JP2926221B2 - 暖冷房畳 - Google Patents
暖冷房畳Info
- Publication number
- JP2926221B2 JP2926221B2 JP25227596A JP25227596A JP2926221B2 JP 2926221 B2 JP2926221 B2 JP 2926221B2 JP 25227596 A JP25227596 A JP 25227596A JP 25227596 A JP25227596 A JP 25227596A JP 2926221 B2 JP2926221 B2 JP 2926221B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tatami
- heating
- cooling
- tatami mat
- heat insulating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Steam Or Hot-Water Central Heating Systems (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は暖冷房畳に関し、よ
り詳しくは下層の温冷水の循環する蛇管による暖冷房効
果を顕著に向上させた暖冷房畳に関する。
り詳しくは下層の温冷水の循環する蛇管による暖冷房効
果を顕著に向上させた暖冷房畳に関する。
【0002】
【従来技術と課題】従来、畳の下層に温冷水の循環する
蛇管を配設し、その周辺を発泡ポリエチレン等の断熱材
で覆い更にその下層を合板等で覆った暖冷房畳(例えば
実開昭62−138113,特開平3−20535等)
が提案されている。
蛇管を配設し、その周辺を発泡ポリエチレン等の断熱材
で覆い更にその下層を合板等で覆った暖冷房畳(例えば
実開昭62−138113,特開平3−20535等)
が提案されている。
【0003】しかし、これらの暖冷房畳では、分厚い畳
の断熱性が高く、かつ熱容量が大きいために屡々蛇管に
温冷水を流し始めてから室内に暖冷房効果が現れる迄時
間が掛かり過ぎ、他の暖冷房装置に比して実用性に劣る
という問題点があった。そしてそのために折角熱効率の
高い暖冷房畳を採用しても石油ストーブ、ガスまたは電
気ストーブ、ヒートポンプ型エアコン等を併用せざるを
得ないという問題点も生じていた。
の断熱性が高く、かつ熱容量が大きいために屡々蛇管に
温冷水を流し始めてから室内に暖冷房効果が現れる迄時
間が掛かり過ぎ、他の暖冷房装置に比して実用性に劣る
という問題点があった。そしてそのために折角熱効率の
高い暖冷房畳を採用しても石油ストーブ、ガスまたは電
気ストーブ、ヒートポンプ型エアコン等を併用せざるを
得ないという問題点も生じていた。
【0004】そこで本発明者は各種の暖冷房畳について
鋭意試作研究の結果、表装畳の畳床部に外部からは見え
ない通気孔を設ける事により、上記問題点を解決し得る
事を知り、本発明に到達した。
鋭意試作研究の結果、表装畳の畳床部に外部からは見え
ない通気孔を設ける事により、上記問題点を解決し得る
事を知り、本発明に到達した。
【0005】
【発明の目的】本発明の目的は、畳としての普通の感触
を失わないで、暖冷房効果を改善した暖冷房畳を提供す
るにある。
を失わないで、暖冷房効果を改善した暖冷房畳を提供す
るにある。
【0006】本発明の他の目的は下層蛇管に温冷水を流
し始めてから暖冷房が早く効き始める、立ち上がりが早
く、空調コントロールのし易い暖冷房畳を提供する事で
ある。本発明の更に他の目的は、湿気およびダニ等の害
虫発生を防止する暖冷房畳を提供する事である。
し始めてから暖冷房が早く効き始める、立ち上がりが早
く、空調コントロールのし易い暖冷房畳を提供する事で
ある。本発明の更に他の目的は、湿気およびダニ等の害
虫発生を防止する暖冷房畳を提供する事である。
【0007】
【発明の構成】本発明により、畳の裏側に温冷水を通す
蛇管を配設し、蛇管周辺を断熱材で覆った暖冷房畳にお
いて、畳層の畳表を除いた畳床部にほぼ鉛直に通気孔を
穿設し、該通気孔上部を弾性体でなる網状もしくは多孔
質の蓋材で覆うと共に、蓋材および畳床部と畳表との間
に、更に通気性のある織布および/もしくは不織布およ
び/もしくは紙を介挿し、加えて吸湿材として蛇管の周
辺に粉粒状木炭を加装した事を特徴とする暖冷房効果に
優れた暖冷房畳(請求項1)が提供される。
蛇管を配設し、蛇管周辺を断熱材で覆った暖冷房畳にお
いて、畳層の畳表を除いた畳床部にほぼ鉛直に通気孔を
穿設し、該通気孔上部を弾性体でなる網状もしくは多孔
質の蓋材で覆うと共に、蓋材および畳床部と畳表との間
に、更に通気性のある織布および/もしくは不織布およ
び/もしくは紙を介挿し、加えて吸湿材として蛇管の周
辺に粉粒状木炭を加装した事を特徴とする暖冷房効果に
優れた暖冷房畳(請求項1)が提供される。
【0008】実施例を用いて本発明を以下に詳細に説明
する。
する。
【0009】
【実施例】図1は本発明実施例の一部断面斜視図、図2
は図1のA−A断面図、図3は六帖の間に配置した配管
の平面断面図である。
は図1のA−A断面図、図3は六帖の間に配置した配管
の平面断面図である。
【0010】図1,2,3において、1は暖冷房畳、2
は畳表、2Aは畳縁、3は畳床、5は通気孔、7は通気
性織布(または不織布)、10は蛇管、11はコネク
タ、12は粉粒状木炭、15は断熱材製パネル、17は
座板である。
は畳表、2Aは畳縁、3は畳床、5は通気孔、7は通気
性織布(または不織布)、10は蛇管、11はコネク
タ、12は粉粒状木炭、15は断熱材製パネル、17は
座板である。
【0011】図1および図2に示すように本発明の暖冷
房畳では畳層の厚さが10〜60mmで通常の畳よりもや
や薄い。但し、畳層厚さは少なくとも10mmはないと畳
としての感触や緩衝性が失われるので、10mm以上とし
た。また60mmを超えると下層の蛇管配管部や座板部を
含めると分厚くなり過ぎて、従来の畳と同様に扱えない
欠点を生じるので、上限厚さを60mmとした。そして畳
層の内、畳床にはほぼ鉛直に内径5〜25mmの通気孔が
穿設されている。これらの通気孔は断面円形の丸孔もし
くは断面三角形ないし八角形程度の多角孔である。これ
らの通気孔は丸孔の場合は回転する電気ドリルで、多角
孔の場合は圧入プレスで穿設する。
房畳では畳層の厚さが10〜60mmで通常の畳よりもや
や薄い。但し、畳層厚さは少なくとも10mmはないと畳
としての感触や緩衝性が失われるので、10mm以上とし
た。また60mmを超えると下層の蛇管配管部や座板部を
含めると分厚くなり過ぎて、従来の畳と同様に扱えない
欠点を生じるので、上限厚さを60mmとした。そして畳
層の内、畳床にはほぼ鉛直に内径5〜25mmの通気孔が
穿設されている。これらの通気孔は断面円形の丸孔もし
くは断面三角形ないし八角形程度の多角孔である。これ
らの通気孔は丸孔の場合は回転する電気ドリルで、多角
孔の場合は圧入プレスで穿設する。
【0012】なお、各通気孔配置は中心軸間隔で60〜
100mmとなるようにほぼ均等分散配置するが、若干の
偏りがあっても構わない。その理由は中心軸間隔が少な
くとも60mmないと畳としての剛性が保てないからであ
り、一方100mmを超すと本発明効果が得難くなるから
である。
100mmとなるようにほぼ均等分散配置するが、若干の
偏りがあっても構わない。その理由は中心軸間隔が少な
くとも60mmないと畳としての剛性が保てないからであ
り、一方100mmを超すと本発明効果が得難くなるから
である。
【0013】また通気孔上部をゴム、エラストマー等で
なる比較的剛性の高い網状もしくは多孔質の蓋材で覆う
と、普通の畳に比して足先のタッチにおいて違和感な
く、通気孔部における畳表の垂下を殆ど感じられないよ
うにする事が出来る。これは特に通気孔の内径が大きい
場合に有効である。
なる比較的剛性の高い網状もしくは多孔質の蓋材で覆う
と、普通の畳に比して足先のタッチにおいて違和感な
く、通気孔部における畳表の垂下を殆ど感じられないよ
うにする事が出来る。これは特に通気孔の内径が大きい
場合に有効である。
【0014】加えて上記蓋材および畳床部上面と畳表の
間に通気性のある織布および/もしくは不織布および/
もしくは紙を介挿する事が出来る。すなわち、通気性の
ある織布、不織布もしくは紙を、単独もしくはこれらを
重ねて介挿すると通気性を損なわないで埃や微小炭粉に
よる畳表の部分汚れを防止する事が出来る。
間に通気性のある織布および/もしくは不織布および/
もしくは紙を介挿する事が出来る。すなわち、通気性の
ある織布、不織布もしくは紙を、単独もしくはこれらを
重ねて介挿すると通気性を損なわないで埃や微小炭粉に
よる畳表の部分汚れを防止する事が出来る。
【0015】畳床の材質は基本的には古来の藁である
が、インシュレーションボード(軟質繊維板)や発泡ポ
リスチレン等である事も出来る。
が、インシュレーションボード(軟質繊維板)や発泡ポ
リスチレン等である事も出来る。
【0016】次に本実施例における蛇管の材質は例えば
ENGEL PROCESSによるHDPE(高密度ポ
リエチレン)等のポリオレフィン系合成樹脂である。こ
れらは使用温度範囲−40℃〜120℃に耐え、かつ弾
力性(および可撓性)に富むので、温冷水を通すのに適
している。しかし、本発明における蛇管は本実施例の場
合に止まらず、各種銅、ステンレス鋼、亜鉛めっき鋼板
等でなる金属管又はこれらのフレキシブル管である事が
出来る。
ENGEL PROCESSによるHDPE(高密度ポ
リエチレン)等のポリオレフィン系合成樹脂である。こ
れらは使用温度範囲−40℃〜120℃に耐え、かつ弾
力性(および可撓性)に富むので、温冷水を通すのに適
している。しかし、本発明における蛇管は本実施例の場
合に止まらず、各種銅、ステンレス鋼、亜鉛めっき鋼板
等でなる金属管又はこれらのフレキシブル管である事が
出来る。
【0017】蛇管は畳一帖単位で独立しており、互いに
コネクタで容易に結合される。 次に蛇管10は図1お
よび図2に示されるように凸状の連続した断熱材製パネ
ル15の凹部に平行配管されている。蛇管10には別設
のボイラもしくは冷水タンクより循環ポンプを介して温
冷水が供給される。この場合、自然もしくは産業上の廃
温冷熱を利用出来る事がエネルギ利用上望ましい。なお
パネル15と蛇管10の間には粒径0.2〜20mmの粉
粒状の木炭が装入されている。断熱材製パネルは例えば
木枠を石膏で覆ったパネルもしくはFRP(ガラス繊維
補強)等のプラスチック製パネルである。
コネクタで容易に結合される。 次に蛇管10は図1お
よび図2に示されるように凸状の連続した断熱材製パネ
ル15の凹部に平行配管されている。蛇管10には別設
のボイラもしくは冷水タンクより循環ポンプを介して温
冷水が供給される。この場合、自然もしくは産業上の廃
温冷熱を利用出来る事がエネルギ利用上望ましい。なお
パネル15と蛇管10の間には粒径0.2〜20mmの粉
粒状の木炭が装入されている。断熱材製パネルは例えば
木枠を石膏で覆ったパネルもしくはFRP(ガラス繊維
補強)等のプラスチック製パネルである。
【0018】木炭は雰囲気が高湿度の時は吸湿し、雰囲
気が低湿度の時は排湿する性質があるので、畳表の湿度
をほぼ一定に保つ事が出来る。また木炭はダニ、蚤等の
害虫の忌避に有効である。粉粒状木炭サイズは0.2mm
未満であると前述の不織布等を通過して畳表を汚すこと
があるので、0.2mm以上とし、かつ20mmを超えると
均一に配装困難となるので20mm以下とした。
気が低湿度の時は排湿する性質があるので、畳表の湿度
をほぼ一定に保つ事が出来る。また木炭はダニ、蚤等の
害虫の忌避に有効である。粉粒状木炭サイズは0.2mm
未満であると前述の不織布等を通過して畳表を汚すこと
があるので、0.2mm以上とし、かつ20mmを超えると
均一に配装困難となるので20mm以下とした。
【0019】そして最下層として座板17がパネル15
の下に固着されている。固着手段は接着であってもよい
し、釘打ち、ボルト締めもしくは接着とこれらの併用で
あってもよい。なお前記断熱材製パネル15が強固な場
合は座板17は省略する事も出来る。
の下に固着されている。固着手段は接着であってもよい
し、釘打ち、ボルト締めもしくは接着とこれらの併用で
あってもよい。なお前記断熱材製パネル15が強固な場
合は座板17は省略する事も出来る。
【0020】座板17は木の板、合板、石膏ボード、ま
たはこれらの組合わせ、または更にグラスファイバー等
の断熱材を固着、接着したものであっても良い。
たはこれらの組合わせ、または更にグラスファイバー等
の断熱材を固着、接着したものであっても良い。
【0021】
【発明の効果】本発明を実施する事により前記目的のす
べてが達成される。すなわち従来の畳に替えて用いる事
により、畳としての好ましい感触を維持しつつ立上がり
の早い暖冷房を得る事が出来る。また梅雨時等の高湿度
時であっても畳が湿気を帯びることがなく、ダニ等の害
虫も予防可能である。
べてが達成される。すなわち従来の畳に替えて用いる事
により、畳としての好ましい感触を維持しつつ立上がり
の早い暖冷房を得る事が出来る。また梅雨時等の高湿度
時であっても畳が湿気を帯びることがなく、ダニ等の害
虫も予防可能である。
【図1】本発明実施例の一部断面斜視図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】六帖の間に配置した配管の平面断面図。
【符号の説明】 1 暖冷房畳 2 畳表 2A 畳縁 3 畳床 5 通気孔 7 通気性織布(または不織布) 10 蛇管 11 コネクタ 12 粉粒状木炭 15 断熱材製パネル 17 座板
Claims (1)
- 【請求項1】畳の裏側に温冷水を通す蛇管を配設し、蛇
管周辺を断熱材で覆った暖冷房畳において、畳層の畳表
を除いた畳床部にほぼ鉛直に通気孔を穿設し、該通気孔
上部を弾性体でなる網状もしくは多孔質の蓋材で覆うと
共に、蓋材および畳床部と畳表との間に、更に通気性の
ある織布および/もしくは不織布および/もしくは紙を
介挿し、加えて吸湿材として蛇管の周辺に粉粒状木炭を
加装した事を特徴とする暖冷房効果に優れた暖冷房畳。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25227596A JP2926221B2 (ja) | 1996-09-02 | 1996-09-02 | 暖冷房畳 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25227596A JP2926221B2 (ja) | 1996-09-02 | 1996-09-02 | 暖冷房畳 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1078231A JPH1078231A (ja) | 1998-03-24 |
JP2926221B2 true JP2926221B2 (ja) | 1999-07-28 |
Family
ID=17234984
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25227596A Expired - Fee Related JP2926221B2 (ja) | 1996-09-02 | 1996-09-02 | 暖冷房畳 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2926221B2 (ja) |
-
1996
- 1996-09-02 JP JP25227596A patent/JP2926221B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1078231A (ja) | 1998-03-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20030150060A1 (en) | Mattress assembly | |
JP2926221B2 (ja) | 暖冷房畳 | |
JPH11131762A (ja) | 暖冷房畳 | |
JPS63290335A (ja) | 家屋 | |
JP2609507B2 (ja) | 畳およびその製造方法 | |
JP2905940B2 (ja) | 壁構造 | |
JPH07139132A (ja) | 畳 | |
JP3972969B2 (ja) | 壁構造 | |
JPH08232447A (ja) | 合成畳 | |
JPH06299712A (ja) | 家 屋 | |
JP2564365B2 (ja) | 家 屋 | |
JP2004125341A (ja) | 畳張り床暖房装置 | |
JP2502067Y2 (ja) | 内装用板および壁の内装構造 | |
JP3220538U (ja) | 寒冷地住宅の基礎構造 | |
JPS6140810Y2 (ja) | ||
JP3033543U (ja) | 住宅用空気供給装置 | |
FI71418C (fi) | Tilluftsdon | |
JP2564363B2 (ja) | 家 屋 | |
JP2663153B2 (ja) | 家 屋 | |
JP2714049B2 (ja) | 家 屋 | |
JPH10253092A (ja) | 家 屋 | |
JP3033933U (ja) | 畳 床 | |
JPS6345614Y2 (ja) | ||
JP2001081889A (ja) | 通気性保温材及びこれを用いた床構造並びにその施工方法 | |
JPH01256739A (ja) | 家屋 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |