JP2000168238A - カ―ド - Google Patents
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- JP2000168238A JP2000168238A JP2000002205A JP2000002205A JP2000168238A JP 2000168238 A JP2000168238 A JP 2000168238A JP 2000002205 A JP2000002205 A JP 2000002205A JP 2000002205 A JP2000002205 A JP 2000002205A JP 2000168238 A JP2000168238 A JP 2000168238A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】磁気カード、ICカード等の非可視的記録手段
を有するカードにおいて、記録内容又は処理内容を取引
時又はその後次回取引までの間、常に肉眼にて確認する
ことのできる手段を有するカードを提供する。 【構成】非可視的記録手段を有し、かつ少なくとも一部
に、1〜10ミリ秒間高温加熱することによって発色
し、かつ1秒間以上比較的低温加熱することによって消
色する可逆性記録層を有することを特徴とするカード。
を有するカードにおいて、記録内容又は処理内容を取引
時又はその後次回取引までの間、常に肉眼にて確認する
ことのできる手段を有するカードを提供する。 【構成】非可視的記録手段を有し、かつ少なくとも一部
に、1〜10ミリ秒間高温加熱することによって発色
し、かつ1秒間以上比較的低温加熱することによって消
色する可逆性記録層を有することを特徴とするカード。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気的又は電気的記録手
段を有するカードに関し、更に詳しくは加熱により発色
・消色を可逆的に行なう記録層を併せ有する上記カード
に関する。
段を有するカードに関し、更に詳しくは加熱により発色
・消色を可逆的に行なう記録層を併せ有する上記カード
に関する。
【0002】
【従来の技術】IDカード等の身分証明又はクレジット
カード、キャッシュカード、プリペードカード等の金融
取引等に用いられるカードは通常その情報量又は個人情
報としての秘密性のために磁気的記録手段又は電気的記
録手段等の非可視的手段によって記録されている。例え
ば磁気的記録手段によるカードとして磁気カードがあ
り、電気的記録手段によるカードとしてICカードがあ
る。
カード、キャッシュカード、プリペードカード等の金融
取引等に用いられるカードは通常その情報量又は個人情
報としての秘密性のために磁気的記録手段又は電気的記
録手段等の非可視的手段によって記録されている。例え
ば磁気的記録手段によるカードとして磁気カードがあ
り、電気的記録手段によるカードとしてICカードがあ
る。
【0003】このような非可視的記録手段を用いたカー
ドの場合、特に金融取引等においては、記録内容又は処
理内容が肉眼で確認できないため、その内容をその都度
又は適当なタイミングで取引明細書等の帳票に印字する
ことにより取引者の確認に供せられている。
ドの場合、特に金融取引等においては、記録内容又は処
理内容が肉眼で確認できないため、その内容をその都度
又は適当なタイミングで取引明細書等の帳票に印字する
ことにより取引者の確認に供せられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような帳票は、記
録内容又は処理内容が取引時又は取引後等に確認でき、
せいぜい、次回取引まで預金残高等の処理内容が保存さ
れていればその目的を達するものであり、通常はその後
不要となるものである。
録内容又は処理内容が取引時又は取引後等に確認でき、
せいぜい、次回取引まで預金残高等の処理内容が保存さ
れていればその目的を達するものであり、通常はその後
不要となるものである。
【0005】このため、不要となった帳票が大量に発生
し、コスト面、廃棄上等において種々の問題が発生し、
更に廃棄された帳票を他人が悪用する等の弊害も生じて
いる。
し、コスト面、廃棄上等において種々の問題が発生し、
更に廃棄された帳票を他人が悪用する等の弊害も生じて
いる。
【0006】従って、本発明の目的は、磁気カード、I
Cカード等の非可視的記録手段を有するカードにおい
て、記録内容又は処理内容を取引時又はその後次回取引
までの間、常に肉眼にて確認することのできる手段を有
するカードを提供することにある。
Cカード等の非可視的記録手段を有するカードにおい
て、記録内容又は処理内容を取引時又はその後次回取引
までの間、常に肉眼にて確認することのできる手段を有
するカードを提供することにある。
【0007】また、本発明は、記録内容又は処理内容の
確認のための帳票等を不要とし、この結果コスト面に優
れ、廃棄上の問題のないカードを提供することにある。
確認のための帳票等を不要とし、この結果コスト面に優
れ、廃棄上の問題のないカードを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前記課題に
鑑みて鋭意研究の結果、本発明の上記目的は、非可視的
記録手段を有し、かつ少なくとも一部に、1〜10ミリ
秒間高温加熱することによって発色し、かつ1秒間以上
比較的低温加熱することによって消色する可逆性記録層
を有することを特徴とするカードを提供することにより
達成されることを見出した。
鑑みて鋭意研究の結果、本発明の上記目的は、非可視的
記録手段を有し、かつ少なくとも一部に、1〜10ミリ
秒間高温加熱することによって発色し、かつ1秒間以上
比較的低温加熱することによって消色する可逆性記録層
を有することを特徴とするカードを提供することにより
達成されることを見出した。
【0009】以下に本発明を更に具体的に説明する。
【0010】本発明における可逆性記録層は、熱エネル
ギー(h1)、すなわち1〜10ミリ秒間、高温、好ま
しくは300℃以上の加熱、により有色の画像(文字を
含む)を形成する。この画像は、別の熱エネルギー(h
2)、すなわち1秒間以上、比較的低温(顕消色剤の融
点付近又はそれ以上の温度、例えば100〜200℃)
の加熱、によって消去可能であり、画像を消去した当該
記録層に再度前記熱エネルギー(h1)を作用させる
と、再び画像が形成される。この画像の形成と消去は繰
り返し行なうことが可能である。この記録層は熱エネル
ギーを作用させない限り、画像形成状態、または、画像
消去状態を保持している。形成した画像を消去した後の
地肌は、当該画像形成前の地肌の状態と比し、何等遜色
のないものであり、可逆性記録層として優れたものであ
る。
ギー(h1)、すなわち1〜10ミリ秒間、高温、好ま
しくは300℃以上の加熱、により有色の画像(文字を
含む)を形成する。この画像は、別の熱エネルギー(h
2)、すなわち1秒間以上、比較的低温(顕消色剤の融
点付近又はそれ以上の温度、例えば100〜200℃)
の加熱、によって消去可能であり、画像を消去した当該
記録層に再度前記熱エネルギー(h1)を作用させる
と、再び画像が形成される。この画像の形成と消去は繰
り返し行なうことが可能である。この記録層は熱エネル
ギーを作用させない限り、画像形成状態、または、画像
消去状態を保持している。形成した画像を消去した後の
地肌は、当該画像形成前の地肌の状態と比し、何等遜色
のないものであり、可逆性記録層として優れたものであ
る。
【0011】具体的には、本発明に用いられる可逆性記
録層としてはフェノール性水酸基及びカルボキシル基の
少なくとも一つを有し、かつアミノ基を官能基として又
は塩化合物の一部として有する両性化合物と、ロイコ化
合物を含む組成物からなるものが好ましく、特に前記両
性化合物がフェノール性水酸基及びカルボキシル基の少
なくとも一つとアミノ基を有しかつ下記一般式[1]で表
わされる化合物、又は、少なくとも1つのフェノール性
水酸基及び/又はカルボキシル基を有する化合物と、脂
肪族アミンとの塩又は錯塩であるものが好ましい。
録層としてはフェノール性水酸基及びカルボキシル基の
少なくとも一つを有し、かつアミノ基を官能基として又
は塩化合物の一部として有する両性化合物と、ロイコ化
合物を含む組成物からなるものが好ましく、特に前記両
性化合物がフェノール性水酸基及びカルボキシル基の少
なくとも一つとアミノ基を有しかつ下記一般式[1]で表
わされる化合物、又は、少なくとも1つのフェノール性
水酸基及び/又はカルボキシル基を有する化合物と、脂
肪族アミンとの塩又は錯塩であるものが好ましい。
【0012】
【化1】 [式中、Xは水酸基あるいはカルボキシル基を表わし、
Rは水素原子あるいは水酸基を表わす。] 本発明においてフェノール性水酸基及びカルボキシル基
の少なくとも一つを有し、かつアミノ基を官能基として
又は塩化合物の一部として有する両性化合物としては、
好ましくは、フェノール性水酸基及びカルボキシル基の
少なくとも1つとアミノ基を有しかつ前記一般式[1]で
表わされる化合物、又は、少なくとも1つのフェノール
性水酸基及び/又はカルボキシル基を有する化合物と脂
肪族アミンとの塩又は錯塩が挙げられる。
Rは水素原子あるいは水酸基を表わす。] 本発明においてフェノール性水酸基及びカルボキシル基
の少なくとも一つを有し、かつアミノ基を官能基として
又は塩化合物の一部として有する両性化合物としては、
好ましくは、フェノール性水酸基及びカルボキシル基の
少なくとも1つとアミノ基を有しかつ前記一般式[1]で
表わされる化合物、又は、少なくとも1つのフェノール
性水酸基及び/又はカルボキシル基を有する化合物と脂
肪族アミンとの塩又は錯塩が挙げられる。
【0013】フェノール性水酸基及びカルボキシル基の
少なくとも1つとアミノ基を有し、かつ前記一般式[1]
で表わされる両性化合物としては、好ましくは、下記一
般式[2]で表わされるアミノフェノールあるいはアミノ
安息香酸または下記一般式[3]で表わされるヒドロキシ
アミノ安息香酸が挙げられる。
少なくとも1つとアミノ基を有し、かつ前記一般式[1]
で表わされる両性化合物としては、好ましくは、下記一
般式[2]で表わされるアミノフェノールあるいはアミノ
安息香酸または下記一般式[3]で表わされるヒドロキシ
アミノ安息香酸が挙げられる。
【0014】
【化2】 (式中、Xは水酸基あるいはカルボキシル基を表わ
す。)
す。)
【0015】
【化3】 上記一般式[2]で表させるアミノフェノールあるいはア
ミノ安息香酸としては、具体的には2−アミノフェノー
ル、3−アミノフェノール、4−アミノフェノール等の
アミノフェノール、2−アミノ安息香酸、3−アミノ安
息香酸、4−アミノ安息香酸等のアミノ安息香酸をあげ
ることができる。
ミノ安息香酸としては、具体的には2−アミノフェノー
ル、3−アミノフェノール、4−アミノフェノール等の
アミノフェノール、2−アミノ安息香酸、3−アミノ安
息香酸、4−アミノ安息香酸等のアミノ安息香酸をあげ
ることができる。
【0016】一般式[3]で表されるヒドロキシアミノ安
息香酸としては、例えば2−ヒドロキシ−3−アミノ安
息香酸、2−アミノ−3−ヒドロキシ安息香酸、2−ア
ミノ−4−ヒドロキシ安息香酸、2−ヒドロキシ−4−
アミノ安息香酸、2−ヒドロキシ−6−アミノ安息香
酸、3−アミノ−4−ヒドロキシ安息香酸、3−ヒドロ
キシ−5−アミノ安息香酸等をあげることができる。
息香酸としては、例えば2−ヒドロキシ−3−アミノ安
息香酸、2−アミノ−3−ヒドロキシ安息香酸、2−ア
ミノ−4−ヒドロキシ安息香酸、2−ヒドロキシ−4−
アミノ安息香酸、2−ヒドロキシ−6−アミノ安息香
酸、3−アミノ−4−ヒドロキシ安息香酸、3−ヒドロ
キシ−5−アミノ安息香酸等をあげることができる。
【0017】また、少なくとも1つのフェノール性水酸
基及び/又はカルボキシル基を有する化合物と脂肪族ア
ミンとの塩又は錯塩を形成する少なくとも1つのフェノ
ール性水酸基及び/又はカルボキシル基を有する化合物
としては、好ましくは下記一般式[A]又は[B]で表わさ
れる化合物及びこれらの化合物のエステル化合物が挙げ
られる。
基及び/又はカルボキシル基を有する化合物と脂肪族ア
ミンとの塩又は錯塩を形成する少なくとも1つのフェノ
ール性水酸基及び/又はカルボキシル基を有する化合物
としては、好ましくは下記一般式[A]又は[B]で表わさ
れる化合物及びこれらの化合物のエステル化合物が挙げ
られる。
【0018】
【化4】 (式中、nは1〜3の整数、好ましくは2又は3を表わ
す。)
す。)
【0019】
【化5】 (式中、R1は水素原子又はメチル基を表わし、n1は0
〜6の整数を表わす。) 上記一般式[A]で表わされる化合物としては具体的に
は以下のようなものが挙げられる。
〜6の整数を表わす。) 上記一般式[A]で表わされる化合物としては具体的に
は以下のようなものが挙げられる。
【0020】n=1;2−ヒドロキシ安息香酸、3−ヒ
ドロキシ安息香酸、4−ヒドロキシ安息香酸等 n=2;3,4−ジヒドロキシ安息香酸 3,5−ジヒドロキシ安息香酸 2,3−ジヒドロキシ安息香酸 2,4−ジヒドロキシ安息香酸 2,5−ジヒドロキシ安息香酸 2,6−ジヒドロキシ安息香酸 3,6−ジヒドロキシ安息香酸 4,5−ジヒドロキシ安息香酸 4,6−ジヒドロキシ安息香酸 4−ヒドロキシサリチル酸 5−ヒドロキシサリチル酸等 n=3;没食子酸等。
ドロキシ安息香酸、4−ヒドロキシ安息香酸等 n=2;3,4−ジヒドロキシ安息香酸 3,5−ジヒドロキシ安息香酸 2,3−ジヒドロキシ安息香酸 2,4−ジヒドロキシ安息香酸 2,5−ジヒドロキシ安息香酸 2,6−ジヒドロキシ安息香酸 3,6−ジヒドロキシ安息香酸 4,5−ジヒドロキシ安息香酸 4,6−ジヒドロキシ安息香酸 4−ヒドロキシサリチル酸 5−ヒドロキシサリチル酸等 n=3;没食子酸等。
【0021】また上記一般式[A]で表わされる化合物の
エステル化合物としては、具体的には没食子酸ヘキシ
ル、没食子酸ヘプチル、没食子酸オクチル、没食子酸ノ
ニル、没食子酸デシル、没食子酸ウンデシル、没食子酸
ラウリル、没食子酸トリデシル、没食子酸テトラデシ
ル、没食子酸ペンタデシル、没食子酸セチル、没食子酸
ヘプタデシル、没食子酸ステアリル等が挙げられる。
エステル化合物としては、具体的には没食子酸ヘキシ
ル、没食子酸ヘプチル、没食子酸オクチル、没食子酸ノ
ニル、没食子酸デシル、没食子酸ウンデシル、没食子酸
ラウリル、没食子酸トリデシル、没食子酸テトラデシ
ル、没食子酸ペンタデシル、没食子酸セチル、没食子酸
ヘプタデシル、没食子酸ステアリル等が挙げられる。
【0022】また上記一般式[B]で表わされる化合物と
しては、具体的には下記のものが挙げられる。
しては、具体的には下記のものが挙げられる。
【0023】2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
エタン酸 2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸 3,3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸 4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン酸 4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン酸 5,5−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン酸 5,5−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサン酸 6,6−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン酸 7,7−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン酸 8,8−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オクタン酸 7,7−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オクタン酸 8,8−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ノナン酸。
エタン酸 2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸 3,3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸 4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン酸 4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン酸 5,5−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン酸 5,5−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサン酸 6,6−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン酸 7,7−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン酸 8,8−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オクタン酸 7,7−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オクタン酸 8,8−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ノナン酸。
【0024】本発明において前記塩又は錯塩を形成する
脂肪族アミンとしては、下記一般式[C]又は[D]で表わ
される化合物が挙げられる。
脂肪族アミンとしては、下記一般式[C]又は[D]で表わ
される化合物が挙げられる。
【0025】
【化6】 (式中、R2は炭素原子数8個以上のアルキル基を表わ
す。)
す。)
【0026】
【化7】 (式中、R3は水素原子、アルキル基、ハロゲン原子又
はアルコキシ基を表わし、n2は1〜18の整数を表わ
す。) 上記一般式[C]で表わされる脂肪族アミンとしては、具
体的にはオクチルアミン、ノニルアミン、デシルアミ
ン、ウンデシルアミン、ラウリルアミン、トリデシルア
ミン、テトラデシルアミン、ペンタデシルアミン、ヘプ
タデシルアミン、セチルアミン、ステアリルアミン、ヘ
キシルアミン、へプチルアミン等が挙げられる。
はアルコキシ基を表わし、n2は1〜18の整数を表わ
す。) 上記一般式[C]で表わされる脂肪族アミンとしては、具
体的にはオクチルアミン、ノニルアミン、デシルアミ
ン、ウンデシルアミン、ラウリルアミン、トリデシルア
ミン、テトラデシルアミン、ペンタデシルアミン、ヘプ
タデシルアミン、セチルアミン、ステアリルアミン、ヘ
キシルアミン、へプチルアミン等が挙げられる。
【0027】一般式[D]で表わされる脂肪族アミンとし
ては具体的にはベンジルアミン、2−フェニルエチルア
ミン、3−フェニルプロピルアミン、4−フェニルブチ
ルアミン、5−フェニルぺンチルアミン、6−フェニル
ヘキシルアミン、7−フェニルヘプチルアミン、8−フ
ェニルオクチルアミン、9−フェニルノニルアミン、1
0−フェニルデシルアミン、11−フェニルウンデシル
アミン、12−フェニルドデシルアミン、13−フェニ
ルトリデシルアミン、14−フェニルテトラデシルアミ
ン、15−フェニルペンタデシルアミン、16−フェニ
ルヘキサデシルアミン、17−フェニルヘプタデシルア
ミン、18−フェニルオクタデシルアミン、メチルベン
ジルアミン、2−トリエチルアミン、3−トリルプロピ
ルアミン、4−トリルブチルアミン、5−トリルペンチ
ルアミン、6−トリルヘキシルアミン、7−トリルヘプ
チルアミン、8−トリルオクチルアミン、9−トリルノ
ニルアミン、10−トリルデシルアミン、11−トリル
ウンデシルアミン、12−トリルドデシルアミン、13
−トリルトリデシルアミン、14−トリルテトラデシル
アミン、15−トリルペンタデシルアミン、16−トリ
ルヘキサデシルアミン、17−トリルヘプタデシルアミ
ン、18−トリルオクタデシルアミン、クロロベンジル
アミン、2−クロロフェニルエチルアミン、ブロモベン
ジルアミン、2−ブロモフェニルエチルアミン、メトキ
シベンジルアミン、エトキシベンジルアミン等が挙げら
れる。
ては具体的にはベンジルアミン、2−フェニルエチルア
ミン、3−フェニルプロピルアミン、4−フェニルブチ
ルアミン、5−フェニルぺンチルアミン、6−フェニル
ヘキシルアミン、7−フェニルヘプチルアミン、8−フ
ェニルオクチルアミン、9−フェニルノニルアミン、1
0−フェニルデシルアミン、11−フェニルウンデシル
アミン、12−フェニルドデシルアミン、13−フェニ
ルトリデシルアミン、14−フェニルテトラデシルアミ
ン、15−フェニルペンタデシルアミン、16−フェニ
ルヘキサデシルアミン、17−フェニルヘプタデシルア
ミン、18−フェニルオクタデシルアミン、メチルベン
ジルアミン、2−トリエチルアミン、3−トリルプロピ
ルアミン、4−トリルブチルアミン、5−トリルペンチ
ルアミン、6−トリルヘキシルアミン、7−トリルヘプ
チルアミン、8−トリルオクチルアミン、9−トリルノ
ニルアミン、10−トリルデシルアミン、11−トリル
ウンデシルアミン、12−トリルドデシルアミン、13
−トリルトリデシルアミン、14−トリルテトラデシル
アミン、15−トリルペンタデシルアミン、16−トリ
ルヘキサデシルアミン、17−トリルヘプタデシルアミ
ン、18−トリルオクタデシルアミン、クロロベンジル
アミン、2−クロロフェニルエチルアミン、ブロモベン
ジルアミン、2−ブロモフェニルエチルアミン、メトキ
シベンジルアミン、エトキシベンジルアミン等が挙げら
れる。
【0028】本発明において上記一般式[C]におけるR
2の炭素原子数が7以下の場合は融点が高くなり消色し
にくい場合があり好ましくない。
2の炭素原子数が7以下の場合は融点が高くなり消色し
にくい場合があり好ましくない。
【0029】本発明において上記の如き塩又は錯塩とし
て好ましくは下記一般式[4]で表わされるジヒドロキ
シ安息香酸と炭素原子数8以上のアルキル基を有する高
級脂肪族アミンとの塩、下記一般式[5]で表わさせる没
食子酸と高級脂肪族アミンとの塩、下記一般式[6]で表
わされるヒドロキシ安息香酸、又はジヒドロキシ安息香
酸と脂肪族アミンとの塩、下記一般式[7]で表わされる
没食子酸と脂肪族アミンとの塩、下記一般式[8]で表わ
されるビス(ヒドロキシフェニル)酢酸、またはビス
(ヒドロキシフェニル)酪酸と高級脂肪族アミンとの
塩、下記一般式[9]で表わされる2個のヒドロキシフェ
ニル基を有する脂肪族カルボン酸と脂肪族アミンとの
塩、又は下記一般式[10]で表わされる没食子酸エステ
ルと高級脂肪族アミンとの錯塩が挙げられる。
て好ましくは下記一般式[4]で表わされるジヒドロキ
シ安息香酸と炭素原子数8以上のアルキル基を有する高
級脂肪族アミンとの塩、下記一般式[5]で表わさせる没
食子酸と高級脂肪族アミンとの塩、下記一般式[6]で表
わされるヒドロキシ安息香酸、又はジヒドロキシ安息香
酸と脂肪族アミンとの塩、下記一般式[7]で表わされる
没食子酸と脂肪族アミンとの塩、下記一般式[8]で表わ
されるビス(ヒドロキシフェニル)酢酸、またはビス
(ヒドロキシフェニル)酪酸と高級脂肪族アミンとの
塩、下記一般式[9]で表わされる2個のヒドロキシフェ
ニル基を有する脂肪族カルボン酸と脂肪族アミンとの
塩、又は下記一般式[10]で表わされる没食子酸エステ
ルと高級脂肪族アミンとの錯塩が挙げられる。
【0030】
【化8】 (式中、R4は炭素原子数8以上のアルキル基を表わ
す。)
す。)
【0031】
【化9】 (式中、R5は炭素原子数8以上のアルキル基を表わ
す。)
す。)
【0032】
【化10】 (式中、R6は水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、
又はアルコキシ基、n2は1又は2、n3は1から18の
整数を表わす。)
又はアルコキシ基、n2は1又は2、n3は1から18の
整数を表わす。)
【0033】
【化11】 (式中、R7は水素原子、アルキル基、ハロゲン原子又
はアルコキシ基、n4は1から18の整数を表わす。)
はアルコキシ基、n4は1から18の整数を表わす。)
【0034】
【化12】 (式中、R8は水素原子またはメチル基、R9は炭素原子
数8以上のアルキル基を表わす。)
数8以上のアルキル基を表わす。)
【0035】
【化13】 (式中、R10は水素原子またはメチル基、R11は水素原
子、アルキル基、ハロゲン原子又はアルコキシ基、n5
は0〜6の整数、n6は1〜18の整数を表わす。)
子、アルキル基、ハロゲン原子又はアルコキシ基、n5
は0〜6の整数、n6は1〜18の整数を表わす。)
【0036】
【化14】 (但し、R12及びR13はそれぞれ炭素原子数8以上のア
ルキル基を表わす。)本発明の可逆性記録層において、
上記両性化合物と共に用いられるロイコ化合物の具体例
としては、次のものが挙げられる。クリスタルバイオレ
ットラクトン、3−インドリノ−3−p−ジメチルアミ
ノフェニル−6−ジメチルアミノフタリド、3−ジエチ
ルアミノ−7−クロロフルオラン、2−(2−フルオロ
フェニルアミノ)−6−ジエチルアミノフルオラン、2
−(2−フルオロフェニルアミノ)−6−ジ−n−ブチ
ルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−シクロ
へキシルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−5−
メチル−7−t−ブチルフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−6−メチル−7−p−ブチルアニリノフルオ
ラン、3−シクロヘキシルアミノ−6−クロロフルオラ
ン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−エチル−p
−トルイジノ)−フルオラン、3−ピロリジノ−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、3−ピロリジノ−7−
シクロヘキシルアミノフルオラン、3−N−メチルシク
ロへキシルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−N−エチルペンチルアミノ−6−メチル−7−
アニリノフルオラン
ルキル基を表わす。)本発明の可逆性記録層において、
上記両性化合物と共に用いられるロイコ化合物の具体例
としては、次のものが挙げられる。クリスタルバイオレ
ットラクトン、3−インドリノ−3−p−ジメチルアミ
ノフェニル−6−ジメチルアミノフタリド、3−ジエチ
ルアミノ−7−クロロフルオラン、2−(2−フルオロ
フェニルアミノ)−6−ジエチルアミノフルオラン、2
−(2−フルオロフェニルアミノ)−6−ジ−n−ブチ
ルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−シクロ
へキシルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−5−
メチル−7−t−ブチルフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−6−メチル−7−p−ブチルアニリノフルオ
ラン、3−シクロヘキシルアミノ−6−クロロフルオラ
ン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−エチル−p
−トルイジノ)−フルオラン、3−ピロリジノ−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、3−ピロリジノ−7−
シクロヘキシルアミノフルオラン、3−N−メチルシク
ロへキシルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−N−エチルペンチルアミノ−6−メチル−7−
アニリノフルオラン
【0037】また、本発明の可逆性記録層は更にバイン
ダーを含有することができるが、このようなバインダー
としては水または有機溶剤に溶解する一般に用いられる
高分子材料を使用することができる。このような高分子
材料としては具体的には、ポリビニルアルコール、メチ
ルセルロース、エチルセルロース、酢酸セルロース、ポ
リスチレン、ポリ塩化ビニル、線状の飽和ポリエステ
ル、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル
等のメタクリル樹脂の単独又は共重合物、ポリウレタ
ン、ポリブチラール、ニトロセルロース等の熱可塑性樹
脂が使用できる。
ダーを含有することができるが、このようなバインダー
としては水または有機溶剤に溶解する一般に用いられる
高分子材料を使用することができる。このような高分子
材料としては具体的には、ポリビニルアルコール、メチ
ルセルロース、エチルセルロース、酢酸セルロース、ポ
リスチレン、ポリ塩化ビニル、線状の飽和ポリエステ
ル、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル
等のメタクリル樹脂の単独又は共重合物、ポリウレタ
ン、ポリブチラール、ニトロセルロース等の熱可塑性樹
脂が使用できる。
【0038】本発明の記録層における上記の如き各成分
の含有量としては本発明の両性化合物1重量部に対し、
ロイコ化合物0.1〜1重量部であり、またバインダー
2重量部以下が好ましい。
の含有量としては本発明の両性化合物1重量部に対し、
ロイコ化合物0.1〜1重量部であり、またバインダー
2重量部以下が好ましい。
【0039】次に本発明の記録層を支持体上に塗工する
方法としては、具体的には、水又は有機溶剤にて均一に
分散もしくは溶解した塗液中にバインダーを溶解させ、
必要に応じて、液性改良剤として増粘剤や白色顔料等を
添加して成る記録層塗工液を紙、プラスチックフィルム
又はシート等のカード支持体上に、バー塗布、ブレード
塗布、エアーナイフ塗布、グラビア塗布、ロールコーテ
ィング等の塗布法により塗布、乾燥して記録層を設ける
方法が用いられる。この際、乾燥後の塗布量としては4
〜10g/m2が好適である。
方法としては、具体的には、水又は有機溶剤にて均一に
分散もしくは溶解した塗液中にバインダーを溶解させ、
必要に応じて、液性改良剤として増粘剤や白色顔料等を
添加して成る記録層塗工液を紙、プラスチックフィルム
又はシート等のカード支持体上に、バー塗布、ブレード
塗布、エアーナイフ塗布、グラビア塗布、ロールコーテ
ィング等の塗布法により塗布、乾燥して記録層を設ける
方法が用いられる。この際、乾燥後の塗布量としては4
〜10g/m2が好適である。
【0040】さらに、支持体上にロイコ化合物、本発明
の両性化合物、およびバインダーから成る記録層上にサ
ーマルヘッドマッチング性(サーマルヘッドへのカス付
着、スティッキング)の改良、あるいは記録層の耐久性
を付与する目的で保護層を設けても何等本発明の記録体
の特牲を損なうことはない。例えば、保護層成分とし
て、無色無機顔料あるいはワックス類等のフィラーと当
該記録層バインダーに使用する熱可塑性樹脂、あるいは
熱硬化性樹脂、紫外線硬化樹脂との組合わせが用いられ
る。
の両性化合物、およびバインダーから成る記録層上にサ
ーマルヘッドマッチング性(サーマルヘッドへのカス付
着、スティッキング)の改良、あるいは記録層の耐久性
を付与する目的で保護層を設けても何等本発明の記録体
の特牲を損なうことはない。例えば、保護層成分とし
て、無色無機顔料あるいはワックス類等のフィラーと当
該記録層バインダーに使用する熱可塑性樹脂、あるいは
熱硬化性樹脂、紫外線硬化樹脂との組合わせが用いられ
る。
【0041】本発明による画像形成又は画像の消去の方
法は、熱によるものであり、サーマルプリンター、熱反
射複写装置、ホットスタンパーや熱ロール等の装置を用
いて行うことができる。
法は、熱によるものであり、サーマルプリンター、熱反
射複写装置、ホットスタンパーや熱ロール等の装置を用
いて行うことができる。
【0042】本発明の可逆性記録層の記録、即ち画像形
成及び消去原理は以下の通りである。すなわちフェノー
ル性化合物は熱エネルギーによって、無色のロイコ化合
物のラクトン環を開環させ、無色から有色に色変化させ
る。然し、ラクトン環が開環した有機化合物は、塩基性
物質に接触すると閉環して元のラクトン環のある無色の
化合物に戻る。フェノール性水酸基及びカルボキシル基
の少なくとも1つを有し、かつアミノ基を官能基として
又は塩化合物の一部として有する両性化合物、即ち、本
発明の顕減色剤は、無色のロイコ化合物に対し熱エネル
ギーの制御のみで、ラクトン環を開環させて有色化合物
にしたり、閉環させて無色のロイコ化合物に戻したりす
ることができる。この現象は、顕減色剤の構造とロイコ
化合物の可逆性によるものである。即ち、顕減色剤は、
上記したように両性化合物であり、熱の作用によって酸
の性質を示したり、塩基の性質を示すためにロイコ化合
物に対して、顕色剤となったり、減色剤となったりする
ためである。
成及び消去原理は以下の通りである。すなわちフェノー
ル性化合物は熱エネルギーによって、無色のロイコ化合
物のラクトン環を開環させ、無色から有色に色変化させ
る。然し、ラクトン環が開環した有機化合物は、塩基性
物質に接触すると閉環して元のラクトン環のある無色の
化合物に戻る。フェノール性水酸基及びカルボキシル基
の少なくとも1つを有し、かつアミノ基を官能基として
又は塩化合物の一部として有する両性化合物、即ち、本
発明の顕減色剤は、無色のロイコ化合物に対し熱エネル
ギーの制御のみで、ラクトン環を開環させて有色化合物
にしたり、閉環させて無色のロイコ化合物に戻したりす
ることができる。この現象は、顕減色剤の構造とロイコ
化合物の可逆性によるものである。即ち、顕減色剤は、
上記したように両性化合物であり、熱の作用によって酸
の性質を示したり、塩基の性質を示すためにロイコ化合
物に対して、顕色剤となったり、減色剤となったりする
ためである。
【0043】本発明における非可視的記録手段としては
好ましくは磁気的記録手段又は電気的記録手段がある
が、本発明のカードはこれらのいずれかの手段による情
報またはこれらの双方による情報を有するものを含む。
好ましくは磁気的記録手段又は電気的記録手段がある
が、本発明のカードはこれらのいずれかの手段による情
報またはこれらの双方による情報を有するものを含む。
【0044】例えば、図1は、磁気的記録手段を有する
カードの断面図である。図1において、1はカードの支
持体であり、厚さ0.3〜2.0mm程度の例えば、ポリ
塩化ビニル等からなる剛性プラスチックシートが使用で
きる。また、図から分るように、支持体1はカードの大
きさを決定するもので、縦横それぞれ4〜15cm程度の
長方形のものが使用できる。通常5.4cm×8.5cm程
度のものである。
カードの断面図である。図1において、1はカードの支
持体であり、厚さ0.3〜2.0mm程度の例えば、ポリ
塩化ビニル等からなる剛性プラスチックシートが使用で
きる。また、図から分るように、支持体1はカードの大
きさを決定するもので、縦横それぞれ4〜15cm程度の
長方形のものが使用できる。通常5.4cm×8.5cm程
度のものである。
【0045】また2は上述の着色剤層であり、3は磁気
的記録手段を示している。磁気的記録手段3は、例えば
フェライト等の硬磁性体粉末を主成分とする塗工層で、
磁気ヘッドを接触又は近接させて磁化することにより、
情報を記録保存することができる。磁気的記録手段は、
この硬磁性体粉末をニトロセルロースやポリウレタン等
の樹脂バインダーと共に溶剤に溶解または分散して塗料
とし、支持体1上に塗布乾燥して形成することができ
る。あるいは、この塗料を、一旦ポリエステルフィルム
等のプラスチックフィルム上に塗布乾燥した後、このフ
ィルムを支持体1に貼り合わせても良い。
的記録手段を示している。磁気的記録手段3は、例えば
フェライト等の硬磁性体粉末を主成分とする塗工層で、
磁気ヘッドを接触又は近接させて磁化することにより、
情報を記録保存することができる。磁気的記録手段は、
この硬磁性体粉末をニトロセルロースやポリウレタン等
の樹脂バインダーと共に溶剤に溶解または分散して塗料
とし、支持体1上に塗布乾燥して形成することができ
る。あるいは、この塗料を、一旦ポリエステルフィルム
等のプラスチックフィルム上に塗布乾燥した後、このフ
ィルムを支持体1に貼り合わせても良い。
【0046】また図2は、電気的記録手段を有するカー
ドの断面図である。図2において、4は電気的記録手段
で、具体的にはICチップ等が使用できる。5は外部処
理装置と電気的記録手段4との導通を確保するための電
極で、蒸着又は溶着等の手段で形成できる。
ドの断面図である。図2において、4は電気的記録手段
で、具体的にはICチップ等が使用できる。5は外部処
理装置と電気的記録手段4との導通を確保するための電
極で、蒸着又は溶着等の手段で形成できる。
【0047】電気的記録手段4駆動のための電力は、こ
の電極5を通じて、外部処理装置から送られる。また信
号の伝達もこの電極5を通じて行われる。
の電極5を通じて、外部処理装置から送られる。また信
号の伝達もこの電極5を通じて行われる。
【0048】なお、駆動のための電力、信号の伝達を電
極5を通じて行う代わりに、外部処理装置とICカード
の間の電磁誘導によって行うこともできる。この場合に
は、電極5の代わりに、カード内部に電磁誘導用のコイ
ルが一又は二以上設けられる。
極5を通じて行う代わりに、外部処理装置とICカード
の間の電磁誘導によって行うこともできる。この場合に
は、電極5の代わりに、カード内部に電磁誘導用のコイ
ルが一又は二以上設けられる。
【0049】以上、図1及び図2共に、非可視的記録手
段と着色剤層がカードの同一面上にある例を示したが、
両者が互に反対面にあっても良いことは勿論である。
段と着色剤層がカードの同一面上にある例を示したが、
両者が互に反対面にあっても良いことは勿論である。
【0050】本発明のカードは具体的には、IDカード
等の身分証明用、又はクレジットカード、キャッシュカ
ード、プリペードカード、テレフォンカード等の金融取
引カード等に好ましく用いられ、特に後者において好ま
しく適用される。
等の身分証明用、又はクレジットカード、キャッシュカ
ード、プリペードカード、テレフォンカード等の金融取
引カード等に好ましく用いられ、特に後者において好ま
しく適用される。
【0051】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
り、磁気カード、ICカード等の非可視的記録手段を有
するカードにおいて、記録内容又は処理内容を取引時又
はその後次回取引までの間、常に肉眼にて確認すること
のできる手段を有するカードを提供することができる。
り、磁気カード、ICカード等の非可視的記録手段を有
するカードにおいて、記録内容又は処理内容を取引時又
はその後次回取引までの間、常に肉眼にて確認すること
のできる手段を有するカードを提供することができる。
【0052】また、本発明により、確認のための帳票等
が不要となるため、コスト面に優れ、廃棄上の問題のな
いカードを提供することができる。
が不要となるため、コスト面に優れ、廃棄上の問題のな
いカードを提供することができる。
【図1】磁気的記録手段を有する本発明のカードの1例
を示す概略断面図である。
を示す概略断面図である。
【図2】電気的記録手段を有する本発明のカードの1例
を示す概略断面図である。
を示す概略断面図である。
1 支持体 2 着色剤層 3 磁気記録手段 4 電気的記録手段 5 電極
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年2月4日(2000.2.4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】従って、本発明の目的は、磁気カード、I
Cカード等の非可視的記録手段を有するカードにおい
て、記録内容又は処理内容を取引時又はその後次回取引
までの間、常に肉眼にて確認することのできる手段を有
し、かつ、確認することのできる手段部が外的接触等か
ら保護され、繰り返し使用に耐えうる耐久性を有する保
護手段を有するカードを提供することにある。
Cカード等の非可視的記録手段を有するカードにおい
て、記録内容又は処理内容を取引時又はその後次回取引
までの間、常に肉眼にて確認することのできる手段を有
し、かつ、確認することのできる手段部が外的接触等か
ら保護され、繰り返し使用に耐えうる耐久性を有する保
護手段を有するカードを提供することにある。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前記課題に
鑑みて鋭意研究の結果、本発明の上記目的は、非可視的
記録手段を有し、かつ少なくとも一部に、熱エネルギー
を与えることにより発色し、また別の熱エネルギーを与
えることにより消色すると共に、熱エネルギーを作用さ
せない限り発色状態または消色状態を維持する可逆性記
録層と、この可逆性記録層上に設けられた保護層とを備
えていることを特徴とするカードを提供することにより
達成されることを見出した。
鑑みて鋭意研究の結果、本発明の上記目的は、非可視的
記録手段を有し、かつ少なくとも一部に、熱エネルギー
を与えることにより発色し、また別の熱エネルギーを与
えることにより消色すると共に、熱エネルギーを作用さ
せない限り発色状態または消色状態を維持する可逆性記
録層と、この可逆性記録層上に設けられた保護層とを備
えていることを特徴とするカードを提供することにより
達成されることを見出した。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】さらに、支持体上にロイコ化合物、本発明
の両性化合物、およびバインダーから成る記録層上にサ
ーマルヘッドマッチング性(サーマルヘッドのカス付
着、スティッキング)の改良、あるいは記録層の耐久性
を付与する目的で保護層を設ける。前記保護層の成分と
しては、例えば無色無機顔料あるいはワックス類等のフ
ィラーと当該記録層バインダーに使用する熱可塑性樹
脂、あるいは熱硬化性樹脂、紫外線硬化樹脂との組合わ
せが用いられる。なお、前記保護層が記録層上に設けら
れていても何ら本発明の記録体の特性を損なうことはな
い。
の両性化合物、およびバインダーから成る記録層上にサ
ーマルヘッドマッチング性(サーマルヘッドのカス付
着、スティッキング)の改良、あるいは記録層の耐久性
を付与する目的で保護層を設ける。前記保護層の成分と
しては、例えば無色無機顔料あるいはワックス類等のフ
ィラーと当該記録層バインダーに使用する熱可塑性樹
脂、あるいは熱硬化性樹脂、紫外線硬化樹脂との組合わ
せが用いられる。なお、前記保護層が記録層上に設けら
れていても何ら本発明の記録体の特性を損なうことはな
い。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
り、磁気カード、ICカード等の非可視的記録手段を有
するカードにおいて、記録内容又は処理内容を取引時又
はその後次回取引までの間、常に肉眼にて確認すること
のできる手段を有し、かつ確認することのできる手段部
が外的接触等から保護され、繰り返し使用に耐えうる耐
久性を有する保護手段を有するカードを提供することが
できる。
り、磁気カード、ICカード等の非可視的記録手段を有
するカードにおいて、記録内容又は処理内容を取引時又
はその後次回取引までの間、常に肉眼にて確認すること
のできる手段を有し、かつ確認することのできる手段部
が外的接触等から保護され、繰り返し使用に耐えうる耐
久性を有する保護手段を有するカードを提供することが
できる。
Claims (4)
- 【請求項1】 非可視的記録手段を有し、かつ、少なく
とも一部に、熱エネルギーを与えることにより発色し、
また別の熱エネルギーを与えることにより消色すると共
に、熱エネルギーを作用させない限り発色状態または消
色状態を維持する可逆性記録層と、この可逆性記録層上
に設けられた保護層とを備えていることを特徴とするカ
ード。 - 【請求項2】 非可視的記録手段が磁気的記録手段であ
ることを特徴とする請求項1記載のカード。 - 【請求項3】 保護層が熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂又
は紫外線硬化性樹脂からなるバインダーを含むことを特
徴とする請求項1又は請求項2記載のカード。 - 【請求項4】 保護層がフィラーを含有することを特徴
とする請求項1〜3のいずれかに記載のカード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000002205A JP2000168238A (ja) | 2000-01-01 | 2000-01-11 | カ―ド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000002205A JP2000168238A (ja) | 2000-01-01 | 2000-01-11 | カ―ド |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11029732A Division JPH11286178A (ja) | 1999-02-08 | 1999-02-08 | カ―ド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000168238A true JP2000168238A (ja) | 2000-06-20 |
Family
ID=18531337
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000002205A Pending JP2000168238A (ja) | 2000-01-01 | 2000-01-11 | カ―ド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000168238A (ja) |
-
2000
- 2000-01-11 JP JP2000002205A patent/JP2000168238A/ja active Pending
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