JP2928192B2 - 電子写真用感光体の製造方法 - Google Patents
電子写真用感光体の製造方法Info
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Description
ーあるいはファクシミリ等、電子写真プロセスにより画
像形成を行う際に用いられる電子写真用感光体の製造方
法に関するものである。
電性支持体上に光導電層を設けた構造になっているが、
光導電層の導電性支持体への密着性の向上、あるいは帯
電性向上を目的として、光導電層と導電性支持体の間に
中間層を形成している。この中間層の材質としては、ポ
リビニルアルコール、カゼイン、ポリビニルピロリド
ン、セルロース類、ゼラチン、デンプン、ポリウレタ
ン、ポリイミド、ポリアミド等の樹脂層や、アルミニウ
ムまたはアルミニウム合金の陽極酸化皮膜が使用されて
いる。
中間層に樹脂層を使用した場合、その電気抵抗が外部の
環境の変化、特に湿度の変化により影響を受け、帯電位
の低下を発生させる。これを防ぐために樹脂層の膜厚を
上げると、残留電位が増加するという問題がある。
ニウム合金の陽極酸化皮膜を使用した場合でも、陽極酸
化処理またはその後行う封孔処理において、その溶液中
に様々なイオン種や金属粉が存在し、導電性支持体への
付着を免れない。これらの異物が付着した状態で光導電
層を形成した場合、異物付着部分の帯電性低下や光導電
層との密着性不良および感光性のはじきが生じ、その結
果画像欠陥を生じる。
水による超音波洗浄を行う他、水酸化ナトリウム水溶液
単独による処理(特開平1−131571号公報参照)
や、硝酸水溶液単独による処理(特開平1−13157
2号公報参照)が提案されているが、すべての異物を除
去するには至っていない。更に、接触こすり洗浄も提案
されているが、接触材による導電性支持体の表面が傷つ
くことがある。
良好としつつ、低温低湿環境から高温高湿環境まで画像
欠陥の少ない積層型電子写真感光体を製造する方法を提
供することにある。
を有するアルミニウムまたはアルミニウム合金導電性支
持体上に、電荷発生層と電荷輸送層が順次積層された積
層型電子写真感光体において、アルミニウムまたはアル
ミニウム合金導電性支持体の陽極酸化処理後に、あるい
は陽極酸化処理後に封孔処理を施す場合は封孔処理後
に、支持体に対して、アルカリ溶液で処理する工程と、
酸性溶液で処理する工程とを組み合わせる処理を行うこ
とを特徴とする電子写真用感光体の製造方法である。
の陽極酸化皮膜を有するアルミニウム基体上に光導電層
が設けられる。基体に用いられるアルミニウムは、純A
l系の材料の他に、Al−Mg−Si系、Al−Mn系
等のアルミニウム合金も使用できる。
前にアルキレン等の有機溶剤や界面活性剤,乳化脱脂法
等で脱脂処理し、さらにエッチングすることが好まし
い。
しゅう酸、クロム酸、ホウ酸等の酸性浴中で陽極酸化処
理することによって形成することができるが、硫酸中で
の陽極酸化が好ましい。硫酸中での陽極酸化処理の場
合、硫酸濃度100〜200g/l、アルミイオン濃度
1〜10g/l、液温20℃前後、電解電圧約20Vで
行うのが望ましいが、これに限られるものではない。
処理を行っても良い。
は、約5重量%、液温約40℃の水酸化ナトリウム水溶
液または水酸化カリウム水溶液のアルカリ水溶液に浸漬
させる。その後、水洗または湯洗を行い、陽極酸化皮膜
上のアルカリ水溶液を除去した後、約12重量%、液温
約20℃の硝酸水溶液または硫酸水溶液の酸性水溶液に
浸漬させる。そして、純水による洗浄等の措置をとり、
乾燥を行う。この乾燥直前に、純水によるシャワー洗浄
を行うのが好ましい。また、上記アルカリ洗浄と酸洗浄
の順番は逆でもかまわない。
設ける。その際、電荷発生層形成直前に、陽極酸化皮膜
に対して紫外線照射を施すのが好ましい。
した樹脂層、あるいは、さらにこの樹脂層に電荷移動材
料を混合したものなどで構成される。
ン顔料、アゾ顔料、ジスアゾ顔料、インジコ顔料、キナ
クリドン顔料等の公知の材料が用いられる。また、これ
らの電荷発生材料は、1種または2種以上組み合わせて
使うこともできる。電荷発生層を形成する樹脂として
は、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエステル、
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラー
ル、ポリスチレン、ポリカーボネート、アクリル樹脂、
フェノール樹脂等が用いられる。これらの樹脂は、単独
で、または混合して用いられる。これらの樹脂により電
荷発生層を形成する際に用いられる塗布液の溶剤として
は、トルエン、塩化メチレン、モノクロルベンゼン、メ
チルアルコール、エチルアルコール、酢酸エチル、テト
ラヒドロフラン、シクロヘキサン等がある。これらの溶
剤も、単独で、または混合して用いられる。電荷発生層
の膜厚は、電荷移動層を積層して用いる場合には0.0
5〜5μm、好ましくは0.1〜2μm程度が適当であ
る。電荷発生層単独で用いる場合には、10〜30μ
m、好ましくは15〜20μmが適当である。
に、電荷発生材料を塗布液中に分散させる方法として
は、ボールミル,サンドミル,ホモミキサー,ディスパ
ーザー,マイクロナイザー,超音波等の公知の方法が利
用できる。
させて形成される。
物質がある。
ロモアニル、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノ
ジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−フロオレノ
ン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン
等の電子吸引性物質や、これらを高分子化したもの等が
ある。
ルカルバゾール、N−イソプロピルカルバゾール、N−
メチル−N−フェニルヒドラジノ−3−メチリデン−9
−エチルカルバゾール、N,N−ジフェニルヒドラジノ
−3−メチリデン−9−エチルカルバゾール、N,N−
ジフェニルヒドラジノ−3−メチリデン−10−エチル
フェノチアジン、p−ジエチルアミノベンズアルデヒド
−N,N−ジフェニルヒドラゾン、p−ジエチルアミノ
ベンズアルデヒド−N−α−ナフチル−N−フェニルヒ
ドラゾン等のヒドラゾン類、2,5−ビス(p−ジエチ
ルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール、
1−フェニル−3−(p−ジエチルアミノスチリル)−
5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、1−
[キノリル(2)]−3−(p−ジエチルアミノスチリ
ル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリ
ン、1−[ピリジル(3)]−3−(p−ジエチルアミ
ノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピ
ラゾリン等のピラゾリン類、トリアリールメタン化合
物、オキサジアゾール系化合物、チアゾール系化合物、
トリフェニルアミン、ポリ−N−ビニルカルバゾール等
がある。
種以上組み合わせて用いることができる。
ン、ケトン樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル、ポリ
カーボネート、ポリビニルブチラール、ポリビニルホル
マール、ポリアクリルアミド、ポリアミド等が用いられ
る。これらの樹脂は、単独で、または混合して用いられ
る。また、これら樹脂に通常用いられる各種添加剤、例
えば、紫外線吸収剤や酸化防止剤等を適宜添加すること
ができる。これらの樹脂により電荷移動層を形成する際
に塗布液の溶剤としては、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン、シクロヘキサン、トルエン、ジクロルエタン、塩
化メチレン、モノクロルベンゼン等が使用できる。これ
らの溶剤も単独、または混合して使用できる。
くは15〜25μm程度が適当である。
布方法は、スピンコーター,アプリケーター,スプレー
コーター,バーコーター,浸漬コーター,ドクターブレ
ード等の公知の手法が用いられる。塗布された感光層
は、熱風,赤外線などにより加熱して乾燥させる。
に説明する。
0mm,肉厚1.25mmの鏡面仕上げした円筒状のパ
イプを有機溶剤で脱脂洗浄し、エッチングを行った。そ
して、水洗後、電解質溶液として150g/lの硫酸を
用い、液温を20℃に維持しながら、直流電圧20Vで
15分間陽極酸化を行い、平均膜厚約7μmの陽極酸化
皮膜を形成した。その後、酢酸ニッケルによる封孔処理
を行った。
ニウムパイプを、液温40℃の水酸化ナトリウム5wt
%水溶液中に20分間浸漬し、アルカリ処理した。
ムパイプを、液温20℃の硝酸12wt%水溶液中に5
分間浸漬し、酸処理した。
部、以下同様)、ポリビニルブチラール2部を、テトラ
ヒドロフラン100部と共にボールミルで24時間分散
した。この分散液に先の放置後の陽極酸化皮膜を設けた
アルミニウム基体を浸漬塗工した後、加熱乾燥して約
0.2μmの電荷発生層を形成した。
20部と、ポリカーボネート樹脂(Z−200,三菱瓦
斯化学製)20部とを塩化メチレン100部に溶解して
塗布液を電荷発生層上に浸漬塗工した後、加熱乾燥して
約20μmの電荷移動層を形成して電子写真用感光体を
作製した。
施例1と同様な方法で作製した。
液を使用した以外は、実施例1と同様な方法で作製し
た。
水溶液の代わりに水酸化カリウム水溶液を使用した以外
は、実施例1と同様な方法で作製した。
順番を逆にした以外は、実施例1と同様な方法で作製し
た。
に純水によるシャワー洗浄を行って作製したものを、そ
れぞれ実施例6,7とする。
支持体に対して紫外線を照射して作製したものを、それ
ぞれ実施例8,9とする。
る浸漬処理のみ行った以外は、実施例1と同様な方法で
作製した。
ったものを、それぞれ比較例2,3とする。
それぞれ比較例4,5とする。
真用感光体を、NEC製ページプリンタに搭載して、1
0℃,30%RH環境、25℃,50%RH環境、およ
び35℃,80%RHの環境下で画像評価、および感光
層の密着性,はじき調査を行った。その結果。35℃,
80%RH環境の画像評価以外では差は認められなかっ
た。
は、表1のような結果が得られた。
皮膜を有するアルミニウムまたはアルミニウム合金基体
上に、電荷発生層と電荷輸送層が順次積層された積層型
電子写真感光体において、アルミニウムまたはアルミニ
ウム合金支持体の陽極酸化処理後、あるいは陽極酸化処
理後に封孔処理を施す場合は封孔処理後、支持体に対し
て特定の処理を施すことを特徴としており、その結果、
電荷発生層との密着性を良好としつつ、低温低湿環境か
ら高温高湿環境まで画像欠陥の少ない電子写真感光体を
提供することが可能となる。
Claims (6)
- 【請求項1】陽極酸化皮膜を有するアルミニウムまたは
アルミニウム合金導電性支持体上に、電荷発生層と電荷
輸送層が順次積層された積層型電子写真感光体の製造方
法におて、 前記アルミニウムまたはアルミニウム合金導電性支持体
の陽極酸化処理後、あるいは陽極酸化処理後に封孔処理
を施す場合は封孔処理後に、前記支持体に対して、アル
カリ溶液で処理する工程と酸性溶液で処理する工程を組
み合わせる処理を行うことを特徴とする電子写真用感光
体の製造方法。 - 【請求項2】請求項1記載の電子写真用感光体の製造方
法において、前記アルカリ溶液で処理する工程の後に、
前記酸性溶液で処理する工程を行うことを特徴とする請
求項1記載の電子写真用感光体の製造方法。 - 【請求項3】請求項1記載の電子写真用感光体の製造方
法において、前記酸性溶液で処理する工程の後に、前記
アルカリ溶液で処理する工程を行うことを特徴とする請
求項1記載の電子写真用感光体の製造方法。 - 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の電子写真
用感光体の製造方法において、前記アルカリ溶液は、水
酸化ナトリウム水溶液または水酸化カリウム水溶液であ
り、前記酸性溶液は、硝酸水溶液または硫酸水溶液であ
ることを特徴とする電子写真用感光体の製造方法。 - 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の電子写真
用感光体の製造方法において、導電性支持体の最終洗浄
工程に純水によるシャワー洗浄を行うことを特徴とする
電子写真用感光体の製造方法。 - 【請求項6】請求項1〜4のいずれかに記載の電子写真
用感光体の製造方法において、電荷発生層を前記導電性
支持体に形成する直前に前記導電性支持体に対して紫外
線を照射することを特徴とする電子写真用感光体の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11082397A JP2928192B2 (ja) | 1997-04-28 | 1997-04-28 | 電子写真用感光体の製造方法 |
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JP11082397A JP2928192B2 (ja) | 1997-04-28 | 1997-04-28 | 電子写真用感光体の製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH10301313A JPH10301313A (ja) | 1998-11-13 |
JP2928192B2 true JP2928192B2 (ja) | 1999-08-03 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2003005405A (ja) * | 2001-06-21 | 2003-01-08 | Tohoku Ricoh Co Ltd | 積層型感光体および積層型感光体用基体の製造方法 |
-
1997
- 1997-04-28 JP JP11082397A patent/JP2928192B2/ja not_active Expired - Fee Related
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