JP2918399B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

Info

Publication number
JP2918399B2
JP2918399B2 JP4208890A JP20889092A JP2918399B2 JP 2918399 B2 JP2918399 B2 JP 2918399B2 JP 4208890 A JP4208890 A JP 4208890A JP 20889092 A JP20889092 A JP 20889092A JP 2918399 B2 JP2918399 B2 JP 2918399B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor layer
thickness
layer
impurity concentration
conductivity type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4208890A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0661497A (ja
Inventor
佳史 友松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP4208890A priority Critical patent/JP2918399B2/ja
Priority to US08/085,058 priority patent/US5355003A/en
Priority to DE4326052A priority patent/DE4326052C2/de
Publication of JPH0661497A publication Critical patent/JPH0661497A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2918399B2 publication Critical patent/JP2918399B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66007Multistep manufacturing processes
    • H01L29/66075Multistep manufacturing processes of devices having semiconductor bodies comprising group 14 or group 13/15 materials
    • H01L29/66227Multistep manufacturing processes of devices having semiconductor bodies comprising group 14 or group 13/15 materials the devices being controllable only by the electric current supplied or the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched, e.g. three-terminal devices
    • H01L29/66234Bipolar junction transistors [BJT]
    • H01L29/66325Bipolar junction transistors [BJT] controlled by field-effect, e.g. insulated gate bipolar transistors [IGBT]
    • H01L29/66333Vertical insulated gate bipolar transistors
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/68Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
    • H01L29/70Bipolar devices
    • H01L29/72Transistor-type devices, i.e. able to continuously respond to applied control signals
    • H01L29/739Transistor-type devices, i.e. able to continuously respond to applied control signals controlled by field-effect, e.g. bipolar static induction transistors [BSIT]
    • H01L29/7393Insulated gate bipolar mode transistors, i.e. IGBT; IGT; COMFET
    • H01L29/7395Vertical transistors, e.g. vertical IGBT

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Thyristors (AREA)
  • Bipolar Transistors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体装置及びその
製造方法に関し、特に縦型電界効果型半導体装置及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図22は従来のNチャネルIGBTの構
造を示す断面図である。同図に示すように、P+ 基板1
の表面上に、N+ バッファ層2が形成され、N+ バッフ
ァ層2上にN- 層4が形成される。
【0003】そして、N- 層4の表面に選択的にPベー
ス領域5が形成され、各Pベース領域5の表面に選択的
にNエミッタ領域6が形成される。そして、一方のPベ
ース領域5のエミッタ領域6の端部上から、他方のPベ
ース領域5のエミッタ領域6の端部上にかけてゲート絶
縁膜8が形成され、このゲート絶縁膜8上にゲート電極
9が形成される。すなわち、N- 層4の表面にNチャネ
ルのDMOS(diffusion self-alignment MOS)が
形成される。
【0004】また、Pベース領域5の一部上及びNエミ
ッタ領域6の一部上に、エミッタ電極10が形成され、
+ 基板1の裏面上にコレクタ電極11が形成される。
【0005】このような構成において、エミッタ電極1
0とコレクタ電極11との間に、エミッタ側を接地し
て、所定レベルのコレクタ電圧VCEを印加するととも
に、ゲート電極とエミッタ電極10との間に動作レベ
ルのゲート電圧VGEを印加する。すると、ゲート電極
下のPベース領域5の表面領域であるチャネル領域7が
N型に反転される。このため、チャネル領域7を通じ
て、エミッタ電極10からの電子がN- 層4に注入され
る。そして、N- 層4に注入された電子によって、P+
基板1とN- 層4との間が順バイアス状態となる。その
結果、P+ 基板1からN- 層4にホールの注入が起こる
ため、N- 層4の抵抗が大幅に下がり、かつ素子の電流
容量が上がる。これがIGBTのオン状態である。
【0006】一方、ゲート電極9に非動作レベルのゲー
ト電圧を付与することにより、チャネル領域7はP型に
戻り、IGBTはオフ状態に移行する。この際、N-
4に注入されたホールが消滅するまでにある程度の時間
を要する。つまり、ターンオフ動作時において、IGB
Tに流れている電流が完全に止まるのは、ゲート電極9
に非動作レベルのゲート電圧が付与されてから、N-
4及びN+ バッファ層2内のキャリアが完全に消滅する
までの所定時間を要する。
【0007】N+ バッファ層2は、N- 層4に注入され
るホールを制御するライフ・タイム・キラーとして設け
られ、N+ バッファ層2の存在によりターンオフ時間を
短縮することができる。また、N+ バッファ層2はIG
BTのオフ状態時に生じるPベース領域5とN- 層4と
の界面形成されるPN接合から- 層側に伸びる空乏
層を抑制する機能も備えているため、N- の厚みを
薄くすることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来構造の
IGBTは、ターンオフ時のサージ電圧(エミッタ−コ
レクタ間電圧VCE)が上昇することが経験的にわかって
いる。
【0009】従来構造のIGBTは、600V系のIG
BT(コレクタ−エミッタ間電圧VCE=300Vで動作
するIGBT)で、N- 層4のスペックは、抵抗率ρが
30Ωcm(不純物濃度1.57×1014cm-3),厚
みが60μmであった。
【0010】この発明の発明者は、従来構造のIGBT
として、100AのIGBTを試作し、ハーフブリッジ
回路でのIGBTのスイッチングオフ時のサージ電圧を
評価した。この時の測定条件は、VCE=300V、VGE
=±15V、接合温度(装置温度)125℃である。
【0011】評価結果として、550V程度と比較的大
きなサージ電圧が測定された。以上の実験結果から、従
来構造のIGBTはターンオフ時のサージ電圧を抑制す
ることができていないという問題点が立証された。
【0012】この発明は上記問題点を解決するためにな
されたもので、サージ電圧を抑制することが可能な半導
体装置及びその製造方法を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる請求項
1記載の半導体装置は、一方主面及び他方主面を有する
第1の導電型の第1の半導体層と、前記第1の半導体層
の一方主面上に形成された、前記第1の半導体層よりも
不純物濃度が低い第1の導電型の第2の半導体層と、前
記第2の半導体層の表面に形成された第2の導電型の第
3の半導体層と、前記第3の半導体層上に形成された第
1の主電極と、前記第1の半導体層の他方主面上に形成
された第2の主電極とを備える。
【0014】そして、前記第3の半導体層下の前記第2
の半導体層の厚みDが、前記第2の半導体層と前記第3
の半導体層との界面で形成されるPN接合の、逆バイア
最大値設定時における空乏層の伸びWに対して、第1
の条件式:D>Wを満足するように、前記第3の半導体
層の厚みと;前記第2の半導体層の厚み及びその不純物
濃度とを設定する。
【0015】この発明にかかる請求項2記載の半導体装
置は、一方主面及び他方主面を有する第1の導電型の第
1の半導体層と、前記第1の半導体層の一方主面上に形
成された、前記第1の半導体層よりも不純物濃度が低い
第1の導電型の中間半導体層と、前記中間半導体層上に
形成された、前記中間半導体層よりも不純物濃度が低い
第1の導電型の第2の半導体層と、前記第2の半導体層
の表面に形成された第2の導電型の第3の半導体層と、
前記第3の半導体層上に形成された第1の主電極と、前
記第1の半導体層の他方主面上に形成された第2の主電
極とを備える。
【0016】そして、前記第3の半導体層下の前記第2
の半導体層の厚みに前記中間半導体層の厚みを加えた厚
みD′が、前記第2の半導体層と前記第3の半導体層と
の界面で形成されるPN接合の、逆バイアスの最大値
定時における空乏層の伸びW′に対して、第2の条件
式:D′>W′を満足するように、前記第3の半導体層
の厚みと;前記第2の半導体層の厚み及びその不純物濃
度と;前記中間半導体層の厚み及びその不純物濃度とを
設定する。
【0017】この発明にかかる請求項3記載の製造方法
は、(a) 一方主面及び他方主面を有する第1の導電型の
第1の半導体層を準備するステップと、(b) 前記第1の
半導体層の一方主面上に第1の導電型の第2の半導体層
を形成するステップと、(c)前記第2の半導体層の表面
に第の導電型の第3の半導体層するステップと、(d)
前記第3の半導体層上に第1の主電極を形成するステッ
プと、(e) 前記第1の半導体層の他方主面上に第2の主
電極を形成するステップとを備える。
【0018】ただし、前記第2の半導体層は前記第1の
半導体層よりも第1の導電型の不純物濃度が低く設定さ
れる。
【0019】また、前記第3の半導体層下の前記第2の
半導体層の厚みDが、前記第2の半導体層と前記第3の
半導体層との界面で形成されるPN接合の、逆バイアス
の最大値設定時における空乏層の伸びWに対して、第1
の条件式:D>Wを満足するように、前記第3の半導体
層の厚みと;前記第2の半導体層の厚み及びその不純物
濃度とが設定される。
【0020】この発明にかかる請求項4記載の製造方法
は、(a) 一方主面及び他方主面を有する第1の導電型の
第1の半導体層を準備するステップと、(b) 前記第1の
半導体層の一方主面上に、前記第1の半導体層よりも不
純物濃度が低い第1の導電型の中間半導体層を形成する
ステップと、(c) 前記中間半導体層の上に、前記中間半
導体層よりも不純物濃度が低い第1の導電型の第2の半
導体層を形成するステップと、(d) 前記第2の半導体層
の表面に第の導電型の第3の半導体層を形成するステ
ップと、(e) 前記第3の半導体層上に第1の主電極を形
成するステップと、(f) 前記第1の半導体層の他方主面
上に第2の主電極を形成するステップを備える。
【0021】そして、前記第3の半導体層下の前記第2
の半導体層の厚みに前記中間半導体層の厚みを加えた厚
みD′が、前記第2の半導体層と前記第3の半導体層と
の界面で形成されるPN接合の、逆バイアスの最大値
定時における空乏層の伸びW′に対して、第2の条件
式:D′>W′を満足するように、前記第3の半導体層
の厚みと;前記第2の半導体層の厚み及びその不純物濃
度と;前記中間半導体層の厚み及びその不純物濃度とが
を設定される。
【0022】
【作用】この発明における請求項1記載の半導体装置及
び請求項3記載の製造方法で製造された半導体装置は、
第2の半導体層と第3の半導体層との界面で形成される
PN接合の、逆バイアス設定時における空乏層の伸びW
に対して、第3の半導体層下の第2の半導体層の厚みD
が、D>Wを満足するように、第3の半導体層の厚み、
第2の半導体層の厚み及びその不純物濃度を設定してい
るため、第1及び第2の主電極から前記PN接合に逆バ
イアスBVが印加されても、前記PN接合から伸びる空
乏層が、第2の半導体層介して第1の半導体層にまで到
達することはない。
【0023】この発明における請求項2記載の半導体装
置及び請求項4記載の製造方法で製造された半導体装置
は、第2の半導体層と第3の半導体層との界面で形成さ
れるPN接合の、逆バイアス設定時における空乏層の伸
びW′に対して、第3の半導体層下の第2の半導体層の
厚みDに中間半導体層を加えた厚みD′がD′>W′を
満足するように、第3の半導体層の厚み、第2の半導体
層の厚み及びその不純物濃度並びに中間半導体層の厚み
及びその不純物濃度を設定しているため、第1及び第2
の主電極から前記PN接合に逆バイアスBVが印加され
ても、前記PN接合から伸びる空乏層が、第2の半導体
層及び中間半導体層を介して第1の半導体層にまで到達
することはない。
【0024】
【実施例】図1はこの発明の第1の実施例であるNチャ
ネルIGBTの構成を示す断面図である。同図に示すよ
うに、シリコンからなるP+ 基板1の表面上に不純物濃
度が1017 〜10 18 cm-3オーダーのN+ バッファ層2
が形成され、N+ バッファ層2上にN- 層4が形成され
る。
【0025】そして、N- 層4の表面に選択的にPベー
ス領域5が形成され、各Pベース領域5の表面に選択的
にNエミッタ領域6が形成される。そして、一方のPベ
ース領域5のエミッタ領域6の端部上から、一方のPベ
ース領域5上、一方のPベース領域5と他方のPベース
領域5との間のN- 層4上、他方のPベース領域5上及
び他方のPベース領域5のエミッタ領域6の端部上にか
けてゲート絶縁膜8が形成され、このゲート絶縁膜8上
にゲート電極9が形成される。すなわち、N-層4の表
面にNチャネルのDMOSが形成される。なお、上記P
+ 基板1、N+バッファ層2、N- 層4、Pベース領域
5及びNエミッタ領域6を形成する半導体はすべてシリ
コンである。
【0026】また、Pベース領域5の一部上及びNエミ
ッタ領域6の一部上に、エミッタ電極10が形成され、
+ 基板1の裏面上にコレクタ電極11が形成される。
【0027】このような構成において、エミッタ電極1
0とコレクタ電極11との間に、エミッタ側を接地し
て、所定レベルのコレクタ電圧VCEを印加するととも
に、ゲート電極とエミッタ電極10との間に動作レベ
ルのゲート電圧VGEを印加する。すると、ゲート電極
下のPベース領域5の表面領域であるチャネル領域7が
N型に反転される。このため、チャネル領域7を通じ
て、エミッタ電極10からの電子がN- 層4に注入され
る。そして、N- 層4に注入された電子によって、P+
基板1とN- 層4との間が順バイアス状態となる。その
結果、P+ 基板1からN- 層4にホールの注入が起こる
ため、N- 層4の抵抗が大幅に下がり、かつ素子の電流
容量が上がる。これがIGBTのオン状態である。
【0028】一方、ゲート電極9に非動作レベルのゲー
ト電圧を付与することにより、チャネル領域7はP型に
戻り、IGBTはオフ状態に移行する。
【0029】600V系のIGBT(コレクタ−エミッ
タ間電圧VCE=300Vで動作するIGBT)におい
て、従来例で述べたように、従来のN- 層4のスペック
は、抵抗率ρが30Ωcm(不純物濃度1.57×10
14cm-3),厚みが60μmであった。
【0030】これに対し、第1の実施例の600V系の
IGBTにおけるN- 層4のスペックは、抵抗率ρが2
0Ωcm(不純物濃度2.35×1014cm-3),厚みd
4が65μmに設定されている。また、Pベース領域5
の厚みd5は従来構造及び第1の実施例のIGBT共に
10μmである。
【0031】第1の実施例のN- 層4の厚みd4及び不
純物濃度並びにPベース領域5の厚みd5を、上記のよ
うに設定したのは、以下の理由による。
【0032】ターンオフ時に生じるサージ電圧が発生す
るのは、ターンオフ時にN- 層4とPベース領域5との
PN接合から伸びる空乏層がN+ バッファ層2に到達し
た瞬間、N+ バッファ層2にかかる電界が急激に上昇す
ることが原因と考えられる。
【0033】そこで、ターンオフ時に、N- 層4とPベ
ース領域5とのPN接合から伸びる空乏層がN+ バッフ
ァ層2に確実に到達しない構造のIGBTにしたのが第
1の実施例のIGBTである。
【0034】実動作時のコレクタ−エミッタ間電圧をB
Vとすると、オフ状態のIGBTにおいて、Pベース領
域5とN- 層4との界面に形成されるPN接合からの空
間電荷領域(空乏層の伸び)Wは、次の数5で決定され
る。
【0035】
【数5】
【0036】ただし、NはN- 層4の不純物濃度、KSi
はシリコンの比誘電率、ε0 は真空の誘電率、qは電子
の電荷量である。ここで、KSi=11.7、ε0 =8.
854×10-14 (F/cm)、q=1.602×10
-19 (C)である。
【0037】第1の実施例のIGBTのターンオフ時に
おけるPベース領域5とN- 層4との界面でのPN接合
からの空乏層の伸びWは、数5により40.6μmと算
出される。したがって、(65−10)>W(=40.
6)の関係が成立するため、ターンオフ時に空乏層がN
+ バッファ層2に到達することは確実にない。
【0038】一方、従来のIGBTのN- 層4の不純物
濃度では、ターンオフ時の空乏層の伸びは、数5より4
9.7μmと算出される。したがって、Pウェル領域5
の厚みを通常レベルの10μm程度で形成する場合、約
(60−10)=Wの関係が成立するため、ターンオフ
時に空乏層がN+ バッファ層2に到達する。
【0039】図2は、第1の実施例のIGBTの不純物
濃度分布を示すグラフであり、図3は、第1の実施例の
IGBTの実動作時(オフ状態時)のコレクタ−エミッ
タ間の電圧印加時の電界分布のグラフである。また、図
5は、従来構造のIGBTの不純物濃度分布を示すグラ
フであり、図6は、従来構造のIGBTの実動作時(オ
フ状態時)のコレクタ−エミッタ間の電圧印加時の電界
分布を示すグラフである。
【0040】図2と図4とを比較すると、第1の実施例
のIGBTは従来のIGBTに比べ、N- 層4の不純物
濃度が高く、厚みが厚く設定されている。このため、図
3と図5との比較から明らかなように、第1の実施例の
IGBTはN+ バッファ層2にかかる電界が確実に0に
なっている。このように、第1の実施例のIGBTは、
ターンオフ時に、Pベース領域5とN- 層4とのPN接
合から伸びる空乏層が、N+ バッファ層2に到達しない
構造にしている。
【0041】この発明の発明者は、第1の実施例で示し
た構造のIGBTとして、100AのIGBTを試作
し、ハーフブリッジ回路でのIGBTのスイッチングオ
フ時のサージ電圧を評価した。この時の測定条件は、V
CE=300V、VGE=±15V、接合温度(装置温度)
125℃である。なお、接合温度を125℃に設定する
のは、実使用時において発熱により接合温度が125℃
程度に上昇するからである。
【0042】評価結果として、450V程度のサージ電
圧が測定され、従来構造のIGBTより100V程度も
サージ電圧を抑制することができた。
【0043】また、N- 層4の厚みd4は従来構造より
も、厚みがました分、コレクタ飽和電圧VCE(sat) が上
昇する懸念があるが、5μm程度の厚みの増加であれ
ば、コレクタ飽和電圧VCE(sat) の上昇は無視できるレ
ベルにとどまる。また、従来同様、N- 層4の厚みd4
を60μmにしても、(65−10)>W(=40.
6)の関係が成立するため、コレクタ飽和電圧VCE(sa
t) の上昇を抑え、かつサージ電圧を抑えることもでき
る。
【0044】図6〜図17は、第1の実施例のIGBT
の製造方法を示す断面図である。以下、これらの図を参
照しつつ、その製造方法の説明を行う。
【0045】まず、P+ 基板1を準備し、P+ 基板1上
にエピタキシャル成長法により、図6に示すように、不
純物濃度が1017オーダーのN+ バッファ層2を形成す
る。ついで、N+ バッファ層2上にエピタキシャル成長
法により、図7に示すように、不純物濃度が2.35×
1014cm-3)で厚さd4が65μmのN- 層4を形成
する。
【0046】次に、図8に示すように、N- 層4上の全
面に薄い酸化膜21を形成し、酸化膜21上にポリシリ
コン層22を形成する。そして、レジスト23を塗布し
た後、レジスト23に対しパターンニング処理を施す。
その後、パターニングされたレジスト23をマスクとし
て、ポリシリコン層22に対するエッチング処置を施
し、図9に示すように、ポリシリコンからなるゲート電
極9を形成する。
【0047】その後、図10に示すように、レジスト2
3及びゲート電極9をマスクとして、N- 層4の表面に
ボロンを注入する。そして、レジスト23を除去した
後、アニール処理を施すことにより、図11に示すよう
に、厚さd5が10μmのPベース領域5を形成する。
この際、熱拡散により、Pベース領域5の一部が酸化膜
21下に形成される。
【0048】そして、全面にレジスト24を塗布し、レ
ジスト24に対するパターニング処理を施す。その後、
図12に示すように、レジスト24及びゲート電極9を
マスクとして、酸化膜21に対するエッチング処理を施
し、ゲート酸化膜8を形成する。
【0049】そして、レジスト24を除去し、ゲート電
極9及びゲート酸化膜8をマスクとして、リンをデポジ
ションし、熱処理を施すことにより、図13に示すよう
に、Nエミッタ領域6を形成する。なお、Nエミッタ領
の形成を、Pベース領域5の形成と同様、リンまた
はヒ素の注入、レジスト24の除去、アニール処理によ
り行うこともできる。
【0050】そして、図14に示すように、全面に層間
絶縁膜25を形成する。次に、層間絶縁膜25上にレジ
スト26を塗布し、レジスト26をパターニングする。
【0051】次に、図15に示すように、パターニング
したレジスト26をマスクとして、層間絶縁膜25に対
するエッチングを施し、Nエミッタ領域6の一部及びN
エミッタ領域6,6間のPベース領域5を露出させる。
その後、全面にエミッタ電極10を形成する。
【0052】最後に、P+ 基板1の裏面にコレクタ電極
11を形成することにより、第1の実施例のIGBTが
完成する。なお、図16のA−A面〜B−B面における
図が図1に相当し、図1では層間絶縁膜25を省略し、
エミッタ電極10も模式的に示している。
【0053】なお、第1の実施例では、N- 層4の不純
物濃度、厚みd4及びPベース領域5の厚みd5をそれ
ぞれ、2.35×1014cm-3、65μm及び10μm
に設定したが、これに限定されず、(d4−d5)>W
(数5より算出)を満足する範囲で、それぞれを任意設
定することにより、サージ電圧を抑えた構造のIGBT
を得ることができる。
【0054】図17はこの発明の第2の実施例であるN
チャネルIGBTの構成を示す断面図である。同図に示
すように、P+ 基板1の表面上1に不純物濃度が1017
オーダーのN+ バッファ層2が形成される。N+ バッフ
ァ層2上にN層3が形成され、N層3上にN- 層4が形
成される。なお、上記P+ 基板1、N+ バッファ層2、
N層3、N- 層4、Pベース領域5及びNエミッタ領域
6を形成する半導体はすべてシリコンである。
【0055】そして、N- 層4の表面に選択的にPベー
ス領域5が形成され、各Pベース領域5の表面に選択的
にNエミッタ領域6が形成される。そして、第1の実施
例同様、一方のPベース領域5の端部上から、他方のP
ベース領域5の端部上にかけてゲート絶縁膜8が形成さ
れ、このゲート絶縁膜8上にゲート電極9が形成され
る。すなわち、N- 層4の表面にNチャネルのDMOS
が形成される。また、Pベース領域5の一部上及びNエ
ミッタ領域6の一部上に、エミッタ電極10が形成さ
れ、P+ 基板1の裏面上にコレクタ電極11が形成され
る。
【0056】第2の実施例のIGBTのスペックは、N
- 層4の厚みd4が50μm、N-層4の不純物濃度が
1.57×10 14 cm-3(30Ωcm)、Pベース領
域5の厚みd5が10μm、N層3の厚みd3が10μ
m、N層3の不純物濃度が2.35×10 14 cm
-320Ωcm)である。
【0057】第1の実施例同様、第2の実施例のN-
4の厚みd4及び不純物濃度、N層3の厚みd3及び不
純物濃度並びにPベース領域5の厚みを、上記のように
設定したのは、以下の理由による。
【0058】サージ電圧抑制のため、ターンオフ時に、
- 層4とPベース領域5とのPN接合から伸びる空乏
層をN+ バッファ層2に到達しない構造のIGBTにし
たのが、第2の実施例のIGBTである。
【0059】実動作時のコレクタ−エミッタ間電圧をB
Vとすると、Pベース領域5とN-層4との界面に形成
されるPN接合からの空間電荷領域W′は、次の数6で
決定する。
【0060】
【数6】
【0061】ただし、N1 はN- 層4の不純物濃度、N
2 はN層3の不純物濃度、KSiはシリコンの比誘電率、
ε0 は真空の誘電率、qは電子の電荷量、BV1はPベ
ース領域5とN- 層4との間で負担されるコレクタ−エ
ミッタ電圧である。
【0062】第2の実施例の構成の場合、W1=40μ
mとなることにより、BV1=194.4Vが算出され
る。その結果、W2=7.6μmが算出されるため、第
2の実施例のIGBTのターンオフ時におけるPベース
領域5とN- 層4との界面でのPN接合からの空乏層の
伸びW′(W1+W2)は、47.6μmと算出され
る。
【0063】したがって、(50−10)+10>4
7.6の関係が成立するため、ターンオフ時に空乏層が
+ バッファ層2に到達することはない。
【0064】図18は、第2の実施例のIGBTの不純
物濃度分布を示すグラフであり、図19は、第2の実施
例のIGBTの実動作時(オフ状態時)のコレクターエ
ミッタ間の電圧印加時の電界分布を示すグラフである。
【0065】図18に示すように、N層3内で電界が確
実に0になっていおり、このことから、ターンオフ時
に、Pベース領域5とN- 層4とのPN接合から伸びる
空乏層が、確実にN+ バッファ層2に到達しない構造に
していることがわかる。
【0066】したがって、第1の実施例のIGBTと同
様の理由で、サージ電圧を抑制することができる。
【0067】図20及び図21は、第2の実施例のIG
BTの製造方法の一部を示す断面図である。以下、これ
らの図を参照しつつ、その製造方法の説明を行う。
【0068】まず、P+ 基板1を準備し、P+ 基板1上
にエピタキシャル成長法により、図20に示すように、
不純物濃度が1017〜1018cm-3オーダーのN+ バッ
ファ層2を形成する。ついで、N+ バッファ層2上にエ
ピタキシャル成長法により、図21に示すように、不純
物濃度が2.35×1014cm-3で厚みd3が10μm
のN層3を形成する。さらに、N層3上にエピタキシャ
ル成長法により、不純物濃度が1.57×1014cm-3
で厚みd4が50μmのN- 層4を形成する。
【0069】そして、N- 層4の表面に第1の実施例で
示した工程(図8〜図16参照)でDMOSを形成する
ことにより、第2の実施例のIGBTを完成することが
できる。この際、Pベース領域5の厚みd5を10μm
で形成する。
【0070】なお、第2の実施例では、N層3の不純物
濃度及びその厚みd3、N- 層4の不純物濃度及びその
厚みd4並びにPベース領域5の厚みd5を、それぞ
れ、2.35×1014cm-3、10μm、1.57×1
14cm-3、50μm及び10μmに設定したが、これ
に限定されず、(d4−d5+d3)>W′(数6より
算出)を満足する範囲で、それぞれを任意に設定するこ
とにより、サージ電圧を抑えた構造のIGBTを得るこ
とができる。
【0071】なお、第1及び第2の実施例では、IGB
Tについて説明したが、パワーMOSFET、MCT
(Mos Controlled Thyristor)、EST(Emitter Swit
ched Thyristor)、BRT(Base Resistance Contorll
ed Thyristor)等のMOSゲートサイリスタであっても
よい。
【0072】基本的には、逆バイアス印加時にPN接合
から伸びる空乏層が、隣接する他の半導体層に到達する
とサージ電圧の上昇を招く構造の半導体装置に対して、
この発明は適用可能である。
【0073】なお、上記数5及び数6で示した式は、導
電型式が第1及び第2の実施例と逆の場合でも成立す
る。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、この発明における
請求項1記載の半導体装置及び請求項3記載の製造方法
で製造された半導体装置によれば、第2の半導体層と第
3の半導体層との界面で形成されるPN接合の、逆バイ
アスの最大値設定時における空乏層の伸びWに対して、
第3の半導体層下の第2の半導体層の厚みDが、D>W
を満足するように、第3の半導体層の厚み、第2の半導
体層の厚み及びその不純物濃度を設定しているため、第
1及び第2の主電極から前記PN接合に逆バイアスBV
が印加されても、前記PN接合から伸びる空乏層が、第
2の半導体層介して第1の半導体層にまで到達すること
はない。
【0075】したがって、瞬間的に第2の半導体層と第
3の半導体層との界面で形成されるPN接合に逆バイア
スがかかって場合に生じるサージ電圧を抑えることがで
きる。
【0076】この発明における請求項2記載の半導体装
置及び請求項4記載の製造方法で製造された半導体装置
は、第2の半導体層と第3の半導体層との界面で形成さ
れるPN接合の、逆バイアスの最大値設定時における空
乏層の伸びW′に対して、第3の半導体層下の第2の半
導体層の厚みDに中間半導体層を加えた厚みD′がD′
>W′を満足するように、第3の半導体層の厚み、第2
の半導体層の厚み及びその不純物濃度並びに中間半導体
層の厚み及びその不純物濃度を設定しているため、第1
及び第2の主電極から前記PN接合に逆バイアスBVが
印加されても、前記PN接合から伸びる空乏層が、第2
の半導体層及び中間半導体層を介して第1の半導体層に
まで到達することはない。
【0077】したがって、瞬間的に第2の半導体層と第
3の半導体層との界面で形成されるPN接合に逆バイア
スがかかって場合に生じるサージ電圧を抑えることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例であるNチャネルIG
BTの構成を示す断面図である。
【図2】第1の実施例のIGBTの不純物濃度分布を示
すグラフである。
【図3】第1の実施例のIGBTの実使用時(オフ状態
時)の電界分布を示すグラフである。
【図4】従来のIGBTの不純物濃度分布を示すグラフ
である。
【図5】従来のIGBTの実使用時(オフ状態時)の電
界分布を示すグラフである。
【図6】第1の実施例のIGBTの製造方法を示す断面
図である。
【図7】第1の実施例のIGBTの製造方法を示す断面
図である。
【図8】第1の実施例のIGBTの製造方法を示す断面
図である。
【図9】第1の実施例のIGBTの製造方法を示す断面
図である。
【図10】第1の実施例のIGBTの製造方法を示す断
面図である。
【図11】第1の実施例のIGBTの製造方法を示す断
面図である。
【図12】第1の実施例のIGBTの製造方法を示す断
面図である。
【図13】第1の実施例のIGBTの製造方法を示す断
面図である。
【図14】第1の実施例のIGBTの製造方法を示す断
面図である。
【図15】第1の実施例のIGBTの製造方法を示す断
面図である。
【図16】第1の実施例のIGBTの製造方法を示す断
面図である。
【図17】この発明の第2の実施例であるNチャネルI
GBTの構成を示す断面図である。
【図18】第2の実施例のIGBTの不純物濃度分布を
示すグラフである。
【図19】第2の実施例のIGBTの実使用時(オフ状
態時)の電界分布を示すグラフである。
【図20】第2の実施例のIGBTの製造方法を示す断
面図である。
【図21】第2の実施例のIGBTの製造方法を示す断
面図である。
【図22】従来のIGBTの構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 P+ 基板 2 N+ バッファ層 3 N層 4 N- 層 5 Pベース領域 6 Nエミッタ領域 8 ゲート酸化膜 9 ゲート電極 10 エミッタ電極 11 コレクタ電極

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方主面及び他方主面を有する第1の導
    電型の第1の半導体層と、 前記第1の半導体層の一方主面上に形成された、前記第
    1の半導体層よりも不純物濃度が低い第1の導電型の第
    2の半導体層と、 前記第2の半導体層の表面に形成された第2の導電型の
    第3の半導体層と、 前記第3の半導体層上に形成された第1の主電極と、 前記第1の半導体層の他方主面上に形成された第2の主
    電極とを備えた半導体装置において、 D :前記第3の半導体層下の前記第2の半導体層の厚
    み; BV:実動作時における前記第1の主電極と前記第2の
    主電極との間に印加される逆バイアス電圧の最大値; KS :前記第2の半導体層における半導体物質の比誘電
    率; ε0 :真空の誘電率; q :電子の電荷量; N :前記第2の半導体層の不純物濃度; W :下記の数1: 【数1】 で定まる、前記第2の半導体層と前記第3の半導体層と
    の界面で形成されるPN接合の、逆バイアス設定時にお
    ける空乏層の伸び; としたとき、 条件式: D>W を満足するように、前記第3の半導体層の厚みと;前記
    第2の半導体層の厚み及びその不純物濃度とを設定した
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 一方主面及び他方主面を有する第1の導
    電型の第1の半導体層と、 前記第1の半導体層の一方主面上に形成された、前記第
    1の半導体層よりも不純物濃度が低い第1の導電型の中
    間半導体層と、 前記中間半導体層上に形成された、前記中間半導体層よ
    りも不純物濃度が低い第1の導電型の第2の半導体層
    と、 前記第2の半導体層の表面に形成された第2の導電型の
    第3の半導体層と、 前記第3の半導体層上に形成された第1の主電極と、 前記第1の半導体層の他方主面上に形成された第2の主
    電極とを備えた半導体装置において、 D′:前記第3の半導体層下の前記第2の半導体層の厚
    みに前記中間半導体層の厚みを加えた厚み; BV:実動作時における前記第1の主電極と前記第2の
    主電極との間に印加される逆バイアス電圧の最大値; KS :前記第2の半導体層における半導体物質の比誘電
    率; ε0 :真空の誘電率; q :電子の電荷量; N1 :前記第1の半導体層の不純物濃度; N2 :前記第2の半導体層の不純物濃度; BV1:前記第2の半導体層と前記第3の半導体層との
    間で負担される逆バイアス電圧の最大値; W′:下記の数2: 【数2】 で定まる、前記第2の半導体層と前記第3の半導体層と
    の界面で形成されるPN接合の、逆バイアス設定時にお
    ける空乏層の伸び; としたとき、 条件式: D′>W′ を満足するように、前記第3の半導体層の厚みと;前記
    第2の半導体層の厚み及びその不純物濃度と;前記中間
    半導体層の厚み及びその不純物濃度とを設定したことを
    特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 (a) 一方主面及び他方主面を有する第1
    の導電型の第1の半導体層を準備するステップと、 (b) 前記第1の半導体層の一方主面上に第1の導電型の
    第2の半導体層を形成するステップとを備え、前記第2
    の半導体層は前記第1の半導体層よりも第1の導電型の
    不純物濃度が低く設定され、 (c) 前記第2の半導体層の表面に第2の導電型の第3の
    半導体層を形成するステップと、 (d) 前記第3の半導体層上に第1の主電極を形成するス
    テップと、 (e) 前記第1の半導体層の他方主面上に第2の主電極を
    形成するステップとをさらに備えた半導体装置の製造方
    法において、 D :前記第3の半導体層下の前記第2の半導体層の厚
    み; BV:実動作時における前記第1の主電極と前記第2の
    主電極との間に印加される逆バイアス電圧の最大値; KS :前記第2の半導体層における半導体物質の比誘電
    率; ε0 :真空の誘電率; q :電子の電荷量; N :前記第2の半導体層の不純物濃度; W :下記の数3: 【数3】 で定まる、前記第2の半導体層と前記第3の半導体層と
    の界面で形成されるPN接合の、逆バイアス設定時にお
    ける空乏層の伸び; としたとき、 条件式: D>W を満足するように、前記第3の半導体層の厚みと;前記
    第2の半導体層の厚み及びその不純物濃度とを設定した
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 (a) 一方主面及び他方主面を有する第1
    の導電型の第1の半導体層を準備するステップと、 (b) 前記第1の半導体層の一方主面上に、前記第1の半
    導体層よりも不純物濃度が低い第1の導電型の中間半導
    体層を形成するステップと、 (c) 前記中間半導体層の上に、前記中間半導体層よりも
    不純物濃度が低い第1の導電型の第2の半導体層を形成
    するステップと、 (d) 前記第2の半導体層の表面に第2の導電型の第3の
    半導体層を形成するステップと、 (e) 前記第3の半導体層上に第1の主電極を形成するス
    テップと、 (f) 前記第1の半導体層の他方主面上に第2の主電極を
    形成するステップを備えた半導体装置の製造方法におい
    て、 D′:前記第3の半導体層下の前記第2の半導体層の厚
    みに前記中間半導体層の厚みを加えた厚み; BV:実動作時における前記第1の主電極と前記第2の
    主電極との間に印加される逆バイアス電圧の最大値; KS :前記第2の半導体層における半導体物質の比誘電
    率; ε0 :真空の誘電率; q :電子の電荷量; N1 :前記第2の半導体層の不純物濃度; N2 :前記第2の半導体層の不純物濃度; BV1:前記第2の半導体層と前記第3の半導体層との
    間で負担される逆バイアス電圧の最大値; W′:下記の数4: 【数4】 で定まる、前記第2の半導体層と前記第3の半導体層と
    の界面で形成されるPN接合の、逆バイアス設定時にお
    ける空乏層の伸び; としたとき、 条件式: D′>W′ を満足するように、前記第3の半導体層の厚みと;前記
    第2の半導体層の厚み及びその不純物濃度と;前記中間
    半導体層の厚み及びその不純物濃度とを設定したことを
    特徴とする半導体装置の製造方法。
JP4208890A 1992-08-05 1992-08-05 半導体装置およびその製造方法 Expired - Lifetime JP2918399B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4208890A JP2918399B2 (ja) 1992-08-05 1992-08-05 半導体装置およびその製造方法
US08/085,058 US5355003A (en) 1992-08-05 1993-07-02 Semiconductor device having stable breakdown voltage in wiring area
DE4326052A DE4326052C2 (de) 1992-08-05 1993-08-03 Halbleitervorrichtungen und Verfahren zur Herstellung derselben

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4208890A JP2918399B2 (ja) 1992-08-05 1992-08-05 半導体装置およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0661497A JPH0661497A (ja) 1994-03-04
JP2918399B2 true JP2918399B2 (ja) 1999-07-12

Family

ID=16563824

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4208890A Expired - Lifetime JP2918399B2 (ja) 1992-08-05 1992-08-05 半導体装置およびその製造方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5355003A (ja)
JP (1) JP2918399B2 (ja)
DE (1) DE4326052C2 (ja)

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR0163875B1 (ko) * 1994-11-30 1998-12-01 윤종용 반도체장치 및 그 제조방법
JPH08227999A (ja) * 1994-12-21 1996-09-03 Mitsubishi Electric Corp 絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ及びその製造方法並びに半導体集積回路及びその製造方法
JPH08288503A (ja) * 1995-04-11 1996-11-01 Rohm Co Ltd プレーナ型高耐圧縦型素子を有する半導体装置およびその製造方法
EP0746040A1 (en) * 1995-05-31 1996-12-04 Co.Ri.M.Me. Consorzio Per La Ricerca Sulla Microelettronica Nel Mezzogiorno Improved IGBT device
US5679966A (en) * 1995-10-05 1997-10-21 North Carolina State University Depleted base transistor with high forward voltage blocking capability
KR0163928B1 (ko) * 1995-10-25 1998-12-01 김광호 이미터 스위치 사이리스터
EP0845813A1 (en) * 1996-12-02 1998-06-03 Zetex Plc Insulated gate bipolar transistor
JPH10335649A (ja) * 1997-05-27 1998-12-18 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置およびその製造方法
US6271061B1 (en) 1997-12-03 2001-08-07 Stmicroelectronics S.R.L. Fabrication of insulated gate bipolar devices
JP4164962B2 (ja) 1999-10-08 2008-10-15 株式会社デンソー 絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ
JP2001352070A (ja) 2000-04-07 2001-12-21 Denso Corp 半導体装置およびその製造方法
DE10024859A1 (de) * 2000-05-19 2001-12-06 Infineon Technologies Ag Schaltungsanordnung zum entlasteten Schalten
DE10031781A1 (de) * 2000-07-04 2002-01-17 Abb Semiconductors Ag Baden Halbleiterbauelement und Verfahren zu dessen Herstellung
DE10053445C2 (de) * 2000-10-27 2002-11-28 Infineon Technologies Ag IGBT mit einstellbarem Emitterwirkungsgrad und Schaltverhalten
JP3764343B2 (ja) * 2001-02-28 2006-04-05 株式会社東芝 半導体装置の製造方法
JP2007067062A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 絶縁ゲート型バイポーラトランジスタおよびその製造方法
DE102005061294B4 (de) * 2005-12-21 2010-05-12 Infineon Technologies Austria Ag NPT-Halbleiterbauelement in der Form eines MOSFETs oder IGBTs
JP5089191B2 (ja) * 2007-02-16 2012-12-05 三菱電機株式会社 半導体装置およびその製造方法
CN107170802B (zh) * 2017-06-07 2020-01-17 电子科技大学 一种短路阳极soi ligbt

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5998558A (ja) * 1982-11-27 1984-06-06 Nissan Motor Co Ltd Mosトランジスタ
JPS6482566A (en) * 1987-09-24 1989-03-28 Mitsubishi Electric Corp Field-effect semiconductor device
JP2536122B2 (ja) * 1989-02-06 1996-09-18 富士電機株式会社 pチャンネル絶縁ゲ―ト型バイポ―ラトランジスタ
JPH0338880A (ja) * 1989-07-05 1991-02-19 Nec Corp 伝導度変調縦型絶縁ゲート電界効果トランジスタ
JPH0487372A (ja) * 1990-07-31 1992-03-19 Fuji Electric Co Ltd 絶縁ゲートバイポーラトランジスタの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0661497A (ja) 1994-03-04
DE4326052C2 (de) 2001-06-13
DE4326052A1 (de) 1994-02-10
US5355003A (en) 1994-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2918399B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP3471823B2 (ja) 絶縁ゲート型半導体装置およびその製造方法
JP4143134B2 (ja) 無ラッチアップ型パワーmos−バイポーラートランジスター
US7732861B2 (en) Trench MOS type silicon carbide semiconductor device
US5969378A (en) Latch-up free power UMOS-bipolar transistor
JP3385938B2 (ja) 炭化珪素半導体装置及びその製造方法
JP5202308B2 (ja) 双方向遮断能力を有する高電圧炭化ケイ素mosバイポーラデバイスおよびその製造方法
US7442630B2 (en) Method for fabricating forward and reverse blocking devices
US6091086A (en) Reverse blocking IGBT
JP2689047B2 (ja) 絶縁ゲート型バイポーラトランジスタとその製造方法
US5879967A (en) Methods forming power semiconductor devices having latch-up inhibiting regions
US5541122A (en) Method of fabricating an insulated-gate bipolar transistor
KR20110134486A (ko) 실리콘 카바이드 바이폴라 접합 트랜지스터
EP0615292A1 (en) Insulated gate bipolar transistor
JPH09503626A (ja) 高いラッチアップ耐性を備えた炭化ケイ素ベースのmis構造
JPH10284733A (ja) 低減された電界を備えた絶縁ゲートバイポーラトランジスタ
JP2004079878A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2002261281A (ja) 絶縁ゲートバイポーラトランジスタの製造方法
JP3338276B2 (ja) 電力用半導体装置
US5909039A (en) Insulated gate bipolar transistor having a trench
JPH023980A (ja) 縦型電界効果トランジスタ
JP3657938B2 (ja) 半導体装置
US5763902A (en) Insulated gate bipolar transistor having a trench and a method for production thereof
TW202416537A (zh) 溝槽式閘極型絕緣閘極雙極性電晶體(igbt)
US6727527B1 (en) Reverse blocking IGBT

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080423

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090423

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100423

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100423

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110423

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120423

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120423

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 14

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 14