JP2019187125A - 電線固定具 - Google Patents

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Abstract

【課題】電線の固定位置を水平方向及び高さ方向にオフセット可能な電線固定具を提供する。【解決手段】本発明に係る電線固定具1は、被固定部(例えば車体)の係止孔に係止可能な突起状のクリップ4が下部に一体に設けられた板状の基部2と、該基部2とは別体に形成され、電線であるワイヤハーネスWHを結束するバンド部3と、を有し、バンド部3が基部2に接続されることによって構成される。基部2は、幅方向の両端部に厚さ方向へ貫通する一対の第1バンド挿通孔21,21を有し、バンド部3は、ワイヤハーネスWHを結束する閉ループ状の結束部34と、該結束部34と一体に設けられ、第1バンド挿通孔21,21に挿通されてバンド部3を基部2に接続する接続部35と、を有し、第1バンド挿通孔21,21に対する接続部35の挿通量が調整可能に設けられている。【選択図】図8

Description

本発明は、例えば自動車等に配索されるワイヤハーネス等の電線を車体等の被固定部に固定する電線固定具に関する。
ワイヤハーネスの固定に用いる従来の電線固定具としては、以下の特許文献に記載されたものが知られている。
この電線固定具100は、図12に示すように、板状の基部101と、該基部101と一体に設けられ、該基部101の上面から延びるバンド部102と、を有する。基部101の長手方向の一端部の下部には、バンド部102を挿通(ロック)することによってワイヤハーネスWHを結束する第1バンド固定部103が設けられている。他方、基部101の他端部の上部には、第1バンド固定部103と同様に構成された第2バンド固定部104が設けられている。そして、第1バンド固定部103の下部には、電線固定具100を車体の係止孔に係止可能な係止部105が突設されていて、該係止部105を介して車体に取り付けられた電線固定具100のバンド部102によってワイヤハーネスWHが結束されることで、該ワイヤハーネスWHが電線固定具100を介して車体に固定される。すなわち、この電線固定具100では、第1、第2バンド固定部103,104を基部101の両端部に配置することによって、ワイヤハーネスWHの固定位置を基部101の各端部にオフセット(同図(a)(b)参照)することが可能となっている。
特開平08−084424号公報
しかしながら、前記従来の電線固定具100では、基部101の両端部に配置された第1、第2バンド固定部103,104により、ワイヤハーネスWHの固定位置を、基部101の長手方向、すなわち基部101の幅方向にはオフセット可能になるものの、基部101の高さ方向にはオフセットできない問題があった。
本発明は、かかる技術的課題に着目して案出されたものであり、電線の固定位置を水平方向及び高さ方向にオフセット可能な電線固定具を提供することを目的としている。
本発明は、その一態様として、被固定部の係止孔に係止可能なクリップが一体に設けられた板状の基部と、該基部とは別体に形成され、電線を結束するバンド部とを有し、前記バンド部が前記基部に接続される電線固定具であって、前記基部は、前記バンド部を挿通可能なバンド挿通孔を有し、前記バンド挿通孔の内側面には、第1係止部が設けられていて、前記バンド部は、電線を結束する閉ループ状の結束部と、該結束部と一体に設けられ、前記バンド挿通孔に挿通されて前記バンド部を前記基部に接続する接続部とを有し、前記接続部には、前記第1係止部に係止可能な複数の第2係止部が設けられていて、前記接続部が前記バンド挿通孔に挿通され、前記第1係止部に前記第2係止部が係止することによって、前記バンド挿通孔における前記接続部の接続状態が維持されると共に、前記第1係止部が係止する前記第2係止部の位置によって、前記バンド挿通孔に対する前記接続部の挿通量が調整可能に構成されている。
このように、本発明では、バンド挿通孔に対する接続部の挿通量を調整することによって、バンド部の取付位置、すなわち電線の固定位置を、高さ方向にオフセットすることができる。
さらに、第2係止部が係止する第1係止部の位置によってバンド挿通孔に対する接続部の挿通量を調整することで、接続部の挿通量を容易に定量化でき、該接続部の挿通量のばらつきを、効果的かつ効率的に抑制することができる。
また、前記電線固定具の別の態様として、前記基部は、平面視ほぼ長方形状を呈し、前記バンド挿通孔は、短辺に沿って設けられた第1バンド挿通孔と、長辺に沿って設けられた第2バンド挿通孔と、を有することが望ましい。
このように、バンド挿通孔として、基部の短辺に沿う第1バンド挿通孔と、基部の長辺に沿う第2バンド挿通孔を設けることにより、電線の固定に際して、固定位置のオフセットのほか、固定方向の切り換えも可能となる。すなわち、電線の固定方向を、基部の短辺に沿う方向と、基部の長辺に沿う方向とに切り換えることが可能となる。これにより、電線のレイアウト性がさらに向上し、電線固定具の汎用性を高めることができる。
また、前記電線固定具のさらに別の態様として、前記第1係止部は、前記バンド挿通孔の対向する内側面に、対をなして設けられていることが望ましい。
このように、第1係止部がバンド挿通孔の対向する内側面に対をなして設けられていることで、接続部の表裏面の一方に第2係止部が設けられる場合でも、一のバンド挿通孔において、結束部の水平方向の取付位置を変更することができる。
また、前記電線固定具のさらに別の態様として、前記第1係止部は、前記バンド挿通孔の内側面に、前記接続部の挿通方向に沿って複数設けられていることが望ましい。
このように、第1係止部が接続部の挿通方向に沿って複数設けられていることで、バンド挿通孔における接続部の挿通方向の複数箇所で第1係止部と第2係止部とを係止させることが可能になる。これにより、バンド挿通孔における接続部の支持性や保持力を向上させることができる。
本発明によれば、バンド挿通孔において接続部の挿通量を調整可能に設けたことで、電線の固定位置を高さ方向にオフセットすることができる。
本発明に係る電線固定具を分解して表示した電線固定具の分解側面図である。 図1に示す電線固定具を組み付けた状態を示す電線固定具の側面図である。 (a)はバンド部を第1バンド挿通孔に接続した態様を表し、(b)はバンド部を第2バンド挿通孔に接続した態様を表した図2に示す基部の底面側から見た矢視図である。 図2のA−A線断面図である。 図1に示すバンド部の取付位置を基部の他端側にオフセットした状態を示す電線固定具の側面図である。 図1に示すバンド部の取付位置を基部の一端側においてオフセットした状態を示す電線固定具の側面図である。 図1に示すバンド部を基部の幅方向両端部に取り付けた状態を示す電線固定具の側面図である。 図1に示すバンド部の取付位置を高さ方向にオフセットした状態を示す電線固定具の側面図である。 バンド挿通孔の第1の他例を表した図2のA−A線断面に相当するバンド挿通孔の断面図である。 バンド挿通孔の第2の他例を表した図2のA−A線断面に相当するバンド挿通孔の断面図である。 バンド挿通孔の第3の他例を表した図2のA−A線断面に相当するバンド挿通孔の断面図である。 従来の電線固定具を表した斜視図であって、(a)は基部の一端側にオフセットした状態、(b)は基部の他端側にオフセットした状態を表した図である。
以下に、本発明に係る電線固定具の実施形態を、図面に基づいて詳述する。なお、本実施形態では、本発明に係る電線固定具を、従来と同様に、自動車に用いるワイヤハーネスの結束固定に適用したものを例示して説明する。
電線固定具1は、図1に示すように、ほぼ板状の基部2と、この基部2とは別体に形成され、電線としてのワイヤハーネスWHを結束するバンド部3と、を有する。すなわち、この電線固定具1は、図2に示すように、基部2の上部にバンド部3が一体に取り付けられることによって構成される。
基部2は、図1〜図3に示すように、平面視ほぼ長方形状を呈し、高さ方向に所定の厚さを有するほぼ矩形板状に形成されている。そして、基部2の下部には、被固定部である図示外の車体パネルの係止孔に係止可能な突起状のクリップ4が、基部2と一体に設けられている。
クリップ4は、基部2の下面に接続され、図示外の車体パネルの係止孔に挿通される円柱状のコラム部41と、このコラム部41の下端部に段差拡径状に設けられ、図示外の車体パネルの係止孔の孔縁に係止可能なアンカー部42と、で構成される。また、基部2の下面には、クリップ4のアンカー部42に対向するように、左右一対の鍔部43が、基部2と一体に設けられている。かかる構成に基づき、クリップ4は、周知のように、アンカー部42と鍔部43とで図示外の車体パネルを挟み込むことにより、当該車体パネルに固定される。
また、基部2の幅方向の両端側には、基部2の短辺S1,S2に沿って設けられた左右一対の第1バンド挿通孔21,21と、基部2の長辺L1,L2に沿って設けられた左右一対の第2バンド挿通孔22,22とが、基部2の厚さ方向に沿って貫通形成されている。すなわち、これら第1バンド挿通孔21,21及び第2バンド挿通孔22,22には、バンド部3の後述する接続部35が挿通されることで、該接続部35を介してバンド部3が基部2に接続(固定)される。
具体的には、第1バンド挿通孔21,21は、後述する接続部35の横断面に相当する横断面ほぼ長方形状を呈し、バンド部3の接続部35が挿通されることにより、ワイヤハーネスWHを基部2の短辺S1,S2に沿って配設する。他方、第2バンド挿通孔22,22は、第1バンド挿通孔21,21と同様の横断面ほぼ長方形状を呈し、バンド部3の接続部35が挿通されることにより、ワイヤハーネスWHを基部2の長辺L1,L2に沿って配設する。
このように、電線固定具1は、基部2の幅方向の両端部に第1、第2バンド挿通孔21,22が設けられていることによって、例えば図2に示すように、バンド部3を第1バンド挿通孔21に挿通することで、ワイヤハーネスWHを基部2の一端側にオフセットさせて配置することが可能となっている。一方で、例えば図5に示すように、バンド部3を第1バンド挿通孔21に挿通することで、ワイヤハーネスWHを基部2の他端側にオフセットさせて配置することが可能となっている。
また、第1バンド挿通孔21に対しても、図2に示す態様のほかに、例えば図6に示すように、バンド部3(結束部34)の向きを反転させた状態で第1バンド挿通孔21に挿通することで、ワイヤハーネスWHを基部2の一端側へさらにオフセットさせて配置することが可能となっている。
なお、本実施形態では、第1、第2バンド挿通孔21,22の一方にバンド部3を挿通する態様を中心に例示しているが、適用する車両の仕様等によっては、例えば図7に示すように、第1バンド挿通孔21,21にそれぞれバンド部3を挿通して、基部2の両端側にバンド部3を配置することも可能である。これにより、ワイヤハーネスWHの二重経路にも対応することができる。
また、第1、第2バンド挿通孔21,22の内側面のうち、長辺の対向する内側面には、図4に示すように、バンド部3の後述する接続部35の第2係止部33に係止可能な第1係止部23が、基部2と一体に相互に対向するかたちで突出形成されている。この第1係止部23は、いわゆる鋸歯状に形成されていて、第1、第2バンド挿通孔21,22の内側面に対して接続部35の挿通方向へ直線状に傾斜する第1傾斜面23aと、第1、第2バンド挿通孔21,22の内側面に対してほぼ垂直に形成された第1係止面23bと、を有する。すなわち、第1係止部23は、第2傾斜面23aにより接続部35の挿通方向の移動を許容する一方、第1係止面23bが後述する接続部35の第2係止面33bに係止(当接)することで、接続部35の反挿通方向(抜け方向)の移動を規制する。
なお、第1係止面23bは、後述する接続部35の第2係止面33bに係止可能に構成されていればよく、第1、第2バンド挿通孔21,22の内側面に対して垂直であってもよいし、第1、第2バンド挿通孔21,22の内側面に対して傾斜していてもよい。本実施形態では、第1、第2バンド挿通孔21,22の内側面とのなす角(劣角)が90度未満となるような傾斜状に形成されているため、後述する接続部35の第2係止面33bとの関係で、より強固な係止構造を実現することができる。
また、本実施形態では、第1、第2バンド挿通孔21,22の対向する内側面に一対の第1係止面23が対向配置されている態様を例示しているが、当該態様の他にも、例えば図9に示すように、第1、第2バンド挿通孔21,22の対向する内側面に、接続部35の挿通方向に沿って互い違いに設けることも可能である。その他、第1係止部23は、図9に示す態様の他にも、例えば図10、図11に示すように、接続部35の挿通方向に沿って複数設けることも可能である。
ここで、例えば図9、図11に示すように、接続部35の挿通方向に沿って第1係止部23をそれぞれ非対向(互い違い)に配置することで、第1、第2バンド挿通孔21,22の内側面の対向間隔をさらに狭めることが可能となる。これにより、第1、第2バンド挿通孔21,22において、接続部35が第1係止部23の間を蛇行するように挿通し、後述する第2係止部33が形成されない接続部35の裏面についても支持することができる(図9、図11に示す点P参照)。その結果、接続部35の支持点が増加し、第1、第2バンド挿通孔21,22における接続部35の支持安定性や保持力のさらなる向上が図れる。
バンド部3は、帯状を呈し、長手方向に一定の間隔をもって複数の第2係止部33が形成された帯状部31と、この帯状部31の端部に一体に設けられた枠状のロック部32と、を有する周知の結束バンドによって構成される。すなわち、バンド部3は、帯状部31をワイヤハーネスWHに巻き付けることによって該ワイヤハーネスWHを結束する環状の結束部34と、帯状部31のうち結束部34の形成に伴いロック部32に挿通された余剰部であり、基部2との接続に供する接続部35と、で構成される。
第2係止部33は、図4に示すように、帯状部31の表面にいわゆる鋸歯状に形成されていて、帯状部31の表面に対して挿通方向に傾斜する傾斜面33aと、帯状部31の表面に対して垂直に形成された係止面33bと、を有する。すなわち、帯状部31がロック部32に挿通され、第2係止部33がロック部32の内側面に設けられた係止部(図示外)に係止することで、結束部34の結束状態が維持される。
具体的な図示は省略するが、ロック部32の内側面には、長辺の対向面に、第2係止部33と係止可能な一対のロック爪が形成されている。このロック爪は、第1係止部23と同様の鋸歯状を呈し、帯状部31の挿通方向の移動を許容する一方、帯状部31の反挿通方向(抜け方向)の移動を規制する。
そして、ワイヤハーネスWHを結束したバンド部3は、ワイヤハーネスWHの結束に伴ってロック部32に挿通された残余部に相当する接続部35が基部2の第1、第2バンド挿通孔21,22に挿通されることにより、基部2に接続される。すなわち、電線固定具1は、図4に示すように、基部2の上方から第1、第2バンド挿通孔21,22に対し接続部35が任意の挿通量だけ挿通され、接続部35の第2係止部33の係止面33bが第1、第2バンド挿通孔21,22の第1係止部23の第2係止面23bに係止することで、バンド部3が基部2に接続(固定)される。
ここで、基部2に対するバンド部3の高さ方向の取付位置については、電線固定具1を適用する車体の仕様等に応じて任意に変更することができる。すなわち、電線固定具1では、第1、第2バンド挿通孔21,22に対する接続部35の挿通量を調整することにより、バンド部3、すなわちバンド部3に保持されるワイヤハーネスWHを高さ方向にオフセットさせて配置することが可能となっている。なお、第1、第2バンド挿通孔21,22に対する接続部35の挿通量は、接続部35に設けられた第2係止部33のピッチ毎に、第1、第2バンド挿通孔21,22の第1係止部23が係止する接続部35の第2係止部33の位置をもって調整することができる。
具体的には、一態様として、例えば図2に示すように、バンド部3のロック部32が基部2の上面に当接するまで接続部35を第1バンド挿通孔21に挿通することによって、バンド部3を基部2に取り付けることができる。また、他の態様として、例えば図8に示すように、バンド部3のロック部32が基部2の上面に当接する手前、すなわち基部2の上面から所定量だけ離間する位置まで接続部35を第1バンド挿通孔21に挿通することによって、バンド部3を基部2に取り付けることができる。
以下、本実施形態に係る電線固定具1の作用効果について具体的に説明する。
従来の電線固定具100では、図12に示すように、基部101の両端部に配置した第1、第2バンド固定部103,104により、ワイヤハーネスWHを、基部101の長手方向、すなわち基部101の幅方向にはオフセット可能であったが、基部101の高さ方向にはオフセットできない問題があった。
これに対し、本実施形態に係る電線固定具1では、例えば図2に示すように、第1、第2バンド挿通孔21,22が基部2の長手方向の両端部に設けられている。このため、バンド部3の取付位置、すなわちワイヤハーネスWHの固定位置を、水平方向にオフセットすることができる。加えて、本実施形態に係る電線固定具1では、例えば図8に示すように、第1、第2バンド挿通孔21,22に対する接続部35の挿通量が調整可能となっている。このため、第1、第2バンド挿通孔21,22に対する接続部35の挿通量を調整することで、バンド部3の取付位置、すなわちワイヤハーネスWHの固定位置を、高さ方向にもオフセットすることができる。
とりわけ、本実施形態では、第1、第2バンド挿通孔21,22に対する接続部35の挿通量が、第1係止部23が係止する第2係止部33の位置によって調整されるようになっている。このため、第1係止部23が係止する第2係止部33の位置によって各バンド挿通孔21,22に対する接続部35の挿通量を調整することで、接続部35の挿通量を容易に定量化でき、この接続部35の挿通量のばらつきを、効果的かつ効率的に抑制することができる。
また、本実施形態では、基部2が平面視ほぼ長方形状を呈し、基部2の短辺S1,S2に沿って第1バンド挿通孔21,21が設けられていて、基部2の長辺L1,L2に沿って第2バンド挿通孔22,22が設けられている。このため、ワイヤハーネスWHの固定に際して、固定位置のオフセットのみならず、固定方向の切り換えも可能となる。すなわち、ワイヤハーネスWHの固定方向を、基部2の短辺S1,S2に沿う方向(図3(a)参照)と、基部2の長辺L1,L2に沿う方向に切り換えることが可能となる(図3(b)参照)。これにより、ワイヤハーネスWHのレイアウト性がさらに向上し、電線固定具1の汎用性を高めることができる。
また、本実施形態では、第1係止部23が、第1、第2バンド挿通孔21,22の対向する内側面に、対をなして設けられている。このため、本実施形態のように接続部35の表裏面の一方に第2係止部33が設けられる場合でも、一のバンド挿通孔21,22において、結束部34の水平方向の取付位置を変更することができる。
また、本実施形態では、第1係止部23が、第1、第2バンド挿通孔21,22の内側面に、接続部35の挿通方向に沿って複数設けられている。これにより、第1、第2バンド挿通孔21,22において、接続部35の挿通方向の複数箇所で第1係止部23と第2係止部33とを係止させることが可能になり、かかる係止箇所の増加によって、第1、第2バンド挿通孔21,22における接続部35の支持安定性や保持力を向上させることができる。
本発明は、前記実施形態において例示した構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で適用対象の仕様等に応じて自由に変更することができる。
1…電線固定具
2・・基部
3・・・バンド部
4…クリップ
21…第1バンド挿通孔(バンド挿通孔)
22…第2バンド挿通孔(バンド挿通孔)
23…第1係止部
31・・・帯状部
32…ロック部
33…第2係止部
34・・結束部
35…接続部
WH・・・ワイヤハーネス(電線)

Claims (4)

  1. 被固定部の係止孔に係止可能なクリップが一体に設けられた板状の基部と、該基部とは別体に形成され、電線を結束するバンド部とを有し、前記バンド部が前記基部に接続される電線固定具であって、
    前記基部は、前記バンド部を挿通可能なバンド挿通孔を有し、
    前記バンド挿通孔の内側面には、第1係止部が設けられていて、
    前記バンド部は、電線を結束する閉ループ状の結束部と、該結束部と一体に設けられ、前記バンド挿通孔に挿通されて前記バンド部を前記基部に接続する接続部とを有し、
    前記接続部には、前記第1係止部に係止可能な複数の第2係止部が設けられていて、
    前記接続部が前記バンド挿通孔に挿通され、前記第1係止部に前記第2係止部が係止することによって、前記バンド挿通孔における前記接続部の接続状態が維持されると共に、
    前記第1係止部が係止する前記第2係止部の位置によって、前記バンド挿通孔に対する前記接続部の挿通量が調整可能に構成されていることを特徴とする電線固定具。
  2. 前記基部は、平面視ほぼ長方形状を呈し、
    前記バンド挿通孔は、短辺に沿って設けられた第1バンド挿通孔と、長辺に沿って設けられた第2バンド挿通孔と、を有することを特徴とする請求項1に記載の電線固定具。
  3. 前記第1係止部は、前記バンド挿通孔の対向する内側面に、対をなして設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電線固定具。
  4. 前記第1係止部は、前記バンド挿通孔の内側面に、前記接続部の挿通方向に沿って複数設けられていることを特徴とする請求項1〜3に記載の電線固定具。
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