JP2921445B2 - シート状部材の取付保持具 - Google Patents
シート状部材の取付保持具Info
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- JP2921445B2 JP2921445B2 JP7210277A JP21027795A JP2921445B2 JP 2921445 B2 JP2921445 B2 JP 2921445B2 JP 7210277 A JP7210277 A JP 7210277A JP 21027795 A JP21027795 A JP 21027795A JP 2921445 B2 JP2921445 B2 JP 2921445B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、取付部材が有する
シート状の部位を板状の被取付部材に保持固定させ取り
付けるシート状部材の取付保持具に関し、詳しくは、取
付部材による影響なく取付作業を行なうことのできる取
付保持具に関する。
シート状の部位を板状の被取付部材に保持固定させ取り
付けるシート状部材の取付保持具に関し、詳しくは、取
付部材による影響なく取付作業を行なうことのできる取
付保持具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、板状の部材にシート状の部材
を取り付ける場合には、板状部材に開口する取付穴に固
定可能な取付保持具にシート状部材を保持させることが
行なわれている。この種のシート状部材の取付保持具と
しては、例えば、特開平1−107414号公報に記載
されており、車両のボディ(被取付部材)に開口する取
付穴に固定可能なクリップ部およびこのクリップ部に直
交する平板部により構成されている。この取付保持具
は、平板部をシート状部材にテープ巻きしたり、ラミー
ネートして固定した後にクリップ部を車両の取付穴に差
し込み保持させる。
を取り付ける場合には、板状部材に開口する取付穴に固
定可能な取付保持具にシート状部材を保持させることが
行なわれている。この種のシート状部材の取付保持具と
しては、例えば、特開平1−107414号公報に記載
されており、車両のボディ(被取付部材)に開口する取
付穴に固定可能なクリップ部およびこのクリップ部に直
交する平板部により構成されている。この取付保持具
は、平板部をシート状部材にテープ巻きしたり、ラミー
ネートして固定した後にクリップ部を車両の取付穴に差
し込み保持させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のシート状部材の取付保持具にあっては、平板
部をシート状部材にテープ巻きしたりラミネートする煩
雑な固定作業が必要なため作業効率が悪いという問題が
あった。そのため、近年では、図7に示す取付保持具1
が開発され多用されている。この取付保持具1は、図8
に示すように、シート状部材(ここでは、FPC:Flex
ible Print Circuitを一例として図示している)2に車
両のボディ(板状部)3に開口する取付穴4と略同一形
状の取付穴5を形成しておき、図9に示すように、双方
の取付穴4、5を合わせた状態でその取付穴4、5にク
リップ部6を差し込み、クリップ部6が取付穴3から脱
落しないためにFPC2を押える基部側(図中、下側)
の可撓性を有する押え部7とクリップ6の基部側との間
にボディ3およびFPC2を挟み込むことによって、F
PC2を容易に車両のボディ3に保持固定させることが
できる。
うな従来のシート状部材の取付保持具にあっては、平板
部をシート状部材にテープ巻きしたりラミネートする煩
雑な固定作業が必要なため作業効率が悪いという問題が
あった。そのため、近年では、図7に示す取付保持具1
が開発され多用されている。この取付保持具1は、図8
に示すように、シート状部材(ここでは、FPC:Flex
ible Print Circuitを一例として図示している)2に車
両のボディ(板状部)3に開口する取付穴4と略同一形
状の取付穴5を形成しておき、図9に示すように、双方
の取付穴4、5を合わせた状態でその取付穴4、5にク
リップ部6を差し込み、クリップ部6が取付穴3から脱
落しないためにFPC2を押える基部側(図中、下側)
の可撓性を有する押え部7とクリップ6の基部側との間
にボディ3およびFPC2を挟み込むことによって、F
PC2を容易に車両のボディ3に保持固定させることが
できる。
【0004】しかしながら、この取付保持具1は、クリ
ップ6と押え部7の基部側の間隔が固定であるため、複
数枚のFPC2を取り付ける場合には、クリップ部6を
取付穴4、5に差し込む際に押え部7を大きく撓ませな
ければならず、大きな差込み力が必要となって作業性が
低下するという問題があった。そこで、本発明は、板状
の被取付部材およびシート状の取付部材に開口する取付
穴に差し込んでそれぞれ別々に挟み込み保持固定できる
ようにすることにより、手間および差し込み力の増加の
ない取付を実現して、効率よく取付作業を行なえる取付
保持具を提供することを目的とする。
ップ6と押え部7の基部側の間隔が固定であるため、複
数枚のFPC2を取り付ける場合には、クリップ部6を
取付穴4、5に差し込む際に押え部7を大きく撓ませな
ければならず、大きな差込み力が必要となって作業性が
低下するという問題があった。そこで、本発明は、板状
の被取付部材およびシート状の取付部材に開口する取付
穴に差し込んでそれぞれ別々に挟み込み保持固定できる
ようにすることにより、手間および差し込み力の増加の
ない取付を実現して、効率よく取付作業を行なえる取付
保持具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明は、板状部を有する被取付部材にシー
ト状の部位を有する取付部材を取り付ける際に、該被取
付部材の板状部および取付部材のシート部に開口する取
付穴に差し込んで双方を挟み込み板状部にシート部を保
持固定させる取付保持具であって、シート部の取付穴に
差し込んだときに該シート部の一面側に対向して当接す
る固定平面部と、固定平面部と逆側に折り曲げてシート
部の取付穴を通過可能に支持され、該取付穴に差し込ん
だ後に該シート部の他面側に対向させて当接するととも
に、板状部の取付穴に差し込んだときに該板状部の一面
側に対向して当接する可動平面部と、固定平面部または
可動平面部の間にシート部を挟み込んだときには該平面
部に略直交し該シート部に形成された貫通穴の縁(内周
面)に対向して当接する直交部と、板状部の取付穴への
差し込み時に該取付穴の縁に摺接して撓まされ基部側ま
で差し込まれたときに形状復帰して該取付穴の縁および
該縁近傍の他面側に当接する撓み部と、を有することを
特徴とするものである。
求項1記載の発明は、板状部を有する被取付部材にシー
ト状の部位を有する取付部材を取り付ける際に、該被取
付部材の板状部および取付部材のシート部に開口する取
付穴に差し込んで双方を挟み込み板状部にシート部を保
持固定させる取付保持具であって、シート部の取付穴に
差し込んだときに該シート部の一面側に対向して当接す
る固定平面部と、固定平面部と逆側に折り曲げてシート
部の取付穴を通過可能に支持され、該取付穴に差し込ん
だ後に該シート部の他面側に対向させて当接するととも
に、板状部の取付穴に差し込んだときに該板状部の一面
側に対向して当接する可動平面部と、固定平面部または
可動平面部の間にシート部を挟み込んだときには該平面
部に略直交し該シート部に形成された貫通穴の縁(内周
面)に対向して当接する直交部と、板状部の取付穴への
差し込み時に該取付穴の縁に摺接して撓まされ基部側ま
で差し込まれたときに形状復帰して該取付穴の縁および
該縁近傍の他面側に当接する撓み部と、を有することを
特徴とするものである。
【0006】そして、請求項2記載の発明は、請求項1
記載の発明の構成に加え、前記直交部として、固定平面
部または可動平面部にシート部の取付穴の外方に貫通穴
として形成された位置決め穴に差し込むピンを立てたこ
とを特徴とするものである。また、請求項3記載の発明
は、請求項1記載の発明の構成に加え、前記直交部とし
て、可動平面部の折り曲げ部位以上外方に固定平面部に
略直交する壁部を形成し、前記シート部の取付穴を貫通
穴とすることを特徴とするものである。
記載の発明の構成に加え、前記直交部として、固定平面
部または可動平面部にシート部の取付穴の外方に貫通穴
として形成された位置決め穴に差し込むピンを立てたこ
とを特徴とするものである。また、請求項3記載の発明
は、請求項1記載の発明の構成に加え、前記直交部とし
て、可動平面部の折り曲げ部位以上外方に固定平面部に
略直交する壁部を形成し、前記シート部の取付穴を貫通
穴とすることを特徴とするものである。
【0007】これら請求項1〜3に記載の発明では、可
動平面部を固定平面部と逆側に折り曲げてシート部の取
付穴を通過させた後にその折り曲げを戻すことにより、
シート部の一面側には固定平面部が、他面側には可動平
面部が対向されるとともに、シート部の貫通穴の縁には
直交部が対向される(請求項2記載の発明では位置決め
穴の縁にピンが対向され、請求項3記載の発明では取付
穴の縁に壁部が対向される)。この後に、板状部の取付
穴へ撓み部を頭部側から差し込みその縁に摺接させるこ
とにより、撓み部が撓まされ基部側まで差し込まれたと
きに形状復帰してその基部側が板状部の取付穴の縁およ
び縁近傍の他面側に当接する。このとき、可動平面部が
板状部の一面側に対向される。したがって、撓み部およ
び可動平面部の間に板状部を挟み込み差込正逆方向およ
びその直交方向に移動不能に固着することができる。ま
た、シート部は可動平面部および固定平面部の間に挟み
込まれて差込正逆方向への移動がこれら平面部が当接す
ることにより制限され、その平面方向への移動も直交部
(ピン、壁部)が穴の縁に当接することにより制限され
る。
動平面部を固定平面部と逆側に折り曲げてシート部の取
付穴を通過させた後にその折り曲げを戻すことにより、
シート部の一面側には固定平面部が、他面側には可動平
面部が対向されるとともに、シート部の貫通穴の縁には
直交部が対向される(請求項2記載の発明では位置決め
穴の縁にピンが対向され、請求項3記載の発明では取付
穴の縁に壁部が対向される)。この後に、板状部の取付
穴へ撓み部を頭部側から差し込みその縁に摺接させるこ
とにより、撓み部が撓まされ基部側まで差し込まれたと
きに形状復帰してその基部側が板状部の取付穴の縁およ
び縁近傍の他面側に当接する。このとき、可動平面部が
板状部の一面側に対向される。したがって、撓み部およ
び可動平面部の間に板状部を挟み込み差込正逆方向およ
びその直交方向に移動不能に固着することができる。ま
た、シート部は可動平面部および固定平面部の間に挟み
込まれて差込正逆方向への移動がこれら平面部が当接す
ることにより制限され、その平面方向への移動も直交部
(ピン、壁部)が穴の縁に当接することにより制限され
る。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項1から3の
何れかに記載の発明の構成に加え、前記平面部に、可撓
性を有し該平面部の平面方向に対してシート部または板
状部方向に屈曲する屈曲部を設けたことを特徴とするも
のである。この請求項4記載の発明では、一方の平面部
に設けられシート部方向に屈曲する屈曲部はそのシート
部により撓まされ、そのシート部は他方の平面部に押し
付けられる。また、板状部方向に屈曲する屈曲部は板状
部により撓まされ、その板状部は撓み部の基部側に押し
付けられる。
何れかに記載の発明の構成に加え、前記平面部に、可撓
性を有し該平面部の平面方向に対してシート部または板
状部方向に屈曲する屈曲部を設けたことを特徴とするも
のである。この請求項4記載の発明では、一方の平面部
に設けられシート部方向に屈曲する屈曲部はそのシート
部により撓まされ、そのシート部は他方の平面部に押し
付けられる。また、板状部方向に屈曲する屈曲部は板状
部により撓まされ、その板状部は撓み部の基部側に押し
付けられる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明する。図1〜図3は本発明に係るシート状部材の取付
保持具の第1実施形態を示す図であり、本実施形態は請
求項1、2に記載の発明に対応する。まず、構成を説明
する。
明する。図1〜図3は本発明に係るシート状部材の取付
保持具の第1実施形態を示す図であり、本実施形態は請
求項1、2に記載の発明に対応する。まず、構成を説明
する。
【0010】図1において、11は取付保持具であり、取
付保持具11は従来例で説明した図8(a)に示す車両の
ボディ3に図2に示すFPC12を取り付けるものであ
り、ボディ3に開口する取付穴4およびFPC12に開口
する取付穴15に差し込んでボディ3およびFPC12を別
々に挟み込み保持固定する。なお、図2中、16はFPC
12に作製されているプリントパターンの銅箔である。
付保持具11は従来例で説明した図8(a)に示す車両の
ボディ3に図2に示すFPC12を取り付けるものであ
り、ボディ3に開口する取付穴4およびFPC12に開口
する取付穴15に差し込んでボディ3およびFPC12を別
々に挟み込み保持固定する。なお、図2中、16はFPC
12に作製されているプリントパターンの銅箔である。
【0011】取付保持具11は、FPC12の取付穴15の長
手方向幅Aよりも幅広の平板状に形成され平面を有する
平板部(固定平面部)21と、平板部21から取り付けるF
PC12の厚さよりも離隔する位置で同一方向に延在する
平板状の支持部22と、支持部22の両端側に平板部21と逆
側に回動させ折り曲げできるように肉薄に成形したヒン
ジ部23を介して支持され平面を有する平板部(可動平面
部)24と、平板部21から平板部24を介して離隔する方向
に頭部25aを有し平板部21側(基部側)が幅B方向内方
に撓むクリップ部(撓み部)25と、が一体成形されてお
り、平板部24を折り曲げてもヒンジ部23に破断が発生し
ない例えば、樹脂材料により成形されている。
手方向幅Aよりも幅広の平板状に形成され平面を有する
平板部(固定平面部)21と、平板部21から取り付けるF
PC12の厚さよりも離隔する位置で同一方向に延在する
平板状の支持部22と、支持部22の両端側に平板部21と逆
側に回動させ折り曲げできるように肉薄に成形したヒン
ジ部23を介して支持され平面を有する平板部(可動平面
部)24と、平板部21から平板部24を介して離隔する方向
に頭部25aを有し平板部21側(基部側)が幅B方向内方
に撓むクリップ部(撓み部)25と、が一体成形されてお
り、平板部24を折り曲げてもヒンジ部23に破断が発生し
ない例えば、樹脂材料により成形されている。
【0012】平板部21は、FPC12の取付穴15の長手方
向外方に開口する一対の位置決め穴(貫通穴)17に一致
する係止穴26が形成されている。平板部24は、平板部21
と平行にしたときに係止穴26を貫通しその平板部21と直
交するピン(直交部)27が突設されており、このピン27
は係止穴26を貫通したときにロック(係止)するように
先端部27aを傘形状に形成されている。また、平板部24
は、折り曲げたときにFPC12を通過できるようにピン
27先端部27a間の幅BがFPC12の取付穴15の長手方向
幅Aよりも幅狭になるように形成されている。クリップ
部25は、平板部21、24側の基端部25bが幅B方向外方を
解放された逆L字形状に形成されている。なお、平板部
21の係止穴26はストレート状に形成しているが、図中上
方が拡開するテーパ状に形成してもよい。
向外方に開口する一対の位置決め穴(貫通穴)17に一致
する係止穴26が形成されている。平板部24は、平板部21
と平行にしたときに係止穴26を貫通しその平板部21と直
交するピン(直交部)27が突設されており、このピン27
は係止穴26を貫通したときにロック(係止)するように
先端部27aを傘形状に形成されている。また、平板部24
は、折り曲げたときにFPC12を通過できるようにピン
27先端部27a間の幅BがFPC12の取付穴15の長手方向
幅Aよりも幅狭になるように形成されている。クリップ
部25は、平板部21、24側の基端部25bが幅B方向外方を
解放された逆L字形状に形成されている。なお、平板部
21の係止穴26はストレート状に形成しているが、図中上
方が拡開するテーパ状に形成してもよい。
【0013】次に、ボディ3へのFPC12の取付を作用
とともに説明する。まず、平板部24をヒンジ23により平
板部21から離隔する側に折り曲げて図1に示す状態にし
た後、クリップ部25および平板部24をFPC12の取付穴
15に差し込み通過させる。次いで、平板部21の係止穴26
とFPC12の位置決め穴27を合わせた後に、平板部24の
折り曲げを戻すことにより平板部21と平行にしてピン27
を係止穴26および位置決め穴27を貫通させピン27先端部
27aを係止穴26に係止させロックする。このとき、図3
に示すように、FPC12の一面側には平板部21が、他面
側には平板部24が対向されるとともに、位置決め穴17の
縁(内周面)にはピンが対向される。
とともに説明する。まず、平板部24をヒンジ23により平
板部21から離隔する側に折り曲げて図1に示す状態にし
た後、クリップ部25および平板部24をFPC12の取付穴
15に差し込み通過させる。次いで、平板部21の係止穴26
とFPC12の位置決め穴27を合わせた後に、平板部24の
折り曲げを戻すことにより平板部21と平行にしてピン27
を係止穴26および位置決め穴27を貫通させピン27先端部
27aを係止穴26に係止させロックする。このとき、図3
に示すように、FPC12の一面側には平板部21が、他面
側には平板部24が対向されるとともに、位置決め穴17の
縁(内周面)にはピンが対向される。
【0014】この後に、ボディ3の取付穴4にクリップ
部25を摺接させて撓ませつつ差し込み基端部25bに達し
たとき、このクリップ部25が形状復帰することにより、
基端部25bがボディ3の取付穴4の縁およびその縁近傍
の他面側に突き当り当接する。このとき、図3に示すよ
うに、平板部24および支持部22がボディ3の一面側に対
向される。
部25を摺接させて撓ませつつ差し込み基端部25bに達し
たとき、このクリップ部25が形状復帰することにより、
基端部25bがボディ3の取付穴4の縁およびその縁近傍
の他面側に突き当り当接する。このとき、図3に示すよ
うに、平板部24および支持部22がボディ3の一面側に対
向される。
【0015】したがって、クリップ部25の基端部25bと
平板部24および支持部22との間にボディ3を挟み込ん
で、差込正逆方向(図3中、上下方向)およびその平面
方向(図3中、左右方向)に移動不能に固着することが
できる。また、FPC12は平板部21、24の間に挟み込ま
れて、差込正逆方向への移動がこれら平板部21、24が当
接することにより制限され、その平面方向への移動もピ
ン27が取付穴15の縁に当接することにより制限される。
平板部24および支持部22との間にボディ3を挟み込ん
で、差込正逆方向(図3中、上下方向)およびその平面
方向(図3中、左右方向)に移動不能に固着することが
できる。また、FPC12は平板部21、24の間に挟み込ま
れて、差込正逆方向への移動がこれら平板部21、24が当
接することにより制限され、その平面方向への移動もピ
ン27が取付穴15の縁に当接することにより制限される。
【0016】このように本実施形態においては、ボディ
3およびFPC12を別々に挟み込むので、FPC12に関
係無くボディ3に取付保持具11を移動不能に固着するこ
とができ、またFPC12は別個に移動を制限して位置決
めすることができる。したがって、FPC12を保持する
ための特別な固定作業(例えば、従来例のテープ巻やラ
ミネート作業など)は必要無く、取付作業を効率よく行
なうことができる。
3およびFPC12を別々に挟み込むので、FPC12に関
係無くボディ3に取付保持具11を移動不能に固着するこ
とができ、またFPC12は別個に移動を制限して位置決
めすることができる。したがって、FPC12を保持する
ための特別な固定作業(例えば、従来例のテープ巻やラ
ミネート作業など)は必要無く、取付作業を効率よく行
なうことができる。
【0017】また、平板部21、24の間隔Cは、図4に示
すように、複数枚のFPC12を挟み込むことができるよ
うにしても問題無く1枚のFPC12を保持固定すること
ができ、FPC12の枚数が増減することによりボディ3
の取付穴4からクリップ部25が脱落したり、差し込み力
が増加して作業しずらくなってしまうことがない。さら
に、FPC12は一対のピン27により平面方向への移動が
制限されているので、FPC12が取付保持具11に対して
回転し位置ずれが生じてしまうことがなく、例えば長穴
の取付穴に差し込んでクリップ部の回転を制限して固定
する取付保持具に好適に適用することができる。
すように、複数枚のFPC12を挟み込むことができるよ
うにしても問題無く1枚のFPC12を保持固定すること
ができ、FPC12の枚数が増減することによりボディ3
の取付穴4からクリップ部25が脱落したり、差し込み力
が増加して作業しずらくなってしまうことがない。さら
に、FPC12は一対のピン27により平面方向への移動が
制限されているので、FPC12が取付保持具11に対して
回転し位置ずれが生じてしまうことがなく、例えば長穴
の取付穴に差し込んでクリップ部の回転を制限して固定
する取付保持具に好適に適用することができる。
【0018】なお、ピン27は、平板部24が取付後には被
取付部材の板状部(ボディ3)に押えられるので棒状で
あってもよいが、先端部27aを傘形状に形成することに
より平板部21の係止穴26でロックすることができ作業中
にFPC12から外れることがないので本実施形態のよう
に構成するのが好適である。また、この平板部24および
ピン27は、クリップ部25の両側方に設けているが、FP
C12の取付穴15および取付保持具11の狭い側の幅を略一
致させることによって、何れか一方にしても同様な作用
効果を得ることができる。
取付部材の板状部(ボディ3)に押えられるので棒状で
あってもよいが、先端部27aを傘形状に形成することに
より平板部21の係止穴26でロックすることができ作業中
にFPC12から外れることがないので本実施形態のよう
に構成するのが好適である。また、この平板部24および
ピン27は、クリップ部25の両側方に設けているが、FP
C12の取付穴15および取付保持具11の狭い側の幅を略一
致させることによって、何れか一方にしても同様な作用
効果を得ることができる。
【0019】次に、図5は本発明に係るシート状部材の
取付保持具の第2実施形態を示す図であり、本実施形態
は請求項1、3に記載の発明に対応する。なお、本実施
形態は、上述第1実施形態に略同様に構成されているの
で、同様な構成には同一の符号を付してその説明を省略
する。図5において、31は取付保持具であり、この取付
保持具31は、平板部21、24の間にFPC12の取付穴(貫
通穴)15と略同一形状(若干小さめ)に形成されその平
板部21、24に直交する壁32aを有するとともに平板部24
をヒンジ部23を介して折り曲げ可能に支持する支持部
(壁部・直交部)32が、平板部21、24およびクリップ部
25とともに一体成形されている。
取付保持具の第2実施形態を示す図であり、本実施形態
は請求項1、3に記載の発明に対応する。なお、本実施
形態は、上述第1実施形態に略同様に構成されているの
で、同様な構成には同一の符号を付してその説明を省略
する。図5において、31は取付保持具であり、この取付
保持具31は、平板部21、24の間にFPC12の取付穴(貫
通穴)15と略同一形状(若干小さめ)に形成されその平
板部21、24に直交する壁32aを有するとともに平板部24
をヒンジ部23を介して折り曲げ可能に支持する支持部
(壁部・直交部)32が、平板部21、24およびクリップ部
25とともに一体成形されている。
【0020】この本実施形態では、FPC12の取付穴15
の縁に支持部32の壁32aが対向しその移動が制限される
ので、上述実施形態の係止穴26およびピン27が必要がな
く、FPC12の位置決め穴17も設ける必要がない。した
がって、ピン27を係止穴26に差し込む必要がなく、作業
性が向上する。さらに、支持部32の全外周の壁32aによ
りFPC12の移動が制限されるので、FPC12が損傷す
ることを防止することができる。
の縁に支持部32の壁32aが対向しその移動が制限される
ので、上述実施形態の係止穴26およびピン27が必要がな
く、FPC12の位置決め穴17も設ける必要がない。した
がって、ピン27を係止穴26に差し込む必要がなく、作業
性が向上する。さらに、支持部32の全外周の壁32aによ
りFPC12の移動が制限されるので、FPC12が損傷す
ることを防止することができる。
【0021】次に、図6は本発明に係るシート状部材の
取付保持具の第3実施形態を示す図であり、本実施形態
は請求項1、2、4に記載の発明に対応する。なお、本
実施形態は、上述第1実施形態に略同様に構成されてい
るので、同様な構成には同一の符号を付してその説明を
省略する。図6において、41は取付保持具であり、この
取付保持具41の平板部24は、平行としたときに支持部22
よりも平板部21に近接するようにその平板部21方向に湾
曲(屈曲)する屈曲部24aがその側端部に形成されてお
り、この屈曲部24aはヒンジ部23と同様に可撓性を有し
ている。
取付保持具の第3実施形態を示す図であり、本実施形態
は請求項1、2、4に記載の発明に対応する。なお、本
実施形態は、上述第1実施形態に略同様に構成されてい
るので、同様な構成には同一の符号を付してその説明を
省略する。図6において、41は取付保持具であり、この
取付保持具41の平板部24は、平行としたときに支持部22
よりも平板部21に近接するようにその平板部21方向に湾
曲(屈曲)する屈曲部24aがその側端部に形成されてお
り、この屈曲部24aはヒンジ部23と同様に可撓性を有し
ている。
【0022】この本実施形態では、FPC12を平板部2
1、24の間に挟み込んだとき、平板部24の屈曲部24aが
FPC12に当接し撓まされるので、そのFPC12を平板
部21に押し付けることができ、平板部21、24の間隔Cが
大きくてもFPC12が移動することを制限して遊びをな
くすことができる。また、屈曲部24aは、平板部21側に
形成しても同様な作用効果を得ることができる。さら
に、屈曲部24aをボディ3側にも湾曲させることによっ
て、ボディ3をクリップ部25の基端部25b側に押し付け
ることができ、クリップ部25が取付穴4から脱落するこ
とを防止することもできる。
1、24の間に挟み込んだとき、平板部24の屈曲部24aが
FPC12に当接し撓まされるので、そのFPC12を平板
部21に押し付けることができ、平板部21、24の間隔Cが
大きくてもFPC12が移動することを制限して遊びをな
くすことができる。また、屈曲部24aは、平板部21側に
形成しても同様な作用効果を得ることができる。さら
に、屈曲部24aをボディ3側にも湾曲させることによっ
て、ボディ3をクリップ部25の基端部25b側に押し付け
ることができ、クリップ部25が取付穴4から脱落するこ
とを防止することもできる。
【0023】なお、本実施形態では、上述第1実施形態
に適用した場合を説明しているが、上述第2実施形態に
適用することもできることはいうまでもない。また、上
述第1〜3実施形態では、FPCを車両のボディに取り
付ける場合を説明しているが、これに限らず、板状(シ
ート状)の部位を挟み込み固定保持する場合に適用でき
ることはいうまでもない。
に適用した場合を説明しているが、上述第2実施形態に
適用することもできることはいうまでもない。また、上
述第1〜3実施形態では、FPCを車両のボディに取り
付ける場合を説明しているが、これに限らず、板状(シ
ート状)の部位を挟み込み固定保持する場合に適用でき
ることはいうまでもない。
【0024】
【発明の効果】請求項1〜3に記載の発明によれば、被
取付部材の板状部および取付部材のシート部を別々に挟
み込むので、取付部材の例えば、厚さや枚数などに関係
無く被取付部材に移動不能に固着することができ、また
取付部材は別個に移動を制限して位置決めすることがで
きる。したがって、他の固定作業により手間が増えた
り、取付部材の寸法によって差し込み力が増加すること
がなく、取付作業を効率よく行なうことができる。
取付部材の板状部および取付部材のシート部を別々に挟
み込むので、取付部材の例えば、厚さや枚数などに関係
無く被取付部材に移動不能に固着することができ、また
取付部材は別個に移動を制限して位置決めすることがで
きる。したがって、他の固定作業により手間が増えた
り、取付部材の寸法によって差し込み力が増加すること
がなく、取付作業を効率よく行なうことができる。
【0025】請求項4記載の発明によれば、シート部ま
たは板状部により撓ませているので、そのシート部を平
面部に押し付けたり、板状部を撓み部の基部側に押し付
けることができる。したがって、シート部の遊びをなく
したり、被取付部材が取付穴から脱落することを防止す
ることができる。
たは板状部により撓ませているので、そのシート部を平
面部に押し付けたり、板状部を撓み部の基部側に押し付
けることができる。したがって、シート部の遊びをなく
したり、被取付部材が取付穴から脱落することを防止す
ることができる。
【図1】本発明に係るシート状部材の取付保持具の第1
実施形態を示す全体構成図であり、(a)はその差込方
向に対する直交方向からの一部断面図、(b)はその側
方からの側面図である。
実施形態を示す全体構成図であり、(a)はその差込方
向に対する直交方向からの一部断面図、(b)はその側
方からの側面図である。
【図2】その第1実施形態により取り付ける取付部材を
示す平面図である。
示す平面図である。
【図3】その第1実施形態により取付部材を被取付部材
に取り付けたときの状態を示す一部断面図である。
に取り付けたときの状態を示す一部断面図である。
【図4】その他の態様を説明する取付部材を被取付部材
に取り付けたとき状態を示す一部断面図である。
に取り付けたとき状態を示す一部断面図である。
【図5】本発明に係るシート状部材の取付保持具の第2
実施形態を示す図であり、(a)はその差込方向に対す
る直交方向からの一部断面全体構成図、(b)は取付部
材を被取付部材に取り付けたときの状態を示す一部断面
図である。
実施形態を示す図であり、(a)はその差込方向に対す
る直交方向からの一部断面全体構成図、(b)は取付部
材を被取付部材に取り付けたときの状態を示す一部断面
図である。
【図6】本発明に係るシート状部材の取付保持具の第3
実施形態を示す図であり、(a)はその差込方向に対す
る直交方向からの一部断面全体構成図、(b)は取付部
材を被取付部材に取り付けたときの状態を示す一部断面
図である。
実施形態を示す図であり、(a)はその差込方向に対す
る直交方向からの一部断面全体構成図、(b)は取付部
材を被取付部材に取り付けたときの状態を示す一部断面
図である。
【図7】従来の取付保持具を示す図であり、(a)はそ
の差込方向に対する直交方向からの全体構成図、(b)
はその側方からの側面図である。
の差込方向に対する直交方向からの全体構成図、(b)
はその側方からの側面図である。
【図8】その取付保持具による取付を説明する説明図で
あり、(a)は被取付部材を示す斜視図、(b)は取付
部材を示す平面図である。
あり、(a)は被取付部材を示す斜視図、(b)は取付
部材を示す平面図である。
【図9】その取付保持具により取付部材を被取付部材に
取り付けたときの状態を示す一部断面図である。
取り付けたときの状態を示す一部断面図である。
3 車両のボディ(被取付部材の板状部) 4 取付穴 11、31、41 取付保持具 12 FPC(取付部材のシート部) 15 取付穴(貫通穴) 17 位置決め穴(貫通穴) 21 平板部(固定平面部) 23 ヒンジ部 24 平板部(可動平面部) 24a 屈曲部 25 クリップ部(撓み部) 27 ピン(直交部) 32 支持部(壁部、直交部) 32a 壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16B 5/12 F16B 19/00
Claims (4)
- 【請求項1】板状部を有する被取付部材にシート状の部
位を有する取付部材を取り付ける際に、該被取付部材の
板状部および取付部材のシート部に開口する取付穴に差
し込んで双方を挟み込み板状部にシート部を保持固定さ
せる取付保持具であって、 シート部の取付穴に差し込んだときに該シート部の一面
側に対向して当接する固定平面部と、 固定平面部と逆側に折り曲げてシート部の取付穴を通過
可能に支持され、該取付穴に差し込んだ後に該シート部
の他面側に対向させて当接するとともに、板状部の取付
穴に差し込んだときに該板状部の一面側に対向して当接
する可動平面部と、 固定平面部または可動平面部の間にシート部を挟み込ん
だときには該平面部に略直交し該シート部に形成された
貫通穴の縁(内周面)に対向して当接する直交部と、 板状部の取付穴への差し込み時に該取付穴の縁に摺接し
て撓まされ基部側まで差し込まれたときに形状復帰して
該取付穴の縁および該縁近傍の他面側に当接する撓み部
と、を有することを特徴とするシート状部材の取付保持
具。 - 【請求項2】前記直交部として、固定平面部または可動
平面部にシート部の取付穴の外方に貫通穴として形成さ
れた位置決め穴に差し込むピンを立てたことを特徴とす
る請求項1記載のシート状部材の取付保持具。 - 【請求項3】前記直交部として、可動平面部の折り曲げ
部位以上外方に固定平面部に略直交する壁部を形成し、 前記シート部の取付穴を貫通穴とすることを特徴とする
請求項1記載のシート状部材の取付保持具。 - 【請求項4】前記平面部に、可撓性を有し該平面部の平
面方向に対してシート部または板状部方向に屈曲する屈
曲部を設けたことを特徴とする請求項1から3の何れか
に記載のシート状部材の取付保持具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7210277A JP2921445B2 (ja) | 1995-08-18 | 1995-08-18 | シート状部材の取付保持具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7210277A JP2921445B2 (ja) | 1995-08-18 | 1995-08-18 | シート状部材の取付保持具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0953614A JPH0953614A (ja) | 1997-02-25 |
JP2921445B2 true JP2921445B2 (ja) | 1999-07-19 |
Family
ID=16586734
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7210277A Expired - Fee Related JP2921445B2 (ja) | 1995-08-18 | 1995-08-18 | シート状部材の取付保持具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2921445B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7452460B2 (ja) * | 2021-02-18 | 2024-03-19 | トヨタ車体株式会社 | 車両用内装部品の取付構造 |
-
1995
- 1995-08-18 JP JP7210277A patent/JP2921445B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0953614A (ja) | 1997-02-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |