JP2927490B2 - 選択された感光度関係を有する放射線写真要素 - Google Patents

選択された感光度関係を有する放射線写真要素

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は放射線写真要素に関し、更に詳しくは、増感
紙(intensifying screen)と組み合わせて使用される
型の二重被覆ハロゲン化銀放射線写真要素に関する。
〔従来の技術〕
医学放射線写真に於いて、患者の組織及び骨構造の画
像は、患者をX線放射線に露光し、透明の(一般に青み
がかった)フィルム支持体に被覆された少なくとも1個
の放射線感光性ハロゲン化銀乳剤層を含む放射線写真要
素(Radiographic element)を使用して、透過X線放射
線のパターンを記録することによって作られる。X線放
射線は、歯科用画像形成及び身体の手足の画像形成に於
けるように、限定された領域の露出のみが必要である場
合乳剤層により直接記録できる。しかしながら、X線放
射線露出を大きく減少する更に有効なアプローチは、放
射線写真要素と組み合わせて増感紙を使用することであ
る。増感紙はX線放射線を吸収し、ハロゲン化銀乳剤が
更に容易に吸収するより長波長の電磁放射線を放射す
る。患者の露出を減少するための他の方法は、2個のハ
ロゲン化銀乳剤層をフィルム支持体の反対側に被覆して
「二重被覆」放射線写真要素を形成することである。
診断上の必要性は、一対の増感紙と組み合わせて二重
被覆放射線写真要素を使用することによる最低の患者X
線放射線露光レベルにより満足される。支持体の各側に
あるハロゲン化銀乳剤層ユニットは、入射X線放射線の
約1〜2%を直接吸収する。前増感紙(front scree
n)、即ちX線放射線源に最も近い増感紙は、より高い
パーセントのX線放射線を吸収するが、なおも後増感紙
(back screen)、即ちX線放射線源から最も遠い増感
紙を露光するのに十分なX線放射線を透過する。圧倒的
多数の適用に於いて、前増感紙と後増感紙とは、それぞ
れが全X線放射線の大体同じ比率を吸収するようにバラ
ンスしている。しかしながら、僅かな変形がときどき報
告されている。画像鮮鋭度を最大にするために前増感紙
と後増感紙とをバランスさせる特別の例は、Luckey et
alの米国特許第4,710,637号により与えられている。Lyo
ns et alの米国特許第4,707,435号には、その例10に、
前増感紙として使用するTrimax 2TM及び後増感紙として
使用するTrimax 2FTMの、2個の専有の増感紙の組み合
わせが開示されている。K.Rossman and G.Sanderson
は、“Validity of the Modulation Transfer Function
of Radiographic Screen−Film Systems Measured by
the Slit Method",Phys.Med.Biol,.1968年、第13巻、第
2号、259〜268頁には、2個の増感紙が測定可能なよう
に異なった光学特性を有するか、又は2個の乳剤が測定
可能なように異なった光学特性を有する非対称の増感紙
−フィルム組体を使用することを報告している。
画像様露光された二重被覆放射線写真要素は、フィル
ム支持体の反対側にある2個のハロゲン化銀乳剤層ユニ
ットのそれぞれに潜像を含んでいる。現像処理は潜像を
銀画像に変え、同時に現像されたなったハロゲン化銀を
定着し、フィルムを光に感じないようにする。このフィ
ルムを検査ボックス(view box)に装着したとき、支持
体の反対側にある2個の重なった銀画像は、白色の照明
されたバックグラウンドに対して単一の画像であるよう
に見える。
X線放射線への患者の露光を最少にしながら、診断画
像の情報内容を最大にすることが、医学放射線写真の継
続した目的であった。1918年に、Eastman Kodak Compan
yは、二重被覆した最初の医学放射線写真製品を導入
し、Petterson Screen Companyは、同年その製品のため
に調和した増感紙対を導入した。
上記のように二重被覆した放射線写真要素を増感紙と
組み合わせて使用することに伴って困難性が認められた
技術は、各増感紙によって放射されたある光が、支持体
の反対側にあるハロゲン化銀乳剤層ユニットを光に露光
するために透明なフィルム支持体を通過することであ
る。支持体の反対側にある乳剤層ユニットを露光する、
増感紙によって放射された光は、画像鮮鋭度を減少す
る。この影響は当該技術に於いてクロスオーバー(cros
sover)と言われる。
画像の手動見当合わせ(registration)なしに透明な
フィルム支持体を通して重ねた銀画像を見るという思想
に合致した技術によりなお実現された、クロスオーバー
の減少のための最も成功したアプローチは、Abbott et
alの米国特許第4,425,425号及び同第4,425,426号によっ
てそれぞれ示された、分光増感された高アスペクト比板
状粒子乳剤又は薄い中間のアスペクト比板状粒子乳剤を
含む、二重被覆放射線写真要素を使用することであっ
た。Abbott et alより以前には放射線写真要素は典型的
に少なくとも25%のクロスオーバーレベルを示したのと
は反対に、Abbott et alは15〜22%の範囲でのクロスオ
ーバー減少の例を示した。
更に最近、Dickerson et alの米国特許第4,803,150号
には、Abbott et alの教示を、乳剤層ユニットの少なく
とも1個と透明フィルム支持体との間に配置した現像処
理溶液脱色性微結晶色素と組み合わせることによって、
「ゼロ」クロスオーバーレベルが実現できることが示さ
れている。二重被覆放射線写真要素の単一増感紙露光で
あるクロスオーバーを決定するために使用される方法
は、クロスオーバーによって引き起こされる増感紙から
離れた支持体の側にある乳剤層ユニットの露光と、X線
放射線の直接吸収によって引き起こされる露光との間で
区別できないので、「ゼロ」クロスオーバー放射線写真
要素は実際は、約5%未満の(直接X線吸収を含む)測
定されたクロスオーバーを有する放射線写真要素を包含
する。乳剤中の親水性コロイド被覆物と「ゼロ」クロス
オーバー放射線写真要素を出現させる色素含有層の特別
の選択は、脱色されたクロスオーバー減少微結晶色素で
90秒未満での公知の迅速アクセス処理機(rapid access
processor)からの接触まで乾燥する。
放射線写真要素に於ける大きな改良が長年に亘って行
われてきたが、ユーザーの不便さは、これまで医学診断
画像の複雑性の固有の結果であるとして受け入れられて
きた。医学診断画像は、放射線写真要素に極端で変化す
る要求を提起する。手足、肺臓、心臓、頭蓋骨、胸骨叢
等は、広範囲に異なったX線吸収能を示す。同定すべき
特徴は、壊れた骨及び歯窩洞から軟組織の非常に小さい
変化、典型的には乳房撮影検査、心臓のような込み入っ
た組織に於ける変化の検査まで広がっている。典型的な
胸部X線に於いて、心臓領域に於けるX線放射線吸収は
肺臓領域に於けるX線放射線吸収よりも約10倍大きい
が、放射線技師は肺臓及び心臓異常の両方を見つけだす
試みに直面している。
医学診断画像の要求の変化に対する最近の解決は、画
像の特定の型又は範疇を満足させるように適合させた画
像感光度、コントラスト及び鮮鋭度をそれぞれ有する。
種々の増感紙及び放射線写真要素を放射線技師に供給す
ることである。放射線技師は、感光度(光へのX線放射
線転換の効率)と画像鮮鋭度との間の最も適当なバラン
スのために、高解像度、中間解像度及び一般目的の増感
紙の間で選択しなくてはならない。増感紙は、感光度、
鮮鋭度及びコントラストが異なった種々の放射線写真要
素と組み合わせられる。
鮮鋭な画像を作ることができる高感光度放射線写真要
素でさえも、成功する検出はしばしば適当なコントラス
トを選択することに依存する。より高いコントラストは
組織濃度に於ける微妙な相違を取り上げるのに更に有効
であり、他方、より低いコントラストは、心臓及び肺臓
の同時検査のような、それらの濃度が著しく違っている
身体特徴での単一の放射線写真に於ける変化を観察する
ための本質的なものである。各コントラストの選択は、
これまで異なった放射線写真要素を選択することを必要
とした。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、従来の放射線写真要素よりも広範囲
の画像応答を与えることができる放射線写真要素を提供
することである。
〔課題を解決するための手段〕
一面に於いて本発明は、透明フィルム支持体、該フィ
ルム支持体の反対側に被覆された第一及び第二ハロゲン
化銀乳剤層ユニット並びに該ハロゲン化銀乳剤層ユニッ
トに潜像を形成し得る、300nmより長い波長の電磁放射
線のクロスオーバーを10%未満に減少せしめる手段であ
って、該乳剤層ユニットの現像処理の間に90秒未満内に
脱色されるクロスオーバー減少手段から成る放射線写真
要素(radiographic element)を指向している。
本発明に従えば、透明フィルム支持体、 該フィルム支持体の反対側に被覆された第一及び第二
ハロゲン化銀乳剤層ユニット並びに 該ハロゲン化銀乳剤層ユニットに潜像を形成し得る、
300nmより長い波長の電磁放射線のクロスオーバーを10
%未満に減少せしめる手段であって、該乳剤層ユニット
の現像処理の間に90秒未満内に脱色されるクロスオーバ
ー減少手段から成る放射線写真要素において、 該第一ハロゲン化銀乳剤層ユニットが最小濃度プラス
1.0の点で求めた感光度で該第二ハロゲン化銀乳剤層ユ
ニットの少なくとも二倍の感光度を示し、 該第一ハロゲン化銀乳剤層ユニットの感光度を、該透
明支持体の両側に第一ハロゲン化銀乳剤層ユニットが存
在するような配置になるように、第二ハロゲン化銀乳剤
層ユニットを第一ハロゲン化銀乳剤層ユニットで置き換
えて決定し、そして 該第二ハロゲン化銀乳剤層ユニットの感光度を、該透
明支持体の両側に第二ハロゲン化銀乳剤層ユニットが存
在するような配置になるように、第一ハロゲン化銀乳剤
層ユニットを第二ハロゲン化銀乳剤層ユニットで置き換
えて決定することを特徴とする放射線写真要素が提供さ
れる。
本発明の二重被覆放射線写真要素は、感光度及び鮮鋭
度に関して当該技術の最高標準を満足させることができ
る透過検査(transmission viewing)ができる重ねられ
た銀画像を作る能力を提供する。同時に、放射線写真要
素は、放射線写真要素と組み合わせて使用される増感紙
の選択を変えることによって単に広範囲のコントラスト
を作ることができる。
このことは、透明フィルム支持体と、該支持体の反対
側に被覆された第一及び第二の乳剤層ユニットとで放射
線写真要素を構成することによって達成される。これに
よって、露光及び現像処理後に支持体の反対側の銀画像
の透過検査ができるようになる。
支持体の反対側の乳剤層ユニット(複数)の間に、該
ハロゲン化銀乳剤層ユニットに潜像を形成し得る、300n
mより長い波長の電磁放射線のクロスオーバーを10%未
満に減少する手段が設けられる。乳剤層ユニットの画像
様露光の間により長い波長の放射線を吸収する能力を有
することに加えて、クロスオーバー減少手段は、現像処
理の間に90秒未満内に脱色(decolorized)して、重ね
られた銀画像を検査するために目に見える妨害が存在し
ないようにする能力をも有さなくてはならない。
クロスオーバー減少手段は、クロスオーバーを10%未
満に減少し、好ましくはクロスオーバーを5%未満に、
最適には3%未満に減少する。しかしながら、クロスオ
ーバー測定の便宜上、クロスオーバーパーセントは、実
際に直接X線放射線吸収の結果である見かけのクロスオ
ーバーである「偽(fales)クロスオーバー」をも含め
て意味することに留意すべきである。即ち、より長い波
長の放射線のクロスオーバーが完全に除かれたときで
も、測定されたクロスオーバーはなお1〜2%の範囲内
にあり、増感紙から最も離れた乳剤によって直接吸収さ
れるX線放射線に寄与できる。クロスオーバーパーセン
トは、Abbott et atの米国特許第4,425,425号及び同第
4,425,426号に記載された方法によって測定される。
上記の要求に加えて、本発明の放射線写真要素は、第
一及び第二乳剤層ユニットが著しく異なった感光度を示
すことを必要とする点で、従来の二重被覆放射線写真要
素とは異なっている。第一ハロゲン化銀乳剤層ユニット
は、最小濃度の上1.0の点で、第二ハロゲン化銀乳剤層
ユニットの少なくとも2倍の感光度を示す。一方、第一
乳剤層ユニットと第二乳剤層ユニットとの間の感光度差
の最善の選択は、個々の乳剤のコントラストと適用され
る応用とに依存して広範囲に変えることができ、大部分
の例では第一乳剤層ユニットは第二乳剤層ユニットの感
光度の2〜10倍である感光度を示す。しかしながら、多
くの応用で最適結果は、第一乳剤層ユニットが第二乳剤
層ユニットの感光度の2〜10倍である感光度を示すとき
得られる。この相対感光度関係が満足される限り、第一
及び第二乳剤層ユニットが、有用な放射線写真画像形成
感光度の全範囲をカバーできる。
慣例的に、二重被覆放射線写真要素のセンシトメトリ
ー特性付けは、一つが透明な支持体の二つの側のそれぞ
れに被覆された二つの同じ乳剤層の合計である特性(濃
度対対数露光)曲線を生じる。従って、できるだけ従来
の慣習に適合できる感光度及びその他のセンシトメトリ
ー測定(最小濃度、コントラスト、最大濃度等)を維持
するために、第一ハロゲン化銀乳剤層ユニットの感光度
及びその他のセンシトメトリー特性は、透明支持体の両
側に第一ハロゲン化銀乳剤層ユニットが存在するような
配置になるように、第二ハロゲン化銀乳剤層ユニットを
第一ハロゲン化銀乳剤層ユニットで置き換えて決定され
る。第二ハロゲン化銀乳剤層ユニットの感光度及びその
他のセンシトメトリー特性は、透明支持体の両側に第二
ハロゲン化銀乳剤層ユニットが存在するような配置にな
るように、第一ハロゲン化銀乳剤層ユニットと第二ハロ
ゲン化銀乳剤層ユニットで置き換えて同様に決定され
る。感光度(speed)は特性曲線の最小濃度プラス1.0の
ところで測定するが、これは感光度測定技術の典型であ
るために単に選択した任意的な選択点である。非典型的
な特性曲線(例えば、直接ポジ画像形成又は異例の曲線
形状)については、他の感光度を参照点として選択して
もよい。
クロスオーバーを減少又は除くこと及び感光度が異な
る乳剤層ユニットを使用することによって、独立の放射
線写真記録が単一の二重被覆放射線写真要素内に形成さ
れる。そして異なった増感紙の組み合わせを有する二重
被覆放射線写真要素を露光して異なったコントラストの
画像を形成する。一般的な対称的二重被覆放射線写真要
素は、そのクロスオーバー特性とは無関係に、非対称の
前及び後増感紙の位置を逆にするクロスオーバーに於け
る差異が小さいか、全く無いこと認識するために僅かな
反射光のみを必要とする。クロスオーバーの著しいレベ
ルの場合には、十分な光がそれぞれの増感紙から支持体
の反射側にある乳剤層ユニットへ透過し、コントラスト
に於ける小さいか又は全く無い差異が非対称の増感紙の
位置を反転させることによって実現される。本発明の以
前に、全部ではないが圧倒的な技術の実施は、後増感紙
へのX線放射線入射の減少した全量のために対称的であ
るか又は後増感紙を補償するためにバランスさせた増感
紙対と合わせて対称的な二重被覆放射線写真要素を使用
することであった。コントラストが異なっている第二画
像を得るために二重被覆放射線写真要素及び非対称の増
感紙対を含むフィルムカセットの配置を簡単に逆にする
概念は、当該技術において新規なものである。更に、非
常に異なったコントラストを示す画像を得るためにカセ
ットに於ける前及び後増感紙の一つの選択を簡単に変え
る概念は新規である。
本発明の二重被覆放射線写真要素の残りの特徴は、従
来の好都合な何れの形態をとっても良いことである。本
発明の特に好ましい形態に於いて、(1)上記引用した
Abbott et alの米国特許第4,425,425号及び同第4,425,4
26号に開示されたような板状粒子乳剤、以後T−Grain
TM乳剤と言う、(2)10%未満、好ましくは5%未満の
クロスオーバーレベルに帰因できる鮮鋭度レベル、
(3)乳剤減感又は残留汚れの無いクロスオーバー減少
並びに(4)迅速アクセス処理の利点が、上記利点に追
加して、実現される。
これらの追加の利点は、Dickerson et atの米国特許
第4,803,150号の教示に従って、本発明の二重被覆放射
線写真要素の特徴を選択することによって実現できる。
以下は構成素子の特別の好ましい選択を表す。第1図を
参照して説明すると組体に於いて、本発明による放射線
写真要素100は、一対の光放射線増感紙201と202との間
に配置されている。放射線写真要素支持体は、典型的に
青みがかった、それに露光された光を透過できる透明放
射線写真支持体要素101と、任意に同様に透過性の下塗
層ユニット103及び105とから成っている。下層ユニット
により形成された支持体の第一及び第二の相対する主表
面107及び109に、それぞれクロスオーバー減少性親水コ
ロイド層111及び113がある。クロスオーバー減少層111
及び113の上に、光記録潜像形成ハロゲン化銀乳剤層ユ
ニット115及び117がそれぞれある。乳剤層ユニットのそ
れぞれは、少なくとも1個のハロゲン化銀乳剤層を含む
1個又は2個以上の親水性コロイド層で形成されてい
る。乳剤層ユニット115及び117の上に、任意の親水性コ
ロイド保護外被覆119及び121がそれぞれある。親水性コ
ロイド層の全ては、現像処理液透過性である。
使用に際し、前記組体はX線放射線に画像様露光され
る。X線放射線は基本的に、増感紙201及び202によって
吸収され、増感紙はX線露光の直接機能として直ちに光
を放射する。先ず増感紙201によって放射された光を考
慮して、光記録潜像形成乳剤層ユニット115が、放射す
る光を受けるために、この増感紙に隣接して配置されて
いる。増感紙201が乳剤層ユニット115に近接しているた
めに、この層ユニット内で潜像形成吸収が生じる前に最
小の光散乱のみが生じる。こうして増感紙201からの光
放射は、乳剤層ユニット115内で鮮鋭な画像を形成す
る。
しかしながら、増感紙201により放射された光の全部
は乳剤層ユニット115内に吸収されない。この残りの光
は、他に吸収されなければ、離れた乳剤層ユニット117
に達し、この離れた乳剤層ユニット内で非常に不鮮鋭な
画像が形成される結果になる。二つのクロスオーバー減
少層111及び113は、増感紙201と上記離れた乳剤層ユニ
ットとの間に介在し、この残りの光を捕捉し減衰でき
る。それによってこれらの二つの層は、増感紙201によ
る乳剤層ユニット117のクロスオーバー露光を減少する
ことに寄与する。正確に同様の様式で、増感紙202は乳
剤層ユニット117に鮮鋭な画像を作り、光吸収層111及び
113は同様に増感紙202による乳剤層ユニット115のクロ
スオーバー露光を減少する。
潜像を形成するための露光に続いて、放射線写真要素
100は増感紙201及び202との組み合わせから除かれ、90
秒未満で接触できるまで乾燥した(dry to the touch)
画像現出放射線写真要素を生じることができる迅速アク
セス処理機、即ちPR−X−OmatTM処理機のような処理機
内で現像処理される。迅速アクセス処理機は、Barnes e
t atの米国特許第3,545,971号及びAkio et alのヨーロ
ッパ特許出願公開248,390号に示されている。
商業的に使用される迅速アクセス処理機はその特定の
処理サイクル及び処理溶液の選定で変わるので、本発明
の要件を満足させる好ましい放射線写真要素は、下記の
条件により90秒未満で処理した場合に、接触できるまで
乾燥した状態で画像現出させうるものであるとして具体
的に示される。
現像 35℃で24秒 定着 35℃で20秒 洗浄 35℃で10秒、及び、 乾燥 65℃で20秒 (但し、残りの時間は処理工程の間の輸送に使われ
る)。現像工程では下記の現像剤が使用される。
ハイドロキノン 30g 1−フェニル−3−ピラゾリドン 1.5g KOH 21g NaHCO3 7.5g K2SO3 44.2g Na2S2O5 12.6g NaBr 35g 5−メチルベンゾトリアゾール 0.06g グルタルアルデヒド 4.9g 水で1リットルにする、pH10.0。
定着工程では下記の定着組成物を使用する。
チオ硫酸アンモニウム(60%) 260.0g 重亜硫酸ナトリウム 180.0g 硼酸 25.0g 酢酸 10.0g 硫酸アルミニウム 8.0g 水で1リットルにする、pH3.9〜4.5。
本発明の好ましい放射線写真要素は、(1)高い隠蔽
力と板状粒子乳剤のその他の公知の利点とを達成しなが
ら、低クロスオーバーレベルに到達するための、乳剤層
ユニットに於ける実質的に最適の分光増感された板状粒
子乳剤、(2)乳剤減感がなく残留色素汚れが最小又は
無しで、10%未満にまでクロスオーバーを更に減少させ
るための中間層ユニット中の1種又はそれ以上の粒子状
の色素、並びに(3)得られる均一な被覆物、迅速アク
セス処理、及び減少した又は除去された湿潤圧感光度
(wet pressure sensitivity)と適合性のある親水性コ
ロイド膨潤及び被覆レベルを使用することによって、前
記の独特の利点の組み合わせを可能にする。これらの本
発明の特徴のそれぞれを以下詳細に述べる。
各下層ユニットは、処理溶液親水性コロイド及び粒子
状の色素を含む。二つの下層ユニット中の微結晶色素の
全濃度は、放射線写真要素のクロスオーバーを10%未満
に減少させるに十分である。これは、色素の濃度が乳剤
層ユニットを分離する構造体に、乳剤層ユニットが応答
性である電磁放射線の増感紙放射のピーク波長で少なく
とも2.00の光学濃度を与えるように選択される。色素は
二つの下層ユニットの間で不均一に分布させることが出
来るが、各下層ユニットは下層ユニットの光学濃度を1.
00に上昇させるに十分な色素を含むことが好ましい。参
照点として後者の値を使用すると、ピーク乳剤感光度が
増感紙によるピーク光放射に適合する増感紙−放射線写
真要素組み合わせを使用することが従来の実施であるの
で、色素はまた増感紙のピーク放射の波長で少なくとも
1.00の濃度を示すようになる。増感紙放射も乳剤感光度
も単一の波長に限定されないので、重要な感光度及び放
射の全スペクトル領域に亘って1.00又はそれより大きい
濃度を与えることが出来る、粒子状色素の組み合わせを
含む粒子状色素を選択することが好ましい。タングステ
ン酸カルシウム又はツリウム活性化ランタンオキシプロ
マイド燐光体(phosphor)を使用するもののような、青
放射増感紙と共に使用される放射線写真要素のために、
粒子状色素が400〜500nmの全スペクトル領域に亘って少
なくとも1.00の光学濃度を作るように選択されることが
一般的に好ましい。希土類(例えば、テルビウム)活性
化ガドリニウムオキシサルファイド又はオキシハライド
燐光体を使用するもののような、緑放射増感紙と共に使
用する放射線写真要素のために、粒子状色素が450〜550
nmの全スペクトル領域に亘って少なくとも1.00の光学濃
度を示すことが好ましい。増感紙の放射の波長又は乳剤
層の感光度が制限される範囲に、粒子状色素がまた光を
有効に吸収しなくてはならないスペクトル領域は相対的
に減少する。
上記のように選択された1.00の粒子状色素光学濃度は
10%未満にクロスオーバーを減少させるのに有効である
が、粒状色素濃度は放射線写真要素クロスオーバーが有
効に除かれるまで増加できることが特に認められる。例
えば、粒子状色素濃度が2.0の濃度を与えるように粒状
色素濃度を増加させることによって、クロスオーバーは
わずか1%に減少する。
色素濃度と与えられた色素又は色素組み合わせのため
に作られた光学濃度との間に直接関係があるので、正確
な光学濃度選択は日常の選択方法によって達成できる。
色素はその消衰係数及び吸収プロフィールに於いて広範
囲に変わるために、粒状色素の重量又は等モル濃度は一
つの色素又は色素組み合わせ選択から次のものまで変わ
ることが認められる。
色素粒子のサイズは色素の被覆及び迅速脱色を容易に
するように選択される。一般に、より小さい色素粒子は
それ自身を更に均一な被覆物及び更に迅速な脱色にさせ
る。全ての例で使用された色素粒子は、10.0μm未満、
好ましくは1.0μm未満の平均径を有している。色素粒
子が取り得る最小サイズに於ける論理的な制限はない。
色素粒子は最も便利には、溶液からの結晶化により約0.
01μm又はそれ未満まで下がった範囲のサイズに形成で
きる。色素が最初に使用のために望まれるものよりも大
きい粒子の形状である場合は、ボールミル粉砕、ローラ
ーミル粉砕、サンドミル粉砕、及び類似方法のような、
より小さい粒子サイズを得るための従来の方法を使用で
きる。
色素選択に於ける重要な基準は、放射線写真要素の親
水性コロイド層内に粒子形状で残留するその能力であ
る。親水性コロイドは、Research Disclosure,Vol.176,
1978年12月、Item 17643,Section IX,Vehicles and veh
icle extenders、に記載されている全ての形態のものの
ような、種々の従来の形態の何れをも取り得るが、親水
コロイド層は最も一般的にはゼラチン又はゼラチン誘導
体(例えば、アセチル化又はフタル化ゼラチン)であ
る。適切な被覆均一性を得るために、親水性コロイドは
少なくとも10mg/dm2の層被覆量で被覆しなければならな
い。放射線写真要素の片側当たりの全親水性コロイド被
覆量が迅速アクセス処理と適合するものを越えない限
り、どのような好都合でより大きい被覆量も使用でき
る。親水性コロイドは、放射線写真要素層を形成するた
めに約5〜6、最も典型的には5.5〜6.0のpH範囲にある
水溶液として典型的に被覆される。本発明の実施で使用
するために選択された色素は、水溶液中のこれらのpHレ
ベルで粒子状形態に残留できるものである。
前記発色団形成の理由により、被覆物の上記pH範囲で
イオン的に解離される置換基を含む色素と同様に、シア
ニン色素のような本来イオン性である色素は、個々の例
では本発明の要求を満足するのに十分に不溶性であるか
もしれない。しかし、一般に本発明の実施で使用するた
めの好ましい色素の種類を構成しない。例えば、スルホ
ン酸置換基を有する色素は、本発明の要求を満足させる
には普通は溶解し易い。他方、カルボン酸基を有する非
イオン性色素は(ある例ではカルボン酸基の特定の置換
位置に依存して)、水性酸性被覆条件下で一般に不溶性
である。特定の色素選択は、公知の色素特性から、又は
通常の層被覆温度、例えば、40℃の参照温度で5.5〜6.0
のpH範囲での溶解度を観察することによって行うことが
出来る。
好ましい粒子状色素は、メロシアニン、オキソノー
ル、ヘミオキソノール、スチリル及びアリーリデン色素
を含む非イオン性ポリメチン色素である。
メロシアニン色素は、メチン結合によって結合され
た、少なくとも1個の塩基性複素環核と少なくとも1個
の酸性核とが含まれる。核は偶数のメチン基により結合
されるか又はいわゆる「ゼロメチン」メロシアニン色素
であってよく、メチン結合は核に含有されるメチン基間
の二重結合の形を取る。アゾリウム又はアジニウム核の
ような塩基性核には、例えば、ピリジニウム、キノリニ
ウム、イソキノリニウム、オキサゾリウム、ピラゾリウ
ム、ピロリウム、インドリウム、オキサジアゾリウム、
3H−又は1H−ベンゾインドリウム、ピロロピリジニウ
ム、フェナントロチアゾリウム及びアセナフトチアゾリ
ウム第四級塩から誘導されるものが含まれる。
塩基性複素環核の例は、式I又はIIを満足するもので
ある。
(式中、 Z3は、オキサゾリン、オキサゾール、ベンズオキザゾ
ール、ナフトオキサゾール類(例えば、ナフト〔2,1−
d〕オキサゾール、ナフト〔2,3−d}〕オキサゾール
及びナフト〔1,2−d〕オキサゾール)、オキサジアゾ
ール、2−又は4−ピリジン、2−又は4−キノリン、
1−又は3−イソキノリン、ベンゾキノリン、1H−又は
3H−ベンゾインドール及びピラゾールのような塩基性複
素環窒素化合物から誘導される環式核(該核は、ヒドロ
キシ、ハロゲン(例えば、フロオロ、クロロ、ブロモ及
びヨード)、アルキル基又は置換アルキル基(例えば、
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、オ
クチル、ドデシル、オクタデシル、2−ヒドロキシエチ
ル、2−シアノエチル及びトリフルオロメチル)、アリ
ール基又は置換アリール基(例えば、フェニル、1−ナ
フチル、2−ナフチル、3−カルボキシフェニル及び4
−ビフェニリン)、アラルキル基(例えば、ベンジル及
びフェネチル)、アルコキシ基(例えば、メトキシ、エ
トキシ及びイソプロポキシ)、アリールオキシ基(例え
ば、フェノキシ及び1−ナフトキシ)、アルキルチオ基
(例えば、メチルチオ及びエチルチオ)、アリールチオ
基(例えば、フェニルチオ、p−トリルチオ及び2−ナ
フチルチオ)、メチレンジオキシ、シアノ、2−チエニ
ル、スチリル、アミノ又は置換アミノ基(例えば、アニ
リノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ及びモルホリ
ノ)、アシル基(例えば、ホルミル、アセチル、ベンゾ
イル及びベンゼンスルホニル)のような、広範囲の種々
の置換基の1個又はそれ以上により環上に置換されてい
ても良い)を完結するために必要な元素を表わし、 Q′は、ピロール、ピラゾール、インダゾール及びピ
ロロピリジンのような塩基性複素環窒素化合物から誘導
される環式核を完結するために必要な元素を表わし、 Rは、置換基(例えば、カルボキシ、ヒドロキシ、ス
ルホ、アルコキシ、スルファト、チオスルファト、ホス
ホノ、クロロ及びブロモ置換基)を有するか有しない、
アルキル基、アリール基、アルケニル基又はアラルキル
基を表わし、 Lは、それぞれ存在する場合に独立に、置換又は非置
換のメチン基、例えば、−CR8=基(R8は、メチン基が
置換されていないとき水素を表わし、メチン基が置換さ
れているとき最も一般的に1〜4個の炭素原子のアルキ
ル基又はフェニルを表わす)を表わすように選択され、
そして、 qは0又は1である。) メロシアニン色素は、上記塩基性複素環核の一つをメ
チン結合(ここで、メチン基は上記−CR8=の形を取
る)により酸性ケトメチレン核に結合する。一般にポリ
メチン色素、そして特にメロシアニン色素中の核を結合
するメチン基の数が大きくなるほど、色素の吸収波長は
長くなる。
メロシアニン色素は、上記塩基性複素環核の一つを上
記のようなメチン結合により酸性ケトメチレン核に結合
する。例示される酸性核は式IIIを満足するものであ
る。
(式中、 G1は、アルキル基又は置換アルキル基、アリール基又
は置換アリール基、アラルキル基、アルコキシ基、アリ
ールオキシ基、ヒドロキシ基、アミノ基又は置換アミノ
基(例示される置換基は、式I及びIIに関して記載した
種々の形を取り得る)を表わす。
G2は、G1について記載した基の何れか一つ、及び更
に、シアノ基、アルキル若しくはアリールスルホニル
基、 により表わされる基を表わすか、又は、G2はG1と一緒に
なって、2,4−オキサゾリジンジオン類(例えば、3−
エチル−2,4−オキサゾリジンジオン)、2,4−チアゾリ
ジンジオン類(例えば、3−メチル−2,4−チアゾリジ
ンジオン)、2−チオ−2,4−オキサゾリジンジオン類
(例えば、3−フェニル−2−チオ−2,4−オキサゾリ
ジンジオン)、ローダニン類(例えば、3−エチルロー
ダニン、3−フェニルローダニン、3−(3−ジメチル
アミノプロピル)ローダニン、及び3−カルボキシメチ
ルローダニン)、ヒダントイン類(例えば、1,3−ジエ
チルヒダントイン及び3−エチル−1−フェニルヒダン
トイン)、2−チオヒダントイン類(例えば、1−エチ
ル−3−フェニル−2−チオヒダントイン、3−ヘプチ
ル−1−フェニル−2−チオヒダントイン、及びアリー
ルスルホニル−2−チオヒダントイン)、2−ピラゾリ
ン−5−オン類(例えば、3−メチル−1−フェニル−
2−ピラゾリン−5−オン及び3−メチル−1−(4−
カルボキシフェニル)−2−ピラゾリン−5−オン、2
−イソキサゾリン−5−オン類(例えば、3−フェニル
−2−イソキサゾリン−5−オン)、3,5−ピラゾリジ
ンジオン類(例えば、1,2−ジエチル−3,5−ピラゾリジ
ンジオン及び1,2−ジフェニル−3,5−ピラゾリジンジオ
ン)、1,3−インダンジオン、1,3−ジオキサン−4,6−
ジオン、1,3−シクロヘキサンジオン、バルビルーツ類
(例えば、1−エチルバルビツール酸及び1,3−ジエチ
ルバルビツール酸)並びに2−チオバルビツール酸(例
えば、1,3−ジエチル−2−チオバルビツール酸及び1,3
−ビス(2−メトキシエチル)−2−チオバルビツール
酸)から誘導されるもののような環式酸性核を完結する
ために必要な元素を表わす。
有用なヘミオキソノール色素は、式IIIに示されるよ
うなケトメチレン核と、式IVに示されるような核を示
す。
(式中、 G3及びG4は同一又は異なり、式IにおいてR環置換基
について示したような、アルキル、置換アルキル、アリ
ール、置換アリール、アラルキルを表わし、G3とG4は一
緒になって、ピロリジン、3−ピロリン、ピペリジン、
ピペラジン(例えば、4−メチルピペラジン及び4−フ
ェニルピペラジン)、モルホリン、1,2,3,4−テトラヒ
ドロキノリン、デカヒドロキノリン、3−アザビシクロ
〔3,2,2〕ノナン、インドリン、アゼチジン及びヘキサ
ヒドロアゼピンのような、環式第二アミンから誘導され
る環系を完結することができる。) 例示されるオキソノール色素は、1個又はより大きい
奇数個のメチン基により結合された式IIIで示されるよ
うな2個のケトメチレン核を示す。
有用なアリーリデン色素は、1個又はより大きい奇数
個のメチン基を含む上記のようなメチン結合により結合
された式IIIで示されるようなケトメチン核及び式Vで
示されるような核を示す。
(式中、G3及びG4は前記定義の通りである)。
本発明の実施で使用するのに特に好ましい種類のオキ
ソノール色素は、Factor and Diehlのヨーロッパ特許出
願公開第299,435号に記載されているオキソノール色素
である。これらのオキソノール色素は式VIを満足する。
(式中、R1及びR2は、それぞれ独立に1〜5個の炭素原
子のアルキル基を表す)。
本発明の実施で使用するのに特に好ましい種類のアリ
ーリデン色素は、Diehl and Factorのヨーロッパ特許出
願公開第274,723号及び同第294,461号に記載されている
アリーリデン色素である。これらのアリーリデン色素は
式VIIを満足する。
(式中、Aは、カルボキシル基を経由してそれに結合し
た置換基を有しない2−ピラゾリン−5−オン類、ロー
ダニン類、ヒダントイン類、2−チオヒダントイン類、
4−チオヒダントイン類、2,4−オキサゾリジンジオン
類、2−チオ−2,4−オキサゾリジンジオン類、イソキ
サゾリノン類、バルビツール酸類、2−チオバルビツー
ル酸類及びインダンジオン類からなる群から選択された
カルボキシフェニル又はスルホンアミドフェニル置換基
を有する置換又は非置換の酸性核を表し、 Rは、水素、1〜4個の炭素原子のアルキル基又はベ
ンジルを表し、 R1及びR2は、それぞれ独立に、アルキル又はアリール
基を表すか、又は、R5,R6,N及びそれらが結合している
炭素原子と一緒にジュロリデン環を完結するために必要
な原子群を表し、 R3は、H、アルキル又はアリールを表し、 R5及びR6は、それぞれ独立に、Hを表すか、又は、R5
はR1と一緒に、若しくはR6はR2と一緒に、それぞれ5−
又は6員環を完結するめに必要な原子群を表し、そし
て、 mは0又は1である)。
オキサゾール及びオキサゾリンピラゾロンメロシアニ
ン粒子状色素もまた意図される。式VIIIの粒子状色素が
代表例である。
式(VIII)に於いて、R1及びR2は、それぞれ独立に、
置換若しくは非置換のアルキル、又は置換若しくは非置
換のアリールを表すか、又は一緒に、置換又は非置換の
5−又は6員環を完結するために必要な原子群を表す。
R3及びR4はそれぞれ独立に、H、置換若しくは非置換
のアルキル、置換若しくは非置換のアリール、CO2H、又
はNHSO2R6を表す。R5は、H、置換若しくは非置換のア
ルキル、置換若しくは非置換のアリール、カルボキシレ
ート〔即ち、COOR(但し、Rは置換又は非置換のアルキ
ルである)〕、又は置換若しくは非置換のアシルであ
り、R6及びR7はそれぞれ独立に、置換若しくは非置換の
アルキル、又は置換若しくは非置換のアリールであり、
そしてnは1又は2である。R8は、置換又は非置換のア
ルキルであるか、又はR1及びR2が結合している環炭素原
子の間の二重結合の一部である。色素分子のアリール環
の少なくとも1個は、CO2H又はNHSO2R6である少なくと
も1個の置換基を有していなくてはならない。
オキサゾール及びオキサゾリンベンゾイルアセトニト
リルメロシアニン粒子状色素もまた意図される。式IXの
粒子状色素が代表例である。
式IXに於いて、R1,R2,R3,R4,R5及びR6は、それぞ
れ、置換若しくは非置換のアルキル又は置換若しくは非
置換のアリール、好ましくは、1〜6個の炭素原子の置
換若しくは非置換のアルキル、又は6〜12個の炭素原子
の置換若しくは非置換のアリールであってよい。R7は1
〜6個の炭素原子の置換若しくは非置換のアルキルであ
ってよい。アルキル又はアリール基は、スルホ置換基の
ようなもの以外の、色素の溶解度を被覆pHで可溶性にな
るようなほどに増加させる傾向のある、当該技術で公知
であるような任意の数の置換基で置換されていてもよ
い。有用な置換基の例には、ハロゲン、アルコキシ、エ
ステル基、アミド、アシル及びアルキルアミノが含まれ
る。アルキル基の例には、メチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、n−ペン
チル、n−ヘキシル又はイソヘキシルが含まれる。アリ
ール基の例には、フェニル、ナフチル、アントラセニ
ル、ピリジル及びスチリルが含まれる。
R1及びR2は、また一緒に、フェニル、ナフチル、ピリ
ジル、シクロヘキシル、ジヒドロナフチル又はアセナフ
チルのような、置換又は非置換の5−又は6員環を完結
するために必要な原子群を表す。この環は、スルホ置換
基のようなもの以外の、色素の溶解度を被覆pHで可溶性
になるようなほどに増加させる傾向のある置換基で置換
されていてもよい。有用な置換基の例には、ハロゲン、
アルキル、アルコキシ、エステル、アミド、アシル及び
アルキルアミノが含まれる。
有用な漂白性粒子状色素は、広範囲のシアニン、メロ
シアニン、オキソノール、アリーリデン(即ち、メロス
チリル)、アントラキノン、トリフェニルメチン、ア
ゾ、アゾメチン及びその他の色素の中から見出すことが
出来る。このような色素は、式Xの基準を満足するもの
によって示される。
(X) 〔D−(A)y〕−Xn (式中、Dは、発色団の光吸収化合物であり、これは若
しyが0でなければ芳香環からなっていてもなっていな
くてもよく、若しyが0であれば芳香環からなってお
り、Aは、Dに直接又は間接的に結合した芳香環であ
り、Xは、A又はDの芳香環部分の何れか上の、イオン
化性部分を有する置換基であり、yは0〜4であり、そ
してnは1〜7である)。この色素は、6又はそれ未満
のpHで実質的に水不溶性であり、そして8又はそれを越
えるpHで実質的に水溶性である。
上記粒子状色素の合成は、同種類の色素の合成につい
て当該技術で公知の方法により達成できる。例えば、
“The Cyanine Dyes and Related Compounds",Frances
Hamer著、Interscience Publishers、1964年に開示れた
色素合成の方法をよく知っている者は、シアニン、メロ
シアニン、メロスチリル及びその他のポリメチン色素を
容易に合成できる。オキソノール、アントラキノン、ト
リフェニルメチン、アゾ及びアゾメチン色素は、公知の
色素であるか又はこれらの種類の公知の色素の置換変形
体であり、これらの種類の色素を形成する公知の合成方
法又は公知の方法の自明の変形から合成できる。
本発明の実施で有用である粒子状漂白性色素の例に
は、下記のものが含まれる。
色素は粒子状固体として親水性コロイドに直接添加す
ることができ、又は、それを親水性コロイドに添加した
後に粒子状固体に転換できる。後者の方法の一つの例
は、水溶性の溶剤に水溶性でない色素を溶解することが
できる。色素溶液を水性親水性コロイドと混合し、対で
親水性コロイドをヌードリング(noodling)及び洗浄し
たとき(前記Research Disclosure,Item 17643,Section
II参照)、色素溶剤は、親水性コロイド中に分散した
粒子状色素を残して除去される。かくして、水混和性有
機溶剤に可溶性であるどのような水不溶性色素も、色素
が処理条件下で−例えばアルカリ性pHレベルで漂白され
得るものである限り、本発明の実施に於ける粒子状色素
として使用できる。意図される水混和性有機溶剤の具体
例は、メタノール、酢酸エチル、シクロヘキサノン、メ
チルエチルケトン、2−(2−ブトキシエトキシ)エチ
ルアセテート、トリエチルホスフェート、酢酸メチル、
アセトン、エタノール及びジメチルホルムアミドであ
る。これらの溶剤と共に使用することが好ましい色素
は、スルホンアミド置換アリーリデン色素であり、第II
A表及び第III表に記載されている例が特に好ましい。
粒子形状で存在することと前記光学濃度要求を満足す
ることに加えて、下層ユニットで使用される色素は、処
理の際に実質的に脱色されなくてはならない。用語「実
質的に脱色される」とは、前記参照処理条件下で完全に
処理されたとき、下層ユニット中の色素が放射線写真要
素の最小濃度を、可視スペクトル内で0.1より大きくな
く、好ましくは0.05より大きくなく上げることを意味す
るために使用される。下記実施例に示されるように、好
ましい粒子状色素は、完全に処理された本発明の放射線
写真要素の光学濃度に於ける著しい増加を作らない。
前に示されるように、UV吸収剤を、好ましくはクロス
オーバー減少層111及び113のそれぞれに於いて色素とブ
レンドして使用することが特に意図される。どのような
従来のUV吸収剤もこの目的のために使用できる。代表的
な有用なUV吸収剤は、前記のResearch Disclosure,Item
18431,Section V、又は前記のResearch Disclosure,It
em 17643,Section VIII(C)に開示されたものであ
る。好ましいUV吸収剤は、スペクトルの可視部に於いて
最小吸収を示すか又はクロスオーバー減少層と同様に処
理の際に脱色されるものである。
支持体の各主表面の上の下層ユニットの上に、少なく
とも1個の追加の親水性コロイド層、特に、分光増感さ
れた臭化銀又は臭沃化銀板状粒子乳剤層からなる少なく
とも1個のハロゲン化物乳剤層ユニットがある。板状粒
子乳剤の全粒子投影面積の少なくとも50%(好ましくは
少なくとも70%、最適には少なくとも90%)は、0.3μ
m未満(好ましくは0.2μm未満)の厚さと、5:1より大
きい(好ましくは8:1より大きい、最適には少なくとも1
2:1の)平均アスペクト比を有する板状粒子によって占
められる。好ましい板状粒子臭化銀及び臭沃化銀乳剤
は、Wilgus et alの米国特許第4,434,226号、Kofron et
alの米国特許第4,439,530号、Abbott et alの米国特許
第4,425,425号及び同第4,425,426号、Dickersonの米国
特許第4,414,304号、Maskaskyの米国特許第4,425,501号
並びにDickersonの米国特許第4,520,098号に開示された
ものである。
最大画像感光度を達成し、クロスオーバーを最小にす
る両方の目的のために、板状粒子乳剤は実質的に最適に
分光増感される。即ち、十分な分光増感色素は、意図さ
れる露光条件下で乳剤から、到達し得る最大感光度の少
なくとも60%を達成するために乳剤粒子表面に吸着され
る。最適分光増感は、粒子により表される全利用可能表
面積の約25〜100%又はそれを越える単層被覆物で達成
されることが知られている。分光増感のために好ましい
色素は、シアニン、メロシアニン、ヘミシアニン、ヘミ
オキソノール及びメロスチリル色素のようなポリメチン
色素である。分光増感色素の特別の例及び板状粒子乳剤
を増感するためにそれを使用することは、Kofron et al
の米国特許第4,439,520号に与えられている。
本発明の必要な特徴では無いが、板状粒子乳剤は化学
増感しないで実際に使用されることは滅多にない。板状
粒子乳剤のどのような便利な化学増感も行うことができ
る。板状粒子乳剤は、好ましくは実質的に最適に(上記
定義のように)化学的にそして分光的に増感される。選
択されたサイトエピタキシャル増感と同様に貴金属(例
えば、金)増感及びカルコゲン(例えば、硫黄及び/又
はセレン)増感を含む有用な化学増感は、板状粒子乳剤
に関して上記引用した特許、特にKofron et al及びMask
askyの特許に開示されている。
粒子及び分光増感色素に加え、乳剤層には、ベヒクル
として、どのような種々の従来の硬化性親水性コロイド
の1種又は組み合わせも、単独で又はラテックス及び類
似物のようなベヒクル遅延剤と組み合わせて含まれてい
てもよい。乳剤層ユニットのベヒクル及びベヒクル遅延
剤は、中間層ユニットのものと同じであってよい。ベク
ヒル及びベクヒル遅延剤は、前記のResearch Disclosur
e,Item 17643,Section IXに開示されているものの中か
ら選択できる。特に好ましい親水性コロイドゼラチン又
はゼラチン誘導体である。
乳剤層の被覆量は、処理で所望の最大濃度レベルを与
えるように選択される。放射線写真のために最大濃度レ
ベルは、特別の応用ではより高い濃度レベル又はより低
い濃度レベルを必要とし得るけれとも、一般に約3〜4
の範囲にある。支持体の反対側に作られた銀画像は検査
の間に重ねられるので、観察された光学濃度は各乳剤層
ユニットにより与えられた光学濃度の合計である。支持
体の反対側主表面の等しい銀被覆量を想定して、各乳剤
層ユニットは、約18〜30mg/dm2、好ましくは21〜27mg/d
m2の銀被覆量を含むべきである。
外被層を設けることによって乳剤層を損傷から保護す
ることは、従来の方法である。外被層は、乳剤層に関連
して前記に開示したのと同じベヒクル及びベヒクル遅延
剤から形成できる。外被層は最も一般的にはゼラチン又
はゼラチン誘導体である。
湿潤圧感度(wet pressure sensitivity)を避けるた
めに、支持体の各主表面上の全水性コロイド被覆量は少
なくとも35mg/dm2でなくてはならない。それは支持体の
各表面上の全親水性コロイド被覆量であり、一般に信じ
られてきたように、単純にその湿潤圧感度を制御する各
ハロゲン化銀乳剤層中の親水性コロイド被覆量ではない
ことが、本発明の観察結果である。かくして、被覆均一
性のために中間層ユニット中に10mg/dm2の親水性コロイ
ドが必要であり、乳剤層は20mg/dm2のように少ない親水
性コロイドを含むことができる。
放射線写真要素の迅速アクセス処理を許容するため
に、支持体の各主表面の全親水性被覆物被覆量は、65mg
/dm2未満、好ましくは55mg/dm2未満でなくてはならず、
そして親水性コロイド層は実質的に完全に前硬化されな
くてはならない。実質的に完全に前硬化させるとは、処
理溶液浸透性親水性コロイド層がこれらの層の膨潤を30
0%未満に減少させるに十分な量で前硬化されることを
意味する。パーセント膨潤は下記の参照膨潤決定方法に
よって決定される: (a)該放射線写真要素を38℃で3日間50%相対湿度で
インキュベートする、(b)層の厚さを測定する、
(c)該放射線写真要素を蒸留水に21℃で3分間浸漬す
る、そして(d)工程(b)で測定した層厚さに比較し
た、層厚さに於けるパーセント変化を決定する。前硬化
を測定するためにこの参照方法は,Dickersonの米国特許
第4,414,304号に開示されている。この参照方法を使用
して、親水性コロイド層が十分に前硬化され、膨潤が上
記試験条件下で200%未満に減少されることが好まし
い。
どのような従来の透明放射線写真要素支持体も使用で
きる。前記引用したResearch Disclosure,Item 17643 S
ection XIVに開示されているものの全部のような透明フ
ィルム支持体が、全て意図される。その優れた寸法安定
性のために、好ましい透明フィルム支持体はポリエステ
ル支持体である。ポリ(エチレンテレフタレート)は、
特に好ましいポリエステルフィルム支持体である。支持
体は画像パターンの検査で助けるために典型的に青色が
付けられている。この目的のためにブルーアントラセン
色素が典型的に使用される。フィルム自体に加えて、下
層ユニットを受け入れるために、支持体には普通主表面
上に下塗層が形成される。例示的に含有されるアントラ
セン色素及び下塗層を含む、支持体構成の更に詳細なこ
とは、前記引用したれResearch Disclosure,Item 18431
Section XIIを参照されたい。
上記本発明の放射線写真要素の特徴に加えて、放射線
写真要素は追加の従来の特徴を含むことができ、そして
殆どの実際的な応用に於いてこの特徴を含むであろうこ
とが認められる。前記引用したResearch Disclosure,It
em 18431を参照して、乳剤層には、Section IIに記載さ
れている種類の安定剤、カブリ防止剤、及びよじれ防止
剤(antikinking agents)が含まれてもよく、そして外
被層には、Section IVに記載されている種類の種々の公
知の添加物の何れも含まれていてもよい。放射線写真要
素の最外層には、また前記引用したResearch Disclosur
e,Item 17643 Section XVIに記載されている種類の艶消
し剤が含まれていてもよい。Research Disclosure,Item
17643を更に参照して、Section XIの被覆助剤、Sectio
n XIIの可塑剤及び滑剤、並びにSection XIIIの帯電防
止層の含有もそれぞれ意図される。
〔実施例〕
下記の実施例を参照することによって本発明を更に具
体的に説明する。
増感紙 下記の増感紙を使用した。
増感紙X この増感紙は、市販の一般用の増感紙のものに相当す
る組成及び構造を有している。これは、白色顔料入りポ
リエステル支持体に被覆された、PermuthaneTMポリウレ
タンバインダー中の、7μmの中間粒子サイズを有する
テルビウム活性化ガドリニウムオキシサルファイド燐光
体からなり、全燐光体被覆量は7.0g/dm2であり、燐光体
対バインダー比は15:1である。
増感紙Y この増感紙は、市販の中間解像度増感紙のものに相当
する組成及び構造を有している。これは、白色顔料入り
ポリエステル支持体に被覆された、PermuthaneTMポリウ
レタンバインダー中の、7μmの中間粒子サイズを有す
るテルビウム活性化ガドリニウムオキシサルファイド燐
光体からなり、全燐光体被覆量は5.9g/dm2であり、燐光
体対バインダー比は15:1であり、100:1重量比のイエロ
ー色素及びカーボンを0.017535重量%含有する。
増感紙Z この増感紙は、市販の高解像度増感紙のものに相当す
る組成及び構造を有している。これは、青着色透明ポリ
エステル支持体に被覆された、PermuthaneTMポリウレタ
ンバインダー中の、5μmの中間粒子サイズを有するテ
ルビウム活性化ガドリニウムオキシサルファイド燐光体
からなり、全燐光体被覆量は3.8g/dm2であり、燐光体対
バインダー比は21:1であり、カーボンを0.0015%含有す
る。
放射線写真露光 一対の増感紙の間にサンドイッチした二重被覆放射線
写真要素からなる組体を、各例で次のようにして露光し
た。
組体を、電流(mA)又は時間を変えて、3mmのアルミ
ニウムまでの濾光を含む3相Picker Medical(Model VT
X−650)TMX線ユニットを使用して、70KVpX線放射線に
露光した。露光に於けるセンシトメトリー階調は、厚さ
を変えた21−増分(0.1 logE)アルミニウムステップウ
エッジ(step wedge)を使用することによって行った。
要素A(実施例) (Em.S)LXOA(Em.F) 放射線写真要素Aは、ゼロに近いクロスオーバーを示
す二重被覆放射線写真要素であった。
放射線写真要素Aは、支持体の各側に、色素56及び色
素59の1:1重量比混合物320mg/dm2を含むゼラチン(1.6g
/dm2)からなるクロスオーバー減少層が被覆された青着
色ポリエステル支持体からなる低クロスオーバー支持体
複合体(LXO)から構成した。
速い(F)及び遅い(S)乳剤層を、支持体の反対側
のクロスオーバー減少層の上に被覆した。両方の乳剤
は、緑増感高アスペクト比板状粒子臭化銀乳剤であり、
用語「高アスペクト比」は、Abbott et alの米国特許第
4,425,425号に定義されているように、全粒子投影面積
の少なくとも50%が0.3μm未満の厚さを有し8:1より大
きい平均アスペクト比を有する板状粒子によって占めら
れることを要求するために使用される。第一乳剤は、平
均粒子径3.0μmと平均粒子厚さ0.13μmを示した。第
二乳剤は、平均粒子径1.2μmと平均粒子厚さ0.13μm
を示した。各乳剤は、無水5,5−ジクロロ−9−エチル
−3,3′−ビス(3−スルホプロピル)−オキサカルボ
シアニンヒドロキシド400mg/Agモルで、次いで沃化カリ
ウム300mg/Agモルで分光増感した。乳剤層はそれぞれ、
銀被覆量2.42g/m2及びゼラチン被覆層2.85g/m2で被覆し
た。保護ゼラチン層(0.69g/m2)を乳剤層の上に被覆し
た。ゼラチン含有層のそれぞれ、全ゼラチンの1%でビ
ス(ビニルスルホニルメチル)エーテルで硬化した。
上記のようにして、しかし対称的に、支持体の両側に
被覆した乳剤Fを使用し乳剤Sを除き、増感紙X対を使
用して被覆したとき、乳剤Fは相対対数感光度144を示
した。同様にして、乳剤Fを除いて対称的に被覆したと
き乳剤Sは相対対数感光度68を示した。このようにこれ
らの乳剤は、感光度が相対対数感光度で76[又は、0.76
logE(但し、Eはメートル−キャンドル−秒(meter−
candle−seconds)での露光を表す)ほど違っていた。
相対対数感光度の30の差は、一つの乳剤が他のものより
2倍速いことを示す。実施例に於いて全ての感光度は、
Dminより1.0高いことに参照される。
要素AをAbbott et alの米国特許第4,425,425号に記
載されたようにしてクロスオーバーについて試験したと
き、それはクロスオーバー2%を示した。
要素B(対照例) (Em.L)LXOB(Em.L) 放射線写真要素Bは、広がった露光許容範囲を示す従
来の二重被覆放射線写真要素であった。
放射線写真要素Bは、青着色ポリエステル支持体から
構成された。同一の乳剤層(L)を支持体の反対側に被
覆した。使用した乳剤は緑増感多分散臭沃化銀乳剤であ
った。この乳剤は高アスペクト比板状粒子剤ではなく、
それで実質的に最適の増感のためにより少ない量の色素
を必要とするので、わずか42mg/Agモルを必要とした以
外は、要素Aに於けると同じ分光増感色素を使用した。
それぞれの乳剤層は、銀被覆量2.62g/m2及びゼラチン被
覆量2.85g/m2を与えるように被覆した。保護ゼラチン層
(0.70g/m2)を乳剤層の上に被覆した。層のそれぞれ
を、全ゼラチンの0.5%でビス(ビニルスルホニルメチ
ル)エーテルで硬化した。
上記のようにして増感紙X対を使用して被覆したと
き、フィルムは相対logE感光度80及びコントラスト1.6
を示した。
要素BをAbbott et alの米国特許第4,425,425号に記
載されたようにしてクロスオーバーについて試験したと
き、それはクロスオーバー25%を示した。
処理 このフィルムを、商業的に入手できるKodak RPX−Oma
t(Model 6B)TM迅速アクセス処理機で、90秒内に下記
のようにして処理した。
現像 35℃で24秒 定着 35℃で20秒 洗浄 35℃で10秒、及び、 乾燥 65℃で20秒 (但し、残りの時間は処理工程の間の輸送に使われ
る)。現像工程では下記の現像剤を使用する。
ハイドロキノン 30g 1−フェニル−3−ピラゾリドン 1.5g KOH 21g NaHCO3 7.5g K2SO3 44.2g Na2S2O5 12.6g NaBr 35g 5−メチルベンゾトリアゾール 0.06g グルタルアルデヒド 4.9g 水で1リットルにする、pH10.0。
定着工程では下記の定着組成物を使用する。
チオ硫酸アンモニウム(60%) 260.0g 重亜硫酸ナトリウム 180.0g 硼酸 25.0g 酢酸 10.0g 硫酸アルミニウム 8.0g 水で1リットルにする、pH3.9〜4.5。
センシトメトリー 光学濃度は、X−rite MOdel 310TM濃度によって測定
したときの拡散濃度で表し、これはANSI標準pH2.19に較
正され、National Bureau of Standards較正ステップタ
ブレット(calibration step tablet)にトレースでき
るものであった。特性曲線(濃度対logE)を各処理され
た放射線写真要素についてプロットした。コントラスト
の項目で下記第XII表に表した平均グラジエントは、特
性曲線から最小濃度より0.25及び2.0高い濃度で決定し
た。
第XII表から、組体I及びIIは実際に同じ組体であ
り、露光の間にその配置を単に逆にしたものであること
が明らかである。同様に、組体IV及びVは同じ組体であ
り、露光の間にその配置を単に逆にしたものである。10
%未満のクロスオーバーと乳剤感光度の2倍より大きい
差を示すことによって本発明の要求を満足する、放射線
写真フィルム、要素Aは、組体IIのコントラストより0.
4ほど大きい組体Iのコントラストを示した。他方、よ
り高いクロスオーバーを示す対照の放射線写真要素Bと
支持体の反対側の同一の乳剤層ユニットは、組体IVとV
との間のコントラストで変化を示さなかった。
完全に異なった対の増感紙、増感紙Y対で、X及びZ
増感紙対を置き換えたとき、放射線写真要素Aはなお第
三の平均コントラストを示し、一方、対照の放射線写真
要素Bはなお同じ平均コントラストを示した。
10%未満のクロスオーバーレベルを示す二重被覆放射
線写真要素と、(透明支持体の両側に被覆された乳剤層
ユニットで最小濃度より0.25及び2.0高いところでの濃
度測定を基準にして)2.0未満のコントラストを示す、
透明フィルム支持体の一つの側上の第一乳剤層ユニッ
ト、及び(同様に決定した)少なくとも2.5のコントラ
ストを示す、透明フィルム支持体の他の側上の第二乳剤
層ユニットは、放射線写真画像の肺臓及び心臓領域の両
方で有用な胸部空洞情報を得るために要求されるものの
ような、広がった露光許容範囲を越えて有用な情報を得
る能力を提供することが、関連する研究で示された。好
ましくは、第一乳剤層ユニットと第二乳剤層ユニットと
は、1.0〜1.5の平均濃度で異なっている。
第XII表に於ける組体VII及びVIIIは、関連する研究を
本特許出願の教示と組み合わせることによって実現でき
る更に他の利点を示すように構成された。
要素C(実施例) (Em.FLC)LXOE(Em.SHC) 放射線写真要素Cは、ゼロに近いクロスオーバーを示
す二重被覆放射線写真要素であった。
放射線写真要素Cは、前記要素Aのものと同じ低クロ
スオーバー支持体複合体(LXO)から構成された。
速い低コントラスト(FLC)及び遅い高コントラスト
(SHC)乳剤層を、支持体の反対側のクロスオーバー減
少層の上に被覆した。両方の乳剤は、増感された緑増感
高アスペクト比板状粒子臭化銀乳剤であり、要素Aの乳
剤層と同様にして被覆した。
支持体の両側に被覆した乳剤FLCを使用し乳剤SHCを除
き、増感紙X対を使用して対照的に被覆したとき、乳剤
FLCは相対対数感光度113と平均コントラスト1.98を示し
た。同様にして、乳剤FLCを除いて対照的に被覆したと
き乳剤SHCは相対対数感光度69と平均コントラスト2.61
を示した。このようにこれらの乳剤は、平均コントラス
トで0.63違っており、一方、感光度で44相対対数感光度
単位(又は、0.44 logE)ほど違っていた。
要素CをAbbott et alの米国特許第4,425,425号に記
載されたようにしてクロスオーバーについて試験したと
き、それはクロスオーバー2%を示した。
第XII表を参照して、増感紙XとZとの同じ対の間で
フィルムCの配置に依存して、非常に違った平均濃度が
得られることが明らかである。若しこのような大きなコ
ントラストの相違が単にフィルムの配置を入れ換えるこ
とによって実現できるならば、更に他のコントラストが
フィルムCと組み合わせて使用される増感紙の選択を変
えることによっても得ることができることが明らかであ
る。
上記の比較は、X線技師が本発明から実現できる利点
の顕著な実例を与える。本発明は、X線技師に放射線写
真要素の単一の種類のみを使用して種々の画像コントラ
ストを提供する。
〔本発明の効果〕
異なった増感紙と組み合わせて使用したとき本発明の
放射線写真要素は、広範囲の異なった画像コントラスト
を生じることができることが実証された。それで、本発
明による単一の種類の放射線写真要素を単一の増感紙の
非対称の対と組み合わせて、露光の間に増感紙の前と後
の配置を単に逆にすることによって、コントラストが違
った二つの違った画像を得るために使用することが可能
である。1個より多い増感紙の対称又は非対称の対を使
用することによって、本発明による単一の種類の放射線
写真要素で、同じX線放射線露光条件下で種々の画像コ
ントラストが達成できる。
本発明の放射線写真要素を従来の対称二重被覆放射線
写真要素で置き換えたとき、非対称の前と後増感紙対を
逆にしても画像コントラストに於ける影響は少ないか又
は全く無い。
【図面の簡単な説明】
第1図は、2個の増感紙の間にサンドイッチされた二重
被覆放射線写真要素からなる組体の図解図である。 100…放射線写真要素、101…支持体要素、103…下塗ユ
ニット、105…下塗ユニット、107…主支持体表面、109
…主支持体表面、111…クロスオーバー減少層、113…ク
ロスオーバー減少層、115…乳剤層ユニット、117…乳剤
層ユニット、119…保護外被、121…保護外被、201…増
感紙、202…増感紙。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−29225(JP,A) 特開 昭62−217235(JP,A) 特開 平2−110538(JP,A) 国際公開88/4794(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03C 5/16 G03C 5/17 G03C 1/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明フィルム支持体、 該フィルム支持体の反対側に被覆された第一及び第二ハ
    ロゲン化銀乳剤層ユニット並びに 該ハロゲン化銀乳剤層ユニットに潜像を形成し得る、30
    0nmより長い波長の電磁放射線のクロスオーバーを10%
    未満に減少せしめる手段であって、該乳剤層ユニットの
    現像処理の間に90秒未満内に脱色されるクロスオーバー
    減少手段から成る放射線写真要素において、 該第一ハロゲン化銀乳剤層ユニットが最小濃度プラス1.
    0の点で求めた感光度で該第二ハロゲン化銀乳剤層ユニ
    ットの少なくとも二倍の感光度を示し、 該第一ハロゲン化銀乳剤層ユニットの感光度を、該透明
    支持体の両側に第一ハロゲン化銀乳剤層ユニットが存在
    するような配置になるように、第二ハロゲン化銀乳剤層
    ユニットを第一ハロゲン化銀乳剤層ユニットで置き換え
    て決定し、そして 該第二ハロゲン化銀乳剤層ユニットの感光度を、該透明
    支持体の両側に第二ハロゲン化銀乳剤層ユニットが存在
    するような配置になるように、第一ハロゲン化銀乳剤層
    ユニットを第二ハロゲン化銀乳剤層ユニットで置き換え
    て決定することを特徴とする放射線写真要素。
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