JP2927052B2 - 搬送波信号再生回路 - Google Patents

搬送波信号再生回路

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JP2927052B2
JP2927052B2 JP3163670A JP16367091A JP2927052B2 JP 2927052 B2 JP2927052 B2 JP 2927052B2 JP 3163670 A JP3163670 A JP 3163670A JP 16367091 A JP16367091 A JP 16367091A JP 2927052 B2 JP2927052 B2 JP 2927052B2
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淳一 内堀
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多値ディジタル変調信
号を直交位相検波して復調する復調器に備える搬送波信
号再生回路に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、多値ディジタル無線通信
装置の受信側復調器では、多値ディジタル変調信号から
復調ベースバンド信号を取得するために、その入力され
る多値ディジタル変調信号から送信側変調器の搬送波信
号と同期した信号を再生する搬送波信号再生回路を復調
器の一部回路として備えるが、この種の搬送波信号再生
回路としては、従来、例えば図3に示すものが知られて
いる。
【0003】図3において、入力される多値ディジタル
変調信号101は分岐回路51にて2分岐される。一方
の分岐信号102は、乗算器52において、電圧制御発
振器66が再生出力する搬送波信号122を移相器67
にて90°移相した直交再生搬送波信号123と掛け算
され、復調ベースバンド信号104となる。また、他方
の分岐信号103は、乗算器53において、電圧制御発
振器66から直接供給される再生搬送波信号122と掛
け算され、復調ベースバンド信号105となる。即ち、
直交位相検波したのである。
【0004】復調ベースバンド信号104(105)
は、それぞれ、ローパスフィルタ54(55)にて高調
波除去のための帯域制限を受けて信号106(107)
となり、更に直流増幅器56(57)にてA/D変換に
必要な所定レベルまで増幅されて信号108(109)
となってA/D変換器58(59)に入力し、帯域制限
前ディジタル信号たるディジタル信号列110(11
1)に変換される。次いで、ディジタル信号列110
(111)は、それぞれ、ディジタルフィルタ60(6
1)に入力し、符号間干渉低減のための帯域制限、即
ち、ナイキストの対称性を満たす帯域制限を受け、帯域
制限後ディジタル信号たる主データ信号列112(11
3)となる。
【0005】そして、主データ信号列112(113)
は、図外の復調器本体側へ出力されるが、主データ信号
列112の一部(象限信号)114と主データ信号列1
13の一部(誤差信号)117が排他的論理和回路62
に入力し、また主データ信号列113の一部(象限信
号)115と主データ信号列112の一部(誤差信号)
116が排他的論理和回路63に入力し、それぞれ排他
的論理和操作されて信号118(119)となり、これ
らは加算回路64にて加算され、受信側搬送波信号の位
相誤差を示す搬送波位相制御信号120となる。この搬
送波位相制御信号120は、ループフィルタ65にて搬
送波位相制御に不要な高調波成分が除去されて信号12
1となり、電圧制御発振器66に制御信号として与えら
れる。これにより、電圧制御発振器66は、直交位相検
波に必要な搬送波信号122を再生出力する。
【0006】なお、以上説明したように、搬送波信号再
生回路は、所謂PLLを構成し、復調ベースバンド信号
に基づき搬送波信号を位相制御するが、その制御過程
は、例えば特開昭57−131151号公報等に記載さ
れている通り、広く一般に知られていることである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の搬送波
信号再生回路では、一巡ループ中に多数タップを有する
ディジタルフィルタを含むので、ループ内遅延時間が搬
送波信号の周期に比べ著しく長くなる。従って、入力す
る多値ディジタル変調信号の周波数が再生搬送波信号の
それと異なる時、位相誤差信号が電圧制御発振器に到達
するまでに著しく時間がかかる。その結果、同期可能周
波数差範囲(所謂キャプチャーレンジ)が極端に狭くな
る、また、キャプチャーレンジ内においても、同期化す
るまでの時間(所謂プルインタイム)が長くなる、等の
問題がある。
【0008】本発明の目的は、同期化過程及び定常状態
双方の特性改善を行うことによって、常に最適な搬送波
信号再生特性を得ることができる搬送波信号再生回路を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の搬送波信号再生回路は次の如き構成を有す
る。即ち、本発明の搬送波信号再生回路は、ろ波処理さ
れた搬送波位相制御信号に応じて搬送波信号を再生出力
する電圧制御発振器と; 入力される多値ディジタル変
調信号を2分岐し、それぞれを互いに90°の位相差を
有する前記再生搬送波信号で直交位相検波する回路と;
前記直交位相検波回路の検波出力をそれぞれ帯域制限
前ディジタル信号へ変換する2個のA/D変換器と;
前記2個のA/D変換器の出力をそれぞれ受けて帯域制
限処理をし帯域制限後ディジタル信号をそれぞれ出力す
る2個のディジタルフィルタと; を備え、多値ディジ
タル変調信号を直交位相検波して復調する復調器に備え
る搬送波信号再生回路において; 前記帯域制限前ディ
ジタル信号と前記帯域制限後ディジタル信号それぞれの
象限信号及び誤差信号を受けて、その何れか一方の象限
信号及び誤差信号に論理操作を施しろ波処理前の搬送波
位相制御信号を発生する回路であって、外部から入力さ
れる搬送波非同期警報信号(入力される多値ディジタル
変調信号に再生した搬送波信号が同期しているか否かを
示す信号)が、非同期を示す時は前記帯域制限前ディジ
タル信号の象限信号及び誤差信号を選択し、同期を示す
時は前記帯域制限後ディジタル信号の象限信号及び誤差
信号を選択する搬送波位相制御信号発生回路と; 前記
搬送波位相制御信号発生回路の出力にろ波処理を施し前
記ろ波処理された搬送波位相制御信号を出力するループ
フィルタであって、前記搬送波非同期警報信号が、非同
期を示す時は帯域を広くする動作をし、同期を示す時は
帯域を狭くする動作をするループフィルタと; を備
、同期を確保しようとする同期化過程及び同期を確保
した定常状態それぞれにおける特性の改善を可能とし
ことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】次に前記の如く構成される本発明の搬送波信号
再生回路の作用を説明する。本発明では、入力される多
値ディジタル変調信号に再生搬送波信号が同期している
か否かによって、搬送波位相制御信号を発生するに必要
な象限信号及び誤差信号を切り替え、また、ループフィ
ルタの帯域を変更する。即ち、搬送波非同期警報信号
が、非同期を示す時はディジタルフィルタ入力前(帯域
制限前)ディジタル信号の象限信号及び誤差信号を選択
してループ内遅延時間を短縮し、且つ、ループフィルタ
の帯域を広くしてキャプチャーレンジの拡大及びプルイ
ンタイムの短縮を図って同期化過程の特性を改善する。
一方、同期を示す時はディジタルフィルタ出力後(帯域
制限後)ディジタル信号の象限信号及び誤差信号を選択
して、より確度の高い搬送波位相制御信号を生成し、且
つ、ループフィルタの帯域を狭くして位相ジッタを抑圧
し、定常状態の特性を改善する。その結果、常に最適な
搬送波信号再生特性が得られる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は、本発明の一実施例に係る搬送波信号再生
回路を示す。図1では、図3の従来例と同一構成部分に
は同一符号を付してある。以下、本発明に係る部分を中
心に説明する。
【0012】本発明では、従来の排他的論理和回路6
2、同63及び加算回路64に代えて、搬送波位相制御
信号発生回路68を設け、これにディジタルフィルタ6
0と同61からの象限信号(114、115)及び誤差
信号(116、117)の他、A/D変換器58と同5
9出力の一部である象限信号(118、119)及び誤
差信号(120、121)を入力させてある。また、図
外の復調器本体側から搬送波非同期警報信号125を
得、これを搬送波位相制御信号発生回路68とループフ
ィルタ69とに制御信号として入力させてある。この搬
送波非同期警報信号125は、入力される多値ディジタ
ル信号101に再生搬送波信号122が同期しているか
否かを示す信号である。
【0013】搬送波位相制御信号発生回路68は、具体
的には、図2に示すように、切替回路71、排他的論理
和回路72、同73及び加算回路74で構成される。切
替回路71には、A/D変換器からの象限信号(11
8、119)及び誤差信号(120、121)とディジ
タルフィルタからの象限信号(114、115)及び誤
差信号(116、117)とが入力され、また、切替制
御信号として搬送波非同期警報信号125が入力され
る。即ち、搬送波位相制御信号発生回路68は、従来の
排他的論理和回路62、同63の入力側に切替回路71
を設けたものである。
【0014】搬送波非同期警報信号125が「非同期」
を示す時は、切替回路71は、ディジタルフィルタ入力
前(帯域制限前)ディジタル信号の象限信号及び誤差信
号、即ち、A/D変換器からの象限信号(118、11
9)及び誤差信号(120、121)を選択する。これ
により、ループ内遅延時間を短縮し、早期に搬送波位相
制御信号120が生成され、ループフィルタ69に与え
られる。この時、ループフィルタ69は、帯域を広くす
るよう動作する。従って、キャプチャーレンジの拡大及
びプルインタイムの短縮が図られ、同期化過程の特性が
改善される。
【0015】一方、搬送波非同期警報信号125が「同
期」を示す時は、切替回路71は、ディジタルフィルタ
出力後(帯域制限後)ディジタル信号の象限信号及び誤
差信号、即ち、ディジタルフィルタからの象限信号(1
14、115)及び誤差信号(116、117)を選択
する。これにより、より確度の高い搬送波位相制御信号
120が生成され、ループフィルタ69に与えられる。
この時、ループフィルタ69は、帯域を狭くするよう動
作する。従って、位相ジッタが抑圧され、定常態の特性
が改善される。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の搬送波信
号再生回路によれば、入力される多値ディジタル変調信
号に再生搬送波信号が同期しているか否かによって、搬
送波位相制御信号を発生するに必要な象限信号及び誤差
信号を切り替え、また、ループフィルタの帯域を変更す
るようにしたので、同期化過程の特性改善と定常状態の
特性改善とを行うことができ、常に最適な搬送波信号再
生特性を得ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る搬送波信号再生回路の
構成ブロック図である。
【図2】搬送波位相制御信号発生回路の構成ブロック図
である。
【図3】従来の搬送波信号再生回路の構成ブロック図で
ある。
【符号の説明】
51 分岐回路 52 乗算器 53 乗算器 54 ローパスフィルタ 55 ローパスフィルタ 56 直流増幅器 57 直流増幅器 58 A/D変換器 59 A/D変換器 60 ディジタルフィルタ 61 ディジタルフィルタ 66 電圧制御発振器 67 移相器 68 搬送波位相制御信号発生回路 71 切替回路 72 排他的論理和回路 73 排他的論理和回路 74 加算回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ろ波処理された搬送波位相制御信号に応
    じて搬送波信号を再生出力する電圧制御発振器と; 入
    力される多値ディジタル変調信号を2分岐し、それぞれ
    を互いに90°の位相差を有する前記再生搬送波信号で
    直交位相検波する回路と; 前記直交位相検波回路の検
    波出力をそれぞれ帯域制限前ディジタル信号へ変換する
    2個のA/D変換器と; 前記2個のA/D変換器の出
    力をそれぞれ受けて帯域制限処理をし帯域制限後ディジ
    タル信号をそれぞれ出力する2個のディジタルフィルタ
    と; を備え、多値ディジタル変調信号を直交位相検波
    して復調する復調器に備える搬送波信号再生回路におい
    て; 前記帯域制限前ディジタル信号と前記帯域制限後
    ディジタル信号それぞれの象限信号及び誤差信号を受け
    て、その何れか一方の象限信号及び誤差信号に論理操作
    を施しろ波処理前の搬送波位相制御信号を発生する回路
    であって、外部から入力される搬送波非同期警報信号
    (入力される多値ディジタル変調信号に再生した搬送波
    信号が同期しているか否かを示す信号)が、非同期を示
    す時は前記帯域制限前ディジタル信号の象限信号及び誤
    差信号を選択し、同期を示す時は前記帯域制限後ディジ
    タル信号の象限信号及び誤差信号を選択する搬送波位相
    制御信号発生回路と; 前記搬送波位相制御信号発生回
    路の出力にろ波処理を施し前記ろ波処理された搬送波位
    相制御信号を出力するループフィルタであって、前記搬
    送波非同期警報信号が、非同期を示す時は帯域を広くす
    る動作をし、同期を示す時は帯域を狭くする動作をする
    ループフィルタと; を備え、同期を確保しようとする
    同期化過程及び同期を確保した定常状態それぞれにおけ
    る特性の改善を可能としたことを特徴とする搬送波信号
    再生回路。
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