JP2932442B2 - カード - Google Patents

カード

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JP2932442B2
JP2932442B2 JP2127443A JP12744390A JP2932442B2 JP 2932442 B2 JP2932442 B2 JP 2932442B2 JP 2127443 A JP2127443 A JP 2127443A JP 12744390 A JP12744390 A JP 12744390A JP 2932442 B2 JP2932442 B2 JP 2932442B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は磁気的又は電気的記録手段を有するカードに
関し、更に詳しくは加熱により発色・消色を可逆的に行
なう記録層を併せ有する上記カードに関する。
[従来の技術] IDカード等の身分証明又はクレジットカード、キャッ
シュカード、プリペイドカード等の金融取引等に用いら
れるカードは通常その情報量又は個人情報としての秘密
性のために磁気的記録手段又は電気的記録手段等の非可
視的手段によって記録されている。例えば磁気的記録手
段によるカードとして磁気カードがあり、電気的記録手
段によるカードとしてICカードがある。
このような非可視的記録手段を用いたカードの場合、
特に金融取引等においては、記録内容又は処理内容が肉
眼で確認できないため、その内容をその都度又は適当な
タイミングで取引明細書等の帳票に印字することにより
取引者の確認に供せられている。
[発明が解決しようとする課題] このような帳票は、記録内容又は処理内容が取引時又
は取引後等に確認でき、せいぜい、次回取引まで預金残
高等の処理内容が保存されていればその目的を達するも
のであり、通常はその後不要となるものである。
このため、不要となった帳票が大量に発生し、コスト
面、廃棄上等において種々の問題が発生し、更に廃棄さ
れた帳票を他人が悪用する等の弊害も生じている。
従って、本発明の目的は、磁気カード、ICカード等の
非可視的記録手段を有するカードにおいて、記録内容又
は処理内容を取引時又はその後次回取引までの間、常に
肉眼にて確認することのできる手段を有するカードを提
供することにある。
また、本発明は、記録内容又は処理内容の確認のため
の帳票等を不要とし、この結果コスト面に優れ、廃棄上
の問題のないカードを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明者等は前記課題に鑑みて鋭意研究の結果、本発
明の上記目的は、非可視的記録手段を有し、少なくとも
一部に、フェノール性水酸基及びカルボキシル基の少な
くとも1つを有し、かつアミノ基を官能基として又は塩
化合物の一部として有する両性化合物と、ロイコ化合物
を含む組成物から成る可逆的記録層を有することを特徴
とするカードを提供することにより達成されることを見
出した。
以下に本発明を更に具体的に説明する。
本発明における可逆性記録層は、熱エネルギー(h
1)、すなわち1〜10ミリ秒間、高温、好ましくは300℃
以上の加熱、により有色の画像(文字を含む)を形成す
る。この画像は、別の熱エネルギー(h2)、すなわち1
秒間以上、比較的低温(顕消色剤の融点付近又はそれ以
上の温度、例えば100〜200℃)の加熱、によって消去可
能であり、画像を消去した当該記録層に再度前記熱エネ
ルギー(h1)を作用させると、再び画像が形成される。
この画像の形成と消去は繰り返し行なうことが可能であ
る。この記録層は熱エネルギーを作用させない限り、画
像形成状態、または、画像消去状態を保持している。形
成した画像を消去した後の地肌は、当該画像形成前の地
肌の状態と比し、何等遜色のないものであり、可逆性記
録層として優れたものである。
本発明に用いられる可逆性記録層はフェノール性水酸
基及びカルボキシル基の少なくとも一つを有し、かつア
ミノ基を官能基として又は塩化合物の一部として有する
両性化合物と、ロイコ化合物を含む組成物からなるもの
であり、特に前記両性化合物がフェノール性水酸基及び
カルボキシル基の少なくとも一つとアミノ基を有しかつ
下記一般式[1]で表わされる化合物、又は、少なくと
も1つのフェノール性水酸基及び/又はカルボキシル基
を有する化合物と、脂肪族アミンとの塩又は錯塩である
ものが好ましい。
[式中、Xは水酸基あるいはカルボキシル基を表わ
し、Rは水素原子あるいは水酸基を表わす。] 本発明においてフェノール性水酸基及びカルボキシル
基の少なくとも一つを有し、かつアミノ基を官能基とし
て又は塩化合物の一部として有する両性化合物として
は、好ましくは、フェノール性水酸基及びカルボキシル
基の少なくとも1つとアミノ基を有しかつ前記一般式
[1]で表わされる化合物、又は、少なくとも1つのフ
ェノール性水酸基及び/又はカルボキシル基を有する化
合物と脂肪族アミンとの塩又は錯塩が挙げられる。
フェノール性水酸基及びカルボキシル基の少なくとも
1つとアミノ基を有し、かつ前記一般式[1]で表わさ
れる両性化合物としては、好ましくは、下記一般式
[2]で表わされるアミノフェノールあるいはアミノ安
息香酸または下記一般式[3]で表わされるヒドロキシ
アミノ安息香酸が挙げられる。
(式中、Xは水酸基あるいはカルボキシル基を表わ
す。) 上記一般式[2]で表されるアミノフェノールあるい
はアミノ安息香酸としては、具体的には2−アミノフェ
ノール、3−アミノフェノール、4−アミノフェノール
等のアミノフェノール、2−アミノ安息香酸、3−アミ
ノ安息香酸、4−アミノ安息香酸等のアミノ安息香酸を
あげることができる。
一般式[3]で表わされるヒドロキシアミノ安息香酸
としては、例えば2−ヒドロキシ−3−アミノ安息香
酸、2−アミノ−3−ヒドロキシ安息香酸、2−アミノ
−4−ヒドロキシ安息香酸、2−ヒドロキシ−4−アミ
ノ安息香酸、2−ヒドロキシ−6−アミノ安息香酸、3
−アミノ−4−ヒドロキシ安息香酸、3−ヒドロキシ−
5−アミノ安息香酸等をあげることができる。
また、少なくとも1つのフェノール性水酸基及び/又
はカルボキシル基を有する化合物と脂肪族アミンとの塩
又は錯塩を形成する少なくとも1つのフェノール性水酸
基及び/又はカルボキシル基を有する化合物としては、
好ましくは下記一般式[A]又は[B]で表わされる化
合物及びこれらの化合物のエステル化合物が挙げられ
る。
(式中、nは1〜3の整数、好ましくは2又は3を表わ
す。) (式中、R1は水素原子又はメチル基を表わし、n1は0〜
6の整数を表わす。) 上記一般式[A]で表わされる化合物としては具体的
には以下のようなものが挙げられる。
n=1;2−ヒドロキシ安息香酸、3−ヒドロキシ安息香
酸、4−ヒドロキシ安息香酸等 n=2;3,4−ジヒドロキシ安息香酸 3,5−ジヒドロキシ安息香酸 2,3−ジヒドロキシ安息香酸 2,4−ジヒドロキシ安息香酸 2,5−ジヒドロキシ安息香酸 2,6−ジヒドロキシ安息香酸 3,6−ジヒドロキシ安息香酸 4,5−ジヒドロキシ安息香酸 4,6−ジヒドロキシ安息香酸 4−ヒドロキシサリチル酸 5−ヒドロキシサリチル酸等 n=3;没食子酸等 また上記一般式[A]で表わされる化合物のエステル
化合物としては、具体的には没食子酸ヘキシル、没食子
酸ヘプチル、没食子酸オクチル、没食子酸ノニル、没食
子酸デシル、没食子酸ウンデシル、没食子酸ラウリル、
没食子酸トリデシル、没食子酸テトラデシル、没食子酸
ペンタデシル、没食子酸セチル、没食子酸ヘプタデシ
ル、没食子酸ステアリル等が挙げられる。
また上記一般式[B]で表わされる化合物としては、
具体的には下記のものが挙げられる。
・2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン酸 ・2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸 ・3,3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸 ・4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン酸 ・4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン酸 ・5,5−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン酸 ・5,5−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサン酸 ・6,6−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン酸 ・7,7−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン酸 ・8,8−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オクタン酸 ・7,7−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オクタン酸 ・8,8−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ノナン酸 本発明において前記塩又は錯塩を形成する脂肪族アミ
ンとしては、下記一般式[C]又は[D]で表わされる
化合物が挙げられる。
R2NH2[C] (式中、R2は炭素原子数8個以上のアルキル基を表わ
す。) (式中、R3は水素原子、アルキル基、ハロゲン原子又は
アルコキシ基を表わし、n2は1〜18の整数を表わす。) 上記一般式[C]で表わされる脂肪族アミンとして
は、具体的にはオクチルアミン、ノニルアミン、デシル
アミン、ウンデシルアミン、ラウリルアミン、トリデシ
ルアミン、テトラデシルアミン、ペンタデシルアミン、
ヘプタデシルアミン、セチルアミン、ステアリルアミ
ン、ヘキシルアミン、ヘプチルアミン等が挙げられ、一
般式[D]で表わされる脂肪族アミンとしては具体的に
はベンジルアミン、2−フェニルエチルアミン、3−フ
ェニルプロピルアミン、4−フェニルブチルアミン、5
−フェニルペンチルアミン、6−フェニルヘキシルアミ
ン、7−フェニルヘプチルアミン、8−フェニルオクチ
ルアミン、9−フェニルノニルアミン、10−フェニルデ
シルアミン、11−フェニルウンデシルアミン、12−フェ
ニルドデシルアミン、13−フェニルトリデシルアミン、
14−フェニルテトラデシルアミン、15−フェニルペンタ
デシルアミン、16−フェニルヘキサデシルアミン、17−
フェニルヘプタデシルアミン、18−フェニルオクタデシ
ルアミン、メチルベンジルアミン、2−トリエチルアミ
ン、3−トリルプロピルアミン、4−トリルブチルアミ
ン、5−トリルペンチルアミン、6−トリルヘキシルア
ミン、7−トリルヘプチルアミン、8−トリルオクチル
アミン、9−トリルノニルアミン、10−トリルデシルア
ミン、11−トリルウンデシルアミン、12−トリルドデシ
ルアミン、13−トリルトリデシルアミン、14−トリルテ
トラデシルアミン、15−トリルペンタデシルアミン、16
−トリルヘキサデシルアミン、17−トリルヘプタデシル
アミン、18−トリルオクタデシルアミン、クロロベンジ
ルアミン、2−クロロフェニルエチルアミン、ブロモベ
ンジルアミン、2−ブロモフェニルエチルアミン、メト
キシベンジルアミン、エトキシベンジルアミン等が挙げ
られる。
本発明において上記一般式[C]におけるR2の炭素原
子数が7以下の場合は融点が高くなり消色しにくい場合
があり好ましくない。
本発明において上記の如き塩又は錯塩として好ましく
は下記一般式[4]で表わされるジヒドロキシ安息香酸
と炭素原子数8以上のアルキル基を有する高級脂肪族ア
ミンとの塩、下記一般式[5]で表わされる没食子酸と
高級脂肪族アミンとの塩、下記一般式[6]で表わされ
るヒドロキシ安息香酸、又はジヒドロキシ安息香酸と脂
肪族アミンとの塩、下記一般式[7]で表わされる没食
子酸と脂肪族アミンとの塩、下記一般式[8]で表わさ
れるビス(ヒドロキシフェニル)酢酸、またはビス(ヒ
ドロキシフェニル)酪酸と高級脂肪族アミンとの塩、下
記一般式[9]で表わされる2個のヒドロキシフェニル
基を有する脂肪族カルボン酸と脂肪族アミンとの塩、又
は下記一般式[10]で表わされる没食子酸エステルと高
級脂肪族アミンとの錯塩が挙げられる。
(式中、R4は炭素原子数8以上のアルキル基を表わ
す。) (式中、R5は炭素原子数8以上のアルキル基を表わ
す。) (式中、R6は水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、又
はアルコキシ基、n2は1又は2、n3は1から18の整数を
表す。) (式中、R7は水素原子、アルキル基、ハロゲン原子又は
アルコキシ基、n4は1から18の整数を表わす。) (式中、R8は水素原子またはメチル基、R9は炭素原子数
8以上のアルキル基を表わす。) (式中、R10は水素原子またはメチル基、R11は水素原
子、アルキル基、ハロゲン原子又はアルコキシ基、n5
0〜6の整数、n6は1〜18の整数を表わす。) (但し、R12及びR13はそれぞれ炭素原子数8以上のアル
キル基を表わす。) 本発明の可逆性記録層において、上記両性化合物と共
に用いられるロイコ化合物の具体例としては、クリスタ
ルバイオレットラクトン、3−インドリノ−3−p−ジ
メチルアミノフェニル−6−ジメチルアミノフタリド、
3−ジエチルアミン−7−クロロフルオラン、2−(2
−フルオロフェニルアミン)−6−ジエチルアミノフル
オラン、2−(2−フルオロフェニルアミノ)−6−ジ
−n−ブチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−
7−シクロヘキシルアミノフルオラン、3−ジエチルア
ミノ−5−メチル−7−t−ブチルフルオラン、3−ジ
エチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−p−ブチルアニ
リノフルオラン、3−シクロヘキシルアミノ−6−クロ
ロフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−
エチル−p−トルイジノ)−フルオラン、3−ピロリジ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピロリ
ジノ−7−シクロヘキシルアミノフルオラン、3−N−
メチルシクロヘキシルアミノ−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−N−エチルペンチルアミノ−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン等をあげることができ
る。
また、本発明の可逆性記録層は更にバインダーを含有
することができるが、このようなバインダーとしては水
または有機溶剤に溶解する一般に用いられる高分子材料
を使用することができる。このような高分子材料として
は具体的には、ポリビニルアルコール、メチルセルロー
ス、エチルセルロース、酢酸セルロース、ポリスチレ
ン、ポリ塩化ビニル、線状の飽和ポリエステル、ポリメ
タクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル等のメタク
リル樹脂の単独又は共重合物、ポリウレタン、ポリブチ
ラール、ニトロセルロース等の熱可塑性樹脂が使用でき
る。
本発明の記録層における上記の如き各成分の含有量と
しては本発明の両性化合物1重量部に対し、ロイコ化合
物0.1〜1重量部であり、またバインダー2重量部以下
が好ましい。
次に本発明の記録層を支持体上に塗工する方法として
は、具体的には、水又は有機溶剤にて均一に分散もしく
は溶解した塗液中にバインダーを溶解させ、必要に応じ
て、液性改良剤として増粘剤や白色顔料等を添加して成
る記録層塗工液を紙、プラスチックフィルム又はシート
等のカード支持体上に、バー塗布、ブレード塗布、エア
ーナイフ塗布、グラビア塗布、ロールコーティング等の
塗布法により塗布、乾燥して記録層を設ける方法が用い
られる。この際、乾燥後の塗布量としては4〜10g/m2
好適である。
さらに、支持体上にロイコ化合物、本発明の両性化合
物、およびバインダーから成る記録層上にサーマルヘッ
ドマッチング性(サーマルヘッドへのカス付着、スティ
ッキング)の改良、あるいは記録層の耐久性を付与する
目的で保護層を設けても何等本発明の記録体の特性を損
なうことはない。例えば、保護層成分として、無色無機
顔料あるいはワックス類等のフィラーと当該記録層バイ
ンダーに使用する熱可塑性樹脂、あるいは熱硬化性樹
脂、紫外線硬化樹脂との組合せが用いられる。
本発明による画像形成又は画像の消去の方法は、熱に
よるものであり、サーマルプリンター、熱反射複写装
置、ホットスタンパーや熱ロール等の装置を用いて行な
うことができる。
本発明の可逆性記録層の記録、即ち画像形成及び消去
原理は以下の通りである。すなわちフェノール性化合物
は熱エネルギーによって、無色のロイコ化合物のラクト
ン環を開環させ、無色から有色に色変化させる。然し、
ラクトン環が開環した有機化合物は、塩基性物質に接触
すると閉環して元のラクトン環のある無色の化合物に戻
る。フェノール性水酸基およびカルボキシル基の少なく
とも1つを有し、かつアミノ基を官能基として又は塩化
合物の一部として有する両性化合物、即ち、本発明の顕
減色剤は、無色のロイコ化合物に対し熱エネルギーの制
御のみで、ラクトン環を開環させて有色化合物にした
り、閉環させて無色のロイコ化合物に戻したりすること
ができる。この現象は、顕減色剤の構造とロイコ化合物
の可逆性によるものである。即ち、顕減色剤は、上記し
たように両性化合物であり、熱の作用によって酸の性質
を示したり、塩基の性質を示すためにロイコ化合物に対
して、顕色剤となったり、減色剤となったりするためで
ある。
本発明における非可視的記録手段としては好ましくは
磁気的記録手段又は電気的記録手段があるが、本発明の
カードはこれらのいずれかの手段による情報またはこれ
らの双方による情報を有するものを含む。
例えば、第1図は、磁気的記録手段を有するカードの
断面図である。
第1図において、1はカードの支持体であり、厚さ0.
3〜2.0mm程度の例えば、ポリ塩化ビニル等からなる剛性
プラスチックシートが使用できる。また、図から分るよ
うに、支持体1はカードの大きさを決定するもので、縦
横それぞれ4〜15cm程度の長方形のものが使用できる。
通常5.4cm×8.5cm程度のものである。
また2は上述の着色剤層であり、3は磁気的記録手段
を示している。磁気的記録手段3は、例えばフェライト
等の硬磁性体粉末を主成分とする塗工層で、磁気ヘッド
を接触又は近接させて磁化することにより、情報を記録
保存することができる。磁気的記録手段は、この硬磁性
体粉末をニトロセルロースやポリウレタン等の樹脂バイ
ンダーと共に溶剤に溶解又は分散して塗料とし、支持体
1上に塗布乾燥して形成することができる。あるいは、
この塗料を、一旦ポリエステルフィルム等のプラスチッ
クフィルム上に塗布乾燥した後、このフィルムを支持体
1に貼り合わせても良い。
また、第2図は、電気的記録手段を有するカードの断
面図である。第2図において、4は電気的記録手段で、
具体的にはICチップ等が使用できる。5は外部処理装置
と電気的記録手段4との導通を確保するための電極で、
蒸着又は溶着等の手段で形成できる。
電気的記録手段4駆動のための電力は、この電極5を
通じて、外部処理装置から送られる。また信号の伝達も
この電極5を通じて行なわれる。
なお、駆動のための電力、信号の伝達を電極5を通じ
て行なう代わりに、外部処理装置とICカードとの間の電
磁誘導によって行なうこともできる。この場合には、電
極5の代わりに、カード内部に電磁誘導用のコイルが一
又は二以上設けられる。
以上、第1図及び第2図共に、非可視的記録手段と着
色剤層がカードの同一面上にある例を示したが、両者が
互に反対面にあっても良いことは勿論である。
本発明のカードは具体的には、IDカード等の身分証明
用、又はクレジットカード、キャッシュカード、プリペ
イドカード、テレフォンカード等の金融取引カード等に
好ましく用いられ、特に後者において好ましく適用され
る。
[発明の効果] 以上詳細に説明したように、本発明により、磁気カー
ド、ICカード等の非可視的記録手段を有するカードにお
いて、記録内容又は処理内容を取引時又はその後次回取
引までの間、常に肉眼にて確認することのできる手段を
有するカードを提供することができる。
また、本発明により、確認のための帳票等が不要とな
るため、コスト面に優れ、廃棄上の問題のないカードを
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は磁気的記録手段を有する本発明のカードの1例
を示す概略断面図であり、第2図は電気的記録手段を有
する本発明のカードの1例を示す概略断面図である。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/28 - 5/38 C09K 9/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非可視的記録手段を有し、少なくとも一部
    に、フェノール性水酸基及びカルボキシル基の少なくと
    も1つを有し、かつアミノ基を官能基として又は塩化合
    物の一部として有する両性化合物と、ロイコ化合物を含
    む組成物から成る可逆的記録層を有することを特徴とす
    るカード。
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