JP2714659B2 - 被熱転写シート - Google Patents

被熱転写シート

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JP2714659B2 JP62286574A JP28657487A JP2714659B2 JP 2714659 B2 JP2714659 B2 JP 2714659B2 JP 62286574 A JP62286574 A JP 62286574A JP 28657487 A JP28657487 A JP 28657487A JP 2714659 B2 JP2714659 B2 JP 2714659B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、昇華性染料を含有する色材層を有する熱転
写シートと組み合わせて使用し、サーマルヘッド等の点
状加熱印字手段を用いて記録を行うのに適し、記録後の
耐光性が優れた被熱転写シートに関する。 〔従来の技術及び発明が解決しようとする問題点〕 熱可塑性ポリエステル樹脂等の染料受容性の樹脂を紙
等の基材シート上に受容層として積層し、このようにし
て作成した被熱転写シートに昇華性染料を含む昇華転写
紙を重ねて熱印字する方式は、印字の際の熱エネルギー
の大小により色の濃淡が表現でき、印字の際の色相が異
なる複数の昇華転写紙を使用することにより各色の掛け
合わせにより種々の色相が表現でき、天然色写真やカラ
ー印字等と同様の階調で表現された印刷物を得ることが
でき、印字のための熱エネルギーはVTR等により記録さ
れた、或いはカラーブラウン管上に投影された画像にも
とづく電気的な信号により制御できるため、これら画像
を印刷物として取り出す、いわゆる「ハードコピー化」
の方式として有用である。 しかし、このようにして得られる印刷物(ハードコピ
ー)は、得られた際の画像の色相はもちろん、彩度・明
度は充分であるが、得られた後の画像の耐光性は充分で
はなく、ハードコピーの保存安定性が不十分である。 このような欠点を解消するため、受容層中に紫外線吸
収剤や光安定剤を含有させてなる被熱転写シートが提案
されている。この種被熱転写シートの受容層に含有され
ているものとして、例えば紫外線吸収剤としては、サル
チル酸誘導体、ベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリア
ゾール系化合物及びアクリレート系化合物の使用が知ら
れており、また光安定化剤としては、ナフチルアミン系
化合物、ジフェニルアミン系化合物及びフェノール系化
合物が知られている。 しかしながら、これら紫外線吸収剤等の添加により従
来の無添加のものと比較してかなりの効果を得られるも
のの、未だ不十分の部分が存在している。 本発明においては、上記のような方式により得たハー
ドコピーの保存安定性を高めて、ハードコピーが実用上
充分な耐光性を有し得る被熱転写シートを提供すること
を目的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者等は、各種の酸化防止剤につき感熱転写によ
り得られた昇華性染料画像の耐光性について検討した結
果、或る特定の構造を有する酸化防止剤を含む受容層を
設けた被熱転写シートでは昇華性染料画像の耐光性が、
その他の酸化防止剤に比べて著しく良好であることを見
出し、さらには上記特定の構造を有する酸化防止剤に加
えて、光安定化剤及び/又は紫外線吸収剤を併用して受
容層に含有させた場合、上記耐光性はより一層向上する
ことも知見した。 即ち、本発明は「昇華性染料を含有する色材層を有す
る熱転写シートと組合わせて使用され、基材シートの片
面には上記熱転写シートの色材層中より移行する昇華性
染料を受容する合成樹脂と、 但し、R1=CLH2L+1(l≧0) R2=CmH2m+1(m≧0) R3は炭素(Cn)を主骨格とする原子団 n≧4 上記構造式、、又はで示される構造からなる
酸化防止剤を含む受容層が形成されていることを特徴と
する被熱転写シート」を要旨とするものである。 本発明において使用される基材シートとしては、普通
紙、各種合成紙、若しくはプチスチックフィルム等の可
撓性の薄層シートが挙げられる。基材シートは受容層を
保持するという役割を有するとともに、熱転写時には熱
が加えられるため、加熱された状態で取扱い上支障のな
い程度の機械的強度を有していることが望ましい。 尚、後述する受容層が単独で必要な機械的強度を有し
ているときは、基材シートの使用を省略してもよい。 被熱転写シートの受容層は、前述の如く、印字の際に
熱転写シートから移行してくる昇華性染料を受け入れ、
昇華性染料が染着する働きを有しており、具体的には以
下のような合成樹脂を含んだ厚み3〜50μmの皮膜であ
る。 (イ)エステル結合を有するもの。 ポリエステル樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、スチレンア
クリレート樹脂、ビニルトルエンアクリレート樹脂な
ど。 (ロ)ウレタン結合を有するもの。 ポリウレタン樹脂など。 (ハ)アミド結合を有するもの。 ポリアミド樹脂など。 (ニ)尿素結合を有するもの。 尿素樹脂など。 (ホ)その他極性の高い結合を有するもの。 ポリカプロラクトン樹脂、スチレン−無水マレイン酸
樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂
など。 上記のような合成樹脂に加えて、これらの混合物或い
は共重合体なども使用し得る。 本発明においては、受容層を性質の異なる2種類の樹
脂から形成することもできる。例えば、−100〜20℃の
ガラス転移温度を有するとともに極性基を有する合成樹
脂により受容層の第1領域を形成し、また40℃以上のガ
ラス転移温度を有する合成樹脂により受容層の第2領域
を形成することができる。この第1領域及び第2領域は
共に受容層表面に露出しており、第1領域が該表面の15
%以上を占め、第1領域は互いに独立して島状に存在し
ており、その島状部のそれぞれの長手方向の長さは0.5
〜200μmであることを好ましい。 或いは又、受容層を上述のような樹脂に加え、シリカ
の微粉末を含んで形成することもできる。ここでシリカ
とは、二酸化珪素又は二酸化珪素を主成分とする物質を
いう。受容層中に含有させる微粉末シリカとしては、平
均粒径10〜100μm、比表面積250m2/g未満のもの、より
好ましくは平均粒径10〜50μm、比表面積20〜200m2/g
のものが用いられる。 微粉末シリカの平均粒径がこの範囲より大きいと、受
容層形成に用いる受容層用塗料組成物における微粉末シ
リカの分散安定性が低下し、且つ被熱転写シートの受容
層表面の平滑性が著しく損なわれ、熱転写で得られる画
像が不鮮明となる。また微粉末シリカの平均粒子径がこ
の範囲より小さいと、受容層形成に用いる受容層用塗料
組成物の流動性が低下し、且つ被熱転写シートへの微粉
末シリカ添加効果が充分に発揮されてない。 このような条件を満足する微粉末シリカの具体例とし
ては、AEROSIL R972,AEROSIL 130,AEROSIL 200,AEROSIL
OX50,AEROSIL TT600,AEROSIL MOX80,AEROSIL MOX170
(アエロジル(株)社製シリカ粉末)等が挙げられる。 また微粉末シリカの含有量は、受容層の重量に対し
て、5〜20重量%、より好ましくは、5〜10重量%の範
囲である。 これらの微粉末シリカは、受容層を形成する樹脂に予
め添加され、得られた樹脂混合物溶液を基材上に塗布し
乾燥して受容層が形成される。 受容層を形成する際には、上記微粉末シリカ以外にも
種々の添加剤を加え得るが、それらの成分は、加熱時に
熱転写シートから移行してくる染料の定着を妨げないよ
うなものから選択されるべきである。 本発明においては上述の受容層形成用樹脂に、 但し、R1=CLH2L+1(l≧0) R2=CmH2m+1(m≧0) R3は炭素(Cn)を主骨格とする原子団 n≧4 上記構造式、、又はで示される構造からなる
酸化防止剤を含有させる。 上記の如き構造からなる酸化防止剤の具体例を以下に
挙げる。 R3がCnH2を主骨格とする原子団からなる構造の酸化防
止剤としては、例えば、 1−(3,5−ジブチル−4−ヒドロキシフェニル)ブタ
等が挙げられ、 又、CnH2を主骨格とする原子団からなるR3の一部に、 の群よりなる基のうち少なくとも1種が挿入された構造
からなる酸化防止剤としては、例えば、 トリエチレングリコール−ビス〔3−(3−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕 1,6−ヘキサンジオール−ビス〔3−(3−ブチル−5
−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕 N,N′−ヘキサメチレン−ビス(3,5−ジブチル−4−ヒ
ドロキシ−ヒドロシンナマミド) 2,2−チオ−ジエチレン−ビス〔3−(3,5−ジブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕オクタデシル−3−(3,5−ジブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート 等が挙げられる。 本発明では、上記酸化防止剤とともに、光安定化剤及
び/又は紫外線吸収剤を併用して受容層中に含有させる
ことができる。光安定化剤としては例えば、下記の如き
構造からなるものを使用することができる。 また紫外線吸収剤としては、例えば、下記の如き構造
からなるものを使用することができる。 2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾト
リアゾール 上記酸化防止剤は、受容層の樹脂100重量部に対し、
0.05〜10重量部を含有させ、また酸化防止剤と併用する
場合の光安定化剤、紫外線吸収剤のいずれも同様な基準
で0.05〜10重量部を含有させることができる。このよう
にして上記の如き構成からなる酸化防止剤を受容層中に
含有させることにより、受容層の外観、表面状態および
染料の染着性に影響を与えることなく、受容層に記録さ
れた画像の耐光性を向上させることができる。いずれも
含有量の上限を超えると、耐光性の向上が見られない
し、下限未満では耐光性を発揮することができない。 本発明では受容層中に酸化防止剤のみを単独で含有さ
せてもよいが、光安定化剤及び/又は紫外線吸収剤を併
用して含有させると、上述の酸化防止剤のみを含有させ
る場合に比べて耐光性が更に向上するから、耐光性の要
求が高い場合には、併用させることが好ましく、併用し
た場合の各々の含有量は、それぞれについて示した前記
の含有量をそのまま適用すればよい。尚、上記のうち、
光安定化剤は光により受容層中に生じた染料等のラジカ
ルを補足し退色を防止するものと考えられる。 上記酸化防止剤、光安定化剤及び紫外線吸収剤は、受
容層を形成するための染料組成物に添加し、分散ないし
溶解して、基材シートに塗布して乾燥させることによ
り、受容層中に含有させることができる。 また、本発明の被熱転写シートは、熱転写シートとの
剥離性を向上せしめるために受容層中に離型剤を含有せ
しめることができる。離型剤としてはポリエチレンワッ
クス、アミドワックス、テフロンパウダー等の固型ワッ
クス類;弗素系、燐酸エステル系の界面活性剤;シリコ
ーンオイル等が挙げられるがシリコーンオイルが好まし
い。 上記シリコーンオイルとしては油状のものも用いるこ
とができるが、硬化型のものが好ましい。硬化型のシリ
コーンオイルとしては、反応硬化型、光硬化型、触媒硬
化型等が挙げられるが、反応硬化型のシリコーンオイル
が特に好ましい。反応硬化型シリコーンオイルとして
は、アミノ変性シリコーンオイルとエポキシ変性シリコ
ーンオイルとを反応硬化させたものが好ましく、アミノ
変性シリコーンオイルとしてはKF−393(信越化学工業
(株)製)が挙げられ、エポキシ変性シリコーンオイル
としては、X−22−343(信越化学工業(株)製)等が
挙げられる。また触媒硬化型あるいは光硬化型シリコー
ンオイルとしてはKS−705F−PS(触媒硬化型シリコーン
オイル、信越化学工業(株)製)、KS−720(光硬化型
シリコーンオイル、信越化学工業(株)製)等が挙げら
れる。これらの硬化型シリコーンオイルの添加量は受容
層を構成する樹脂100重量部に対し0.5〜30重量部程度が
好ましい。 また、受容層の表面の少なくとも一部に、上記離型剤
を適当な溶媒に溶解或いは分散させて塗布した後、乾燥
させる等によって離型剤層を設けることもできる。離型
剤層を構成する離型剤としては前記したアミノ変性シリ
コーンオイルとエポキシ変性シリコーンオイルとの反応
硬化物が特に好ましい。離型剤層の厚さは0.01〜5μ
m、特に0.05〜2μmが好ましい。離型剤層は受容層表
面の一部に設けても、或いは全面に設けてもよいが、受
容層の一部に設けた場合、離型剤層の設けられていない
部分にはドットインパクト記録、感熱溶融転写記録や鉛
筆等により記録を行うことができ、離型剤層の設けられ
た部分に昇華転写記録を行い、離型剤層の設けられてい
ない部分に他の記録方式による記録を行う等、昇華転写
記録方式と他の記録方式とを併せて行うことができる。 また、本発明の被熱転写シートは基材シートと受容層
との間にクッション層を設けることができ、クッション
層を設けるとノイズが少なく画像情報に対応した画像を
再現性良く転写記録することができる。クッション層を
構成する材質としては例えばウレタン樹脂、アクリル樹
脂、エチレン系樹脂、ブタジエンラバー、エポキシ樹脂
等が挙げられる。クッション層の厚さは2〜20μm程度
が好ましい。 また、基材シートの裏面に滑性層を設けることもでき
る。被熱転写シートは積み重ねて1枚ずつ送り出して転
写を行う場合があり、この場合滑性層を設けるとシート
どうしの滑りが円滑となり、1枚ずつ正確に送り出すこ
とができる。滑性層の材質としては、メチルメタクリレ
ート等のメタクリレート樹脂若しくは対応するアクリレ
ート樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等のビニル
系樹脂等が挙げられる。 また、被熱転写シートに帯電防止剤を含有せしめるこ
ともできる。帯電防止剤を含有せしめることにより、被
熱転写シートのほこりの付着を防止する効果がある。帯
電防止剤は基材シート或いは受容層中に含有せしめても
よいし、或いは帯電防止剤層として基材シート裏面等に
設けることができるが、基材シート裏面に帯電防止材層
として設けることが好ましい。 また、本発明では被熱転写シートに検知マークを設け
ることも可能である。検知マークは熱転写シートと被熱
転写シートとの位置決めを行う際等に極めて便利であ
り、例えば光電管検知装置により検知し得る検知マーク
を基材裏面等に印刷等により設けることができる。 〔実施例〕 以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。 実施例1 (熱転写シートの作成) 支持体として片面にコロナ処理が施された厚み6μm
のポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡製:S−
PET)を使用し、フィルムのコロナ処理面上に、下記組
成の色材層用塗料組成物をワイヤーコーティングによ
り、乾燥時の厚みが1μmとなるように塗布形成し、背
面にシリコーンオイル(信越シリコーン製:X−41・4003
A)をスポイトにて1、2滴垂らした後、全面に広げ背
面処理コートを行い熱転写シートとした。 色材層用塗料組成物 分散染料(日本化薬製:カヤセットブルー714) 4重量部 エチルヒドロキシエチルセルロース(ハーキュレス製) 5重量部 トルエン 40重量部 メチルエチルケトン 40重量部 ジオキサン(被熱転写シートの作成) 10重量部 基材シートとして厚み150μmの合成紙(王子油化製:
YUPO−FPG−150)を用い、表面に下記組成の受容層用塗
料組成物をワイヤーバーコーティングにより乾燥時の厚
みが10μmとなるように塗布して被熱転写シートを形成
した。乾燥はドライヤーで仮乾燥後、温度100℃のオー
ブン中で30分間行った。 受容層用塗料組成物(A) ポリエステル樹脂(東洋紡製:バイロン600)5.4重量部 ポリ塩化酢酸ビニル樹脂(電気化学製:#1000A) 8.0重量部 アミノ変性シリコーンオイル(信越化学製:KF−393) 0.25重量部 エポキシ変性シリコーンオイル(信越化学製:X−22−34
3) 0.25重量部 酸化防止剤(チバガイギー製:IRGANOX−245)1.3重量部 トルエン 42.4重量部 メチルエチルケトン 42.4重量部 尚、上記酸化防止剤は前記具体例における構造式※1
で示される構造を有するものである。 上記のようにして得られた熱転写シートと被熱転写シ
ートとを、色材層と受容層とが接するようにして重ね合
わせ、熱転写シートの支持体側からサーマルヘッドを使
用し、サーマルヘッドの出力1W/ドット、パルス幅0.3〜
0.45msec、ドット密度3ドット/mmの条件で印字を行
い、被熱転写シートの受容層にマゼンタ色の染料を像状
に染着させた。 得られた記録済の被熱転写シートをJIS L0842に基づ
いて3.5時間曝露したところ、画像の退色率は15%であ
った。 実施例2 受容層用塗料組成物として実施例1で用いた組成物
(A)中の酸化防止剤を、チバガイギー製:IRGANOX−10
35の酸化防止剤(尚、この酸化防止剤は前記具体例にお
ける構造式※2で示される構造を有するものである。)
に置き換えた組成物(B)を用いた以外は実施例1と同
様にして被熱転写シートを得た。 得られた被熱転写シートに実施例1と同様の熱転写シ
ートを使用して同様の方法で転写を行ったところ、得ら
れた記録済の被熱転写シートの退色率は17%であった。 実施例3 受容層用塗料組成物として実施例1で用いた組成物
(A)中に、さらに光安定化剤(チバガイギー製:TINUV
IN−1130)を1.3重量部含有させた組成物(C)を用い
た以外は実施例1と同様にして被熱転写シートを得た。
得られた被熱転写シートに実施例1と同様の熱転写シー
トを使用して同様の方法で転写を行ったところ、得られ
た記録済の被熱転写シートの退色率は5%であり、併用
の効果が認められた。 比較例 実施例1において用いた酸化防止剤に代えて、通常の
ヒンダードフェノール系酸化防止剤(チバガイギー製:I
RGANOX−1076)を1.3重量部、ベンゾトリアゾール系光
安定化剤(チバガイギー製:TINUVIN−328)を1.3重量部
用いた以外は、実施例1と同様にして被熱転写シートを
得た。 得られた被熱転写シートに実施例1と同様の熱転写シ
ートを使用して同様の方法で転写を行い、得られた記録
済の被熱転写シートの退色率を実施例1と同様に測定し
たところ、退色率は35%であった。 ここで、本発明の被熱転写シートによる耐光性の良さ
を裏付けるため、各種態様のもとで作成した被熱転写シ
ートによる転写画像の退色率を測定した結果について参
考までに下記の表に示す。 即ち、被熱転写シートの受容層中に、本発明における
各種酸化防止剤(a)を含有させる、本発明における酸
化防止剤以外の構造からなる一般の各種酸化防止剤
(b)を含有させる、及び上記酸化防止剤(a)、
(b)のいずれのものも含有させない、という各々の場
合において得られる被熱転写シートによる転写画像の退
色率を実施例1と同様の方法にて測定した。また上記の
各種態様に対して各種光安定化剤を併用した場合に得ら
れる被熱転写シートによる退色率についても併せて測定
した。 尚、上記酸化防止剤(a)は、本発明における酸化防
止剤であれば如何なるものも使用でき、上記酸化防止剤
(b)は、本発明における酸化防止剤の構造でなければ
如何なるものも使用でき、例えば下記の構造からなるも
のを使用した。 2,6−ジブチル−4−メチルフェノール また光安定化剤としては、従来公知の光安定化剤を使
用した。 また、被熱転写シートの作成、熱転写シートの作成、
転写記録等の条件は実施例1、3及び比較例に準じた。 〔発明の効果〕 以上説明したように、本発明被熱転写シートは基材シ
ートの片面に昇華性染料を含有する色材層を有している
熱転写シートと組み合わせて使用され、基材シートの片
面には熱転写シートの色材層中より移行する昇華性染料
を受容する合成樹脂と、前記した如き特定の構造からな
る酸化防止剤を含む受容層が形成されてなるものである
から、記録された画像の耐光性が極めて高く、長期間保
存しても色があせ難いハードコピーを与え得るものであ
る。また本発明によれば、上記酸化防止剤に加えて光安
定化剤及び/又は紫外線吸収剤を併用した場合は、上記
画像の耐光性がさらに向上し、上述の効果がより顕著に
生じる。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.昇華性染料を含有する色材層を有する熱転写シート
    と組合わせて使用され、基材シートの片面には上記熱転
    写シートの色材層中より移行する昇華性染料を受容する
    合成樹脂と、 但し、R1=CLH2L+1(l≧0) R2=CmH2m+1(m≧0) R3は炭素(Cn)を主骨格とする原子団 n≧4 上記構造式、、又はで示される構造からなる酸
    化防止剤を含む受容層が形成されていることを特徴とす
    る被熱転写シート。 2.上記酸化防止剤の構造を示す構造式におけるR3がCn
    H2nを主骨格とする原子団である特許請求の範囲第1項
    記載の被熱転写シート。 3.CnH2nを主骨格とする原子団からなるR3の一部に、 の群よりなる基のうちの少なくとも1種が挿入された特
    許請求の範囲第2項記載の被熱転写シート。 4.上記酸化防止剤と、光安定化剤及び/又は紫外線吸
    収剤を併用して含有させた特許請求の範囲第1項記載の
    被熱転写シート。 5.受容層表面の一部又は全面に離型剤層を設けた特許
    請求の範囲第1項記載の被熱転写シート。 6.基材シートと受容層との間にクッション層を設けた
    特許請求の範囲第1項記載の被熱転写シート。
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Cited By (1)

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