JP2928114B2 - 多層フローティングゲート構造のマルチビット対応セルを有する不揮発性メモリ及びそのプログラム方法 - Google Patents
多層フローティングゲート構造のマルチビット対応セルを有する不揮発性メモリ及びそのプログラム方法Info
- Publication number
- JP2928114B2 JP2928114B2 JP29516294A JP29516294A JP2928114B2 JP 2928114 B2 JP2928114 B2 JP 2928114B2 JP 29516294 A JP29516294 A JP 29516294A JP 29516294 A JP29516294 A JP 29516294A JP 2928114 B2 JP2928114 B2 JP 2928114B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gate
- floating gate
- floating
- program
- erase
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11C—STATIC STORES
- G11C16/00—Erasable programmable read-only memories
- G11C16/02—Erasable programmable read-only memories electrically programmable
- G11C16/04—Erasable programmable read-only memories electrically programmable using variable threshold transistors, e.g. FAMOS
- G11C16/0466—Erasable programmable read-only memories electrically programmable using variable threshold transistors, e.g. FAMOS comprising cells with charge storage in an insulating layer, e.g. metal-nitride-oxide-silicon [MNOS], silicon-oxide-nitride-oxide-silicon [SONOS]
- G11C16/0475—Erasable programmable read-only memories electrically programmable using variable threshold transistors, e.g. FAMOS comprising cells with charge storage in an insulating layer, e.g. metal-nitride-oxide-silicon [MNOS], silicon-oxide-nitride-oxide-silicon [SONOS] comprising two or more independent storage sites which store independent data
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11C—STATIC STORES
- G11C11/00—Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
- G11C11/56—Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using storage elements with more than two stable states represented by steps, e.g. of voltage, current, phase, frequency
- G11C11/5621—Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using storage elements with more than two stable states represented by steps, e.g. of voltage, current, phase, frequency using charge storage in a floating gate
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11C—STATIC STORES
- G11C11/00—Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
- G11C11/56—Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using storage elements with more than two stable states represented by steps, e.g. of voltage, current, phase, frequency
- G11C11/5621—Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using storage elements with more than two stable states represented by steps, e.g. of voltage, current, phase, frequency using charge storage in a floating gate
- G11C11/5628—Programming or writing circuits; Data input circuits
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11C—STATIC STORES
- G11C11/00—Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
- G11C11/56—Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using storage elements with more than two stable states represented by steps, e.g. of voltage, current, phase, frequency
- G11C11/5621—Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using storage elements with more than two stable states represented by steps, e.g. of voltage, current, phase, frequency using charge storage in a floating gate
- G11C11/5628—Programming or writing circuits; Data input circuits
- G11C11/5635—Erasing circuits
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11C—STATIC STORES
- G11C16/00—Erasable programmable read-only memories
- G11C16/02—Erasable programmable read-only memories electrically programmable
- G11C16/04—Erasable programmable read-only memories electrically programmable using variable threshold transistors, e.g. FAMOS
- G11C16/0408—Erasable programmable read-only memories electrically programmable using variable threshold transistors, e.g. FAMOS comprising cells containing floating gate transistors
- G11C16/0441—Erasable programmable read-only memories electrically programmable using variable threshold transistors, e.g. FAMOS comprising cells containing floating gate transistors comprising cells containing multiple floating gate devices, e.g. separate read-and-write FAMOS transistors with connected floating gates
- G11C16/0458—Erasable programmable read-only memories electrically programmable using variable threshold transistors, e.g. FAMOS comprising cells containing floating gate transistors comprising cells containing multiple floating gate devices, e.g. separate read-and-write FAMOS transistors with connected floating gates comprising two or more independent floating gates which store independent data
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11C—STATIC STORES
- G11C2211/00—Indexing scheme relating to digital stores characterized by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
- G11C2211/56—Indexing scheme relating to G11C11/56 and sub-groups for features not covered by these groups
- G11C2211/561—Multilevel memory cell aspects
- G11C2211/5612—Multilevel memory cell with more than one floating gate
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
- Computer Hardware Design (AREA)
- Non-Volatile Memory (AREA)
- Read Only Memory (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、不揮発性メモリに関
し、特にフローティングゲート構造を有するトランジス
タにより記憶セルが構成されるメモリに関する。
し、特にフローティングゲート構造を有するトランジス
タにより記憶セルが構成されるメモリに関する。
【0002】
【従来の技術】フローティングゲート及びコントロール
ゲートを有するトランジスタからなる記憶セルにより構
成される不揮発性メモリとして、例えば「S.Keeny et a
l., "Complete Transient Simulation of Flash E2PROM
Devices" IEEE ED-39, No.12DEC, 1992」に記載された
ものがある。この記憶セルの基本的構成は図1に示され
る。
ゲートを有するトランジスタからなる記憶セルにより構
成される不揮発性メモリとして、例えば「S.Keeny et a
l., "Complete Transient Simulation of Flash E2PROM
Devices" IEEE ED-39, No.12DEC, 1992」に記載された
ものがある。この記憶セルの基本的構成は図1に示され
る。
【0003】図1において、記憶セルは、不純物半導体
である例えばp形シリコンからなる基板1に形成された
ソース2及びドレイン3と、このソース、ドレイン間チ
ャネルに沿ってかつその上方に配され酸化物により包囲
されたフローティングゲート4と、このゲート4の上方
に該酸化物を隔てて形成されたコントロールゲート5と
を有するMOS型の電界効果トランジスタ(いわゆるS
AMOSトランジスタに代表される)からなる。図1
(a)は、このセルの書き込みすなわちプログラムの様
子を示しており、ゲート電圧VG 及びドレイン電圧VD
を高レベルとするとホットエレクトロンが発生し、これ
をフローティングゲート4に蓄積する。図1(b)は、
セルの記憶情報の消去の様子を示しており、ソース電圧
VS を高レベルとすることによりフローティングゲート
4に蓄積されたエレクトロンをソース2へ引き込み、フ
ローティングゲート4にホールを蓄積した状態にする。
すなわち、フローティングゲート4中のキャリアを制御
することによって、1つのセルにおける情報記憶状態を
つくる。例えばプログラム状態が論理「0」に、消去状
態が論理「1」に割り当てられる。
である例えばp形シリコンからなる基板1に形成された
ソース2及びドレイン3と、このソース、ドレイン間チ
ャネルに沿ってかつその上方に配され酸化物により包囲
されたフローティングゲート4と、このゲート4の上方
に該酸化物を隔てて形成されたコントロールゲート5と
を有するMOS型の電界効果トランジスタ(いわゆるS
AMOSトランジスタに代表される)からなる。図1
(a)は、このセルの書き込みすなわちプログラムの様
子を示しており、ゲート電圧VG 及びドレイン電圧VD
を高レベルとするとホットエレクトロンが発生し、これ
をフローティングゲート4に蓄積する。図1(b)は、
セルの記憶情報の消去の様子を示しており、ソース電圧
VS を高レベルとすることによりフローティングゲート
4に蓄積されたエレクトロンをソース2へ引き込み、フ
ローティングゲート4にホールを蓄積した状態にする。
すなわち、フローティングゲート4中のキャリアを制御
することによって、1つのセルにおける情報記憶状態を
つくる。例えばプログラム状態が論理「0」に、消去状
態が論理「1」に割り当てられる。
【0004】このようにして記憶状態の定められるメモ
リセルの、プログラム状態と消去状態とにおけるドレイ
ン電流ID −ゲート電圧VG の特性が、図2に示され
る。しかしながら、このようなセルにおいては、1つの
セルは2つの状態しかとり得ず、従って2値の情報(す
なわち2進データの1ビット)しか記憶することができ
ないので、今日のメモリの記憶容量の増大化には不利な
側面も有する。
リセルの、プログラム状態と消去状態とにおけるドレイ
ン電流ID −ゲート電圧VG の特性が、図2に示され
る。しかしながら、このようなセルにおいては、1つの
セルは2つの状態しかとり得ず、従って2値の情報(す
なわち2進データの1ビット)しか記憶することができ
ないので、今日のメモリの記憶容量の増大化には不利な
側面も有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した点
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、メモリの記憶容量の増大化に寄与し得る不揮発性メ
モリ及びそのプログラム方法を提供することにある。
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、メモリの記憶容量の増大化に寄与し得る不揮発性メ
モリ及びそのプログラム方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による不揮発性メ
モリは、半導体基板に互いに離隔して形成されてその間
にチャネルを形成するソース及びドレインと、前記チャ
ネルに対向するコントロールゲートとを有し、前記ソー
スから前記ドレインに亘る幅を有し前記ソース及びドレ
インの離隔方向と交差する方向に延在して前記チャネル
と前記コントロールゲートとの間において順次配列され
る少なくとも1つの第1フローティングゲートと、前記
第1フローティングゲートに対向し前記第1フローディ
ングゲートの延在方向と交差する方向に延在して前記チ
ャネルと前記コントロールゲートとの間において順次配
列される少なくとも1つの第2フローティングゲート
と、を備えたことを特徴とする。
モリは、半導体基板に互いに離隔して形成されてその間
にチャネルを形成するソース及びドレインと、前記チャ
ネルに対向するコントロールゲートとを有し、前記ソー
スから前記ドレインに亘る幅を有し前記ソース及びドレ
インの離隔方向と交差する方向に延在して前記チャネル
と前記コントロールゲートとの間において順次配列され
る少なくとも1つの第1フローティングゲートと、前記
第1フローティングゲートに対向し前記第1フローディ
ングゲートの延在方向と交差する方向に延在して前記チ
ャネルと前記コントロールゲートとの間において順次配
列される少なくとも1つの第2フローティングゲート
と、を備えたことを特徴とする。
【0007】本発明による不揮発性メモリは、半導体基
板に互いに離隔して形成されてその間にチャネルを形成
するソース及びドレインと、前記チャネルに対向するコ
ントロールゲートとを有し、前記ソースから前記ドレイ
ンに亘る幅を有し前記ソース及びドレインの離隔方向と
交差する方向に延在して前記チャネルと前記コントロー
ルゲートとの間において順次配列される少なくとも1つ
の第1のフローティングゲートと、前記第1のフローテ
ィングゲートの一方の延在端部に前記チャネル側から対
向する第1のプログラムゲートと、前記第1のフローテ
ィングゲートの他方の延在端部に前記コントロールゲー
ト側から対向する第1の消去ゲートと、前記第1のフロ
ーティングゲートに対向し第記第1のフローティングゲ
ートの延在方向と交差する方向に延在して前記チャネル
と前記コントロールゲートとの間において順次配列され
る少なくとも1つの第2のフローティングゲートと、前
記第2のフローティングゲートの一方の延在端部に前記
チャネル側から対向する第2のプログラムゲートと、前
記第2のフローティングゲートの他方の延在端部に前記
コントロールゲート側から対向する第2の消去ゲート
と、前記第1のフローティングゲートと前記第2のフロ
ーティングゲートとが前記第1または第2のフローティ
ングゲートの配列方向において互いに重なる重複位置を
除く位置において前記第1のフローティングゲートに前
記コントロールゲート側から対向する第1のバイアスゲ
ートと、前記重複位置を除く位置において前記第2のフ
ローティングゲートに前記コントロールゲート側から対
向する第2のバイアスゲートとからなる記憶セルトラン
ジスタを有することを特徴としている。
板に互いに離隔して形成されてその間にチャネルを形成
するソース及びドレインと、前記チャネルに対向するコ
ントロールゲートとを有し、前記ソースから前記ドレイ
ンに亘る幅を有し前記ソース及びドレインの離隔方向と
交差する方向に延在して前記チャネルと前記コントロー
ルゲートとの間において順次配列される少なくとも1つ
の第1のフローティングゲートと、前記第1のフローテ
ィングゲートの一方の延在端部に前記チャネル側から対
向する第1のプログラムゲートと、前記第1のフローテ
ィングゲートの他方の延在端部に前記コントロールゲー
ト側から対向する第1の消去ゲートと、前記第1のフロ
ーティングゲートに対向し第記第1のフローティングゲ
ートの延在方向と交差する方向に延在して前記チャネル
と前記コントロールゲートとの間において順次配列され
る少なくとも1つの第2のフローティングゲートと、前
記第2のフローティングゲートの一方の延在端部に前記
チャネル側から対向する第2のプログラムゲートと、前
記第2のフローティングゲートの他方の延在端部に前記
コントロールゲート側から対向する第2の消去ゲート
と、前記第1のフローティングゲートと前記第2のフロ
ーティングゲートとが前記第1または第2のフローティ
ングゲートの配列方向において互いに重なる重複位置を
除く位置において前記第1のフローティングゲートに前
記コントロールゲート側から対向する第1のバイアスゲ
ートと、前記重複位置を除く位置において前記第2のフ
ローティングゲートに前記コントロールゲート側から対
向する第2のバイアスゲートとからなる記憶セルトラン
ジスタを有することを特徴としている。
【0008】本発明による上記メモリのプログラム方法
は、前記バイアスゲートに正の高電圧を印加し、前記プ
ログラムゲート及び前記消去ゲートを所定基準電位に設
定し、これにより生じたトンネル電流によるエレクトロ
ンを前記第2のフローティングゲートに注入することを
特徴としている。本発明による上記メモリの消去方法
は、前記消去ゲートに正の高電圧を印加し、前記バイア
スゲート及び前記プログラムゲートを所定基準電位に設
定することを特徴としている。
は、前記バイアスゲートに正の高電圧を印加し、前記プ
ログラムゲート及び前記消去ゲートを所定基準電位に設
定し、これにより生じたトンネル電流によるエレクトロ
ンを前記第2のフローティングゲートに注入することを
特徴としている。本発明による上記メモリの消去方法
は、前記消去ゲートに正の高電圧を印加し、前記バイア
スゲート及び前記プログラムゲートを所定基準電位に設
定することを特徴としている。
【0009】
【作用】本発明の多層フローティングゲート構造のマル
チビット対応セルを有する不揮発性メモリ及びそのプロ
グラム方法によれば、各層のフローティングゲートがそ
れぞれデータビットに対応するキャリアを蓄積し、この
蓄積されたキャリアのキャパシタンス結合量に応じてド
レイン電流の閾値が定められる。また、本発明によれ
ば、正の高電圧を印加されるバイアスゲートと、所定基
準電位に設定されるプログラムゲート及び消去ゲートと
によって、トンネル電流によるエレクトロンが各フロー
ティングゲートに個別に注入される。また、正の高電圧
が印加される消去ゲートと、所定基準電位に設定される
バイアスゲート及びプログラムゲートとによって、各フ
ローティングゲートに注入されたエレクトロンが個別に
放出される。
チビット対応セルを有する不揮発性メモリ及びそのプロ
グラム方法によれば、各層のフローティングゲートがそ
れぞれデータビットに対応するキャリアを蓄積し、この
蓄積されたキャリアのキャパシタンス結合量に応じてド
レイン電流の閾値が定められる。また、本発明によれ
ば、正の高電圧を印加されるバイアスゲートと、所定基
準電位に設定されるプログラムゲート及び消去ゲートと
によって、トンネル電流によるエレクトロンが各フロー
ティングゲートに個別に注入される。また、正の高電圧
が印加される消去ゲートと、所定基準電位に設定される
バイアスゲート及びプログラムゲートとによって、各フ
ローティングゲートに注入されたエレクトロンが個別に
放出される。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図面を参照しつつ詳細に説明
する。図3は、本発明による一実施例の不揮発性メモリ
の記憶セルの構造を示しており、図1と同等の部分には
同一の符号が付されている。図3において、かかる記憶
セルのトランジスタは、不純物半導体である例えばp形
シリコンからなる基板1に互いに離隔して形成されたソ
ース2及びドレイン3と、このソース・ドレイン間チャ
ネルに沿ってかつその上方に順次配され(もしくは積層
され)それぞれ例えば酸化物により包囲された第1のフ
ローティングゲート41 ないし第nのフローティングゲ
ート4n (nは2以上の整数)とを有する。さらに第n
のすなわち最上層のフローティングゲート4n には該酸
化物を介してコントロールゲート5が積層される。これ
らフローティングゲート及びコントロールゲートは、例
えばポリシリコンからなり、酸化物はSiO2 からな
る。
する。図3は、本発明による一実施例の不揮発性メモリ
の記憶セルの構造を示しており、図1と同等の部分には
同一の符号が付されている。図3において、かかる記憶
セルのトランジスタは、不純物半導体である例えばp形
シリコンからなる基板1に互いに離隔して形成されたソ
ース2及びドレイン3と、このソース・ドレイン間チャ
ネルに沿ってかつその上方に順次配され(もしくは積層
され)それぞれ例えば酸化物により包囲された第1のフ
ローティングゲート41 ないし第nのフローティングゲ
ート4n (nは2以上の整数)とを有する。さらに第n
のすなわち最上層のフローティングゲート4n には該酸
化物を介してコントロールゲート5が積層される。これ
らフローティングゲート及びコントロールゲートは、例
えばポリシリコンからなり、酸化物はSiO2 からな
る。
【0011】各フローティングゲートは、後述するプロ
グラミング法によって個々にエレクトロン(またはホー
ル)のチャージすなわち情報のプログラムが行われると
ともに、紫外線照射による消去法やファウラー−ノルド
ハイム(Fowler-Nordheim )形の電界放射による電気的
消去法等によって、チャージされたエレクトロンの放出
すなわち情報の消去が行われる。また、後述によって明
らかになるように、フローティングゲート各々にチャー
ジされたキャリアによって、ドレイン電流IDのレベル
が制御される。故に、フローティングゲートの各々と、
記憶すべきデータのビットとを個別に対応させ、当該ビ
ットデータに応じてフローティングゲートへのキャリア
のチャージを行うことにより、フローティングゲートの
数と同じビット数のデータを記憶することが可能とな
る。
グラミング法によって個々にエレクトロン(またはホー
ル)のチャージすなわち情報のプログラムが行われると
ともに、紫外線照射による消去法やファウラー−ノルド
ハイム(Fowler-Nordheim )形の電界放射による電気的
消去法等によって、チャージされたエレクトロンの放出
すなわち情報の消去が行われる。また、後述によって明
らかになるように、フローティングゲート各々にチャー
ジされたキャリアによって、ドレイン電流IDのレベル
が制御される。故に、フローティングゲートの各々と、
記憶すべきデータのビットとを個別に対応させ、当該ビ
ットデータに応じてフローティングゲートへのキャリア
のチャージを行うことにより、フローティングゲートの
数と同じビット数のデータを記憶することが可能とな
る。
【0012】図4は、フローティングゲートを2つにし
て構成した場合の記憶セルの記憶状態を示している。こ
れによれば、1層目フローティングゲート41 と2層目
フローティングゲート42 とで、ニュートラルな状態の
場合を論理「1」、エレクトロンをチャージした場合を
論理「0」とすると、このセルにおいては4通りの状態
が得られることが分かる。
て構成した場合の記憶セルの記憶状態を示している。こ
れによれば、1層目フローティングゲート41 と2層目
フローティングゲート42 とで、ニュートラルな状態の
場合を論理「1」、エレクトロンをチャージした場合を
論理「0」とすると、このセルにおいては4通りの状態
が得られることが分かる。
【0013】このときのドレイン電流ID −ゲート電圧
VG の特性が図5に示される。これによれば、ゲート電
圧に対して得られる4通りのドレイン電流値は、全て異
なり、図5の表においてドレイン電流の状態を示す符号
1,3,2,4の順に、得られるドレイン電流の閾値が
上がり、もって1つのセルにおいて4種類の記憶状態が
得られることが分かる。
VG の特性が図5に示される。これによれば、ゲート電
圧に対して得られる4通りのドレイン電流値は、全て異
なり、図5の表においてドレイン電流の状態を示す符号
1,3,2,4の順に、得られるドレイン電流の閾値が
上がり、もって1つのセルにおいて4種類の記憶状態が
得られることが分かる。
【0014】詳述するに、図1の如き単一フローティン
グゲート構造のMOSFETの閾電圧Vthは、下式で表
すことができる。
グゲート構造のMOSFETの閾電圧Vthは、下式で表
すことができる。
【0015】
【数1】
【0016】これに対し本例のようなマルチレイヤー型
のフローティングゲートにストアされる電荷もトラップ
準位電荷と同じ様に考えることができる。さらに上式で
QSS/Coxの項は、QSS/Cox=tox・QSS/εox(但
し、toxは媒介酸化物の厚さ,εoxは媒介酸化物の誘電
率)と書き換えられる。よってトラップ準位の位置が高
い方が、あるいはこの場合フローティングゲートの位置
が基板に対して離れている方が、QSS/Coxの項の値が
大きくなる。エレクトロンチャージは、負の極性を持つ
ので、基板から遠く離れているフローティングゲートの
方が閾電圧を高くすることとなる。従って、同じ量の電
荷がフローティングゲート41 ,42 に注入されるとし
てもフローティングゲート42 にエレクトロンがチャー
ジされた方が当該トランジスタの閾電圧を高くし、もっ
て図5の如き4通りの閾電圧を得ることができるのであ
る。
のフローティングゲートにストアされる電荷もトラップ
準位電荷と同じ様に考えることができる。さらに上式で
QSS/Coxの項は、QSS/Cox=tox・QSS/εox(但
し、toxは媒介酸化物の厚さ,εoxは媒介酸化物の誘電
率)と書き換えられる。よってトラップ準位の位置が高
い方が、あるいはこの場合フローティングゲートの位置
が基板に対して離れている方が、QSS/Coxの項の値が
大きくなる。エレクトロンチャージは、負の極性を持つ
ので、基板から遠く離れているフローティングゲートの
方が閾電圧を高くすることとなる。従って、同じ量の電
荷がフローティングゲート41 ,42 に注入されるとし
てもフローティングゲート42 にエレクトロンがチャー
ジされた方が当該トランジスタの閾電圧を高くし、もっ
て図5の如き4通りの閾電圧を得ることができるのであ
る。
【0017】同様に、図3の如くn個のフローティング
ゲートを設ければ、2n 種類の記憶状態が得られる。こ
うした態様をさらに詳しく分析すれば、次のようにな
る。先ず、上記図3の記憶セルの構造に基づき4層のポ
リシリコンゲートすなわち3つのフローティングゲート
とコントロールゲートにて構成された記憶セルの等価回
路を図6に示す。この等価回路は、コントロールゲート
5と最上層フローティングゲート43 との間に介在する
酸化物が、電位VCGが与えられるキャパシタンスC1 に
置き換えられ、電荷Q1 が注入される最上層フローティ
ングゲート4 3 と電荷Q2 が注入される中央層フローテ
ィングゲート42 との間に介在する酸化物が、電位V1
が与えられるキャパシタンスC2 に、中央層フローティ
ングゲート42 と電荷Q3 が注入される最下層フローテ
ィングゲート41 との間の酸化物が、電位V2 が与えら
れるキャパシタンスC3 に、さらに最下層フローティン
グゲート41 と基板1との間の酸化物が、電位V3 が与
えられるキャパシタンスC4 にそれぞれ置き換えられ
る。しかして、これらキャパシタンスがポリシリコンゲ
ートを介して互いに直列接続され、キャパシタンスの各
々には電界E1 ないしE4 が掛けられる形となる。
ゲートを設ければ、2n 種類の記憶状態が得られる。こ
うした態様をさらに詳しく分析すれば、次のようにな
る。先ず、上記図3の記憶セルの構造に基づき4層のポ
リシリコンゲートすなわち3つのフローティングゲート
とコントロールゲートにて構成された記憶セルの等価回
路を図6に示す。この等価回路は、コントロールゲート
5と最上層フローティングゲート43 との間に介在する
酸化物が、電位VCGが与えられるキャパシタンスC1 に
置き換えられ、電荷Q1 が注入される最上層フローティ
ングゲート4 3 と電荷Q2 が注入される中央層フローテ
ィングゲート42 との間に介在する酸化物が、電位V1
が与えられるキャパシタンスC2 に、中央層フローティ
ングゲート42 と電荷Q3 が注入される最下層フローテ
ィングゲート41 との間の酸化物が、電位V2 が与えら
れるキャパシタンスC3 に、さらに最下層フローティン
グゲート41 と基板1との間の酸化物が、電位V3 が与
えられるキャパシタンスC4 にそれぞれ置き換えられ
る。しかして、これらキャパシタンスがポリシリコンゲ
ートを介して互いに直列接続され、キャパシタンスの各
々には電界E1 ないしE4 が掛けられる形となる。
【0018】先ずこの構成では、各ゲート間で所定の電
荷量が保存されなければならない。つまり、
荷量が保存されなければならない。つまり、
【0019】
【数2】 εE1=εE2+Q1=εE3+Q2=εE4+Q3 …(1) ;但しεはゲート間酸化物の誘電率 である。電界E1 ないしE4 を、C1 ないしC4 と電位
VCG,V1 〜V3 及び基板1の電位VSUB とで書き直せ
ば、
VCG,V1 〜V3 及び基板1の電位VSUB とで書き直せ
ば、
【0020】
【数3】 C1(VCG−V1) =C2(V1−V2)+Q1 =C3(V2−V3)+Q2 =C4(V3−VSUB) …(2) となる。(2)式により次の各式が導かれる。
【0021】
【数4】 −(C1+C2)V1+C2V2=Q1−C1VCG …(3.1) C2V1−(C2+C3)V2+C3V3=−Q1+Q2 …(3.2) C3V2−(C3+C4)V3=−Q2+Q3+C4VSUB …(3.3) 上式は電圧V1ないしV3に対するマトリクスとして次の
ように書くことができる。
ように書くことができる。
【0022】
【数5】
【0023】この式を解くことにより、あるゲート電圧
VCGを与えた時のフローティングゲートの電圧V1 ない
しV3 を求めることができる。なお、ゲート電圧VCGが
丁度閾電圧VCG *である場合、VSUB =2φF (φF は
禁制帯中央のエネルギEi とフェルミ準位EF との差)
となる。式で書けば、
VCGを与えた時のフローティングゲートの電圧V1 ない
しV3 を求めることができる。なお、ゲート電圧VCGが
丁度閾電圧VCG *である場合、VSUB =2φF (φF は
禁制帯中央のエネルギEi とフェルミ準位EF との差)
となる。式で書けば、
【0024】
【数6】
【0025】となるが、この場合VCG * が未知数となる
ためもう1つの関係式が必要となる。その式は、
ためもう1つの関係式が必要となる。その式は、
【0026】
【数7】
【0027】である。よって(5)式及び(6)式を解
くことにより、VCG * を得ることができる。
くことにより、VCG * を得ることができる。
【0028】また、ドレイン電流ID は、
【0029】
【数8】 ID=μ0C3W{(V3−V3 *)VD−VD 2/2}/L …(7) ;但し、μ0 は電子移動速度,Wはチャネル幅,Lは実
効チャネル長 と表すことができる。ここでV3 *はVCG=VCG * の時の
V3 の電位である。
効チャネル長 と表すことができる。ここでV3 *はVCG=VCG * の時の
V3 の電位である。
【0030】さらにこの概念を図7に示されるように、
コントロールゲートを含むn層のポリシリコンゲートの
場合に拡張して考えれば、各フローティングゲートの電
圧は次のようにマトリクス化される。
コントロールゲートを含むn層のポリシリコンゲートの
場合に拡張して考えれば、各フローティングゲートの電
圧は次のようにマトリクス化される。
【0031】
【数9】
【0032】また、閾電圧VCG *の場合、(8)式にお
いてVSUB =2φF となり、
いてVSUB =2φF となり、
【0033】
【数10】
【0034】が導かれる。そしてこれからVCG * を得る
ために、
ために、
【0035】
【数11】
【0036】を同時に解く必要がある。また、ドレイン
電流ID は、
電流ID は、
【0037】
【数12】 ID=μ0CnW{(Vn-1−Vn-1 *)VD−VD 2/2}/L …(11) となる。先に示した図5のように、ゲート電圧に対して
得られるドレイン電流が記憶状態の各々で全て異なるた
めには、(9)式において2n-1 種類のVCG * の値が得
られるようC1 ないしCn の値やQ1ないしQn-1 の値
を設定すれば良い。C1ないしCn の値は、その電極面
積すなわち各ゲートの対向面積や、その電極間隔すなわ
ち各ゲート間距離によって決まる。また、各ゲート間の
媒介物質の特性にも依存する。従って記憶セルを構成す
る際にこれらキャパシンタスの値を定めるパラメータの
いずれかを所望に設定すれば良い。また、Q1ないしQ
n-1 の値は、プログラム時に個々のフローティングゲー
トへエレクトロンを注入する際の各注入エネルギーによ
って決まる。
得られるドレイン電流が記憶状態の各々で全て異なるた
めには、(9)式において2n-1 種類のVCG * の値が得
られるようC1 ないしCn の値やQ1ないしQn-1 の値
を設定すれば良い。C1ないしCn の値は、その電極面
積すなわち各ゲートの対向面積や、その電極間隔すなわ
ち各ゲート間距離によって決まる。また、各ゲート間の
媒介物質の特性にも依存する。従って記憶セルを構成す
る際にこれらキャパシンタスの値を定めるパラメータの
いずれかを所望に設定すれば良い。また、Q1ないしQ
n-1 の値は、プログラム時に個々のフローティングゲー
トへエレクトロンを注入する際の各注入エネルギーによ
って決まる。
【0038】これまでは、1つのセルにおいて、基板上
に積層される多層のフローティングゲートを設け、これ
らに各々ビットデータに応じたキャリアを蓄積すれば、
1つのセルに複数のデータビットを担わすことができる
ことを説明したが、以下では、具体的なキャリアの蓄積
法すなわちプログラミング法及び消去法について説明す
る。
に積層される多層のフローティングゲートを設け、これ
らに各々ビットデータに応じたキャリアを蓄積すれば、
1つのセルに複数のデータビットを担わすことができる
ことを説明したが、以下では、具体的なキャリアの蓄積
法すなわちプログラミング法及び消去法について説明す
る。
【0039】図8ないし図10は、既述ファウラー−ノ
ルドハイムトンネリングを使って4つ層のフローティン
グゲートの各々に対しプログラム及び記憶データの消去
を行うようにした記憶セルの構造を示している。図8は
当該セルにおける一部の層に係る構造ブロックの平面図
であり、図9は図8におけるA−A断面図、図10は図
8におけるB−B断面図である。また、これら図におい
て図3の構造と等価な部分には同一の符号が付されてい
る。
ルドハイムトンネリングを使って4つ層のフローティン
グゲートの各々に対しプログラム及び記憶データの消去
を行うようにした記憶セルの構造を示している。図8は
当該セルにおける一部の層に係る構造ブロックの平面図
であり、図9は図8におけるA−A断面図、図10は図
8におけるB−B断面図である。また、これら図におい
て図3の構造と等価な部分には同一の符号が付されてい
る。
【0040】図8ないし図10において、ソース2とド
レイン3は、半導体基板1にW方向において互いに離隔
して形成される。例えばポリシリコンからなる第1層の
すなわち最下層のフローティングゲート41 は、SiO
2 などの酸化物により包囲されるとともに、ソース2の
ドレイン側端部からドレイン3のソース側端部に亘る所
定幅を有し、当該ソース・ドレイン離隔方向であるW方
向と垂直に交差するL方向に延びる方形状に形成され
る。すなわち、方形状フローティングゲート41の延在
方向に沿う第1の辺を含む端部はソース2のドレイン側
端部と酸化物を介して重なり、当該第1の辺に相対する
第3の辺を含む端部はドレイン3のソース側端部と酸化
物を介して重なるよう形成される。このフローティング
ゲート41の一方の延在端部の下層すなわちその第2の
辺を含む端部と、ソース2及びドレイン3の領域外の基
板1との間にはポリシリコンゲート(以下、プログラム
ゲートと称する)61 が配される。また、フローティン
グゲート41 の他方の延在端部の上層すなわちその当該
第2の辺に相対する第4の辺を含む端部には酸化物を介
してポリシリコンゲート(以下、消去ゲートと称する)
71 が積層される。従ってフローティングゲート41
は、プログラムゲート61 と消去ゲート71 によりZ方
向に第2の辺を含む端部と第4の辺を含む端部とにおい
てそれぞれ挟まれる形となる。フローティングゲート4
1 には、さらに、プログラムゲート61 寄りにソース2
及びドレイン3に亘り所定幅をもってW方向に延在する
ポリシリコンゲート(以下、バイアスゲートと称する)
81 が積層される。
レイン3は、半導体基板1にW方向において互いに離隔
して形成される。例えばポリシリコンからなる第1層の
すなわち最下層のフローティングゲート41 は、SiO
2 などの酸化物により包囲されるとともに、ソース2の
ドレイン側端部からドレイン3のソース側端部に亘る所
定幅を有し、当該ソース・ドレイン離隔方向であるW方
向と垂直に交差するL方向に延びる方形状に形成され
る。すなわち、方形状フローティングゲート41の延在
方向に沿う第1の辺を含む端部はソース2のドレイン側
端部と酸化物を介して重なり、当該第1の辺に相対する
第3の辺を含む端部はドレイン3のソース側端部と酸化
物を介して重なるよう形成される。このフローティング
ゲート41の一方の延在端部の下層すなわちその第2の
辺を含む端部と、ソース2及びドレイン3の領域外の基
板1との間にはポリシリコンゲート(以下、プログラム
ゲートと称する)61 が配される。また、フローティン
グゲート41 の他方の延在端部の上層すなわちその当該
第2の辺に相対する第4の辺を含む端部には酸化物を介
してポリシリコンゲート(以下、消去ゲートと称する)
71 が積層される。従ってフローティングゲート41
は、プログラムゲート61 と消去ゲート71 によりZ方
向に第2の辺を含む端部と第4の辺を含む端部とにおい
てそれぞれ挟まれる形となる。フローティングゲート4
1 には、さらに、プログラムゲート61 寄りにソース2
及びドレイン3に亘り所定幅をもってW方向に延在する
ポリシリコンゲート(以下、バイアスゲートと称する)
81 が積層される。
【0041】また、例えばポリシリコンからなる第2層
のフローティングゲート42 は、SiO2 などの酸化物
により包囲されるとともに、下層のフローティングゲー
ト4 1 の消去ゲート71 寄りに該酸化物を介して積層さ
れる。このフローティングゲート42 は、下層フローテ
ィングゲート41 の延在方向と直角に交差する方向であ
るW方向に沿いL方向の所定幅をもってソース2の領域
略中央からドレイン3の領域略中央に亘って延びる方形
状に形成される。すなわち、方形状フローティングゲー
ト42 の第1の辺を含む端部はソース2の領域の一部と
酸化物を介して重なり、当該第1の辺に相対する第3の
辺を含む端部はドレイン3の領域の一部と酸化物を介し
て重なるよう形成される。このフローティングゲート4
2 の一方の延在端部の下層すなわちその第3の辺を含む
端部の下層には、プログラムゲート62 が配される。ま
た、フローティングゲート42 の他方の延在端部の上層
すなわちその第3の辺に相対する第1の辺を含む端部に
は酸化物を介して消去ゲート72 が積層される。従って
フローティングゲート42 は、下層フローティングゲー
ト41 と酸化物を介してクロスされもしくは重なり、プ
ログラムゲート62と消去ゲート72 によりZ方向に第
3の辺を含む端部と第1の辺を含む端部とにおいてそれ
ぞれ挟まれる形となる。フローティングゲート42 に
は、さらに、プログラムゲート62 寄りに当該フローテ
ィングゲート42 に所定幅をもってL方向に沿って交差
しかつ延在するバイアスゲート82 が積層される。
のフローティングゲート42 は、SiO2 などの酸化物
により包囲されるとともに、下層のフローティングゲー
ト4 1 の消去ゲート71 寄りに該酸化物を介して積層さ
れる。このフローティングゲート42 は、下層フローテ
ィングゲート41 の延在方向と直角に交差する方向であ
るW方向に沿いL方向の所定幅をもってソース2の領域
略中央からドレイン3の領域略中央に亘って延びる方形
状に形成される。すなわち、方形状フローティングゲー
ト42 の第1の辺を含む端部はソース2の領域の一部と
酸化物を介して重なり、当該第1の辺に相対する第3の
辺を含む端部はドレイン3の領域の一部と酸化物を介し
て重なるよう形成される。このフローティングゲート4
2 の一方の延在端部の下層すなわちその第3の辺を含む
端部の下層には、プログラムゲート62 が配される。ま
た、フローティングゲート42 の他方の延在端部の上層
すなわちその第3の辺に相対する第1の辺を含む端部に
は酸化物を介して消去ゲート72 が積層される。従って
フローティングゲート42 は、下層フローティングゲー
ト41 と酸化物を介してクロスされもしくは重なり、プ
ログラムゲート62と消去ゲート72 によりZ方向に第
3の辺を含む端部と第1の辺を含む端部とにおいてそれ
ぞれ挟まれる形となる。フローティングゲート42 に
は、さらに、プログラムゲート62 寄りに当該フローテ
ィングゲート42 に所定幅をもってL方向に沿って交差
しかつ延在するバイアスゲート82 が積層される。
【0042】プログラムゲート61 ,62 の表面は、フ
ローティングゲート41 ,42 との重なり部分において
突起状(アスペリティ)になっている。フローティング
ゲート41 ,42 の表面も、消去ゲート71 ,72 との
重なり部分において突起状になっている。これら突起状
部分は後述するプログラム及び消去モードにおいて主要
な役割を果たす。
ローティングゲート41 ,42 との重なり部分において
突起状(アスペリティ)になっている。フローティング
ゲート41 ,42 の表面も、消去ゲート71 ,72 との
重なり部分において突起状になっている。これら突起状
部分は後述するプログラム及び消去モードにおいて主要
な役割を果たす。
【0043】第1層フローティングゲート41 はプログ
ラムゲート61 ,消去ゲート71 ,バイアスゲート81
と、第2層フローティングゲート42 はプログラムゲー
ト6 2 ,消去ゲート72 ,バイアスゲート82 と、入力
ビットすなわち各層のフローティングゲートに個別のプ
ログラムを行うためにそれぞれ1組の1ビット対応ブロ
ックを成している。また、図示の第1層フローティング
ゲート41 を含む1ビット対応ブロックの構造は、最下
層フローティングゲート41 から数えて奇数番目の他の
層のフローティングゲートを含む1ビット対応ブロック
の構造と同様であり、図示の第2層フローティングゲー
ト42 を含む1ビット対応ブロックの構造は、最下層フ
ローティングゲート41 から数えて偶数番目の他の層の
フローティングゲートを含む1ビット対応ブロックの構
造と同様である。従って、第3層フローティングゲート
43 を含む1ビット対応ブロックは、第1層フローティ
ングゲート41 を含む1ビット対応ブロックと同様に構
成され、第4層フローティングゲート44 を含む1ビッ
ト対応ブロックは、第2層フローティングゲート4 2 を
含む1ビット対応ブロックと同様に構成される。
ラムゲート61 ,消去ゲート71 ,バイアスゲート81
と、第2層フローティングゲート42 はプログラムゲー
ト6 2 ,消去ゲート72 ,バイアスゲート82 と、入力
ビットすなわち各層のフローティングゲートに個別のプ
ログラムを行うためにそれぞれ1組の1ビット対応ブロ
ックを成している。また、図示の第1層フローティング
ゲート41 を含む1ビット対応ブロックの構造は、最下
層フローティングゲート41 から数えて奇数番目の他の
層のフローティングゲートを含む1ビット対応ブロック
の構造と同様であり、図示の第2層フローティングゲー
ト42 を含む1ビット対応ブロックの構造は、最下層フ
ローティングゲート41 から数えて偶数番目の他の層の
フローティングゲートを含む1ビット対応ブロックの構
造と同様である。従って、第3層フローティングゲート
43 を含む1ビット対応ブロックは、第1層フローティ
ングゲート41 を含む1ビット対応ブロックと同様に構
成され、第4層フローティングゲート44 を含む1ビッ
ト対応ブロックは、第2層フローティングゲート4 2 を
含む1ビット対応ブロックと同様に構成される。
【0044】最上層フローティングゲート44 の上層に
は、各フローティングゲートの酸化物を介した重複部を
被うような形でコントロールゲート5が積層される。か
かる構造の特徴の1つは、各フローティングゲート間の
厚みを大きくすることのないように、フローティングゲ
ート毎に延在方向を、L方向とW方向とで互い違いに変
えてフローティングゲートを重ねている点である。これ
により、プログラムゲートや消去ゲート、バイアスゲー
トをフローティングゲートどうしの重なり位置に関係な
く形成することができるので、フローティングゲート間
の厚みを制御しやすく、もって上述した如き等価回路の
キャパシタンスの値を設定しやすい、という利点があ
る。さらに、フローティングゲート以外のゲートを含む
セル全体のポリシリコンの層数を少なく抑えることがで
きる、という利点もある。
は、各フローティングゲートの酸化物を介した重複部を
被うような形でコントロールゲート5が積層される。か
かる構造の特徴の1つは、各フローティングゲート間の
厚みを大きくすることのないように、フローティングゲ
ート毎に延在方向を、L方向とW方向とで互い違いに変
えてフローティングゲートを重ねている点である。これ
により、プログラムゲートや消去ゲート、バイアスゲー
トをフローティングゲートどうしの重なり位置に関係な
く形成することができるので、フローティングゲート間
の厚みを制御しやすく、もって上述した如き等価回路の
キャパシタンスの値を設定しやすい、という利点があ
る。さらに、フローティングゲート以外のゲートを含む
セル全体のポリシリコンの層数を少なく抑えることがで
きる、という利点もある。
【0045】一方、このセルの製造プロセスは、 1)ソース2及びドレイン3の形成 2)プログラムゲート61 の形成 3)フローティングゲート41 の形成 4)消去ゲート71 及びプログラムゲート62 の形成 5)フローティングゲート42 及びバイアスゲート81
の形成 6)消去ゲート72 及びプログラムゲート63 の形成 : : の順で行われる。各ゲートがN(Nは2以上の整数)層
だけ存在する一般的な記憶セルトランジスタを考えた場
合の製造プロセスは、図11のようなフローで表すこと
ができる。
の形成 6)消去ゲート72 及びプログラムゲート63 の形成 : : の順で行われる。各ゲートがN(Nは2以上の整数)層
だけ存在する一般的な記憶セルトランジスタを考えた場
合の製造プロセスは、図11のようなフローで表すこと
ができる。
【0046】なお、図8は、第1層フローティングゲー
トを含む1ビット対応ブロック及び第2層フローティン
グゲートを含む1ビット対応ブロック、並びにコントロ
ールゲート5についてのみの平面図であって、第3及び
第4層のフローティングゲートを含む1ビット対応ブロ
ックについては省略されている。また、図9及び図10
においては、第1層及び第2層のフローティングゲート
が黒塗りされているとともに、これらに対応するプログ
ラムゲート、消去ゲート及びバイアスゲートには斜線が
付されている。
トを含む1ビット対応ブロック及び第2層フローティン
グゲートを含む1ビット対応ブロック、並びにコントロ
ールゲート5についてのみの平面図であって、第3及び
第4層のフローティングゲートを含む1ビット対応ブロ
ックについては省略されている。また、図9及び図10
においては、第1層及び第2層のフローティングゲート
が黒塗りされているとともに、これらに対応するプログ
ラムゲート、消去ゲート及びバイアスゲートには斜線が
付されている。
【0047】かかる記憶セルトランジスタの等価回路
は、図9の断面図に基づき図12に示される。先ず図1
2に示されるように、第1のビット対応ブロックについ
ては、バイアスゲート81 と第1層フローティングゲー
ト41 との間の酸化物はキャパシタC11に、第1層フロ
ーティングゲート41 と消去ゲート71 との間の酸化物
はキャパシタC12に、基板1と第1層フローティングゲ
ート41 との間の酸化物はキャパシタC13に、第1層フ
ローティングゲート41 とプログラムゲート61との間
の酸化物はキャパシタC14に、それぞれ置き換えること
ができる。また、第3のビット対応ブロックについて
は、バイアスゲート83 と第3層フローティングゲート
43 との間の酸化物はキャパシタC15に、第3層フロー
ティングゲート43 と消去ゲート73 との間の酸化物は
キャパシタC16に、バイアスゲート8 1 と第3層フロー
ティングゲート43 との間の酸化物はキャパシタC
17に、第3層フローティングゲート43 とプログラムゲ
ート63 との間の酸化物はキャパシタC18に、それぞれ
置き換えることができる。そしてフローティングゲート
層間の各酸化物はキャパシタCF1〜CF3に、それぞれ置
き換えることができる。これをさらに書き直し、後述の
I.プログラムモード及びII.消去モードを説明する
ために描かれたのが図13、及び図17ないし図19の
回路図である。
は、図9の断面図に基づき図12に示される。先ず図1
2に示されるように、第1のビット対応ブロックについ
ては、バイアスゲート81 と第1層フローティングゲー
ト41 との間の酸化物はキャパシタC11に、第1層フロ
ーティングゲート41 と消去ゲート71 との間の酸化物
はキャパシタC12に、基板1と第1層フローティングゲ
ート41 との間の酸化物はキャパシタC13に、第1層フ
ローティングゲート41 とプログラムゲート61との間
の酸化物はキャパシタC14に、それぞれ置き換えること
ができる。また、第3のビット対応ブロックについて
は、バイアスゲート83 と第3層フローティングゲート
43 との間の酸化物はキャパシタC15に、第3層フロー
ティングゲート43 と消去ゲート73 との間の酸化物は
キャパシタC16に、バイアスゲート8 1 と第3層フロー
ティングゲート43 との間の酸化物はキャパシタC
17に、第3層フローティングゲート43 とプログラムゲ
ート63 との間の酸化物はキャパシタC18に、それぞれ
置き換えることができる。そしてフローティングゲート
層間の各酸化物はキャパシタCF1〜CF3に、それぞれ置
き換えることができる。これをさらに書き直し、後述の
I.プログラムモード及びII.消去モードを説明する
ために描かれたのが図13、及び図17ないし図19の
回路図である。
【0048】I.プログラムモード 上記記憶セルトランジスタにおける第1層フローティン
グゲート41 にプログラム(エレクトロンの注入)を行
う方法を図13を参照して説明する。なお図13におい
ては各電極(ゲート)の電位V11 〜V14 及び基板1の
電位VSUB が示されている。
グゲート41 にプログラム(エレクトロンの注入)を行
う方法を図13を参照して説明する。なお図13におい
ては各電極(ゲート)の電位V11 〜V14 及び基板1の
電位VSUB が示されている。
【0049】先ず、バイアスとしてバイアスゲート81
に正の高電圧V14を印加する。そしてこれと同時にプロ
グラムゲート61 と消去ゲート71 を所定基準電位とし
てのグランドレベル(0[V])に落とす。ここで電荷
保存の式を適用すると、
に正の高電圧V14を印加する。そしてこれと同時にプロ
グラムゲート61 と消去ゲート71 を所定基準電位とし
てのグランドレベル(0[V])に落とす。ここで電荷
保存の式を適用すると、
【0050】
【数13】 C11(V14−V12) =C12(V12−V13)+C13(V12−VSUB)+C14(V12−V11) …(21)
【0051】
【数14】 ∴V12(C11+C12+C13+C14) =C11V14+C12V13+C13VSUB+C14V11 …(22) となる。ここで、V13=V11=VSUB=0[V]である
ので、
ので、
【0052】
【数15】 V12=C11V14/(C11+C12+C13+C14) …(23) である。さらに、例えばバイアスゲート81 とフローテ
ィングゲート41 とを薄い酸化膜で形成するか、もしく
はレイアウト的にバイアスゲート81 の面積を非常に大
きくとり、C11>>C12+C13+C14となるように設計
すれば、(23)式は、およそV12=V14となる。これ
より、フローティングゲート41 とプログラムゲート6
1 または消去ゲート71 との間(すなわちキャパシタC
14またはC12)にはほぼV14の電圧がかかることにな
る。
ィングゲート41 とを薄い酸化膜で形成するか、もしく
はレイアウト的にバイアスゲート81 の面積を非常に大
きくとり、C11>>C12+C13+C14となるように設計
すれば、(23)式は、およそV12=V14となる。これ
より、フローティングゲート41 とプログラムゲート6
1 または消去ゲート71 との間(すなわちキャパシタC
14またはC12)にはほぼV14の電圧がかかることにな
る。
【0053】ここで注目すべきは、図9において示され
たように、プログラムゲート61 のフローティングゲー
ト41 に対向する表面及びフローティングゲート41 の
消去ゲート71 に対向する表面に突起(アスペリティ)
が施されていることである。このアスペリティによっ
て、トンネル電流(エレクトロン)が、アスペリティの
ある側の面から無い側の面への方向に流れやすくなる
(ダイオード特性)。これは、かかるアスペリティを有
する面のポリシリコンでのトンネリング時の印加電圧の
方がそれを有しない単なる平面のポリシリコンをトンネ
ルさせる印加電圧より遙かに低くて済むことによる。
たように、プログラムゲート61 のフローティングゲー
ト41 に対向する表面及びフローティングゲート41 の
消去ゲート71 に対向する表面に突起(アスペリティ)
が施されていることである。このアスペリティによっ
て、トンネル電流(エレクトロン)が、アスペリティの
ある側の面から無い側の面への方向に流れやすくなる
(ダイオード特性)。これは、かかるアスペリティを有
する面のポリシリコンでのトンネリング時の印加電圧の
方がそれを有しない単なる平面のポリシリコンをトンネ
ルさせる印加電圧より遙かに低くて済むことによる。
【0054】詳述すれば、表面がアスペリティを有する
ポリシリコンゲート61 と表面が平らなポリシリコンゲ
ート41 との間にトンネル電流の流れる閾値は、大略ダ
イオード特性に類似する図14のように、その間にかか
る電圧V12の方向性に関係がある。つまり、平面ポリシ
リコンゲートの電位がアスペリティ面ポリシリコンゲー
トよりも高い方がトンネルしやすい。かかる平面とアス
ペリティ面との間における電気力線の形成態様とエレク
トロンの動きとを模式的に描けば、図15のようにな
る。これによれば、エレクトロンはフローティングゲー
ト41 の正電位に引かれ、アスペリティの先端に集ま
り、ここに電界が集中するので、非常にトンネルしやす
い状況になることが分かる。これに対し、消去ゲート7
1 とフローティングゲート41 とにおける関係を同様に
描けば、図16のようになる。しかし、この場合エレク
トロンは消去ゲート71 からフローティングゲート41
へと移動しようとするが、電気力線はアスペリティ先端
から消去ゲート71 に対し分散している。エレクトロン
を引っ張る力は、電気力線が集中する程強くなるものな
ので、この場合はエレクトロンが消去ゲート71 へ極め
て注入されにくいのである。
ポリシリコンゲート61 と表面が平らなポリシリコンゲ
ート41 との間にトンネル電流の流れる閾値は、大略ダ
イオード特性に類似する図14のように、その間にかか
る電圧V12の方向性に関係がある。つまり、平面ポリシ
リコンゲートの電位がアスペリティ面ポリシリコンゲー
トよりも高い方がトンネルしやすい。かかる平面とアス
ペリティ面との間における電気力線の形成態様とエレク
トロンの動きとを模式的に描けば、図15のようにな
る。これによれば、エレクトロンはフローティングゲー
ト41 の正電位に引かれ、アスペリティの先端に集ま
り、ここに電界が集中するので、非常にトンネルしやす
い状況になることが分かる。これに対し、消去ゲート7
1 とフローティングゲート41 とにおける関係を同様に
描けば、図16のようになる。しかし、この場合エレク
トロンは消去ゲート71 からフローティングゲート41
へと移動しようとするが、電気力線はアスペリティ先端
から消去ゲート71 に対し分散している。エレクトロン
を引っ張る力は、電気力線が集中する程強くなるものな
ので、この場合はエレクトロンが消去ゲート71 へ極め
て注入されにくいのである。
【0055】かくして、アスペリティの作用によって、
バイアスゲート81 の印加電圧V14によって持ち上げら
れたフローティングゲート41 の正電圧によりプログラ
ムゲート61 からフローティングゲート41 へトンネル
電流のエレクトロンが流れ込むこととなる。また、以下
の説明におけるプログラム及び消去モードにおいても同
様のアスペリティ効果による原理が成り立つ。
バイアスゲート81 の印加電圧V14によって持ち上げら
れたフローティングゲート41 の正電圧によりプログラ
ムゲート61 からフローティングゲート41 へトンネル
電流のエレクトロンが流れ込むこととなる。また、以下
の説明におけるプログラム及び消去モードにおいても同
様のアスペリティ効果による原理が成り立つ。
【0056】なお図12及び図13の等価回路において
各フローティングゲート間にはキャパシタンスCF1〜C
F3が存在するが、これらは直列接続となるので、他のキ
ャパシタンスに比べて十分小さく、無視することができ
る。以下ではこのキャパシタンスを省略して説明するこ
ととする。次に、第3層フローティングゲート43 にプ
ログラム(エレクトロンの注入)を行う方法を図17を
参照して説明する。なお図17においても各電極(ゲー
ト)の電位V14 ,V16 〜V19 が示されている。
各フローティングゲート間にはキャパシタンスCF1〜C
F3が存在するが、これらは直列接続となるので、他のキ
ャパシタンスに比べて十分小さく、無視することができ
る。以下ではこのキャパシタンスを省略して説明するこ
ととする。次に、第3層フローティングゲート43 にプ
ログラム(エレクトロンの注入)を行う方法を図17を
参照して説明する。なお図17においても各電極(ゲー
ト)の電位V14 ,V16 〜V19 が示されている。
【0057】先ず、バイアスとしてバイアスゲート83
に正の高電圧V19を印加する。そしてこれと同時にプロ
グラムゲート63 と消去ゲート73 を所定基準電位とし
てのグランドレベル(0[V])に落とす。上述と同様
にして、第3層フローティングゲート43 の電圧V
17は、
に正の高電圧V19を印加する。そしてこれと同時にプロ
グラムゲート63 と消去ゲート73 を所定基準電位とし
てのグランドレベル(0[V])に落とす。上述と同様
にして、第3層フローティングゲート43 の電圧V
17は、
【0058】
【数16】 V17=C15V19/(C15+C16+C17+C18) …(24) として表せる。そしてC15>>C16+C17+C18となる
ように設計すれば、(24)式は、およそV17=V19と
なる。これより、フローティングゲート43 とプログラ
ムゲート63 または消去ゲート73 との間(すなわちキ
ャパシタC18またはC16)にはほぼV17の電圧がかかる
ことになる。
ように設計すれば、(24)式は、およそV17=V19と
なる。これより、フローティングゲート43 とプログラ
ムゲート63 または消去ゲート73 との間(すなわちキ
ャパシタC18またはC16)にはほぼV17の電圧がかかる
ことになる。
【0059】これにより、バイアスゲート83 の印加電
圧V19によって持ち上げられたフローティングゲート4
3 の正電圧によりプログラムゲート63 からフローティ
ングゲート43 へトンネル電流エレクトロンが流れ込む
こととなる。以上は第1層と第3層のフローティングゲ
ートを含むビット対応ブロックに対しプログラムするこ
とについて述べたが、他のビット対応ブロックについて
も同様な操作を行えば、独立したプログラミングを行う
ことができる。
圧V19によって持ち上げられたフローティングゲート4
3 の正電圧によりプログラムゲート63 からフローティ
ングゲート43 へトンネル電流エレクトロンが流れ込む
こととなる。以上は第1層と第3層のフローティングゲ
ートを含むビット対応ブロックに対しプログラムするこ
とについて述べたが、他のビット対応ブロックについて
も同様な操作を行えば、独立したプログラミングを行う
ことができる。
【0060】II.消去モード上記プログラムモードに
より第1層フローティングゲート41 に帯電したキャリ
アに対し消去(エレクトロンの引き抜き)を行う方法を
図18を参照して説明する。なお図18においても各電
極(ゲート)の電位V11〜V14及び基板1の電位VSUB
が示されている。
より第1層フローティングゲート41 に帯電したキャリ
アに対し消去(エレクトロンの引き抜き)を行う方法を
図18を参照して説明する。なお図18においても各電
極(ゲート)の電位V11〜V14及び基板1の電位VSUB
が示されている。
【0061】この場合、バイアスとして、消去ゲート7
1 に正の高電圧V13を印加し、バイアスゲート81 とプ
ログラムゲート61 を、所定基準電位の設定としてグラ
ンドレベル(0[V])に落とす。かかる状況におい
て、フローティングゲート41 の電位V12は、電荷保存
の式から導出され、
1 に正の高電圧V13を印加し、バイアスゲート81 とプ
ログラムゲート61 を、所定基準電位の設定としてグラ
ンドレベル(0[V])に落とす。かかる状況におい
て、フローティングゲート41 の電位V12は、電荷保存
の式から導出され、
【0062】
【数17】 V12=C12V13/(C11+C12+C13+C14) …(25) と表せる。そして上記と同様に、C11>>(C12+C13
+C14)となるように設計すれば、
+C14)となるように設計すれば、
【0063】
【数18】V12=C12V13/C11 となる。C11>>C12なので、およそV12=0となる。
これにより、フローティングゲート41 と消去ゲート7
1 の間(すなわちキャパシタC12)にはほぼV13の電圧
が印加される。よって、フローティングゲート41 に帯
電したエレクトロンは、消去ゲート71 に印加された正
電圧V13によって引き抜かれることとなる。
これにより、フローティングゲート41 と消去ゲート7
1 の間(すなわちキャパシタC12)にはほぼV13の電圧
が印加される。よって、フローティングゲート41 に帯
電したエレクトロンは、消去ゲート71 に印加された正
電圧V13によって引き抜かれることとなる。
【0064】次に、上記プログラムモードにより第3層
フローティングゲート43 に帯電したキャリアに対し消
去(エレクトロンの引き抜き)を行う方法は、図19を
参照して説明される。図19においても各電極(ゲー
ト)の電位V14,V16〜V19が示されている。この場合
も、バイアスとして、消去ゲート73 に正の高電圧V18
を印加し、バイアスゲート83 とプログラムゲート63
を、所定基準電位の設定としてグランドレベル(0
[V])に落とす。
フローティングゲート43 に帯電したキャリアに対し消
去(エレクトロンの引き抜き)を行う方法は、図19を
参照して説明される。図19においても各電極(ゲー
ト)の電位V14,V16〜V19が示されている。この場合
も、バイアスとして、消去ゲート73 に正の高電圧V18
を印加し、バイアスゲート83 とプログラムゲート63
を、所定基準電位の設定としてグランドレベル(0
[V])に落とす。
【0065】上述と同様にして、フローティングゲート
43 の電位V17は、
43 の電位V17は、
【0066】
【数19】 V17=C16V18/(C15+C16+C17+C18) …(26) となり、C15>>(C16+C17+C18)の条件より、お
よそV17=C16V18/C 15となる。さらにおよそC16/
C15=0(C15>>C16)の条件を満たせば、およそV
17=0となる。
よそV17=C16V18/C 15となる。さらにおよそC16/
C15=0(C15>>C16)の条件を満たせば、およそV
17=0となる。
【0067】 これより、フローティングゲート43 と消
去ゲート73 の間(すなわちキャパシタC16)にはほぼ
V17の電圧が印加され、フローティングゲート41 に帯
電したエレクトロンは、消去ゲート73 に印加された正
電圧V18によって引き抜かれることとなる。以上は第1
層と第3層のフローティングゲートを含むビット対応ブ
ロックに対し記憶情報の消去を行うことについて述べた
が、他のビット対応ブロックについても同様な操作を行
えば、独立した消去を行うことができる。
去ゲート73 の間(すなわちキャパシタC16)にはほぼ
V17の電圧が印加され、フローティングゲート41 に帯
電したエレクトロンは、消去ゲート73 に印加された正
電圧V18によって引き抜かれることとなる。以上は第1
層と第3層のフローティングゲートを含むビット対応ブ
ロックに対し記憶情報の消去を行うことについて述べた
が、他のビット対応ブロックについても同様な操作を行
えば、独立した消去を行うことができる。
【0068】なお、この例では、フローティングゲート
の層数を4としたが、これ以下であってもまた5以上で
あっても同様に上述のようなプログラミングや消去をフ
ローティングゲート毎に行うことができる。この例では
また、L方向,W方向に延在するフローティングゲート
を奇数番目,偶数番目のフローティングゲートとして説
明したが、逆にW方向,L方向に延在するフローティン
グゲートを奇数番目,偶数番目のフローティングゲート
として構成しても良い。
の層数を4としたが、これ以下であってもまた5以上で
あっても同様に上述のようなプログラミングや消去をフ
ローティングゲート毎に行うことができる。この例では
また、L方向,W方向に延在するフローティングゲート
を奇数番目,偶数番目のフローティングゲートとして説
明したが、逆にW方向,L方向に延在するフローティン
グゲートを奇数番目,偶数番目のフローティングゲート
として構成しても良い。
【0069】また、上記各実施例においては、半導体基
板1をp形シリコンとして説明したが、これに限定され
ることなく、n形でも良いし、他の半導体であっても良
い。また、ソースやドレインをはじめ、フローティング
ゲート、プログラムゲート、消去ゲート、バイアスゲー
ト並びに他の酸化物についても、様々な材料及び形態に
より構成することができ、当業者の実施可能な範囲で本
発明は適宜改変されることは可能である。
板1をp形シリコンとして説明したが、これに限定され
ることなく、n形でも良いし、他の半導体であっても良
い。また、ソースやドレインをはじめ、フローティング
ゲート、プログラムゲート、消去ゲート、バイアスゲー
ト並びに他の酸化物についても、様々な材料及び形態に
より構成することができ、当業者の実施可能な範囲で本
発明は適宜改変されることは可能である。
【0070】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の多層フロ
ーティングゲート構造のマルチビット対応セルを有する
不揮発性メモリ及びそのプログラム方法によれば、各層
のフローティングゲートがそれぞれデータビットに対応
するキャリアを蓄積し、この蓄積されたキャリアのキャ
パシタンス結合量に応じてドレイン電流の閾値が定めら
れるので、1つの記憶セルで2以上のビットのデータを
セーブすることができる。従って、単位ビット当たりの
占有面積が小さくでき、ひいてはメモリ全体に要する記
憶セルの数も少なくて済み、もってメモリの記憶容量の
増大化に寄与し得ることとなる。特に本発明メモリの構
造は、担うべきビット数分だけフローティングゲートを
積み重ねるようにしているので、1セル当たりの回路の
集積度が飛躍的に向上する。
ーティングゲート構造のマルチビット対応セルを有する
不揮発性メモリ及びそのプログラム方法によれば、各層
のフローティングゲートがそれぞれデータビットに対応
するキャリアを蓄積し、この蓄積されたキャリアのキャ
パシタンス結合量に応じてドレイン電流の閾値が定めら
れるので、1つの記憶セルで2以上のビットのデータを
セーブすることができる。従って、単位ビット当たりの
占有面積が小さくでき、ひいてはメモリ全体に要する記
憶セルの数も少なくて済み、もってメモリの記憶容量の
増大化に寄与し得ることとなる。特に本発明メモリの構
造は、担うべきビット数分だけフローティングゲートを
積み重ねるようにしているので、1セル当たりの回路の
集積度が飛躍的に向上する。
【0071】また、本発明によれば、正の高電圧を印加
されるバイアスゲートと、所定基準電位に設定されるプ
ログラムゲート及び消去ゲートとによって、トンネル電
流によるエレクトロンが各フローティングゲートに個別
に注入される。また、正の高電圧が印加される消去ゲー
トと、所定基準電位に設定されるバイアスゲート及びプ
ログラムゲートとによって、各フローティングゲートに
注入されたエレクトロンが個別に放出される。
されるバイアスゲートと、所定基準電位に設定されるプ
ログラムゲート及び消去ゲートとによって、トンネル電
流によるエレクトロンが各フローティングゲートに個別
に注入される。また、正の高電圧が印加される消去ゲー
トと、所定基準電位に設定されるバイアスゲート及びプ
ログラムゲートとによって、各フローティングゲートに
注入されたエレクトロンが個別に放出される。
【0072】従って、かかる不揮発性メモリは、トンネ
リングによるプログラミング及び消去が適用され、ソー
スとドレインとの間を被うような形を守りフローティン
グゲートが形成されるので、記憶データの読み出しの際
に生じる負荷抵抗及び寄生容量を抑え、読み出し速度を
落とすことなく実現できる。また、アナログ的に単一の
フローティングゲートに複数の入力ビットデータに対応
する量のキャリアを蓄積するような構造のセルトランジ
スタと比較しても、本発明メモリは、キャリアを蓄積す
るフローティングゲートの各々が入力データビットに対
応して独立しているため、プログラムモードにおけるキ
ャリア蓄積制御が容易となる、という側面もある。
リングによるプログラミング及び消去が適用され、ソー
スとドレインとの間を被うような形を守りフローティン
グゲートが形成されるので、記憶データの読み出しの際
に生じる負荷抵抗及び寄生容量を抑え、読み出し速度を
落とすことなく実現できる。また、アナログ的に単一の
フローティングゲートに複数の入力ビットデータに対応
する量のキャリアを蓄積するような構造のセルトランジ
スタと比較しても、本発明メモリは、キャリアを蓄積す
るフローティングゲートの各々が入力データビットに対
応して独立しているため、プログラムモードにおけるキ
ャリア蓄積制御が容易となる、という側面もある。
【図1】フローティングゲート及びコントロールゲート
を有するトランジスタからなる記憶セルの基本的構成を
示す断面図。
を有するトランジスタからなる記憶セルの基本的構成を
示す断面図。
【図2】図1のメモリセルの、プログラム状態と消去状
態とにおけるドレイン電流ID−ゲート電圧VG の特性
図。
態とにおけるドレイン電流ID−ゲート電圧VG の特性
図。
【図3】本発明による一実施例の不揮発性メモリの記憶
セルの構造を示す断面図。
セルの構造を示す断面図。
【図4】図3の構造を基本にしてフローティングゲート
を2層にして構成した場合の記憶セルの記憶状態を示す
図表。
を2層にして構成した場合の記憶セルの記憶状態を示す
図表。
【図5】図4の表における各記憶状態におけるドレイン
電流ID −ドレイン電圧VD の特性図。
電流ID −ドレイン電圧VD の特性図。
【図6】図3の構造を基本にしてフローティングゲート
を3層にして構成した場合の記憶セルの等価回路を示す
図。
を3層にして構成した場合の記憶セルの等価回路を示す
図。
【図7】図3の構造を基本にしてフローティングゲート
をn−1層にして構成した場合の記憶セルの等価回路を
示す図。
をn−1層にして構成した場合の記憶セルの等価回路を
示す図。
【図8】図3の構造を基本にしてフローティングゲート
を4層にし、トンネリングを使ってフローティングゲー
トの各々にキャリアを蓄積するようにした記憶セルの構
造を示す平面図。
を4層にし、トンネリングを使ってフローティングゲー
トの各々にキャリアを蓄積するようにした記憶セルの構
造を示す平面図。
【図9】図8の記憶セルのA−A断面図。
【図10】図8の記憶セルのB−B断面図。
【図11】図8ないし図10の構造に基づいて構成され
るN層フローティングゲート記憶セルトランジスタの製
造プロセスを示すフローチャート。
るN層フローティングゲート記憶セルトランジスタの製
造プロセスを示すフローチャート。
【図12】図8ないし図10の記憶セルトランジスタの
第1層及び第3層フローティングゲートを含むビット対
応ブロックの等価回路図。
第1層及び第3層フローティングゲートを含むビット対
応ブロックの等価回路図。
【図13】図8ないし図10の記憶セルトランジスタの
第1層フローティングゲートを含むビット対応ブロック
に対するプログラムモード時の等価回路図。
第1層フローティングゲートを含むビット対応ブロック
に対するプログラムモード時の等価回路図。
【図14】図8ないし図10の記憶セルトランジスタに
おけるアスペリティ効果を説明するための電圧−電流特
性図。
おけるアスペリティ効果を説明するための電圧−電流特
性図。
【図15】図8ないし図10の記憶セルトランジスタの
フローティングゲートとプログラムゲートとにおけるプ
ログラムモード時の電気力線の形成態様及びエレクトロ
ンの動きを示す模式図。
フローティングゲートとプログラムゲートとにおけるプ
ログラムモード時の電気力線の形成態様及びエレクトロ
ンの動きを示す模式図。
【図16】図8ないし図10の記憶セルトランジスタの
消去ゲートとフローティングゲートとにおけるプログラ
ムモード時の電気力線の形成態様及びエレクトロンの動
きを示す模式図。
消去ゲートとフローティングゲートとにおけるプログラ
ムモード時の電気力線の形成態様及びエレクトロンの動
きを示す模式図。
【図17】図8ないし図10の記憶セルトランジスタの
第3層フローティングゲートを含むビット対応ブロック
に対するプログラムモード時の等価回路図。
第3層フローティングゲートを含むビット対応ブロック
に対するプログラムモード時の等価回路図。
【図18】図8ないし図10の記憶セルトランジスタの
第1層フローティングゲートを含むビット対応ブロック
に対する消去モード時の等価回路図。
第1層フローティングゲートを含むビット対応ブロック
に対する消去モード時の等価回路図。
【図19】図8ないし図10の記憶セルトランジスタの
第3層フローティングゲートを含むビット対応ブロック
に対する消去モード時の等価回路図。
第3層フローティングゲートを含むビット対応ブロック
に対する消去モード時の等価回路図。
1 半導体基板 2 ソース 3 ドレイン 41 〜4n フローティングゲート 5 コントロールゲート 61 ,62 ,63 ,64 プログラムゲート 71 ,72 ,73 ,74 消去ゲート 81 ,82 ,83 ,84 バイアスゲート
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/8247 G11C 16/02 G11C 16/04 H01L 29/788 H01L 29/792
Claims (5)
- 【請求項1】 半導体基板に互いに離隔して形成されて
その間にチャネルを形成するソース及びドレインと、前
記チャネルに対向するコントロールゲートとを有し、前記ソースから前記ドレインに亘る幅を有し前記ソース
及びドレインの離隔方向と交差する方向に延在して前記
チャネルと前記コントロールゲートとの間において順次
配列される少なくとも1つの第1フローティングゲート
と、 前記第1フローティングゲートに対向し前記第1フロー
ティングゲートの延在方向と交差する方向に延在して前
記チャネルと前記コントロールゲートとの間において順
次配列される少なくとも1つの第2フローティングゲー
トと、を備えた ことを特徴とする多層フローティングゲ
ート構造のマルチビット対応セルを有する不揮発性メモ
リ。 - 【請求項2】 半導体基板に互いに離隔して形成されて
その間にチャネルを形成するソース及びドレインと、前
記チャネルに対向するコントロールゲートとを有し、 前記ソースから前記ドレインに亘る幅を有し前記ソース
及びドレインの離隔方向と交差する方向に延在して前記
チャネルと前記コントロールゲートとの間において順次
配列される少なくとも1つの第1のフローティングゲー
トと、前記第1のフローティングゲートの一方の延在端
部に前記チャネル側から対向する第1のプログラムゲー
トと、前記第1のフローティングゲートの他方の延在端
部に前記コントロールゲート側から対向する第1の消去
ゲートと、前記第1のフローティングゲートに対向し前
記第1のフローティングゲートの延在方向と交差する方
向に延在して前記チャネルと前記コントロールゲートと
の間において順次配列される少なくとも1つの第2のフ
ローティングゲートと、前記第2のフローティングゲー
トの一方の延在端部に前記チャネル側から対向する第2
のプログラムゲートと、前記第2のフローティングゲー
トの他方の延在端部に前記コントロールゲート側から対
向する第2の消去ゲートと、前記第1のフローティング
ゲートと前記第2のフローティングゲートとが前記第1
または第2のフローティングゲートの配列方向において
互いに重なる重複位置を除く位置において前記第1のフ
ローティングゲートに前記コントロールゲート側から対
向する第1のバイアスゲートと、前記重複位置を除く位
置において前記第2のフローティングゲートに前記コン
トロールゲート側から対向する第2のバイアスゲートと
からなる記憶セルトランジスタを有することを特徴とす
る多層フローティングゲート構造のマルチビット対応セ
ルを有する不揮発性メモリ。 - 【請求項3】 前記第1のプログラムゲートの前記第1
のフローティングゲートへの対向面、前記第2のプログ
ラムゲートの前記第2のフローティングゲートへの対向
面、前記第1のフローティングゲートの前記第1の消去
ゲートへの対向面、及び前記第2のフローティングゲー
トの前記第2の消去ゲートへの対向面は突起を有するこ
とを特徴とする請求項2記載の不揮発性メモリ。 - 【請求項4】 請求項2記載の不揮発性メモリをプログ
ラムする方法であって、 前記バイアスゲートに正の高電圧を印加し、前記プログ
ラムゲート及び前記消去ゲートを所定基準電位に設定
し、これにより生じたトンネル電流によるエレクトロン
を前記フローティングゲートに注入することを特徴とす
るプログラム方法。 - 【請求項5】 請求項2記載の不揮発性メモリに記憶さ
れた情報を消去する方法であって、前記消去ゲートに正の高電圧を印加し、前記バイアスゲ
ート及び前記プログラムゲートを所定基準電位に設定 す
ることを特徴とする消去方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29516294A JP2928114B2 (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | 多層フローティングゲート構造のマルチビット対応セルを有する不揮発性メモリ及びそのプログラム方法 |
US08/563,885 US5644528A (en) | 1994-11-29 | 1995-11-21 | Non-volatile memory having a cell applying to multi-bit data by multi-layered floating gate architecture and programming method for the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29516294A JP2928114B2 (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | 多層フローティングゲート構造のマルチビット対応セルを有する不揮発性メモリ及びそのプログラム方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08153812A JPH08153812A (ja) | 1996-06-11 |
JP2928114B2 true JP2928114B2 (ja) | 1999-08-03 |
Family
ID=17817054
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29516294A Expired - Lifetime JP2928114B2 (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | 多層フローティングゲート構造のマルチビット対応セルを有する不揮発性メモリ及びそのプログラム方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5644528A (ja) |
JP (1) | JP2928114B2 (ja) |
Families Citing this family (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998001861A1 (fr) * | 1996-07-10 | 1998-01-15 | Hitachi, Ltd. | Memoire remanente a semi-conducteurs |
US6335878B1 (en) | 1998-07-28 | 2002-01-01 | Hitachi, Ltd. | Non-volatile multi-level semiconductor flash memory device and method of driving same |
KR100232235B1 (ko) * | 1996-11-15 | 1999-12-01 | 김영환 | 비휘발성 메모리 장치 |
JP4615456B2 (ja) * | 1997-04-25 | 2011-01-19 | ペグレ・セミコンダクターズ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー | 不揮発性半導体記憶装置、その製造方法、その書き込み方法、その読み出し方法、記録媒体並びに半導体記憶装置 |
US6469343B1 (en) | 1998-04-02 | 2002-10-22 | Nippon Steel Corporation | Multi-level type nonvolatile semiconductor memory device |
US6596590B1 (en) * | 1997-04-25 | 2003-07-22 | Nippon Steel Corporation | Method of making multi-level type non-volatile semiconductor memory device |
KR100451491B1 (ko) * | 1997-12-08 | 2005-04-06 | 주식회사 하이닉스반도체 | 플래쉬이이피롬셀및그의제조방법 |
US6093616A (en) * | 1998-05-11 | 2000-07-25 | Taiwan Semiconductor Manufacturing Company | Method of manufacture of stacked gate MOS structure for multiple voltage power supply applications |
US6864529B2 (en) * | 2001-08-23 | 2005-03-08 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Thin film transistor memory device |
JP5190985B2 (ja) * | 2008-02-08 | 2013-04-24 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 | 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法 |
US8259504B2 (en) * | 2009-07-15 | 2012-09-04 | Ememory Technology Inc. | Method of programming/erasing the nonvolatile memory |
JP6114534B2 (ja) * | 2012-11-07 | 2017-04-12 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 | 半導体装置及び半導体装置の製造方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5159570A (en) * | 1987-12-22 | 1992-10-27 | Texas Instruments Incorporated | Four memory state EEPROM |
US5422845A (en) * | 1993-09-30 | 1995-06-06 | Intel Corporation | Method and device for improved programming threshold voltage distribution in electrically programmable read only memory array |
-
1994
- 1994-11-29 JP JP29516294A patent/JP2928114B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1995
- 1995-11-21 US US08/563,885 patent/US5644528A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5644528A (en) | 1997-07-01 |
JPH08153812A (ja) | 1996-06-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2937805B2 (ja) | 2層フローティングゲート構造のマルチビット対応セルを有する不揮発性メモリ及びそのプログラム/消去/読出方法 | |
KR100810614B1 (ko) | 디램 셀 모드 및 비휘발성 메모리 셀 모드를 갖는 반도체메모리 소자 및 그 동작방법 | |
JP3696791B2 (ja) | 半導体記憶装置 | |
JPH1174389A (ja) | スプリット・ゲート・メモリ装置 | |
JP2001102466A (ja) | 不揮発性メモリセルおよびそのプログラム方法ならびに不揮発性メモリアレイ | |
JPH06120515A (ja) | 半導体不揮発性メモリのデータ書き込み及びデータ消去方法 | |
US9214465B2 (en) | Structures and operational methods of non-volatile dynamic random access memory devices | |
JP2928114B2 (ja) | 多層フローティングゲート構造のマルチビット対応セルを有する不揮発性メモリ及びそのプログラム方法 | |
US20140302649A1 (en) | Semiconductor Field-Effect Transistor, Memory Cell and Memory Device | |
JP4522879B2 (ja) | 不揮発性半導体記憶装置 | |
KR100532429B1 (ko) | 바이트 오퍼레이션 비휘발성 반도체 메모리 장치 | |
JPS58143494A (ja) | メモリ・アレイ | |
JP2004134799A (ja) | 単一ビット不揮発性メモリーセル、および、その書き込み方法および消去方法 | |
US4486859A (en) | Electrically alterable read-only storage cell and method of operating same | |
JPS59500342A (ja) | 電気的に改変可能の不揮発性浮動ゲ−ト記憶装置 | |
JP2846822B2 (ja) | 2層フローティングゲート構造のマルチビット対応セルを有する不揮発性メモリ及びそのプログラム方法 | |
JPH09223753A (ja) | 2層フローティングゲート構造のマルチビット対応セルを有する不揮発性メモリ及びそのプログラム/消去/読出方法 | |
KR20000051783A (ko) | 비휘발성 메모리 소자 | |
US6839278B1 (en) | Highly-integrated flash memory and mask ROM array architecture | |
US7151697B2 (en) | Non-volatile semiconductor memory | |
JP2944433B2 (ja) | 2層フローティングゲート構造のマルチビット対応セルを有する不揮発性メモリ及びそのプログラム方法 | |
JPH06350097A (ja) | 不揮発性半導体記憶装置 | |
JP2872873B2 (ja) | 半導体記憶装置 | |
US7206227B1 (en) | Architecture for assisted-charge memory array | |
WO2023025261A1 (zh) | 闪存阵列及其写入方法和擦除方法 |