JP3692905B2 - 平板材料の保持固定構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、平板材料の保持固定構造に関し、例えば、フレキシブル・プリント・サーキットなどの平板材料を、ワンタッチに取付穴に保持固定させることのできるものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電気機器間を接続するために、例えば、車両内に電線束のワイヤーハーネスを配索して保持固定することが行われており、このワイヤーハーネスに代えて、銅板などによる導電パターンをプリントしたフレキシブル・プリント・サーキット(以下、FPCともいう。)を用いることも行われている。なお、FPCのような平板材料には、複数の電線を平板状に並列させたフレキシブル・フラット・ケーブル(以下、FFCともいう。)などもあるが、以下にはFPCの場合を一例に説明する。
【0003】
このFPCにおいても、ワイヤーハーネスと同様に、車両に保持固定する必要があり、このFPCでは、例えば、図4に示すように、車両のパネルに穿孔した取付穴Hに合わせて、導電パターンPのない領域Sを設けるとともに、その領域S内に貫通穴hを形成することにより、その貫通穴hと取付穴Hを一致させた状態にしてボルトBによりねじ止めするのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の平板材料のFPCにあっては、車両に保持固定する際には、車両パネルの取付穴Hに貫通穴hを一致させた状態を維持しつつボルトBを挿し込んでねじ止めする必要があり、実機では取付穴Hに対して貫通穴hが微妙にずれる場合もあり、そのねじ止め作業の負担が大きいという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、平板材料のねじ止め以外による保持固定を実現して、平板材料の保持固定作業の容易化を図ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する発明は、取付穴の開口されている位置に保持固定具により平板材料を保持固定する構造であって、平板材料には、離隔する位置に複数の保持固定用の領域を形成すると共に、該領域のそれぞれに隣接位置で開口する一対の貫通穴を形成する一方、保持固定具には、保持固定用領域にわたる形状に形成された基板と、該基板の一面側に設けられて取付穴に取り付けられるクリップ部と、平板材料の貫通穴に一方から他方へと貫通して巻き返すことができるように基板に形成されたバンド部と、貫通穴に貫通されて巻き返されたバンド部に係合して戻ることを係止するように基板に形成された係止部と、を設けることを特徴とするものである。
【0007】
この発明では、保持固定具の基板に形成されたバンド部を、平板材料の保持固定用領域のそれぞれで、一対の貫通穴の一方に貫通して他方から引き出し係止部に係合係止させることにより、貫通穴により巻き返したバンド部を結束固定して平板材料を複数箇所で保持することができ、この基板のクリップ部を取付穴に差込むなどして取り付けることにより、取付穴を形成されている車両のパネルなどに固定することができる。したがって、FPCなどの平板材料を、ねじ止めすることなく、バンド部による保持とクリップ部による固定とを別個に行って、保持固定することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に基づいて説明する。図1〜図3は本発明に係る平板材料の保持固定構造の一実施形態を示す図である。なお、本実施形態では上述従来例で説明した同様な構成には同一の符号を付して説明する。
【0009】
図1において、保持固定具10は、図2に示す、電気機器間を接続する銅板や金属箔などからなる導電パターンPをシート材料にプリントして挟み込んだ後に打ち抜いたFPC(平板材料)を、例えば、車両のパネルに開口する図4に示す取付穴Hの位置に保持固定するものである。
【0010】
保持固定具10は、FPCの幅程度の長さ(後述する保持固定用領域Sにわたる長さ)に形成された基板11と、この基板11の一面側に立設された矢印形状部12aが取付穴H内に頭より差し込まれたときに弾性変形した後に弾性復帰して端部をその取付穴Hの縁に係合させて取付固定することのできるクリップ部12と、このクリップ部12および基板11の間に設けられて取付穴Hの周囲をクリップ部12との間での挟持するように椀形状に形成されている弾性片13と、基板11の一面側に係合溝14aを刻設されて取付部材に巻き掛けるバンド部14と、そのバンド部14を挿通穴15a内に挿通されて内部に形成されている不図示の係合爪にその係合溝14aを係合させることにより戻る方向の移動を制限する係止部15と、を一体成形されて作製されている。
【0011】
そして、FPCには、導電パターンPに隣接する延在方向の両側辺側の部位に、その導電パターンPのない保持固定用の領域Sを形成すると共に、その領域Sのそれぞれには隣接して開口する一対の貫通穴h1、h2を形成されており、このFPCは、保持固定具10を延在方向に対して直交する姿勢で基板11の他面側を面接触させる状態にしたときに、保持固定用の領域Sの双方にバンド部14および係止部15が位置するように設計されている。
【0012】
したがって、保持固定具10は、図3に示すように、FPCの保持固定用領域Sのそれぞれに形成されている貫通穴h1、h2の一方から他方へとバンド部14を貫通させて巻き返し係止部15に係合係止させることができ、バンド部14および係止部15が保持固定用領域Sの複数箇所を回転することを制限しつつ保持することができるとともに、基板11の一面側に立設されたクリップ部12を取付穴H内に差込んで弾性片13との間で車両パネルを挟持させ、ワンタッチで固定させることができる。
【0013】
このように本実施形態においては、保持固定用領域Sの複数箇所でのバンド部14と係止部15とによるFPCの保持と、クリップ部12と弾性片13とによる取付穴Hの形成位置へのFPCの固定とを別個に行うことができ、FPCを容易に保持固定することができる。したがって、ねじ止めなどすることなく、FPCを容易に保持固定することができる。
【0014】
なお、本実施形態では、FPCを一例に説明するが、これに限るわけではないことはいうまでもなく、例えば、FFCなどの平板材料でも同様に保持固定することができる。
【0015】
また、FPCの保持固定用領域Sは両側辺側の2箇所に形成するが、これに限る必要はなく、例えば、FPCの中央部に導電パターンPのない領域を形成して一対の貫通穴を形成してもよく、保持固定具の基板やバンド部などもその貫通穴の形成をする配置や数に合わせて形成すればよいことは言うまでもない。
【0016】
【発明の効果】
本発明によれば、平板材料は、保持固定具の基板に形成したバンド部を対応する保持固定用領域の貫通穴で巻き返して係止部に係合係止させることにより複数箇所で保持することができるとともに、その基板のクリップ部を取付穴に取り付けることにより固定することができる。したがって、平板材料を、ねじ止めすることなく、容易に保持固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る平板材料の保持固定構造の一実施形態を示す図であり、その保持固定具の構成を示す斜視図である。
【図2】その平板材料の構成を示す斜視図である。
【図3】その保持固定時の状態を説明する一部断面立面図である。
【図4】その従来技術を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 保持固定具
11 基板
12 クリップ部
12a 矢印形状部
13 弾性片
14 バンド部
14a 係合溝
15 係止部
15a 挿通穴
h1、h2 貫通穴
Claims (1)
- 取付穴の開口されている位置に保持固定具により平板材料を保持固定する構造であって、
平板材料には、離隔する位置に複数の保持固定用の領域を形成すると共に、該領域のそれぞれに隣接位置で開口する一対の貫通穴を形成する一方、
保持固定具には、保持固定用領域にわたる形状に形成された基板と、該基板の一面側に設けられて取付穴に取り付けられるクリップ部と、平板材料の貫通穴に一方から他方へと貫通して巻き返すことができるように基板に形成されたバンド部と、貫通穴に貫通されて巻き返されたバンド部に係合して戻ることを係止するように基板に形成された係止部と、を設けることを特徴とする平板材料の保持固定構造。
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JP2000128803A JP3692905B2 (ja) | 2000-04-28 | 2000-04-28 | 平板材料の保持固定構造 |
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Country Status (1)
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