JP2003080787A - ステッピングモータの駆動制御方法およびラインプリンタ - Google Patents

ステッピングモータの駆動制御方法およびラインプリンタ

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JP2003080787A
JP2003080787A JP2001273572A JP2001273572A JP2003080787A JP 2003080787 A JP2003080787 A JP 2003080787A JP 2001273572 A JP2001273572 A JP 2001273572A JP 2001273572 A JP2001273572 A JP 2001273572A JP 2003080787 A JP2003080787 A JP 2003080787A
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energization
drive speed
stepping motor
speed
drive
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JP2001273572A
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English (en)
Inventor
Tomoya Kamata
智也 鎌田
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動速度が通電速度より速い場合あるいは遅
い場合に対応した適切な駆動速度によってステッピング
モータを駆動することにより、円滑かつ効率的に記録を
行う。 【解決手段】 入力された記録情報に基づいてライン毎
のラインサーマルヘッド3への通電分割数を決定し、発
熱素子4に対する1パルス分の通電時間に通電分割数を
乗ずることにより1ライン分の通電周期を求め、通電周
期を逆数にすることにより演算駆動速度を求め、設定駆
動速度と演算駆動速度とを比較し、設定駆動速度が演算
駆動速度よりも遅い場合には、設定駆動速度に基づいて
ステッピングモータ7を駆動し、設定駆動速度が演算駆
動速度よりも速い場合には、演算駆動速度に基づいてス
テッピングモータ7を駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステッピングモー
タの駆動制御方法およびこのステッピングモータの駆動
制御方法を利用して紙送りローラを駆動させるラインプ
リンタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、コンピュータやファクシミリ
等の出力装置として、記録媒体の幅方向の記録範囲に対
向しうる長さ寸法を有する記録ヘッドとしてのラインサ
ーマルヘッドを有するラインプリンタが用いられてい
る。このラインプリンタは、記録媒体を介して記録ヘッ
ドとしてのラインサーマルヘッドが当接されている紙送
りローラを回転駆動させ、この紙送りローラの回転駆動
により前記記録媒体を搬送し、前記ラインサーマルヘッ
ドに整列配置された複数の発熱素子を記録情報に基づい
て選択的に発熱させることにより、1ラインずつ所望の
画像等の記録を行うようになされている。
【0003】また、この紙送りローラは、ステッピング
モータの駆動により回転駆動するようになされている。
さらに、前記ステッピングモータは、一般に速度テーブ
ルに設定された設定駆動速度に基づいて、1パルス毎に
駆動するようになされており、この速度テーブルは、例
えば前記ラインプリンタに内蔵されたメモリに記憶され
ている。そして、前記ステッピングモータは1ライン毎
に1パルス分の駆動を行うようになされている。ここ
で、ステッピングモータの1パルスにより搬送される記
録媒体の搬送量は常に一定であり、駆動速度とは、ステ
ッピングモータが1秒間に駆動するパルス数(pps:
Pulse Per Second:パルス毎秒)によ
ってあらわされる。
【0004】また、前記ラインプリンタは、前記ステッ
ピングモータの駆動速度を監視することにより、前記ス
テッピングモータに1パルス分の駆動周期に対応する電
圧を印加するようになされている。これにより、過電圧
を印加することによってステッピングモータが過熱し、
前記ステッピングモータの駆動が停止してしまうのを防
止することができる。ここで、駆動周期とは、ステッピ
ングモータが1パルスを駆動するのに要する時間を示
し、駆動周期と駆動速度とは、駆動周期が短くなれば駆
動速度は速くなり、駆動周期が長くなれば、駆動速度は
遅くなるという関係を有する。
【0005】さらに、前記ラインサーマルヘッドには、
記録媒体の搬送方向に対して直交する方向に極めて多数
の発熱素子が整列配置されている。このため、全ての発
熱素子に対して同時に通電して駆動すると、印加電圧が
大きくなってしまい、バッテリ駆動に対応することがで
きない。このことから、前記ラインプリンタには、各発
熱素子に対する通電を数個ずつに分けて分割駆動とする
ことで、同時に通電する発熱素子の数を少なくして印加
電圧を小さくし、駆動回路の小型化を図るとともに、容
量の小さなバッテリにおいても駆動することのできる分
割通電制御方法が用いられているものがある。
【0006】このような分割通電制御方法を利用したラ
インプリンタは、例えば前記記録媒体の搬送方向に対し
て直交する方向に384個の発熱素子を有し、同時に通
電することができる発熱素子の数が電源容量により64
個となるラインサーマルヘッドを用いて記録を行う場
合、入力された記録情報に基づき1ライン中の通電を行
う発熱素子数が1から64個であれば、全て同時に記録
を行う。また1ライン中の通電を行う発熱素子数が65
から128個の場合は2分割して、また129個から1
92個の場合は3分割して、というように、入力された
記録情報によって1から6つの分割数によって記録を行
うようになされている。このとき、ラインサーマルヘッ
ドの1ラインの通電周期は、1分割分の発熱素子に対す
る通電時間に通電分割数を乗じた時間となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記ラインプ
リンタにおいて分割通電制御方法が用いられている場
合、その通電分割数は入力される画像毎に、またライン
毎に異なるため、前記ラインサーマルヘッドの1ライン
に対する通電周期も入力される画像毎、またライン毎に
異なることとなる。したがって、ラインサーマルヘッド
の通電速度も各ライン毎に異なる。ここで、通電周期と
は、ラインサーマルヘッドが1ラインの記録を行うのに
要する時間を示し、通電速度とは、ラインサーマルヘッ
ドが1秒間に記録を行うライン数によりあらわされる。
そして、通電周期と通電速度とは、通電周期が短くなれ
ば通電速度は速くなり、通電周期が長くなれば、通電速
度は遅くなるという関係を有する。
【0008】一方、紙送りローラを駆動するためのステ
ッピングモータの1パルス分の駆動速度は、速度テーブ
ルに基づいて設定されている。
【0009】このとき、前記ステッピングモータを前記
速度テーブルに設定された設定駆動速度によって駆動さ
せると、前記ステッピングモータの駆動周期と、前記通
電分割数に対応したラインサーマルヘッドへの通電周期
とが異なる場合が生じる。すなわち、前記ステッピング
モータの速度テーブルに設定された設定駆動速度が前記
ラインサーマルヘッドの通電速度と比較して遅い場合に
は、前記駆動周期が前記通電周期よりも長いため、駆動
周期よりも先に通電周期が終了してしまうので、記録を
行うにあたり弊害は生じない。一方、前記ステッピング
モータの速度テーブルに設定された駆動速度が前記ライ
ンサーマルヘッドの通電速度と比較して速い場合には、
前記駆動周期が前記通電周期よりも短いため、ラインサ
ーマルヘッドによる1ラインの記録が終了しないうちに
ステッピングモータの駆動周期が終了してしまう。そし
て、そのまま記録を続けると次ラインの駆動を開始し、
例えば段がずれた記録となる等良好な記録を得ることが
できない。
【0010】このため、前記ステッピングモータは、原
則として前記速度テーブルに設定された設定駆動速度に
よって駆動されるが、前記駆動周期が前記通電周期より
も短い場合には、速度テーブルに即した駆動周期よりも
通電周期を優先する。この結果、前記ステッピングモー
タの駆動を停止させ、ラインサーマルヘッドの通電周期
が終了するまで次ラインの駆動を待機しなければなら
ず、前記ラインプリンタは、効率的な記録を行うことが
できないという問題を有していた。
【0011】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、駆動周期が通電周期より短い場合あるいは遅い
場合に対応した適切な駆動速度によってステッピングモ
ータを駆動することにより、円滑かつ効率的に記録を行
うことができるステッピングモータの駆動制御方法およ
びラインプリンタを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係るステッピングモータの駆動制御方法
は、ラインプリンタによる記録において速度テーブルに
設定された設定駆動速度に基づいて1ライン毎に1パル
ス分の駆動を行う紙送りローラを駆動するためのステッ
ピングモータの駆動制御方法であって、前記設定駆動速
度をパルス毎秒の単位により設定し、入力された記録情
報に基づいてライン毎の記録ヘッドへの通電分割数を決
定し、発熱素子に対する1パルス分の通電時間に前記通
電分割数を乗ずることにより1ライン分の通電周期を求
め、前記通電周期の逆数により演算駆動速度を決定し、
前記設定駆動速度と前記演算駆動速度とを比較し、前記
設定駆動速度が前記演算駆動速度よりも遅い場合には、
前記設定駆動速度に基づいて前記ステッピングモータを
駆動し、前記設定駆動速度が前記演算駆動速度よりも速
い場合には、前記演算駆動速度に基づいて前記ステッピ
ングモータを駆動することを特徴とする。
【0013】この本発明に係るステッピングモータの駆
動制御方法によれば、速度テーブルに設定されている設
定駆動速度が前記演算駆動速度よりも速い場合にのみ、
前記演算駆動速度を利用する。これにより、駆動周期が
通電周期が終了するよりも前に終了してしまうのを防止
することができる。一方、設定駆動速度が前記演算駆動
速度よりも遅い場合には、設定駆動速度を利用する。こ
れにより、騒音、騒音等を防止することができる。ま
た、通電周期を逆数にすることにより演算駆動速度を容
易に求めることができる。
【0014】また、本発明に係るラインプリンタは、速
度テーブルに設定された設定駆動速度に基づいて紙送り
ローラを回転駆動させるためのステッピングモータを駆
動させるラインプリンタであって、前記設定駆動速度は
パルス毎秒の単位により設定されており、入力された記
録情報についてライン毎にどの発熱素子を用いて記録を
行うかを解析する画像解析部と、前記解析した記録情報
に基づいてライン毎に記録ヘッドへの通電分割数を決定
する通電分割数決定部と、発熱素子に対する1パルス分
の通電時間に前記通電分割数を乗ずることにより通電周
期を求め、前記通電周期の逆数により演算駆動速度を決
定する演算駆動決定部と、前記設定駆動速度と前記演算
駆動速度とを比較し、前記設定駆動速度が前記演算駆動
速度よりも遅い場合には、前記設定駆動速度に基づいて
前記ステッピングモータを駆動させ、前記設定駆動速度
が前記演算駆動速度よりも速い場合には、前記演算駆動
速度に基づいて前記ステッピングモータを駆動させるこ
とを判断する判断部とが設置されている制御手段を有す
ることを特徴とする。
【0015】この本発明に係るラインプリンタによれ
ば、前記設定駆動速度が前記演算駆動速度よりも速い場
合にのみ、前記演算駆動速度を利用することにより、駆
動周期が通電周期が終了するよりも前に終了してしまう
のを防止することができる。一方、設定駆動速度が前記
演算通電速度よりも遅い場合には、設定駆動速度を利用
することにより、騒音、振動等を防止することができ
る。
【0016】さらに、本発明に係る他のラインプリンタ
は、前記制御手段に、前記判断部において求められた前
記ステッピングモータの駆動速度を監視し、前記ステッ
ピングモータの駆動速度に即した電圧値を設定する監視
部が設置されていることを特徴とする。
【0017】この本発明に係るラインプリンタによれ
ば、ステッピングモータの駆動速度に即した適切な電圧
をステッピングモータに印加することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るラインプリン
タの実施形態を図1および図2を参照して説明する。
【0019】図1は、本実施形態に係るラインプリンタ
の実施形態を示す概念図であり、図1に示すように、前
記ラインプリンタ1には、記録媒体2の幅方向の記録範
囲に対向しうる長さ寸法を有する記録ヘッドとしてのラ
インサーマルヘッド3が配設されている。また、前記ラ
インサーマルヘッド3には、前記記録媒体2の搬送方向
に対して直交する方向に複数の発熱素子4が整列配置さ
れている。本実施形態においては、記録媒体2の幅方向
に48mmの記録が可能なラインサーマルヘッド3に、
203dpiの解像度をもって384個の発熱素子4が
整列配置されている場合について説明する。さらに、前
記ラインプリンタ1は、分割通電制御方法を利用して記
録を行うようになされており、本実施形態においては、
1ライン中に同時に通電することができる発熱素子4の
数を64個となるように設定されている。
【0020】また、前記ラインプリンタ1には、紙送り
ローラ6が設置されており、前記紙送りローラ6はステ
ッピングモータ7の駆動により回転駆動されるようにな
されている。ここで、このステッピングモータ7は1ラ
イン毎に1パルス分の駆動を行うようになされており、
ステッピングモータ7の1パルスにより搬送される記録
媒体2の搬送量は常に一定である。
【0021】さらに、前記ラインプリンタ1には、前記
ラインプリンタ1の各部の動作を制御するための制御手
段9が設置されている。この制御手段9には、入力され
た記録情報10を解析する画像解析部11と、前記画像
解析部11により解析された情報に基づき通電分割数を
決定する通電分割数決定部12とが設置されている。ま
た、前記制御手段9には、前記通電分割数決定部12に
より決定された通電分割数に基づき1ラインの通電周期
を求め、前記通電周期に基づいて演算駆動速度を決定す
る演算駆動速度決定部13と、前記演算駆動速度決定部
13により決定された演算駆動速度と速度テーブル20
に設定されているステッピングモータ7の設定駆動速度
とを比較してどちらが速いかを判断し、ステッピングモ
ータ7の駆動速度を求める判断部14とが設置されてい
る。
【0022】また、前記制御手段9には、前記判断部1
4により求められた駆動速度の信号を前記ステッピング
モータ7に出力する駆動制御部15が設置されている。
さらに、前記制御手段9には、解析された記録情報10
の信号および通電分割数の信号等を前記ラインサーマル
ヘッド3に出力する通電制御部16が設置されている。
【0023】また、前記制御手段9には、前記判断部1
4により判断された駆動速度を監視し、前記駆動速度に
対応した電圧をステッピングモータ7に印加する監視部
17が設置されている。
【0024】さらに、前記制御手段9には、DRAM等
により形成されたメモリ19が設置されており、前記メ
モリ19には、前記ステッピングモータ7の速度テーブ
ル20および前記通電周期決定13に用いられる通電周
期を求めるための計算式21等が記憶されている。
【0025】この速度テーブル20には、例えば100
pps、200pps等のパルス毎秒単位によって設定
された駆動速度があらかじめ記憶されており、騒音、振
動等を考慮して円滑な記録を行うことができるように設
定されている。
【0026】また、この計算式21は、1色のみの記
録、または2色の記録等の種々の記録方法毎に用意され
ている。例えば、1色のみの記録の場合、1パルスにお
ける1分割分の発熱素子4の通電時間をt秒とし、通電
分割数をnとするとき、1パルスにおける1ラインの通
電周期Tは、 T=t×n の式により求めることができる。一方、通電周期Tは、
1パルスにおける周期であるから、これを逆数1/Tに
することより、1秒あたりの演算駆動速度(パルス毎
秒)を求めることができる。
【0027】また、例えば2色の記録の場合、1パルス
における1分割分の発熱素子4の黒色の記録を行う場合
の通電時間をBt秒とし、赤色の記録を行う場合の通電
時間をRt秒とし、通電分割数をnとするとき、1パル
スにおける1ラインの通電周期Tは、 T=(Bt+Rt)×n の式により求めることができ、この通電周期Tの逆数1
/Tにより、演算駆動速度を求めることができる。
【0028】次に、本実施形態のラインプリンタ1に利
用されるステッピングモータの駆動制御方法について、
図2に示すフローチャートを用いて説明する。
【0029】図2に示すように、まず、記録情報10が
前記ラインプリンタ1の制御手段9に入力される(ST
1)。すると、前記記録情報10は画像解析部11に入
力され、記録を行う1ラインについてどの発熱素子4を
用いて記録するか解析される(ST2)。
【0030】次に、前記画像解析部11において解析さ
れた解析情報が通電分割数決定部12に入力され、前記
記録を行う1ラインについて、記録するにあたり用いら
れる発熱素子4の数から通電分割数が決定される(ST
3)。本実施形態においては、384個の発熱素子4の
うち1〜64個の発熱素子4を用いる場合には前記記録
を行う1ラインについて通電分割数を1とする。また、
65〜128個の発熱素子4を用いる場合には通電分割
数を2とし、129〜192個の発熱素子4を用いる場
合には通電分割数を3、というようにして通電分割数が
決定される。
【0031】続いて、前記通電分割数決定部12におい
て決定された通電分割数が演算駆動速度決定部13に入
力される。このとき、メモリ19に記憶された計算式2
1のうちこれから行われる記録方法に合致した計算式2
1が引き出され、前記計算式21に前記通電分割数nお
よび1分割分の発熱素子4に対する通電時間が代入され
て、1ラインあたりの通電周期Tが求められる。例え
ば、本実施形態において1色のみの記録を行う場合は、
t×n=Tとして通電周期Tを求める。そして、この通
電周期Tを逆数1/Tにすることにより1ラインあたり
の演算駆動速度が求められる。
【0032】さらに、前記演算駆動決定部13において
求められた演算駆動速度が判断部14に入力される。こ
のとき、メモリ19に記憶された速度テーブル20から
これから記録が行われる1ラインの設定駆動速度が引き
出され、前記演算駆動速度と前記設定駆動速度が比較さ
れる。
【0033】この結果、前記設定駆動速度が前記演算駆
動速度よりも遅い場合には(ST5においてYES)、
前記設定駆動速度が前記駆動制御部15に入力される
(ST6)。このとき、前記駆動制御部15に入力され
た設定駆動速度は監視部17により監視されており、こ
れにより前記ステッピングモータ7に前記設定駆動速度
に対応する電圧が印加される。そして、前記設定駆動速
度に基づいてステッピングモータ7は駆動される(ST
8)。
【0034】一方、前記設定駆動速度が前記演算駆動速
度よりも速い場合には(ST5においてNO)、前記演
算駆動速度が前記駆動制御部15に入力される(ST
7)。このとき、前記駆動制御部15に入力された演算
駆動速度は監視部17により監視されており、これによ
り前記ステッピングモータ7に前記演算駆動速度に対応
する電圧が印加される。そして、前記演算駆動速度によ
ってステッピングモータ7は駆動される(ST8)。
【0035】なお、このステッピングモータ7の駆動と
連動して、前記画像解析部11において解析された解析
情報、および前記通電分割数決定部12において決定さ
れた通電分割数は、通電制御部16にも入力され、前記
通電制御部16に入力された解析情報および通電分割数
に基づいてラインサーマルヘッド3の各発熱素子4に通
電が行われる。
【0036】そして、前記ステッピングモータ7の駆動
により紙送りローラ6を回転駆動させるとともに、前記
ラインサーマルヘッド3に通電を行うことにより、記録
媒体2に入力された記録情報10の記録を行う。
【0037】本実施形態によれば、設定駆動速度が前記
演算駆動速度よりも遅い場合、すなわち前記設定駆動速
度に基づくステッピングモータ7を駆動するための1パ
ルスの駆動周期が前記ラインサーマルヘッド3により1
ラインの記録を行うための通電周期よりも長い場合に
は、前記設定駆動速度によってステッピングモータ7が
駆動される。ここで、速度テーブルは騒音、振動等を考
慮して作成されているので、設定駆動速度に基づいてス
テッピングモータ7を駆動することにより、騒音、振動
等の発生を防止することができる。一方、設定駆動速度
が前記演算駆動速度よりも速い場合、すなわち前記設定
駆動速度に基づく1パルスの駆動周期が1ラインの記録
を行うための通電周期よりも短い場合のみ、前記演算駆
動速度によってステッピングモータ7が駆動される。こ
れにより、通電周期が終了するよりも前に駆動周期が終
了してしまうのを防止することができる。
【0038】したがって、ステッピングモータ7は、原
則として速度テーブル20に設定されている設定駆動速
度を利用するとともに、入力される記録情報毎に変化す
る通電分割数に対応して、前記駆動周期が前記通電周期
よりも短い場合には、演算駆動速度を利用することによ
り、駆動周期と通電周期との関係に応じて適切なステッ
ピングモータの駆動速度を得ることができる。この結
果、円滑かつ効率的に記録を行うことができる。
【0039】また、前述のように駆動制御部15にはス
テッピングモータ7の適切な駆動速度が入力され、監視
部17は、前記駆動制御部15を監視することにより、
前記ステッピングモータ7の正確な駆動速度を得ること
ができ、ステッピングモータ7の駆動速度に応じた電圧
値の切替を正しく行うことができる。この結果、前記ス
テッピングモータ7の駆動速度に応じた適正な駆動電圧
をステッピングモータ7に印加することができる。
【0040】なお、本実施形態においては、ステッピン
グモータ7の速度テーブル20の設定駆動速度と演算駆
動速度とを比較して、ステッピングモータ7の駆動速度
を判断するものであるが、これに限定されるものではな
く、ステッピングモータ7の速度テーブル20に設定さ
れた駆動速度の逆数として駆動周期を求め、前記通電周
期と前記駆動周期とを比較するもの等であってもよい。
【0041】また、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、必要に応じて種々変更することが可能で
ある。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係るステッ
ピングモータの駆動制御方法によれば、ステッピングモ
ータは、原則として設定駆動速度を利用するとともに、
入力される記録情報毎に変化する通電分割数に対応し
て、駆動周期が通電周期よりも短い場合には、演算駆動
速度を利用する。このため、駆動周期と通電周期との関
係に応じて適切なステッピングモータの駆動速度を得る
ことができ、この結果、円滑かつ効率的に記録を行うこ
とができる。また、容易にラインサーマルヘッドの通電
周期および演算駆動速度を得ることができるので、より
効率的にステッピングモータの適切な駆動速度を得るこ
とができる。
【0043】また、本発明に係るラインプリンタによれ
ば、ステッピングモータは、原則として設定駆動速度を
利用するとともに、入力される記録情報毎に変化する通
電分割数に対応して、駆動周期が通電周期よりも短い場
合には、演算駆動速度を利用する。このため、駆動周期
と通電周期との関係に応じて適切なステッピングモータ
の駆動速度を得ることができ、この結果、ステッピング
モータを円滑かつ効率的に記録を行うことができる。
【0044】さらに、本発明に係る他のラインプリンタ
によれば、ステッピングモータの駆動速度に即した適切
な電圧をステッピングモータに印加することができるの
で、過電圧によりステッピングモータが加熱してしま
い、駆動できなくなってしまうのを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るラインプリンタの実施形態を示
す概念図
【図2】 図1に示すラインプリンタに利用されるステ
ッピングモータの駆動制御方法を示すフローチャート
【符号の説明】
1 ラインプリンタ 2 記録媒体 3 ラインサーマルヘッド 4 発熱素子 6 紙送りローラ 7 ステッピングモータ 9 制御手段 10 記録情報 11 画像解析部 12 通電分割数決定部 13 演算駆動速度決定部 14 判断部 15 駆動制御部 16 通電制御部 17 監視部 19 メモリ 20 速度テーブル 21 計算式

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラインプリンタによる記録において速度
    テーブルに設定された設定駆動速度に基づいて1ライン
    毎に1パルス分の駆動を行う紙送りローラを駆動するた
    めのステッピングモータの駆動制御方法であって、前記
    設定駆動速度をパルス毎秒の単位により設定し、入力さ
    れた記録情報に基づいてライン毎の記録ヘッドへの通電
    分割数を決定し、発熱素子に対する1パルス分の通電時
    間に前記通電分割数を乗ずることにより1ライン分の通
    電周期を求め、前記通電周期の逆数により演算駆動速度
    を決定し、前記設定駆動速度と前記演算駆動速度とを比
    較し、前記設定駆動速度が前記演算駆動速度よりも遅い
    場合には、前記設定駆動速度に基づいて前記ステッピン
    グモータを駆動し、前記設定駆動速度が前記演算駆動速
    度よりも速い場合には、前記演算駆動速度に基づいて前
    記ステッピングモータを駆動することを特徴とするステ
    ッピングモータの駆動制御方法。
  2. 【請求項2】 速度テーブルに設定された設定駆動速度
    に基づいて紙送りローラを回転駆動させるためのステッ
    ピングモータを駆動させるラインプリンタであって、前
    記設定駆動速度はパルス毎秒の単位により設定されてお
    り、入力された記録情報についてライン毎にどの発熱素
    子を用いて記録を行うかを解析する画像解析部と、前記
    解析した記録情報に基づいてライン毎に記録ヘッドへの
    通電分割数を決定する通電分割数決定部と、発熱素子に
    対する1パルス分の通電時間に前記通電分割数を乗ずる
    ことにより通電周期を求め、前記通電周期の逆数により
    演算駆動速度を決定する演算駆動決定部と、前記設定駆
    動速度と前記演算駆動速度とを比較し、前記設定駆動速
    度が前記演算駆動速度よりも遅い場合には、前記設定駆
    動速度に基づいて前記ステッピングモータを駆動させ、
    前記設定駆動速度が前記演算駆動速度よりも速い場合に
    は、前記演算駆動速度に基づいて前記ステッピングモー
    タを駆動させることを判断する判断部とが設置されてい
    る制御手段を有することを特徴とするラインプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記制御手段に、前記判断部において求
    められた前記ステッピングモータの駆動速度を監視し、
    前記ステッピングモータの駆動速度に即した電圧値を設
    定する監視部が設置されていることを特徴とする請求項
    2に記載のラインプリンタ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009148948A (ja) * 2007-12-19 2009-07-09 Fujitsu Component Ltd サーマルプリンタ及びその制御方法
CN102407680A (zh) * 2008-06-12 2012-04-11 东芝泰格有限公司 印刷设备及其控制方法
KR102058536B1 (ko) 2017-11-01 2019-12-23 주식회사 빅솔론 프린터의 헤드에 인가되는 구동펄스 제어 방법 및 이를 수행하기 위한 프린터

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