JP7011503B2 - 接続補助部材および配線板組立体 - Google Patents
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Description
また、この発明は、接続補助部材を用いて第1配線板と第2配線板とを接続した配線板組立体にも関している。
また、この発明は、このような接続補助部材を用いて2つの配線板が接続された配線板組立体を提供することも目的としている。
互いに電気的に絶縁された状態でベース板の表面に配置された複数の突起を備えることもできる。
内面に第1接点部が形成されているスルーホールを有する第1配線板と、
屈曲可能な第2接点部を有する第2配線板と、
ベース板と、ベース板の表面に突出形成され且つ弾性を有する1つ以上の突起とを有する接続補助部材と
を備え、
第2配線板の第2接点部を巻き込みながら第1配線板のスルーホールに接続補助部材の突起が嵌め込まれ、第2配線板の第2接点部が接続補助部材の突起により第1配線板のスルーホールの内面に弾性的に押しつけられて第1接点部と第2接点部が互いに電気的に接続され、
第1配線板の前記スルーホールは、内面に形成された複数の第1接点部を有し、第2配線板の複数の第2接点部を巻き込みながら突起がスルーホールに嵌め込まれ、第1配線板の複数の第1接点部と第2配線板の複数の第2接点部がそれぞれ互いに電気的に接続されるものである。
内面に第1接点部が形成されているスルーホールを有する第1配線板と、
屈曲可能な第2接点部を有する第2配線板と、
ベース板と、ベース板の表面に突出形成され且つ弾性を有する1つ以上の突起とを有する接続補助部材と
を備え、
第1配線板の前記スルーホールは、スルーホールの内部に開口幅が絞られた絞り部を有し、
第2配線板の第2接点部を巻き込みながら第1配線板のスルーホールに接続補助部材の突起が嵌め込まれ、少なくとも絞り部よりも第2配線板から離れた位置において、第2配線板の第2接点部が接続補助部材の突起により第1配線板のスルーホールの内面に弾性的に押しつけられて第1接点部と第2接点部が互いに電気的に接続され、
第1配線板のスルーホールは、内面に形成された複数の第1接点部を有し、第2配線板の複数の第2接点部を巻き込みながら突起がスルーホールに嵌め込まれ、第1配線板の複数の第1接点部と第2配線板の複数の第2接点部がそれぞれ互いに電気的に接続されるものである。
この場合、第1配線板のスルーホールは、第2配線板とは反対側を向いた第1配線板の面から第2配線板に対向する第1配線板の面に向かうほど先細りとなるテーパ状の断面形状を有し、絞り部は、第2配線板に対向する第1配線板の面側のスルーホールの端部に形成されるように構成することができる。あるいは、第1配線板のスルーホールは、第2配線板に対向する第1配線板の面側に、スルーホールの開口幅が狭くなるような段差を有し、絞り部は、段差により形成されるように構成することもできる。
実施の形態1
図1に、実施の形態1に係る配線板組立体に用いられる第1配線板11、第2配線板21および接続補助部材31の組み立て前の状態を示す。第1配線板11、第2配線板21および接続補助部材31は、いずれも平板状の部材であって、互いに平行に配置され、接続補助部材31の上方に第2配線板21が位置し、第2配線板21の上方に第1配線板11が位置している。
ここで、便宜上、第1配線板11、第2配線板21および接続補助部材31が、それぞれXY面に沿って延び、接続補助部材31から第1配線板11へ向かう方向を+Z方向と呼ぶことにする。
図3および図4に示されるように、それぞれの開口部24の周に沿って導電部25が形成されると共に、開口部24内に互いにY方向に対向するように突出する一対の導電性の第2接点部26が形成されている。一対の第2接点部26は、屈曲可能であり、導電部25により互いに電気的に接続されており、第2配線部23の対応する配線に接続されている。
導電部25は、第2基板22の表面22Aおよび裏面22Bにおいて、それぞれ対応する開口部24の周に沿って形成されているが、図5に示されるように、第2基板22の表面22A側の導電部25と裏面22B側の導電部25は、開口部24の互いにX方向に対向する一対の辺部の端面(YZ面)に形成された導電層27を介して互いに電気的に接続されている。
また、突起33の+Z方向端部には、+Y方向および-Y方向に張り出す張り出し部33Bが形成されている。さらに、突起33のベース板32の表面からの突出量は、第1配線板11の板厚と第2配線板21の板厚の和よりも大きい値に設定されている。
なお、配線板組立体を組み立てる際には、接続補助部材31を作業台等の固定面上に置いた状態で、第2配線板21を間に挟んで上方から第1配線板11を下方の接続補助部材31に向けて押し込むこともでき、あるいは、上下逆さにして、第1配線板11を固定面上に置き、第2配線板21を間に挟んで上方から接続補助部材31を下方の第1配線板11に向けて押し込むこともできる。
このとき、第1配線板11のスルーホール14の内面Sに形成されている1つの第1接点部15に対して、第2配線板21の一対の第2接点部26がそれぞれ接触するため、第1配線板11と第2配線板21の電気的接続の信頼性がさらに向上する。
なお、第1配線板11のスルーホール14、第2配線板21の開口部24の個数、接続補助部材31の突起33の個数は、「32」に限るものではなく、1個以上のスルーホール14、開口部24、突起33を有していればよい。
実施の形態1では、第1配線板11のスルーホール14の内面Sの全面上に導電性の第1接点部15が形成されており、互いに電気的に接続されている第2配線板21の一対の第2接点部26が第1接点部15に接触する、すなわち、1つのスルーホール14に対して1系統の電通路が形成されているが、これに限るものではない。
第1配線板41は、いわゆるプリント配線板からなり、剛性を有する絶縁性の第1基板42と、第1基板42の表面に形成された第1配線部43と、第1基板42の表面から裏面まで貫通する複数のスルーホール44を有している。スルーホール44は、第1配線板41の幅方向であるX方向に8列、第1配線板41の長さ方向であるY方向に2列に並んで、合計16個形成されている。
接続補助部材61は、絶縁性を有するベース板62と、+Z方向を向いたベース板62の表面に突出形成された複数の突起63を有している。突起63は、第1配線板41の複数のスルーホール44および第2配線板51の複数の開口部54に対応して、接続補助部材61の幅方向であるX方向に8列、接続補助部材61の長さ方向であるY方向に2列に並んで、合計16個形成されている。
また、図示しないが、一対の第2接点部56Aおよび一対の第2接点部56Bは、それぞれ、第2基板52の裏面に形成されている導電層からなる第2配線部の互いに異なる配線に接続されている。すなわち、第2接点部56Aおよび56Bは、第2配線板51において互いに電気的に絶縁されている。
また、突起63の+Z方向端部には、+Y方向および-Y方向に張り出す張り出し部63Bが形成されている。さらに、突起63のベース板62の表面からの突出量は、第1配線板41の板厚と第2配線板51の板厚の和よりも大きい値に設定されている。
なお、第1配線板41のスルーホール44、第2配線板51の開口部54の個数、接続補助部材61の突起63の個数は、「16」に限るものではなく、1個以上のスルーホール44、開口部54、突起63を有していればよい。
同様に、実施の形態2における接続補助部材61の突起63も、ベース板62の表面からの突出量を、第1配線板41の板厚と第2配線板51の板厚の和以下の値とすることもできる。
実施の形態1では、第1配線板11の1つのスルーホール14に対して1系統の電通路が形成されるので、接続補助部材31の突起33は、絶縁体からなる必要はなく、少なくとも表面部分が導電体からなる突起を使用することもできる。例えば、図18に示されるように、ベース板72の表面に、金属ばねからなる複数の突起73が互いに電気的に絶縁された状態で配置された接続補助部材71を、接続補助部材31の代わりに用いて配線板組立体を組み立てることができる。それぞれの突起73は、Y方向に対向し且つY方向に弾性を有する一対の腕部73Aを備えており、実施の形態1における第1配線板11の1つのスルーホール14に対して1つの突起73の一対の腕部73Aが嵌め込まれる。突起73は、第1配線板11のスルーホール14に嵌め込まれたときに、突起73の一対の腕部73Aが、第2配線板21の開口部24内に突出する一対の第2接点部26を第1配線板11のスルーホール14の内面Sに弾性的に押しつけながら弾性変形し、第1配線板11の第1接点部15と第2配線板21の一対の第2接点部26を互いに電気的に接続させる。
なお、ベース板72は、金属ばねからなる複数の突起73を互いに電気的に絶縁された状態で保持することができれば、例えば、絶縁フィルムが表面に貼り合わされた金属板から形成することができ、あるいは、絶縁性を有する材料から形成することもできる。
あるいは、スルーホール44の第1接点部45Aおよび45Bに対応して、X方向に互いに隣接し且つ互いに電気的に絶縁された状態で保持された、金属ばねからなる2つの突起73を1つのスルーホール44に嵌め込むことが好ましい。この場合、スルーホール44の第1接点部45Aに、2つの突起73のうちの一方の突起73の一対の腕部73Aが対応し、スルーホール44の第1接点部45Bに、2つの突起73のうちの他方の突起73の一対の腕部73Aが対応することとなる。
なお、ベース板75は、例えば、絶縁フィルムが表面に貼り合わされた金属板から形成することができ、あるいは、絶縁性を有する材料から形成することもできる。
第2配線板51の一対の第2接点部56Aおよび56Bを巻き込みながら接続補助部材74の凸部76が嵌め込まれた第1配線板41のスルーホール44の内部をYZ面に沿って切断した断面図を図21に示す。
このようにして、第1配線板41の複数のスルーホール44に対し、それぞれ2系統の電通路を形成して、第1配線板41と第2配線板51を互いに接続することができる。
図21に示されるように、第1配線板41のスルーホール44の内面Sは、第1配線板41の表面に対して垂直に延びており、スルーホール44は、第1配線板41の厚さ方向(Z方向)において一定の開口幅を有しているが、これに限るものではなく、第1配線板の厚さ方向において開口幅が変化し、スルーホールの開口幅が絞られた絞り部を内部に有するスルーホールを用いることもできる。
接続補助部材61の弾性変形した突起63により、第2配線板51の一対の突出片57に形成されている一対の第2接点部56Aが第1配線板81のスルーホール84の内面Sに形成されている第1接点部85Aに弾性的に押しつけられると共に、第2配線板51の一対の突出片57に形成されている一対の第2接点部56Bが第1配線板81のスルーホール84の内面Sに形成されている第1接点部85Bに弾性的に押しつけられる。従って、第1配線板81の第1接点部85Aと第2配線板51の一対の第2接点部56A、並びに、第1配線板81の第1接点部85Bと第2配線板51の一対の第2接点部56Bが、それぞれ、互いに電気的に接続される。
さらに、接続補助部材61の突起63の張り出し部63Bが、第1配線板81のスルーホール84の+Z方向側において、スルーホール84の+Y方向および-Y方向に張り出した状態となり、第1配線板81および第2配線板51からの接続補助部材61の外れ防止がさらに助長されている。
接続補助部材74の凸部76のそれぞれの突起77が有する一対の腕部77Aが弾性変形し、一対の腕部77Aにより、第2配線板51の一対の突出片57に形成されている一対の第2接点部56Aが第1配線板81のスルーホール84の内面Sに形成されている第1接点部85Aに弾性的に押しつけられると共に、第2配線板51の一対の突出片57に形成されている一対の第2接点部56Bが第1配線板81のスルーホール84の内面Sに形成されている第1接点部85Bに弾性的に押しつけられる。従って、第1配線板81の第1接点部85Aと第2配線板51の一対の第2接点部56A、並びに、第1配線板81の第1接点部85Bと第2配線板51の一対の第2接点部56Bが、それぞれ、互いに電気的に接続される。
図25に、実施の形態5に係る配線板組立体に用いられる第1配線板91のスルーホール94の断面を示す。スルーホール94の-Z方向端部に、スルーホール94の開口幅が狭くなるような段差が形成されており、この段差により、開口幅が絞られた絞り部94Aが形成されている。このようなスルーホール94の内面Sに、図13に示される第1配線板41のスルーホール44と同様に、互いにX方向に離間して電気的に絶縁された一対の第1接点部95Aおよび95Bが形成されている。
接続補助部材74の凸部76のそれぞれの突起77が有する一対の腕部77Aが弾性変形し、一対の腕部77Aにより、第2配線板51の一対の突出片57に形成されている一対の第2接点部56Aが第1配線板91のスルーホール94の内面Sに形成されている第1接点部95Aに弾性的に押しつけられると共に、第2配線板51の一対の突出片57に形成されている一対の第2接点部56Bが第1配線板91のスルーホール94の内面Sに形成されている第1接点部95Bに弾性的に押しつけられる。従って、第1配線板91の第1接点部95Aと第2配線板51の一対の第2接点部56A、並びに、第1配線板91の第1接点部95Bと第2配線板51の一対の第2接点部56Bが、それぞれ、互いに電気的に接続される。
なお、実施の形態3における接続補助部材74の凸部76の一対の突起77の代わりに実施の形態2における接続補助部材61の突起63を第1配線板91のスルーホール94に嵌め込んだ場合にも、同様にして、接続補助部材61の突起63が、スルーホール94から-Z方向に外れることが効果的に防止される。
さらに、実施の形態1および2において、第2配線板21および51は、絶縁性を有するフレキシブルな第2基板22および52を備える配線板から構成されているが、これに限るものではなく、屈曲可能な第2接点部を有していれば、プリント配線板あるいはリジッドフレキシブル基板から構成することもできる。
Claims (9)
- 内面に第1接点部が形成されているスルーホールを有する第1配線板と屈曲可能で且つ互いに電気的に接続された一対の第2接点部を有する第2配線板とを接続するための接続補助部材であって、
ベース板と、
前記ベース板の表面に突出形成され且つ弾性を有する1つ以上の突起と
を備え、前記突起は、所定の方向に対向し且つ前記所定の方向に弾性を有する一対の腕部を有する金属ばねからなり、前記一対の腕部が、前記第2配線板の前記一対の第2接点部を巻き込みながら前記第1配線板の前記スルーホールに嵌め込まれたときに前記第2配線板の前記一対の第2接点部を前記所定の方向において前記スルーホールの前記内面に弾性的に押しつけながら弾性変形し、前記第1接点部と前記一対の第2接点部を互いに電気的に接続させることを特徴とする接続補助部材。 - 前記ベース板の表面からの前記突起の突出量は、前記第1配線板の板厚と前記第2配線板の板厚の和よりも大きい請求項1に記載の接続補助部材。
- 互いに電気的に絶縁された状態で前記ベース板の表面に配置された複数の前記突起を備える請求項1または2に記載の接続補助部材。
- 内面に第1接点部が形成されているスルーホールを有する第1配線板と、
屈曲可能な第2接点部を有する第2配線板と、
ベース板と、前記ベース板の表面に突出形成され且つ弾性を有する1つ以上の突起とを有する接続補助部材と
を備え、
前記第2配線板の前記第2接点部を巻き込みながら前記第1配線板の前記スルーホールに前記接続補助部材の前記突起が嵌め込まれ、前記第2配線板の前記第2接点部が前記接続補助部材の前記突起により前記第1配線板の前記スルーホールの前記内面に弾性的に押しつけられて前記第1接点部と前記第2接点部が互いに電気的に接続され、
前記第1配線板の前記スルーホールは、前記内面に形成された複数の前記第1接点部を有し、前記第2配線板の複数の前記第2接点部を巻き込みながら前記突起が前記スルーホールに嵌め込まれ、前記第1配線板の複数の前記第1接点部と前記第2配線板の複数の前記第2接点部がそれぞれ互いに電気的に接続されることを特徴とする配線板組立体。 - 前記第2配線板は、絶縁性を有するフレキシブルな基板に導電層が形成されたものからなり、前記第2接点部は、前記導電層に接続されている請求項4に記載の配線板組立体。
- 内面に第1接点部が形成されているスルーホールを有する第1配線板と、
屈曲可能な第2接点部を有する第2配線板と、
ベース板と、前記ベース板の表面に突出形成され且つ弾性を有する1つ以上の突起とを有する接続補助部材と
を備え、
前記第1配線板の前記スルーホールは、前記スルーホールの内部に開口幅が絞られた絞り部を有し、
前記第2配線板の前記第2接点部を巻き込みながら前記第1配線板の前記スルーホールに前記接続補助部材の前記突起が嵌め込まれ、少なくとも前記絞り部よりも前記第2配線板から離れた位置において、前記第2配線板の前記第2接点部が前記接続補助部材の前記突起により前記第1配線板の前記スルーホールの前記内面に弾性的に押しつけられて前記第1接点部と前記第2接点部が互いに電気的に接続され、
前記第1配線板の前記スルーホールは、前記内面に形成された複数の前記第1接点部を有し、前記第2配線板の複数の前記第2接点部を巻き込みながら前記突起が前記スルーホールに嵌め込まれ、前記第1配線板の複数の前記第1接点部と前記第2配線板の複数の前記第2接点部がそれぞれ互いに電気的に接続されることを特徴とする配線板組立体。 - 前記第1配線板の前記スルーホールは、前記第2配線板とは反対側を向いた前記第1配線板の面から前記第2配線板に対向する前記第1配線板の面に向かうほど先細りとなるテーパ状の断面形状を有し、
前記絞り部は、前記第2配線板に対向する前記第1配線板の面側の前記スルーホールの端部に形成されている請求項6に記載の配線板組立体。 - 前記第1配線板の前記スルーホールは、前記第2配線板に対向する前記第1配線板の面側に、前記スルーホールの前記開口幅が狭くなるような段差を有し、
前記絞り部は、前記段差により形成されている請求項6に記載の配線板組立体。 - 前記第2配線板は、絶縁性を有するフレキシブルな基板に導電層が形成されたものからなり、前記第2接点部は、前記導電層に接続されている請求項6~8のいずれか一項に記載の配線板組立体。
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