JP3757901B2 - ケーブル取付構造を有するプリント配線基板 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビ受信機等の回路基板にFFCケーブル、FPCケーブル、平行ワイヤー等のケーブルを取付けるようにしたケーブル取付構造を有するプリント配線基板の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、登録実用新案3043768号公報には、図4、図5に示すように、テレビ受信機のキャビネット等の平板材41の表面に、一対のレール部44、44を設け、一対のレール部44、44に嵌入される回路基板42の両サイドに形成された略コ字形の切欠部45、45に、FFCケーブル、FPCケーブル、平行ワイヤー等のケーブル43を懸架した状態で嵌入し、回路基板42を一対のレール部44、44に嵌入して、ケーブル43を回路基板42と平板材41の表面との間に配設し、更に回路基板42の両サイドの略コ字形の切欠部45、45から外部に露出させて回路基板42にケーブル43を取付けるようにしたケーブルの取付け構造が示されている。
【0003】
この発明においては、回路基板に形成するケーブル取付け部分のスペースを小さくすることができ、幅の広いケーブルでも被服に傷が付くことを防ぐことができ、ケーブルを固定するための別処理部品を必要とすることがなく、簡単且つ確実にケーブルを回路基板に取付けることができるケーブルの取付け構造を提供するものである。
【0004】
しかしながら、近時回路構成が複雑化するなかで、各種のケーブルが多様化しており、幅の異なるケーブルが使用される場合が多々ある。しかしながら、上記発明においては、幅の異なるケーブルを同時にまたは個別に選定して回路基板に取付ける構造ではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明においては、複数の幅の異なるケーブルを同時に係止したり、ケーブルの幅に合わせてケーブル保持部を個別に選定することができるケーブル取付構造を有するプリント配線基板の開発が望まれる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、プリント配線基板に設けるケーブル挿通用穴と、このケーブル挿通用穴の一端から長手方向に連設する複数のケーブル保持片と、これら各ケーブル保持片の両側に設けるケーブル保持用切欠部とからなり、これら各ケーブル保持片をミシン目を介して切り離し可能に形成したものである。
【0007】
この発明においては、複数の幅の異なるケーブルを同時に係止することができる。また、各ケーブル保持片をミシン目を介して切り離し可能に形成したので、ケーブルの幅に合わせてケーブル保持片を選定することができる。
【0008】
さらに、プリント配線基板を打ち抜き加工のみで製作できるので、製造が簡単で安価に得ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の一実施形態を図面に基づき説明する。図1は本発明のケーブル取付構造を有するプリント配線基板の平面図、図2はミシン目部分の部分拡大図である。
【0010】
図1に示すように、プリント配線基板1にケーブル挿通用穴2を設けている。このケーブル挿通用穴2の一端から長手方向に2個のケーブル保持片3、4を連設している。これら各ケーブル保持片3、4の両側にケーブル保持用切欠部5、6を設けている。また、基部側ケーブル保持片4の幅4aを先端側ケーブル保持片3の幅3aより狭く形成している。さらに、これら各ケーブル保持片3、4をミシン目7を介して切り離し可能に形成している。
【0011】
このようにして、特に幅の広いケーブルC1を基部側ケーブル保持片4のケーブル保持用切欠部6と先端側ケーブル保持片3のケーブル保持用切欠部5とにまたがってケーブルC1を保持することができる。また、先端側ケーブル保持片3を基部側ケーブル保持片4からミシン目7を介して切り離し、幅の狭いケーブルC2を基部側ケーブル保持片4のケーブル保持用切欠部6に保持することができる。
【0012】
また、ケーブル保持片3、4の基部にC面8、8を形成し、ケーブル保持片4の基部が容易に折れないようにしている。これは、プリント配線基板1面のスペースを広く使用するためにケーブル挿通用穴2の幅Hを狭くした場合、ケーブル保持片3、4の幅hも狭くなり、ケーブル保持片4の基部が折れ易くなる。したがって、C面を形成することにより容易に折れることがない。
【0013】
また、各ケーブル保持片3、4のケーブル挿入側にC面9、9、10、10を形成して角部をなくすようにしている。したがって、ケーブルC1、C2はこのC面9、9、10、10にそって滑るようにケーブル保持用切欠部5、6に挿入される。
【0014】
また、前記ケーブル挿通用穴2とケーブル保持片3の幅広部の辺との間隙12、12をケーブルの厚みの1.2〜1.5倍としている。
【0015】
図2において、Xはミシン目7を形成する部分のケーブル保持片3の幅を示している。
【0016】
例えば、ミシン目7の孔11は中央に3個と両側に半分の孔11a、11aが形成されることになる。
【0017】
図3は他の実施形態を示すもので、プリント配線基板21にケーブル挿通用穴22を設けている。このケーブル挿通用穴22の一端から長手方向に2個のケーブル保持片23、24を連設している。これら各ケーブル保持片23、24の両側に幅の異なるケーブル保持用切欠部25、26を設けている。そして、2個の幅の異なるケーブルC21、C22を同時に係止するようにしている。
【0018】
一方、先端側ケーブル保持片23をミシン目27を介して基部側ケーブル保持片24から切り離し可能に形成している。したがって、ケーブルC21、C22の幅に合わせてケーブル保持片23、24を選定することができる。
【0019】
また、ケーブル保持片23、24の基部にC面28、28を形成し、ケーブル保持片24の基部が容易に折れないようにしている。これは、プリント配線基板21面のスペースを広く使用するためにケーブル挿通用穴22の幅H2を狭くした場合、ケーブル保持片23、24の幅h2も狭くなり、ケーブル保持片4の基部が折れ易くなる。したがって、C面を形成することにより容易に折れることがない。
【0020】
また、各ケーブル保持片23、24のケーブル挿入側にC面29、29、30、30を形成して角部をなくすようにしている。したがって、ケーブルC21、C22はこのC面29、29、30、30にそって滑るようにケーブル保持用切欠部25、26に挿入される。
【0021】
また、基部側のケーブル保持片24にケーブル係止用フック33、33を設けたので、ケーブルC21、C22が基部側のケーブル保持用切欠部4から容易に離脱することがない。
【0022】
なお、ミシン目27及びケーブル挿通用穴22とケーブル保持片23、24の幅広部の辺との間隙32・・については前記実施形態と同様であるので説明を省略する。また、ケーブル挿通用穴22とケーブル保持片23の幅広部の辺との間隔32、32は前記実施形態と同様にケーブルの厚みの1.2〜1.5倍である。
【0023】
【発明の効果】
本発明においては、複数の幅の異なるケーブルを係止することができる一方、これら各ケーブル保持片をミシン目を介して切り離してケーブルの幅に合わせてケーブル保持片を選択することができる。
【0024】
さらに、プリント配線基板を打ち抜き加工のみで構成できるので製作が簡単で安価に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のケーブル取付構造を有するプリント配線基板の平面図。
【図2】 ミシン目部分の部分拡大図。
【図3】 他の実施形態を示すプリント配線基板の平面図。
【図4】 従来例を示す斜視図。
【図5】 従来例を示す平面図。
【符号の説明】
1、21 プリント配線基板
2、22 ケーブル挿通用穴
3、4、23、24 ケーブル保持片
5、6、25、26 ケーブル保持用切欠部
7、27 ミシン目
8、8、28、28 ケーブル保持片の基部側のC面
9、9、10、10 ケーブル保持片のケーブル挿入側のC面
29、29、30、30 ケーブル保持片のケーブル挿入側のC面
11・・ ミシン目の孔
11a、11a 半分の孔
12・・、32 間隙
33、33 ケーブル係止フック
Claims (1)
- プリント配線基板に設けるケーブル挿通用穴と、このケーブル挿通用穴の一端から長手方向に連設する複数のケーブル保持片と、これら各ケーブル保持片の両側に設けるケーブル保持用切欠部とからなり、これら各ケーブル保持片をミシン目を介して切り離し可能に形成したケーブル取付構造を有するプリント配線基板。
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JP2002135912A JP3757901B2 (ja) | 2002-05-10 | 2002-05-10 | ケーブル取付構造を有するプリント配線基板 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003332768A JP2003332768A (ja) | 2003-11-21 |
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