JP2926632B2 - 管接続部における管端防食コア - Google Patents

管接続部における管端防食コア

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修一 三浦
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  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は管接続部における管端
面防食コアに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属管を接続して管路を構成する
場合、図3に示すように予め用意された一定長さの金属
管Aを切断し、この金属管A、Aを突合わせてその外周
にカラー又は継ぎ輪Bを外嵌して接続する場合がある。
この場合、金属管Aの管端面A1には金属面が露出する
こととなるので内部流体によって腐食する恐れがあり、
これを防止するため従来では金属露出部に一液エポキシ
塗料などの防食塗料Cを現場塗装することが行われてい
た。
【0003】
【従来技術の問題点】しかしながら、上記施工の場合防
食塗料Cが硬化するまで待つ必要があり、管の接続作業
に時間がかかる欠点があり、さらに塗装は手作業となる
ので十分な膜厚が得られない場合があり、長期間の防食
性能の信頼性に欠ける欠点があった。さらに寒冷地では
塗料が硬化し難く施工性がさらに悪い上、防食性能に対
する信頼性にも問題がある欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記問題点
に鑑み、切断した金属管を接続する場合、防食塗装の手
間を省き、迅速な接続作業が可能となると共に、防食の
信頼性も高い管接続部における管端面防食コアを提供す
ることを目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明の管接続
部における管端面防食コア1は、同一径の金属管A、A
を突き合わせ、その外周にカラー又は継ぎ輪Bを外嵌し
て接続する管接続部において、互いに突き合わされる前
記金属管Aの管端面A1に当てがわれる、弾性材質から
なる一対のリング体1A、1Aと、該リング体1A、1
A間を同軸に連結する前記金属管内径と包絡内径rが略
同一とされた蛇腹体1Bと、前記リング体1A、1Aの
内面よりそれぞれの金属管A、A内面に沿って延出する
短筒体1D、1Dとからなり、該短筒体1D、1Dの末
端には短筒体方向へ折曲され外周縁が前記金属管A、A
内面に接触する鍔体1E、1Eが、また短筒体1D、1
Dの央部には外周縁が前記金属管A、A内面に接触する
リブ1F、1Fが一体形成され、前記蛇腹体1Bには少
なくとも一つの貫通孔1Gが設けられてなることを特徴
とするものである。
【0006】
【実施例】次に、この発明の実施例を説明する。図1は
この発明の実施例の断面図、図2は図1のX−X線断面
図である。
【0007】この発明の管接続部における管端面防食コ
ア1は、互いに突き合わされる金属管A、Aの管端面A
1、A1に当てがわれる、合成ゴムまたはプラスチック
などの弾性材質からなる一対のリング体1A、1Aと、
このリング体1A、1A間を同軸に連結する、金属管A
内径と包絡内径rが略同一とされた蛇腹体1Bと、リン
グ体1A、1Aの内面1Cよりそれぞれの金属管A、A
内面に沿って延出する短筒体1D、1Dとからなり、こ
の短筒体1D、1Dの末端には短筒体方向へ折曲され外
周縁が前記金属管A、A内面に接触する鍔体1E、1E
が、また短筒体1D、1Dの央部には外周縁が前記金属
管A、A内面に接触するリブ1F、1Fが一体形成さ
れ、前記蛇腹体1Bには少なくとも一つの貫通孔1Gが
設けられて構成されている。上記貫通孔1Gは管内外の
水圧調整のためのものであるから、2以上の適当な数と
しても良い。また、図中1H、1Hは必要に応じて設け
られるリング状シール材を示す。
【0008】上記実施例を示す図面は説明のため短筒体
1D、鍔体1E及びリブ1Fを誇張して示したが、実施
の寸法は、短筒体1Dの直径が50〜100cm 、その肉厚が
3〜5mm また、鍔体1Eの径は 5〜10mm、リブ1Fの高
さは 3〜5mm とされる。
【0009】
【作用】この発明の管接続部における管端面防食コア1
を使用する場合には、図3に示すように、接続すべき管
A、Aの管端面A1、A1に短筒体1D、1Dを差し込
み固定する。この時、短筒体1D、1Dの外周には鍔体
1E、1Eとリブ1F、1Fが一体形成されているた
め、これらの弾性により短筒体1D、1Dは接続すべき
管A、Aの内面にぴったりと収まり固定される。また、
一対のリング体1A、1Aは蛇腹体1Bで連結されてい
るので、金属管A、A間に少々の対面間隔が有ってもそ
の弾性変形により両者は一連に接続される。
【0010】従って、金属管A、Aの端面A1、A1は
一対のリング体1A、1A及び短筒体1D、1D、鍔体
1E、1E及びリブ1F、1Fにより確実に管内流体か
ら遮断され防食が達成される。この場合、リング状シー
ル材1H、1Hを介挿した場合はさらにその信頼性が高
まる。この後、両金属管A、A間にカラー又は継ぎ輪B
(図示例は継ぎ輪)を外嵌し管接続を終了する。蛇腹体
1Bには少なくとも一つの貫通孔1Gが設けられている
ため、ここから流入した内部流体により継ぎ輪B内面と
管内圧力との均衡が図られ、蛇腹体1Bに無理な変形圧
力が加わるのが防止される。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の管接続
部における管端面防食コアによれば、金属管を切断して
接続する場合、管端防食作業が単なる嵌合作業だけで終
了し、塗料の硬化を待ったり均一塗装に注意しなければ
ならないといった煩雑さが完全に解消でき、管接続作業
が簡略化されると共に防食性能の信頼性も向上するとい
った種々の実用的効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の断面図である。
【図2】図1のX−X線断面図である。
【図3】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1…管端面防食コア 1A…リング体 1B…蛇腹体 1C…リング体の内面 1D…短筒体 1E…鍔体 1F…リブ 1G…貫通孔 A…金属管 A1…管端面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 敏朗 兵庫県尼崎市大浜町2丁目26番地 株式 会社クボタ武庫川製造所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16L 58/18 F16L 21/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一径の金属管A、Aを突き合わせ、そ
    の外周にカラー又は継ぎ輪Bを外嵌して接続する管接続
    部において、互いに突き合わされる前記金属管Aの管端
    面A1に当てがわれる、弾性材質からなる一対のリング
    体1A、1Aと、該リング体1A、1A間を同軸に連結
    する前記金属管内径と包絡内径rが略同一とされた蛇腹
    体1Bと、前記リング体1A、1Aの内面よりそれぞれ
    の金属管A、A内面に沿って延出する短筒体1D、1D
    とからなり、該短筒体1D、1Dの末端には短筒体方向
    へ折曲され外周縁が前記金属管A、A内面に接触する鍔
    体1E、1Eが、また短筒体1D、1Dの央部には外周
    縁が前記金属管A、A内面に接触するリブ1F、1Fが
    一体形成され、前記蛇腹体1Bには少なくとも一つの貫
    通孔1Gが設けられてなることを特徴とする管接続部に
    おける管端面防食コア。
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JP4717409B2 (ja) * 2004-10-15 2011-07-06 コスモ工機株式会社 挿入体の設置工事における切断口防錆方法
JP4700435B2 (ja) * 2005-08-09 2011-06-15 コスモ工機株式会社 制水体設置装置
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