JP3080976B2 - 昇華染料熱転写プリンター用受像シート - Google Patents

昇華染料熱転写プリンター用受像シート

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は昇華性分散染料画像を熱により転写し、染着
画像を形成するプリンター用の染料熱転写受像シートに
関する。更に詳しく述べるならば、本発明は、染料染着
層の光沢度が高く、プリント部と白紙部の光沢度の差が
小さく、また帯電防止性能に優れており、それによって
プリンター内での走行性が安定して、信頼性が高く、か
つ形成される画像の感度、濃度が高く、鮮明で、耐光
性、及び耐熱保存性が優れた染料熱転写受像シートに関
するものである。
〔課題を解決するための手段・作用〕
本発明の昇華染料熱転写受像シートは、熱可塑性高分
子を主成分とする基材、好ましくは空隙構造を有する延
伸シートの1面に、導電剤、好ましくはカチオン性アク
リル樹脂からなる光沢度の高い中間層と、染料を受容す
る染料染着層をこの順で積層することにより、染料染着
層の光沢度が高く、プリント後、印画部と白紙部の光沢
の差が小さく、かつ帯電防止処理がなされ、画像シート
製造時や、製品の輸送時、およびプリンター内での走行
時、さらには画像プリントの静電気によるトラブルを防
ぐことを特徴とするものである。
シート状基材と、その片面に形成される、染料染着性
樹脂(以下画像受容層)との間に、導電剤、好ましくは
カチオン性アクリル樹脂からなる正常基材よりも光沢度
の高い中間層を設けることにより、画像受容層の光沢度
を75%以上、表面固有抵抗を20℃、50%Rh条件において
1011Ω以下とすることができる。その結果、原因は明ら
かではないが、受像シートのプリント後の光沢度の変化
が少なく、かつ表面と裏面との摩擦による帯電やブロッ
キングの恐れが大幅に軽減される。
本発明の中間層は、導電剤、好ましくはカチオン性ア
クリル樹脂を主成分とすることで、画像受容層の光沢度
を上げると共に、画像受容層と基材との界面に静電気の
逃げ道を形成し、帯電防止も兼ねたことが特徴である。
染料染着性樹脂には、ポリエステル樹脂、ポリカーボ
ネイト樹脂、ポリ塩化ビニルその他の分散染料可染性の
合成樹脂を用いることができる。
一般にこれらの合成樹脂を紙、フィルム等の基材シー
トにコーティングしたものの光沢度は、高いが、より高
い光沢度を望むためには、画像受容層の塗工量を多くす
るか、基材シート自身、光沢度の高いものを用いる必要
があった。
しかしながら染料染着層の塗工層を多くすると不経済
であるばかりでなく、製造工程でも乾燥しにくいといっ
た不都合が生じる。
基材シートとしては、紙、コート紙、ポリエステル、
ナイロン、ポリスチレン、ポリオレフィン(例えばポリ
プロピレン)やポリオレフィン樹脂と無機顔料を主成分
とする2軸延伸単層又は多層の空隙構造のフィルム基
材、およびこのフィルムどうし、あるいはこのフィルム
と各種の紙や、フィルムを多層に貼合わせたものが使用
できるが、断熱性、あるいはクッション性から、空隙構
造を有する延伸フィルム(例えば合成紙)が用いられる
ことが多い。しかし、合成紙の光沢度は15%前後が通常
であり、画像受容層を所定の塗工量で塗布したものの光
沢度が余り上がらず、印画後の光沢の高い部分とのコン
トラストに問題があった。
基材シートに用いられる種々のプラスティックフィル
ムには、帯電防止処理が施されているものもあるが、本
発明のような受像シートの帯電防止には不十分であっ
た。
光沢度の高い中間層は、導電剤、特に水溶性のカチオ
ン性アクリク樹脂が好ましい。このようなカチオン性ア
クリル樹脂は、アクリル酸エステル、又はメタクリル酸
エステルを主成分とし、これに、カチオン性基をもつモ
ノマー単位を共重合によって導入したものである。
光沢度の高い中間層を設けずに、直接合成基材に画像
受容層を塗工した場合、そのJIS P8142による光沢度は
(60反射)65%前後であり、また、表面固有抵抗は、20
℃、50%Rhで1013Ω以上を示す。光沢度の高い中間層を
設けた場合、画像受容層の光沢度は75%以上、好ましく
は80%以上で、表面固有抵抗は1011Ω以下、好ましは10
10Ω以下となる。
これらの効果をだすためには、光沢度の高い中間層
を、固形分で0.05〜3.0g/m2、好ましくは0.1〜1.0g/m2
塗工することが好ましい。塗工量が多すぎると、不経済
であるばかりでなく、画像受容層との密着性が悪くなる
恐れがある。また、塗工量が過度に少ないと高い光沢、
および帯電防止効果が期待できない。白紙の光沢度が75
%以上あれば、プリント後、印字部分と白紙の光沢度差
は小さく、違和感はない。
20℃、50%Rhの環境条件は、オフィス環境、居住環境
として、標準的なものであり、帯電防止性を比較するた
めの適切な条件と考えられる。このような条件下におけ
る表面固有抵抗が1011Ωより高くなると、画像受容層、
ひいては受像シートの帯電が顕著となり、プリンター内
における受像シートの走行性のトラブルや、プリントへ
のホコリの付着などが懸念される。更に、低湿度で十分
な帯電防止性能を有するためには、画像受容層の表面固
有抵抗は1010Ω以下であることが特に好ましい。
本発明の受像シートにおいて、画像受容層は、インク
シートから転写される昇華性の分散染料によって堅牢に
染着され、染料画像を安定に保持出来る染着樹脂材料に
剥離剤、白色顔料、その他各種添加剤を必要に応じて配
合して構成される。樹脂には受容性、感度や濃度が良好
で、転写速度と画像濃度が高く、熱による退色が少な
く、走行性が良好となることが要求される。
本発明の受容層には、好みや必要に応じて色調を調節
するために、蛍光染料や、ブルー、バイオレットなどの
染料、白色などの顔料を添加することも可能である。更
に紫外線吸収剤、酸化防止剤などを添加して所要の効果
を挙げることができる。
本発明の受容層には、プリントの際に、熱によるイン
クシートとの融着を防ぐ目的で、樹脂の架橋剤や滑り剤
を適宜添加することができるが、その添加条件は、形成
された画像受容層のJIS P8142による光沢度が、75%以
上となる範囲内である。
架橋剤は、染料染着性樹脂、例えばポリエステル樹脂
を架橋して画像受容層の耐熱性を改良することができ、
ポリエステルに対しては多官能のイソシアネート化合物
などが好ましい。
滑り剤、あるいは離型剤、スティック防止剤として
は、シリコーン高分子や脂肪酸エステル化合物などが利
用可能である。シリコーン高分子は、架橋、硬化反応な
どによって、耐熱性を改善したものが多く用いられ、本
発明の画像受容層にも適している。シリコーン高分子を
用いる場合の添加量は、用いるプリンターの加熱条件な
どにより異なるが、一般的には染着性樹脂に対して0.1
〜10%である。
上記の白色顔料、紫外線吸収剤、粘着防止剤、架橋
剤、滑り剤等の添加剤は、受容層の主成分樹脂と混合し
て塗工することもできるし、紫外線吸収剤、滑り剤など
は、別の被覆層として画像受容層の上に、又は下に塗工
しても良い。
一般に画像受容層の塗布量は、好ましくは2〜20g/m2
であり、より好ましくは4〜10g/m2である。画像受容層
が過度に薄いと画像の濃度及び感度が低下し、さらにプ
リント面の光沢が低下する等の欠点がある。またそれが
厚すぎると、効果が飽和し、不経済であるばかりでなく
画像受容層の強度が低下する。
本発明の光沢度の高い中間層には、基材シートとの密
着性を増すために、必要に応じバインダーを添加するこ
とができる。
バインダーとしては、中間層の主成分である導電剤、
好ましくはカチオン性アクリル樹脂と相溶性、あるいは
親和性の良い水溶性高分子などが利用可能である。その
添加量は導電層の重量の50重量%以下であることが好ま
しいが、より好ましくは20重量%以下の密着性を保ちつ
つ最小の添加量が好ましい。
本発明の受像シートには、基材シートの画像受容層と
反対面に帯電防止滑性層が設けられていてもよい。
本発明の画像受容シートの中間層と画像受容層は、バ
ーコーター、グラビアコーター、コンマコーター、ブレ
ードコーター、エアーナイフコーター、ゲートロールコ
ーター等のコーターで塗工、乾燥して製造できる。
〔実施例〕
次に実施例をあげて本発明の染料熱転写プリンター用
シートを説明する。
実施例1 無機顔料を35%、ポリオレフィン65%を主成分として
延伸した厚さ150μmの多層構造を有するフィルム(ユ
ポ FPG150 王子油化合成紙(株)製 光沢度16%)を
基材シートとして、その表面に下記組成の塗料−1を固
形分で0.5g/m2の塗布量で塗工、乾燥して中間層とし
た。
さらに中間層上に下記組成の塗料−2を固形分で5.0g
/m2の塗布量で塗工、乾燥して画像受容層を形成し、受
像シートを得た。
各実施例及び比較例の受像シートを、市販の昇華熱転
写ビデオプリンター(日立製作所 VY−P1)で黒ベタを
プリントし、印画部分と非印画部分のそれぞれの光沢度
を測定した。また、受像シート、光沢層、基材シートの
白紙の光沢度も測定した。また得られた受像シートの画
像受容層の20℃、50%Rhの条件下における表面固有抵抗
を、三菱油化(株)製、表面高抵抗計 Hiresta MODEL
HT−210を用いて測定した。結果を表1に示す。
塗料−1 カチオン性アクリル樹脂(商品名:ST−1000三菱油化
(株)製) 100部 メタノール 100部 水 200部 塗料−2 ポリエステル樹脂(商品名:バイロン200東洋紡
(株)製) 100部 ポリエステルシリコーンワニス(商品名:KR−5203信
越シリコーン(株)製) 5部 トルエン 200部 メチルエチルケトン 200部 実施例2 中間層を固形分で1.0g/m2の塗布量で塗工、乾燥して
画像受容層を形成した以外は実施例−1と同様にして受
像シートを得た。
実施例3 基材シートとして、188μmの白色PETフィルム(U2
帝人(株)製 光沢度38%)を用いた以外は実施例1と
同様にして受像シートを得た。
比較例1 実施例−1と同様にして、但し、中間層を設けずに、
受像シートを得た。
実施例4 実施例−1と同様にして、但し、中間層を下記組成の
塗料−4として、受像シートを得た。
塗料−4 アニオン性アクリル樹脂(商品名:バーサTL125 カ
ネボウNSC(株)製) 100部 水 300部 比較例2 基材シートとして、188μmの白色PETフィルム(W100
ダイヤホイル(株)製 光沢度99%)を用い、かつ、
中間層を設けなかった以外は実施例−1と同様にして受
像シートを得た。
〔発明の効果〕 本発明の昇華熱転写プリンター用の受像シートは、基
材シートと画像受容層の間に導電剤を主成分とする中間
層を形成したことにより、画像形成面が優れた光沢度お
よひ帯電防止効果を有し、形成される画像の感度、濃度
が高く、鮮明であり、プリンター内における走行性が安
定し、信頼性が高く、実用上極めて有用なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 保田 憲治 東京都江東区東雲1丁目10番6号 王子 製紙株式会社商品研究所内 (56)参考文献 特開 平4−69285(JP,A) 特開 平4−33894(JP,A) 特開 昭63−222895(JP,A) 特開 昭61−91286(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/38 - 5/40

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】染料染着層(活性エネルギー線で硬化され
    た層を除く)のJIS P8142による光沢度が75%以上であ
    り、染料染着層と基材シートの間に、導電剤を主成分と
    する中間層を設けたことを特徴とする昇華染料熱転写プ
    リンター用受像シート。
  2. 【請求項2】染料染着層側のJIS K6911による表面固有
    抵抗が1011Ω以下であることを特徴とする請求項1記載
    の昇華染料熱転写プリンター用受像シート。
JP02236979A 1990-09-10 1990-09-10 昇華染料熱転写プリンター用受像シート Expired - Lifetime JP3080976B2 (ja)

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