JPS5911436Y2 - 電磁調理器用非金属製容器 - Google Patents
電磁調理器用非金属製容器Info
- Publication number
- JPS5911436Y2 JPS5911436Y2 JP1978114330U JP11433078U JPS5911436Y2 JP S5911436 Y2 JPS5911436 Y2 JP S5911436Y2 JP 1978114330 U JP1978114330 U JP 1978114330U JP 11433078 U JP11433078 U JP 11433078U JP S5911436 Y2 JPS5911436 Y2 JP S5911436Y2
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- JP
- Japan
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- conductive layer
- thin film
- electromagnetic cooker
- layer
- thin
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Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、電磁調理器により加熱を行ない得る非金属製
容器に関する。
容器に関する。
電磁誘導加熱方式の電磁調理器に使用される容器は、一
般に金属製の鍋やフライパン等が用いられる。
般に金属製の鍋やフライパン等が用いられる。
これは、電磁誘導によって上記容器自体にうず電流を流
し、該容器自体を発熱体としているからである。
し、該容器自体を発熱体としているからである。
ところが、調理上、土鍋やガラス鍋等の非金属製の容器
を使用する方が、風味や保温性などの面で好ましいこと
もあり、これら非金属製容器をも電磁調理器で加熱し得
ることが望まれている。
を使用する方が、風味や保温性などの面で好ましいこと
もあり、これら非金属製容器をも電磁調理器で加熱し得
ることが望まれている。
本考案は、このような要求を満足すべく威されたもので
あり、土鍋やガラス鍋等の非金属製容器でも電磁調理器
により加熱し得るような電磁調理器用非金属製容器の提
供を目的としている。
あり、土鍋やガラス鍋等の非金属製容器でも電磁調理器
により加熱し得るような電磁調理器用非金属製容器の提
供を目的としている。
ところで、電磁調理器には高周波方式と、実開昭51−
23753号等において開示されたように商用交流周波
数である50Hz又は60 Hz程度の低周波を用いる
低周波方式とがあるが、低周波方式では専用の調理鍋を
使用する必要があるのに対し、高周波方式では通常一般
家庭で使用されている普通の金属製の調理容器が使用で
きる。
23753号等において開示されたように商用交流周波
数である50Hz又は60 Hz程度の低周波を用いる
低周波方式とがあるが、低周波方式では専用の調理鍋を
使用する必要があるのに対し、高周波方式では通常一般
家庭で使用されている普通の金属製の調理容器が使用で
きる。
しがしながら、効率良く加熱するには容器の材料や寸法
に制約がある。
に制約がある。
これは高周波電流が金属等の導電体を流れるときに生ず
る表皮効果の影響が著るしいからである。
る表皮効果の影響が著るしいからである。
すなわち、第1表は、各種金属板を24 KHzの高周
波で電磁誘導加熱する場合の実効抵抗値を示すものであ
り、試料■は厚さ2.0mmのAl板、試料■は厚さ0
.02mmのA1箔である。
波で電磁誘導加熱する場合の実効抵抗値を示すものであ
り、試料■は厚さ2.0mmのAl板、試料■は厚さ0
.02mmのA1箔である。
また、試料■、■、■は厚さ2.0mmの金属板で、■
がFe (鉄)、■がSUS 432と称されるステン
レス、■がSUS 304と称されるステンレスの場合
である。
がFe (鉄)、■がSUS 432と称されるステン
レス、■がSUS 304と称されるステンレスの場合
である。
この第l表の各試料が電磁調理器の負荷として適当か否
かは、上記単位面積当りの実効抵抗により決定される。
かは、上記単位面積当りの実効抵抗により決定される。
この場合、試料■、■、■程度の実効抵抗が上記負荷と
して最適であり、試料■程度でも使用可である。
して最適であり、試料■程度でも使用可である。
しかしながら、試料■のように実効抵抗が小さすぎるも
のや、あるいはフエライト等のように抵抗率の大きすぎ
るものは負荷として不適当である。
のや、あるいはフエライト等のように抵抗率の大きすぎ
るものは負荷として不適当である。
ただし、アルミニウムAI,銀Ag等のような抵抗の小
さな材料でも、薄膜状や箔状に形或して、高周波の周波
数(上の例では24KHz)と導電体の材質で決定され
る上記表皮の深さよりもさらに薄くすることにより、試
料■のように実効抵抗を大きくすることができ、負荷と
して適当なものとなり効率の良い加熱が行ない得る。
さな材料でも、薄膜状や箔状に形或して、高周波の周波
数(上の例では24KHz)と導電体の材質で決定され
る上記表皮の深さよりもさらに薄くすることにより、試
料■のように実効抵抗を大きくすることができ、負荷と
して適当なものとなり効率の良い加熱が行ない得る。
以下、本考案に係る好ましい実施例について図面を参照
しながら説明する。
しながら説明する。
第1図は本考案の第1の実施例を示す。
この第1図において、たとえば、ガラスや陶磁器等で作
られた調理鍋となる非金属製容器11の外側底面には、
銀Agペーストや銀Ag粉末入りガラスフリットを、ス
クリーン印刷法により約20μmの厚さに塗布し焼付け
て、薄膜導電層12を被着形或している。
られた調理鍋となる非金属製容器11の外側底面には、
銀Agペーストや銀Ag粉末入りガラスフリットを、ス
クリーン印刷法により約20μmの厚さに塗布し焼付け
て、薄膜導電層12を被着形或している。
さらにこの薄膜導電層12の外側にアルミナAl203
粉末を10〜13%混入した非導電性で耐熱性のあるガ
ラスコート層13を被着形或している。
粉末を10〜13%混入した非導電性で耐熱性のあるガ
ラスコート層13を被着形或している。
このガラスコート層13により、容器使用中に導電層1
2に傷が付いたり剥離したりすることを防止でき好まし
い。
2に傷が付いたり剥離したりすることを防止でき好まし
い。
このような非金属製容器11を電磁調理器(図示せず)
上に載置すれば、上記底面の薄膜導電層12がガラスコ
ート層13を介して電磁調理器表面と接触し、誘導コイ
ル等と近接配置され、電磁誘導により該薄膜導電層2に
うず電流が流れて発熱する。
上に載置すれば、上記底面の薄膜導電層12がガラスコ
ート層13を介して電磁調理器表面と接触し、誘導コイ
ル等と近接配置され、電磁誘導により該薄膜導電層2に
うず電流が流れて発熱する。
このような構或の電磁調理器用非金属製容器を、ソニー
社製の電磁調理器(高周波方式) UF1200を用い
て実験したところ、約600 Wの人力が得られた。
社製の電磁調理器(高周波方式) UF1200を用い
て実験したところ、約600 Wの人力が得られた。
ところで、導電層2としては、銀Agの他に、銅Cu粉
末や、ニッケルNi粉末入りのペーストあるいはガラス
フリット等を塗布し焼付けることも考えられるが、実用
化試験の結果によれば、銀ペーストのみが現実に製品化
できる迄の特性となった。
末や、ニッケルNi粉末入りのペーストあるいはガラス
フリット等を塗布し焼付けることも考えられるが、実用
化試験の結果によれば、銀ペーストのみが現実に製品化
できる迄の特性となった。
これは、銀材はその特性として、延伸性に優れ、又セラ
ミックやガラスとの溶着性が良く、急激な温度変化に対
してもクラック等が入らず優れた耐久性を示しており、
更に、銀は素材として毒性が低く、配化し難く、溶融温
度が約960’ Cと製造に適しており、しかも使用中
に誤って空だきした時にも破損に達しない適当な値にな
っている等の数々の優れた特性を有していることによる
。
ミックやガラスとの溶着性が良く、急激な温度変化に対
してもクラック等が入らず優れた耐久性を示しており、
更に、銀は素材として毒性が低く、配化し難く、溶融温
度が約960’ Cと製造に適しており、しかも使用中
に誤って空だきした時にも破損に達しない適当な値にな
っている等の数々の優れた特性を有していることによる
。
次に、導電性薄膜の被着形成の際には、塗布する厚みを
加減することにより上記単位面積当りの実効抵抗が最適
となるようにすればよい。
加減することにより上記単位面積当りの実効抵抗が最適
となるようにすればよい。
さらに、発熱体となる薄膜導電層2の熱安定性を高める
ために、上記銀ペーストとして、ガラスフリットの少な
い高温焼付用の材料を多層印刷することが好ましい。
ために、上記銀ペーストとして、ガラスフリットの少な
い高温焼付用の材料を多層印刷することが好ましい。
次に、土鍋のように熱伝導率の低いものでは、外部から
の加熱によっては内容物が加熱されるまでに時間がかか
るわけであるが、第2図に示す第2の実施例のように、
発熱体となる薄膜導電層22を土鍋等の容器21の内側
底面に被着形或してやれば、内容物を直接加熱すること
ができ、しかも保温性が良いため外部への熱の放散もな
く、効率良い加熱を行ない得る。
の加熱によっては内容物が加熱されるまでに時間がかか
るわけであるが、第2図に示す第2の実施例のように、
発熱体となる薄膜導電層22を土鍋等の容器21の内側
底面に被着形或してやれば、内容物を直接加熱すること
ができ、しかも保温性が良いため外部への熱の放散もな
く、効率良い加熱を行ない得る。
なお、導電層22の損傷や、風味の劣化を防止するため
に、導電層22を覆うようにガラスコート層23を被着
形戒することが導電層の酸化や剥離を防ぐために必要と
なる。
に、導電層22を覆うようにガラスコート層23を被着
形戒することが導電層の酸化や剥離を防ぐために必要と
なる。
また、このような内側底面に薄膜導電層22を被着形或
した場合でも、電磁調理器とは充分近接して配置され、
効率低下することはほとんど無い。
した場合でも、電磁調理器とは充分近接して配置され、
効率低下することはほとんど無い。
以上の説明から明らかなように、本考案に係る電磁調理
器用非金属製容器の特徴は、調理用の非金属容器に薄膜
導電層となる銀薄膜を、電磁調理器によりこの導電層に
うず電流を流して発熱させ得る近接位置に印刷法により
被着形或し、この薄膜導電層上にガラスコート層を被着
したことである。
器用非金属製容器の特徴は、調理用の非金属容器に薄膜
導電層となる銀薄膜を、電磁調理器によりこの導電層に
うず電流を流して発熱させ得る近接位置に印刷法により
被着形或し、この薄膜導電層上にガラスコート層を被着
したことである。
したがって、土鍋やガラス鍋等の非金属製容器を電磁調
理器により加熱することができる。
理器により加熱することができる。
これは、電磁調理器の安全性、温度調節の容器易性、電
熱器等に比較して熱効率が高い等の利点に、土鍋やガラ
ス鍋等を用いることによる風味の良さや保温性の高さ等
の長所が付加されるのみならず、特に、弱火で長時間煮
込むシチューや煮込み料理等においては、電磁調理器の
温度調節の容易性と土鍋等を用いることにより得られる
独特の風味とが相まって、手軽に味わい深い料理が楽し
める。
熱器等に比較して熱効率が高い等の利点に、土鍋やガラ
ス鍋等を用いることによる風味の良さや保温性の高さ等
の長所が付加されるのみならず、特に、弱火で長時間煮
込むシチューや煮込み料理等においては、電磁調理器の
温度調節の容易性と土鍋等を用いることにより得られる
独特の風味とが相まって、手軽に味わい深い料理が楽し
める。
この他、従来困難とされていた種々の料理法を簡単に実
現でき、家庭で楽しめる料理の種類を増大し、味わいも
さらに深まる。
現でき、家庭で楽しめる料理の種類を増大し、味わいも
さらに深まる。
しかも、上記薄膜導電層の主材料に銀を用いているため
、延伸性、溶着性、耐久性に優れるのみならず、毒性が
低く、酸化され難く、溶融温度も960’ Cと製造に
適しかつ使用時の空だきに対して強いという種々の優れ
た効果が得られる。
、延伸性、溶着性、耐久性に優れるのみならず、毒性が
低く、酸化され難く、溶融温度も960’ Cと製造に
適しかつ使用時の空だきに対して強いという種々の優れ
た効果が得られる。
さらに、上記薄膜導電層上にガラスコート層を被着して
いるため、上記薄膜導電層の酸化や剥離を有効に防止で
きることは勿論である。
いるため、上記薄膜導電層の酸化や剥離を有効に防止で
きることは勿論である。
第1図は本考案の第1の実施例を示す断面図、第2図は
本考案の第2の実施例を示す断面図である。 11, 21・・・・・・非金属性容器、12, 22
・・・・・・薄膜導電層、13, 23・・・・・・ガ
ラスコート層。
本考案の第2の実施例を示す断面図である。 11, 21・・・・・・非金属性容器、12, 22
・・・・・・薄膜導電層、13, 23・・・・・・ガ
ラスコート層。
Claims (1)
- 調理用の非金属製容器における電磁調理器と近接する面
の少なくとも一部に、高周波の磁束により発生するうず
電流が流れることにより発熱体となる薄膜導電層を被着
形或し、該薄膜導電層は銀ペーストを印刷法により被着
形威してこれを焼付けた銀薄膜とし、該薄膜の厚みは上
記うず電流の周波数と上記薄膜材料とで定まる表皮効果
の深さよりもさらに薄く形威し、この薄膜導電層上に非
導電性で耐熱性のあるガラスコート層を被着し、該ガラ
スコート層により上記薄膜導電層の酸化や剥離を防止す
るようにした電磁調理器用非金属製容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1978114330U JPS5911436Y2 (ja) | 1978-08-21 | 1978-08-21 | 電磁調理器用非金属製容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1978114330U JPS5911436Y2 (ja) | 1978-08-21 | 1978-08-21 | 電磁調理器用非金属製容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5531220U JPS5531220U (ja) | 1980-02-28 |
JPS5911436Y2 true JPS5911436Y2 (ja) | 1984-04-07 |
Family
ID=29064960
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1978114330U Expired JPS5911436Y2 (ja) | 1978-08-21 | 1978-08-21 | 電磁調理器用非金属製容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5911436Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006286440A (ja) * | 2005-04-01 | 2006-10-19 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 誘導加熱機器 |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6126075U (ja) * | 1984-07-18 | 1986-02-17 | 大阪瓦斯株式会社 | 容器入り冷凍食品 |
JP2713426B2 (ja) * | 1988-07-18 | 1998-02-16 | 松下電器産業株式会社 | 加熱調理器用非金属製容器およびその製造方法 |
JP2643385B2 (ja) * | 1988-11-16 | 1997-08-20 | 松下電器産業株式会社 | 電磁調理器用加熱容器 |
JPH09100184A (ja) * | 1995-10-02 | 1997-04-15 | Kyogyo Kumiai Shibukusa | 陶磁器及びその発熱皮膜形成方法 |
JP3921087B2 (ja) * | 2002-01-08 | 2007-05-30 | 智之 中山 | 電磁調理用陶磁器の製造方法 |
JP2007261842A (ja) * | 2006-03-28 | 2007-10-11 | Shiga Pref Gov | Niセラミック複合体及びその製造方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5123753U (ja) * | 1974-08-07 | 1976-02-21 |
-
1978
- 1978-08-21 JP JP1978114330U patent/JPS5911436Y2/ja not_active Expired
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006286440A (ja) * | 2005-04-01 | 2006-10-19 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 誘導加熱機器 |
JP4654734B2 (ja) * | 2005-04-01 | 2011-03-23 | パナソニック株式会社 | 誘導加熱機器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5531220U (ja) | 1980-02-28 |
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