JP2916355B2 - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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JP2916355B2 JP5290617A JP29061793A JP2916355B2 JP 2916355 B2 JP2916355 B2 JP 2916355B2 JP 5290617 A JP5290617 A JP 5290617A JP 29061793 A JP29061793 A JP 29061793A JP 2916355 B2 JP2916355 B2 JP 2916355B2
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    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47JKITCHEN EQUIPMENT; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; APPARATUS FOR MAKING BEVERAGES
    • A47J27/00Cooking-vessels

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Cookers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘導加熱コイルにより
鍋を発熱させて加熱調理を行う加熱調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の加熱調理器の一例としては、ト
ッププレートの裏面側に誘導加熱コイルを配設し、その
誘導加熱コイルによりトッププレートに載置された鍋の
底面に渦電流を発生させることにより鍋を発熱させて加
熱調理を行うものが供されている。従って、この種の加
熱調理器に用いられる鍋としては、渦電流が発生し易い
ように鉄或いはステンレスのような磁性体金属が使用さ
れている。ところが、磁性体金属は熱伝導率が劣り調理
物の均一加熱が困難であることから、例えばステンレス
と熱伝導率の大きなアルミニウム等とを一体化した鍋が
供されている。このものは、ステンレス板にアルミニウ
ム板を加熱しながら圧延することにより両者を金属間結
合させてクラッド材を形成し、そのクラッド材をプレス
により所定形状に絞り加工して製造されている。
【0003】一方、近年、誘導加熱を利用した炊飯器が
供されており、このものでは、炊飯器の内ケースの内底
面中央部に温度センサを設け、その温度センサを鍋の底
部外面に接触させることにより鍋の温度を検出し、その
検出値に基づいて誘導加熱コイル対する出力電流を制
御することにより鍋の発熱温度を制御するようにしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例の鍋では、非常に硬いステンレス板と非常に軟らか
いアルミニウム板とのクラッド材をプレス成形して製造
しているので、技術的な困難を生じている。つまり、硬
度差の大きなクラッド材を絞り加工すると、両者が剥離
したり、金型による絞り傷が発生し易い。さらに、鍋の
内面にフッ素塗装を施す際の加熱時に(350℃位)、
クラッド板を形成する両方の金属板の熱膨張率の差によ
って鍋が変形し易い。このため、これらの不具合を改善
する必要があり、多くの工程及び設備を要してコスト高
の要因となっていると共に、このような事情から熱効率
に優れた肉厚の大きな鍋を製造することは困難であると
いう欠点がある。
【0005】また、鍋の外周面を覆うステンレス板は熱
伝導率が低いと共にこのステンレス板と一体化されたア
ルミニウム板は薄肉であるので、ステンレス材において
誘導加熱コイルにより発熱した部位から鍋全体に熱が効
率良く伝導されない。このため、鍋に収納された調理物
を均一加熱できずに、調理物が焦げてしまうことがあ
る。
【0006】一方、誘導加熱を利用した炊飯器では、鍋
の底部外面に設けられた熱伝導率が劣るステンレス板に
温度センサが接触しているので、鍋の温度と温度センサ
による検出温度とが一致しないことがあり、設定された
炊飯温度に確実に制御できないという欠点がある。この
場合、ステンレス板にアルミニウムを鋳造或いはダイカ
ストにより一体成形することにより製造コストを低減す
ることができると共に、アルミニウムを肉厚に成形する
ことにより熱効率の高い鍋を製作することが考えられ
る。 ところが、ステンレス板にアルミニウムを鋳造或い
はダイカストにより一体成形したものでは、ステンレス
板とアルミニウムとの密着性が十分ではなく、両者の熱
膨脹率の差によりステンレス板がアルミニウムから剥離
してしまう虞がある。また、アルミウムを肉厚に成形し
た場合には、成形時にアルミニウムの流動性が悪化して
成形性が悪化する。さらに、ステンレス板はプレス成形
により形成されるので、ステンレス板の端部にバリが発
生して見映えが悪化したり、水や塩分により錆が発生し
てしまう虞がある。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、第1の目的は、誘導発熱体に熱良導体を一体成形し
て形成された鍋を誘導加熱により発熱する構成におい
て、製造コストを低減し且つ熱効率を高めながら、誘導
加熱体と熱良導体とを確実に密着することができると共
に、成形性を高めることができ、さらには誘導加熱体の
端部にバリ或いは錆が生じてしまうことを防止できる
熱調理器を提供し、第2の目的としては、温度センサを
用いて鍋の温度を制御する場合に、温度センサにより鍋
の温度を正確に検出することができる加熱調理器を提供
することにある。
【0008】本発明の加熱調理器は、加熱調理器本体に
載置される鍋と、この鍋の底部周辺部に対向して前記加
熱調理器本体に配設された誘導加熱コイルと、この誘導
加熱コイルに対して通電制御する制御手段とを備え、前
記鍋を、誘導発熱体に熱良導体を溶湯鍛造により一体成
形して形成され、前記誘導発熱体は前記熱良導体の少な
くとも底部外面の周縁部に設けられていると共に、前記
熱良導体は前記誘導発熱体と接する部位が肉厚に且つ前
記誘導発熱体の端部を被覆するように設けられているも
のである。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】この場合、加熱調理器本体に、鍋の底部外
面に接触して当該鍋の温度を制御手段に出力する温度セ
ンサを設けた上で、前記鍋を、前記温度センサの接触部
位に熱良導体を露出して形成してもよい。
【0013】また、加熱調理器本体に、鍋の底部外面に
接触して当該鍋の温度を制御手段に出力する温度センサ
を設けた上で、前記鍋を、前記温度センサの接触部位を
薄肉に形成してもよい。
【0014】また、鍋に、温度センサの接触部位に溶融
熱良導体の漏洩を阻止する熱良導性の湯流れ防止部材を
設けるようにしてもよい。
【0015】さらに、鍋に、底部外面を載置面から離間
させる突部を設けるようにしてもよい。
【0016】
【作用】請求項1記載の加熱調理器の場合、誘導加熱コ
イルにより鍋の底部外面の外周面に設けられた誘導発熱
体に渦電流が発生して発熱する。これにより、鍋に収納
された調理物に効率良く対流が生じる。また、誘導発熱
体で発生した熱は熱良導体を通じて鍋に収納された調理
物に伝達される。
【0017】また、鍋の底部外面の周縁部に設けれた誘
導加熱コイルに対向する熱良導体は厚肉に形成されてお
り、誘導加熱コイルに対向する誘導発熱体で集中的に発
生した熱を周辺に素早く伝達させることができるので、
鍋の底部周辺部を主に加熱しながら鍋全体も加熱するこ
とができるので、特に炊飯するのに適した対流を鍋内に
起こさせることができる。
【0018】
【0019】また、鍋は誘導発熱体に熱良導体を溶湯鍛
造により一体成形して形成されているので、誘導発熱体
と熱良導体とを合金化により確実に一体化できる。この
場合、溶湯鍛造する際に熱良導体が誘導発熱体に接する
ことにより熱良導体の流動性が低下するにしても、誘導
発熱体と接する熱良導体は厚肉に形成されているので、
熱良導体は円滑に流動することができ、製造性を高める
ことができる。また、溶湯鍛造であるので、鍋の肉厚を
自在に設定しながら製造が容易である。
【0020】さらに、鍋は誘導発熱体の端部は熱良導体
で被覆されているので、誘導発熱体の端部にバリが発生
していても外部に露出することはなく、使用者が負傷す
ることがないと共に見映えが向上し、さらに誘導発熱体
の端部に水や塩分により錆が発生することはない。
【0021】請求項記載の加熱調理器の場合、鍋にお
いて温度センサの接触部位は熱良導体が露出しているの
で、温度センサは熱良導体に接触することになる。これ
により、温度センサにより鍋の温度を正確に検出するこ
とができる。
【0022】請求項記載の加熱調理器の場合、鍋にお
いて温度センサの接触部位は薄肉に形成されているの
で、ヒートマス効果による調理物の温度変化に対する遅
れを防止することができる。
【0023】請求項記載の加熱調理器の場合、誘導発
熱体に熱良導体を一体成形して鍋を製造する際に湯流れ
防止部材によりバリの発生を防止することができる。ま
た、湯流れ防止部材は熱良導性であるので、湯流れ防止
部材に接触する温度センサにより鍋の温度を正確に検出
することができる。
【0024】請求項記載の加熱調理器の場合、鍋の底
部外面は載置面から離間しており、鍋の底部を傷付ける
ことはないので、鍋が錆びてしまうことを防止できる。
【0025】
【実施例】以下、本発明を誘導加熱式炊飯器に適用した
第1実施例を図1及び図2を参照して説明する。全体の
縦断面を示す図2において、加熱調理器たる炊飯器本体
1には内ケース2が設けられており、その内ケース2の
内部に鍋3が着脱可能に配置されている。内ケース2の
中央部には鍋3と接触する温度センサ4が設けられてい
ると共に、この温度センサ4を囲繞するように第1の誘
導加熱コイル5及び第2の誘導加熱コイル6が配設され
ている。炊飯器本体1内において内ケース2の下方には
冷却ファン7及びそのモータ8が配設されていると共
に、外周側には表示・入力キー基板9及び制御基板10
が配設されている。
【0026】また、炊飯器本体1の上端部には蓋11が
枢支されており、その蓋11の下面に装着された内蓋1
2により鍋3の上部開口面が閉鎖されている。
【0027】図1は、上記鍋3を示している。この図1
において、鍋3は、この鍋3の主体を成す熱良導体たる
アルミニウム(アルミニウム合金)3aの底部外面に誘
導発熱体たる磁性ステンレス板(或いは鉄板等)3bを
鋳造若しくはダイカスト成形によりインサート成形して
形成されている。ここで、ステンレス板3bは溶融亜鉛
メッキ或いは溶融アルミニウムメッキされており、アル
ミニウム3aと一体化された状態でアルミニウム3aと
合金化して強固な結合状態となる。
【0028】ここで、図1に示すように鍋3のアルミニ
ウム3aにおいてステンレス板3bと接する部位の厚さ
寸法は鍋3の立上り部の厚さ寸法よりも大きく設定され
ている。このような寸法設定の結果、鍋3の成形時に溶
融アルミニウムが鍋3の底部に対応する部位から立上り
部に対応する部位に急速且つ円滑に流れるので、成形性
は極めて良好となる。これは、下型に位置決めされたス
テンレス板3bの温度は低いので、下型に注入されてス
テンレス板3bに接触した溶融アルミニウムの表面層の
温度が低下して流動性が悪化することから、鍋3の底部
の肉厚を立上り部よりも厚肉にした方がその熱容量が大
きくなり、溶融アルミニウムの流動性が保たれるためで
ある。
【0029】この場合、鍋3の立上り部まで厚肉に設定
したときは、溶融アルミニウムの熱容量が大きくなっ
て、溶融アルミニウムが冷却固化するまでの時間が長く
なってしまうと共に、鍋3全体の重量が大きくなり、さ
らに材料コスト及び加工コストが過大となる。
【0030】次に、上記構成の鍋3により炊飯する場合
の作用について説明する。洗い米が収納された鍋3を内
ケース2に配設した状態で炊飯を開始する。すると、第
1及び第2の誘導加熱コイル5,6に通電されて鍋3の
底部外面に設けられたステンレス板3bにおいて第1の
誘導加熱コイル5に対向した中央部に加えて第2の誘導
加熱コイル6に対向した鍋3の底部周縁部が集中的に発
熱する。これにより、鍋3の底部周縁部の温度が上昇す
るので、鍋3に収納された水が沸騰して鍋3の立上り部
に沿って上昇する。この結果、図1に示すように鍋3内
の湯には鍋3の立上り部から上昇して中央部で下降する
という大きな対流が発生するので、米全体が均一に加熱
されるようになり、これにより、鍋3に収納された米
は、上面から炊き上ってゆくと共に湯の減少に伴って下
方へと炊き上るようになる。
【0031】上記構成のものによれば、鍋3の底部外面
の周縁部に位置するようにステンレス板3bを設けると
共に、鍋3の底部外面の周縁部に対応して第2の加熱誘
導コイル6を配設するようにしたので、ステンレス板及
びアルミニウム板から成るクラッド材をプレス成形して
鍋を製造する従来例のものと違って、熱効率を高めて効
率良く炊飯しながら高価で比重の大きなステンレス板3
bを削減することができる。
【0032】また、鍋3のアルミニウム3aにおいてス
テンレス板3bと接する部位を厚肉に形成したので、鍋
3のステンレス板3bにおいて第2の誘導加熱コイル6
に対向する部位に集中的に発熱した熱をアルミニウム3
aを通じて鍋3全体に素早く伝達することができる。従
って、アルミニウム板の厚さ寸法が鍋全体にわたって均
一に設けられた従来例のものに比べて、加熱むらを生じ
ることなく炊飯することができる。
【0033】また、鍋3を鋳造もしくはダイカスト成形
により一体成形して形成することにより両者の境界面を
合金化するようにしたので、クラッド材をプレス成形し
て鍋を製造する従来例と違って、ステンレス板3bとア
ルミニウム3aとが剥離してしまうことがないと共に、
成形時に鍋3が傷付いてしまうこともない。さらに、鍋
3の肉厚を部位によって異ならすにしても、鋳造若しく
はダイカスト成形によれば製造が容易である。
【0034】さらに、鋳造若しくはダイカスト成形によ
り製造した鍋3では、図1に示したようにステンレス板
3bの端部(切断面)はアルミニウム3aにより封鎖さ
れて外部に露出しなように形成できるので、水分や塩分
によりステンレス板3bの端部が錆びてしまうことはな
い。
【0035】加えて、本実施例では、ステンレス板3b
を誘導加熱コイル5,6に対向する部位にのみ設けるよ
うにしたので、ステンレス板が鍋全体にわたって存在す
る構成に比べて、不必要な部分にも比重が大きく高価な
ステンレス板が使用することが回避でき、鍋の熱効率を
向上することができると共にコストを低減することがで
きる。
【0036】図3は、本発明の第2実施例における鍋を
溶湯鍛造により製造した例を示している。この図3にお
いて、鍋3は直圧成形(溶湯鍛造)により形成される。
即ち、鍋3の外形形状に対応した凹状の下型13の内底
面に溶融亜鉛メッキ或いは溶融アルミニウムメッキされ
たステンレス板3bを位置決めする。次に、下型13内
に溶融アルミニウムを注入した状態で下型13に凸状の
上型14を高圧(数百t)で押圧する。これにより、下
型13の形状に応じて溶融アルミニウムが拡散するよう
になるので、上型14を所定の位置まで押圧した後は、
溶融アルミニウムが固化して一定の温度まで低下したと
ころで上型14を上方に移動して鍋3を取出す。
【0037】上記溶湯鍛造により形成された鍋3によれ
ば、鋳造若しくはダイカスト成形により形成された鍋3
と同様に、鍋3の厚さ寸法を部位によって異ならしなが
ら、容易に製造することができる。この場合、下型13
内に溶融アルミニウムを注入した際に、溶融アルミニウ
ムがステンレス板13bに触れて温度が低下することに
より表面の流動性が悪化した場合であっても、ステンレ
ス板3bに接する部位は厚肉に設定されているので、上
型14による押圧時に溶融アルミニウムは円滑に流動し
て鍋3の立上り部を形成することができる。
【0038】図4は本発明の第3実施例における鍋を示
しており、第1実施例の鍋3と同一部分には同一符号を
付して説明を省略する。この図4において、鍋3は、ス
テンレス板3bの端部がアルミニウム3aにより被覆さ
れた状態で一体成形により形成されている。
【0039】上記構成の鍋3によれば、ステンレス板3
bの端部はアルミニウム3aにより被覆されているの
で、ステンレ板3bをプレス成形により形成した際に端
部にバリ或いはかえりが発生した場合であっても、それ
らが露出しないので、使用者が負傷することもないし、
見映えが悪化することもない。
【0040】図5は本発明の第4実施例における鍋を示
している。この図5において、鍋3のステンレス板3b
の中央部には孔3cが形成されており、その孔3cを閉
鎖するようにアルミニウム3aが外部に露出している。
そして、鍋3が炊飯器本体1の内ケース2内に配設され
た状態では、温度センサ4は鍋3の底部外面においてス
テンレス板3bの孔3cから露出したアルミニウム3a
に接触するようになっている。
【0041】上記構成の鍋3によれば、アルミニウムは
ステンレスに比べて熱伝導率が数倍から数十倍優れてい
るので、温度センサ4を鍋3のステンレス板3bに接触
させて鍋3の温度を検出する構成に比べて、鍋3の温度
を正確に検出することができる。
【0042】図6は本発明の第5実施例における鍋を示
している。この図6において、鍋3のステンレス板3b
の中央部には凹部3dが形成されており、これにより鍋
3のアルミニウム3aの底部中央部には薄肉部3eが形
成されている。この場合、温度センサ4は鍋3のステン
レス板3bの凹部3dに接触する。
【0043】上記構成の鍋3によれば、温度センサ4が
接触する鍋3の底部には薄肉部3eが位置しているの
で、温度センサ4が接触するアルミニウム3aが厚肉で
ある構成のものに比べて、ヒートマス効果による温度変
化の遅れを生じることなく鍋3に収納されている調理物
の温度を正確に検出することができる。
【0044】図7は、本発明の第6実施例における鍋を
示している。この図7において、鍋3のステンレス板3
bの中央部には孔3fが形成されていると共に、アルミ
ニウム3aにおいてステンレス板3bの孔3fに対応し
て凹部3gが形成されることにより薄肉部3hが形成さ
れている。この場合、温度センサ4はステンレス板3b
の孔3fを通過して薄肉部3hに接触するようになって
いる。
【0045】上記構成の鍋3によれば、上記第4実施例
及び第5実施例における構成要素を同時に実施されてい
る場合であるので、鍋3に収納された調理物の温度を一
層正確に検出することができる。
【0046】図8は、本発明の第7実施例における鍋を
示している。この第7実施例における鍋3が第6実施例
の鍋3と異なる部分は、ステンレス板3bには孔3fの
周縁部が切起し形成されていると共に、その切起部に熱
良導性の湯流れ防止部材3iが気密に密着しており、そ
の密着状態でアルミニウム3aが一体成形されているこ
とである。従って、ステンレス板3bの孔3fは湯流れ
防止部材3iにより閉鎖されている。
【0047】上記構成の鍋3によれば、鍋3を成形する
際に、溶融アルミニウムは湯流れ防止部材3iによりス
テンレス板3bの孔3fから漏洩することが阻止される
ので、その部位にアルミニウム3aのバリが発生してし
まうことを確実に防止することができる。
【0048】図9は、本発明の第8実施例を示してい
る。この図9において、鍋3の底部外面の所定部位には
複数の突部3jが鍋3の中心に対して同心円状に形成さ
れている。この突部3jは、ステンレス板3bの所定部
位に半球状の膨出部を形成することにより形成されてい
る。
【0049】上記構成の鍋3によれば、鍋3がテーブル
等の載置面に載置された状態では鍋3を突部3jにより
支持することができるので、鍋3を安定してテーブルに
載置することができる。また、鍋3の底部外面は載置面
から離間しているので、鍋3の底部外面を傷付けること
がなく、これにより鍋3のステンレス板3bが錆びてし
まうことを防止することができる。
【0050】尚、鍋3の底部外面に設ける突部3jとし
ては、図10に示すようにステンレス板3bに孔を形成
し、その孔を通じてアルミニウム3aを外部に膨出状に
形成することにより形成してもよい。また、図11に示
すようにステンレス板3bに所定形状の突部3kを装着
した状態でアルミニウム3aを一体成形するようにして
もよい。また、本発明を誘導加熱式炊飯器に限らず、一
般の誘導加熱式調理器に適用してもよい。
【0051】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の加熱調理器によれば、以下の効果を奏する。
【0052】請求項1記載のものによれば、鍋の主体を
成す熱良導体の底部外面の少なくとも周縁部に誘導発熱
体を設けると共に、その誘導発熱体が接する熱良導体を
厚肉に形成し、さらに誘導加熱コイルを鍋の底部周縁部
に対向して配設するようにしたので、鍋の底部周縁部を
主に加熱しながら熱良導体で発生した熱を鍋全体に素早
く伝達することができるので、熱効率を高めることがで
き、特に、炊飯するのに適した対流を鍋内に起こさせる
ことができる。
【0053】
【0054】また、誘導発熱体に熱良導体を溶湯鍛造に
より一体成形して形成するようにしたので、誘導発熱体
と熱良導体とを合金化により一体化できる。この場合、
溶湯鍛造する際に熱良導体が誘導発熱体に接することに
より熱良導体の流動性が低下するにしても、誘導発熱体
と接する熱良導体は厚肉に形成されているので、熱良導
体は円滑に流動することができる。また、溶湯鍛造であ
るので、鍋の肉厚を異ならしながら製造が容易である。
【0055】また、鍋を、誘導発熱体の端部を熱良導体
で被覆することにより形成したので、誘導発熱体の端部
にバリが発生していても外部に露出することはなく、使
用者が負傷することがないと共に見映えが向上し、さら
に誘導発熱体の端部に水や塩分により錆が発生すること
はない。
【0056】請求項記載のものによれば、鍋を、温度
センサの接触部位に熱良導体を露出して形成するように
したので、温度センサにより鍋の温度を正確に検出する
ことができる。
【0057】請求項記載のものによれば、鍋を、温度
センサの接触部位を薄肉に形成するようにしたので、ヒ
ートマス効果による調理物の温度変化に対する遅れを防
止することができる。
【0058】請求項記載のものによれば、鍋を、温度
センサの接触部位に熱良導性の湯流れ防止部材を設ける
ようにしたので、誘導発熱体に熱良導体を一体成形する
際に湯流れ防止部材によりバリの発生を防止することが
できる。また、湯流れ防止部材は熱良導性であるので、
湯流れ防止部材に接触する温度センサにより鍋の温度を
正確に検出することができる。
【0059】請求項記載のものによれば、鍋に、底部
外面を載置面から離間させる突部を設けることにより、
鍋の底部を傷付けないようにしたので、鍋が錆びてしま
うことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における鍋を示す縦断面図
【図2】炊飯器の縦断面図
【図3】本発明の第2実施例における鍋の製造方法を示
す縦断面図
【図4】本発明の第3実施例における鍋を示す破断面図
【図5】本発明の第4実施例を示す図1相当図
【図6】本発明の第5実施例を示す図1相当図
【図7】本発明の第6実施例を示す図1相当図
【図8】本発明の第7実施例を示す図1相当図
【図9】本発明の第8実施例を示す図1相当図
【図10】本発明の第8実施例の変形例を示す鍋の部分
拡大図
【図11】本発明の第8実施例の異なる変形例を示す図
10相当図
【符号の説明】
1は炊飯器本体(加熱調理器本体)、3は鍋、3aはア
ルミニウム(熱良導体)、3bはステンレス板(誘導発
熱体)、5,6は誘導加熱コイル、3iは薄肉部、3j
は突部である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47J 27/00 103 H05B 6/12 314

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱調理器本体に載置される鍋と、 この鍋の底部周辺部に対向して前記加熱調理器本体に配
    設された誘導加熱コイルと、 この誘導加熱コイルに対して通電制御する制御手段とを
    備え、 前記鍋は、誘導発熱体に熱良導体を溶湯鍛造により一体
    成形して形成され、前記誘導発熱体は前記熱良導体の少
    なくとも底部外面の周縁部に設けられていると共に、
    記熱良導体は前記誘導発熱体と接する部位が肉厚に且つ
    前記誘導発熱体の端部を被覆するように設けられている
    ことを特徴とする加熱調理器。
  2. 【請求項2】 加熱調理器本体は、鍋の底部外面に接触
    して当該鍋の温度を制御手段に出力する温度センサを備
    え、 前記鍋は、前記温度センサの接触部位に熱良導体が露出
    して 形成されていることを特徴とする請求項1記載の加
    熱調理器。
  3. 【請求項3】 加熱調理器本体は、鍋の底部外面に接触
    して当該鍋の温度を制御手段に出力する温度センサを備
    え、 前記鍋は、前記温度センサの接触部位が薄肉に 形成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  4. 【請求項4】 加熱調理器本体は、鍋の底部外面に接触
    して当該鍋の温度を制御手段に出力する温度センサを備
    え、 前記鍋は、前記温度センサの接触部位に溶融熱良導体の
    漏洩を阻止する熱良導性の湯流れ防止部材が設けられて
    いることを特徴とする請求項1記載の 加熱調理器。
  5. 【請求項5】 鍋は、底部外面を載置面から離間させる
    突部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の
    加熱調理器。
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