JP2918044B2 - 帯電防止プラスチック材料 - Google Patents

帯電防止プラスチック材料

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bis
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aromatic polycarbonate
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龍也 菅野
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、帯電対策が必要な部材に供される帯電防止
プラスチック材料に関するものである。
(従来の技術) 帯電防止を目的としたプラスチック材料を製造する方
法としては、炭素、金属等の導電性物質の粉末繊維等を
混入する方法、界面活性剤等の吸湿性物質を混入する方
法、プラスチック材料のポリマー構造中にスルホン基
(−SO3)等のイオン性官能基を導入する方法が採られ
ている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、これらの方法によって帯電防止を施こ
すと混入する物質固有の色により着色され、着色の自由
度が小さくなる。物質混入により成形時に必要なプラス
チック材料の流動性が低下し、成形性が低下する。混入
物質とプラスチック材料との界面の結合力が弱く、強度
特性、特に衝撃強度が低下する。また、低分子量の界面
活性剤を混入することにより可塑化効果が働き、特に高
温時の強度が低下するなど、強度特性が低下する。材料
表面にある親水基が汚染等により劣化し易く、それにつ
いて効果が薄れてしまうなど持続性が比較的短時間であ
る。そして、親水基等のイオン性官能基をポリマー構造
中に導入する方法はプラスチックの重合過程でグラフト
させたり、イオン性官能基をもったモノマーを使って重
合することが必要となり、グラフトの方法や特殊なモノ
マーの入手方法(合成法)などで困難が伴いプラスチッ
ク材料本来の生産性の良さがなくなってしまうという様
々な欠点がある。
本発明は、上記の様々な欠点を克服し、材料そのもの
が帯電防止性を有する帯電防止プラスチック材料を提供
することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、静的帯電量が50mV未満、動的帯電量が150m
V以下であることを達成する芳香族ポリカーボネート共
重合体を見い出し、これをプラスチック材料中に添加分
散することにより、プラスチック材料に帯電防止性を付
与した。
本発明に用いる芳香族ポリカーボネート共重合体の構
成単位であるビスフェノールの代表例としては、2,2−
ビス−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン,2,2−ビス
−(4−ヒドロキシフェニル)ブタン,2,2−ビス−(4
−ヒドロキシフェニル)−4−メチルペンタン,2,2−ビ
ス−(4−ヒドロキシフェニル)オクタン,1,1−ビス−
(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン,4,4′−ジ
ヒドロキシ−2,2,2−トリフェニルエタン,2,2−ビス−
(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン,2,2
−ビス−(4−ヒドロキシ−3−イソプロピルフェニ
ル)プロパン,2,2−ビス−(4−ヒドロキシ−3−sec.
ブチルフェニル)プロパン,2,2−ビス−(3,5−ジメチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン,2,2−ビス−
(4−ヒドロキシ−3−ターシャリーブチルフェニル)
プロパン,1,1′−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−
p−ジイソプロピルベンゼン,1,1′−ビス−(4−ヒド
ロキシフェニル)−m−ジイソプロピルベンゼンなどが
挙げられる。さらに、上記から選ばれる一種のビスフェ
ノールを第3成分として用いて三元共重合体とさせるこ
とも可能である。好ましくは、4,4′−ジヒドロキシ−
2,2,2−トリフェニルエタンと1,1′−ビス−(4−ヒド
ロキシフェニル)−メタ−ジイソプロピルベンゼンを構
成単位とした芳香族ポリカーボネート共重合体である。
本発明の芳香族ポリカーボネート共重合体の製造法とし
ては、一般に用いられているホスゲン法,エステル交換
法などで特に製造法に制限はない。
これら芳香族ポリカーボネート共重合体の粘度平均分
子量は1.5×103〜5.0×104の範囲が好ましい。粘度平均
分子量が1.5×103未満であると脆くなり、5.0×104を越
えると流動性が悪くなり、他のプラスチック材料に添加
分散させる際に困難を伴う。
プラスチック材料に分散させる方法としては、一般に
知られているバンバリーミキサーや溶融混練押出し機等
を用いることができる。
(実施例) 実施例1 ポリブチレンテレフタレート(PBT)100wt%に予め合
成した4,4′−ジヒドロキシ−2,2,2−トリフェニルエタ
ン60モル%と1,1′−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
−メタ−ジイソプロピルベンゼン40モル%とからなる芳
香族ポリカーボネート共重合体(粘度平均分子量2.3×1
04)40wt%を二軸混練押出し機(ハーケ・ブッヒラー・
プロダクト(HAAKE Buchler Product)社製 商品名エ
ッチ・ビー・アイ,システム90(HBI SYSTEM90)で溶融
混練した後、射出成形して平板試験片を成形した。この
平板の静的帯電量をリオン社製EA03型静電場測定器を用
いて静電量を測定したところ10mVであった。また、3,60
0rpmで回転させた後、空気との摩擦により発生した動的
帯電量を同様にして測定すると150mVであった。
比較例 実施例1で用いたポリブチレンテレフタレート(PB
T)を射出成形した平板試験片を成形した。この平板の
静的帯電量と動的帯電量を実施例1と同じ装置を用いて
測定すると各々250mVと280mVであった。
(発明の効果) 以上述べた様に、静的帯電量が50mV未満、動的帯電量
が150mV以下である芳香族ポリカーボネート共重合体を
プラスチック材料中に分散させることにより、静的帯電
量のみならず、動的帯電量をも減少させることができ
た。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチック材料中に静的帯電量が50mV未
    満、動的帯電量が150mV以下であり、かつ、粘度平均分
    子量が1.5×103〜5.0×104である芳香族ポリカーボネー
    ト共重合体を添加、分散させてなる帯電防止プラスチッ
    ク材料であって、該芳香族ポリカーボネート共重合体が
    4,4′−ジヒドロキシ−2,2,2−トリフェニルエタンカー
    ボネート単位と1,1′−ビス(4−ヒドロキシフェニ
    ル)−メタ−ジイソプロピルベンゼンカーボネート単位
    の二種のビスフェノールカーボネート単位より構成さ
    れ、前者構成単位が60モル%、後者構成単位が40モル%
    であることを特徴とする帯電防止プラスチック材料。
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