JP2934967B2 - 静電像現像用トナー - Google Patents

静電像現像用トナー

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JP2934967B2
JP2934967B2 JP1222568A JP22256889A JP2934967B2 JP 2934967 B2 JP2934967 B2 JP 2934967B2 JP 1222568 A JP1222568 A JP 1222568A JP 22256889 A JP22256889 A JP 22256889A JP 2934967 B2 JP2934967 B2 JP 2934967B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電子写真に関し、詳しく電子写真現像剤に関
る。
〔技術の背景〕
現在電子写真においては、更に一層の高画質化、高耐
久性が要求されている。
高画質化を進めるためには、現像に供されるトナーが
良好な帯電立上り特性を有し、またシャープな帯電量分
布を有する必要がある。これを達成するための一つの方
法としては、種々の微粒子をトナー粒子の回りに外添、
着座させ帯電性をコントロールするという方法が挙げら
れる。一方、耐久性を考えたときは、複写を多数回繰返
しても、こいれら外添剤がトナーから脱離したり、トナ
ー自体が破壊され微粒化したりすることなく、初期の状
態を保つことが要求される。
しかしながら今までのビスフェノール系ポリエステル
を結着樹脂として含有したトナー(特開昭59−14144号
〜同59−14147号,同60−176049号〜同60−176054,同60
−127748号,同い62−127749号等の各公報参照)では、
またこれらの支障を解消するには至っていない。
すなわち、これらビスフェノール系ポリエステルは、
現像器内で撹拌などの外力を加えられたとき、破壊され
やすくそのため微粒トナーが生じてそれが飛散して画質
を低下させる。
そこで、このビスフェノール系ポリエステルの代りに
脂肪族系ポリエステルを結着樹脂として含有したトナー
を用いた場合、分子鎖がフレキシブルになるため外力を
加えられてもトナーが微粉化することはないが、樹脂が
ビスフェノール系ポリエステルにより低抵抗なため、外
添剤との静電的付着力がビスフェノール系ポリエステル
よりも低く、複写プロセス内での外添剤の脱離が生じや
すくなり、脱離した外添剤は感光体に強固に付着し、ク
リーニングブレードによる排除を受けることなく感光体
面上に残留し、残留点において光導電機能の低下を来
し、黒斑点状にトナー現象が起こって画質が著しく劣化
する。更にキャリア、現像スリーブに汚着し、トナーの
帯電性を損う。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、上述のごとき問題点に着目し、複写
画像にかぶり、黒斑点を生ずることのない高品質の画像
が得られる静電像現像用トナーを提供することにある。
また本発明の他の目的は、反複使用において耐用性よ
く高品質な画像を与える静電像現像用トナーを提供する
ことにある。
〔発明の構成及び作用効果〕
前記本発明の目的は、下記成分〜を含む単量体組
成物を縮重合反応させて得られる酸価(AV)と水酸基価
(OHV)の和が30〜70の範囲内にあり、更にOHV/AVの比
が1.0未満のポリエステルを結着樹脂として含有し更に
外添剤を含有することを特徴とする静電像現像用トナー
によって達成される。
成分:3価以上の多価単量体 成分:芳香族ジカルボン酸 成分:直鎖状又は炭素数が4以上の分岐鎖を有する脂
肪族ジオール 成分:炭素数が5〜8のアルケニル基及び/又はアル
キル基を分岐鎖に有する脂肪族ジカルボン酸及び/又は
脂肪族ジオール トナーの結着樹脂を構成するポリエステルが本発明に
係るポリエステル(以後特定ポリエステルと称す)の場
合、アルケニル基及びアルキル基を含まないポリエステ
ルに比べトナーに外添された外添剤のトナーへの保持力
が強い。これは特定ポリエステルの方がアルケニル基及
びアルキル基を含まないポリエステルに比べ抵抗が高
く、外添剤との間で生じた帯電電荷を保持しやすいため
と考えられる。従って外添剤とトナーとの静電的付着力
が大きくなる。
したがって、外添剤がトナーからはずれにくくなるた
め、現像器内で撹拌されているうちに外添剤がトナーか
ら脱離してキャリアの表面に付着しキャリアを汚染した
り、現像スリーブを汚染してトナーの帯電性を低下させ
る様なことが起きにくい。又、現像、転写の際にもキャ
リア、スリーブ、感光体上に外添剤が単独で残留してし
まうことなく、キャリア汚染、スリーブ汚染、感光体の
クリーニング不良が生じにくい。したがって黒斑点、画
像汚れ、画像ぼけなど画像不良が起きにくい。
また一方特定ポリエステルを用いたトナーで複写を行
ったとき、現像器内での撹拌や、スリーブ上での現像剤
層の形成の際などでトナーが外部から力を加えられても
トナーの破壊がおきにくい。これは脂肪族系アルコール
を用いた特定ポリエスエルの分子鎖がフレキシブルのた
めこれらの外力に対しても緩和性をもつためである。し
たがってトナーの微粉が生じてそれがキャリア表面やス
リーブ表面を汚染したりすることがない。
以上の理由から、特定ポリエステルを用いたトナー
は、外添剤が脱離し難く、又、トナー微粉も生じないた
め黒斑点、画像汚れなどの画像不良がなく、複写回数を
重ねても良好な画像を維持し続けることができる。
〔発明の具体的構成〕
以下、本発明の構成を具体的に説明する。
本発明においては、前記成分〜を含む単量体組成
物を縮重合反応させて得られる酸価(AV)と水酸基価
(OHV)の和が30〜70の範囲内にあり、更にOHV/AVの比
が1.0未満の特定ポリエステルを結着樹脂として用い
る。
ポリエステルにおいては、AVとOHVの和は、ポリマー
分子鎖の末端基の数を意味しているが、その和及び比が
外添剤の脱落に大きな影響を及ぼすことを見いだした。
即ち、AVとOHVの和が30〜70の範囲内にあり、更にOHV
/AVが1.0未満のものである。
ここでAV(酸価)とは、試料1g中に含まれる酸を中和
するために必要な水酸化カリウムのmg数をいう。また、
OHV(水酸基価)とは、基準油脂分析試験法(日本油脂
化学協会編)に従って試料1gをアセチル化するときに水
酸基と結合した酢酸を中和するために必要な水酸化カリ
ウムのmg数をいう。
前記成分である3価以上の多価量体としては、例え
ば1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、1,3,5−ベンゼント
リカルボン酸、1,2,4−シクロヘキサントリカルボン
酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタ
レントリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、
1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル
−2−メチル−2−メチレンカボキシプロパン、テトラ
(メチルレンカルボキシ)メタン1,2,7,8−オクタンテ
トラカルボン酸、エンポール三量体酸、これらの酸の無
水物またはエステル等を挙げることができる。
さらに、ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロー
ル、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペン
タエリスリトール、トリペンタエリスリトール、蔗糖、
1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオー
ル、グリセロール、2−メチルプロパントリオール、2
−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロール
エタン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒドロ
キシメチルベンゼンなどを挙げることができる。
これらの3価以上の多価単量体のうち、本発明に係る
脂肪族ジアルコールを用いたポリエステルにおいて、特
に芳香族多価カルボン酸類が好ましく、更にベンゼント
リカルボン酸、これらの酸の無水物またはエステル等の
ベンゼントリカルボン酸類が安定した摩擦帯電性を付与
することができる。
すなわち、脂肪族ジアルコールを用いたポリエステル
は従来のビスフェノール系ポリエステルにくらべてπ電
子が甚だしく少なくなるため、帯電の立ち上り速度の低
下がおこりやすくなるが、3価以上の多価単量体とし
て、ベンゼンカルボン酸、これらの酸の無水物またはエ
ステル等のベンゼントリカルボン酸類を選定するとそれ
が防止されると考えられる。
3価以上の多価単量体の配合割合は、単量体組成全体
の1〜30モル%が好ましい。更に好ましくは単量体組成
物全体の1〜15モル%である。
前記成分芳香族ジカルボン酸としては、例えばフタ
ル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、これらの酸の無水
物またはエステル等を挙げることができる。更にエステ
ルとして導入されたアルキル基の外に芳香環にアルキル
基が置換されていてもよい。
前記成分の脂肪族ジオールとして、より一層、トナ
ー微粉の発生を抑えるには、炭素数が2〜10の脂肪族ジ
オールが好ましい。
脂肪族ジオールの炭素が2未満のときは、分子鎖のフ
レキシビリティが十分でなく、微粉が生じ易い、又、炭
素数が10を越えるときは、Tgの低下が激しくそれ故、現
像スリーブ等でフィルミングしやすくなり、その結果均
一帯電に支障を来す。
又、前記成分の脂肪族ジオールにおいて、高温高湿
下でのより一層の微粉生成を防止するためには分岐鎖を
もつ脂肪族ジオールが全脂肪族ジオールの50mol%以上
のものが特に好ましい。ここで分岐鎖とは、2つのOH基
の間の炭素でつながれた直鎖を主鎖とした時のそれ以外
の炭素鎖のことをいう。
このような分岐鎖をもつ脂肪族ジオールが50mol%以
上であると、ポリエステル内のエステル結合への水分吸
着が防止され、吸水量を低くおさえる高温高湿下の画像
安定化に有効であると考えられる。
脂肪族ジアルコールの具体例としては、例えば 1)分岐鎖をもつ脂肪族ジオールとしては、 プロピレングリコール(1,2−プロパンジオール) 1,2−ブタンジオール 1,3−ブタンジオール 2,3−ブタンジオール ネオペンチルグリコール 3−メチルペンタン−1,3,5−トリオール 1,2−ヘキサンジオール 2,5−ヘキサンジオール 2−メチル−2,4−ペンタンジオール 3−メチル−1,5−ペンタンジオール 2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2)分岐鎖をもたない脂肪族ジオールとしては、 エチレングリコール 1,3−プロパンジオール 1,4−ブタンジオール ジエチレングリコール 2−ブテン−1,4−ジオール 1,5−ペンタンジオール 1,6−ヘキサンジオール ジプロピレングリコール トリエチレングリコール テトラエチレングリコール トリプロピレングリコール ペンタエチレングリコール を挙げることができる。
以上の脂肪族ジオールと共にジヒドロキシベンゼン系
を含むその他のジオールを併用してもよい。かかるその
他のジオールとしては、例えば1,4−ビス(ヒドロキシ
メチル)シクロヘキサン、ビスフェノールA、水素添加
ビスフェノールA、ポリオキシエチレン化ビスフェノー
ルA、ポリオキシプロピレンビスフェノールA等のエー
テル化ビスフェノール等、その他の2官能のアルコール
単量体を挙げることができる。かかるその他のジオール
の配合割合は、ジオール全体の30モル%以下が好まし
い。その他のジオールの配合割合が過大のときには、分
子鎖のフレキシビリティが少なくトナーの微粉が発生し
やすく、現像剤の耐久性が悪化する。
前記成分の炭素数が5以上18以下のアルケニル基及
び/又はアルキル基を分岐鎖に有する脂肪族ジカボルン
酸及び/又は脂肪族ジオールとしては、アルケニル基及
び/又はアルキル基(炭素数が5〜18)を分岐鎖に有す
るマレイン酸、フマル酸、グレタル酸、琥珀酸、マロン
酸、アジピン酸、セバチン酸、アゼライン酸及びそれら
の無水物、エステル化物等の飽和もしくは不飽和の脂肪
族のジカルボン酸類、及びアルケニル及び/又はアルキ
ル基(炭素数が5〜18)を分岐鎖に有する、エチレング
リコール、ジエチレングリコール、、トリエチレングリ
コール、1,2−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオ
ール等の脂肪族ジオールが挙げられる。
分岐鎖であるアルキル基、アルケニル基の長さは炭素
数でいえば、高抵抗化をはかるためには5以上が好まし
く、キャリア、感光体等へのフィルミングを考えると18
以下が好ましい。
又、このアルケニル基及び/又はアルキル基を含むジ
カルボン酸及び/又はジオールの量は高抵抗化とキャリ
ア、感光体へのフィルミングを考えた場合、全単量中の
0.1モル%〜30モル%が特に好ましい。
更に、前記特定のポリエステルの軟化点Tspは、90〜1
70℃が好ましく、更に100〜160℃が好ましい。
ここで、軟化点Tspとは、高化式フローテスタ「CFT−
500型」(島津製作所製)を用いて、測定条件を、荷重2
0kg/cm2、ノズルの直径1mm、ノズルの長さ1mm、予備加
熱80℃で10分間、昇温速度6℃/分とし、サンプル量1c
m3(真性比重×1cm3で表される重量)として測定記録し
たとき、フローテスタのプレンジャ降下量−温度曲線
(軟化流動曲線)におけるS時曲線の高さをhとすると
き、h/2のときの温度をいう。
又、前記特定のポリエステルのガラス転移点Tgは、50
〜70℃が好ましい。かかるガラス転移点Tgが過小のと
き、また過大のときには定着特性が悪化する。
ここで、ガラス転移点Tgとは、示差走査熱量計「低温
DSC」(理学電気社製)を用い、次の操作を行って決め
た。
1)30mgの粉末状サンプルをアルミパンに入れ、昇温速
度10℃/分で20℃から100℃まで昇温する。
2)100℃にて3分放置し、その後、空冷にて20℃まで
冷却する。
3)その後、昇温速度10℃/分で測定し、ガラス転移領
域におけるDSCサーモグラムのガラス転移点以下のベー
スラインの延長線と、ピークの立上がり部分からピーク
の頂上までの間での最大傾斜を示す接線との交点の温度
をガラス転移点と定めた。
さらに本発明に係るトナーには無機微粒子あるいは有
機微粒子等外添剤として用いられる。
前記微粒子の1次粒子径は5nm〜2/μmであることが
好ましく、特に5nm〜500nmであることが好ましい。また
BET法による比表面積が20〜500m2/gである微粒子が好ま
しい。これらの微粒子の含有割合は、トナー全体に対し
ては例えば0.01〜5wt%であることが好ましく、特に0.1
〜0.2wt%であることが好ましい。これらの微粒子は、
トナー粒子の表面に被着されて含有されることが好まし
い。具体的には、無機微粒子としては例えばシリカ、ア
ルミナ、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン酸マグ
ネシウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウ
ム、酸化亜鉛、珪砂、クレー、雲母、珪石灰、珪藻土、
酸化クロム、酸化セリウム、ベンガラ、三酸化アンチモ
ン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウ
ム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭化珪素、窒素珪
素等の微粒子を用いることができる。これらのうち、シ
リカ微粒子を特に好ましく用いることができる。このシ
リカ微粒子は、下記の如き結合構造を有する微粒子であ
り、乾式法あるいは湿式法で製造されたもののいずれで
あってもよい。
またシリカとしては、無水二酸化珪素のほか、珪酸ア
ルミニウム、珪酸ナトリウム、珪酸カリウム、珪酸マグ
ネシウム、珪酸亜鉛等のいずれかの形態であってもよ
く、特にSiO2を85wt%以上含むものが好ましい。
シリカ微粒子として市販されているものが種々ある
が、中でも表面に疏水性基を有するものを好ましく用い
ることができる。そのような市販品としては、例えば
「アエロジルR−972」、「アエロジルR−974」、「ア
エロジルR−812」(以上、日本アエロジル社製)、
「タラノックス500」(タルコ社製)等を挙げることが
できる。またそのほかシランカップリング剤、チタンカ
ップリング剤、チタンカップリング剤、シリコーンオイ
ル、側鎖にアミンを有するシリコーンオイル等により表
面処理されたシリカ微粒子が帯電の安定化に有効である
ので好ましく用いることができる。
又、有機微粒子としてはたとえばアクリル系樹脂、シ
リコーン樹脂、弗素樹脂などをあげることができる。前
記した微粒子を本発明の現像剤に現有せしめることによ
り、トナーの摩擦帯電性の安定化、現像剤の流動性がよ
り向上し、良好な画面が得られることとなる。
本発明において、二成分現像剤とする場合に用いるキ
ャリア粒子としては、平均粒径が20〜120μmの粒子で
あり、磁場によってその方向に強く磁化する物質、例え
ばフェライト、マグネタイトをはじめとする鉄、ニッケ
ル、コバルト等の強磁性を示す金属もしくは合金または
これらの元素を含む化合物、強磁性元素を含まないが適
当に熱処理することによって強磁性を示すようになる合
金、例えばマンガン−銅−アルミニウムもしくはマンガ
ン−銅−錫等のホイスラ合金とよばれる種類の合金また
は二酸化クロム等よりなる粒子を用いることができる。
またこれらの粒子の表面をスチレン−アクリル系樹脂、
アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂等の被覆を行なえは
耐久性を向上することができる。
現像剤を構成するトナーには、必要に応じて、着色
剤、定着性向上剤、荷電制御剤、クリーニング性向上剤
等の各種の添加剤が含有されていてもよい。
着色剤としては、例えばカーボンブラック、ニグロシ
ン染料(C.I.No.50415 B)、アニリンブルー(C.I.N
o.50405)、カルコオイルブルー(C.I.No.azoic Blue
3),クロムイェロー(C.I.No.14090)、ウルトラマリ
ンブルー(C.I.No.77103)、デュポンオイルレッド(C.
I.No.26105)キノリンイェロー(C.I.No.47005)、メチ
レンブルークロライド(C.I.No.74160),マラカイトグ
リーンオクサレート(C.I.No.42000)、ランプブラック
(C.I.No.77266)、ローズベンガル(C.I.No.45435)、
これらの混合物、その他を用いることができる。着色剤
の配合割合は、結着樹脂100重量部(wt)に対して1〜2
0wtが好ましい。
定着性向上剤としては、例えばポリオフィン、脂肪酸
金属塩、脂肪酸エステル、部分鹸化脂肪酸エステル、高
級脂肪酸、高級アルコール、流動または固形のパラフィ
ンワックス、アミド系ワックス、多価アルコールエステ
ル、シリコーンワニス、脂肪族フロロカーボン、これら
の混合物等を用いることができる。斯かる定着性向上剤
の配合割合は、結着樹脂100wtに対して1〜20wtが好ま
しい。
荷電制御剤として例えば金属錯体系染料、ニグロシン
系染料、アンモニウム塩系化合物、トリフェニルメタン
系化合物を用いることができる。
クリーニング性向上剤としては、例えばステアリン酸
カルシウム、ステアリン酸アルミニウム等の脂肪酸金属
等を用いることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を具体的に説明するが、本発明
がこれらの実施例に限定されるものではない。
〔ポリエステルの製造〕
表1に示すジカルボン酸、アルケニル琥珀酸及びジア
ルコールを、温度計、ステンレススチール製撹拌器、ガ
ラス製窒素ガス導入管、及び流下式コンデンサを備えた
容量1の4ッ口丸底フラスコ内に入れ、このフラスコ
をマントルヒータにセットし、窒素ガス導入管より窒素
ガスを導入してフラスコ内を不活性雰囲気に保った状態
で昇温し、次いで0.05gのジブチル錫オキシドを加えて
温度200℃に保って反応させた後、表1に示す3価以上
の多価単量を加え更に反応させることにより、各ポリエ
ステルを得た。
<トナーの製造> (1)トナー1 前記ポリエステル1の100wtと、カーボンブラック
「モーガルL」(キャボット社製)10wtを混合した後、
二本ロールにより100〜150℃で十分に熔融混練し、その
後冷却し、次いでハンマーミルに粗粉砕し、さらにジェ
ットミルにより微粉砕し、次いで分級して、平均粒径が
11.0μmとした。そしてさらにこのトナーに外添剤とし
てR805(日本アエロジル製)を0.5wt%混合して、トナ
ー1を製造した。
(2)トナー2 トナー1の製造において、ポリエステル1をポリエス
テル2の100wtに変更したほか同様にして、平均粒径が1
1.0μmのトナー2を製造した。
(3)トナー3 トナー1の製造において、ポリエステル1をポリエス
テル3の100wtに変更したほかは同様にして、平均粒径
が11.0μmのトナー3を製造した。
(4)トナー4 トナー1の製造において、ポリエステル1をポリエス
テル4の100wtに変更したほかは同様にして、平均粒径
が11.0μmのトナー4を製造した。
(5)比較トナー(1) トナー1の製造においてポリエステル1を比較ポリエ
ステル(1)の100wtに変更したほかは同様して、平均
粒径が11.0μmの比較トナー(1)を製造した。
(6)比較トナー(2) トナー1の製造において、ポリエステル1を比較ポリ
エステル(2)の100wtに変更したほかは同様して、平
均粒径が11.0μmの比較トナー(2)製造した。
<現像剤の製造> (1)現像剤 1 上記トナー1の50wtと磁性体(平均粒径120μm)よ
りなるキャリア950wtとを混合し、現像剤1を製造し
た。
(2)現像剤 2 現像剤1の製造において、トナー1をトナー2の50wt
に変更したほかは同様にして現像剤2を製造した。
(3)現像剤 3 現像剤1の製造において、トナーをトナー3の50wtに
変更したほかは同様にして現像剤3を製造した。
(4)現像剤 4 現像剤1の製造において、トナー1をトナー4の50wt
に変更したほかは同様にして現像剤を製造した。
(5)比較現像剤 (1) 現像剤1の製造においてトナー1を比較トナー(1)
の50wt部に変更したほかは同様にして比較現像剤(1)
を製造した。
(6)比較現像剤 (2) 現像剤1の製造においてトナー1を比較トナー(2)
の50wt部に変更したほかは同様にして比較現像剤(2)
を製造した。
<実施例及び比較例> 上記現像剤を用いて実写テスト行った。
その際の評価機としては「KONICA3042」(コニカ株式
会社)の改造機を使用した。
また実写テストは、常温常湿下(20℃,RH50%)と低
温低湿下(10℃,RH20%)の2つの環境で行った。以上
がその結果である。
(1)現像剤1 常温常湿下においても、低温低質下においても、黒斑
点、かぶりのない良好な画像が得られ、複写回数を5万
回繰返しても、黒斑点、かぶり、機内汚染、クリーニン
グ不良は生ぜず、画像の劣化はなく良好な画像が永続し
た。又、トナーの帯電量をブローオフ法で測定したとこ
ろ、常温常湿下における複写初期の帯電量は−23μc/g
であった。又、複写回数5万回後の帯電量は−22.8μc/
gで、複写回数を繰返すことによる帯電量の変化はほと
んどみられなかった。低温低湿下における帯電量も同様
に変化しなかった。
(2)現像剤2 現像剤1同様に、常温常湿下でも低温低湿下でも良好
な画像が得られ、その画質は複写回数5万回後でも変化
しなかった。また、トナーの帯電量をブローオフ法で測
定したところ常温常湿下における初期の帯電量は−22.3
μc/gで、5万回複写後は−21.7μc/gとほとんど差はな
かった。さらに低温低湿下における帯電量も同様に変化
しなかった。
(3)現像剤3 現像剤1同様に、常温常湿下でも低温低湿下でも良好
な画像が得られ、その画質は複写回数5万回後でも変化
がなかった。また、トナーの帯電量をブローオフ法で測
定したところ、常温常湿下における初期の帯電量は−2
1.5μc/gで、5万回複写後は21.1μc/gとほとんど差は
なかった。さらに低温低湿下における帯電量も同様に変
化しなかった。
(4)現像剤4 現像剤1同様に、常温常湿下においても低温低湿下で
も良好な画像が得られ、その画質は複写回数5万回後で
も変化がなかった。また、トナーの帯電量をブローオフ
法で測定したところ、常温常湿下における複写初期の帯
電量は、−22.4μc/gで5万回複写後−21.3μc/gとほと
んど変化はなかった。さらに低温低湿下における帯電量
も同様に変化しなかった。
(5)比較現像剤(1) 常温常湿下で複写を始めたところ、複写回数1万回で
かぶりが生じた。さらに複写を続けていくと複写回数1
万5千回で機内で汚染が生じ、かふりはさらに悪化し
た。さらに3万回まで複写を続けたがかぶりがひどく画
像はあれ機内汚染も進んだ。又、低温低湿下での複写テ
ストにおいても複写回数1万回でかぶりが生じた。一
方、トナーの帯電量をブローオフ法で測定したところ、
常温常湿下における複写初期の帯電量は、−25.9μc/g
で、1万回複写後では−16.2μc/g、1万5千回複写後
では−11.3μc/gと大巾に低下した。低温低湿下での帯
電量も、同様に大きく低下した。
(6)比較現像剤(2) 低温低湿下で複写を始めたところ、複写回数8千回で
画像の端部(複写方向に対して平行方向の)に黒斑点が
生じた。さらに複写回数を1万5千回繰返すと、黒斑点
とかぶりが画像全体に及んだ。また常温常湿での複写テ
ストにおいての複写回数1万2千回で画像端部に黒斑点
が若干発生した。さらに2万回複写したところ、黒斑点
の他にかぶりが画像上に発生した。一方トナーの帯電量
をブローオフ法で測定したところ低温低湿下の複写初期
の帯電量は、−23.8μc/gで、1万5千回後は−17.1μc
/gと、低下していた。又常温常湿度下では初期帯電量−
22.6μc/g2万回複写後では−16.1μc/gと低下した。
<発明の効果> 以上の結果により、本発明の特定のポリエステルを用
い外添剤を併用することにより、黒斑点、かぶりのない
耐久性のある優れた現像剤を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内田 雅文 東京都八王子市石川町2970番地 コニカ 株式会社内 審査官 井上 彌一 (56)参考文献 特開 平1−204062(JP,A) 特開 昭56−168660(JP,A) 特開 昭59−29257(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 9/087

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記成分〜を含む単量体組成物を縮重
    合反応させて得られる酸価(AV)と水酸基価(OHV)の
    和が30〜70の範囲内にあり、更に、OHV/AVの比が1.0未
    満のポリエステルを結着樹脂として含有し、さらに外添
    剤を含有することを特徴とする静電像現像用トナー。 成分:3価以上の多価単量体 成分:芳香族ジカルボン酸 成分:直鎖状、又は炭素数が4以下の分岐鎖を有する
    脂肪族ジオール 成分:炭素数が5〜18のアルケニル基及び/又は、ア
    ルキル基を分岐鎖に有する脂肪族ジカルボン酸及び/又
    は、脂肪族ジオール。
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