JPH09199264A - 調理器用鍋 - Google Patents

調理器用鍋

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JPH09199264A
JPH09199264A JP24460496A JP24460496A JPH09199264A JP H09199264 A JPH09199264 A JP H09199264A JP 24460496 A JP24460496 A JP 24460496A JP 24460496 A JP24460496 A JP 24460496A JP H09199264 A JPH09199264 A JP H09199264A
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JP
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metal plate
cooker
pot
pan
metal
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Application number
JP24460496A
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English (en)
Inventor
Koji Hishiyama
弘司 菱山
Hideo Matsuki
秀雄 松木
Hiroaki Tsukahara
広明 塚原
Yoichi Noborio
洋一 登尾
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Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱伝導性が良く、接合面での剥離、亀裂等の
生じない、安価で加熱効率の高い電磁誘導加熱調理器に
使用される調理器用鍋を提供する。 【解決手段】 電磁誘導加熱調理器の誘導加熱手段によ
って誘導加熱される加熱部を備えた調理器用鍋1におい
て、鍋1をアルミニウム合金ダイキャストにより構成す
るとともに、加熱部を磁性材料からなる鋼板にその上下
に施されたアルミニウムメッキ層からなるアルミニウム
メッキ鋼板3、または磁性材料からなる金属板によって
構成し、鍋1を鋳造する際にアルミニウムメッキ鋼板3
または金属板をこの鍋1の底部1aに一体に成形したも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は調理器用鍋に係
り、さらに詳しくは、電磁誘導加熱調理器に用いられる
調理器用鍋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電気調理器に使用される調理器用
鍋はアルミニウム合金製のものが多い。これは、アルミ
ニウムが熱伝導性が良くしかも安価なためである。しか
し、電磁誘導加熱調理器に使用される調理器用鍋は、例
えば鉄、ステンレス等の磁性金属に特性を合わせて加熱
できるように作られており、アルミニウムはその表皮抵
抗値が、鉄、ステンレス等に比較して1桁以上も少ない
ため、調理器用鍋内の調理材料を加熱することができな
い。したがって、電磁誘導加熱調理器に使用される熱伝
導性の良い調理器用鍋は、アルミニウム合金に磁性金属
を貼り合わせたものが一般的である。
【0003】このように、アルミニウム合金に磁性金属
を貼り合わせた調理器用鍋の一例として、特表平6−5
10468号公報に開示された発明があり、図33およ
び図34にそれを示す。
【0004】図において、21は熱伝導性底部22を有
する調理用鍋の断面で示した一部分である。熱伝導性底
部22はサンドイッチ構造を形成して内側から外側へ一
連の要素からなっており、調理用鍋21の底部から側壁
へ延びている上層23は例えばステンレススチールによ
って構成されている。上層23の下側は、アルミニウム
のような優れた熱伝導性を有する金属板24で覆われて
おり、金属板24の下側で熱源と接触するようになって
いる熱伝導性底部22の外側部分には、ステンレススチ
ールのような磁性材料からなる金属層25が埋設されて
いる。また、金属層25には、図34に示すように、サ
ンドイッチ構造を形成する際にその内側に金属板24を
構成する材料のクリープを保証するためのパーフォレー
ション26(開口)が均一または不均一に設けられてお
り、パーフォレーション26の累積された表面積は金属
層25の全表面積の5ないし20%を占めている。
【0005】そして、電磁誘導加熱調理器で調理用鍋2
1を誘導加熱すると、金属層25に誘導電流が流れて金
属層25はその表皮抵抗によって発熱が生じ、この熱が
熱伝導性の良い金属板24に伝達されさらに上層23に
伝導されて調理用鍋21全体が加熱する。この時、金属
板24と金属層25は異種間の材料の組み合わせで接合
されているため、調理用鍋21が100℃以上に加熱さ
れると接合面での金属の連続性が崩れ、熱膨脹率の違い
により接合面の剥離、亀裂等が生じる。この接合面の剥
離等を防止するために、金属層25にパーフォレーショ
ン26が設けられており、このパーフォレーション26
部分に金属板24が充填されて、金属板24と金属層2
5とを強固に結合することを確保している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような電磁誘導
加熱調理器に使用される従来の調理用鍋21は、熱伝導
性底部22において金属板24と金属層25とを異種間
の材料の組み合わせで接合させているので、高温加熱に
伴う接合面での剥離等を防止するために、金属板24が
充填されるパーフォレーション26を金属層25に設け
ている。しかしながら、パーフォレーション26の累積
された表面積は金属板24と金属層25の結合を強固に
するために金属層25の全表面積の5ないし20%を占
めている。このため、金属層25の表面積はパーフォレ
ーション26の分だけ少なくなり、したがって金属層2
5の表皮抵抗もその分少なくなって発熱量が少なくな
り、加熱効率が下がってしまうという問題があった。
【0007】そこで、発熱量を多くするために、金属層
25にパーフォレーション26を設けず金属板24と金
属層25をアルゴン溶接したもの、または金属板24に
金属層25を溶射したもの、あるいは金属板24にアル
ミニウムとステンレスで構成されたクラッド材を金属層
25に使用して圧接したもの等が従来作られているが、
いずれも高価な調理器用鍋となっていた。
【0008】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、熱伝導性が良く、接合面での剥
離、亀裂等の生じない、安価で加熱効率の高い電磁誘導
加熱調理器に使用される調理器用鍋を提供することを目
的としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る調理器用
鍋は、電磁誘導加熱調理器の誘導加熱手段によって誘導
加熱される加熱部を備えた調理器用鍋において、鍋をア
ルミニウム合金ダイキャストにより構成するとともに、
加熱部を磁性材料からなる鋼板にその上下に施されたア
ルミニウムメッキ層からなるアルミニウムメッキ鋼板、
または磁性材料からなる金属板によって構成し、鍋を鋳
造する際にアルミニウムメッキ鋼板または金属板をこの
鍋の底部に一体に成形したものである。
【0010】また、この発明に係る調理器用鍋は、金属
板に、鍋の鋳造時に上方に突出して押出し孔を有し鍋を
構成しているアルミニウム合金ダイキャストの一部が充
填される複数の突出部を設けたものである。
【0011】さらに、金属板に設けられた押出し孔を有
する突出部に代えて、上方に突出した切欠片を有する複
数の切欠穴、または金属板の上面に複数の突出部を設け
たものである。
【0012】また、突出部を、ほぼ半球状で下面に開口
部を形成したもの、またはほぼ逆台形状で下面に開口部
を形成したもの、あるいはほぼ椀状に形成したものであ
る。
【0013】さらに、椀状の突出部を、表面に複数のほ
ぼ半球状の突起部を有する前記金属板をプレス加工によ
り構成したものである。
【0014】この発明に係る調理器用鍋は、金属板に金
属板に溶接できる材料で構成された金属網を溶接したも
のである。
【0015】この発明に係る調理器用鍋は、電磁誘導加
熱調理器の誘導加熱手段によって誘導加熱される加熱部
を備えた調理器用鍋において、鍋をアルミニウム合金ダ
イキャストまたはアルミニウム合金板をプレス加工によ
り構成するとともに、加熱部を磁性材料からなる鋼板に
その上下に施されたアルミニウムメッキ層からなるアル
ミニウムメッキ鋼板、または磁性材料からなる金属板に
よって構成し、鍋の底部にアルミニウムメッキ鋼板また
は金属板を載置して高温で加熱し、このアルミニウムメ
ッキ鋼板または金属板を圧接して一体に結合したもので
ある。
【0016】また、この発明に係る調理器用鍋は、金属
板の上面に、圧接時において鍋の底部にくい込まれる複
数の突起を設けたもの、または圧接時において鍋の底部
にくい込まれる斜め上方に突出しかつ左右対象または左
右上下対象に配置された複数の突起を設けたものであ
る。
【0017】この発明に係る調理器用鍋は、電磁誘導加
熱調理器の誘導加熱手段によって誘導加熱される加熱部
を備えた調理器用鍋において、鍋をアルミニウム合金を
鋳造または溶湯鍛造により成形するとともに、加熱部を
磁性材料からなる鋼板にその上下に施されたアルミニウ
ムメッキ層からなるアルミニウムメッキ鋼板またはステ
ンレス鋼板でなる金属板と、磁性材料からなる細線によ
り形成された金属網とを低溶融金属でなる溶接材で溶接
して一体的に接合させた金属体によって構成し、鍋を鋳
造または溶湯鍛造する際に金属体をこの鍋の底部に一体
に成形したものである。
【0018】また、この発明に係る調理器用鍋は、溶接
材をペースト状の銅材または0.03〜0.1mmの範
囲内の板厚を有する銅箔としたものである。
【0019】さらに、この発明に係る調理器用鍋は、金
属網を0.3〜0.6mmの範囲内の線径を有するステ
ンレス鋼線により形成したものである。
【0020】また、この発明に係る調理器用鍋は、金属
網を金属板とこの金属板に溶接された金属網の縦リブお
よび横リブとにより形成される空間部の面積が3〜10
mm2 の範囲内の大きさになるように形成したものであ
る。
【0021】この発明に係る調理器用鍋は、金属体を底
部から側部にかけて円弧状に形成し、金属体を鍋の鋳造
または溶湯鍛造する際にこの鍋の底部から円弧部に一体
に成形したものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
実施形態1.図1はこの発明の第1の実施形態の断面
図、図2は第1の実施形態の下面図、図3は図1の要部
の拡大断面図である。図において、1はアルミニウム合
金ダイキャストの丸皿状の調理器用鍋で、その底部1a
の下面にはその下面の面積より小さい面積の底面を有す
る凹部2が設けられており、この凹部2に円板状のアル
ミニウムメッキ鋼板3が埋設されている。アルミニウム
メッキ鋼板3は図3に示すように、磁性材料からなる鋼
板5と、その上面および下面に施された上アルミニウム
メッキ層4aおよび下アルミニウムメッキ層4bとによ
りサンドイッチ構造に構成されていて、上アルミニウム
メッキ層4aが調理器用鍋1の底部1aの凹部2底面に
接触している。
【0023】このように構成したこの実施形態において
は、アルミニウム合金ダイキャストの調理器用鍋1を鋳
造する際にアルミニウムメッキ鋼板3を凹部2内に鋳込
んで鋳造する。この時、300℃以上の高温に熱せられ
ているため、調理器用鍋1の底部1aの凹部2の底面と
アルミニウムメッキ鋼板3の上アルミニウムメッキ層4
aが十分に溶け合って融合する。これにより、調理器用
鍋1の底部1aとアルミニウムメッキ鋼板3との接合面
は強固に結合される。
【0024】そして、調理器用鍋1を電磁誘導加熱調理
器で誘導加熱すると、磁性体であるアルミニウムメッキ
鋼板3に誘導電流が流れ、アルミニウムメッキ鋼板3は
その表皮抵抗によって発熱が生じ、この熱が熱伝導性の
良い調理器用鍋1の底部1aに伝達されて鍋全体を加熱
する。
【0025】このように、アルミニウム合金ダイキャス
トとアルミニウムメッキ鋼板3を融合して構成された調
理器用鍋1は、誘導加熱によって発熱した熱による調理
器用鍋1の底部1aの凹部2の底面とアルミニウムメッ
キ鋼板3の上アルミニウムメッキ層4aとの接合面の剥
離、亀裂等を発生せず、強固な調理器用鍋1を得ること
ができる。また、調理器用鍋1はアルミニウム合金製な
ので熱伝導性が良く加熱効率を上げることができる。さ
らに、調理器用鍋1の加熱部となるアルミニウムメッキ
鋼板3は調理器用鍋1の鋳造の際に一体に成形されるの
で、簡単に調理器用鍋1を製造することができ、安価に
調理器用鍋1を得ることができる。また、アルミニウム
メッキ鋼板3は、従来の調理器用鍋のようにパーフォレ
ーションがなく全面を有効に利用することができるの
で、発熱量を大きくすることができ、加熱効率を上げる
ことができる。
【0026】実施形態2.図4はこの発明の第2の実施
形態の断面図、図5は第2の実施形態の下面図、図6は
図4の要部の拡大断面図である。この実施形態は、第1
の実施形態のアルミニウムメッキ鋼板3に代えて、例え
ばステンレスまたは鉄などの磁性材料からなる円板状の
金属板6を調理器用鍋1の底部1aに一体に成形したも
ので、金属板6にはバーリング成形により上方に突出し
た押出し孔7aを有する複数の突出部7が設けられてお
り、調理器用鍋1を鋳造した時に鍋を構成しているアル
ミニウム合金ダイキャストの一部が押出し孔7a内に充
填される。
【0027】このように構成したこの実施形態において
は、アルミニウム合金ダイキャストの調理器用鍋1を鋳
造する際に金属板6を鋳込んで鋳造する。この時、30
0℃以上の高温に熱せられているため、図6に示すよう
に、調理器用鍋1を構成しているアルミニウム合金ダイ
キャストの一部(底部1aの部分)が金属板6の押出し
孔7a内に充填される。これにより、金属板6は調理器
用鍋1の底部1aに強固に結合される。
【0028】そして、調理器用鍋1を電磁誘導加熱調理
器で誘導加熱すると、磁性体である金属板6に誘導電流
が流れ、金属板6はその表皮抵抗によって発熱が生じ、
この熱が熱伝導性の良い調理器用鍋1の底部1aに伝達
されて鍋全体を加熱する。
【0029】このように、調理器用鍋1の鋳造時にアル
ミニウム合金ダイキャストの一部が金属板6の押出し孔
7a内に充填されるので、金属板6は調理器用鍋1の底
部1aに強固に結合され、誘導加熱によって発熱した熱
による調理器用鍋1の底部1aと金属板6との接合面の
剥離、亀裂等を発生せず、信頼性の高い調理器用鍋1を
得ることができる。また、突出部7は上方に突出した押
出し孔7aを有しているので、押出し孔7a内に充填さ
れたアルミニウム合金ダイキャストとの結合力が一層大
きくなるとともに、加熱部となる金属板6の表面積が広
くなって表皮抵抗も大きくなり、発熱効率を上げること
ができる。そして、熱伝導性の良い調理器用鍋1ととも
に全体の加熱効率をより一層向上することができる。さ
らに、加熱部となる金属板6は例えばステンレスなどの
磁性金属板1枚によって構成されているので、安価な調
理器用鍋1を得ることができる。
【0030】実施形態3.図7はこの発明の第3の実施
形態の断面図、図8は第3の実施形態の下面図、図9は
図7の要部の拡大断面図、図10は図9の下面図であ
る。この実施形態は、第2の実施形態の金属板6に設け
られた突出部7に代えて、上方に突出した切欠片8aを
有するほぼコ字状の複数の切欠穴8を設けたもので、調
理器用鍋1を鋳造した時に鍋を構成しているアルミニウ
ム合金ダイキャストの一部が切欠穴8内に充填される。
【0031】このように構成したことにより、実施形態
2とほぼ同じ作用および効果が得られ、調理器用鍋1の
鋳造時におけるアルミニウム合金ダイキャストの一部の
切欠穴8内への充填によって、底部1aと金属板6との
強固な結合が得られる。これにより、誘導加熱により発
生した熱による底部1aと金属板6の接合面の剥離、亀
裂等の発生を防ぐことができる。また、切欠穴8の切欠
片8aによって充填されたアルミニウム合金ダイキャス
トとの結合力が一層大きくなるとともに、加熱部となる
金属板6の表面積が広くなって発熱効率を上げ、全体的
に加熱効率の向上を図ることができる。
【0032】実施形態4.図11はこの発明の第4の実
施形態の断面図、図12は第4の実施形態の下面図、図
13は図11の要部の拡大断面図である。この実施形態
は、第2の実施形態の金属板6に設けられた押出し孔7
aを有する突出部7に代えて、金属板6の上面にほぼ半
球状で下面に開口部9aを有する複数の突出部9を設け
たものである。
【0033】このように構成したこの実施形態において
も、実施形態2で説明した場合と同様にアルミニウム合
金ダイキャストの調理器用鍋1を鋳造する際に金属板6
を鋳込んで鋳造する。この時、300℃以上の高温に熱
せられているため、図13に示すように、アルミニウム
合金ダイキャストの一部が金属板6の突出部9の外周形
状に沿って充填される。これにより、金属板6は調理器
用鍋1の底部1aに強固に結合される。
【0034】そして、調理器用鍋1を電磁誘導加熱調理
器で誘導加熱すると、磁性体である金属板6に誘導電流
が流れ、金属板6はその表皮抵抗によって発熱が生じ、
この熱が熱伝導性の良い調理器用鍋1の底部1aに伝達
されて鍋全体を加熱する。
【0035】このように、調理器用鍋1の鋳造時にアル
ミニウム合金ダイキャストの一部が金属板6の突出部9
の外周形状に沿って充填されるので、金属板6は調理器
用鍋1の底部1aに一層強固に結合され、誘導加熱によ
って発熱した熱による調理器用鍋1の底部1aと金属板
6との接合面の剥離、亀裂等を発生せず、信頼性の高い
調理器用鍋1を得ることができる。また、加熱部となる
金属板6の表面積が突出部9を設けることによって広く
なるので表皮抵抗が大きくなり、発熱効率が上がって全
体の加熱効率の向上を図ることができる。
【0036】なお、上述の実施形態ではほぼ半球状で下
面に開口部9aを有する突出部9を金属板6の上面に設
けた場合を示したが、この変形例1として、図14に示
すように、金属板6の上面にほぼ逆台形状で下面に開口
部10aを有する複数の突出部10を設けてもよい。こ
の場合、調理器用鍋1の鋳造時においてアルミニウム合
金ダイキャストの一部が金属板6の突出部10の外周形
状に沿って充填されるが、金属板6の上面6aおよび突
出部10の傾斜した側面10bによって形成された窪み
11にアルミニウム合金ダイキャストの一部が入り込ん
で充填されるので、調理器用鍋1と金属板6の結合が一
層強固となり、金属板6の発熱による接合面の剥離等の
発生は防止され、信頼性の高い調理器用鍋1を得ること
ができる。また、加熱部となる金属板6の表面積が突出
部10を設けることによって広くなるので表皮抵抗が大
きくなり、加熱効率を向上することができる。
【0037】また、他の変形例2として、図15に示す
ように、エンボス鋼板からなる金属板6、あるいはブラ
ストまたはヘアライン仕上げ等を施した複数の凹部12
aおよび凸部12bを有する金属板6をプレス加工し
て、図16に示すように、ほぼ椀状の突出部12を有す
る金属板6とし、図17に示すように、アルミニウム合
金ダイキャストの調理器用鍋1を鋳造する際に突出部1
2を有する金属板6を埋設してもよい。この場合も調理
器用鍋1の鋳造時においてアルミニウム合金ダイキャス
トの一部が金属板6の突出部12の根元の窪み11aに
まで充填されるので、調理器用鍋1の底部1aと金属板
6の強固な結合が得られ、上述した変形例1とほぼ同様
の効果を奏することができる。また、突出部12には実
施形態4および変形例1の突出部9,10にように開口
部9a,10aを有していないので、電磁誘導加熱調理
器の誘導加熱手段に接する面積が広くなり、発熱量が大
となって加熱効率を上げることができる。
【0038】実施形態5.図18はこの発明の第5の実
施形態の断面図、図19は第5の実施形態の下面図、図
20は図18の要部の拡大断面図である。この実施形態
は、第2の実施形態の金属板6に設けられた突出部7を
省略し、図21に示すように、金属板6の上面に金属板
6に溶接できる材料で構成された格子状の金属網13を
溶接したものである。なお、14は金属網13の縦リブ
13a、横リブ13bおよび金属板6によって形成され
た複数の空間部である。
【0039】このように構成したこの実施形態において
も、実施形態2で説明した場合と同様にアルミニウム合
金ダイキャストの調理器用鍋1を鋳造する際に金属網1
3が溶接された金属板6を鋳込んで鋳造する。この時、
300℃以上の高温に熱せられているため、図20に示
すように、アルミニウム合金ダイキャストの一部が金属
網13の外周およびそれぞれの空間部14内に充填され
る。これにより、金属板6および金属網13は調理器用
鍋1の底部1aにの強固に結合される。
【0040】そして、調理器用鍋1を電磁誘導加熱調理
器で誘導加熱すると、磁性体である金属板6に誘導電流
が流れ、金属板6および金属網13はその表皮抵抗によ
って発熱が生じ、この熱が熱伝導性の良い調理器用鍋1
の底部1aに伝達されて鍋全体を加熱する。
【0041】このように、調理器用鍋1の鋳造時にアル
ミニウム合金ダイキャストの一部が金属網13の外周お
よびそれぞれの空間部14内に充填されるので、金属板
6および金属網13は調理器用鍋1の底部1aに強固に
結合され、誘導加熱によって発熱した熱による調理器用
鍋1の底部1aと金属板6および金属網13との接合面
の剥離、亀裂等を発生せず、信頼性の高い調理器用鍋1
を得ることができる。また、加熱部となる金属板6に金
属網13を溶接したので表皮抵抗が大きくなり、発熱効
率が上がって全体の加熱効率の向上を図ることができ
る。
【0042】実施形態6.図22はこの発明の第6の実
施形態の断面図である。この実施形態は、アルミニウム
合金ダイキャスト、またはアルミニウム合金板をプレス
加工して形成された調理器用鍋15の底部15aに、第
1の実施形態で説明した磁性材料からなる鋼板5および
上下アルミニウムメッキ層4a,4bによって構成され
たアルミニウムメッキ鋼板3を圧接して一体に結合した
ものである。
【0043】このように構成したこの実施形態において
は、調理器用鍋15を鋳造した後、その底部15aの下
面にアルミニウムメッキ鋼板3を載せて300℃以上の
高温で加熱する。ついで、調理器用鍋15とアルミニウ
ムメッキ鋼板3を押圧し、応力を加えるためにプレスで
圧接する。これにより、調理器用鍋15の底部15aと
アルミニウムメッキ鋼板3との接合面は一体に結合され
る。
【0044】そして、調理器用鍋15を電磁誘導加熱調
理器で誘導加熱すると、磁性体であるアルミニウムメッ
キ鋼板3に誘導電流が流れ、アルミニウムメッキ鋼板3
はその表皮抵抗によって発熱が生じ、この熱が熱伝導性
の良い調理器用鍋15の底部15aに伝達されて鍋全体
を加熱する。
【0045】このように、調理器用鍋15とアルミニウ
ムメッキ鋼板3を高温で加熱して圧接することにより、
調理器用鍋15のアルミニウムと、アルミニウムメッキ
鋼板3のアルミニウムが一体に結合するので、誘導加熱
によって発熱した熱による調理器用鍋15とアルミニウ
ムメッキ鋼板3の接合面の剥離、亀裂等の発生を防止す
ることができ、信頼性の高い調理器用鍋15を得ること
ができる。また、調理器用鍋15の加熱部となるアルミ
ニウムメッキ鋼板3は調理器用鍋15の底部15aに圧
接するだけなので、素材および加工等において安価な調
理器用鍋15を得ることができる。さらに、アルミニウ
ムメッキ鋼板3は、従来の調理器用鍋のようにパーフォ
レーションがなく全面を有効に利用することができるの
で、発熱量を大きくすることができ、加熱効率を上げる
ことができる。
【0046】実施形態7.図23はこの発明の第7の実
施形態の断面図である。この実施形態は、第6の実施形
態のアルミニウムメッキ鋼板3に代えて、例えばステン
レスまたは鉄などの磁性材料からなる円板状の金属板1
6を調理器用鍋15の底部15aに圧接して一体に結合
したもので、金属板16の上面には上方に突出した複数
の突起17が設けられている。
【0047】このように構成したこの実施形態において
も、実施形態6と同様に調理器用鍋15を鋳造した後、
その底部15aの下面に金属板16を載せて300℃以
上の高温で加熱する。ついで、調理器用鍋15と金属板
16を押圧し、応力を加えるためにプレスで圧接する。
この時、金属板16の突起17が調理器用鍋15の底部
15aにくい込んで埋設される。これにより、調理器用
鍋15の底部15aと金属板16とは強固に結合され
る。
【0048】そして、調理器用鍋15を電磁誘導加熱調
理器で誘導加熱すると、金属板16に誘導電流が流れ、
金属板16はその表皮抵抗によって発熱が生じ、この熱
が熱伝導性の良い調理器用鍋15の底部15aに伝達さ
れて鍋全体を加熱する。
【0049】このように、調理器用鍋15と金属板16
を圧接することによって、調理器用鍋15の底部15a
に金属板16が一体に結合するとともに、金属板16の
突起17が調理器用鍋15の底部15aにくい込んで埋
設されるので、金属板16は調理器用鍋15の底部15
aに一層強固に結合され、誘導加熱によって発熱した熱
による調理器用鍋15の底部15aと金属板16との接
合面の剥離、亀裂等を発生せず、信頼性の高い調理器用
鍋15を得ることができる。また、加熱部となる金属板
6の表面積が突起17を有することによって広くなるの
で表皮抵抗が大きくなり、発熱効率を上げることがで
き、全体の加熱効率をより一層向上することができる。
さらに、金属板16を調理器用鍋15の底部15aに圧
接するだけで調理器用鍋15の加熱部を構成することが
できるので、素材および加工等が安価となり、コストを
低減することができる。
【0050】実施形態8.図24はこの発明の第8の実
施形態の断面図、図25はこの実施形態に係る金属板の
上面図である。この実施形態は、第7の実施形態の金属
板16に設けられた突起17に代えて、斜め上方に突出
した左右対象のカギ形状の突起片18a,18bを、図
25に示すように、ほぼ均一に複数配置したものであ
る。なお、左右対象に形成された突起片18a,18b
は、調理器用鍋15の底部15aに複雑にくい込まれる
ので、金属板16を左右どちらの方向から剥がそうとし
ても剥がれにくい構造となっている。
【0051】このように構成したこの実施形態において
も、実施形態6と同様に調理器用鍋15を鋳造した後、
その底部15aの下面に金属板16を載せて常温または
高温で加熱する。ついで、調理器用鍋15と金属板16
を押圧し、応力を加えるためにプレスで圧接する。この
時、金属板16のカギ形状の突起片18a,18bが調
理器用鍋15の底部15aに複雑にくい込んで埋設され
る。これにより、調理器用鍋15の底部15aと金属板
16とは強固に結合される。
【0052】そして、調理器用鍋15を電磁誘導加熱調
理器で誘導加熱すると、金属板16に誘導電流が流れ、
金属板16はその表皮抵抗によって発熱が生じ、この熱
が熱伝導性の良い調理器用鍋15の底部15aに伝達さ
れて鍋全体を加熱する。
【0053】このように、調理器用鍋15と金属板16
を圧接することによって調理器用鍋15の底部15aに
金属板16が一体に結合するとともに、金属板16のカ
ギ形状の突起片18a,18bが調理器用鍋15の底部
15aに複雑にくい込んで埋設されるので、金属板16
は調理器用鍋15の底部15aに強固に結合され、誘導
加熱によって発熱した熱による調理器用鍋15の底部1
5aと金属板16との接合面の剥離、亀裂等を防止し、
信頼性の高い調理器用鍋15を得ることができる。ま
た、複数の突起片18a,18bを有する金属板16は
その表面積が広くなるので表皮抵抗が大きくなり、発熱
効率を上げることができて全体の加熱効率をより一層向
上することができる。さらに、金属板16を調理器用鍋
15の底部15aに圧接するだけで調理器用鍋15の加
熱部を構成することができるので、素材および加工等が
安価となり、コストの低減を図ることができる。
【0054】なお、上述の実施形態では左右対象のカギ
形状の突起片18a,18bを金属板16の上面に設け
た場合を示したが、図26に示すように、左右対象の突
起片18a,18bに対応する上下対象のカギ形状の突
起片18c,18dを金属板16の上面に設けてもよ
い。この場合も上述の実施形態とほぼ同じ効果を奏す
る。また、金属板16は調理器用鍋15の底部15aに
一層複雑にくい込んで埋設され、強固な結合が得られる
とともに、金属板16を左右、上下いずれの方向から剥
がそうとしても剥がれにくい構造となっているので、信
頼性の高い調理器用鍋15を得ることができる。
【0055】実施形態9.図27はこの発明の第9の実
施形態の断面図、図28はその要部の拡大断面図であ
る。この実施形態は、アルミニウム合金を鋳造または溶
湯鍛造により成形した調理器用鍋31の底部31aの凹
部32に、図29に示すように、第1の実施形態で説明
した磁性材料からなる鋼板5にその上下に施されたアル
ミニウムメッキ層4a,4bからなるアルミニウムメッ
キ鋼板またはステンレス鋼板でなる金属板33と、例え
ば磁性材料からなるステンレス鋼線などの細線を編んで
格子状に形成し、金属板33の上面に塗布された低溶融
金属でなる例えばペースト状の銅材からなる溶接材35
により溶接して一体的に接合した金属網34とによって
構成された金属体36を一体に成形したものである。な
お、34cは金属網34の縦リブ34a、横リブ34b
および金属板33によって形成された複数の空間部であ
る。
【0056】このように構成したこの実施形態において
は、調理器用鍋31を鋳造する際に、まず、図30
(a)に示すように、金属板33および金属網34が一
体化された金属体36をあらかじめ下金型37a内の所
定の位置に設置してアルミニウム合金38を入れる。そ
して、図30(b)に示すように、上金型37bを下金
型37a内に圧下し、調理器用鍋31を鋳造する。この
時、アルミニウム合金38は300℃以上の高温に熱せ
られているため、図28に示すように、アルミニウム合
金38の一部が金属網34の外周およびそれぞれの空間
部34c内に充填される。これにより、図27に示すよ
うに、金属体36は調理器用鍋1の底部1aの凹部32
内に強固に結合される。
【0057】そして、調理器用鍋31を電磁誘導加熱調
理器で誘導加熱すると、磁性体である金属体36に誘導
電流が流れ、金属体36はその表皮抵抗によって発熱が
生じ、この熱が熱伝導性の良い調理器用鍋31の底部3
1aに伝達されて鍋全体を加熱する。
【0058】ここで、金属網34を形成する金属細線の
構成材料は、金属板33と同一の材料が望ましく、例え
ば磁性体であってかつ比較的熱伝導性の高いステンレス
鋼線が用いられる。また、金属細線の線径は、溶接後の
溶接強度が良くかつ線跡が鍋や金属板33に浮き出ずに
外観が美麗にできる0.3〜0.6mmφの範囲内の太
さが望ましい。さらに、金属網34の縦リブ34a、横
リブ34bおよび金属板33により形成される空間部3
4cの面積は、調理器用鍋31を構成するアルミニウム
合金38が侵入しやすくかつその固着力が最適であり強
固に固着できる3〜10mm2 の範囲内の大きさが望ま
しい。
【0059】このように、磁性体である金属板33に比
較的熱伝導性の良い銅材などからなる溶接材35を用い
て磁性体である金属網34を接合し一体的に形成した金
属体36を、調理器用鍋31の鋳造時にあらかじめ金型
(下金型37a)内に設置して鋳造を行うことにより、
アルミニウム合金38の一部が金属網34の外周および
それぞれの空間部34c内に充填されるので、金属体3
6は調理器用鍋31の底部31aに強固に結合され、誘
導加熱によって発熱した熱による調理器用鍋31の底部
31aと金属体36との接合面の剥離、亀裂等を発生せ
ず、信頼性の高い調理器用鍋31を得ることができる。
また、加熱部となる金属板33に金属網34を銅材でな
る溶接材35を用いて溶接したので表皮抵抗が大きくな
り、発熱効率が上がるとともに熱伝導が優れ、全体の加
熱効率の向上を図ることができる。
【0060】なお、上述の実施形態では金属板33と金
属網34との接合にペースト状の銅材からなる溶接材3
5を用いた場合を例示して説明したが、これに限定する
ものではなく、例えば金属板33の内面をほぼ全面に渡
って覆う面積を有し、板厚が0.03〜0.1mmの範
囲内の厚さである銅箔を用いてもよい。この場合、溶接
作業が容易となり均一な接合を行うことができる。
【0061】実施形態10.図31はこの発明の第10
の実施形態の断面図、図32はその要部の拡大断面図で
ある。この実施形態は、第9の実施形態の丸皿状の調理
器用鍋31に代えて、例えば電磁誘導加熱型ジャー炊飯
器などに用いられ底部から側部にかけて円弧状に形成さ
れた調理器用鍋41とし、この調理器用鍋41の円弧部
41cから底部41aに沿って設けられた凹部42に、
第9の実施形態で説明した金属体36を一体に成形した
ものである。なお、41aはほぼ平坦に形成された調理
器用鍋41の底部、41bは調理器用鍋41の側部、4
1cは側部41bの下部と底部41aとを滑らかに連結
させる円弧部である。
【0062】このように構成したこの実施形態において
も、実施形態9で説明した場合と同様に調理器用鍋41
を鋳造する際に、あらかじめ底部から側部にかけて円弧
状に形成された金属板33に溶接にて金属網34が一体
化された金属体36を、あらかじめ下金型内の所定の位
置に設置してアルミニウム合金を入れ、上金型を下金型
内に圧下して鋳造する。この時、アルミニウム合金は3
00℃以上の高温に熱せられているため、アルミニウム
合金の一部が金属網34の外周およびそれぞれの空間部
34c内に充填される。これにより、金属体36は調理
器用鍋41の底部41aにの強固に結合される。
【0063】そして、調理器用鍋41をこの調理器用鍋
41の金属体36に対応する部位に誘導加熱手段である
誘導加熱コイルが配設された例えばジャー炊飯器内に収
容して誘導加熱すると、誘導加熱コイルおよび金属体3
6に誘導電流が流れ、金属体35はその表皮抵抗によっ
て発熱が生じ、この熱が熱伝導性の良い調理器用鍋41
の底部41aおよび円弧部41cに伝達されて鍋全体を
加熱し、調理器用鍋41内に収容した例えば米が炊飯さ
れる。
【0064】このように、あらかじめ円弧状に形成され
た磁性体である金属板33に溶接材35を用いて磁性体
である金属網34を接合し一体的に形成した金属体36
を、調理器用鍋41の鋳造時にあらかじめ金型(下金
型)内に設置して鋳造を行うことにより、アルミニウム
合金38の一部が金属網34の外周およびそれぞれの空
間部34c内に充填されるので、金属体36は底部から
側部にかけて円弧状に形成された調理器用鍋41におい
てもその底部41aおよび円弧部41cに強固に結合さ
れ、誘導加熱によって発熱した熱による調理器用鍋41
の底部41aおよび円弧部41cと金属体36との接合
面の剥離、亀裂等を発生させず、信頼性の高い調理器用
鍋41を得ることができる。また、加熱部となる金属板
33を円弧状に形成しこの金属板33に対し金属網34
を溶接したので、表皮抵抗が大きくなるとともに、この
金属板33および金属網34からなる金属体36を調理
器用鍋41の底部41aおよび円弧部41cに一体に成
形したので、例えばジャー炊飯器に使用する鍋のように
円弧状の鍋底であっても金属体36が剥離しにくく、発
熱効率がさらに上がって全体の加熱効率の向上を図るこ
とができる。
【0065】
【発明の効果】以上のようにこの発明に係る調理器用鍋
は、電磁誘導加熱調理器の誘導加熱手段によって誘導加
熱される加熱部を備えた調理器用鍋において、鍋をアル
ミニウム合金ダイキャストにより構成するとともに、加
熱部を磁性材料からなる鋼板にその上下に施されたアル
ミニウムメッキ層からなるアルミニウムメッキ鋼板、ま
たは磁性材料からなる金属板によって構成し、鍋を鋳造
する際にアルミニウムメッキ鋼板または金属板をこの鍋
の底部に一体に成形したので、誘導加熱によって発熱し
た熱による調理器用鍋の底部とアルミニウムメッキ鋼板
または金属板との接合面の剥離、亀裂等を発生せず、強
固な調理器用鍋を得ることができる。また、調理器用鍋
はアルミニウム合金製なので熱伝導性が良く加熱効率を
上げることができるとともに、調理器用鍋の加熱部とな
るアルミニウムメッキ鋼板または金属板は調理器用鍋の
鋳造の際に一体に成形されるので、簡単に調理器用鍋を
製造することができ、安価に調理器用鍋を得られる。さ
らに、アルミニウムメッキ鋼板または金属板は、従来の
調理器用鍋のようにパーフォレーションがなく全面を有
効に利用することができるので、発熱量を大きくするこ
とができ、加熱効率を上げることができる。
【0066】また、この発明に係る調理器用鍋は、金属
板に、鍋の鋳造時に上方に突出して押出し孔を有し鍋を
構成しているアルミニウム合金ダイキャストの一部が充
填される複数の突出部を設けた、または上方に突出した
切欠片を有する複数の切欠穴を設けた、あるいは金属板
の上面にほぼ半球状で下面に開口部を形成したもの、ま
たはほぼ逆台形状で下面に開口部を形成したもの、ある
いはほぼ椀状に形成したものである突出部を設けたの
で、金属板は調理器用鍋の底部に強固に結合され、誘導
加熱によって発熱した熱による調理器用鍋の底部と金属
板との接合面の剥離、亀裂等を発生せず、信頼性の高い
調理器用鍋を得ることができる。また、金属板は、突出
部の上方に突出した押出し孔および切欠片を有する切欠
穴内に充填されたアルミニウム合金ダイキャスト、また
は、ほぼ半球状で下面に開口部を形成したもの、または
ほぼ逆台形状で下面に開口部を形成したもの、あるいは
ほぼ椀状に形成したものである突出部の外周形状に沿っ
て充填されたアルミニウム合金ダイキャストとの結合力
が一層大きくなるとともに、加熱部となる金属板の表面
積が広くなって表皮抵抗も大きくなり、発熱効率を上げ
ることができる。そして、熱伝導性の良い調理器用鍋と
ともに全体の加熱効率をより一層向上することができ
る。
【0067】この発明に係る調理器用鍋は、金属板に金
属板に溶接できる材料で構成された金属網を溶接したの
で、調理器用鍋の鋳造時にアルミニウム合金ダイキャス
トの一部が金属網の外周および金属網と金属板により形
成された空間部内に充填され、金属板および金属網を調
理器用鍋の底部に強固に結合することができる。これに
より、誘導加熱によって発熱した熱による調理器用鍋の
底部と金属板および金属網との接合面の剥離、亀裂等を
発生せず、信頼性の高い調理器用鍋が得られるととも
に、加熱部となる金属板に金属網を溶接したので表皮抵
抗が大きくなり、発熱効率が上がって全体の加熱効率の
向上を図ることができる。
【0068】この発明に係る調理器用鍋は、電磁誘導加
熱調理器の誘導加熱手段によって誘導加熱される加熱部
を備えた調理器用鍋において、鍋をアルミニウム合金ダ
イキャストまたはアルミニウム合金板をプレス加工によ
り構成するとともに、加熱部を磁性材料からなる鋼板に
その上下に施されたアルミニウムメッキ層からなるアル
ミニウムメッキ鋼板、または磁性材料からなる金属板に
よって構成し、鍋の底部にアルミニウムメッキ鋼板また
は金属板を載置して高温で加熱し、このアルミニウムメ
ッキ鋼板または金属板を圧接して一体に結合したので、
誘導加熱によって発熱した熱による調理器用鍋とアルミ
ニウムメッキ鋼板の接合面の剥離、亀裂等の発生を防止
することができ、信頼性の高い調理器用鍋を得ることが
できる。また、調理器用鍋の加熱部となるアルミニウム
メッキ鋼板は調理器用鍋の底部に圧接するだけなので、
素材および加工等において安価な調理器用鍋を得ること
ができる。さらに、アルミニウムメッキ鋼板は、従来の
調理器用鍋のようにパーフォレーションがなく全面を有
効に利用することができるので、発熱量を大きくするこ
とができ、加熱効率を上げることができる。
【0069】また、この発明に係る調理器用鍋は、金属
板の上面に、圧接時において鍋の底部にくい込まれる複
数の突起を設けたもの、または圧接時において鍋の底部
にくい込まれる斜め上方に突出しかつ左右対象または左
右上下対象に配置された複数の突起を設けたので、金属
板は調理器用鍋の底部に一層強固に結合され、誘導加熱
によって発熱した熱による調理器用鍋の底部と金属板と
の接合面の剥離、亀裂等を発生せず、信頼性の高い調理
器用鍋を得ることができる。そして、加熱部となる金属
板の表面積が突起を有することによって広くなるので表
皮抵抗が大きくなり、発熱効率を上げることができて、
全体の加熱効率をより一層向上することができる。さら
に、金属板を調理器用鍋の底部に圧接するだけで調理器
用鍋の加熱部を構成することができるので、素材および
加工等が安価となり、コストを低減することができる。
【0070】この発明に係る調理器用鍋は、電磁誘導加
熱調理器の誘導加熱手段によって誘導加熱される加熱部
を備えた調理器用鍋において、鍋をアルミニウム合金を
鋳造または溶湯鍛造により成形するとともに、加熱部を
磁性材料からなる鋼板にその上下に施されたアルミニウ
ムメッキ層からなるアルミニウムメッキ鋼板またはステ
ンレス鋼板でなる金属板と、磁性材料からなる細線によ
り形成された金属網とを低溶融金属でなる溶接材で溶接
して一体的に接合させた金属体によって構成し、鍋を鋳
造または溶湯鍛造する際に金属体をこの鍋の底部に一体
に成形したので、金属体は調理器用鍋の底部に強固に結
合され、誘導加熱によって発熱した熱による調理器用鍋
の底部と金属体との接合面の剥離、亀裂等を発生せず、
信頼性の高い調理器用鍋を得ることができる。また、加
熱部となる金属体は金属板に金属網を低溶融金属でなる
溶接材で溶接したので表皮抵抗が大きくなるとともに、
従来の調理器用鍋のようにパーフォレーションがなく全
面を有効に利用することができるので、発熱効率が上が
って全体の加熱効率の向上を図ることができる。さら
に、溶接材は比較的熱伝導性が良い材料でなるので、伝
導効率も損なわない。
【0071】また、この発明に係る調理器用鍋は、溶接
材をペースト状の銅材または0.03〜0.1mmの範
囲内の板厚を有する銅箔としたので、金属体を構成する
金属板と金属網とは確実に接合することができる。そし
て、銅箔を用いた場合には安価であるとともに、溶接作
業も容易で均一な接合を行うことができる。
【0072】さらに、この発明に係る調理器用鍋は、金
属網を0.3〜0.6mmの範囲内の線径を有するステ
ンレス鋼線により形成したので、安価であるとともに、
溶接後の溶接強度が良くかつ線跡が鍋や金属板に浮き出
ないため外観を損ねたりするおそれがない。
【0073】また、この発明に係る調理器用鍋は、金属
網を金属板とこの金属板に溶接された金属網の縦リブお
よび横リブとにより形成される空間部の面積が3〜10
mm2 の範囲内の大きさになるように形成したので、調
理器用鍋を鋳造する際のアルミニウム合金が充填しやす
く、強固に固着できる信頼性の高い調理器用鍋を得るこ
とができる。
【0074】この発明に係る調理器用鍋は、金属体を底
部から側部にかけて円弧状に形成し、金属体を鍋の鋳造
または溶湯鍛造する際にこの鍋の底部から円弧部に一体
に成形したので、例えば電磁誘導加熱型ジャー炊飯器に
用いられる鍋のように、底部が円弧状を有する鍋であっ
ても鍋底と金属体が剥離しにくく強固に接合でき、信頼
性の高い調理器用鍋を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施形態の断面図である。
【図2】 第1の実施形態の下面図である。
【図3】 図1の要部の拡大断面図である。
【図4】 この発明の第2の実施形態の断面図である。
【図5】 第2の実施形態の下面図である。
【図6】 図4の要部の拡大断面図である。
【図7】 この発明の第3の実施形態の断面図である。
【図8】 第3の実施形態の下面図である。
【図9】 図7の要部の拡大断面図である。
【図10】 図9の下面図である。
【図11】 この発明の第4の実施形態の断面図であ
る。
【図12】 第4の実施形態の下面図である。
【図13】 図11の要部の拡大断面図である。
【図14】 この発明の第4の実施形態の変形例1の要
部の拡大断面図である。
【図15】 この発明の第4の実施形態の変形例2の要
部の作用説明図である。
【図16】 この発明の第4の実施形態の変形例2の要
部の作用説明図である。
【図17】 この発明の第4の実施形態の変形例2の要
部の拡大断面図である。
【図18】 この発明の第5の実施形態の断面図であ
る。
【図19】 第5の実施形態の下面図である。
【図20】 図18の要部の拡大断面図である。
【図21】 この発明の第5の実施形態に係る金属板お
よび金属網の上面図である。
【図22】 この発明の第6の実施形態の断面図であ
る。
【図23】 この発明の第7の実施形態の断面図であ
る。
【図24】 この発明の第8の実施形態の断面図であ
る。
【図25】 この発明の第8の実施形態に係る金属板の
上面図である。
【図26】 この発明の第8の実施形態の変形例の要部
の平面図およびそのA−A,B−B断面図である。
【図27】 この発明の第9の実施形態の断面図であ
る。
【図28】 図27の要部の拡大断面図である。
【図29】 この発明の第9の実施形態に係る金属体の
一部を分解して示した拡大断面図である。
【図30】 この発明の第9の実施形態の作用説明図で
ある。
【図31】 この発明の第10の実施形態の断面図であ
る。
【図32】 図31のC部分およびD部分の拡大断面図
である。
【図33】 従来の調理器用鍋の要部の断面図である。
【図34】 従来の調理器用鍋に係る金属層の平面図で
ある。
【符号の説明】
1,15,31,41 調理器用鍋、1a,15a,3
1a,41a 底部、3 アルミニウムメッキ鋼板、4
a,4b アルミニウムメッキ層、5 鋼板、6,1
6,33 金属板、7,9,10,12 突出部、7a
押出し孔、8切欠穴、8a 切欠片、9a,10a
開口部、13,34 金属網、17,18a,18b,
18c,18d 突起、13a,34a 縦リブ、13
b,34b 横リブ、14,34c 空間部、35 溶
接材、36 金属体、41c 円弧部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塚原 広明 埼玉県大里郡花園町大字小前田1728番地1 三菱電機ホーム機器株式会社内 (72)発明者 登尾 洋一 埼玉県大里郡花園町大字小前田1728番地1 三菱電機ホーム機器株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁誘導加熱調理器の誘導加熱手段によ
    って誘導加熱される加熱部を備えた調理器用鍋におい
    て、 該鍋をアルミニウム合金ダイキャストにより構成すると
    ともに、前記加熱部を磁性材料からなる鋼板にその上下
    に施されたアルミニウムメッキ層からなるアルミニウム
    メッキ鋼板、または磁性材料からなる金属板によって構
    成し、前記鍋を鋳造する際に前記アルミニウムメッキ鋼
    板または金属板を該鍋の底部に一体に成形したことを特
    徴とする調理器用鍋。
  2. 【請求項2】 金属板に、前記鍋の鋳造時に上方に突出
    して押出し孔を有し前記鍋を構成しているアルミニウム
    合金ダイキャストの一部が充填される複数の突出部を設
    けたことを特徴とする請求項1記載の調理器用鍋。
  3. 【請求項3】 金属板に設けられた突出部に代えて、上
    方に突出した切欠片を有する複数の切欠穴を設けたこと
    を特徴とする請求項2記載の調理器用鍋。
  4. 【請求項4】 金属板に設けられた突出部に代えて、前
    記金属板の上面に複数の突出部を設けたことを特徴とす
    る請求項2記載の調理器用鍋。
  5. 【請求項5】 突出部をほぼ半球状で下面に開口部を形
    成したことを特徴とする請求項4記載の調理器用鍋。
  6. 【請求項6】 突出部をほぼ逆台形状で下面に開口部を
    形成したことを特徴とする請求項4記載の調理器用鍋。
  7. 【請求項7】 突出部をほぼ椀状に形成したことを特徴
    とする請求項4記載の調理器用鍋。
  8. 【請求項8】 椀状の突出部を、表面に複数のほぼ半球
    状の突起部を有する前記金属板をプレス加工により構成
    したことを特徴とする請求項7記載の調理器用鍋。
  9. 【請求項9】 金属板に該金属板に溶接できる材料で構
    成された金属網を溶接したことを特徴とする請求項1記
    載の調理器用鍋。
  10. 【請求項10】 電磁誘導加熱調理器の誘導加熱手段に
    よって誘導加熱される加熱部を備えた調理器用鍋におい
    て、 該鍋をアルミニウム合金ダイキャストまたはアルミニウ
    ム合金板をプレス加工により構成するとともに、前記加
    熱部を磁性材料からなる鋼板にその上下に施されたアル
    ミニウムメッキ層からなるアルミニウムメッキ鋼板、ま
    たは磁性材料からなる金属板によって構成し、前記鍋の
    底部に前記アルミニウムメッキ鋼板または金属板を載置
    して高温で加熱し、該アルミニウムメッキ鋼板または金
    属板を圧接して一体に結合したことを特徴とする調理器
    用鍋。
  11. 【請求項11】 金属板の上面に、圧接時において前記
    鍋の底部にくい込まれる複数の突起を設けたことを特徴
    とする請求項10記載の調理器用鍋。
  12. 【請求項12】 金属板の上面に、圧接時において前記
    鍋の底部にくい込まれる斜め上方に突出しかつ左右対象
    または左右上下対象に配置された複数の突起を設けたこ
    とを特徴とする請求項10記載の調理器用鍋。
  13. 【請求項13】 電磁誘導加熱調理器の誘導加熱手段に
    よって誘導加熱される加熱部を備えた調理器用鍋におい
    て、 該鍋をアルミニウム合金を鋳造または溶湯鍛造により成
    形するとともに、前記加熱部を磁性材料からなる鋼板に
    その上下に施されたアルミニウムメッキ層からなるアル
    ミニウムメッキ鋼板またはステンレス鋼板でなる金属板
    と、磁性材料からなる細線により形成された金属網とを
    低溶融金属でなる溶接材で溶接して一体的に接合させた
    金属体によって構成し、前記鍋を鋳造または溶湯鍛造す
    る際に前記金属体を該鍋の底部に一体に成形したことを
    特徴とする調理器用鍋。
  14. 【請求項14】 溶接材をペースト状の銅材または0.
    03〜0.1mmの範囲内の板厚を有する銅箔としたこ
    とを特徴とする請求項13記載の調理器用鍋。
  15. 【請求項15】 金属網を0.3〜0.6mmの範囲内
    の線径を有するステンレス鋼線により形成したことを特
    徴とする請求項9,13または14記載の調理器用鍋。
  16. 【請求項16】 金属網を前記金属板と該金属板に溶接
    された金属網の縦リブおよび横リブとにより形成される
    空間部の面積が3〜10mm2 の範囲内の大きさになる
    ように形成したことを特徴とする請求項9,13,14
    または15記載の調理器用鍋。
  17. 【請求項17】 金属体を底部から側部にかけて円弧状
    に形成し、前記金属体を鍋の鋳造または溶湯鍛造する際
    に該鍋の底部から円弧部に一体に成形したことを特徴と
    する請求項13,14,15または16記載の調理器用
    鍋。
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