JP2919418B2 - ドットインパクトプリンタ - Google Patents
ドットインパクトプリンタInfo
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- JP2919418B2 JP2919418B2 JP9037435A JP3743597A JP2919418B2 JP 2919418 B2 JP2919418 B2 JP 2919418B2 JP 9037435 A JP9037435 A JP 9037435A JP 3743597 A JP3743597 A JP 3743597A JP 2919418 B2 JP2919418 B2 JP 2919418B2
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- JP
- Japan
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- print head
- printing
- temperature
- calculating
- paper
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Common Mechanisms (AREA)
- Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
- Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
- Impact Printers (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドットインパクト
プリンタに関し、特に、印字ヘッドが印字する際に、装
置の状態変化および使用する用紙の種別に応じて消費す
る単位時間当たりの投入エネルギーの平均値を最小にす
るドットインパクトプリンタに関する。
プリンタに関し、特に、印字ヘッドが印字する際に、装
置の状態変化および使用する用紙の種別に応じて消費す
る単位時間当たりの投入エネルギーの平均値を最小にす
るドットインパクトプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のドットインパクトプリン
タ(以下プリンタ装置という)には、印字ヘッドの過熱
を防止する場合、印字ヘッドの温度を検出し、その温度
の度合に応じて、印字するパターンを分解して処理す
る、印字と印字の間隔の時間(インターバル)を調整
する、印字速度を可変する、等によって印字ヘッドが
ワイヤのインパクト力で印字する際に消費する単位時間
当りの平均エネルギーを調整するというものがある(例
えば、特開平01−299079号公報)。
タ(以下プリンタ装置という)には、印字ヘッドの過熱
を防止する場合、印字ヘッドの温度を検出し、その温度
の度合に応じて、印字するパターンを分解して処理す
る、印字と印字の間隔の時間(インターバル)を調整
する、印字速度を可変する、等によって印字ヘッドが
ワイヤのインパクト力で印字する際に消費する単位時間
当りの平均エネルギーを調整するというものがある(例
えば、特開平01−299079号公報)。
【0003】また、プリンタ装置の複写用紙への印字の
際には、印字モードを“ノーマル”および“コピー”と
いう2段階に分け、オペレータが印字モードを選択して
使用できるようになっているか、もしくは、プリンタ装
置が備えている自動ギャップ設定機構によって用紙厚を
自動検出し、印字モードを自動的に切り替える方法が用
いられている。この場合、各モードの境目は、通常比較
的多複写枚数ポイントに設定される。
際には、印字モードを“ノーマル”および“コピー”と
いう2段階に分け、オペレータが印字モードを選択して
使用できるようになっているか、もしくは、プリンタ装
置が備えている自動ギャップ設定機構によって用紙厚を
自動検出し、印字モードを自動的に切り替える方法が用
いられている。この場合、各モードの境目は、通常比較
的多複写枚数ポイントに設定される。
【0004】さらに、プリンタ装置の各モードにおける
制御方法は、印字ヘッドの駆動が選択されたモードにお
いて使用できる最大の複写用紙枚数に合わせた設定条件
になっており、所定の印字濃度が得られる投入エネルギ
ーを与えるための駆動パルス条件および駆動周波数から
なる印字条件となっているのが一般的である。
制御方法は、印字ヘッドの駆動が選択されたモードにお
いて使用できる最大の複写用紙枚数に合わせた設定条件
になっており、所定の印字濃度が得られる投入エネルギ
ーを与えるための駆動パルス条件および駆動周波数から
なる印字条件となっているのが一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のプリン
タ装置では、許容しうる最大投入エネルギーから制限を
受けるため、複写用紙対応の印字条件は、各印字モード
において使用できる最大複写用紙枚数に合わせた設定条
件になっており、印字速度の向上を印字ヘッドの能力に
見合うだけ十分に引き上げをはかることが困難である。
タ装置では、許容しうる最大投入エネルギーから制限を
受けるため、複写用紙対応の印字条件は、各印字モード
において使用できる最大複写用紙枚数に合わせた設定条
件になっており、印字速度の向上を印字ヘッドの能力に
見合うだけ十分に引き上げをはかることが困難である。
【0006】また、複写用紙における印字濃度を重視す
るあまり、駆動パルス幅の増加がインパクト増、さらに
は周波数増加分となって表れるため、印字音が印字速度
の向上に比例して増加するという問題がある。
るあまり、駆動パルス幅の増加がインパクト増、さらに
は周波数増加分となって表れるため、印字音が印字速度
の向上に比例して増加するという問題がある。
【0007】さらに、プリンタ装置の印字速度の向上を
はかると、印字ヘッドの過熱防止制御が働いていている
ため、ヘッドの単位時間当りの平均投入エネルギーの増
加が印字ヘッドの発熱を早めてしまい、逆に長時間印字
におけるトータル印字性能が低下してしまうことであ
る。もちろん、印字ヘッドの放熱対策を積極的に行った
場合は論外であるが、それは逆にコスト高となる。
はかると、印字ヘッドの過熱防止制御が働いていている
ため、ヘッドの単位時間当りの平均投入エネルギーの増
加が印字ヘッドの発熱を早めてしまい、逆に長時間印字
におけるトータル印字性能が低下してしまうことであ
る。もちろん、印字ヘッドの放熱対策を積極的に行った
場合は論外であるが、それは逆にコスト高となる。
【0008】本発明の目的は、プリンタ装置の状態変
化、および使用する用紙の種別に応じて印字ヘッドが印
字により消費する単位時間の平均エネルギーが最小にな
るように印字条件を決定することにより、印字ヘッドの
持つ能力を最大限引き出し、かつプリンタ装置に許容さ
れる最大の投入エネルギーを効率よく利用することを可
能とし、高速化,低消費電力化および高信頼性化をはか
ったプリンタ装置を提供することにある。
化、および使用する用紙の種別に応じて印字ヘッドが印
字により消費する単位時間の平均エネルギーが最小にな
るように印字条件を決定することにより、印字ヘッドの
持つ能力を最大限引き出し、かつプリンタ装置に許容さ
れる最大の投入エネルギーを効率よく利用することを可
能とし、高速化,低消費電力化および高信頼性化をはか
ったプリンタ装置を提供することにある。
【0009】
【0010】
【課題を解決するための手段】 本発明のプリンタ装置
は 、印字ヘッドの温度を検出する温度検出手段と、この
温度検出手段が検出した温度により前記印字ヘッドに対
する過熱防止の必要性の有無を判断する過熱防止制御手
段と、前記印字ヘッドの自動ギャップ設定および前記印
字ヘッドの基準点から用紙面までの移動距離をセンサ検
出によって算出する自動ギャップ設定/センサ検出手段
と、算出した前記移動距離から使用する用紙の紙厚を検
出する用紙厚検出手段と、検出した用紙厚情報から前記
印字ヘッドに対し適合するワイヤストローク量を算出す
るワイヤストローク算出手段と、得られた前記用紙厚情
報と前記ワイヤストローク量とから前記印字ヘッドへの
必要な投入エネルギーを算出する投入エネルギー算出手
段と、前記印字ヘッドの駆動タイミングを制御する印字
速度調整手段と、前記印字ヘッドへの駆動パルス幅を制
御するヘッド駆動パルス設定手段と、前記印字速度調整
手段および前記駆動パルス設定手段の設定に基づいて前
記印字ヘッドにエネルギーを供給する駆動手段と、前記
用紙厚検出手段,前記投入エネルギー算出手段および前
記過熱防止制御手段から得た情報を基に印字条件を決定
し前記自動ギャップ設定/センサ検出手段,前記印字速
度調整手段および前記駆動パルス設定手段に命令する印
字条件決定手段とを備えることを特徴とする。
は 、印字ヘッドの温度を検出する温度検出手段と、この
温度検出手段が検出した温度により前記印字ヘッドに対
する過熱防止の必要性の有無を判断する過熱防止制御手
段と、前記印字ヘッドの自動ギャップ設定および前記印
字ヘッドの基準点から用紙面までの移動距離をセンサ検
出によって算出する自動ギャップ設定/センサ検出手段
と、算出した前記移動距離から使用する用紙の紙厚を検
出する用紙厚検出手段と、検出した用紙厚情報から前記
印字ヘッドに対し適合するワイヤストローク量を算出す
るワイヤストローク算出手段と、得られた前記用紙厚情
報と前記ワイヤストローク量とから前記印字ヘッドへの
必要な投入エネルギーを算出する投入エネルギー算出手
段と、前記印字ヘッドの駆動タイミングを制御する印字
速度調整手段と、前記印字ヘッドへの駆動パルス幅を制
御するヘッド駆動パルス設定手段と、前記印字速度調整
手段および前記駆動パルス設定手段の設定に基づいて前
記印字ヘッドにエネルギーを供給する駆動手段と、前記
用紙厚検出手段,前記投入エネルギー算出手段および前
記過熱防止制御手段から得た情報を基に印字条件を決定
し前記自動ギャップ設定/センサ検出手段,前記印字速
度調整手段および前記駆動パルス設定手段に命令する印
字条件決定手段とを備えることを特徴とする。
【0011】また、前記過熱防止制御手段は、予め複数
の温度閾値を記憶しておき各温度閾値と前記温度検出手
段が検出した温度とを比較することを特徴し、前記印字
条件決定手段は、前記印字ヘッドの温度が所定の基準値
に対して過熱状態であると判断すると、先の投入エネル
ギーにかかわらず印字を分割するか、もしくは印字待ち
を命令することを特徴とする。
の温度閾値を記憶しておき各温度閾値と前記温度検出手
段が検出した温度とを比較することを特徴し、前記印字
条件決定手段は、前記印字ヘッドの温度が所定の基準値
に対して過熱状態であると判断すると、先の投入エネル
ギーにかかわらず印字を分割するか、もしくは印字待ち
を命令することを特徴とする。
【0012】このように、本発明のプリンタ装置では、
1つは紙厚情報からのあるべき投入エネルギー条件内容
を、2つには温度情報からの制御内容を受けて、印字条
件決定手段が次に印字すべき行の単位時間投入エネルギ
ーの平均値が最小になる印字条件を総合的に判断して決
定するように構成されている。
1つは紙厚情報からのあるべき投入エネルギー条件内容
を、2つには温度情報からの制御内容を受けて、印字条
件決定手段が次に印字すべき行の単位時間投入エネルギ
ーの平均値が最小になる印字条件を総合的に判断して決
定するように構成されている。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
て図面を参照して詳細に説明する。
【0014】図1は、本発明の一実施の形態を示す構成
図である。図1を参照すると、本発明のドットインパク
トプリンタは、印字ヘッド1の温度を検出する温度検出
手段6と、この温度検出手段6が検出した温度により印
字ヘッド1に対する過熱防止の必要性の有無を判断する
過熱防止制御手段7と、印字ヘッド1の自動ギャップ設
定および印字ヘッド1の基準点から用紙面までの移動距
離をセンサ検出によって算出する自動ギャップ設定/セ
ンサ検出手段2と、算出した移動距離から使用する用紙
の紙厚を検出する用紙厚検出手段3と、検出した用紙厚
情報から印字ヘッド1に対し適合するワイヤストローク
量を算出するワイヤストローク算出手段4と、得られた
用紙厚情報と前記ワイヤストローク量とから印字ヘッド
1への必要な投入エネルギーを算出する投入エネルギー
算出手段5と、印字ヘッド1の駆動タイミングを制御す
る印字速度調整手段9と、印字ヘッド1への駆動パルス
幅を制御するヘッド駆動パルス設定手段10と、印字速
度調整手段9および駆動パルス設定手段10の設定に基
づいて印字ヘッド1にエネルギーを供給する駆動手段1
1と、用紙厚検出手段3,投入エネルギー算出手段5お
よび過熱防止制御手段7から得た情報を基に印字条件を
決定し自動ギャップ設定/センサ検出手段2,印字速度
調整手段9および駆動パルス設定手段10に命令する印
字条件決定手段8とを備えて構成される。
図である。図1を参照すると、本発明のドットインパク
トプリンタは、印字ヘッド1の温度を検出する温度検出
手段6と、この温度検出手段6が検出した温度により印
字ヘッド1に対する過熱防止の必要性の有無を判断する
過熱防止制御手段7と、印字ヘッド1の自動ギャップ設
定および印字ヘッド1の基準点から用紙面までの移動距
離をセンサ検出によって算出する自動ギャップ設定/セ
ンサ検出手段2と、算出した移動距離から使用する用紙
の紙厚を検出する用紙厚検出手段3と、検出した用紙厚
情報から印字ヘッド1に対し適合するワイヤストローク
量を算出するワイヤストローク算出手段4と、得られた
用紙厚情報と前記ワイヤストローク量とから印字ヘッド
1への必要な投入エネルギーを算出する投入エネルギー
算出手段5と、印字ヘッド1の駆動タイミングを制御す
る印字速度調整手段9と、印字ヘッド1への駆動パルス
幅を制御するヘッド駆動パルス設定手段10と、印字速
度調整手段9および駆動パルス設定手段10の設定に基
づいて印字ヘッド1にエネルギーを供給する駆動手段1
1と、用紙厚検出手段3,投入エネルギー算出手段5お
よび過熱防止制御手段7から得た情報を基に印字条件を
決定し自動ギャップ設定/センサ検出手段2,印字速度
調整手段9および駆動パルス設定手段10に命令する印
字条件決定手段8とを備えて構成される。
【0015】用紙厚検出手段3は、テッピングモータ
(図示せず)と、その回転数を記憶する移動量記憶レジ
スタ群および演算回路などで構成され、予め検出して記
憶している用紙なしの場合の印字ヘッド1の可動範囲t
0 と、用紙ありの場合の印字ヘッド1の可動範囲tn と
を検出することによって、その差分t0 −tn から紙厚
を求めることができる。
(図示せず)と、その回転数を記憶する移動量記憶レジ
スタ群および演算回路などで構成され、予め検出して記
憶している用紙なしの場合の印字ヘッド1の可動範囲t
0 と、用紙ありの場合の印字ヘッド1の可動範囲tn と
を検出することによって、その差分t0 −tn から紙厚
を求めることができる。
【0016】自動ギャップ設定/センサ検出手段2は、
2本の平行なシャフトに支えられた固定台(図示せず)
に印字ヘッド1を搭載し、偏芯状のシャフトをステッピ
ングモータにて回転させることにより印字ヘッド1を前
後に可動させ、また、前記固定台に回転軸を設けた可動
式レバーの一端が透過式フォトセンサを切る構造(図示
せず)とし、レバーのもう一端が固定台の移動に伴って
用紙に押し当てられるような機構(図示せず)によって
実現しうる。
2本の平行なシャフトに支えられた固定台(図示せず)
に印字ヘッド1を搭載し、偏芯状のシャフトをステッピ
ングモータにて回転させることにより印字ヘッド1を前
後に可動させ、また、前記固定台に回転軸を設けた可動
式レバーの一端が透過式フォトセンサを切る構造(図示
せず)とし、レバーのもう一端が固定台の移動に伴って
用紙に押し当てられるような機構(図示せず)によって
実現しうる。
【0017】ワイヤストローク量とインパクト力の関係
や所定のワイヤストローク量を得るための駆動パルス幅
と、そのときの追従可能周波数との関係は、用いる印字
ヘッド1によって左右されるため、予めシュミレーショ
ン等によりパラメータを設定しておく必要がある。そし
て、シミュレーションによって得られたパラメータから
各組合わせ条件をメモリに格納しておけば、紙厚に応じ
たワイヤストローク量,駆動周波数および駆動パルス幅
は、読み取り回路と選択回路とによって算出することが
可能である。
や所定のワイヤストローク量を得るための駆動パルス幅
と、そのときの追従可能周波数との関係は、用いる印字
ヘッド1によって左右されるため、予めシュミレーショ
ン等によりパラメータを設定しておく必要がある。そし
て、シミュレーションによって得られたパラメータから
各組合わせ条件をメモリに格納しておけば、紙厚に応じ
たワイヤストローク量,駆動周波数および駆動パルス幅
は、読み取り回路と選択回路とによって算出することが
可能である。
【0018】温度検出手段6は、印字ヘッド1に内蔵さ
れたサーミスタの抵抗変化を読み取るA/Dコンバータ
にて実現し、また、過熱防止制御手段7は、予め温度閾
値を記憶しておく記憶レジスタ群と各温度閾値とサーミ
スタから入力された測定値を比較する比較回路などで実
現しうる。
れたサーミスタの抵抗変化を読み取るA/Dコンバータ
にて実現し、また、過熱防止制御手段7は、予め温度閾
値を記憶しておく記憶レジスタ群と各温度閾値とサーミ
スタから入力された測定値を比較する比較回路などで実
現しうる。
【0019】例えば、いま印字ヘッドの温度範囲を、9
0℃以下では通常の印字を実行する、100℃以上では
単位時間当りの投入エネルギーの平均値を下げるために
印字を2回に分けて実行する(分割印字)、110℃以
上では温度が下がるまで印字を実行しない、の3段階に
分けたと仮定すると、温度閾値は90℃,100℃,1
10℃の3つとなり、サーミスタから入力された測定値
とこれら各閾値とを比較してその結果を出力することに
なる。
0℃以下では通常の印字を実行する、100℃以上では
単位時間当りの投入エネルギーの平均値を下げるために
印字を2回に分けて実行する(分割印字)、110℃以
上では温度が下がるまで印字を実行しない、の3段階に
分けたと仮定すると、温度閾値は90℃,100℃,1
10℃の3つとなり、サーミスタから入力された測定値
とこれら各閾値とを比較してその結果を出力することに
なる。
【0020】印字条件決定手段8は、用紙と印字ヘッド
間のギャップも指示するので、自動ギャップ設定/セン
サ検出手段2に接続されており、次に印字すべき行の単
位時間投入エネルギーの平均値が最小になる印字条件
で、かつ印字ヘッドの過熱防止も働いた印字条件となる
ように各駆動手段に指示を与える役割をしている。
間のギャップも指示するので、自動ギャップ設定/セン
サ検出手段2に接続されており、次に印字すべき行の単
位時間投入エネルギーの平均値が最小になる印字条件
で、かつ印字ヘッドの過熱防止も働いた印字条件となる
ように各駆動手段に指示を与える役割をしている。
【0021】なお、この印字条件決定手段8がマイクロ
プロセッサ制御により行われる場合には、前述のほとん
どの各手段がその制御の中に取り込みが可能であること
は明らかである。
プロセッサ制御により行われる場合には、前述のほとん
どの各手段がその制御の中に取り込みが可能であること
は明らかである。
【0022】次に、図1の構成によるプリンタ装置の動
作について説明する。
作について説明する。
【0023】図2は、図1の印字条件決定手段8の処理
動作の流れを示すフローチャートである。また、図3
は、印字ヘッドの特性を説明する図であって、図3
(a)は、使用する用紙の紙厚に対する印字ヘッドのワ
イヤストロークの制御例を示し、同図(b)は、印字ヘ
ッドのワイヤストロークが一定とした場合の印字ヘッド
の駆動パルス変化に対する駆動周波数の制御例を示す図
である。
動作の流れを示すフローチャートである。また、図3
は、印字ヘッドの特性を説明する図であって、図3
(a)は、使用する用紙の紙厚に対する印字ヘッドのワ
イヤストロークの制御例を示し、同図(b)は、印字ヘ
ッドのワイヤストロークが一定とした場合の印字ヘッド
の駆動パルス変化に対する駆動周波数の制御例を示す図
である。
【0024】図1に併せて図2,図3を参照すると、プ
リンタ装置の印字条件決定手段8は、まず、自動ギャッ
プ設定/センサ検出手段2を作動させ、印字ヘッド1を
用紙面に対して前後動作をさせる(図2のS1)。その
際に基準点からいくら移動しときにセンサが検出された
かが記憶される。そして、その移動量をtn とすると
き、予め用紙なしの場合の同動作によって求められた移
動量をt0 とすると、用紙厚検出手段3は各移動量の差
分t0 −tn から用紙の紙厚を算出することができる
(S2)。例えば、t0 =10mm,tn =9.6mm
とすると、t0 −tn =0.4mmとなる。また、用紙
1枚は通常厚さが約0.08mmなので、この場合は、
求めた紙厚0.4mmから用紙総枚数は5枚と判断でき
る。
リンタ装置の印字条件決定手段8は、まず、自動ギャッ
プ設定/センサ検出手段2を作動させ、印字ヘッド1を
用紙面に対して前後動作をさせる(図2のS1)。その
際に基準点からいくら移動しときにセンサが検出された
かが記憶される。そして、その移動量をtn とすると
き、予め用紙なしの場合の同動作によって求められた移
動量をt0 とすると、用紙厚検出手段3は各移動量の差
分t0 −tn から用紙の紙厚を算出することができる
(S2)。例えば、t0 =10mm,tn =9.6mm
とすると、t0 −tn =0.4mmとなる。また、用紙
1枚は通常厚さが約0.08mmなので、この場合は、
求めた紙厚0.4mmから用紙総枚数は5枚と判断でき
る。
【0025】次に、得られた紙厚からワイヤストローク
算出手段4は、使用する用紙に適正なインパクト力にて
印字を行うのに必要な印字ヘッドのワイヤストローク量
を算出する(S3)。一般に印字ヘッドは、図3の
(a)に示すように、紙厚の変化、すなわち複写枚数に
よって、印字の際一定の印字濃度を得るために必要なワ
イヤストローク量が変わる。紙厚が厚くなる程ワイヤス
トローク量も大きくなる関係にある。いま、紙厚t2 と
すれば、ワイヤストローク量はL2 と求まる。
算出手段4は、使用する用紙に適正なインパクト力にて
印字を行うのに必要な印字ヘッドのワイヤストローク量
を算出する(S3)。一般に印字ヘッドは、図3の
(a)に示すように、紙厚の変化、すなわち複写枚数に
よって、印字の際一定の印字濃度を得るために必要なワ
イヤストローク量が変わる。紙厚が厚くなる程ワイヤス
トローク量も大きくなる関係にある。いま、紙厚t2 と
すれば、ワイヤストローク量はL2 と求まる。
【0026】この印字ヘッドの特性によって決まる関係
は、予めシュミレーション等によって求めておく必要が
あり、ワイヤストローク算出手段4はこれらを記憶して
いる。求められたワイヤストローク量は投入エネルギー
算出手段5に伝達され、先に得られた紙厚と合わせて投
入エネルギーが求まる(S4)。
は、予めシュミレーション等によって求めておく必要が
あり、ワイヤストローク算出手段4はこれらを記憶して
いる。求められたワイヤストローク量は投入エネルギー
算出手段5に伝達され、先に得られた紙厚と合わせて投
入エネルギーが求まる(S4)。
【0027】ここでいう投入エネルギーは単位時間当り
ではなく、印字ヘッドの1ピンを単発動作するのに必要
なエネルギーであって、このエネルギーの大小は、印字
ヘッドの駆動パルス幅に比例することはよく知られてお
り、図3(b)に示すP1 〜P3 は駆動パルス幅の変化
を意味する。
ではなく、印字ヘッドの1ピンを単発動作するのに必要
なエネルギーであって、このエネルギーの大小は、印字
ヘッドの駆動パルス幅に比例することはよく知られてお
り、図3(b)に示すP1 〜P3 は駆動パルス幅の変化
を意味する。
【0028】次に、ワイヤストロークと投入エネルギー
より駆動周波数を決定する(S5)。図3(b)のワイ
ヤストロークと駆動周波数の関係が示すごとく、印字ヘ
ッドはワイヤストロークが一定とすれば、駆動パルス幅
によって追従周波数が決まるので、P1 に対してはf1
となり、P2 に対してはf2 に、P3 に対してはf3と
なる。そして、これらの算出結果が印字条件決定手段8
に送られる。
より駆動周波数を決定する(S5)。図3(b)のワイ
ヤストロークと駆動周波数の関係が示すごとく、印字ヘ
ッドはワイヤストロークが一定とすれば、駆動パルス幅
によって追従周波数が決まるので、P1 に対してはf1
となり、P2 に対してはf2 に、P3 に対してはf3と
なる。そして、これらの算出結果が印字条件決定手段8
に送られる。
【0029】次に、印字ヘッド1に接続された温度検出
手段6が印字ヘッドの現在温度状態を検出する(S
6)。その結果を受けて、過熱防止制御手段7は、印字
ヘッドが過熱状態であるか否かを判断する(S7)。そ
して、印字条件決定手段8は、印字ヘッド1が所定の基
準値に対して過熱状態であると判断されると、先の投入
エネルギーにかかわらず印字を分割するか、もしくは印
字待ち(WAIT)の制御設定を行う(S8)。また、S7に
おいて、印字ヘッド1の温度が基準値よりも低いと判断
されると、その温度を印字条件決定手段8に伝達するの
みに留まる。
手段6が印字ヘッドの現在温度状態を検出する(S
6)。その結果を受けて、過熱防止制御手段7は、印字
ヘッドが過熱状態であるか否かを判断する(S7)。そ
して、印字条件決定手段8は、印字ヘッド1が所定の基
準値に対して過熱状態であると判断されると、先の投入
エネルギーにかかわらず印字を分割するか、もしくは印
字待ち(WAIT)の制御設定を行う(S8)。また、S7に
おいて、印字ヘッド1の温度が基準値よりも低いと判断
されると、その温度を印字条件決定手段8に伝達するの
みに留まる。
【0030】以上の一連の動作によって得られた紙厚情
報,投入エネルギー,駆動周波数および印字ヘッド1の
温度、または過熱防止制御設定に基づいて、印字条件決
定手段8は印字条件を決定する(S9)。このときの印
字条件は、単位時間当りの投入エネルギー平均が最適に
なるように設定する。すなわち、単位時間当りの投入エ
ネルギーは、駆動パルス幅によって決まる単発動作の投
入エネルギー駆動周波数とによって算出できるため、印
字ヘッド1の温度が基準以下で、まだ投入エネルギーの
増加が許される場合は、駆動パルス幅としてP1 〜P3
のうちからP3、駆動周波数としてf3 を選択する。そ
して、印字ヘッド温度の増加に伴ってP2 ,f2 、次い
でP1 ,f1 と選択し、ついては過熱防止制御手段7に
伝達した条件を決定するに至る。
報,投入エネルギー,駆動周波数および印字ヘッド1の
温度、または過熱防止制御設定に基づいて、印字条件決
定手段8は印字条件を決定する(S9)。このときの印
字条件は、単位時間当りの投入エネルギー平均が最適に
なるように設定する。すなわち、単位時間当りの投入エ
ネルギーは、駆動パルス幅によって決まる単発動作の投
入エネルギー駆動周波数とによって算出できるため、印
字ヘッド1の温度が基準以下で、まだ投入エネルギーの
増加が許される場合は、駆動パルス幅としてP1 〜P3
のうちからP3、駆動周波数としてf3 を選択する。そ
して、印字ヘッド温度の増加に伴ってP2 ,f2 、次い
でP1 ,f1 と選択し、ついては過熱防止制御手段7に
伝達した条件を決定するに至る。
【0031】以上述べた印字条件の決定によれば、その
時々の紙厚と印字ヘッド温度に合った単位時間当りの投
入エネルギーがはかれることになり、無駄なエネルギー
の投入がなくなる。すなわち、最大効率を求めることに
より、結果として単位時間当りの投入エネルギーのシス
テム化を、印字性能を落とすことなく実行できる。
時々の紙厚と印字ヘッド温度に合った単位時間当りの投
入エネルギーがはかれることになり、無駄なエネルギー
の投入がなくなる。すなわち、最大効率を求めることに
より、結果として単位時間当りの投入エネルギーのシス
テム化を、印字性能を落とすことなく実行できる。
【0032】そして、印字条件決定手段8は、次に決定
された印字条件に従い、印字速度,ヘッド駆動パルスお
よびヘッドギャップの設定が順次行って、自動ギャップ
設定/センサ検出手段2と印字速度調整手段9および駆
動パルス設定手段10に指示するとともに、駆動手段1
1は印字ヘッド1を駆動する(S10〜S13)。これ
により、一連の処理動作を終了する。
された印字条件に従い、印字速度,ヘッド駆動パルスお
よびヘッドギャップの設定が順次行って、自動ギャップ
設定/センサ検出手段2と印字速度調整手段9および駆
動パルス設定手段10に指示するとともに、駆動手段1
1は印字ヘッド1を駆動する(S10〜S13)。これ
により、一連の処理動作を終了する。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のプリンタ
装置は、印字条件の決定が紙厚の変化および印字ヘッド
の温度状態に連動して行われるので、印字速度を印字ヘ
ッドの能力に見合った最大までに引き上げられるととと
もに、印字ヘッドの印字条件が単位時間当りの投入のエ
ネルギーの平均が最小になるように決定されるため、印
字性能を低下させることなく、印字の高速化,低消費電
力化および高信頼性化がはかれるという効果がある。
装置は、印字条件の決定が紙厚の変化および印字ヘッド
の温度状態に連動して行われるので、印字速度を印字ヘ
ッドの能力に見合った最大までに引き上げられるととと
もに、印字ヘッドの印字条件が単位時間当りの投入のエ
ネルギーの平均が最小になるように決定されるため、印
字性能を低下させることなく、印字の高速化,低消費電
力化および高信頼性化がはかれるという効果がある。
【図1】本発明の一実施の形態を示す構成図である。
【図2】図1の印字条件決定手段の処理動作の流れを示
すフローチャートである。
すフローチャートである。
【図3】印字ヘッドの特性を説明する図である。
1 印字ヘッド 2 自動ギャップ設定/センサ検出手段 3 用紙厚検出手段 4 ワイヤストローク算出手段 5 投入エネルギー算出手段 6 温度検出手段 7 過熱防止制御手段 8 印字条件決定手段 9 印字速度調整手段 10 ヘッド駆動パルス設定手段 11 駆動手段
Claims (3)
- 【請求項1】 印字ヘッドの温度を検出する温度検出手
段と、この温度検出手段が検出した温度により前記印字
ヘッドに対する過熱防止の必要性の有無を判断する過熱
防止制御手段と、前記印字ヘッドの自動ギャップ設定お
よび前記印字ヘッドの基準点から用紙面までの移動距離
をセンサ検出によって算出する自動ギャップ設定/セン
サ検出手段と、算出した前記移動距離から使用する用紙
の紙厚を検出する用紙厚検出手段と、検出した用紙厚情
報から前記印字ヘッドに対し適合するワイヤストローク
量を算出するワイヤストローク算出手段と、得られた前
記用紙厚情報と前記ワイヤストローク量とから前記印字
ヘッドへの必要な投入エネルギーを算出する投入エネル
ギー算出手段と、前記印字ヘッドの駆動タイミングを制
御する印字速度調整手段と、前記印字ヘッドへの駆動パ
ルス幅を制御するヘッド駆動パルス設定手段と、前記印
字速度調整手段および前記駆動パルス設定手段の設定に
基づいて前記印字ヘッドにエネルギーを供給する駆動手
段と、前記用紙厚検出手段,前記投入エネルギー算出手
段および前記過熱防止制御手段から得た情報を基に印字
条件を決定し前記自動ギャップ設定/センサ検出手段,
前記印字速度調整手段および前記駆動パルス設定手段に
命令する印字条件決定手段とを備えることを特徴とする
ドットインパクトプリンタ。 - 【請求項2】 前記過熱防止制御手段は、予め複数の温
度閾値を記憶しておき各温度閾値と前記温度検出手段が
検出した温度とを比較することを特徴とする請求項1記
載のドットインパクトプリンタ。 - 【請求項3】 前記印字条件決定手段は、前記印字ヘッ
ドの温度が所定の基準値に対して過熱状態であると判断
すると、先の投入エネルギーにかかわらず印字を分割す
るか、もしくは印字待ちを命令することを特徴とする請
求項1または2記載のドットインパクトプリンタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9037435A JP2919418B2 (ja) | 1997-02-21 | 1997-02-21 | ドットインパクトプリンタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9037435A JP2919418B2 (ja) | 1997-02-21 | 1997-02-21 | ドットインパクトプリンタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10230630A JPH10230630A (ja) | 1998-09-02 |
JP2919418B2 true JP2919418B2 (ja) | 1999-07-12 |
Family
ID=12497448
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9037435A Expired - Lifetime JP2919418B2 (ja) | 1997-02-21 | 1997-02-21 | ドットインパクトプリンタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2919418B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5887792B2 (ja) * | 2011-09-22 | 2016-03-16 | 富士通株式会社 | プリンタおよびその印刷制御プログラム |
JP6030885B2 (ja) * | 2012-08-08 | 2016-11-24 | 株式会社沖データ | 印刷装置およびその印刷ヘッドの制御方法 |
-
1997
- 1997-02-21 JP JP9037435A patent/JP2919418B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10230630A (ja) | 1998-09-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990406 |