JP2864665B2 - プレミアム引換用カード - Google Patents

プレミアム引換用カード

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JP2864665B2
JP2864665B2 JP2138873A JP13887390A JP2864665B2 JP 2864665 B2 JP2864665 B2 JP 2864665B2 JP 2138873 A JP2138873 A JP 2138873A JP 13887390 A JP13887390 A JP 13887390A JP 2864665 B2 JP2864665 B2 JP 2864665B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は商取引において、プレミアム引換に用いられ
るカードに関し、詳しくは、プレミアム引換のため、取
引の度にその額、回数等の取引状況の印字及び/又は消
去が可能なプレミアム引換用カードに関する。
[従来の技術] 従来、商業界においては顧客確保とサービスを目的と
して、一定取引回数又は一定取引額に応じて顧客にプレ
ミアムを提供する商慣習がある。
このような目的のため、従来は、一定金額の売上げ等
に対して例えばブルーチップ等の点数券や金券を発行し
たり、また、取引の度に取引額に応じてラベルを台紙に
貼着したり、カード状台紙に押印してそのプレミアム引
換時の確認を行なっていた。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記のような方法において、点数券や
金券の発行によるものは、通常これらが紙の小片からな
っているため点数の計算が繁雑であったり、これらの券
の紛失又は偽造等の危険性もあった。
また、台紙へのラベルの貼着や押印を行なう方法にお
いても、これらの方法が必然的に貼着、押印のための紙
面の大きさを必要とするためコンパクトな取扱いができ
ず、使用における煩雑さを伴なっていた。
従って、本発明の目的は、小型かつ1枚のカードで取
引時に前回迄の取引額を容易に確認でき、尚かつ取引の
度に前回迄の情報を確認又は消去して新たに加算した情
報を印字して取引額を常に確認し、確実にプレミアム引
換を可能にすることのできるプレミアム引換用カードを
提供することにある。
また、本発明の目的は、点数の計算の繁雑さがなく、
紛失又は偽造の危険性が少なく、かつコンパクトに取扱
い可能なプレミアム引換用カードを提供することにあ
る。
[課題を解決するための手段] 本発明者等は前記課題に鑑みて鋭意研究の結果、本発
明の上記目的は、不可逆性可視情報記録領域と、短時間
の加熱により発色し長時間の加熱により消色する可逆性
着色剤領域とを有するプレミアム引換用カードを提供す
ることにより達成されることを見出した。
以下に本発明を更に詳細に説明する。
本発明における可逆性着色剤領域を形成する可逆性着
色剤層は、熱エネルギー(h1)、例えば高温、好ましく
は300℃以上、短時間(数ミリ秒〜数百ミリ秒、好まし
くは1〜10ミリ秒)の加熱により有色の画像(文字を含
む)を形成する。この画像は、別の熱エネルギー(h
2)、すなわち低温(顕消色剤の融点付近又はそれ以上
の温度、例えば100〜200℃)、長時間、好ましくは1秒
以上の加熱、によって消去可能であり、画像を消去した
当該着色剤層に再度前記熱エネルギー(h1)を作用させ
ると、再び画像が形成される。この画像の形成と消去は
繰り返し行なうことが可能である。この着色剤層は熱エ
ネルギーを作用させない限り、画像形成状態、または、
画像消去状態を保持している。形成した画像を消去した
後の地肌は、当該画像形成前の地肌の状態と比し、何等
遜色のないものであり、可逆性着色剤層として優れたも
のである。
具体的には、本発明に用いられる可逆性着色剤層とし
てはフェノール性水酸基及びカルボキシル基の少なくと
も一つを有し、かつアミノ基を官能基として又は塩化合
物の一部として有する両性化合物と、ロイコ化合物を含
む組成物からなるものが好ましく、特に前記両性化合物
がフェノール性水酸基及びカルボキシル基の少なくとも
一つとアミノ基を有しかつ下記一般式[1]で表わされ
る化合物、又は、少なくとも1つのフェノール性水酸基
及び/又はカルボキシル基を有する化合物と、脂肪族ア
ミンとの塩又は錯塩であるものが好ましい。
[式中、Xは水酸基あるいはカルボキシル基を表わし、
Rは水素原子あるいは水酸基を表わす。] 本発明においてフェノール性水酸基及びカルボキシル
基の少なくとも一つを有し、かつアミノ基を官能基とし
て又は塩化合物の一部として有する両性化合物として
は、好ましくは、フェノール性水酸基及びカルボキシル
基の少なくとも1つとアミノ基を有しかつ前記一般式
[1]で表わされる化合物、又は、少なくとも1つのフ
ェノール性水酸基及び/又はカルボキシル基を有する化
合物と脂肪族アミンとの塩又は錯塩が挙げられる。
上記一般式[1]で表される化合物としては、具体的
には2−アミノフェノール、3−アミノフェノール、4
−アミノフェノール等のアミノフェノール、2−アミノ
安息香酸、3−アミノ安息香酸、4−アミノ安息香酸等
のアミノ安息香酸、2−ヒドロキシ−3−アミノ安息香
酸、2−アミノ−3−ヒドロキシ安息香酸、2−アミノ
−4−ヒドロキシ安息香酸、2−ヒドロキシ−4−アミ
ノ−安息香酸、2−ヒドロキシ−6−アミノ安息香酸、
3−アミノ−4−ヒドロキシ安息香酸、3−ヒドロキシ
−5−アミノ安息香酸等をあげることができる。
また、少なくとも1つのフェノール性水酸基及び/又
はカルボキシル基を有する化合物と脂肪族アミンとの塩
又は錯塩を形成する少なくとも1つのフェノール性水酸
基及び/又はカルボキシル基を有する化合物としては、
好ましくは下記一般式[A]又は[B]で表わされる化
合物及びこれらの化合物のエステル化合物が挙げられ
る。
(式中、nは1〜3の整数、好ましくは2又は3を表わ
す。) (式中、R1は水素原子又はメチル基を表わし、n1は0〜
6の整数を表わす。) 上記一般式[A]で表わされる化合物としては具体的
には以下のようなものが挙げられる。
n=1;2−ヒドロキシ安息香酸、3−ヒドロキシ安息
香酸、4−ヒドロキシ安息香酸等 n=2;3,4−ジヒドロキシ安息香酸 3,5−ジヒドロキシ安息香酸 2,3−ジヒドロキシ安息香酸 2,4−ジヒドロキシ安息香酸 2,5−ジヒドロキシ安息香酸 2,6−ジヒドロキシ安息香酸 3,6−ジヒドロキシ安息香酸 4,5−ジヒドロキシ安息香酸 4,6−ジヒドロキシ安息香酸 4−ヒドロキシサリチル酸 5−ヒドロキシサリチル酸等 n=3;没食子酸等 また上記一般式[A]で表わされる化合物のエステル
化合物としては、具体的には没食子酸ヘキシル、没食子
酸ヘプチル、没食子酸オクチル、没食子酸ノニル、没食
子酸デシル、没食子酸ウンデシル、没食子酸ラウリル、
没食子酸トリデシル、没食子酸テトラデシル、没食子酸
ペンタデシル、没食子酸セチル、没食子酸ヘプタデシ
ル、没食子酸ステアリル等が挙げられる。
また上記一般式[B]で表わされる化合物としては、
具体的には下記のものが挙げられる。
・2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン酸 ・2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸 ・3,3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸 ・4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン酸 ・4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン酸 ・5,5−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン酸 ・5,5−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサン酸 ・6,6−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン酸 ・7,7−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン酸 ・8,8−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オクタン酸 ・7,7−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オクタン酸 ・8,8−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ノナン酸 本発明において前記塩又は錯塩を形成する脂肪族アミ
ンとしては、具体的にはオクチルアミン、ノニルアミ
ン、デシルアミン、ウンデシルアミン、ラウリルアミ
ン、トリデシルアミン、テトラデシルアミン、ペンタテ
ジルアミン、ヘプタデシルアミン、セチルアミン、ステ
アリルアミン、ヘキシルアミン、ヘプチルアミン、ペン
ジルアミン、2−フェニルエチルアミン、3−フェニル
プロピルアミン、4−フェニルブチルアミン、5−フェ
ニルペンチルアミン、6−フェニルヘキシルアミン、7
−フェニルヘプチルアミン、8−フェニルオクチルアミ
ン、9−フェニルノニルアミン、10−フェニルデシルア
ミン、11−フェニルウンデシルアミン、12−フェニルド
デシルアミン、13−フェニルトリデシルアミン、14−フ
ェニルテトラデシルアミン、15−フェニルペンタデシル
アミン、16−フェニルヘキサデシルアミン、17−フェニ
ルヘプタデシルアミン、18−フェニルオクタデシルアミ
ン、メチルベンジルアミン、2−トリエチルアミン、3
−トリルプロピルアミン、4−トリルブチルアミン、5
−トリルペンチルアミン、6−トリルヘキシルアミン、
7−トリルヘプチルアミン、8−トリルオクチルアミ
ン、9−トリルノニルアミン、10−トリルデシルアミ
ン、11−トリルウンデシルアミン、12−トリルドデシル
アミン、13−トリルトリデシルアミン、14−トリルテト
ラデシルアミン、15−トリルペンタデシルアミン、16−
トリルヘキサデシルアミン、17−トリルヘプタデシルア
ミン、18−トリルオクタデシルアミン、クロロベンジル
アミン、2−クロロフェニルエチルアミン、ブロモベン
ジルアミン、2−ブロモフェニルエチルアミン、メトキ
シベンジルアミン、エトキシベンジルアミン等が挙げら
れる。
本発明において上記の如き塩又は錯塩として好ましく
は下記一般式[2]で表わされるジヒドロキシ安息香酸
と炭素原子数8以上のアルキル基を有する高級脂肪族ア
ミンとの塩、下記一般式[3]で表わされる没食子酸と
高級脂肪族アミンとの塩、下記一般式[4]で表わされ
るヒドロキシ安息香酸、又はジヒドロキシ安息香酸と脂
肪族アミンとの塩、下記一般式[5]で表わされる没食
子酸と脂肪族アミンとの塩、下記一般式[6]で表わさ
れるビス(ヒドロキシフェニル)酢酸、またはビス(ヒ
ドロキシフェニル)酪酸と高級脂肪族アミンとの塩、下
記一般式[7]で表わされる2個のヒドロキシフェニル
基を有する脂肪族カルボン酸と脂肪族アミンとの塩、又
は下記一般式[8]で表わされる没食子酸エステルと高
級脂肪族アミンとの錯塩が挙げられる。
(式中、R4は炭素原子数8以上のアルキル基を表わ
す。) (式中、R5は炭素原子数8以上のアルキル基を表わ
す。) (式中、R6は水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、又
はアルコキシ基、n2は1又は2、n3は1から18の整数を
表す。) (式中、R7は水素原子、アルキル基、ハロゲン原子又は
アルコキシ基、n4は1から18の整数を表わす。) (式中、R8は水素原子またはメチル基、R9は炭素原子数
8以上のアルキル基を表わす。) (式中、R10は水素原子またはメチル基、R11は水素原
子、アルキル基、ハロゲン原子又はアルコキシ基、n5
0〜6の整数、n6は1〜18の整数を表わす。) (但し、R12及びR13はそれぞれ炭素原子数8以上のアル
キル基を表わす。) 本発明の可逆性着色剤層において、上記両性化合物と
共に用いられるロイコ化合物の具体例としては、クリス
タルバイオレットラクトン、3−インドリノ−3−p−
ジメチルアミノフェニル−6−ジメチルアミノフタリ
ド、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、2−
(2−フルオロフェニルアミノ)−6−ジエチルアミノ
フルオラン、2−(2−フルオロフェニルアミノ)−6
−ジ−n−ブチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−7−シクロヘキシルアミノフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−5−メチル−7−t−ブチルフルオラン、3
−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−p−ブチル
アニリノフルオラン、3−シクロヘキシルアミノ−6−
クロロフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−
(N−エチル−p−トルイジノ)−フルオラン、3−ピ
ロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
ピロリジノ−7−シクロヘキシルアミノフルオラン、3
−N−メチルシクロヘキシルアミノ−6−メチル−7−
アニリノフルオラン、3−N−エチルペンチルアミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン等をあげることが
できる。
また、本発明の可逆性着色剤層は更にバインダーを含
有することができるが、このようなバインダーとしては
水または有機溶剤に溶解する一般に用いられる高分子材
料を使用することができる。このような高分子材料とし
ては具体的には、ポリビニルアルコール、メチルセルロ
ース、エチルセルロース、酢酸セルロース、ポリスチレ
ン、ポリ塩化ビニール、線状の飽和ポリエステル、ポリ
メタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル等のメタ
クリル樹脂の単独又は共重合物、ポリウレタン、ポリブ
チラール、ニトロセルロース等の熱可塑性樹脂が使用で
きる。
本発明の着色剤層における上記の如き各成分の含有量
としては本発明の両性化合物1重量部に対し、ロイコ化
合物0.1〜1重量部であり、またバインダー2重量部以
下が好ましい。
次に本発明の記録層を支持体上に塗工する方法として
は、具体的には、水又は有機溶剤にて均一に分散もしく
は溶解した塗液中にバインダーを溶解させ、必要に応じ
て、液性改良剤として増粘剤や白色顔料等を添加して成
る記録層塗工液を紙、プラスチックフィルム又はシート
等の不透明基材上に、バー塗布、ブレード塗布、エアー
ナイフ塗布、グラビア塗布、ロールコーティング等の塗
布法により塗布、乾燥して記録層を設ける方法が用いら
れる。この際、乾燥後の塗布量としては4〜10g/m2が好
適である。
さらに、支持体上にロイコ化合物、本発明の両性化合
物、およびバインダーから成る記録層上にサーマルヘッ
ドマッチング性(サーマルヘッドへのカス付着、スティ
ッキング)の改良、あるいは記録層の耐久性を付与する
目的で保護層を設けても何等本発明の記録体の特性を損
なうことはない。例えば、保護層成分として、無色無機
顔料あるいはワックス類等のフィラーと当該記録層バイ
ンダーに使用する熱可塑性樹脂、あるいは熱硬化性樹
脂、紫外線硬化樹脂との組合せ、例えば(メタ)アクリ
ル酸系メチル等のアクリル酸系ポリマー等が用いられ
る。
本発明による画像形成又は画像の消去の方法は、熱に
よるものであり、サーマルプリンター、熱反射複写装
置、ホットスタンパーや熱ロール等の装置を用いて行な
うことができる。
本発明における不可逆性可視情報記録領域における不
可逆性可視情報としては、例えば取引の種類、商店街等
を特定するための情報等があり、これらは通常の印刷イ
ンキで印字可能である。
本発明のプレミアム引換用カードには前回取引の又は
前回取引迄の取引額に対応する額又は取引回数に関する
情報を取引時に消去し、今回の取引に応じた情報を加算
した情報を印字することもできるし、また、前記前回迄
の情報を消去せずに今回情報を追加して印字することも
できる。このような利用法として具体的には下記のよう
な方法が挙げられる。
(具体例1) 売上げ100円に対し、カードにマークを一つ印字す
る。但し、カードにはマークが10個印字できるスペース
がある。10個印字されると100円の金券として使用さ
れ、使用後消色し、持ち主に返却する。この際、印字す
るマークは複雑な物であった方が偽造されにくい。
(具体例2) 売上げの1割分に相当する金額を印字する。次回使用
時にカードに印字された金額分を差し引いた代金を受け
取り、カードを消色する。使用金額がカード印字金額よ
り少ない場合、消色後、再度残金の額を印字する。
[発明の効果] 以上詳細に説明したように、本発明により、小型かつ
1枚のカードで取引時に前回迄の取引額を容易に確認で
き、尚かつ取引の度に前回迄の情報を確認又は消去して
新たに加算した情報を印字して取引額を常に確認し、確
実にプレミアム引換を可能にすることのできるプレミア
ム引換用カードを提供することができる。また、本発明
により、点数の計算の繁雑さがなく、紛失又は偽造の危
険性が少なく、かつコンパクトに取扱い可能なプレミア
ム引換用カードを提供することができる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】不可逆性可視情報記録領域と、短時間の加
    熱により発色し長時間の加熱により消色する可逆性着色
    剤領域とを有するプレミアム引換用カード。
JP2138873A 1990-05-29 1990-05-29 プレミアム引換用カード Expired - Fee Related JP2864665B2 (ja)

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