JP2919495B2 - 油中水型乳化化粧料 - Google Patents

油中水型乳化化粧料

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は油中水型化粧料、特にその乳化安定性の改良
に関する。
[従来の技術] 一般にフェーシャル化粧料或いはメーキャップ化粧料
等には、のびが極めて軽く、且つ耐水性、耐汗性、耐皮
脂性等に優れ、筋ムラができずに仕上りがきれいであ
る、清涼感がある等の機能が要求される。
ところで、このような化粧料としては油性化粧料、乳
化化粧料等があるが、油性化粧料は清涼感に欠けるため
乳化化粧料が用いられることが多い。ここで、乳化化粧
料としては油中水型乳化化粧料、水中油型乳化化粧料等
があり、特に油中水型乳化化粧料は肌表面をオイル膜で
カバーし、水分蒸発を防ぐことから肌荒れ等に効果があ
り、また撥水性があることから化粧くずれを防ぐ効果が
あるため広く用いられている。
このような乳化化粧料には、なめらかな使用性を持
ち、撥水性に優れていることからシリコーンオイルが多
用される。特に撥水性シリコーン油を配合したものは塗
布時ののびが良く、のばすにつれて揮発性シリコーン油
が揮発し密着性が良好で、また皮脂や汗に強くくずれに
くいことから油中水型乳化化粧料の主要原料として広く
用いられている。
一方、乳化化粧料にも顔料等の粉末を含めることが多
く、さらに清涼感を増強するため低級アルコールを添加
する場合が多い。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、従来の油中水型乳化化粧料は、その安
定性、使用性に大きな問題があった。
すなわち、シリコーン油は乳化することが難しく、安
定な油中水型乳化系を得られにくいという欠点を有して
いる。
このため従来においても界面活性剤としてアルキル変
性シリコーンを用いる等の改善がなされている。
ところが、前述した低級アルコールは乳化系を不安定
にする作用が有り、この問題は粉末が添加された場合に
は特に顕著である。従って、シリコーン油、アルコール
類、及び粉末を配合した乳化化粧料においてはその乳化
安定性の改善が急務である。
一方、最近多層型化粧料も多く用いられている。ここ
で、多層型化粧料とは長期間静置したとき、水層、油
層、粉末層等のように二層以上の多層に分れるものをい
い、一般的には使用時に振とうして均一に分散、混合
し、油中水型乳化化粧料として用いられる。
しかしながら、前述した乳化化粧料と同様、使用時に
乳化が良好に行なわれないと、系の不均一化による筋ム
ラ等が生じやすく、さらに人間によるさほど強くない振
とうでも数日程度の安定な乳化系が得られなければなら
ない。
このため、シリコーン油、アルコール類及び粉末を配
合した場合には、常時乳化されている化粧料はむろん、
使用時に乳化させる多層型乳化化粧料においても、その
乳化安定性が悪く、使用性にも問題を生じてしまうこと
が多かった。
本発明は前記従来技術の課題に鑑みなされたものであ
り、その目的は使用性が良好で、しかも安定性の良い油
中水型乳化化粧料を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 前記目的を達成するために本発明者らが鋭意検討した
結果、オキシ酸ないしその塩類、多糖硫酸塩ないし単糖
硫酸塩を用いることにより、シリコーン油、粉末、低級
アルコールの有する使用性、清涼感を害することなく、
大幅に乳化安定性を向上し得ることを見出し、本発明を
完成するに至った。
すなわち、本出願の請求項1記載の油中水型乳化化粧
料は、シリコーン油が油相成分中30重量%以上である油
相10〜80重量%と、 親油性界面活性剤0.1〜20重量%と、 無機及び/又は有機粉末5〜50重量%と、 水10〜80重量%、低級アルコール5〜30重量%、水溶
性のオキシ酸及び水溶性のオキシ酸塩の一種又は二種以
上が水相成分中の0.01重量%〜5重量%、水溶性の多糖
硫酸塩および水溶性の単糖硫酸塩の一種又は二種以上が
水相成分中の0.01〜5重量%、よりなる水相と、 を含むことを特徴とする また、請求項2記載の油中水型乳化化粧料は、オキシ
酸ないしオキシ酸塩がヒドロキシ酢酸、乳酸、ヒドロキ
シプロピオン酸、ヒドロキシ酪酸、ヒドロキシイソ酪
酸、リンゴ酸、タートロン酸、クエン酸、イソクエン
酸、酒石酸及びそのナトリウム塩、カリウム塩、トリエ
タノールアミン塩のうち選ばれる一種又は二種以上であ
ることを特徴とする。
請求項3記載の油中水型乳化化粧料は、多糖硫酸塩な
いし単糖硫酸塩は、コンドロイチン硫酸、ケラト硫酸、
デルマタン硫酸、デキストラン硫酸、マルチトール硫
酸、ソルビトール硫酸のナトリウム塩、カリウム塩、ト
リエタノールアミン塩及びアミノ酸塩のうち選ばれる一
種又は二種以上であることを特徴とする。
請求項4記載の油中水型乳化化粧料は、25℃で500cps
以下であることを特徴とする。
以下、本発明の構成を詳述する。
シリコーン油 本発明に用いるシリコーン油は、ジメチルポリキシロ
サン、ジメチルシクロポリシロキサン、メチルフェニル
ポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサ
ン、高級脂肪酸変性オルガノポリシロキサン、高級アル
コール変性オルガノポリシロキサン、トリメチルシロキ
シシリケート等を例示することができ、特に下記[1]
または[2]の構造をもつ揮発性のジメチルポリシロキ
サンおよびジメチルシクロポリシロキサンが好ましい。
本発明においては、これらの中から一種または二種以
上のシリコーン油が任意に選ばれて用いられる。シリコ
ーン油の配合量は、油分中の30〜100重量%である。
他の成分 本発明に用いる他の油分としては、通常化粧料に用い
られる油分であればよく、例えばワセリン、ラノリン、
セレシン、マイクロクリスタリンワックス、カルナバロ
ウ、キャンデリラロウ、高級脂肪酸、高級アルコール等
の固型・半固型油分、ホホバ油、ヒマシ油、ラノリン、
イソプロピルミリステート、オクチルドデシルミリステ
ート、トリメチロールプロパントリイソステアレート、
リンゴ酸ジイソステアリル、イソステアリルアルコー
ル、オレイルアルコール、オレイン酸、イソステアリン
酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、スクワラン、流動パ
ラフィン、エステル油、トリグリセライド等の流動油分
等が挙げられる。
本発明においてはこれらの油分の内の任意の一種又は
二種以上が適宜選択されて用いられる。
上記油分の粘度は低粘度から高粘度又は固型のものに
まで至っているが、本発明にかかる油中水型乳化化粧料
を多層メーキャップ化粧料として用いる場合には、各種
油分によって構成される油相全体の粘度が常温で500cps
以下であることが好適である。この場合、高粘度油分又
は固型油分の配合も油相全体の粘度が常温で500cps以下
である範囲であれば影響を与えない。油相の粘度が常温
で500cpsより高いと塗布中にべたつきを感じ、メーキャ
ップ化粧料の特徴が得られない。
本発明におけるシリコーン油を含む油分全量の配合量
は、油中水型乳化化粧料全量中10〜80重量%である。
また、本発明において、常圧における沸点が260℃以
下の揮発性油分を含有させることが好適であり、このよ
うな油分としては、イソパラフィン例えばアイソパー
RA,同C、同E、同G、同H、同K、同L、同M(エク
ソン社)、シェルゾールR71(シェル社)、ソルトロー
R100,同130、同220(フィリップ社)等が例示され
る。
常圧における沸点が260℃以下の揮発性油分を用いる
ことにより、塗布中はのびが軽く肌に負担を与えず、塗
布後はさっぱりとした使用感を与えるとともに耐水、耐
油及び耐皮脂性を向上させることができる。
粉末 本発明でもちいる粉末としては無機顔料、有機顔料等
がある。
無機顔料としては、タルク、カオリン、マイカ、セリ
サイト、シリカ、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウ
ム、ケイ酸アルミニウム、ベントナイトやモンモリロナ
イト等の粘土鉱物粉末、アルミナ、硫酸バリウム、第2
リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、水和酸化鉄、ヒド
ロキシアパタイト、酸化チタン、粒子径0.1μm以下の
微粒子酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、ヒド
ロキシアパタイト、酸化鉄、チタン酸鉄、黄土、マンゴ
ウバイオレット、コバルトバイオレット、水酸化クロ
ム、酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト、コ
バルトチタネート、紺青、群青、酸化チタンコーテッド
マイカ、酸化チタンコーテッドタルク、およびこれらの
二種以上を複合化した複合顔料等が挙げられる。
本発明でもちいる有機顔料としては、ポリエステル、
メタクリル酸メチル樹脂、セルロース、12ナイロン、6
ナイロン、スチレンとアクリル酸の共重合体、ポリプロ
ピレン、塩化ビニル、ナイロンパウダー、ポリエチレン
パウダー、ベンゾグアナミンパウダー、テトラフルオロ
エチレンパウダー、窒化ボロン、魚鱗箔、タール系色素
をレーキ化したもの、天然色素をレーキ化したもの、お
よび無機顔料と有機顔料を複合化した複合顔料などが挙
げられる。
本発明で用いる無機顔料および有機顔料は、疎水化処
理で処理されたものが好適である。疎水化処理すること
により色分離することなく耐水、耐汗、耐皮脂性等の化
粧もちがより一層向上する。疎水化処理剤としてはデキ
ストリン脂肪酸エステル、金属石鹸、シリコーン系化合
物、ジベンジリデンソルビトール等の有機化合物が挙げ
られる。これらの疎水化処理剤を用いて疎水化処理する
方法は、従来公知の方法を用いればよい。例えば、特開
昭62−205165号公報、特公昭61−58499、特公昭56−432
64号公報、特開昭56−16404号公報、特開昭59−76009号
公報、特開昭60−163973号公報、特開昭63−113081号公
報、特開昭63−113082号公報等に記載された方法で得ら
れた粉末等が挙げられる。
本発明の化粧料には上記した粉末のうちから任意の一
種又は二種以上が選ばれる。配合量は総粉末量として化
粧量全量中の5〜60重量%が好適である。総粉末量が5
重量%未満であると薄づきすぎてメーキャップ効果等を
感じないので好ましくない。また60重量%を超えると粘
度が高くなりすぎてのびの軽さが得られなくなり好まし
くない。
親油性界面活性剤 本発明で用いられる親油性界面活性剤としては、ソル
ビタンセスキイソステアレート、ソルビタンジイソステ
アレート、ソルビタンセスキオレート、ソルビタンジオ
レート、グリセリルジオレート、グリセリルジイソステ
アレート、次記一般式[3]、[4]、[5]または
[6]の構造をもつポリオキシアルキレン変性オルガノ
ポリシロキサン等が挙げられる。就中、ポリオキシアル
キレン基が5〜40重量%で分子量が2000以上のポリオキ
シアルキレン変性オルガノポリシロキサンが好ましい。
従来、油中水型乳化組成物に多用されてきたソルビタン
モノ脂肪酸エステル、グリセリルモノ脂肪酸エステル、
POE付加硬化ヒマシ油、POEアルキルエーテル等は得られ
た油中水型乳化化粧料の安定性に問題があるため好まし
くない。
界面活性剤の配合量は化粧量全量中0.1〜20重量%が
好ましい。
水 本発明において用いる内相を形成する水は、油中水型
乳化化粧料全量中10〜80重量%である。
低級アルコール 本発明で用いられる低級アルコールは、分子内に一個
以上のヒドロキシル基をもち分子量が小さく水溶性であ
ればよく、例えばエチルアルコール、プロピルアルコー
ル、イソプロピルアルコール等があげられる。アルコー
ルの配合量は油中水型乳化化粧料全量5〜30%重量%で
あり、特に好ましくは10〜20重量%である。低級アルコ
ールを配合する事により清涼感、さっぱり感がさらに増
強される。
オキシ酸及びオキシ酸塩 本発明で用いるオキシ酸およびオキシ酸塩類として
は、ヒドロキシ酢酸、乳酸、ヒドロキシプロピオン酸、
ヒドロキシ酪酸、ヒドロキシイソ酪酸、リンゴ酸、ター
トロン酸、クエン酸、イソクエン酸、酒石酸およびその
ナトリウム、カリウム、トリエタノールアミン塩等を例
示することができる。
オキシ酸ないしオキシ酸塩の配合量は水相成分中の0.
01〜5重量%であり、特に好ましくは0.05〜1重量%で
ある。0.01重量%未満では乳化安定性の改善効果が不十
分である。また、5重量%を超えて配合しても効果の向
上は認められず、コスト的に不利である。
多糖硫酸塩及び単糖硫酸塩 本発明で用いる多糖硫酸塩および単糖硫酸塩類として
は、コンドロイチン硫酸、ケラト硫酸、デルマタン硫酸
等のムコ多糖類の硫酸、デキストラン硫酸、マルチトー
ル硫酸等の多等硫酸およびソルビトール硫酸等の単糖硫
酸のそれぞれナトリウム塩、カリウム塩、トリエタノー
ルアミン塩およびアルギニン等のアミノ酸塩等が挙げら
れる。中でもナトリウム塩またはカリウム塩が好まし
い。
多糖硫酸塩及び単糖硫酸塩の配合量は水相成分中の0.
01〜5重量%であり、特に好ましくは0.05〜1重量%で
ある。0.01重量%未満では乳化安定性の改善効果が不十
分である。また、5重量%を超えて配合しても効果の向
上は認められず、コスト的に不利である。
本発明にかかる油中水型乳化化粧料は、無機顔料およ
び/または有機顔料を除いた外相(油分相)と内相(水
性相)の比が外相:内相=5:1〜1:5であることが好まし
く、特に好ましく範囲は3:1〜2:7である。
また内相に配合される水と低級アルコールの混合比は
10:1〜1:2が好ましく、5:1〜2:3が特に好ましい。
尚、本発明では以上の様な必須成分の他、水溶性高分
子、油溶性樹脂、アミノ酸、その他通常化粧料に用いら
れる成分を含有させることができる。
油中水型乳化化粧料で用い得る水溶性高分子として
は、ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコール
とポリプロピレングリコールのブロックポリマー、ポリ
ビニルアルコール等の非イオン性の水溶性高分子、カル
ボキシビニルポリマーのアルカリ金属塩類等のイオン性
の水溶液高分子等が挙げられる。
油中水型乳化化粧料で使用可能な油溶性樹脂として
は、上記油分に溶解して油相全体の粘度が常温で500cps
以下になるものであれば良く、例えば芳香属系炭化水素
樹脂(日本石油社の日石ネオポリマーT、120、140な
ど)、テルペン系樹脂(日本ゼオン社のQuintoneA−10
0、B−170、C−100等)、ポリブテン(出光石油社の
ポリブデン200等)、ポリイソプレン(エクソン社のエ
スコレツ1071U、1103U等)、アルキッド樹脂(大日本イ
ンキ社のベッコゾールEL8011、ソリッドベッコゾールN
o.31、No.96)、PVP変性ポリマー(五協産業社のGanexV
−216,V−220等)、シリコーン樹脂(信越化学社のKP−
285,KP−278,KP−226,KP−114)等を挙げることができ
る。
上記樹脂の中で、シリコーン樹脂はSiO2、RSi3/2、R2
SiO(Rは水素、炭素数1〜6の炭化水素基又はフェニ
ル基を表わす)なる構造単体の一種又は二種以上からな
る共重合体或いは末端をR3SiO1/2(Rは上記と同じ)で
封鎖した共重合体であり、炭化水素油やシリコーン油等
に良く溶解するので特に好ましい。
油中水型乳化化粧料で用い得るアミノ酸としては、通
常知られるアミノ酸でよく、例えばグリシン、アラニ
ン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオ
ニン、フェニルアラニン等のモノアミノモノカルボン
酸、アスパラギン酸、グルタミン酸等のモノアミノジカ
ルボン酸およびそれらの塩類、ピロリドンカルボン酸お
よびその塩類等が挙げられる。これらの中で酸性アミノ
酸が好ましく、特に好ましくはグルタミン酸、アスパラ
ギン酸、およびそれらの塩類が挙げられる。
本発明の油中水型乳化化粧料には、上記したアミノ
酸、アミノ酸塩類の中から一種または二種以上が任意に
選択され配合され得る。
配合量は0.01〜5重量%であるが、0.01%未満では効
果が劣り5%を越えて配合した場合は結晶析出が起こる
場合があり好ましくない。
本発明の油中水型乳化化粧料には、本発明の効果を損
わない範囲で、通常化粧料に用いられる成分を配合する
ことができる。例えば、ヒアルロン酸ナトリウム、グリ
セリン等の保湿剤、カチオン界面活性剤、アニオン界面
活性剤、非イオン性界面活性剤等の界面活性剤、収斂
剤、酸化防止剤、防腐剤、香料、第2リン酸ナトリウム
等のPH調整剤、有機変性モンモリロナイト等の増粘剤、
紫外線吸収剤等が配合可能である。
[実施例] 次に、実施例をあげて本発明を更に詳細に説明する。
尚、本発明はこの実施例により制限されるものではな
い。
配合量は、重量%である。
実験に先立ち、各実施例で採用した評価方法について
説明する。
(安定性) 所定の方法で作成した油中水型乳化化粧料を0℃、37
℃の恒温槽内に放置して所定期間経過後の安定性を下記
の評価基準にしたがって評価した。
分離、凝集なし ○ 分離、凝集僅かに有り △ 分離、凝集有り × (評価方法) 専門パネル20名を用い、使用時ののび(のび)、肌へ
のなじみ(なじみ)、清涼感、フィット感、化粧もち
(もち)、自然な仕上り(仕上り)の各項目について実
使用試験による官能評価を行なった。
○:良いと答えた人数が 15名以上 △: 〃 7名〜14名 ×: 〃 6名以上 まず、本発明を常時乳化されている化粧料について適
用した場合について説明する。
実施例1 油中水型乳化ファンデーション (油相) デカメチルシクロペンタシロキサン 20.0 香料 適量 (親油性界面活性剤) ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン (一般式[3]、ポリオキシアルキレン基20%) 5.0 (粉末) デキストリン脂肪酸エステル処理顔料 20.0 (水相) イオン交換水 残部 95%エチルアルコール 15.0 1,3ブチレングリコール 3.0 メチルパラベン 0.1 クエン酸ナトリウム 0.05 コンドロイチン硫酸ナトリウム 0.05 (製法) 油相及び親油性界面活性剤を70℃に加熱撹拌後、粉末
を添加し、さらに予め70℃に加熱しておいた水相を添加
し乳化分散する。その後室温まで撹拌冷却して目的の乳
化ファンデーションを得た。
ここで用いたデキストリン脂肪酸エステル処理顔料
は、特開昭62−205165記載の方法に従い、マイカ、二酸
化チタン、酸化鉄の混合物を肌色に調色した後、デキス
トリン脂肪酸エステルのアイソーパーER(エクソン化
学)溶液に添加、撹拌後脱溶媒し、乾燥、粉砕して得
た。以後のデキストリン脂肪酸エステル処理顔料は、同
様の方法で得たものである。
比較例1 クエン酸ナトリウム及びコンドロイチン硫酸
ナトリウム含まない油中水型乳化ファンデーション (油相) デカメチルシクロペンタシロキサン 20.0 香料 適量 (親油性界面活性剤) ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン (一般式[3]、ポリオキシアルキレン基20%) 5.0 (粉末) デキストリン脂肪酸エステル処理顔料 20.0 (水相) イオン交換水 残部 95%エチルアルコール 15.0 1,3ブチレングリコール 3.0 メチルパラベン 0.1 製法 実施例1に準じる。
比較例2 水中油型乳化ファンデーション (油相) ステアリン酸 2.0 セタノール 2.0 流動パラフィン(120cs) 20.0 (親油性界面活性剤) POE(20)ソルビタンモノオレート 2.5 グリセリルモノオレート 2.5 (粉末) 顔料(未処理) 20.0 (水相) イオン交換水 残部 グリセリン 5.0 モンモリロナイト 0.5 トリエタノールアミン 1.0 製法 前記実施例1に準じる。
比較例3 炭化水素系油分を用いた油中水型乳化ファン
デーション (油相) 流動パラフィン(120cs) 20.0 固型パラフィン 5.0 (親油性界面活性剤) ジグリセリルジイソステアレート 5.0 (粉末) デキストリン脂肪酸エステル処理顔料(実施例1と同
一) 20.0 (水相) イオン交換 残部 グリセリン 5.0 L−グルタミン酸ナトリウム 1.25 製法 前記実施例1に準じる。
比較例4 アルコール少量の油中水型乳化ファンデーシ
ョン (油相) デカメチルシクロペンタシロキサン(6cs) 10.0 ジメチルポリシロキサン 10.0 (親油性界面活性剤) ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン (一般式[3]、ポリオキシアルキレン基20%) 5.0 (粉末) デキストリン脂肪酸エステル処理顔料(実施例1と同
一) 20.0 (水相) イオン交換水 残部 95%エチルアルコール 2.0. L−グルタミン酸ナトリウム 1.25 メチルパラベン 0.125 製法 実施例1に準じる。
次の表−1に前記実施例1と各比較例との対比結果を
示す。
比較例2乃至4に示した従来の水中油型や油中水型乳
化ファンデーションに比較して、本発明の乳化ファンデ
ーションは使用時ののび、肌へのなじみ、清涼感、フィ
ット感に優れ、厚ぼったくない自然な仕上りで、汗や皮
脂などにも崩れにくいもちの良いものであった。
また、実施例1と比較例1との対比より明らかなよう
に、本発明品はシリコーン油、低級アルコール、撥水粉
末を含有するにもかかわらず、極めて優れた乳化安定性
を示す。
実施例2 クリーム乳化化粧料 (油相) デカメチルシクロペンタシロキサン 30.0 香料 適量 (親油性界面活性剤) ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン (一般式[3]、ポリオキシアルキレン基20%) 5.0 (粉末) シリコーン油処理顔料 25.0 (水相) イオン交換水 残部 95%エチルアルコール 10.5 1,3ブチレングリコール 5.0 メチルパラベン 0.1 ヒドロキシ酢酸 0.1 ソルビトール硫酸カリウム 0.1 製法 製法は実施例1に準じる。
尚、ここで用いたシリコーン油処理顔料は、特開昭63
−113081号公報、特開昭63−113082号公報に記載の方法
に従い、マイカ、二酸化チタン、酸化鉄の混合物を肌色
に調色した後、テトラメチルテトラハイドロジェンシク
ロシロキサンを反応させ、さらにテトラデセンを付加反
応させて得た。
以下実施例の製造法は、実施例2に準じた。
実施例3 乳化ファンデーション (油相) オクタメチルシクロテトラシロキサン 10.0 デカメチルシクロペンタシロキサン 18.0 ジメチルポリシロキサン 5.0 酸化防止剤 0.1 防腐剤 0.3 香料 0.3 (親油性界面活性剤) ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン (一般式[3]、ポリオキシアルキレン基20%) 4.0 ソルビタンセスキイソステアレート 2.0 (粉末) 金属石鹸処理顔料 25.0 カオリン 5.0部 セリサイト 7.4 タルク 3.0 酸化亜鉛 3.0 酸化チタン 5.0 酸化鉄黄 1.0 酸化鉄赤 0.4 酸化鉄黒 0.2 (水相) イオン交換水 残部 99%エチルアルコール 10.0 ヒアルロン酸ナトリウム 0.1 リンゴ酸 0.2 コンドロイチン硫酸カリウム 0.1 製法 製法は実施例2に準じる。
なお、ここで用いた金属石けん処理顔料は、特公昭61
−58499号公報に方法に準じて製造した。すなわち、上
記顔料を混合し、全顔料に対して5重量%のカルシウム
ステアレートと混合後、99%エチルアルコールを添加
し、混合撹拌した後、EDTA・3Na塩水溶液を加え、その
後ペースト状の顔料混合物を乾燥、粉砕して得た。
実施例4 乳化ファンデーション (油相) デカメチルシクロペンタシロキサン 15.0 ジメチルポリシロキサン 0.5 ジオクタデシルジメチルアンモニウムクロライド0.2 パルミチン酸 0.5 酸化防止剤 0.05 防腐剤 0.3 香料 0.3 (親油性界面活性剤) ポリオキシアルキル変性オルガノポリシロキサン (一般式[3]、ポリオキシアルキレン基25%) 3.0 ポリオキシアルキル変性オルガノポリシロキサン (一般式[5]、ポリオキシアルキレン基17%) 3.0 (粉末) シリコーン油処理顔料 15.0 セリサイト 8.03部 酸化チタン 6.0 酸化鉄黄 0.6 酸化鉄赤 0.25 酸化鉄黒 0.12 (水相) イオン交換水 残部 95%エチルアルコール 20.0 ポリエチレングリコール(M=6000) 3.0 L−アスパラギン酸ナトリウム 2.0 L−グルタミン酸ナトリウム 2.0 酒石酸カリウム 0.1 ケラト硫酸ナトリウム 0.1 実施例5 頬紅 (油相) デカメチルシクロペンタシロキサン 20.0 グリセリルジオレート 2.0 ステアリン酸 1.0 シリコンワックス 0.5 ジメチルオクチルPABA 3.0 酸化防止剤 0.05 防腐剤 0.2 香料 0.2 (親油性界面活性剤) ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン (一般式「4」、ポリオキシアルキレン基20%) 4.0 (粉末) 混合顔料 10.0 酸化チタン 4.0部 酸化鉄赤 1.0 セリサイト 5.0 (水相) イオン交換水 残部 99%エチルアルコール 5.0 モノヘキサデシルモノフェニルジメチルアンモニウム
クロライド 0.5 L−グルタミン酸ナトリウム 2.0 プロピレングリコール 5.0 ピロリドンカルボン酸ナトリウム 2.0 イソクエン酸トリエタノールアミン 2.0 コンドロイチン硫酸ナトリウム 1.0 実施例6 化粧下地 (油相) セチルイソオクタネート 2.0 オクタメチルシクロテトラシロキサン 2.0 デカメチルシクロペンタシロキサン 5.0 ジメチルポリシロキサン(6cs) 5.0 流動パラフィン(120cs) 3.0 ジオクタデシルジメチルアンモニウムクロライド0.2 オクタデシルジメチルPABA 3.5 4−tert−ブチル−4′−メトキシ−ジベンゾイルメ
タン 0.5 オレイルアルコール 0.5 ステアリン酸 0.5 酸化防止剤 0.05 香料 0.3 (親油性界面活性剤) ソルビタンジイソステアレート 4.0 ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン (一般式[3]、ポリオキシアルキレン基20%) 4.0 (粉末) シリコーン油処理顔料 6.0 微粒子酸化チタン 3.0部 コバルトチタネート 0.5 タルク 1.5 ナイロンパウダー 1.0 (粒径5ミクロン) (水相) イオン交換水 残部 95%エチルアルコール 10.0 プロピレンアルコール 5.0 L−セリン 1.0 クエン酸ナトリウム 0.5 1,3−ブチレングリコール 5.0 防腐剤 0.3 有機変性モンモリロナイト 0.5 クエン酸ナトリウム 0.05 コンドロイチン硫酸カリウム 0.05 実施例7 サンスクリーン (油相) セタノール 0.5 ステアリン酸 0.5 シリコンワックス 1.0 流動パラフィン(70cs) 3.0 オリーブ油 2.0 ラノリン 1.0 ビタミンEアセアテート 0.1 酸化防止剤 0.05 防腐剤 0.3 香料 0.2 デカメチルオクタシロキサン 15.0 (親油性界面活性剤) ソルビタンジイソステアレート 8.0 (粉末) デキストリン脂肪酸エステル処理顔料 35.0 微粒子酸化チタン 15.0部 セリサイト 9.35 酸化亜鉛 5.0 酸化鉄黄 0.5 酸化鉄赤 0.15 ナイロンパウダー 5.0 (水相) イオン交換水 残部 95%エチルアルコール 10.0 モノヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロライド
1.5 ピロリドンカルボン酸ナトリウム 1.0 プロピレングリコール 5.0 リジン 1.0 L−グルタミン酸ナトリウム 3.5 ヒドロキシ酢酸 1.0 コンドロイチン硫酸ナトリウム 0.1 実施例2〜7の油中水型化粧料はいずれも実施例1同
様の使用性(のび、自然な仕上り、なじみ、清涼感、も
ち、フィット感)、乳化安定性に優れたものである。
次に本発明を多層型化粧料に応用したものについて説
明する。
実施例8 多層ファンデーション (油相) デカメチルシクロペンタシロキサン(沸点210℃) 30.0 ジメチルポリシロキサン(n=5〜10) 5.0 紫外線吸収剤 2.4 香料 0.3 (親油性界面活性剤) ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン (一般式[A]、ポリオキシアルキレン基20%) 2.0 (粉末) デキストリン脂肪酸エステル処理粉末 25.0 (水相) イオン交換水 残部 エチルアルコール 10.0 防腐剤 0.3 クエン酸ナトリウム 0.05 コンドロイチン硫酸ナトリウム 0.05 製法 実施例1に準じる。
比較例5 (油相) デカメチルシクロペンタシロキサン 65.0 ジメチルポリシロキサン(n=5〜20) 5.0 紫外線吸収剤 2.4 香料 0.3 (親油性界面活性剤) ソルビタンセスキオレート 2.3 (粉末) デキストリン脂肪酸エステル処理粉末 25.0 (水相) イオン交換水 残部 エチルアルコール 10.0 防腐剤 0.3 製法 実施例1に準じる。
実施例8、比較例5について化粧専門パネルを用いて
使用テストを行なった。結果を次の表−2に示す。
本発明にかかるファンデーションは、全ての使用性の
項目において良い評価を得た。のびが軽くて肌に負担を
与えず、塗布も筋ムラができなく短時間で仕上り、耐水
性、耐汗性に優れ、塗布中もさっぱりとしていて、清涼
感に富んだファンデーションであった。
特に筋ムラが生じない点より、人間による軽い振とう
で乳化程度が極めて良好となることが示唆された。
また、乳化安定性についても軽い振とうによる乳化で
3日程度は全く問題なく、1ヵ月経過後においても再度
軽い振とうを行なうことで良好な乳化状態を再現するこ
とができた。
次に各種多層型化粧料の実施例について説明する。
実施例9 多層型ファンデーション (油相) 1.デカメチルシクロペンタシロキサン 20.7 2.スクワラン 2.0 3.セチルオクタノエート 1.0 4.ジカプリン酸ネオペンチルグリコール 1.0 5.日石ネオポリマーT 2.0 6.香料 0.1 (親油性界面活性剤) 7.ソルビタンセスキイソステアレート 8.0 8.ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン (一般式[3]、ポリオキシアルキレン基20%) 8.0 (粉末) 9.金属石けん処理粉末 35.0 カオリン 10.0部 セリサイト 7.4 タルク 8.0 酸化亜鉛 3.0 酸化チタン 10.0 酸化鉄黄 1.0 酸化鉄赤 0.4 酸化鉄黒 0.2 (水相) 10.イオン交換水 残部 11.イソプロピルアルコール 2.0 12.L−グルタミン酸 1.0 13.コンドロイチン硫酸ナトリウム 1.0 14.クエン酸ナトリウム 1.0 15.防腐剤 0.2 16.1.3BG 3.0 製法 2〜8を加熱混合溶解させる。そして、1を混合して
(A)を得る。
10に12,13,14,16を溶解させて(B)を得る。
11に15を溶解し(C)を得る。
(B)と(C)を混合溶解し(D)を得る。
(A)と(D)を撹拌混合しそこに9を添加し撹拌混
合して多層ファンデーションを得た。
実施例10 多層ファンデーション (油相) オクタメチルシクロテトラシロキサン(沸点174℃) 26.6 メチルフェニルポリシロキサン(n=1〜3) 3.0 トリメチルシロキシリケート 10.0 ジメチルポリシロキサン(n=5〜20) 3.0 紫外線吸収剤 4.0 香料 0.1 (親油性界面活性剤) ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン (一般式[3]、ポリオキシアルキレン基20%) 8.0 (粉末) シリコーン処理粉末 10.0 (水相) イオン交換水 残部 エチルアルコール 5.0 防腐剤 4.0 クエン酸ナトリウム 0.1 コンドロイチン硫酸ナトリウム 0.1 製法 油相及び親油性界面活性剤を混合・溶解する。また、
エチルアルコールに防腐剤を溶解し、イオン交換水と混
合する。そして、両者を撹拌混合し、さらに粉末を加
え、多層ファンデーションを得た。
実施例12 多層ファンデーション (油相) 流動パラフィン 14.7 ジメチルポリシロキサン 12.0 メチルフェニルポリシロキサン(n=1〜3) 3.0 香料 0.1 (親油性界面活性剤) ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン (一般式[3]、ポリオキシアルキレン基20%) 8.0 (粉末) デキストリン脂肪酸処理粉末 45.0 マイカ 19.3 セリサイト 5.0 タルク 5.0 酸化チタン 10.0 微粒子酸化チタン 3.0 酸化鉄黄 2.0 酸化鉄赤 0.5 酸化鉄黒 0.1 コバルトチタネート 0.1 有機粉末(12ナイロン) 5.0 (水相) イオン交換水 残部 エチルアルコール 10.0 防腐剤 0.2 クエン酸ナトリウム 0.05 コンドロイチン硫酸ナトリウム 0.05 製法 油相及び親油性界面活性剤を撹拌混合する(A)。
防腐剤をエチルアルコールに溶解し、イオン交換水、
クエン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウムと
混合する(B)。
さらに(A)と(B)を混合し、そこに粉末を添加し
て撹拌混合し、多層ファンデーションを得た。
尚、色剤を適宜選択することによって、アイシャド
ー、ほほ紅等を得ることができる。
実施例13 多層ファンデーション (油相) ジメチルポリシロキサン 20.0 スクワラン 10.0 イソプロピルミリステート 10.0 香料 0.2 (親油性界面活性剤) ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン (一般式[3]、ポリオキシアルキレン基20%) 8.0 (粉末) 金属石鹸処理粉末 44.6 (水相) イオン交換水 残部 防腐剤 0.2 製法 油脂及び親油性界面活性剤を撹拌混合する(A)。水
相を混合し、溶解する(B)。(A)と(B)と(4)
を混合し、多層ファンデーションを得た。
実施例14 多層ファンデーション (油相) ジメチルポリシロキサン 47.4 リンゴ酸ジイソステアリル 2.0 スクワラン 20.0 紫外線吸収剤 0.2 香料 0.2 (親油性界面活性剤) ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン (一般式[3]、ポリオキシアルキレン基20%) 8.0 (粉末) シリコーン処理粉末 25.0 (水相) イオン交換水 残部 防腐剤 0.2 クエン酸ナトリウム 0.05 コンドロイチン硫酸ナトリウム 0.05 製法 実施例13に準じる。
実施例15 ファンデーション (油相) デカメチルシクロペンタシロキサンン(沸点210℃) 24.0 ジメチルポリシロキサン(n=5〜20 2.0 スクワラン 2.0 日石ネオポリマー120(日本石油社) 3.0 ポリブテン200(出光石油社) 3.0 香料 0.5 (親油性界面活性剤) ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン (一般式[3]、ポリオキシアルキレン基20%) 8.0 (粉末) 未処理混合粉末 20.0 (水相) イオン交換水 残部 防腐剤 0.5 クエン酸ナトリウム 0.1 コンドロイチン硫酸ナトリウム 0.1 製法 実施例13に準じる。
実施例16 ファンデーション (油相) デカメチルシクロペンタシロキサン(沸点210℃) 21.6 ジメチルポリシロキサン(n=5〜20) 5.0 トリメチルシロキシシリケート 5.0 スクワラン 5.0 香料 0.2 (親油性界面活性剤) ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン (一般式[5]、ポリオキシアルキレン基17%) 4.0 (粉末) デキストリン脂肪酸エステル処理粉末 35.0 (水相) イオン交換水 残部 エチルアルコール 10.0 ポリエチレングリコール(M=6000) 3.0 L−グルタミン酸ナトリウム 1.2 クエン酸ナトリウム 0.1 コンドロイチン硫酸ナトリウム 0.1 製法 実施例13に準じる。
実施例9乃至16の化粧料は、実施例8と同様使用時の
のびの軽さ、塗布のしやすさ、塗布中のさっぱりさ、耐
水性、耐汗性、清涼感に優れ、また振盪時の粉末の分散
性、均一混合性、乳化安定性にも優れた化粧料であっ
た。
[発明の効果] 以上説明したように本発明にかかる油中水型乳化化粧
料によれば、オキシ酸ないしその塩及び多糖硫酸塩ない
し単糖硫酸塩を含むこととしたので、シリコーン油、粉
末、低級アルコール等乳化安定性に悪影響を与える成分
を含むにもかかわらず優れた乳化安定性を得ることがで
き、清涼感、さっぱり感に優れた油中水型乳化化粧料を
得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長井 功 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株式会社資生堂研究所内 (72)発明者 横山 広幸 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株式会社資生堂研究所内 (72)発明者 難波 富幸 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株式会社資生堂研究所内 (56)参考文献 特開 昭63−14705(JP,A) 特開 昭62−187406(JP,A) 特開 昭62−110742(JP,A) 特開 昭61−11137(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 7/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリコーン油が油相成分中30重量%以上で
    ある油相10〜80重量%と、親油性界面活性剤0.1〜20重
    量%と、 無機及び/又は有機粉末5〜50重量%と、 水10〜80重量%、低級アルコール5〜30重量%、水溶性
    のオキシ酸及び水溶性のオキシ酸塩の一種又は二種以上
    が水相成分中の0.01重量%〜5重量%、水溶性の多糖硫
    酸塩および水溶性の単糖硫酸塩の一種又は二種以上が水
    相成分中の0.01〜5重量%、よりなる水相と、 を含むことを特徴とする油中水型化粧料。
  2. 【請求項2】請求項1記載の化粧料において、オキシ酸
    ないしオキシ酸塩はヒドロキシ酢酸、乳酸、ヒドロキシ
    プロピオン酸、ヒドロキシ酪酸、ヒドロキシイソ酪酸、
    リンゴ酸、タートロン酸、クエン酸、イソクエン酸、酒
    石酸及びそのナトリウム塩、カリウム塩、トリエタノー
    ルアミン塩のうち選ばれる一種又は二種以上であること
    を特徴とする油中水型乳化化粧料。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の化粧料において、多
    糖硫酸塩ないし単糖硫酸塩は、コンドロイチン硫酸、ケ
    ラト硫酸、デルマタン硫酸、デキストラン硫酸、マルチ
    トール硫酸、ソルビトール硫酸のナトリウム塩、カリウ
    ム塩、トリエタノールアミン塩及びアミノ酸塩のうち選
    ばれる一種又は二種以上であることを特徴とする油中水
    型乳化化粧料。
  4. 【請求項4】請求項1〜3記載の化粧料において、油相
    は25℃で500cps以下であることを特徴とする油中水型乳
    化化粧料。
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