JPS6337752Y2 - - Google Patents
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- JPS6337752Y2 JPS6337752Y2 JP16944884U JP16944884U JPS6337752Y2 JP S6337752 Y2 JPS6337752 Y2 JP S6337752Y2 JP 16944884 U JP16944884 U JP 16944884U JP 16944884 U JP16944884 U JP 16944884U JP S6337752 Y2 JPS6337752 Y2 JP S6337752Y2
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- Cookers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本考案は、アルミニウム等の非強磁性金属板か
らなる鍋に関し、特に、電磁調理器による加熱に
使用できる鍋に関する。
らなる鍋に関し、特に、電磁調理器による加熱に
使用できる鍋に関する。
[従来の技術]
最近、火災防止、使い易さ、フアツシヨン性等
を考慮した加熱器として、電磁エネルギを利用し
た電磁調理器が市販されている。この電磁調理器
は、火を使用しないで食品の内部まで加熱するこ
とができ、加熱速度が速く、加熱温度も高く、熱
効率が優れているため、多くの人々に使用されて
いる。
を考慮した加熱器として、電磁エネルギを利用し
た電磁調理器が市販されている。この電磁調理器
は、火を使用しないで食品の内部まで加熱するこ
とができ、加熱速度が速く、加熱温度も高く、熱
効率が優れているため、多くの人々に使用されて
いる。
電磁調理器は、トツププレートの下側にコイル
を配置し、このコイルで生じた磁力線により、ト
ツプレート上の鍋の底部に渦電流を誘起させ、こ
の渦電流のシユール熱により発熱させる構成とな
つている。このように、電磁調理器は、磁力線に
よつて渦電流を誘起させる構成であるので、これ
により加熱する鍋等の材質は、鉄、ステレス等の
強磁性金属に限られる。
を配置し、このコイルで生じた磁力線により、ト
ツプレート上の鍋の底部に渦電流を誘起させ、こ
の渦電流のシユール熱により発熱させる構成とな
つている。このように、電磁調理器は、磁力線に
よつて渦電流を誘起させる構成であるので、これ
により加熱する鍋等の材質は、鉄、ステレス等の
強磁性金属に限られる。
しかし、強磁性金属は、熱伝導率が銅、アルミ
ニウム等の金属と比較して劣るため、カレーやシ
チユーのように自然対流の期待できないものを深
い鍋で調理する場合には、鍋の側面温度が低くな
り、均一加熱が困難となり、適切な条件で調理を
行なうことができ難い。
ニウム等の金属と比較して劣るため、カレーやシ
チユーのように自然対流の期待できないものを深
い鍋で調理する場合には、鍋の側面温度が低くな
り、均一加熱が困難となり、適切な条件で調理を
行なうことができ難い。
また、家庭の主婦などの一般消費者は、ステン
レス鍋を、表面が黒済んだ金属色で画一的である
ため好まず、カラフルなアルミニウム鍋を好む、
という現実がある。
レス鍋を、表面が黒済んだ金属色で画一的である
ため好まず、カラフルなアルミニウム鍋を好む、
という現実がある。
そこで、鍋本体を、アルミニウム等の、非強磁
性ではあるが熱伝導率が大きく、カラフルな金属
で作り、その底部に強磁性体の金属板を取付けた
鍋が提案されている。
性ではあるが熱伝導率が大きく、カラフルな金属
で作り、その底部に強磁性体の金属板を取付けた
鍋が提案されている。
[考案が解決しようとする問題点]
この提案による従来の電磁調理器用鍋は、本体
を形成するためのアルミニウム等の非強磁性金属
板の、鍋底面となるべき部分に、ステンレス等の
強磁性体板を配置し、プレス等により圧着した
後、鍋本体を形成する。
を形成するためのアルミニウム等の非強磁性金属
板の、鍋底面となるべき部分に、ステンレス等の
強磁性体板を配置し、プレス等により圧着した
後、鍋本体を形成する。
しかし、この従来の電磁調理器用鍋は、強磁性
体板とアルミニウム板とを十分な強度で圧着する
ことが容易でなく、長期間使用しているうちに、
アルミニウム等の非強磁性金属板と強磁性体板と
の熱膨張率の差や、外部からの機械的衝撃などに
より、強磁性体板の密着性が悪くなる欠点があ
る。
体板とアルミニウム板とを十分な強度で圧着する
ことが容易でなく、長期間使用しているうちに、
アルミニウム等の非強磁性金属板と強磁性体板と
の熱膨張率の差や、外部からの機械的衝撃などに
より、強磁性体板の密着性が悪くなる欠点があ
る。
本考案は、上記問題点を解決すべくなされたも
ので、鍋本体を形成するアルミニウム等の非強磁
性金属と強磁性体板との圧着を容易にし、長期間
使用しても、非強磁性金属板と強磁性体板との熱
膨張率の差や、外部からの機械的衝撃などによ
り、強磁性体板の密着性が悪くなることが少ない
電磁調理器用鍋を提供すことを目的とする。
ので、鍋本体を形成するアルミニウム等の非強磁
性金属と強磁性体板との圧着を容易にし、長期間
使用しても、非強磁性金属板と強磁性体板との熱
膨張率の差や、外部からの機械的衝撃などによ
り、強磁性体板の密着性が悪くなることが少ない
電磁調理器用鍋を提供すことを目的とする。
[問題点を解決するための手段]
本考案の、問題点を解決するための手段につい
て、第1図〜第3図を参照して説明する。
て、第1図〜第3図を参照して説明する。
本考案は、第1図に示すように、アルミニウム
板1等の非強磁性体金属を主体として鍋本体2を
形成し、その底面に強磁性体板を圧着して形成さ
れる電磁調理器用鍋に適用され、その問題点解決
手段として、次の構成要件を備える。
板1等の非強磁性体金属を主体として鍋本体2を
形成し、その底面に強磁性体板を圧着して形成さ
れる電磁調理器用鍋に適用され、その問題点解決
手段として、次の構成要件を備える。
第1に、鍋底面部3に圧着する強磁性体板4に
は、第2図に示すように、その一方の面に、上記
鍋本体2を形成する金属または該金属と強固に圧
着する金属を、予め層状に密着して圧着補助層5
を形成する。
は、第2図に示すように、その一方の面に、上記
鍋本体2を形成する金属または該金属と強固に圧
着する金属を、予め層状に密着して圧着補助層5
を形成する。
第2に、該強磁性体板4は、第3図に示すよう
に、上記鍋本体2を形成するアルミニウム板1等
の金属の鍋底面部3となるべき面に、圧着補助層
5を介して圧着する。
に、上記鍋本体2を形成するアルミニウム板1等
の金属の鍋底面部3となるべき面に、圧着補助層
5を介して圧着する。
上記構成要件において、圧着補助層5は、上記
鍋本体2を形成する金属、例えば、アルミニウム
を、強磁性体板4の一方の面に積層して、圧延す
ることにより形成する。上記鍋本体を形成する金
属と強固に圧着する金属としては、例えば、アル
ミニウム合金、亜鉛等を用いることができる。
鍋本体2を形成する金属、例えば、アルミニウム
を、強磁性体板4の一方の面に積層して、圧延す
ることにより形成する。上記鍋本体を形成する金
属と強固に圧着する金属としては、例えば、アル
ミニウム合金、亜鉛等を用いることができる。
[作用]
このような構成において、強磁性体板4に設け
られた圧着補助層5は、圧延等の手段により形成
することにより、強磁性体板4との境界面にて、
互いの原子が侵入、拡散して拡散層6を形成す
る。そして、該圧着補助層5は、該拡散層6を介
して強磁性体板4と強固に密着して、一体的な板
状体を形成する。
られた圧着補助層5は、圧延等の手段により形成
することにより、強磁性体板4との境界面にて、
互いの原子が侵入、拡散して拡散層6を形成す
る。そして、該圧着補助層5は、該拡散層6を介
して強磁性体板4と強固に密着して、一体的な板
状体を形成する。
強磁性体板4を、鍋本体2を形成する金属、例
えばアルミニウム板1圧着する際には、先ず、こ
の圧着補助層5がアルミニウム板1と接触する。
そして、圧着補助層5とアルミニウム板1との界
面で圧着が行なわれる。この場合、この圧着補助
層5は、鍋本体2を形成する金属または該金属と
強固に圧着する金属にて形成されているので、ア
ルミニウム板1との圧着は、極めて容易に行ない
得る。
えばアルミニウム板1圧着する際には、先ず、こ
の圧着補助層5がアルミニウム板1と接触する。
そして、圧着補助層5とアルミニウム板1との界
面で圧着が行なわれる。この場合、この圧着補助
層5は、鍋本体2を形成する金属または該金属と
強固に圧着する金属にて形成されているので、ア
ルミニウム板1との圧着は、極めて容易に行ない
得る。
この圧着作業を行なう場合において、強磁性体
板4を、鍋本体2を形成するアルミニウム板1に
圧着する際、先ず、強磁性体板4の中心部から押
圧し、被押圧面が順次周辺部に拡がるように押圧
することが望ましい。このようにすると、強磁性
体板4の全面を均等に押圧する場合と比べて、密
着性がより向上する。
板4を、鍋本体2を形成するアルミニウム板1に
圧着する際、先ず、強磁性体板4の中心部から押
圧し、被押圧面が順次周辺部に拡がるように押圧
することが望ましい。このようにすると、強磁性
体板4の全面を均等に押圧する場合と比べて、密
着性がより向上する。
このようにして形成される電磁調理器用鍋は、
第3図に示すように、鍋本体を形成する金属また
は該金属と強固に圧着する金属からなる圧着補助
層5が、鍋本体2のアルミニウムと密着すること
により、鍋本体2と強磁性体板4とを固着するの
で、鍋本体2を形成するアルミニウム板と強磁性
体板4との圧着を容易にする。また、長期間使用
しても、アルミニウム等の非強磁性金属板1と強
磁性体板4との熱膨張率の差や、外部からの機械
的衝撃などにより、強磁性体板4の密着性が悪く
なることが起こりにくい。
第3図に示すように、鍋本体を形成する金属また
は該金属と強固に圧着する金属からなる圧着補助
層5が、鍋本体2のアルミニウムと密着すること
により、鍋本体2と強磁性体板4とを固着するの
で、鍋本体2を形成するアルミニウム板と強磁性
体板4との圧着を容易にする。また、長期間使用
しても、アルミニウム等の非強磁性金属板1と強
磁性体板4との熱膨張率の差や、外部からの機械
的衝撃などにより、強磁性体板4の密着性が悪く
なることが起こりにくい。
特に、鍋本体2と圧着補助層5との材質を一致
させた場合には、熱膨張率が同じになり、この界
面に熱的ストレスによる歪を生じることがない。
従つて、急熱、急冷等の過酷な使用を繰返して
も、この部分での剥離現象を生じることはなく、
長期間の使用に耐える。
させた場合には、熱膨張率が同じになり、この界
面に熱的ストレスによる歪を生じることがない。
従つて、急熱、急冷等の過酷な使用を繰返して
も、この部分での剥離現象を生じることはなく、
長期間の使用に耐える。
この結果、アルミニウム等の非強磁性金属と、
電磁誘導により発熱する強磁性体板とを組合せ
て、熱効率の良い鍋を形成できる。従つて、従来
は鉄製やステンレス製のものだけであつた電磁調
理器用鍋として、カラフルなアルミニウム等のい
わゆる非鉄金属製のものを使用することが可能と
なる。
電磁誘導により発熱する強磁性体板とを組合せ
て、熱効率の良い鍋を形成できる。従つて、従来
は鉄製やステンレス製のものだけであつた電磁調
理器用鍋として、カラフルなアルミニウム等のい
わゆる非鉄金属製のものを使用することが可能と
なる。
[実施例]
本考案の実施例について図面を参照して説明す
る。ここで、第4図は本考案の第1実施例を示す
断面図、第5図は本考案の第2実施例を示す断面
図、第6図は上記第2実施例の底面図、第7図は
上記第2実施例の部分拡大断面図である。
る。ここで、第4図は本考案の第1実施例を示す
断面図、第5図は本考案の第2実施例を示す断面
図、第6図は上記第2実施例の底面図、第7図は
上記第2実施例の部分拡大断面図である。
〈第1実施例〉
第4図において、本考案第1実施例の鍋は、鍋
本体2の底面に強磁性体板4を圧着して構成され
る。
本体2の底面に強磁性体板4を圧着して構成され
る。
鍋本体2は、アルミニウム板1にて形成され
る。該アルミニウム板1は、一般に、0.7〜3.0mm
程度の厚さのものを使用するが、本実施例では、
約2mm厚のものを使用している。このアルミニウ
ム板1には、鍋本体2の底面部3と略同一形状
で、該底面部3よりやや小さい強磁性体板4が圧
着してある。強磁性体板4は、例えばSUS430の
ステンレス板であつて、約0.5〜1.5mmの板厚のも
のを使用する。
る。該アルミニウム板1は、一般に、0.7〜3.0mm
程度の厚さのものを使用するが、本実施例では、
約2mm厚のものを使用している。このアルミニウ
ム板1には、鍋本体2の底面部3と略同一形状
で、該底面部3よりやや小さい強磁性体板4が圧
着してある。強磁性体板4は、例えばSUS430の
ステンレス板であつて、約0.5〜1.5mmの板厚のも
のを使用する。
強磁性体板4は、上述した第2図に示すものと
同じ構造のものである。即ち、その一方の面に、
上記鍋本体2を形成するアルミニウムと同じアル
ミニウム板であつて、約0.5mm厚のものを、圧延
にて密着して、圧着補助層5を形成してある。も
つとも、この補助層は、薄いので、第4図におい
ては、図示を省略してある。
同じ構造のものである。即ち、その一方の面に、
上記鍋本体2を形成するアルミニウムと同じアル
ミニウム板であつて、約0.5mm厚のものを、圧延
にて密着して、圧着補助層5を形成してある。も
つとも、この補助層は、薄いので、第4図におい
ては、図示を省略してある。
上記構造の強磁性体板4のアルミニウム板1へ
の圧着は、圧着補助層5をアルミニウム板1の鍋
本体2の底面部3となるべき部分に接触させて、
両者を重ね、強磁性体板4とアルミニウム板1と
をプレスすることにより行なう。このプレスに際
しては、中心がテーパーを持つてやや突出してい
るプレス型を用いて、強磁性体板4を押圧する。
の圧着は、圧着補助層5をアルミニウム板1の鍋
本体2の底面部3となるべき部分に接触させて、
両者を重ね、強磁性体板4とアルミニウム板1と
をプレスすることにより行なう。このプレスに際
しては、中心がテーパーを持つてやや突出してい
るプレス型を用いて、強磁性体板4を押圧する。
なお、強磁性体板4を構成するステンレスと、
圧着補助層5を構成するアルミニウムとは、押圧
された場合の横方向の延び率が異なる。そのた
め、上記のようなプレスによれば、強磁性体板4
に対する押圧が、該板4の中心から順次周辺部に
拡がるので、圧着補助層5を形成するアルミニウ
ムが、押圧に対して横方向に自由に延びることが
できる。従つて、アルミニウム板1と圧着補助層
5とが、これらの界面において、均一に固着す
る。
圧着補助層5を構成するアルミニウムとは、押圧
された場合の横方向の延び率が異なる。そのた
め、上記のようなプレスによれば、強磁性体板4
に対する押圧が、該板4の中心から順次周辺部に
拡がるので、圧着補助層5を形成するアルミニウ
ムが、押圧に対して横方向に自由に延びることが
できる。従つて、アルミニウム板1と圧着補助層
5とが、これらの界面において、均一に固着す
る。
この他、上記構造の強磁性体板4のアルミニウ
ム板1への圧着は、圧着補助層5をアルミニウム
板1の鍋本体2の底面部3となるべき部分に接触
させて、両者を重ね、ロール間を通過させること
により行うことができる。
ム板1への圧着は、圧着補助層5をアルミニウム
板1の鍋本体2の底面部3となるべき部分に接触
させて、両者を重ね、ロール間を通過させること
により行うことができる。
このように、アルミニウム板1と強磁性体板4
とを圧着することにより、アルミニウム板1と圧
着補助層5との界面において、両者若しくは一方
の原子が拡散し、両者を固着する。もつとも、ア
ルミニウム板1と圧着補助層5とを、強固に固着
できる方法であれば他の方法であつてもよい。
とを圧着することにより、アルミニウム板1と圧
着補助層5との界面において、両者若しくは一方
の原子が拡散し、両者を固着する。もつとも、ア
ルミニウム板1と圧着補助層5とを、強固に固着
できる方法であれば他の方法であつてもよい。
鍋本体2は、強磁性体板4を圧着したアルミニ
ウム板1を、該強磁性体板4が鍋本体2の底面部
を成すようにプレス加工して形成する。本実施例
では、このプレス加工に際し、底面部3を、上方
に向けて緩やかな凹面状に5mm程度突出させる。
また、鍋本体2の底面部の縁部3aを、強磁性体
板4の縁部4aに沿つて下方に突出させる。
ウム板1を、該強磁性体板4が鍋本体2の底面部
を成すようにプレス加工して形成する。本実施例
では、このプレス加工に際し、底面部3を、上方
に向けて緩やかな凹面状に5mm程度突出させる。
また、鍋本体2の底面部の縁部3aを、強磁性体
板4の縁部4aに沿つて下方に突出させる。
次に、上記第1実施例の作用について、カレー
やシチユーのような粘度の高い内容物も加熱する
場合を例として説明する。
やシチユーのような粘度の高い内容物も加熱する
場合を例として説明する。
例えば、カレーを鍋の容量の1/3程度入れ、電
磁調理器のトツププレート上に置き、下方のコイ
ルに通電する。コイルは、通電により磁界を発生
し、その磁力線が鍋本体2の底面部の強磁性体板
4内に渦電流を誘起する。この渦電流が、強磁性
体板4内を流れることにより、ジユール熱を発生
し、発熱する。
磁調理器のトツププレート上に置き、下方のコイ
ルに通電する。コイルは、通電により磁界を発生
し、その磁力線が鍋本体2の底面部の強磁性体板
4内に渦電流を誘起する。この渦電流が、強磁性
体板4内を流れることにより、ジユール熱を発生
し、発熱する。
強磁性体板4にて発生した熱は、鍋本体2の底
面部を経て内容物に加えられると共に、アルミニ
ウム板1を通して側部に伝わり、内容物を包み込
むように加熱する。
面部を経て内容物に加えられると共に、アルミニ
ウム板1を通して側部に伝わり、内容物を包み込
むように加熱する。
ここで、この電磁調理器用鍋は、鍋本体2の底
面部の縁部3aを強磁性体板4の縁部4aに沿つ
て下方に突出させているので、鍋に外力が加わつ
ても、強磁性体板4の縁部4aに機械的外力が作
用せず、従つて、強磁性体板が縁部4aから剥離
し難い。
面部の縁部3aを強磁性体板4の縁部4aに沿つ
て下方に突出させているので、鍋に外力が加わつ
ても、強磁性体板4の縁部4aに機械的外力が作
用せず、従つて、強磁性体板が縁部4aから剥離
し難い。
〈第2実施例〉
第5〜7図に示す本考案の第2実施例の鍋は、
鍋本体2の底面部3に強磁性体板4を圧着して構
成される。この実施例の鍋は、強磁性体板4の構
造を除き、基本的には上記第1実施例の鍋と同一
の構成である。従つて、相違する点のみ説明し、
他の部分については説明を繰返さない。
鍋本体2の底面部3に強磁性体板4を圧着して構
成される。この実施例の鍋は、強磁性体板4の構
造を除き、基本的には上記第1実施例の鍋と同一
の構成である。従つて、相違する点のみ説明し、
他の部分については説明を繰返さない。
本実施例の強磁性体板4は、直径数ミリメート
ル程度の透孔4bが多数設けてある。該透孔4b
は、本実施例では、強磁性体板4の周縁部側に多
数設けてある。これは、強磁性体板4の縁部4a
を鍋本体2の底面部3に強固に固着するためであ
る。勿論、強磁性体板4の全面に設けてもよい。
ル程度の透孔4bが多数設けてある。該透孔4b
は、本実施例では、強磁性体板4の周縁部側に多
数設けてある。これは、強磁性体板4の縁部4a
を鍋本体2の底面部3に強固に固着するためであ
る。勿論、強磁性体板4の全面に設けてもよい。
このように、強磁性体板4に透孔4bを設け
て、鍋本体2を形成するアルミニウム板1と圧着
を行なうと、第6図に示すように、アルミニウム
が透孔4b内に圧入され、圧入部分3bが該透孔
4bに嵌合することにより、鍋本体2と強磁性体
板4とが機械的に強固に固着される。
て、鍋本体2を形成するアルミニウム板1と圧着
を行なうと、第6図に示すように、アルミニウム
が透孔4b内に圧入され、圧入部分3bが該透孔
4bに嵌合することにより、鍋本体2と強磁性体
板4とが機械的に強固に固着される。
また、透孔4bを設けることにより、強磁性体
板4の各部の断面積が小さくなるので、渦電流に
対する電気抵抗が大きくなる。その結果、ジユー
ル熱の発生が多くなり、熱効率を増大できる。
板4の各部の断面積が小さくなるので、渦電流に
対する電気抵抗が大きくなる。その結果、ジユー
ル熱の発生が多くなり、熱効率を増大できる。
〈上記各実施例変形〉
上記各実施例では、アルミニウム製の深鍋の例
を示したが、他の非強磁性金属、例えば、銅を使
用した鍋にも適用できる。また、浅い鍋にも適用
可能である。
を示したが、他の非強磁性金属、例えば、銅を使
用した鍋にも適用できる。また、浅い鍋にも適用
可能である。
[考案の効果]
以上説明したように本考案は、非強磁性金属か
らなる鍋の底面部に、強磁性体板を圧着して、電
磁誘導により加熱可能とした電磁調理器用鍋にお
いて、鍋本体を形成するアルミニウム等の非強磁
性金属と強磁性体板との圧着を容易にし、長期間
使用しても、非強磁性金属と強磁性体板との熱膨
張率の差や、外部からの機械的衝撃などにより、
強磁性体板の密着性が悪くなることが少ないとい
う効果がある。
らなる鍋の底面部に、強磁性体板を圧着して、電
磁誘導により加熱可能とした電磁調理器用鍋にお
いて、鍋本体を形成するアルミニウム等の非強磁
性金属と強磁性体板との圧着を容易にし、長期間
使用しても、非強磁性金属と強磁性体板との熱膨
張率の差や、外部からの機械的衝撃などにより、
強磁性体板の密着性が悪くなることが少ないとい
う効果がある。
第1図は本考案が適用される鍋の一例を示す部
分破断正面図、第2図は本考案電磁調理器用鍋に
使用する強磁性体板の構造を示す部分拡大断面
図、第3図は上記強磁性体板を圧着した本考案電
磁調理器用鍋の底面部を示す部分断面図、第4図
は本考案電磁調理器用鍋の第1実施例を示す断面
図、第5図は本考案の第2実施例を示す断面図、
第6図は上記第2実施例の底面図、第7図は上記
第2実施例の部分拡大断面図である。 2……鍋本体、3……底面部、3a……縁部、
3b……圧入部分、4……強磁性体板、4a……
縁部、4b……透孔、5……圧着補助層、6……
拡散層。
分破断正面図、第2図は本考案電磁調理器用鍋に
使用する強磁性体板の構造を示す部分拡大断面
図、第3図は上記強磁性体板を圧着した本考案電
磁調理器用鍋の底面部を示す部分断面図、第4図
は本考案電磁調理器用鍋の第1実施例を示す断面
図、第5図は本考案の第2実施例を示す断面図、
第6図は上記第2実施例の底面図、第7図は上記
第2実施例の部分拡大断面図である。 2……鍋本体、3……底面部、3a……縁部、
3b……圧入部分、4……強磁性体板、4a……
縁部、4b……透孔、5……圧着補助層、6……
拡散層。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 アルミニウム等の非強磁性体金属を主体として
鍋本体を形成し、その底面部に強磁性体板を圧着
して形成される電磁調理器用鍋であつて、 上記強磁性体板は、その一方の面に、上記鍋本
体を形成する金属または該金属と強固に圧着する
金属を、予め層状に密着して圧着補助層を形成し
て成り、 かつ、該強磁性体板は、上記鍋本体を形成する
金属板の鍋底面部となるべき面に、圧着補助層を
介して圧着して成ることを特徴とする電磁調理器
用鍋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16944884U JPS6337752Y2 (ja) | 1984-11-08 | 1984-11-08 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16944884U JPS6337752Y2 (ja) | 1984-11-08 | 1984-11-08 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6183293U JPS6183293U (ja) | 1986-06-02 |
JPS6337752Y2 true JPS6337752Y2 (ja) | 1988-10-05 |
Family
ID=30727181
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16944884U Expired JPS6337752Y2 (ja) | 1984-11-08 | 1984-11-08 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6337752Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002001991A1 (fr) * | 2000-06-30 | 2002-01-10 | Takehara Can Co., Ltd. | Recipient de cuisine |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2705082B2 (ja) * | 1988-02-26 | 1998-01-26 | 松下電器産業株式会社 | 電気炊飯器 |
JPH08339884A (ja) * | 1995-06-12 | 1996-12-24 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電磁誘導加熱調理器用の被加熱調理具及びその製造方法 |
US7157675B2 (en) * | 2004-04-28 | 2007-01-02 | Imura International U.S.A. Inc. | Radio frequency identification controlled heatable objects |
FR2915359B1 (fr) * | 2007-04-27 | 2012-08-10 | Seb Sa | Article culinaire a portee peripherique et procede de fabrication |
-
1984
- 1984-11-08 JP JP16944884U patent/JPS6337752Y2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002001991A1 (fr) * | 2000-06-30 | 2002-01-10 | Takehara Can Co., Ltd. | Recipient de cuisine |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6183293U (ja) | 1986-06-02 |
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