JP4289495B2 - クランプ - Google Patents

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Description

本発明は、フラットケーブルを固定対象に固定するクランプに関する。
従来より、導体の上に絶縁被覆を施してなる芯線部が同一平面上に並行に複数配置され、隣り合う前記芯線部が絶縁材で形成されたブリッジ部を介して一体に連結されてなるフラットケーブルが知られている。そして、このようなフラットケーブルを、例えばワイヤハーネスとして、車両のインストルメントパネル、或いはドア内装パネル等の固定対象に固定するためのクランプ或いはそのようなクランプを用いた固定構造が知られている
このような従来のフラットケーブルのクランプとして、平板状の本体部材と、該本体部材と共にフラットケーブルを挟持するバンド部材と、該バンド部材に形成された鋸状凹凸部に係合可能な係合片と、前記本体部材の背面に設けられ、固定対象(相手側部材)に係合可能な係合部材と、前記本体部材の表面に突出して設けられ、前記バンド部材と共にフラットケーブルを保持する保持部材とを備えたクランプが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
実開2001−218341号公報
しかし、上記特許文献1に記載のクランプによれば、フラットケーブルに取り付ける際に、前記係合片に前記バンド部材を係合させて、該バンド部材と前記本体部材とでフラットケーブルを挟持した後、前記バンド部材の余長処理加工が必要となる。したがって、この点でフラットケーブルを固定対象に固定させる際の作業性が悪い。また、前記クランプにあっては、フラットケーブルに取り付けたときに、前記本体部材から突出する保持部材と前記バンド部材とでフラットケーブルを挟持していることから、フラットケーブルに取り付けたクランプがケーブル長手方向に対して座屈して傾いた状態となり易い。
本発明の目的は、フラットケーブルを固定対象に固定させる際の作業性を向上させることができるとともに、安定してフラットケーブルに取り付けることができるクランプを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、フラットケーブルを固定対象に固定するためのクランプであって,
可撓性を有し、略四角形状に形成された平板状に形成される板部の一側の板面に前記フラットケーブルのブリッジ部を貫通する互いに対向して設けられる一対の突起を備え、該一対の突起が対向する方向の両脇に、略長方形状に打ち抜かれて形成された打ち抜き部を形成してなる本体部と,
前記打ち抜き部に前記一対の突起の対向方向にW形状に形成される弾性片と,
によって構成してなるベース部材と,
記ベース部材の他側に設けられ前記固定対象に係止する係止突起と,
を備えてなり,
前記本体部は、前記弾性片が上位位置に上がると平坦な状態を保持し、前記弾性片が下位位置に下がると凸形状に湾曲した状態を保持するように構成し,
前記一対の突起を、前記弾性片が下位位置に下がって前記本体部を凸形状に湾曲した状態にしたときに互いに平行となり、前記弾性片が上位位置に上がって前記本体部を平坦な状態としたときに互いに異なる方向へ傾いた状態となるように設けたことを特徴とする。
このような請求項1に記載の発明では、前記フラットケーブルにクランプを取り付け、このクランプによってフラットケーブルを固定対象に固定するには、先ず、前記ベース部材を湾曲状態とし前記対をなす突起を平行な状態としてこれらの突起をフラットケーブルのブリッジ部に、該ブリッジ部に対して垂直な状態で貫通させる。その後、前記ベース部材を平坦な状態として前記対をなす突起をそれぞれが互いに異なる方向へ傾いた状態として、前記係止突起を前記固定対象に係止し、該固定対象にフラットケーブルを固定する。
請求項2に記載の発明は、フラットケーブルを固定対象に固定するためのクランプであって,
可撓性を有し凸形状に湾曲した状態に形成される平板状のベース部材と,
前記ベース部材の湾曲した一側の板面に垂直平行に設けられ前記フラットケーブルのブリッジ部を貫通する互いに対向する一対の突起と,
前記ベース部材の他側の板面に設けられ前記固定対象に係止する係止突起と,
を備えてなり,
前記係止突起を前記固定対象に係止したときに、前記凸形状に湾曲した状態のベース部材が平坦な状態となり、前記一対の突起が前記固定対象に対して互いに異なる方向へ傾いた状態となるように構成したことを特徴とする。
このような請求項2に記載の発明では、前記フラットケーブルにクランプを取り付け、このクランプによってフラットケーブルを固定対象に固定するには、先ず、前記ブリッジ部に前記突起を貫通させる。そして、前記係止突起を前記固定対象に係止して前記ベース部材を湾曲状態として前記突起を固定対象に対して互いに異なる方向へ傾いた状態とする。これにより、フラットケーブルが固定対象に固定される。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の前記一対の突起を樹脂で形成し、前記折れ曲がり部の内側の基端部分にくびれ部を形成したことを特徴とする。
このような請求項3に記載の発明では、クランプをフラットケーブルに取り付けたときには、鉤状に形成した前記突起がフラットケーブルのブリッジ部を貫通している。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の前記一対の突起を樹脂で形成し、前記折れ曲がり部の内側の基端部分にくびれ部を形成したことを特徴とする。
このような請求項4に記載の発明では、フラットケーブルのブリッジ部に前記突起を貫通させるときに、前記折れ曲がり部がさらに内側に向かって折れ曲がる。そして、折れ曲がり部は、ブリッジ部を貫通後、樹脂剛性により再び元の形状に戻る。
請求項1に記載の発明によれば、前記フラットケーブルのブリッジ部に貫通している前記対をなす突起は、ブリッジ部に対し互いに異なる方向へ傾いた状態で貫通しているので、前記突起から前記フラットケーブルが抜けることはなく、フラットケーブルにクランプを確実に安定した状態で取り付けることができる。そして、前記対をなす突起は、フラットケーブルのブリッジ部に貫通させる際には、ベース部材を湾曲状態として互いに平行な状態とするので、容易に貫通させることができる。
また、前記ブリッジ部に前記突起を貫通させて前記フラットケーブルにクランプを取り付け、前記係止突起を固定対象に係止することにより該固定対象にクランプを固定するので、フラットケーブルを固定する際の作業性を向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、前記固定対象にクランプを固定したときには、前記ベース部材は湾曲状態にあり、このような湾曲状態にあるベース部材に設けられた前記対をなす突起により、フラットケーブルにクランプを確実に安定した状態で取り付けることができる。そして、前記対をなす突起は、前記板面に対して垂直に設けられているので、互いに平行な状態でフラットケーブルのブリッジ部に貫通させることができ、容易に貫通させることが可能である。
また、前記ブリッジ部に前記突起を貫通させて前記フラットケーブルにクランプを取り付け、前記係止突起を固定対象に係止することにより該固定対象にクランプを固定するので、フラットケーブルを固定する際の作業性を向上させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、ブリッジ部を貫通する突起を鉤状に形成したので、ブリッジ部が突起から抜け出ることをより効果的に防止することができる。
請求項4に記載の発明によれば、フラットケーブルのブリッジ部に前記突起を貫通させる際、前記折れ曲がり部の基端部分にくびれ部が形成されているので折れ曲がり部が内側に折れ曲がりやすく、貫通させやすい。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態の一例について説明する。
図1,図2は本発明に係るクランプの第一実施形態を示す図であり、図1(A)及び図2(A)は斜視図、図1(B)及び図2(B)は正面図、図3及び図4は図1に示すクランプをフラットケーブルに取り付けるときの様子を示す図、図5及び図6は、図3及び図4に示す状態からクランプの突起をブリッジ部に貫通させた状態を示す図、図7はフラットケーブルに取り付けたクランプを固定対象に固定した状態を示す図である。
図において、本例のクランプ1は、平面視略四角形状に形成された平板状のベース部材2と、該ベース部材2の一側の板面2aに設けられ後述するフラットケーブルのブリッジ部を貫通する突起3,4と、ベース部材2の他側の板面2b側に設けられ後述する固定対象に係止する係止突起5とを備えて構成されている。前記ベース部材2、前記突起3,4、および、前記係止突起5は、合成樹脂で一体に形成されている。
前記ベース部材2は、可撓性を有するように形成されている。このベース部材2は、本体部6と、正面視略W形状の弾性片7,7とで構成されている。弾性片7,7は、本体部6の一部を構成し前記突起3,4が設けられている板部8の両脇(上下)に、略長方形状に打ち抜かれて形成された打ち抜き部9,9に前記本体部6と一体に設けられている。弾性片7,7は、その弾性により、図1に示す位置(下位位置)と図2に示す位置(上位位置)へ変形可能となっている。そして、本体部6は、弾性片7,7が図2に示すように上位位置に上がると平坦な状態となってこの状態が維持され、逆に弾性片7,7が下位位置に下がると図1に示すように凸形状に湾曲した状態となってこの状態が維持されるようになっている。
前記突起3,4は、前記ベース部材2の本体部6を図1に示すように湾曲状態にしたときに互いに平行となり、ベース部材2の本体部6を図2に示すように平坦な状態にしたときに、互いに異なる方向、すなわち互いの方へ向かって傾いた状態となるよう(本例では、正面視ハの字形状となるよう)対をなして設けられている。このような突起3,4は、先端部を他方の突起4或いは突起3側に折り曲げて折れ曲がり部10が形成されており、鉤状に形成されている。そして、かかる突起3,4には、折れ曲がり部10の内側の基端部分に、くびれ部11が形成されている。
前記係止突起5は、ベース部材2の前記板部8の他側の面(すなわち、突起3,4が設けられている部分の裏側)に、該板部8と一体に形成された略円錐台形状の台座部12を介して設けられている。かかる係止突起5は、先端部に係止爪13を有し、また、先端中心部に係止爪13が撓めるようにするためのスリット14を有している。そして、前記係止爪13には、後述する固定対象の貫通孔の周縁に係止するための係止部13aが形成されている。
次に、このように構成されたクランプ1によるフラットケーブルの固定について、図3乃至図7に基づいて説明する。
図において、符号15は固定対象16(図7参照)に固定するフラットケーブルを示している。このフラットケーブル15は、導体(図示省略)の上に絶縁被覆を施してなる芯線部17が同一平面上に複数配置され、隣り合う芯線部17が絶縁材で形成されたブリッジ部18を介して一体に連結されて構成されている。
このようなフラットケーブル15を固定対象16に固定するには、フラットケーブル15にクランプ1を取り付け、このクランプ1を固定対象16に固定する。具体的に説明すると、先ず、図3及び図4に示すように、クランプ1の弾性片7,7を下位位置に下げ、ベース部材2の本体部6を湾曲状態として突起3,4を互いに平行な状態とする。そしてこのような状態のクランプ1の突起3,4を、図5及び図6に示すように、フラットケーブル15のブリッジ部18に垂直に突き刺して貫通させる。突起3,4をブリッジ部18に貫通させる際、突起3,4の折れ曲がり部10はさらに内側に折れ曲がり、貫通後は折れ曲がり部10は樹脂剛性により元に戻る。
そして、このようにしてブリッジ部18に突起3,4を貫通させた後、フラットケーブル15をベース部材2の板部8へ押圧して本体部6を平坦な状態とする。このとき、弾性片7,7は上位位置に上がった状態となり、本体部6の平坦な状態が維持される。そして、このように本体部6が平坦な状態になると、突起3,4は互いに異なる方向、すなわち、お互いの方に向かって傾いた状態となり、なおかつこのようにして傾いた状態の突起3,4によりフラットケーブル15の芯線部17が挟み込まれる。以上によりフラットケーブル15へのクランプ1の取り付けが完了する。
次に、このようにしてフラットケーブル15に取り付けたクランプ1を図7に示すように固定対象16に固定する。ここで、固定対象16は、例えば、車両のインストルメントパネルやドア内装パネルなどである。クランプ1は、これら固定対象16に形成された貫通孔19に係止突起5を係止することにより固定対象16に固定する。より具体的に説明すると、係止突起5を貫通孔19に挿入し係止爪13の係止部13aを貫通孔19の周縁に係止し、この係止部13aと台座部12との間で固定対象16を挟持させることにより、クランプ1が固定対象に固定される。以上により、フラットケーブル15は固定対象16に固定される。
このような本例のクランプ1によれば、フラットケーブル15のブリッジ部18に貫通している突起3,4は、ブリッジ部18に対し、互いに異なる方向へ傾いた状態で貫通しているので、突起3,4からフラットケーブル15が抜けることはなく、フラットケーブル15にクランプ1を確実に安定して取り付けることができる。しかも、フラットケーブル15は、突起3,4により、芯線部17が挟み込まれており、また、突起3,4には、折れ曲がり部10が形成されているので、突起3,4から抜けてしまうことをより一層効果的に防止できる。
そして、突起3,4は、フラットケーブル15のブリッジ部18に貫通させる際には、ベース部材2の本体部6を湾曲状態として互いに平行な状態となっているので、容易に貫通させることができる。
本例のクランプ1によれば、ブリッジ部18に突起3,4を貫通させてフラットケーブル15にクランプ1を取り付け、係止突起5を固定対象16に係止することにより固定対象16にクランプ1を固定するので、フラットケーブル15を固定する際の作業性を向上させることができる。
さらに、突起3,4をブリッジ部18に貫通させる際、折れ曲がり部10の基端部分にくびれ部11が設けられているので折れ曲がり部10が内側に折れ曲がりやすく、貫通させやすい。
なお、上記第一実施形態において、突起3,4は、ベース部材2(本体部6)が平坦な状態にあるときに、互いに異なる方向へ傾いていればよく、例えば、図示しないが、上記第一実施形態において図示した傾きの方向とは反対の方向、すなわち、互いの方とは反対の方向(正面視逆ハの字形状)に傾いていてもよい。このような場合にあっては、ベース部材2の本体部6は、図示したものとは逆の方向、すなわち凹形状に湾曲した状態となるように形成し、このように湾曲したときに突起3,4が平行な状態となるようにする。すなわち、本発明(請求項1)にあっては、ベース部材を湾曲状態にしたときにフラットケーブルのブリッジ部に貫通させる対をなす突起が互いに平行となり、かつ、ベース部材を平坦な状態としたときに前記突起が互いに異なる方向へ傾いた状態となるようになっていればよい。
次に、本発明に係るクランプの第二実施形態について説明する。
図8は本発明に係るクランプの第二実施形態を示す斜視図、図9は図8の正面図、図10は図8に示すクランプをフラットケーブルに取り付ける時の様子を示す図、図11はフラットケーブルに取り付けたクランプを固定対象に固定した状態を示す図である。
図において、本例のクランプ20は、平面視略四角形状に形成された平板状のベース部材21と、ベース部材21の一側の板面21aに設けられフラットケーブル15のブリッジ部18を貫通する突起22,23とベース部材21の他側の板面21bに設けられ固定対象16に係止する係止突起24とを備えて構成されている。前記ベース部材21、突起22,23、および、前記係止突起24は、合成樹脂で一体に形成されている。
前記ベース部材21は、可撓性を有するように形成されている。また、ベース部材21は、凸形状に湾曲した状態に形成されている。このようなベース部材21の他側の板面21bの幅方向の両端部には、リブ25,25が一体に設けられている。リブ25,25は、係止突起24を固定対象16に係止したときに、ベース部材21が平坦な状態となるような突出長さを有するよう形成されている。
前記突起22,23は、本例においては、先端部が鋭角状で、かかる先端部まで直線状に伸びて折れ曲がり部のないように形成されている。これら突起22,23は、上記第一実施形態と同様、ベース部材21が図8のように湾曲状態にあるときに互いに平行となり、ベース部材21が図11のように平坦な状態にあるときに互いに異なる方向、すなわち互いの方へ向かって傾いた状態となるよう(正面視略ハの字形状となるよう)対をなして設けられている。
前記係止突起24は、ベース部材21の他側の板面21bに直接設けられている。かかる係止突起24は、上記第一実施形態と同様、先端部に係止爪26を有し、また、先端中心部に係止爪26が撓めるようにするためのスリット27を有しており、前記係止爪26には、固定対象16の貫通孔19の周縁に係止するための係止部26aが形成されている。
次に、このように構成されたクランプ20によるフラットケーブル15の固定について説明すると、フラットケーブル15にクランプ20を取り付け、このクランプ20を固定対象16に固定するには、先ず、図10に示すように、クランプ20の突起22,23を、ブリッジ部18に突き刺して貫通させる。このとき、湾曲状態にあるベース部材21に設けられた突起22,23は、互いに平行な状態となっており、ブリッジ部18に対して垂直な状態で貫通するようになっている。
次に、このようにしてブリッジ部18に突起22,23を貫通したクランプ20を図11に示すように固定対象16に固定する。具体的には、クランプ20の係止突起24を貫通孔19に挿入し、係止爪26の係止部26aを貫通孔19の周縁に係止する。このようにして固定対象16にクランプ20を固定したとき、固定対象16の固定面16aにリブ25,25が当接し、これによってベース部材21が平坦な状態となる。このとき、突起22,23は、互いに異なる方向、すなわち、お互いの方向へ向かって傾いた状態となる。以上によりフラットケーブル15は固定対象16に固定される。
以上説明した本例のクランプ20によっても、上記第一実施形態と同様、ブリッジ部18を貫通している突起22,23は、ブリッジ部18に対し、互いに異なる方向へ傾いた状態で貫通しているので、フラットケーブル15にクランプ20を確実に安定した状態で取り付けることができ、また、ブリッジ部18へ突起22,23を貫通させる際には、これら突起22,23は互いに平行な状態となっているので、容易に貫通させることができる。さらに、フラットケーブル15の固定作業の作業性を向上させることができる。
なお、上記第二実施形態において、突起22,23はベース部材21の幅方向に直線状に並んで2つ設けられているが、本発明はこのようなものに限られるものではなく、例えば、図12に示すように、前記幅方向に対して直交する方向に沿って千鳥状に3つの突起22,23a,23bを設けてもよい。このときには、突起22,23a、および、突起22,23bで対をなし、これら対をなす突起22,23a、および、突起22,23bは、ベース部材21が湾曲状態にあるときに互いに平行となり、ベース部材21が平坦な状態にあるときに互いに異なる方向、すなわち互いの方へ向かって傾いた状態となるよう(正面視略ハの字形状となるよう)にして設けられている。すなわち、本発明(請求項1)において、ブリッジ部18を貫通する突起は、ベース部材21が湾曲状態にあるときに互いに平行となり、ベース部材21が平坦な状態にあるときにフラットケーブル15が抜けないよう、互いに異なる方向、すなわち互いの方へ向かって傾いた状態となるよう(正面視略ハの字形状となるよう)に対をなして設けられていれば、その数および配置は図示のものに限定されるものではない(例えば、図12において、突起23bがないような状態であってもよい)。したがって、第一実施形態においても、突起3,4は図示した数および配置に限定されるものではない。
次に、本発明に係るクランプの第三実施形態について説明する。
図13は本発明に係るクランプの第三実施形態を示す正面図、図14は図13に示すクランプをフラットケーブルに取り付ける時の様子を示す図、図15はフラットケーブルに取り付けたクランプを固定対象に固定した状態を示す図である。これらの図において上記第二実施形態と同様の構成部材については、同一の符号が付されている。
図において、本例のクランプ30は、上記第二実施形態と同様、ベース部材21と、突起22,23と、係止突起24とを備えて構成されている。
本例では、前記ベース部材21は、可撓性を有して形成されているが、図13に示すように平坦な状態に形成されている。また、前記突起22,23は、ベース部材21の一側の板面21aに対して垂直に対をなすようにして設けられている。そして、突起22,23は、ベース部材21が図15に示すように凹形状に湾曲状態となったときに、固定対象16に対して互いに異なる方向、すなわち互いの方へ向かって傾いた状態となるよう(正面視略ハの字形状となるよう)になっている。
本例では、前記係止突起24を固定対象16に係止してクランプ30を固定するには、図15に示すように、係止突起24を貫通孔19に挿入し、係止爪26の係止部26aを貫通孔19の周縁に係止し、係止部26とベース部材21の他側の一面21bとの間で固定対象16を挟持させるようになっている。
そして、本例においても、ベース部材21の幅方向の両端部には、上記第二実施形態と同様、リブ25,25が一体に設けられている。本例では、係止突起24を固定対象16に係止したときに、リブ25,25によってベース部材21が湾曲状態となるようになっている。すなわち、リブ25,25は、少なくとも、ベース部材21の他側の板面21bと係止部26aの間の距離よりも長くなるように形成されている。
次に、このように構成されたクランプ30によるフラットケーブル15の固定について説明すると、フラットケーブル15にクランプ30を取り付け、このクランプ30を固定対象16に固定するには、先ず、図14に示すように、突起22,23をブリッジ部18に貫通させる。次に、このようにしてブリッジ部18に突起22,23を貫通したクランプ20を図15に示すように固定対象16に固定する。具体的には、クランプ30の係止突起24を貫通孔19に挿入し、係止爪26の係止部26aを貫通孔19の周縁に係止し、係止部26aとベース部材21の他側の板面21bとの間で固定対象16を挟持させる。このようにして固定対象16にクランプ20を固定したとき、固定対象16の固定面16aにリブ25,25が当接し、これによってベース部材21が湾曲した状態となる。このとき、突起22,23は、固定対象16に対して互いに異なる方向、すなわち、お互いの方向へ向かって傾いた状態となる。以上によりフラットケーブル15は固定対象16に固定される。
以上のような本例のクランプ30によっても、上記第一、第二実施形態と同様、ブリッジ部18を貫通している突起22,23は、固定対象16に対し、互いに異なる方向へ傾いた状態で貫通しているので、フラットケーブル15にクランプ30を確実に安定した状態で取り付けることができ、また、ブリッジ部18へ突起22,23を貫通させる際には、これら突起22,23は互いに平行な状態となっているので、容易に貫通させることができる。さらに、フラットケーブル15の固定作業の作業性を向上させることができる。
以上説明した本例のクランプ30においても、フラットケーブルのブリッジ部18に貫通させる突起22,23はベース部材21の幅方向に直線状に並んで2つ設けられているが、本発明(請求項2)はこのようなものに限られるものではない。例えば、フラットケーブルのブリッジ部に貫通させる突起は、上記第二実施形態の変形例として図12に示したように、ベース部材の幅方向に対して直交する方向に沿って千鳥状に設けられていてもよい(本第三実施形態においては図示省略)。すなわち、本発明(請求項2)において、前記突起は、ベース部材に垂直に設けられて、該ベース部材が平坦な状態にあるときに互いに平行となり、ベース部材に設けられた係止突起を固定対象に係止してベース部材を湾曲状態としたときに、固定対象に対して互いに異なる方向へ傾いた状態となるようにして設けられていれば、その数および配置は図示のものに限定されるものではない。
なお、上記第三実施形態において、リブ25,25をクランプ30に設けず、固定対象16に設けてもよい。すなわち、図示しないが、リブ25,25は、クランプ30を固定対象16に固定したときに、リブ25,25によってベース部材21が湾曲状態となるよう、貫通孔19の近傍の固定面16aであって、固定対象16に固定したクランプ30のベース部材21の幅方向の端部が位置する部分に設けてもよい。
なお、上記第二実施形態および第三実施形態において、突起22,23は、第一実施形態と同様、先端部に折れ曲がり部を有し、該折れ曲がり部の内側の基端部分にくびれ部を有するように形成されていてもよく、また、ブリッジ部18に貫通させてフラットケーブル15にクランプ20又はクランプ30を取り付けたときに、芯線部17を挟み込むようにしてもよい。
本発明に係るクランプの第一実施形態を示す図であり、(A)は斜視図、(B)は正面図。 本発明に係るクランプの第一実施形態を示す図であり、(A)は斜視図、(B)は正面図。 図1に示すクランプをフラットケーブルに取り付けるときの様子を示す図。 図1に示すクランプをフラットケーブルに取り付けるときの様子を示す図。 図3及び図4に示す状態からクランプの突起をブリッジ部に貫通させた状態を示す図。 図3及び図4に示す状態からクランプの突起をブリッジ部に貫通させた状態を示す図。 フラットケーブルに取り付けたクランプを固定対象に固定した状態を示す図。 本発明に係るクランプの第二実施形態を示す斜視図。 図8の正面図。 図8に示すクランプをフラットケーブルに取り付ける時の様子を示す図。 フラットケーブルに取り付けたクランプを固定対象に固定した状態を示す図。 本発明に係るクランプの第二実施形態の変形例を示す斜視図。 本発明に係るクランプの第三実施形態を示す正面図。 図13に示すクランプをフラットケーブルに取り付ける時の様子を示す図。 フラットケーブルに取り付けたクランプを固定対象に固定した状態を示す図。
符号の説明
1,20,30 クランプ
2,21 ベース部材
2a,21a 一側の板面
2b,21b 他側の板面
3,4,22,23 突起
5,24 係止突起
15 フラットケーブル
16 固定対象
18 ブリッジ部

Claims (4)

  1. フラットケーブルを固定対象に固定するためのクランプであって,
    可撓性を有し、略四角形状に形成された平板状に形成される板部の一側の板面に前記フラットケーブルのブリッジ部を貫通する互いに対向して設けられる一対の突起を備え、該一対の突起が対向する方向の両脇に、略長方形状に打ち抜かれて形成された打ち抜き部を形成してなる本体部と,
    前記打ち抜き部に前記一対の突起の対向方向にW形状に形成される弾性片と,
    によって構成してなるベース部材と,
    記ベース部材の他側に設けられ前記固定対象に係止する係止突起と,
    を備えてなり,
    前記本体部は、前記弾性片が上位位置に上がると平坦な状態を保持し、前記弾性片が下位位置に下がると凸形状に湾曲した状態を保持するように構成し,
    前記一対の突起を、前記弾性片が下位位置に下がって前記本体部を凸形状に湾曲した状態にしたときに互いに平行となり、前記弾性片が上位位置に上がって前記本体部を平坦な状態としたときに互いに異なる方向へ傾いた状態となるように設けた
    ことを特徴とするクランプ。
  2. フラットケーブルを固定対象に固定するためのクランプであって,
    可撓性を有し凸形状に湾曲した状態に形成される平板状のベース部材と,
    前記ベース部材の湾曲した一側の板面に垂直平行に設けられ前記フラットケーブルのブリッジ部を貫通する互いに対向する一対の突起と,
    前記ベース部材の他側の板面に設けられ前記固定対象に係止する係止突起と,
    を備えてなり,
    前記係止突起を前記固定対象に係止したときに、前記凸形状に湾曲した状態のベース部材が平坦な状態となり、前記一対の突起が前記固定対象に対して互いに異なる方向へ傾いた状態となるように構成した
    ことを特徴とするクランプ。
  3. 前記一対の突起は,
    それぞれが先端部に相対する側に折り曲げられる折れ曲がり部を有する鉤状に形成したものである請求項1又は2に記載のクランプ。
  4. 前記一対の突起は,
    樹脂で形成し、前記折れ曲がり部の内側の基端部分にくびれ部を形成したものである請求項3に記載のクランプ。
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