JP2932269B1

JP2932269B1 - パレット供給装置及び荷物の分別施設

Info

Publication number: JP2932269B1
Application number: JP15146698A
Authority: JP
Inventors: 強広川; 長太郎川野; 義博狩野; 三郎浅井
Original assignee: Nichirei Corp
Current assignee: Nichirei Corp
Priority date: 1998-06-01
Filing date: 1998-06-01
Publication date: 1999-08-09
Anticipated expiration: 2018-06-01
Also published as: JPH11343020A

Abstract

【要約】【課題】荷物をパレットに降ろす際の作業員の負担を
軽減するため、パレットの高さを自在に変更可能で、か
つ、パレットの入れ替え作業を効率良く行うことができ
るパレット供給装置を提供すること。【解決手段】荷物の分別作業を行うための作業床１１
の下方にパレット収納室１７を設け、作業床に開口１４
を形成し、この開口を通してパレット収納室から作業床
上にパレット１５を昇降するリフター２０を配置し、パ
レット収納室内でリフター２０の近くまでパレットを搬
送するベルトコンベア１３を設置し、このベルトコンベ
ア１３からパレットをリフター２０上に移載する移載装
置３１を備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、荷物を載せてフォ
ークリフトで運ぶためのパレットを供給する装置と、搬
入された荷物を分別する施設に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より工場や倉庫等においてトラック
で搬入された荷物は、ベルトコンベア上に流されて配送
先又は荷物の種類等により分別し、パレット上に載せて
フォークリフトで移動している。この時、パレットは一
枚ずつ床の上に置いて、作業員がベルトコンベアからパ
レット上に荷物を移した後に、フォークリフトで空のパ
レットを入れ替えている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の荷物分別作
業では、一枚毎に空のパレットと入れ替える作業を行わ
なければならないので、荷物の分別作業を効率良く行う
ことができず、また、床の高さに置かれたパレットに荷
物を降ろすため、作業員は無理な体勢をとらなければな
らず、安全衛生上の問題があった。

【０００４】本発明は上記従来技術の欠点に着目し、こ
れを解決せんとしたものであり、その課題は、パレット
の入れ替え作業を効率良く行うことができるパレット供
給装置および荷物の分別施設を提供することにある。

【０００５】また本発明の別の課題は、荷物をパレット
に降ろす際の作業員の負担を軽減するため、パレットの
高さを自在に変更可能なパレット供給装置を提供するこ
とにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、荷物の分別作業を行うための作業床の
下方にパレット収納室を形成し、該作業床に開口を設
け、該開口を通して前記パレット収納室から前記作業床
上にパレットを昇降する昇降手段をパレット収納室に設
けたことを特徴とするパレット供給装置を提供する。本
発明のパレット供給装置では、作業床の下にパレット収
納室を備え、ここに設けられた昇降手段の上に複数のパ
レットを積載し、開口を通して作業床上にパレットを上
昇させ、昇降手段により最上層のパレットを最適な高さ
に調整する。また、最上層のパレットに荷物を積載した
後、このパレットをフォークリフト等で移動し、再度、
昇降手段を上昇させれば、最上層のパレットは最適な高
さに維持できる。したがって、分別した荷物をパレット
上に積載する際に、作業員は自然な体勢で作業を行うこ
とができる。また、荷物をパレットに積載した後には、
このパレットをフォークリフト等により移動するだけで
良く、従来のような、空のパレットを搬入する作業を省
略することができる。

【０００７】本発明のパレット供給装置では、パレット
収納室内の昇降手段の近くまで所定の経路でパレットを
搬送するパレット搬送手段と、このパレット搬送手段か
らパレットを昇降手段に移載する移載手段とを設けても
良い。このようにパレット搬送手段と移載手段とを設け
れば、空パレットの供給をより一層効率良く行うことが
可能になる。なお、パレット搬送手段は、フォークリフ
トやトラック等が走行する床面からパレット収納室内ま
で延長するように設けることが好ましく、また移載手段
は、各昇降手段に対してそれぞれ１台ずつ設けるか、あ
るいは、所定数の昇降手段に対して１台ずつ設けるよう
にしても良い。

【０００８】また本発明では、荷物の分別作業を行うた
めの作業床の下方にパレット収納室を形成し、前記作業
床上には所定の経路で荷物を搬送する荷物搬送手段を設
け、該荷物搬送手段に沿って前記作業床に複数の開口を
形成し、該開口を通して前記パレット収納室から前記作
業床上にパレットを昇降する昇降手段をパレット収納室
に配置し、該昇降手段を昇降操作するためのスイッチを
荷物搬送手段に沿う所定位置に設けた荷物の分別施設を
提供する。

【０００９】

【実施例】以下、添付図面に基づいて実施例を説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。図１乃至
図３において、作業員１０が荷物の分別作業を行うため
の作業床１１は、フォークリフトやトラック等も走行可
能な高さに設け、この作業床１１の下にはパレット収納
室１７を形成し、作業床１１の上には荷物搬送手段とし
ての荷物用ベルトコンベア１２を設置し、この荷物用ベ
ルトコンベア１２の両側の作業床１１には所定間隔で複
数の開口１４を形成する。また前記パレット収納室１７
には、各開口１４の下方にそれぞれリフター２０を配置
し、リフター２０に沿って２列のパレット用ベルトコン
ベア１３を設置し、パレット用ベルトコンベア１３によ
って搬入されるパレット１５をリフター２０上に移載す
る移載装置３１を各リフター２０毎に一台ずつ設ける。
さらに、各作業員１０の後方に位置する２台のリフター
２０を操作するためのフットスイッチ１６を、それぞれ
作業床１１上に設ける。

【００１０】前記リフター２０は、パレット収納室１７
の床面１７ａに固定された固定板２４と、複数のリンク
２１がピン２２で枢着されてなるリンク機構と、このリ
ンク機構の上に枢着されたパレット載置板２３と、リン
ク機構を伸縮するための動力源（図示せず）と、制御装
置（図示せず）とを備え、作業員１０が前記フットスイ
ッチ１６を操作することにより、上昇または下降するも
のである。なお、リフター２０は、上昇時に開口１４を
通過することができるように配置する。

【００１１】ここで、前記リンク機構は下端のリンク２
１を固定板２４に枢着し、上端のリンク２１をパレット
載置板２３に枢着して形成する。また前記動力源はモー
タとギアとを用いて、図４(a)(b)の矢印Ｒ，Ｌのような
回転力を、リンク機構の下端のリンク２１に与えること
ができるように構成する。

【００１２】次に、上記リフター２０の作用について説
明する。図４(a)では、最も低い位置まで降ろしたリフ
ター２０を示しており、動力源によって下端のリンク２
１に矢印Ｒで示したような回転力を与えると、リフター
２０は上昇する。また図４(b)では、或る程度の高さま
で上昇したリフター２０を示しており、動力源によって
下端のリンク２１に矢印Ｌで示したような回転力を与え
ると、リフター２０は下降する。

【００１３】また前記移載装置３１は、パレット用ベル
トコンベア１３の移動方向にほぼ直行する方向で作業床
１１の裏面に固定された２本のレール３１ａと、各レー
ル３１ａに沿って走行する滑車３１ｂがそれぞれ上端に
固定された２本のシリンダー３１ｃと、２本のシリンダ
ー３１ｃを連結する連結材（図示せず）と、シリンダー
３１ｃの下端にほぼ直角に固定されたフォーク３１ｄと
を備え、図示されていない制御装置によって操作され
る。

【００１４】以下に移載装置３１の作用について説明す
る。移載装置３１により、パレット用ベルトコンベア１
３の上のパレット１５をリフター２０上に移動するに際
し、シリンダー３１ｃは図３に示した位置に停止してお
き、フォーク３１ｄは予め所定の高さに調整しておく。
そして、ベルトコンベア１３によりパレット１５が矢印
Ａ（図１）方向に搬送されてリフター２０の前に達した
ら、ベルトコンベア１３を一旦停止する。次いで、シリ
ンダー３１ｃをレール３１ａに沿って走行させて、最下
層のパレット１５の差込口にフォーク３１ｄを挿入し、
シリンダー３１ｃを収縮してパレット１５を持ち上げ
る。パレット１５を持ち上げたら、シリンダー３１ｃを
レール３１ａに沿ってリフター２０上まで走行させ、こ
こでシリンダー３１ｃを伸長してパレット１５をリフタ
ー２０上に降ろす。パレット１５をリフター２０上に降
ろした後に、パレット１５の差込口からフォーク３１ｄ
を抜き、シリンダー３１ｃを後方に走行させて、図３に
示した位置まで戻す。

【００１５】次に、本発明の荷物の分別施設について説
明する。トラック等により搬入された荷物は、荷物用ベ
ルトコンベア１２上に降ろされて、図１に矢印Ｂで示し
た方向に流される。荷物用ベルトコンベア１２の両側に
は、分別作業を行う作業員１０が所定間隔で配置されて
おり、荷物用ベルトコンベア１２上の荷物を分別してパ
レット１５上に積載する。パレット１５上に所定量以上
の荷物が積載されると、作業床１１上を走行するフォー
クリフト３２が接近して、パレット１５を運び去る。こ
こで、最上層のパレット１５が低い場合には、作業員１
０が、作業床１１の上に設けられたフットスイッチ１６
を操作し、リフター２０を上昇させてパレット１５を最
適な高さに調整することができる。

【００１６】フォークリフト３２で全てのパレット１５
が運び去られたら、作業員１０はフットスイッチ１６を
操作してリフター２０を最下段まで降下させる。パレッ
ト収納室１７に降下したリフター２０のパレット載置板
２３上には、上述した如く、パレット用ベルトコンベア
１３で搬入した複数枚のパレット１５を移載装置３１に
より移載する。そして、リフター２０を再び上昇させれ
ば、作業床１１の上にパレット１５を供給することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の荷物の分別施設の平面図である。

【図２】図１における一点鎖線II−IIに沿った断面図で
ある。

【図３】図１における一点鎖線III−IIIに沿った断面図
である。

【図４】パレット供給装置のリフターの側面図である。

【符号の説明】

１１作業床１２荷物用ベルトコンベア（荷物搬送手段）１３パレット用ベルトコンベア（パレット搬送手段）１４開口１５パレット１６フットスイッチ１７パレット収納室２０リフター（昇降手段）２１荷物３１移載装置（移載手段）

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者浅井三郎愛知県豊明市大久伝町東180番地株式会社メイキコウ内 (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) B65G 37/00 B65G 1/137

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】荷物の分別作業を行うための作業床の下
方にパレット収納室を形成し、該作業床に開口を設け、
該開口を通して前記パレット収納室から前記作業床上に
パレットを昇降する昇降手段をパレット収納室に設けた
ことを特徴とするパレット供給装置。
【請求項２】前記パレット収納室内の昇降手段の近く
まで所定の経路でパレットを搬送するパレット搬送手段
を設け、前記パレットを前記パレット搬送手段から前記
昇降手段に移載する移載手段を設けた請求項１記載のパ
レット供給装置。
【請求項３】荷物の分別作業を行うための作業床の下
方にパレット収納室を形成し、前記作業床上には所定の
経路で荷物を搬送する荷物搬送手段を設け、該荷物搬送
手段に沿って前記作業床に複数の開口を形成し、該開口
を通して前記パレット収納室から前記作業床上にパレッ
トを昇降する昇降手段をパレット収納室に配置し、該昇
降手段を昇降操作するためのスイッチを荷物搬送手段に
沿う所定位置に設けた荷物の分別施設。