JPS61127754A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents
熱可塑性樹脂組成物Info
- Publication number
- JPS61127754A JPS61127754A JP24921884A JP24921884A JPS61127754A JP S61127754 A JPS61127754 A JP S61127754A JP 24921884 A JP24921884 A JP 24921884A JP 24921884 A JP24921884 A JP 24921884A JP S61127754 A JPS61127754 A JP S61127754A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- glycol
- parts
- resin
- ester
- Prior art date
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- Pending
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、種々の機械的性質、特に、低温下での耐衝撃
性に優れ、良好な耐薬品性、成形加工性および外観を示
す熱可塑性樹脂組成物に関するものであり、自動車用バ
ンパー、ボディー等大型部品などに好適な成形材料を提
供するものである。
性に優れ、良好な耐薬品性、成形加工性および外観を示
す熱可塑性樹脂組成物に関するものであり、自動車用バ
ンパー、ボディー等大型部品などに好適な成形材料を提
供するものである。
周知のように、芳香族ポリカーボネート樹脂は強靭で耐
衝撃性、電気的性質に優れ、寸法安定性も良好であるこ
とから有用なエンジニアリングプラスチックとして利用
されている。しかし溶融粘度が高くて成形性が悪い事、
耐衝撃性に厚み依存性がある事、芳香族溶剤やガソリン
に接触するとクラ、りが発生するといった耐薬品性に難
点があること等の欠点があることなどから、その応用範
囲は限定されているのが実状である。
衝撃性、電気的性質に優れ、寸法安定性も良好であるこ
とから有用なエンジニアリングプラスチックとして利用
されている。しかし溶融粘度が高くて成形性が悪い事、
耐衝撃性に厚み依存性がある事、芳香族溶剤やガソリン
に接触するとクラ、りが発生するといった耐薬品性に難
点があること等の欠点があることなどから、その応用範
囲は限定されているのが実状である。
例えば、自動車業界では、安全性上の必要性から低温下
での耐衝撃性を有する樹脂に対する要望が強く、このた
め芳香族ポリカーボネート樹脂が注目されているが、芳
香族ポリカーボネート樹脂は、上記のように溶融粘度が
高く、自動車部品のような大型成形品では型に充填しづ
らく、ショート・モールド、縮緬模様を呈し良好な成形
品が得られ難い。
での耐衝撃性を有する樹脂に対する要望が強く、このた
め芳香族ポリカーボネート樹脂が注目されているが、芳
香族ポリカーボネート樹脂は、上記のように溶融粘度が
高く、自動車部品のような大型成形品では型に充填しづ
らく、ショート・モールド、縮緬模様を呈し良好な成形
品が得られ難い。
そこで、成形温度を充填が容易な程度まで上げると、熱
分解などの問題が生じ、外観良好で安定した物性の成形
品が得られ難い、他方、ポリカーボネート樹脂の平均分
子量を低くして成形加工性を改良する方法があるが、耐
衝撃性が低下し、金型からの離型が困難になるなどの欠
点を生じる。
分解などの問題が生じ、外観良好で安定した物性の成形
品が得られ難い、他方、ポリカーボネート樹脂の平均分
子量を低くして成形加工性を改良する方法があるが、耐
衝撃性が低下し、金型からの離型が困難になるなどの欠
点を生じる。
これらの欠点を改良する為に、芳香族ポリカーボネート
樹脂に種々の樹脂を配合する提案が成されている。例え
ば、特公昭40−17663号公報にはポリオレフィン
、特公昭40−24191号公報にはエチレン・プロピ
レン共重合体、特公昭38−15225号公報にはAB
S樹脂、特公昭39−71号公報にはMBS樹脂、特公
昭48−29308号公報にはMAS樹脂を配合するこ
とがそれぞれ教示されており、これらは成形加工性や耐
衝撃性は改良されるものの熱変形温度の低下、相溶性不
良に起因する表面剥離現象、ウェルド部分の弱さといっ
た種々の欠陥があり、実用的には必ずしも改良が充分と
は言えない。特公昭36−14035号公報には、芳香
族ポリカーボネート樹脂にポリエチレンテレフタレート
樹脂を配合して耐溶剤性を改良する提案があるが、相溶
性が悪く、耐衝撃性が劣る。また、特開昭48−541
50号公報には、ポリテトラメチレンテレフタレート樹
脂を配合して表面硬度、耐薬品性の改良が提案されてい
るが、耐衝撃性が極度に低下する。さらに、特公昭39
−20434号公報には、芳香族ポリカーボネート樹脂
に芳香族飽和ポリエステル樹脂及びポリオレフィンを配
合した三元系組成物が提案されており、成形加工性、耐
衝撃性、耐薬品性の向上は認められるものの、低温下で
の耐衝撃性の改良効果は小さく、相溶性不良に起因する
表面剥離現象、ウェルド部分の弱さといった種々の欠陥
があり、最近の市場の要求に応えるには必ずしも改良が
充分とは言えない。
樹脂に種々の樹脂を配合する提案が成されている。例え
ば、特公昭40−17663号公報にはポリオレフィン
、特公昭40−24191号公報にはエチレン・プロピ
レン共重合体、特公昭38−15225号公報にはAB
S樹脂、特公昭39−71号公報にはMBS樹脂、特公
昭48−29308号公報にはMAS樹脂を配合するこ
とがそれぞれ教示されており、これらは成形加工性や耐
衝撃性は改良されるものの熱変形温度の低下、相溶性不
良に起因する表面剥離現象、ウェルド部分の弱さといっ
た種々の欠陥があり、実用的には必ずしも改良が充分と
は言えない。特公昭36−14035号公報には、芳香
族ポリカーボネート樹脂にポリエチレンテレフタレート
樹脂を配合して耐溶剤性を改良する提案があるが、相溶
性が悪く、耐衝撃性が劣る。また、特開昭48−541
50号公報には、ポリテトラメチレンテレフタレート樹
脂を配合して表面硬度、耐薬品性の改良が提案されてい
るが、耐衝撃性が極度に低下する。さらに、特公昭39
−20434号公報には、芳香族ポリカーボネート樹脂
に芳香族飽和ポリエステル樹脂及びポリオレフィンを配
合した三元系組成物が提案されており、成形加工性、耐
衝撃性、耐薬品性の向上は認められるものの、低温下で
の耐衝撃性の改良効果は小さく、相溶性不良に起因する
表面剥離現象、ウェルド部分の弱さといった種々の欠陥
があり、最近の市場の要求に応えるには必ずしも改良が
充分とは言えない。
本発明者らは、先に特願昭58−211400号等にお
いて、特定のポリエステルエラストマーを芳香族ポリカ
ーボネート樹脂と芳香族飽和ポリエステル樹脂との組成
物に配合することにより耐衝撃性が改良されることを見
出し提案した。しかしこの組成物では大型成形品を成形
可能な程度まで芳香族飽和ポリエステル樹脂成分を増加
させると耐衝撃性が不十分となるものであった。
いて、特定のポリエステルエラストマーを芳香族ポリカ
ーボネート樹脂と芳香族飽和ポリエステル樹脂との組成
物に配合することにより耐衝撃性が改良されることを見
出し提案した。しかしこの組成物では大型成形品を成形
可能な程度まで芳香族飽和ポリエステル樹脂成分を増加
させると耐衝撃性が不十分となるものであった。
本発明は、芳香族ポリカーボネート樹脂とポリテトラメ
チレンテレフタレートとからなる樹脂組成物に、ポリエ
ステルエラストマー及び特定のアクリル酸エステル系コ
ア−シェルグラフト共重合体を配合することにより、芳
香族ポリカーボネート樹脂の耐薬品性、低温下での耐衝
撃性と衝撃値の厚み依存性、成形加工性を改良すると共
に、機械的強度、耐熱性、外観などの種々の性質の均衡
の取れた熱可塑性樹脂組成物を見出し、本発明を完成さ
せた。
チレンテレフタレートとからなる樹脂組成物に、ポリエ
ステルエラストマー及び特定のアクリル酸エステル系コ
ア−シェルグラフト共重合体を配合することにより、芳
香族ポリカーボネート樹脂の耐薬品性、低温下での耐衝
撃性と衝撃値の厚み依存性、成形加工性を改良すると共
に、機械的強度、耐熱性、外観などの種々の性質の均衡
の取れた熱可塑性樹脂組成物を見出し、本発明を完成さ
せた。
すなわち、本発明は、(A)芳香族ポリカーボネート樹
脂15〜70重量%、好ましくは20〜55重量%と(
B)ポリテトラメチレンテレフタレート樹脂50〜10
0重量%とポリエチレンテレフタレート樹脂0〜50重
量%との混合物 30〜85重量%、好ましくは 45
〜80重量%との組成物100重量部に対して、(C)
ポリエステルエラストマー1〜25重量部、好ましくは
1〜15重量部及び(D)アクリル酸エステル系コア−
シェルグラフト共重合体1〜25重量部を配合してなる
ことを特徴とする低温下での耐衝撃性に優れたポリカー
ボネート樹脂系の熱可塑性樹脂組成物である。
脂15〜70重量%、好ましくは20〜55重量%と(
B)ポリテトラメチレンテレフタレート樹脂50〜10
0重量%とポリエチレンテレフタレート樹脂0〜50重
量%との混合物 30〜85重量%、好ましくは 45
〜80重量%との組成物100重量部に対して、(C)
ポリエステルエラストマー1〜25重量部、好ましくは
1〜15重量部及び(D)アクリル酸エステル系コア−
シェルグラフト共重合体1〜25重量部を配合してなる
ことを特徴とする低温下での耐衝撃性に優れたポリカー
ボネート樹脂系の熱可塑性樹脂組成物である。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明の芳香族ポリカーボネート樹脂(A)とは、芳香
族ジヒドロキシ化合物又はこれと少量のポリヒドロキシ
化合物をホスゲン又は炭酸のジエスチルと反応させるこ
とによって作られる分岐していてもよい熱可塑性芳香族
ポリカーボネート重合体である。芳香族ジヒドロキシ化
合物の一例は、2.2−ビス(4−ヒドロキシフェニル
)プロパン(=ビスフェノールA)、テトラメチルビス
フェノールA1テトラブロモビスフエノールA1ビス(
4−ヒドロキシフェニル) −P−ジイソプロピルベン
ゼン、ハイドロキノン、レゾルシノール、4,4”−ジ
ヒドロキシジフェニルなどであり、特に、ビスフェノー
ルAが好ましい。また、分岐した芳香族ポリカーボネー
ト樹脂を得るには、フロログルシン、4,6−シメチル
ー2.4.6− )リ (4−ヒドロキシフェニル)へ
ブテン−2,4,6−シメチルー2.4.6− )リ
(4−ヒドロキシフェニル)へブタン、2,6−シメチ
ルー2.4.6− )リ (4−ヒドロキシフェニル
)へブテン−3,4,6−シメチルー2.4.6− )
リ (4−ヒドロキシフェニル)へブタン、1.3.5
−トリ (4−ヒドロキシフェニル)ベンゼン、1.1
.L)リ (4−ヒドロキシフェニル)エタンなどで例
示されるポリヒトo−1−シ化合物、及び3,3−ビス
(4−ヒドロキシアリール)オキシインドール(=イサ
チンビスフェノール)、5−クロロイサチンビスフェノ
ール、5.7−シクロルイサチンビスフエノール、5−
ブロモイサチンビスフェノールなどを前記ジヒドロキシ
化合物の一部、例えば、0.1〜2モル%をポリヒドロ
キシ化合物で置換する。更に、分子量を調節するのに適
した一価芳香族ヒドロキシ化合物はト及びp−メチルフ
ェノール、l−およびp−プロピルフェノール、p−ブ
ロモフェノール、p−tert−ブチルフェノールおよ
びp−長鎖アルキル置換フェノールなどが好ましい。芳
香族ポリカーボネート樹脂としては代表的には、ビス(
4−ヒドロキシフェニル)アルカン系化合物、特にビス
フェノールAを主原料とするポリカーボネートが挙げら
れ42種以上の芳香族ジヒドロキシ化合物を併用して得
られるポリカーボネート共重合体、3価のフェノール系
化合物を少量併用して得られる分岐化ポリカーボネート
も挙げることが出来る。芳香族ポリカーボネート樹脂は
2種以上の混合物として用いてもよい。
族ジヒドロキシ化合物又はこれと少量のポリヒドロキシ
化合物をホスゲン又は炭酸のジエスチルと反応させるこ
とによって作られる分岐していてもよい熱可塑性芳香族
ポリカーボネート重合体である。芳香族ジヒドロキシ化
合物の一例は、2.2−ビス(4−ヒドロキシフェニル
)プロパン(=ビスフェノールA)、テトラメチルビス
フェノールA1テトラブロモビスフエノールA1ビス(
4−ヒドロキシフェニル) −P−ジイソプロピルベン
ゼン、ハイドロキノン、レゾルシノール、4,4”−ジ
ヒドロキシジフェニルなどであり、特に、ビスフェノー
ルAが好ましい。また、分岐した芳香族ポリカーボネー
ト樹脂を得るには、フロログルシン、4,6−シメチル
ー2.4.6− )リ (4−ヒドロキシフェニル)へ
ブテン−2,4,6−シメチルー2.4.6− )リ
(4−ヒドロキシフェニル)へブタン、2,6−シメチ
ルー2.4.6− )リ (4−ヒドロキシフェニル
)へブテン−3,4,6−シメチルー2.4.6− )
リ (4−ヒドロキシフェニル)へブタン、1.3.5
−トリ (4−ヒドロキシフェニル)ベンゼン、1.1
.L)リ (4−ヒドロキシフェニル)エタンなどで例
示されるポリヒトo−1−シ化合物、及び3,3−ビス
(4−ヒドロキシアリール)オキシインドール(=イサ
チンビスフェノール)、5−クロロイサチンビスフェノ
ール、5.7−シクロルイサチンビスフエノール、5−
ブロモイサチンビスフェノールなどを前記ジヒドロキシ
化合物の一部、例えば、0.1〜2モル%をポリヒドロ
キシ化合物で置換する。更に、分子量を調節するのに適
した一価芳香族ヒドロキシ化合物はト及びp−メチルフ
ェノール、l−およびp−プロピルフェノール、p−ブ
ロモフェノール、p−tert−ブチルフェノールおよ
びp−長鎖アルキル置換フェノールなどが好ましい。芳
香族ポリカーボネート樹脂としては代表的には、ビス(
4−ヒドロキシフェニル)アルカン系化合物、特にビス
フェノールAを主原料とするポリカーボネートが挙げら
れ42種以上の芳香族ジヒドロキシ化合物を併用して得
られるポリカーボネート共重合体、3価のフェノール系
化合物を少量併用して得られる分岐化ポリカーボネート
も挙げることが出来る。芳香族ポリカーボネート樹脂は
2種以上の混合物として用いてもよい。
本発明で用いられるポリテトラメチレンチレフタレ−1
−(B) とは、芳香族ジカルボン酸あるいはそのジエ
ステルとテトラメチレングリコールを主たるグリコール
成分とするグリコールとを公知の方法で反応させて得ら
れる重合体である。具体的には、テレフタル酸あいはテ
レフタル酸ジメチルを芳香族ジカルボン酸の主成分とし
、これとイソフタル酸、2.6−ナフタリンジカルボン
酸、2.7−ナフタリンジカルボン酸、1,5−ナフタ
リンジカルボン酸、4,4′−ジフェニルジカルボン酸
、4.4’−ジフェノキシエタンジカルボン酸、p−オ
キシ安息香酸、セハチン酸、アジピン酸等を適宜併用し
てなる芳香族カルボン酸と、テトラメチレングリコール
を主として、エチレングリコールあるいはエチレンオキ
サイド、トリメチレングリコール、ヘキサメチレングリ
コール、デカメチレングリコール、シクロヘキサンジメ
タツール等のその他のグリコール類を30モル%以下、
好ましくは20モル%以下を適宜併用してなるグリコー
ルとを重縮合してなるものであり、ポリテトラメチレン
テレフタレート単独あるいはこれに副成分としてポリエ
チレンテレフタレートを混合したものでも良い。本発明
で使用するポリテトラメチレンテレフタレート樹脂は、
フェノールとテトラクロロエチレンとを6対4の重量比
で混合した混合溶媒中、30℃で測定した極限粘度[η
]が0.6以上のものが好ましく、0.6未満では衝撃
強度や耐薬品性の改良が不十分となる。
−(B) とは、芳香族ジカルボン酸あるいはそのジエ
ステルとテトラメチレングリコールを主たるグリコール
成分とするグリコールとを公知の方法で反応させて得ら
れる重合体である。具体的には、テレフタル酸あいはテ
レフタル酸ジメチルを芳香族ジカルボン酸の主成分とし
、これとイソフタル酸、2.6−ナフタリンジカルボン
酸、2.7−ナフタリンジカルボン酸、1,5−ナフタ
リンジカルボン酸、4,4′−ジフェニルジカルボン酸
、4.4’−ジフェノキシエタンジカルボン酸、p−オ
キシ安息香酸、セハチン酸、アジピン酸等を適宜併用し
てなる芳香族カルボン酸と、テトラメチレングリコール
を主として、エチレングリコールあるいはエチレンオキ
サイド、トリメチレングリコール、ヘキサメチレングリ
コール、デカメチレングリコール、シクロヘキサンジメ
タツール等のその他のグリコール類を30モル%以下、
好ましくは20モル%以下を適宜併用してなるグリコー
ルとを重縮合してなるものであり、ポリテトラメチレン
テレフタレート単独あるいはこれに副成分としてポリエ
チレンテレフタレートを混合したものでも良い。本発明
で使用するポリテトラメチレンテレフタレート樹脂は、
フェノールとテトラクロロエチレンとを6対4の重量比
で混合した混合溶媒中、30℃で測定した極限粘度[η
]が0.6以上のものが好ましく、0.6未満では衝撃
強度や耐薬品性の改良が不十分となる。
以上の(A) (B)からなる組成物に配合する本発明
のポリエステルエラストマー(C)としては、通常のも
のでもよいが、特に本発明においては、(1)テレフタ
ル酸を70モル%以上含有するジカルボン酸又はそのエ
ステル形成性誘導体、 (2)テトラメチレングリコールを70モル%以上含有
する低分子量グリコール又はそのエステル形成性誘導体
、および (3)平均分子量 500〜s、oooのポリ (オキ
シアルキレン)グリコール又はそのエステル形成性誘導
体を成分(3)がポリエステルエラストマー中の70〜
90重量%となる割合で重縮合してなるものが好ましい
。
のポリエステルエラストマー(C)としては、通常のも
のでもよいが、特に本発明においては、(1)テレフタ
ル酸を70モル%以上含有するジカルボン酸又はそのエ
ステル形成性誘導体、 (2)テトラメチレングリコールを70モル%以上含有
する低分子量グリコール又はそのエステル形成性誘導体
、および (3)平均分子量 500〜s、oooのポリ (オキ
シアルキレン)グリコール又はそのエステル形成性誘導
体を成分(3)がポリエステルエラストマー中の70〜
90重量%となる割合で重縮合してなるものが好ましい
。
ここで、(1)のテレフタル酸を70モル%以上含有す
るジカルボン酸又はそのエステル形成性誘導体として、
テレフタル酸以外のジカルボン酸成分として使用される
ものとしては、脂肪族、脂環族及び芳香族のいずれでも
よく、通常、分子量が300以下のものであり、アジピ
ン酸、セパチン酸、シクロヘキシルジカルボン酸、イソ
フタル酸、テフタリンジカルボン酸などが例示される。
るジカルボン酸又はそのエステル形成性誘導体として、
テレフタル酸以外のジカルボン酸成分として使用される
ものとしては、脂肪族、脂環族及び芳香族のいずれでも
よく、通常、分子量が300以下のものであり、アジピ
ン酸、セパチン酸、シクロヘキシルジカルボン酸、イソ
フタル酸、テフタリンジカルボン酸などが例示される。
また、(2)のグリコールとしては、前記のB成分に用
いるものと同様のジオール類が例示される。(3)のポ
リ (オキシアルキレン)グリコールは、平均分子量5
00〜5.000であり、このグリコール中に含有され
る炭素原子と酸素原子との数比は2.0〜4.3のもの
がよく、例えばポリ (テトラメチレンオキサイド)グ
リコール、ポリ (エチレンオキサイド)グリコール、
ポリ (プロピレンオキサイド)グリコールおよびこれ
らの共重合体などであり、特にポリ (テトラメチレン
オキサイド)グリコールが好ましい。
いるものと同様のジオール類が例示される。(3)のポ
リ (オキシアルキレン)グリコールは、平均分子量5
00〜5.000であり、このグリコール中に含有され
る炭素原子と酸素原子との数比は2.0〜4.3のもの
がよく、例えばポリ (テトラメチレンオキサイド)グ
リコール、ポリ (エチレンオキサイド)グリコール、
ポリ (プロピレンオキサイド)グリコールおよびこれ
らの共重合体などであり、特にポリ (テトラメチレン
オキサイド)グリコールが好ましい。
上記の(1)、(2)及び(3)の重縮合は、得られる
ポリエステルエラストマー中の成分(3)が70〜90
重量%となるように行う。更に、ポリエステルエラスト
マーの重合度は、クロロフェノール1 、2g/ dl
の濃度溶液の35℃における還元粘度が0.5〜5.0
の範囲のものが好ましい。このようなポリエステルエラ
ストマーとしては、東洋紡績−から商品名[ペルブレン
P 308 Jとして市販されているものが好適に用
いられる。
ポリエステルエラストマー中の成分(3)が70〜90
重量%となるように行う。更に、ポリエステルエラスト
マーの重合度は、クロロフェノール1 、2g/ dl
の濃度溶液の35℃における還元粘度が0.5〜5.0
の範囲のものが好ましい。このようなポリエステルエラ
ストマーとしては、東洋紡績−から商品名[ペルブレン
P 308 Jとして市販されているものが好適に用
いられる。
さらにアクリル酸エステル系コア−シェルグラフト共重
合体(D)とは、アルキル基の炭素数2〜12のアクリ
ル酸のアルキルエステルとブタジェンで代表される共役
ジエン型二重結合を持つ多官能性重合性単量体とを必須
成分とし、少量の架橋剤を添加して共重合させて得られ
る架橋ゴム共重合体からなるコアに、ビニル化合物の一
種もしくは二種以上を必須成分とし、少量の架橋剤を添
加してグラフト重合させてなる樹脂層からなるシェルを
形成してなるコア−シェルグラフト共重合体を指し、該
コア−シェルグラフト共重合体の架橋ゴム共重合体(−
コア)は、50〜80重量%、シェルは50〜20重量
%となるようにされたものである。
合体(D)とは、アルキル基の炭素数2〜12のアクリ
ル酸のアルキルエステルとブタジェンで代表される共役
ジエン型二重結合を持つ多官能性重合性単量体とを必須
成分とし、少量の架橋剤を添加して共重合させて得られ
る架橋ゴム共重合体からなるコアに、ビニル化合物の一
種もしくは二種以上を必須成分とし、少量の架橋剤を添
加してグラフト重合させてなる樹脂層からなるシェルを
形成してなるコア−シェルグラフト共重合体を指し、該
コア−シェルグラフト共重合体の架橋ゴム共重合体(−
コア)は、50〜80重量%、シェルは50〜20重量
%となるようにされたものである。
ここに架橋ゴム共重合体コアを形成するに用いるアルキ
ル基の炭素数が2〜12のアクリル酸アルキルエステル
としては、特にn−ブチルアクリレート、2−エチルへ
キシルアクリレートが好ましい。又、共役ジエンとして
は、前記のブタジエンノ他ニ、1−メチル−2−ビニル
−4,6−ヘブタジエンー1−オール、7−メチル−3
−メチレン−1,6−オクタジエン、1.3.7−オク
タトリエン等を挙げることができる。
ル基の炭素数が2〜12のアクリル酸アルキルエステル
としては、特にn−ブチルアクリレート、2−エチルへ
キシルアクリレートが好ましい。又、共役ジエンとして
は、前記のブタジエンノ他ニ、1−メチル−2−ビニル
−4,6−ヘブタジエンー1−オール、7−メチル−3
−メチレン−1,6−オクタジエン、1.3.7−オク
タトリエン等を挙げることができる。
更に、使用する架橋剤は各重合段階での混合単量体とよ
く共重合するものを選択すべきであって例えばジビニル
ベンゼン、ジビニルトルエンに代表される芳香族多官能
ビニル化合物、エチレングリコールジメタクリレート、
ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレン
グリコールジメタクリレート等のジメタクリレート類及
びエチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリ
コールジアクリレート、トリエチレングリコールジアク
リレート、1.3−ブタンジオールジアクリレート等の
ジアクリレート類等が望ましい。
く共重合するものを選択すべきであって例えばジビニル
ベンゼン、ジビニルトルエンに代表される芳香族多官能
ビニル化合物、エチレングリコールジメタクリレート、
ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレン
グリコールジメタクリレート等のジメタクリレート類及
びエチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリ
コールジアクリレート、トリエチレングリコールジアク
リレート、1.3−ブタンジオールジアクリレート等の
ジアクリレート類等が望ましい。
尚、アクリル酸のアルキルエステルと共役ジエン型二重
結合を持つ多官能性重合性単量体とを共重合させるに際
し、所望に応じて、スチレンに代表される芳香族ビニル
化合物、メチルメタクリレートで代表されるメタクリル
酸エステル、アクリロニトリルで代表されるビニルシア
ン化合物、メチルビニルエーテルで代表されるビニルエ
ーテル化合物、塩化ビニルで代表されるハロゲン化ビニ
ル化合物、酢酸ビニルで代表されるビニルエステル化合
物の中から適宜選ばれた単官能性重合性単量体、特にメ
チルメタクリレートで代表されるメタクリル酸エステル
をアルキル基の炭素数2〜12のアクリル酸アルキルエ
ステルの一部として使用することもできる。
結合を持つ多官能性重合性単量体とを共重合させるに際
し、所望に応じて、スチレンに代表される芳香族ビニル
化合物、メチルメタクリレートで代表されるメタクリル
酸エステル、アクリロニトリルで代表されるビニルシア
ン化合物、メチルビニルエーテルで代表されるビニルエ
ーテル化合物、塩化ビニルで代表されるハロゲン化ビニ
ル化合物、酢酸ビニルで代表されるビニルエステル化合
物の中から適宜選ばれた単官能性重合性単量体、特にメ
チルメタクリレートで代表されるメタクリル酸エステル
をアルキル基の炭素数2〜12のアクリル酸アルキルエ
ステルの一部として使用することもできる。
次に、前記の架橋ゴム共重合体(コア)へのグラフト重
合に用いられるビニル化合物としては、メチルメタクリ
レートで代表されるメタクリル酸エステル、スチレンに
代表される芳香族ビニル化合物、アクリロニトリルで代
表されるビニルシアン化合物および塩化ビニルで代表さ
れ・るハロゲン化ビニル化合物からなる群から遣ばれる
重合性単量体を挙げることができ、これらは二種以上を
混合して用いても良い、更に、前記架橋剤がグラフト重
合時に併用されても良い。
合に用いられるビニル化合物としては、メチルメタクリ
レートで代表されるメタクリル酸エステル、スチレンに
代表される芳香族ビニル化合物、アクリロニトリルで代
表されるビニルシアン化合物および塩化ビニルで代表さ
れ・るハロゲン化ビニル化合物からなる群から遣ばれる
重合性単量体を挙げることができ、これらは二種以上を
混合して用いても良い、更に、前記架橋剤がグラフト重
合時に併用されても良い。
このようなアクリル酸エステル系コア−シェルグラフト
共重合体の代表的な製造例を示すと、アルキ、ル基の炭
素数2〜12のアクリル酸アルキルエステル 70〜9
5重量部、ブタジェン 30〜5重量部及び架橋剤 0
.01〜3重量部、特に0.05〜1.5重量部よりな
る混合単量体を乳化重合して得られる架橋ゴム共重合体
50〜75重量部含み、平均粒子径が 0.05〜0
.1 fmの範囲であるラテックスに凝集剤、例えば塩
酸、硫酸などの鉱酸を添加して得られた平均粒子径 0
.12〜0.3−の凝集粒子に、架橋剤を0.O1〜2
.0重量部含むスチレン 10〜90重量%、メチルメ
タクリレート90〜lO重量%からなる単量体成分 5
0〜25重量部をまず架橋剤を含むスチレンを主成分と
するメチルメタクリレートとの混合物と架橋剤を含むメ
チルメタクリレートとに分け、前者を前記の凝集ゴムラ
テックスに添加重合し、次に後者を添加重合する方法;
アルキル基の炭素数2〜12のアクリル酸アルキルエス
テル 40〜95重量部、ブタジェン 40〜5重量部
、メチルメタクリレート0〜30重量%及び架橋剤 0
.01〜3重量部、特に0.05〜1.5重量部よりな
る混合単量体を乳化重合して得られる架橋ゴム共重合体
50〜80重量部を含むラテックスに凝集剤、例えば
塩酸、硫酸などの鉱酸を添加して得られた平均粒子径
0.12〜0.5 tnaの凝集粒子に、まずアクリロ
ニトリル 10〜50重量%とスチレンもしくはメチル
メタクリレート 90〜50重量%とを含み架橋剤を0
.01〜3.0重量部含む単量体 45〜10重量部を
添加重合した後、架橋剤をo、oi〜3.0重量部含む
アルキル基の炭素数1〜4のメタクリル酸アルキルエス
テル単量体5〜25重量部を更に添加重合する方法が挙
げられる。
共重合体の代表的な製造例を示すと、アルキ、ル基の炭
素数2〜12のアクリル酸アルキルエステル 70〜9
5重量部、ブタジェン 30〜5重量部及び架橋剤 0
.01〜3重量部、特に0.05〜1.5重量部よりな
る混合単量体を乳化重合して得られる架橋ゴム共重合体
50〜75重量部含み、平均粒子径が 0.05〜0
.1 fmの範囲であるラテックスに凝集剤、例えば塩
酸、硫酸などの鉱酸を添加して得られた平均粒子径 0
.12〜0.3−の凝集粒子に、架橋剤を0.O1〜2
.0重量部含むスチレン 10〜90重量%、メチルメ
タクリレート90〜lO重量%からなる単量体成分 5
0〜25重量部をまず架橋剤を含むスチレンを主成分と
するメチルメタクリレートとの混合物と架橋剤を含むメ
チルメタクリレートとに分け、前者を前記の凝集ゴムラ
テックスに添加重合し、次に後者を添加重合する方法;
アルキル基の炭素数2〜12のアクリル酸アルキルエス
テル 40〜95重量部、ブタジェン 40〜5重量部
、メチルメタクリレート0〜30重量%及び架橋剤 0
.01〜3重量部、特に0.05〜1.5重量部よりな
る混合単量体を乳化重合して得られる架橋ゴム共重合体
50〜80重量部を含むラテックスに凝集剤、例えば
塩酸、硫酸などの鉱酸を添加して得られた平均粒子径
0.12〜0.5 tnaの凝集粒子に、まずアクリロ
ニトリル 10〜50重量%とスチレンもしくはメチル
メタクリレート 90〜50重量%とを含み架橋剤を0
.01〜3.0重量部含む単量体 45〜10重量部を
添加重合した後、架橋剤をo、oi〜3.0重量部含む
アルキル基の炭素数1〜4のメタクリル酸アルキルエス
テル単量体5〜25重量部を更に添加重合する方法が挙
げられる。
これらのグラフト重合は、1段で行っても、グラフト成
分単量体を多段に構成成分を代えて多段グラフト重合を
行ってもよい、好ましい製法を乳化型合方で示したが、
これに特定されるものではなく、その他の公知の重合法
によっても所望のアクリル酸エステル系コア−シェルグ
ラフト共重合体を製造することが出来るのは無給である
。
分単量体を多段に構成成分を代えて多段グラフト重合を
行ってもよい、好ましい製法を乳化型合方で示したが、
これに特定されるものではなく、その他の公知の重合法
によっても所望のアクリル酸エステル系コア−シェルグ
ラフト共重合体を製造することが出来るのは無給である
。
かかるアクリル酸エステル系コア−シェルグラフト共重
合体として、呉羽化学工業■から商品名rHIA−15
J rHIA−28Jあるいは「HIA−30Jとして
市販されている樹脂が好適に用いられる。
合体として、呉羽化学工業■から商品名rHIA−15
J rHIA−28Jあるいは「HIA−30Jとして
市販されている樹脂が好適に用いられる。
以上の本発明の成分(A) (B) (C)及び(0)
は、芳香族ポリカーボネート樹脂(A) 15〜70重
量%、好ましくは20〜55重量%とポリテトラメチレ
ンテレフタレート樹脂50〜100重量%とポリエチレ
ンテレフタレート樹脂0〜50重量%との混合物(B)
30〜85重量%、好ましくは45〜80重量%との
組成物100重量部に対して、ポリエステルエラストマ
ー(C)1〜25重量部、好ましくは1〜15重量部及
びアクリル酸エステル系コア−シェルグラフト共重合体
(D)1〜25重量部を配合するものである。
は、芳香族ポリカーボネート樹脂(A) 15〜70重
量%、好ましくは20〜55重量%とポリテトラメチレ
ンテレフタレート樹脂50〜100重量%とポリエチレ
ンテレフタレート樹脂0〜50重量%との混合物(B)
30〜85重量%、好ましくは45〜80重量%との
組成物100重量部に対して、ポリエステルエラストマ
ー(C)1〜25重量部、好ましくは1〜15重量部及
びアクリル酸エステル系コア−シェルグラフト共重合体
(D)1〜25重量部を配合するものである。
芳香族ポリカーボネート樹脂(A)とポリテトラメチレ
ンテレフタレート樹脂(B)との組成物100重量部”
中において、(A)が15重量%未満では耐熱性がエン
ジニアリング・プラスチックに要求される水準に至らず
、寸法安定性も不良となり、70重量%を越えると成形
加工性の向上が不充分となり、耐薬品性も改良が不十分
となるものであり、特に成形性の改良などからは20〜
55重量%の範囲がよく、ポリテトラメチレンテレフタ
レート樹脂(B)が30重量%未満では耐薬品性の改良
が不充分となり、85重量%を越えると寸法安定性が不
良となり耐衝撃性の低下の原因となるが、特に成形性及
び耐薬品性の改良などからは45〜80重量%の範囲が
よい、 (A)(B)の組成物100重量部に配合する
ポリエステルエラストマー(C)が1重量部未満では耐
衝撃性は改善されず、逆に25重量部を超えると耐熱性
不良の原因となり、特に1−15重量部の範囲がよい、
更にアクリル酸エステル系コア−シェルグラフト共重合
体(D)が1重量部未満では耐衝撃性は改善されず、逆
に25重量部を超えると耐熱性不良の原因となる。従っ
て、上記特定割合で配合することにより本発明の樹脂組
成物は均衡のとれた物性を示すのである。
ンテレフタレート樹脂(B)との組成物100重量部”
中において、(A)が15重量%未満では耐熱性がエン
ジニアリング・プラスチックに要求される水準に至らず
、寸法安定性も不良となり、70重量%を越えると成形
加工性の向上が不充分となり、耐薬品性も改良が不十分
となるものであり、特に成形性の改良などからは20〜
55重量%の範囲がよく、ポリテトラメチレンテレフタ
レート樹脂(B)が30重量%未満では耐薬品性の改良
が不充分となり、85重量%を越えると寸法安定性が不
良となり耐衝撃性の低下の原因となるが、特に成形性及
び耐薬品性の改良などからは45〜80重量%の範囲が
よい、 (A)(B)の組成物100重量部に配合する
ポリエステルエラストマー(C)が1重量部未満では耐
衝撃性は改善されず、逆に25重量部を超えると耐熱性
不良の原因となり、特に1−15重量部の範囲がよい、
更にアクリル酸エステル系コア−シェルグラフト共重合
体(D)が1重量部未満では耐衝撃性は改善されず、逆
に25重量部を超えると耐熱性不良の原因となる。従っ
て、上記特定割合で配合することにより本発明の樹脂組
成物は均衡のとれた物性を示すのである。
以上の如くである本発明の熱可塑性樹脂組成物には、所
望に応じて安定剤、顔料、染料、難燃剤、滑剤等の各種
添加剤や無機或いは有機の繊維物質といった補強材やガ
ラスピーズなどの各種充填剤を配合することが出来、さ
らには、本発明の特性を害さない範囲で、他の樹脂成分
を配合しても良い。例えばビスフェノールAまたはテト
ラブロムビスフェノールAからのポリカーボネート・オ
リゴマーを成形性、難燃性や表面特性の改良に、ポリエ
ステルカーボネートやボリアリレート(例えば、商品名
:Uポリマー、ユニチカ■)などの耐熱性ポリエステル
類を耐熱性の改良に配合することが挙げられる。
望に応じて安定剤、顔料、染料、難燃剤、滑剤等の各種
添加剤や無機或いは有機の繊維物質といった補強材やガ
ラスピーズなどの各種充填剤を配合することが出来、さ
らには、本発明の特性を害さない範囲で、他の樹脂成分
を配合しても良い。例えばビスフェノールAまたはテト
ラブロムビスフェノールAからのポリカーボネート・オ
リゴマーを成形性、難燃性や表面特性の改良に、ポリエ
ステルカーボネートやボリアリレート(例えば、商品名
:Uポリマー、ユニチカ■)などの耐熱性ポリエステル
類を耐熱性の改良に配合することが挙げられる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物を調整するに当たっては、
従来公知の方法が採用されれば良く押出機、バンバリー
ミキサ−、ロール等で混練する方法が適宜選択される。
従来公知の方法が採用されれば良く押出機、バンバリー
ミキサ−、ロール等で混練する方法が適宜選択される。
以下、実施例および比較例によって説明するが「部」は
特に断らない限り重量基準である。
特に断らない限り重量基準である。
実施例−1〜5及び比較例−1〜5
ビスフエノールAを原料とする芳香族ポリカーボネート
(三菱瓦斯化学■製、商品名ニューピロンS−2000
,分子量25.000)、ポリテトラメチレンテレフタ
レート(−ポリブチレンテレフタレートという、ポリプ
ラスチック■製、商品名;ジュラネックス 2002)
、ポリエチレンテレフタレート(日本ユニベット■製
、商品名:ユニベントRT−580) 、ポリエステル
エラストマー(東洋紡績■製、商品名;ペルプレンP−
30B)およびアクリル酸エステル系コア−シェルグラ
フト共重合体(呉羽化学■製、商品名、A : HIA
−15、B:III八−28)を第1表に示した比率で
ブレンダーに入れ、30分間混合した後、ベント付き押
出機(40tmφ、L/D=25、シリンダ一温度23
0℃)で溶融押出しベレットとした。
(三菱瓦斯化学■製、商品名ニューピロンS−2000
,分子量25.000)、ポリテトラメチレンテレフタ
レート(−ポリブチレンテレフタレートという、ポリプ
ラスチック■製、商品名;ジュラネックス 2002)
、ポリエチレンテレフタレート(日本ユニベット■製
、商品名:ユニベントRT−580) 、ポリエステル
エラストマー(東洋紡績■製、商品名;ペルプレンP−
30B)およびアクリル酸エステル系コア−シェルグラ
フト共重合体(呉羽化学■製、商品名、A : HIA
−15、B:III八−28)を第1表に示した比率で
ブレンダーに入れ、30分間混合した後、ベント付き押
出機(40tmφ、L/D=25、シリンダ一温度23
0℃)で溶融押出しベレットとした。
このベレットを熱風乾燥器で120℃、5時間以上乾燥
し、射出成形機により物性測定用の試験片を成形し、物
性の試験をした。
し、射出成形機により物性測定用の試験片を成形し、物
性の試験をした。
結果を第1表に示した。
比較の為、芳香族ポリカーボネート樹脂単独(比較例−
1)、芳香族ポリカーボネート樹脂とポリブチレンテレ
フタレートとの組成物(比較例−2)、比較例−2の組
成成分にMBS樹脂(日本合成ゴム■製、商品名: J
SRMBS 67)を加えたもの(比較例−3)、比較
例−2の組成成分にMAS樹脂(三菱レイヨン■製、商
品名:メタブレンw529)を加えたもの(比較例−4
)および比較例−2の組成成分に5RBS樹脂(シェル
化学■製、商品名:クレイトンG1651)を加えたも
の(比較例−5)についても上記と同様にした結果を第
1表に併記した。
1)、芳香族ポリカーボネート樹脂とポリブチレンテレ
フタレートとの組成物(比較例−2)、比較例−2の組
成成分にMBS樹脂(日本合成ゴム■製、商品名: J
SRMBS 67)を加えたもの(比較例−3)、比較
例−2の組成成分にMAS樹脂(三菱レイヨン■製、商
品名:メタブレンw529)を加えたもの(比較例−4
)および比較例−2の組成成分に5RBS樹脂(シェル
化学■製、商品名:クレイトンG1651)を加えたも
の(比較例−5)についても上記と同様にした結果を第
1表に併記した。
以上、詳細な説明で説明したごとく本発明の組成物は、
耐薬品性、低温下での耐衝撃性と衝撃値の厚み依存性、
成形加工性を改良すると共に、機械的強度、耐熱性、外
観などの種々の性質の均衡の取れたものであり、自動車
用バンパー、ボディー等大型部品などに好適な成形材料
を提供できるものであることは明白である。
耐薬品性、低温下での耐衝撃性と衝撃値の厚み依存性、
成形加工性を改良すると共に、機械的強度、耐熱性、外
観などの種々の性質の均衡の取れたものであり、自動車
用バンパー、ボディー等大型部品などに好適な成形材料
を提供できるものであることは明白である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、(A)芳香族ポリカーボネート樹脂15〜70重量
%と (B)ポリテトラメチレンテレフタレート樹脂50〜1
00重量%とポリエチレンテレフタレート樹脂0〜50
重量%との混合物30〜85重量%との組成物100重
量部に対して、 (C)ポリエステルエラストマー1〜25重量部及び (D)アクリル酸エステル系コア−シェルグラフト共重
合体1〜25重量部を混合してなることを特徴とする低
温下での耐衝撃性に優れたポリカーボネート樹脂系の熱
可塑性樹脂組成物。 2、該ポリエステルエラストマー(C)が、 (1)テレフタル酸を70モル%以上含有するジカルボ
ン酸又はそのエステル形成性誘導体、 (2)テトラメチレングリコールを70モル%以上含有
する低分子量グリコール又はそのエステル形成性誘導体
、および (3)平均分子量500〜5,000のポリ(オキシア
ルキレン)グリコール又はそのエステル形成性誘導体を
成分(3)がポリエステルエラストマー中の70〜90
重量%となる割合で重縮合してなるものであることを特
徴とする特許請求の範囲第1項記載の熱可塑性樹脂組成
物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24921884A JPS61127754A (ja) | 1984-11-26 | 1984-11-26 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24921884A JPS61127754A (ja) | 1984-11-26 | 1984-11-26 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61127754A true JPS61127754A (ja) | 1986-06-16 |
Family
ID=17189671
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24921884A Pending JPS61127754A (ja) | 1984-11-26 | 1984-11-26 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61127754A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62265344A (ja) * | 1986-05-13 | 1987-11-18 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | ポリカ−ボネ−ト樹脂組成物 |
JPS62265346A (ja) * | 1986-05-13 | 1987-11-18 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | ポリカ−ボネ−ト樹脂組成物の製造方法 |
JPS62295953A (ja) * | 1986-06-17 | 1987-12-23 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | ポリカ−ボネ−ト樹脂組成物 |
JPH02235954A (ja) * | 1988-07-07 | 1990-09-18 | General Electric Co <Ge> | エラストマー組成物 |
-
1984
- 1984-11-26 JP JP24921884A patent/JPS61127754A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62265344A (ja) * | 1986-05-13 | 1987-11-18 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | ポリカ−ボネ−ト樹脂組成物 |
JPS62265346A (ja) * | 1986-05-13 | 1987-11-18 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | ポリカ−ボネ−ト樹脂組成物の製造方法 |
JPS62295953A (ja) * | 1986-06-17 | 1987-12-23 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | ポリカ−ボネ−ト樹脂組成物 |
JPH02235954A (ja) * | 1988-07-07 | 1990-09-18 | General Electric Co <Ge> | エラストマー組成物 |
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