JP2789039B2 - 被熱転写シート - Google Patents

被熱転写シート

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、熱転写シートと組み合わせて用いることに
より熱転写画像を形成することのできる被熱転写シート
に関する。
〔従来の技術〕
被熱転写シートは、その受像層面を熱移行性染料を含
む色材層を有する転写シートの該色材層と対向させて重
ね合わせ、熱転写シートの背面から画像情報に応じて電
気信号により制御されるサーマルヘッド等の加熱手段に
て熱転写シートを加熱することによって、色材層中の染
料を受像層に移行させて転写画像を形成することができ
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来の被熱転写シートは熱転写記録に
熱転写シートから移行してくる染料に対して良好な染着
性を有し、しかも画像形成後においては優れた耐光性を
有するという、この両特性を充分に兼ね備えたものが存
在しなかった。
本発明は上記課題に鑑みなされたもので、画像記録時
の染料染着性、及び画像記録後の耐光性が共に優れた被
熱転写シートを提供することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
即ち本発明は、 (1) シート基材と、該基材上に形成され且つ熱転写
シートから加熱により移行する染料を受容する受像層か
らなる被熱転写シートにおいて、上記受像層を、少なく
とも下記の一般式で示されるモノマー 但し、n=3〜20、m=1〜500 R1は−H若しくは−Cl H2l+1、 l=1〜10 を含むポリマーからなる受像層形成用樹脂にて形成して
なることを特徴とする被熱転写シート。
(2) シート基材と受像層の間に中間層を設けた請求
項1記載の被熱転写シート。
(3) 受像層表面に離型剤層を設けた請求項1又は2
記載の被熱転写シート。
を要旨とするものである。
本発明において使用されるシート基材としてはプラス
チックフィルム、合成紙、セルロース繊維紙等が挙げら
れる。プラスチックフィルムとしてはポリエステル、ポ
リ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカ
ーボネート、ポリアミド等の樹脂からなるフィルムが使
用でき、またこれらのフィルムに充填剤を加えて製膜し
た白色フィルムや微細な発泡を行わせた発泡フィルムも
使用できる。合成紙としては、ポリオレフィン樹脂若し
くはその他の合成樹脂を樹脂成分として、これに無機質
充填剤などを添加して混合し、押出して製造したもの、
又はポリスチレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリオレフ
ィン樹脂等のフィルムの表面に体質顔料を塗工して製造
したもの等が用いられる。セルロース繊維紙としては、
上質紙、コート紙、キャストコート紙、合成ゴムラテッ
クス又は合成樹脂エマルジョン含浸紙等が使用できる。
また、シート基材として透明性を要する用途(オーバ
ーヘッドプロジェクター用等)又はカード、布等の物品
に熱で転写させる用途の場合には、透明なプラスチック
フィルムの受像層と反対側面に粘着剤などを塗布した支
持体又は遮蔽性付与材として、白色フィルム、発泡フィ
ルム、合成又はセルロース繊維紙を貼合わせることもで
きる。更にプラスチックフィルムどうし、合成紙どうし
又はセルロース繊維紙どうしを接着剤により貼合わせた
シート基材を使用できる。
受像層は、熱転写記録の際に熱転写シートから移行し
てくる染料を受容することができる受像層形成用樹脂に
て構成され、該染料が染着されて転写画像が形成される
ものである。本発明は上記受像層形成用樹脂として、少
なくとも下記の一般式で示されるモノマー を含むポリマーからなる受像層形成用樹脂を用いて受像
層を構成している。ポリマーはコポリマーであっても又
はホモポリマーであってもよい。式中、n=3〜20であ
り、m=1〜500、好ましくはm=5〜100である。R1
−H若しくは−Cl H2l+1で、l=1〜10である。尚、
n、m、lはいずれも整数である。
上記モノマーは、下記で示されるアクリル樹脂 のR部分に、ポリラクトン重合体を開環重合させてなる
ものである。
コポリマーにおける上記モノマーの成分割合は1〜80
%、好ましくは30〜50%であることが望ましい。
従って本発明では、少なくとも上記の如きモノマーを
含むポリマーからなる受像層形成用樹脂にて受像層を構
成することにより、染料の染着性が良好であると同時
に、転写画像形成後の耐光性に優れた受像層が得られ
る。
本発明では、必要に応じて上記ポリマーからなる受像
層形成用樹脂に他の受像層形成用樹脂を混合させて用い
ることができる。この他の受像層形成用樹脂としては、
例えば、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、酢
酸ビニル樹脂、AS樹脂(アクリルニトリル−スチレン共
重合樹脂)、ポリアミド樹脂、エポキシ系樹脂、フェノ
ール樹脂、AAS樹脂(アクリレート−スチレン−アクリ
ロニトリル共重合樹脂)、ポリアセタール樹脂、アミノ
樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂もしくはポリブ
タジエン樹脂等が挙げられる。
受像層の形成に当たっては、受像層形成用樹脂を溶剤
等にて調整した受像層形成用インキ組成物を従来周知の
塗布手段にてシート基材上に塗布し、乾燥することによ
り形成する。受像層の厚さは1〜50μmである。
本発明の被熱転写シートはシート基材と受像層との間
にクッション層、多孔層等からなる中間層が設けられ、
この中間層を設けるとノイズが少なく画像情報に対応し
た画像を再現性良く転写記録することができる。中間層
を構成する材質としては例えばウレタン樹脂、アクリル
樹脂、エチレン系樹脂、ブタジエンラバー、エポキシ樹
脂等が挙げられる。中間層の厚さは2〜20μm程度が好
ましい。
また本発明の被熱転写シートは、熱転写シートとの剥
離性を向上せしめるために受像層中に離型剤を含有せし
めることができる。離型剤としてはポリエチレンワック
ス、アミドワックス、テフロンパウダー等の固型ワック
ス類;弗素系、燐酸エステル系の界面活性剤;シリコー
ンオイル等が挙げられるがシリコーンオイルが好まし
い。
上記シリコーンオイルとしては油状のものも用いるこ
とができるが、硬化型のものが好ましい。硬化型のシリ
コーンオイルとしては、反応硬化型、光硬化型、触媒硬
化型等が挙げられるが、反応硬化型のシリコーンオイル
が特に好ましい。反応硬化型シリコーンオイルとして
は、アミノ変性シリコーンオイルとエポキシ変性シリコ
ーンオイルとを反応硬化させたものが好ましく、アミノ
変性シリコーンオイルとしてはKF−393(信越化学工業
(株)製)等が挙げられ、エポキシ変性シリコーンオイ
ルとしては、X−22−343(信越化学工業(株)製)等
が挙げられる。また触媒硬化型あるいは光硬化型シリコ
ーンオイルとしてはKS−705F−PS(触媒硬化型シリコー
ンオイル、信越化学工業(株)製)、KS−720(光硬化
型シリコーンオイル、信越化学工業(株)製)等が挙げ
られる。これらの硬化型シリコーンオイルの添加量は受
像層を構成する樹脂100重量部に対し0.5〜30重量部程度
が好ましい。
また、受像層の表面に上記離型剤を適当な溶媒に溶解
或いは分散させて塗布した後、乾燥させる等によって離
型剤層を設けることもできる。離型剤層を構成する離型
剤としては前記したアミノ変性シリコーンオイルとエポ
キシ変性シリコーンオイルとの反応硬化物が特に好まし
い。離型剤層の厚さは0.01〜5μm、特に0.05〜2μm
が好ましい。
尚、本発明の被熱転写シートはシート基材の裏面に滑
性層を設けることができる。被熱転写シートは積み重ね
て1枚ずつ送り出して転写を行う場合があり、この場合
滑性層を設けるとシートどうしの滑りが円滑となり、1
枚ずつ正確に送り出すことができる。滑性層の材質とし
ては、メチルメタクリレート等のメタクリレート樹脂若
しくは対応するアクリレート樹脂、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体等のビニル系樹脂等が挙げられる。
また、被熱転写シートに帯電防止剤を含有せしめるこ
ともできる。帯電防止剤を含有せしめることにより、被
熱転写シートのほこりの付着を防止する効果がある。帯
電防止剤はシート基材或いは受像層中に含有せしめても
よいし、或いは帯電防止剤層としてシート基材裏面等に
設けることができるが、シート基材裏面に帯電防止層と
して設けることが好ましい。
更に、被熱転写シートに検知マークを設けることも可
能である。検知マークは熱転写シートと被熱転写シート
との位置決めを行う際等に極めて便利であり、例えば光
電管検知装置により検知し得る検知マークをシート基材
裏面等に印刷等により設けることができる。
〔実施例〕
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
尚、下記の“部”は重量部を示す。
実施例1〜3、比較例1 第1表に示すポリマー成分A、B、Cからなる共重合
体を受像層形成用樹脂として用いた下記組成からなる各
受像層形成用インキ組成物を、厚み150μmの合成紙
(王子油化製:ユポFPG150)の表面にワイヤーバーコー
ティングにより乾燥後の厚みが5μmとなるように塗布
して被熱転写シートを作成した。
受像層形成用インキ組成物 受像層形成用樹脂 20部 アミノ変性シリコーンオイル 2部 (信越化学工業(株)製:X−22−3050C) エポキシ変性シリコーンオイル 2部 (信越化学工業(株)製:X−22−3000E) 溶剤(MEK/トルエン=1/1) 80部 (熱転写シートの作成) 支持体として片面にコロナ処理が施された厚さ6μm
のポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡製:S−
PET)を使用し、フィルムのコロナ処理面上に、下記組
成の色材層形成用塗料組成物をワイヤーバーコーティン
グにより乾燥時の厚みが1μmとなるよう塗布形成し、
背面にシリコーンオイル(信越シリコーン製:X−41・40
03A)をスポイトにて1、2滴垂らした後、全面に広げ
背面処理コートを行い熱転写シートとした。
色材層形成用塗料組成物 分散染料 …4部 (日本化薬製:カヤセットブルー714) エチルヒドロキシエチルセルロース樹脂 …5部 (ハーキュレス製) メチルエチルトケン/トルエン=1/1 …90部 上記のようにして得られた各被熱転写シートと熱転写
シートとを、色材層と受像層とが接するようにして重ね
合わせ、熱転写シートの支持体側からサーマルヘッドを
使用し、サーマルヘッドの出力1W/ドット、パルス幅0.3
〜0.45msec、ドット密度3ドット/mmの条件で印字を行
い、被熱転写シートの受像層に転写画像を形成した。
上記画像形成による各被熱転写シートの感度をデンシ
トメータ(マクベス社製:RD−918)にてそれぞれ測定
し、その各感度値を比較例の感度値を基準にした相対感
度として表し、その結果を第1表に示した。また転写画
像形成後の耐光性についてJIS L0841の第2露光法に準
拠して測定し、初期堅牢度が4級で5、4、3、2、1
の順で耐光性が良好であるように評価し、その結果を第
1表に併せて示す。
実施例4〜5 上記実施例における各ポリマー成分のうち、成分Aと
して下記の式で表され且つ該式中のmの値が第2表に示
す如きモノマーを使用した以外は、実施例と同様にして
被熱転写シートを作成した。
得られた各被熱転写シートを、上記実施例と同様に熱
転写シートを用いて同一条件にて転写画像を形成した。
各被熱転写シートにおける感度と耐光性について同様
の方法にて測定し、その結果を第2表に示す。
〔発明の効果〕 以上説明したように、本発明の被熱転写シートは受像
層を、特定のモノマーを含むポリマーからなる受像層形
成用樹脂にて構成してなるため、優れた染料染着性及び
耐光性を兼備した受像層を備えたものとなり、その結
果、感度良好な画像形成が行えると共に画像形成後の良
好な画像安定(保存)を図ることができる。
また本発明によれば、シート基材と受像層の間に中間
層を設けることにより、ノイズが少ない画像を再現性良
く転写記録することができる。更に、受像層表面に離型
剤層を設けることにより、特に熱転写記録時における熱
転写シートとの剥離性を向上せしめることができる。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート基材と、該基材上に形成され且つ熱
    転写シートから加熱により移行する染料を受容する受像
    層からなる被熱転写シートにおいて、上記受像層を、少
    なくとも下記の一般式で示されるモノマー 但し、n=3〜20、m=1〜500 R1は−H若しくは−Cl H2l+1、 l=1〜10 を含むポリマーからなる受像層形成用樹脂にて形成して
    なることを特徴とする被熱転写シート。
  2. 【請求項2】シート基材と受像層の間に中間層を設けた
    請求項1記載の被熱転写シート。
  3. 【請求項3】受像層表面に離型剤層を設けた請求項1又
    は2記載の被熱転写シート。
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