有するもの。
ポリエステル樹脂(フェニル変性以外のもの)、ポリ
アクリル酸エステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ
酢酸ビニル樹脂、スチレンアクリレート樹脂、ビニルト
ルエンアクリレート樹脂等。
(b)ウレタン結合を有するもの。
ポリウレタン樹脂等。
(c)アミド結合を有するもの。
ポリアミド樹脂(ナイロン)等。
(d)尿素結合を有するもの。
尿素樹脂等。
(e)その他極性の高い結合を有するもの。
ポリカプロラクトン樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ
塩化ビニル樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂等。
その他にも、受像層形成用樹脂として飽和ポリエステ
ルと塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体との混合樹脂が用
いられる。塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体は塩化ビニ
ル成分含有量85〜97重量%で、重合度200〜800程度のも
のが好ましい。塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体は必ず
しも塩化ビニル成分と酢酸ビニル共重合体成分のみの共
重合体である場合に限らず、ビニルアルコール成分、マ
レイン酸成分等を含むものであってもよい。
離型層は、離型性樹脂を受像層形成用樹脂等と混練し
て調製してなる受像層形成用インキ組成物をシート基材
に塗布し、離型性樹脂を表面にブリードさせることによ
り受像層表面に形成されるものである。本発明における
離型層は離型層形成時に硬化反応に供される反応基を主
鎖の一端末部、両末端部又は中央部のいずれかの位置に
偏在化させた離型樹脂と、従来一般に使用されている主
鎖の不特定位置にランダムに反応基が存在する離型性樹
脂とを併用して形成される。離型性樹脂として上記の如
く反応基を主鎖に対して偏在化させたものを併用するこ
とにより、反応基がランダムに存在している離型性樹脂
のみで形成されるものに比べて離型効果に著しく優れ堅
牢なる離型層が得られる。これは、離型性樹脂が反応硬
化して離型層が形成される際に、主鎖の不特定位置にラ
ンダムに反応基が存在する離型性樹脂によって硬化した
離型層膜が形成されるとともに、この離型層膜に偏在化
した離型性樹脂のうち反応基の存在する主鎖部分が相互
に結合し、それ以外の主鎖部分が離型層膜に固定されな
がらフリーの状態となり、このフリー状態となった主鎖
部分が“起毛形態”となるため離型層の離型効果が著し
く向上するものと予想される。また、反応基を偏在化さ
せた離型性樹脂が上記離型層膜に結合して起毛状態とな
るものの他、受像層形成用樹脂と結合して起毛状態とな
ることにより離型効果に優れた離型層が得られることも
予想される。
離型性樹脂としては、反応硬化型の離型性樹脂、触媒
硬化型の離型性樹脂、又は長鎖アルキル基(炭素数:n≧
16)を側鎖の一部として有する離型性樹脂を使用するこ
とができる。
反応硬化型の離型性樹脂としては例えば、以下に述べ
るような反応基を有する変性シリコーンオイルが挙げら
れる。
(a)アミノ基を有するアミノ変性シリコーン。
(b)エポキシ基を有するエポキシ変性シリコーン。
(c)その他の反応基を有する変性シリコーン。
下記の一般式で表され、反応基:R6により定まる変性
シリコーン。
R6:−NCOのイソシア変性シリコーン、 R6:−OHのアルコール変性シリコーン、 R6:−COOHのカルボキシル変性シリコーン。
尚、上記(a)〜(c)の一般式(構造式)におい
て、R1〜R5は有機基を示し、主にメチル基から構成され
るが、メチル基以外のアルキル基、又はフェニル基であ
ってもよい。l、m、n、x、yは離型性樹脂の分子量
によって適宜設定される1以上の整数を示す。またl及
びmの部分の原子団はランダムに共重合されている。
以上の如きシリコーンは反応硬化させるためその反応
形態により適宜組み合わせられて併用される。その反応
形態としては、アミノ基又は水酸基を有する変性シリコ
ーンが、エポキシ基、イソシア基又はカルボキシル基を
有する変性シリコーンと各々反応する。
また触媒硬化型のものとしては例えば、下記(d)、
(e)の2タイプのシリコーンが挙げられる。
(d) アルコール変性シリコーンであり、2つのシリ
コーンにより脱水重合反応可能なもの。
(e) ビニル変性シリコーンと、有機基の一部が−H
であるシリコーン或いはビニル変性シリコーンからなる
もの。
尚、上記(d)〜(e)の一般式(構造式)におい
て、R1〜R6は有機基を示し、主にメチル基から構成され
るが、メチル基以外のアルキル基、又はフェニル基であ
ってもよい。但し、(e)においてビニル変性シリコー
ンの場合はR1〜R6のうちいずれか一部がビニル基(−CH
=CH2)であり、一方、有機基の一部が−Hであるシリ
コーン或いはビニル変性シリコーンの場合はR1〜R6のう
ちいずれか一部が−Hであり、特にビニル変性シリコー
ンのものはその−Hに加えてR1〜R6の少なくとも1つが
ビニル基である。l、m、nは離型性樹脂の分子量によ
って適宜設定される1以上の整数を示す。
更に長鎖アルキル基(炭素数:n≧16)を側鎖の一部と
して有する離型性樹脂としては、下記(f)〜(i)の
鎖状ポリマーが挙げられる。
(f) ポリオレフィン系の鎖状ポリマーからなる離型
性樹脂。
(g) ポリエステル系の鎖状ポリマーからなる離型性
樹脂。
(h) ポリウレタン系の鎖状ポリマーからなる離型性
樹脂。
(i) ポリアミド系の鎖状ポリマーからなる離型性樹
脂。
尚、上記(f)〜(i)の一般式(構造式)におい
て、R=−(CH2−CH3(n≧16)の長鎖アルキル基
を示す。R1とR2は少なくとも1つが反応基であり、それ
以外は−H又はアルキル基の有機を示し、R3とR4は反応
基を有する脂肪族又は芳香族の鎖を示す。nは離型性樹
脂の分子量によって適宜設定される1以上の整数を示
す。
離型性樹脂の添加量は、受像層形成用樹脂に対して0.
5〜20重量%が好ましい。
本発明においては上記の如き離型性樹脂を用いること
ができるが、以下にそれらの樹脂における反応基を例え
ば一末端部若しくは中央部に偏在化させる態様を挙げて
説明する。
まず、反応硬化型又は触媒硬化型のシリコーンからな
る離型性樹脂における反応基の偏在化の態様、 (イ)一端末部に偏在化させる場合、 R1が反応基であり、1≦l≦10、 m+n≧20、R2=メチル基、メチル基以外のアルキル
基又はフェニル基である。
(ロ)中央部に偏在化させる場合、 R2が反応基であり、1≦m≦10、 l≧5、n≧5、l+n≧20、R1=メチル基、メチル
基以外のアルキル基又はフェニル基である。
ここで、反応基はアミノ基、エポキシ基、イソシア
基、カルボキシル基、水酸基、ビニル基等である。但
し、反応基がビニル基の場合は、有機基の位置に−Hか
或いは水酸基を有するシリコーンと組み合わせて使用す
る。
また、長鎖アルキル基を側鎖の一部に有する鎖状ポリ
マーからなる離型性樹脂における反応基の偏在化の態
様、 尚、上記(………)は前記(f)〜(i)の鎖状ポリ
マーにおける主鎖部分を示す略記号であり、R=−(CH
2−CH3(n≧16)を示す。
(イ)一末端部に偏在化させる場合、 R1が反応基であり、1≦l≦10、 m+n≧20、R2=Hである。
(ロ)中央部に偏在化させる場合、 R2が反応基であり、1≦m≦10、 l≧5、n≧5、l+n≧20、R1=Hである。
ここで、反応基は脂肪族又は芳香族の鎖に結合した反
応基である。
尚、本発明において効率の良い形成ができるとともに
離型効果に優れた離型層を得るためには、前述の如き反
応基を主鎖に対して偏在化させる条件を前提として、以
下に述べるような条件を1種以上更に付加させた離型性
樹脂を使用することによっても容易に達成することがで
きる。
分子量を増加させる。
即ち、分子量が3500〜20000、好ましくは5000〜15000
の離型性樹脂を使用する。これにより離型層形成時にお
ける離型性樹脂のブリード性を向上せしめ、離型性樹脂
が充分に表面へ表出した状態で硬化して形成された離型
層が得られる。尚、分子量20000を超える場合は離型性
樹脂が受像層形成用樹脂と相溶し難くなりインキ組成物
の調整が困難となる。
反応硬化型又は触媒硬化型の離型性樹脂の場合にお
いて、受像層形成用樹脂に対して相溶性の良好な置換基
を有するものとする。
即ち、受像層形成用樹脂に対して相溶性の良好な置換
基を有する離型性樹脂を使用する。離型性樹脂では、特
に反応基以外の有機基の種類や量によって受像量形成用
樹脂との相溶性が左右されるため、この有機基を受像層
形成用樹脂に対して相溶性の良好な置換基と置き換える
ことができる。従って、受像層形成用樹脂の種類に応じ
て、該樹脂と相溶性の良好な置換基を選択し、これを所
定の割合で有機基と置き換えた離型性樹脂を使用するも
のである。これにより、受像層形成用インキ組成物を調
製する際に離型性樹脂と受像層形成用樹脂におけるイン
キ組成物としての相溶性が良好なものとなり、離型性樹
脂が受像層形成用樹脂と均一に相溶し易くなる。その結
果、離型性樹脂が均一に混練された受像層形成用インキ
組成物を使用して形成することにより得られる離型層も
一様な層として形成され、離型効果も層全体に亘ってバ
ラツキがなく均一に発現されるものとなる。
上記の一例としてポリエステル樹脂を受像層形成用樹
脂として用い、これに対してシリコーン系の離型性樹脂
を用いる場合について説明する。
尚、上記式においてXは、アミノ基、エポキシ基、イ
ソシア基、カルボキシル基、水酸基又はビニル基からな
る反応基を示す。Rはメチル基又はメチル基以外のアル
キル基からなる有機基を示し、l、m、nは整数を示
す。
ここでポリエステル樹脂に対しては例えば、フェニル
基が相溶性の良い置換基であるため、Rの一部をフェニ
ル基と置き換える。このフェニル基の置き換える割合と
しては、Rがメチル基の場合、 メチル基/フェニル基=95〜5/5〜95、好ましくは70
〜20/30〜80である。
上記のような離型性樹脂として、受像層形成用樹脂と
相溶性の良好な置換基を有するものを用いることによっ
て、受像層形成用インキ組成物中での離型性樹脂と受像
層形成用樹脂との相溶性が向上し、インキ組成物のポッ
トライフが長くなり分離が生じない。
反応硬化型の離型性樹脂の場合において、反応基当
量を低下させたり、或いはその当量の異なるものを組み
合わせる。
即ち、反応基当量(=分子量/一分子当たりの反応基
の数)が300以下、好ましくは100〜250の離型性樹脂を
使用する。これにより離型性樹脂が有する反応基の数が
多くなるため離型層形成時における離型性樹脂の反応性
が向上し、その結果、短時間で強固に硬化した離型層が
得られる。また、2種の反応硬化型の離型性樹脂のうち
少なくとも一方に2種以上の異なる反応基当量からなる
離型性樹脂を用いる。これにより離型層形成時における
離型性樹脂の反応性が著しく向上し、その結果、短時間
で強固に硬化した離型層が得られる。ここで、離型層形
成に使用する2種の離型性樹脂の組み合わせ態様として
は、A、Bの2種類の反応効果型のものを使用する場
合、 i)Aとして1種の反応基当量のものを用い、Bとして
2種以上の相異なる反応基当量のものを併用する。
ii)Bとして1種の反応基当量のものを用い、Aとして
2種以上の相異なる反応基当量のものを併用する。
iii)A及びBとして共に各々2種以上異なる反応基当
量のものを併用する。
受像層及び離型層の形成に当たっては、受像層形成用
樹脂、離型性樹脂を溶剤を用いて調製した受像層形成用
インキ組成物を準備し、このインキ組成物を従来周知の
印刷方法やコーティング方法等にてシート基材上に塗布
して加熱処理することにより、受像層とその表面に位置
する離型層が形成される。受像層の厚みは2〜20μm程
度が好ましい。また離型層形成のための加熱処理は80〜
130℃の温度で0.5〜20分の処理を行うことが好ましい。
本発明被熱転写シートは、シート基材と受像層との間
にクッション性層、多孔層等からなる中間層が設けられ
る。この中間層を設けるとノイズが少なく画像情報に対
応した画像を再現性良く熱転写記録することができる。
中間層を構成する材質としては例えばウレタン樹脂、ア
クリル樹脂、エチレン系樹脂、ブタジエンラバー、エポ
キシ樹脂等が挙げられる。中間層の厚さは2〜20μm程
度が好ましい。
また、本発明の被熱転写シートはその表側の面若しく
は裏側の面に帯電防止処理を施すことができる。この帯
電防止処理は帯電防止剤を例えば、表側の面となる受像
層中に含有せしめたり或いは帯電防止剤層として受像層
面に設けることによって行われ、裏側の面おいても同様
の処理を行うことができる。この処理により被熱転写シ
ートどうしの滑りを円滑にすることができるとともに、
被熱転写シートへのほこり等の付着を防止する効果があ
る。
更に被熱転写シートは、シート基材の裏面に滑性層を
設けることもできる。滑性層の材質としては、メチルメ
タクリレート等のメタクリレート樹脂もしくは対応する
アクリレート樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等
のビニル系樹脂等が挙げられる。
更にまた、被熱転写シートの所定箇所に検知マークを
設けることも可能である。検知マークは熱転写シートと
被熱転写シートとの位置決めを行う際等に極めて便利で
あり、例えば、光電管検知装置により検知しうる検知マ
ークをシート基材裏面等に印刷等により設けることがで
きる。
〔実施例〕
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
実施例1 シート基材として厚さ150μmの合成紙(王子油化
製:ユポKFG150)を用い、この基材上に下記組成の受像
層形成用インキ組成物を、ワイヤーバーコートにて乾燥
後の厚さが5μmとなるように塗布し、乾燥して受像層
及び離型層を形成し、被熱転写シートを作成した。尚、
離型層は130℃、3分間の加熱処理で形成された。
受像層形成用インキ組成物A ・受像層形成用樹脂 ポリエステル樹脂 100重量部 (東洋紡製:バイロン600) ・離型性樹脂(一末端部に偏在化した例) アミノ変性シリコーン 5重量部 (前記※1の一般式においてR1=−NH−(CH2−N
H2、R2=−CH3、l=10、m+n=50からなるアミノ変
性シリコーン) エポキシ変性シリコーン(ランダムに変性) 2重量部 (信越化学工業製:X−22−3000E) ・溶剤(メチルエチルケトン/トルエン=1/1) 400重量部 一方、上記被熱転写シートと組み合わせて用いる熱転
写シートの製造は次のように行った。
厚さ4.5μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
の片面に、下記組成の熱転写層形成用インキ組成物を調
整し、ワイヤーバーにより塗布し(乾燥時塗布量約1.0g
/m2)温風乾燥して熱転写層を形成し、熱転写シートを
得た。
熱転写層形成用インキ組成物 分散染料 7重量部 (日本化薬製:カヤセットブルー714) ポリビルルブチラール樹脂 35重量部 (積水化学製:BX−1) 溶剤(メチルエチルケトン/トルエン=1/1) 90重量部 上記で得られた被熱転写シートと熱転写シートとを、
受像層と熱転写層とが接するように重ね合わせ、熱転写
シート側から出力:1w/ドット、パルス幅:0.3〜0.45m/se
c、ドット密度:6ドット/mmの印字条件によりサーマルヘ
ッドにて画像形成を行った。
その結果、被熱転写シートを100枚用いた熱転写記録
により熱転写シートと熱融着したものは1枚もなく、従
って、この被熱転写シートは印字時の熱転写シートとの
離型性に優れたものであった。
実施例2 被熱転写シートを作成するに当たり、実施例1におけ
る受像層形成用インキ組成物Aに代えて下記組成からな
るインキ組成物Bを用いた他は実施例1と同様に行い、
同様の熱転写シートを用いて熱転写して画像を形成し
た。
その結果、被熱転写シートは印字時の熱転写シートと
の離型性にも優れたものであった。
受像層形成用インキ組成物B .受像層形成用樹脂 ポリエステル樹脂 100重量部 (荒川化学製:KA1039U18) ・離型性樹脂(中央部に偏在化した例) エポキシ変性シリコーン 5重量部 (前記※1の一般式において、 R1=−CH2、l=20、m=10、n=30からなるエポキシ
変性シリコーン) アミノ変性シリコーン(ランダムに変性) 2重量部 (信越化学工業製:X−22−3050C) ・溶剤(メチルエチルケトン/トルエン=1/1) 400重量部 比較例 実施例1の受像層形成用インキ組成物における離型性
樹脂として、アミノ基が主鎖に対してランダムな位置に
配置した一般のアミノ変性シリコーン(信越化学製:KF3
93)5重量部と、エポキシ基が主鎖に対してランダムな
位置に配置した一般のエポキシ変性シリコーン(信越化
学製:X−22−343)2重量部を代えて用いた他は、実施
例1と同様にして被熱転写シートを作成し、しかる後、
実施例1と同様の熱転写シートを用いて同一の印字条件
にて画像形成を行った。
被熱転写シートは、実施例1と同様に離型層形成に当
たり130℃、3分間の条件で加熱処理を施したものであ
り、100枚を用いて行った熱転写記録により75枚が熱転
写シートとの熱融着が発生し、従って、この被熱転写シ
ートは実施例に比べて熱転写シートとの離型性に劣るも
のであった。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明被熱転写シートは離型層
を主鎖の一末端部、両末端部又は中央部に反応基を偏在
代させた離型性樹脂と、主鎖の不特定位置にランダムに
反応基が存在する離型性樹脂とを併用して形成してなる
ため、従来の主鎖の不特定位置にランダムに反応基が存
在する離型性樹脂のみにより形成された離型層に比べて
離型効果に優れた離型層が得られ、その結果、特に印字
時等における熱転写シートとの離型性に優れたものとな
る効果を有する。
また本発明によれば、シート基材と受像層の間に中間
層を設けることにより再現性良好な熱転写が可能とな
る。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−229689(JP,A) 特開 平1−229690(JP,A) 特開 平1−229695(JP,A) 特開 平1−229692(JP,A) 特開 平1−136784(JP,A) 特開 昭61−27290(JP,A) 特開 昭61−144394(JP,A) 特開 昭62−240588(JP,A) 特開 昭62−198497(JP,A) 特開 昭62−189195(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/38 - 5/40

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート基材と、該基材上に形成され且つ熱
    転写シートから加熱により移行する染料を受容する受像
    層と、該受像層表面に形成された離型層とからなる被熱
    転写シートであって、離型性樹脂と受像層形成用樹脂と
    を含む受像層形成用インキ組成物をシート基材に塗布
    し、離型性樹脂を表面にブリードさせることによりシー
    ト基材上に受像層形成用樹脂からなる受像層を形成する
    と共に該受像層の表面に離型性樹脂からなる離型層を形
    成してなり、上記離型性樹脂として、主鎖の一末端部、
    両末端部又は中央部に反応基を偏在化させた離型性樹脂
    と、主鎖の不特定位置にランダムに反応基が存在する離
    型性樹脂とを併用してなるものであることを特徴とする
    被熱転写シート。
  2. 【請求項2】シート基材と受像層との間に中間層を設け
    た請求項1記載の被熱転写シート。
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