JP2984545B2 - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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JP2984545B2
JP2984545B2 JP6136791A JP13679194A JP2984545B2 JP 2984545 B2 JP2984545 B2 JP 2984545B2 JP 6136791 A JP6136791 A JP 6136791A JP 13679194 A JP13679194 A JP 13679194A JP 2984545 B2 JP2984545 B2 JP 2984545B2
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勝春 松尾
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47JKITCHEN EQUIPMENT; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; APPARATUS FOR MAKING BEVERAGES
    • A47J27/00Cooking-vessels

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Cookers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁性材料製の誘導発熱
部を有する鍋に対して誘導加熱コイルにより誘導電流を
発生させて加熱調理を行うようにした炊飯器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の炊飯器に用いられる鍋は、例え
ば、図10に示すように、熱伝導特性が良いアルミニウ
ムと磁性材料である磁性ステンレスを平板の状態でロー
ル圧接したクラッド材を、絞り加工することにより外側
に磁性ステンレスが配設される円筒容器状に形成したも
のを用いている。これにより、鍋1は、外面が誘導発熱
部2により覆われ、内面が熱伝導部3により覆われた状
態に形成される。
【0003】そして、2つの誘導加熱コイル4および5
を鍋1の底面部中央および周辺部にそれぞれ設け、これ
らの誘導加熱コイル4,5に高周波電流を通電すること
により、鍋1の誘導発熱部2に誘導電流を発生させ、そ
の抵抗損失により発熱させると共に、その熱を熱伝導部
4を介して鍋1の全体に渡って伝導させて鍋1内部を加
熱するようにしたものである。
【0004】したがって、鍋1に収容された水と米は誘
導発熱部2から熱伝導部3に伝達された熱により全体が
加熱調理されるようになる。そして、加熱調理が進んで
鍋1内の水分が蒸発するのを図示しないセンサなどによ
り検出すると、誘導加熱コイル4,5による通電を減少
させて、鍋1内部の飯が焦げない程度に通電した状態で
100℃近くの高温に保つように通電する。また、炊飯
後の保温状態においては、誘導加熱コイル4,5だけで
はなく、鍋1の蓋に設けたヒータや、鍋の胴部近傍に設
けた胴ヒータ(いずれも図示せず)によっても加熱を行
い、このときには例えば約70℃程度に保つように通電
するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来構成のものでは、次のような不具合がある。
すなわち、まず、誘導発熱部2としての磁性ステンレス
の熱伝導率は0.062(cal/cm・sec・℃)
程度であり、一方、熱伝導部3としてのアルミニウムの
熱伝導率は0.53(cal/cm・sec・℃)程度
であるから、誘導発熱部2は、熱伝導部3に比べてその
熱伝導率の大きさが1/8.5程度であり、熱伝達には
ほとんど寄与していないことになる。さらに、磁性ステ
ンレスは単位体積当りの熱容量が0.85(cal/℃
・cm)程度であるから、アルミニウムの0.59
(cal/℃・cm)程度の値と比べると熱効率が悪
くなる。
【0006】したがって、このような材料の特性上か
ら、磁性ステンレス製の誘導発熱部2部分は自己の熱容
量の分だけ熱損失することになるのである。ところが、
鍋1を構成するのにクラッド材を用いているため、鍋1
全体を磁性ステンレスで包囲する構成とせざるを得ず、
この結果、全体として熱的な効率が低下してしまうとい
う不具合がある。
【0007】一方、熱伝導性を向上させるために、アル
ミニウムの部分の板厚を増すことは、その分だけさらに
熱容量が増加することになり、全体としての熱効率が悪
くなると共に、鍋1の重量が増加することになって使い
勝手が悪くなってしまう不具合がある。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
でその目的は、誘導電流による発熱効率および全体の熱
伝達効率を高めて、加熱調理に対する熱効率が良く、し
かも軽量化を図ることができる鍋を実現できるようにし
た炊飯器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
【0010】本発明の炊飯器は、上記目的を解決するた
めに、熱良導体材料からなる容器状の熱伝導部の外面部
に低融点合金層を介在させた状態で磁性材料からなる誘
導発熱部を設けてなる鍋と、この鍋の底面周縁部分と対
応した位置にその鍋と所定間隙を存した状態で配置され
た誘導加熱コイルとを設け、前記鍋は、前記誘導発熱部
が前記誘導加熱コイルに対応した形状に形成され、且つ
前記熱伝導部が溶融状態の前記熱良導体材料を成形する
ことで形成しているところに特徴を有する。
【0011】また、本発明の炊飯器は、上記目的を解決
するために、熱良導体材料からなる容器状の熱伝導部の
外面部に複合金属層を介在させた状態で磁性材料からな
る誘導発熱部を設けてなる鍋と、この鍋の底面周縁部分
と対応した位置にその鍋と所定間隙を存した状態で配置
された誘導加熱コイルとを設け、前記鍋は、前記誘導発
熱部が前記誘導加熱コイルに対応した形状に形成され、
且つ前記熱伝導部が溶融状態の前記熱良導体材料を成形
することにより形成すると共に、前記複合金属層は、前
記誘導発熱部の内面側に一体に形成された微細な凹凸を
有する磁性材料層の凹部内に前記熱伝導部の成形時に溶
融状態の熱良導体が流入することにより形成したところ
に特徴を有する。
【0012】そして、誘導発熱部の金属材料層を、金属
材料の微粒子を塗布した状態で焼結することにより得ら
れる金属焼結層としても良い。
【0013】また、鍋の発熱部を、誘導加熱コイルの側
面上端部の位置から少なくともその誘導加熱コイルとの
間の寸法よりも高い位置まで配設されるように形成する
ことが好ましい。そして、熱良導体材料からなる容器状
の熱伝導部の外面部に磁性材料からなる誘導発熱部を設
けてなる鍋と、この鍋の底面周縁部分と対応して配置さ
れる誘導加熱コイルとを備え、前記鍋を、前記誘導発熱
部が前記誘導加熱コイルに対応すると共に、誘導発熱部
と熱伝導部との間に溶射層を有し、且つ前記熱伝導部が
溶融状態の前記熱良導体材料を成形することにより形成
するように構成することもできる。 さらに、熱良導体材
料からなる容器状の熱伝導部の外面部に磁性材料からな
る誘導発熱部を設けてなる鍋と、この鍋の底面周縁部分
と対応して配置される誘導加熱コイルとを備え、前記鍋
を、前記誘導発熱部が前記誘導加熱コイルに対応すると
共に、誘導発熱部と熱伝導部との間に形成された複合金
属層を有し、且つ前記熱伝導部が溶融状態の前記熱良導
体材料を成形することにより形成され、前記複合金属層
は、前記誘導発熱部の内面側に一体に形成された微細な
凹凸を有する金属材料層の凹部内に前記熱伝導部の成形
時に溶融状態の熱良導体が流入することにより形成して
も良い。
【0014】
【作用】請求項1記載の炊飯器によれば、誘導加熱コイ
ルに高周波電流が供給されると、これにより発生する磁
束が鍋との間隙を介して鍋の誘導発熱部に通るようにな
り、磁束の変化により生ずる誘導電流が流れてそのとき
の抵抗損失で発熱するようになる。誘導発熱部で発生し
た熱は熱伝導率が大きい熱伝導部に伝達されると、その
内部を通って鍋全体に熱がまわるようになり、鍋内の被
加熱物に対する均一な加熱状態を得ることができる。
【0015】この場合、発熱に必要な誘導発熱部を誘導
加熱コイルに対応する部分に設けるために、誘導発熱部
に対して内部側に設けられる熱伝導部を溶融した熱良導
体材料を成形するといった溶湯鍛造技術等を用いて形成
しているので、例えば、鍋の側壁部分上方の誘導発熱動
作に寄与しない部分には誘導発熱部を設けない構成とす
ることができ、さらには、熱伝導部を熱伝導の条件に応
じて肉厚寸法に分布を持たせるなどの構成として良好な
熱伝導特性を持たせることができるので、上述のように
鍋全体に均一に熱を伝達させることができるのである。
【0016】そして、誘導発熱部と熱伝導部との間に低
融点合金層を介在させる構成としているので、例えば熱
伝導部を形成する際に冷却時に温度差によって誘導発熱
部との間に隙間が発生しやすい状態であっても、これら
の間を低融点合金層を介在させることによりそれらの間
の密着性を良好に保持することができるので、誘導発熱
部により発生された熱を効率良く熱伝導部に伝達させる
ことができる。
【0017】請求項2記載の炊飯器によれば、誘導発熱
部と熱伝導部との間に設けられた複合金属層は、誘導発
熱部の内面側に一体に形成された磁性材料層の凹部内に
熱良導体が入り込んだ状態に形成されているので、誘導
発熱部と熱伝導部との間の密着性を高めることができる
ので、誘導発熱部により発生された熱を効率良く熱伝導
部に伝達させることができる。
【0018】請求項3記載の炊飯器によれば、磁性材料
層を、磁性材料の微粒子を誘導発熱部の内面側に塗布し
た状態で焼結させることにより形成した金属焼結層とし
ているので、簡単な構成としながら、誘導発熱部と熱伝
導部との間の密着性を向上させる構成を得ることができ
る。
【0019】請求項4記載の炊飯器によれば、誘導加熱
コイルにより発生される磁束は、鍋との間の空隙部分を
介して鍋側に広がる、対向する鍋の部分に誘導発熱部が
配置されているので、その磁束は磁性体材料製の誘導発
熱部に通り易くなっている。そして、この場合に、誘導
発熱部の上端部の位置が誘導加熱コイルの上端部の位置
から、鍋と誘導発熱部との間の間隔距離よりも高く設定
されているので、上述の磁束が熱伝導部に通ることがほ
とんどなくなる。つまり、熱伝導部側に磁束が漏れて誘
導加熱コイルのインピーダンスが低下するのを防止して
誘導発熱部による発熱の効率低下を防止することができ
るので、誘導発熱部による効率的な発熱動作を行なわせ
ることができる。請求項5記載の炊飯器によれば、誘導
発熱部と熱伝導部との間に溶射層が設けられるので、誘
導発熱部と熱伝導部との間の密着性を向上させる構成を
得ることができる。請求項6記載の炊飯器によれば、誘
導発熱部と熱伝導部との間に設けられた複合金属層は、
誘導発熱部の内面側に一体に形成された磁性材料層の凹
部内に熱良導体が入り込んだ状態に形成されているの
で、誘導発熱部と熱伝導部との間の密着性を高めること
ができ、誘導発熱部により発生された熱を効率良く熱伝
導部に伝達させることができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例について図1な
いし図7を参照して説明する。全体構成を示す図2にお
いて、樹脂製の炊飯器本体11は上部に蓋部12がヒン
ジ13により上方に開閉可能に配設されている。炊飯器
本体11の内部側には鍋14が収容可能な外槽部15が
形成されており、この外槽部15の底面直下には外周部
に対応して誘導加熱コイル16が配設され、その下部に
は磁気回路を形成するためのフェライト17が配設され
ている。鍋14の上面開口部は蓋部12を閉じたときに
その内側に設けられた内蓋12aにより閉塞されるよう
になっており、また、蓋部12内部には内蓋12aを介
して鍋14内部を加熱するための蓋ヒータ18が配設さ
れている。
【0021】また、外槽部15の底面中央部には鍋14
の底面部と接触するように温度センサ19が配設されて
おり、鍋14の温度を検知するようになっている。ま
た、炊飯器本体11の内底部には高周波電流を発生させ
るためのインバータ回路部20が配設されると共に冷却
ファン21が配設されている。炊飯器本体11内の前部
側には制御回路部22および操作部23が配設されてい
る。操作部23には、炊飯器本体11の前面外部に露出
するように操作スイッチや表示器が配設されている。ま
た、炊飯器本体11の内部には外槽部15の側壁を介し
て鍋14を加熱保温するための胴ヒータ24が配設され
ている。
【0022】次に、図1に基づいて鍋14および誘導加
熱コイル16の構成について詳述する。鍋14は、後述
する溶湯鍛造と呼ばれる技術を用いて形成されるもの
で、誘導発熱部25,低融点合金層26および熱伝導部
27から構成されている。誘導発熱部25は磁性ステン
レスや鋼板等の磁性材料からなるもので、鍋14の下面
部および側壁部の所定高さまで設けられている。このと
き、誘導発熱部25の高さ寸法は、対向している誘導加
熱コイル16の上端部よりも寸法Δhだけ高く位置する
ように設定されている。そして、この寸法Δhは鍋14
と誘導加熱コイル16との間の空間部Gの間隙寸法gよ
りも少し大きい寸法として設定される(図5も参照)。
【0023】ここで、鍋14の誘導発熱部25の高さ寸
法を上述のように設定しているのは、それよりも上部側
に磁性材料を設けても誘導発熱に寄与することがなく、
高価な磁性ステンレスの使用量を削減すると共に、全体
の重量を軽量化するためであり、このような構成とする
ためには、従来のようなクラッド材を用いるものでは実
現し得ないものである。
【0024】また、アルミニウム合金等の熱良導体材料
からなる熱伝導部27は、溶湯鍛造技術を用いて形成さ
れる。すなわち、図7に示すように、上述のようにして
形成された誘導発熱部25の内側の面に亜鉛やアルミニ
ウムなどの低融点材料をメッキ等によりあらかじめ密着
させておき、これを鍋14の外形形状に対応した雌型K
にセットする。そして、この雌型K内に溶融されたアル
ミニウムを注ぎ、これに鍋14の内部形状に対応した雄
型Mを嵌合させて高圧で成形する。
【0025】これにより、誘導発熱部25の内側部分に
アルミニウム合金層による熱伝導部27が形成され、誘
導発熱部25と熱伝導部27との間には磁性体とアルミ
ニウムにより形成された低融点合金層26が介在される
ようになる(図3参照)。この低融点合金層26は、誘
導発熱部25と熱伝導部27との間を完全に接合する状
態とすることができるので、両者の間の熱抵抗を小さく
することができ、単に両者を鋳くるむ場合に発生するよ
うな異種金属間での隙間の発生をなくすことができる。
【0026】なお、熱伝導部27は底面部が厚肉に形成
されると共に、その誘導加熱コイル16に対応する部分
が特に厚肉に形成され、側壁部の上方に向かうに従って
徐々に厚さが薄くなるように形成され、さらに、上部開
口部付近の被調理物と接触しない部分は薄肉に形成され
ており、後述するように加熱調理に対する熱伝達効率の
向上が図られた形状とされている。
【0027】図4は電気的構成を示すもので、制御回路
部22は、マイクロコンピュータなどの制御回路を含ん
で構成されるもので、あらかじめ炊飯のための制御プロ
グラムが記憶されている。この制御回路部22は、操作
部23から操作信号を受けるように接続され、制御プロ
グラムを実行すると、操作部23からの操作信号に応じ
てインバータ回路部20に制御信号を出力するようにな
っている。インバータ回路部20は与えられた制御信号
に応じて所定周波数の高周波電流を誘導加熱コイル16
に供給して鍋14に発熱動作を行なわせる。
【0028】温度センサ19の出力端子は操作部23を
介して制御回路部22に接続されており、鍋14の温度
検出信号を制御回路部22に与える。また、冷却ファン
21,蓋ヒータ18および胴ヒータ24はそれぞれ制御
回路部22から与えられる駆動制御信号により通電制御
されるようになっている。
【0029】次に、本実施例の作用について図5および
図6をも参照して説明する。鍋14内に所定量の米と水
が収容され、操作部23により炊飯の実行を指令する操
作が行われると、制御回路部22は炊飯プログラムを実
行して炊飯動作を開始するようになる。インバータ回路
部20は、制御回路部22から制御信号が出力される
と、所定の周波数の高周波電流を誘導加熱コイル16に
供給するようになる。
【0030】これにより、誘導加熱コイル16の周囲に
発生した磁束Φは、鍋14との間の空隙部G,誘導発熱
部25内部,鍋14との間の空隙部Gを通り、フェライ
ト17内を通るようになる。このとき、誘導発熱部25
の上端部の位置が誘導加熱コイル16の上端部の位置か
ら寸法Δhだけ高くなるように設定しているので、磁束
Φをほとんど誘導発熱部25内を通すことができる。つ
まり、磁束Φが熱伝導部27側に通って誘導加熱コイル
16のインピーダンスが低下するのを防止して誘導発熱
部25における発熱動作を効率良く実施できるのであ
る。
【0031】そして、誘導発熱部25の表層部では磁束
の変化に伴う誘導電流が発生して(図5中×印で示す部
分)その抵抗損失による発熱が起こるようになる。誘導
発熱部25を構成している磁性体材料は熱伝導率が小さ
いので、このとき発生した熱は、主として低融点合金層
26を介して熱伝導部27に伝達され、熱伝導率が大き
いこの熱伝導部27内で底面部や側壁部側に伝達される
と共に鍋14内部側の被加熱物に伝達されるようにな
る。
【0032】この場合、熱容量が大きい誘導発熱部25
は、主として誘導加熱コイル16と対向する部分に設け
られているので、鍋14の底面周縁部で発熱されると共
に、その熱は熱伝導が良好な熱伝導部27内を介して鍋
14の底面中央部側および側壁上部側にも伝達されるこ
とになる。したがって、鍋14の底面周縁部を最高温度
として他の被加熱物と接触している鍋14の底面中央部
や側壁部分にも十分に熱が伝達されるようになる。
【0033】また、鍋14の誘導発熱部25と熱伝導部
27との間に低融点合金層26を介在させる構成として
いるので、両者の間が常に密着状態とされており、誘導
発熱部25で発生した熱を効率良く熱伝導部27に伝達
される。
【0034】これにより、図1中に鍋14内部側に実線
で示すように、被加熱物としての水と米を底面周縁部側
から加熱して中央部に至る大きな対流を起こして全体を
温度むらなく均一な温度に加熱しながら炊飯,蒸らしお
よび保温等の加熱調理を行うことができ、米を全体に十
分にアルファ化して均一な炊飯を行うと共に、蒸らし工
程においてもコゲつき等が発生することもなくなる。
【0035】また、誘導発熱部25で発生した熱を熱伝
導部27を介して鍋14全体に良好に伝達することがで
きるので、同じ発熱量でも誘導発熱部25の発熱部分の
温度を低い状態とすることができ、外部との温度差を少
なくして外部へ流れる無駄な熱量を低減することができ
る。したがって、外槽部15や誘導加熱コイル16など
の鍋14の外部に設ける部材に必要な耐熱特性を低くし
てグレードを下げる構成とすることもできる。
【0036】次に、鍋14の熱伝達特性を示す各部の熱
抵抗について図5および図6を参照して述べる。すなわ
ち、鍋14の底面周縁部の断面を模式的に示した図5に
おいて、鍋14の誘導発熱部25を熱源点F(図中×印
で示す領域の中央部分)とし、その直ぐ外部の空隙領域
Gの点a,熱源点Fと厚さ方向に対応する熱伝導部26
内の点A1,熱伝導部26内の異なる点A2,A3およ
びそれらの点A1,A2,A3に最も近い鍋14内の水
と接する部分の点W1,W2,W3との各点間の熱抵抗
RFa,RFA,RAW1 ,RAW2 ,RAW3 ,RAH1 ,RAH2
を次のように定義する。
【0037】RFa :誘導発熱部25の熱源点Fと外部
空隙領の点aとの間の熱抵抗 RFA :誘導発熱部25の熱源点Fと熱伝導部27の点
A1との間の熱抵抗 RAW1 :熱伝導部27の点A1と鍋14内部の水W1と
の間の熱抵抗 RAW2 :熱伝導部27の点A2と鍋14内部の水W2と
の間の熱抵抗 RAW3 :熱伝導部27の点A3と鍋14内部の水W3と
の間の熱抵抗 RAH1 :熱伝導部27の点A1と点A2との間の熱抵抗 RAH2 :熱伝導部27の点A2と点A3との間の熱抵抗
【0038】図6は上述の各点間と各熱抵抗との関係を
等価回路で示したものである。ここで、熱源点Fの温度
をtF とし、各点a,A1,A2,A3,W1,W2,
W3の温度をそれぞれta,tA1,tA2,tA3,tW1,
tW2,tW3としている。ただし、保温状態においては水
の温度は飯の温度である。
【0039】さて、磁性体製の誘導発熱部25は熱抵抗
が高いので、表面に平行な方向への熱伝達量は非常に少
なく、ほとんどが低融点合金層26を介して接触してい
る熱伝導部27側と鍋14の外部の間隙部分の点a側に
伝達されるようになる。そして、熱伝導部27に伝達さ
れた熱は、鍋14内部の水(点W1)に直接伝達される
と共に、熱伝導部27の表面に平行な方向の各点(A
2,A3…)に伝達されながら鍋14内部の水(点W
2,W3…)に伝達されるようになる。
【0040】誘導発熱部25の熱源点Fで発生している
総熱量W0は、鍋14の内部側に伝達されて加熱調理に
寄与する熱量Wwと外部の点aに伝達されて無駄となる
熱量Waとに分配されることになるので、熱伝達特性と
しては、鍋14の内部側に伝達される熱量Wwが大きい
ほど効率が良いことになる。
【0041】図6における等価回路で、熱源点Fと被加
熱物である鍋14内の水W間の合成熱抵抗RFWは、熱抵
抗RFA,RAW1 ,RAW2 ,RAW3 ,RAH1 ,RAH2 の合
成熱抵抗として求めることができる。そして、鍋14の
熱伝導部27の表面と平行な方向の熱抵抗RAHは厚肉に
形成していることから十分に小さくすることができ、全
体としての合成熱抵抗RFWを小さくすることができる。
これにより、鍋14の内部側に伝達される熱量Wwを大
きくして熱効率を向上させることができるのである。
【0042】また、合成熱抵抗RFWが小さくなることか
ら、誘導発熱部25の熱源点Fの温度tF が低くなり、
外部の空隙a点との温度taとの差が小さくなって熱損
失が低下することがわかる。さらに、熱伝導部27の底
面部を厚肉に形成していることから、熱伝導部27内部
での熱抵抗RAH1 ,RAH2 等が小さくなるので、各点A
1,A2,A3間の温度tA1,tA2,tA3の差も小さく
なって、鍋14の各部の温度が均一になることがわか
る。
【0043】このような本実施例によれば、鍋14を、
誘導加熱コイル16に対応する部分に形成される磁性ス
テンレス製の誘導発熱体25と溶湯鍛造技術によりアル
ミニウム合金等の熱良導体材料からなる熱伝導部27と
それらの間に介在される低融点合金層26とから構成し
たので、誘導発熱部25で発生する熱を低融点合金層2
6を介して効率良く熱伝導部27に伝達できると共に、
熱伝導部27内を効率良く伝達して鍋14全体を均一に
加熱することができ、さらに、外部への無駄な熱の放出
を抑制して熱効率の良い炊飯加熱調理を行うことができ
る。
【0044】また、このように全体を均一に加熱できる
ことから、鍋14の容量が比較的小さい場合には誘導加
熱コイル16を鍋14の底面周縁部に配設すれば十分加
熱動作を行うことができるので、誘導加熱コイルを他の
部分に設けたりする必要がなくなって簡単な構成とする
ことができ、さらに、蓋ヒータ18や胴ヒータ24を炊
飯時に使用して均一加熱を行うための制御を行う必要も
なくなるので、全体として加熱のための構成を簡単にす
ることができる。
【0045】さらに、上記のように鍋14を構成するこ
とから、必要な部分にのみ誘導発熱部25を設けて高価
で且つ重い磁性ステンレス材等の磁性体の使用量を削減
して低コスト化および軽量化が図れると共に、誘導加熱
コイル16と対向しない部分に不必要な誘導発熱部を設
けないことからその厚さ寸法分だけ厚さ寸法を薄くした
り熱伝導部27の厚さ寸法を増すことができる。
【0046】そして、本実施例によれば、鍋14の誘導
発熱部25と熱伝導部27との間に低融点合金層26を
設ける構成としているので、溶湯鍛造等の成形により鍋
14を形成する際に、冷却時に熱膨張率の差から誘導発
熱部25と熱伝導部27との間に空隙等が発生すること
なく安定した密着状態を保持することができるので、誘
導発熱部25から熱伝導部27への熱伝達効率を向上さ
せることができる。
【0047】さらに、本実施例によれば、誘導発熱部2
5の上端部の位置を、誘導加熱コイル25の上端部位置
から、鍋と誘導加熱コイルとの間隔寸法Gよりも上に位
置するように鍋14を構成したので、誘導加熱コイル1
6による磁束Φをほとんど誘導発熱部25内に通すよう
にすることができ、熱伝導部27側に漏れて誘導加熱コ
イル16のインピーダンスが低下する不具合を解消して
発熱効率を向上させることができる。
【0048】なお、上述の場合に、誘導発熱部25の上
端部の位置を必要以上に高い位置に設定することは、前
述の効果を減少させることになるので、所定効率が達成
できる程度に設定することが好ましい。
【0049】さらに、本実施例によれば、鍋14の被加
熱物と接触しない側壁上部においては熱伝導部27を薄
肉に形成しているので、鍋14の軽量化を図ると共に、
鍋14による加熱に不要な部分の熱容量を低減すること
ができ、全体として熱効率を改善できる。
【0050】なお、上記実施例においては、溶湯鍛造技
術による製作の都合上で誘導発熱部25を鍋14の底面
部まで設ける構成としたが、誘導加熱コイル16と対向
していない底面部においては本来発熱に寄与していない
ので、磁性ステンレス材を設けないようにした誘導発熱
部を構成することもできる。
【0051】また、上記実施例においては、中容量程度
の炊飯を行う鍋を想定して誘導加熱コイルを鍋14の底
面周縁部に集中して配置する構成としたが、大容量の炊
飯器に適用する場合には、必要に応じて鍋の底面部や側
壁外周部に補助的に誘導加熱コイルを配設することもで
きる。
【0052】図8および図9は本発明の第2の実施例を
示すもので、以下、第1の実施例と異なる部分について
説明する。すなわち、この第2の実施例においては、鍋
14に代えて、鍋28を設けた構成としている。この鍋
28は、図8に示すように、第1の実施例における鍋1
4の誘導発熱部25と熱伝導部27とを有する構成とさ
れ、これらの間に介在される低融点合金層26に代えて
複合金属層29を有する構成となっている。
【0053】また、第1の実施例と同様にして熱良導体
材料からなる熱伝導部27は、溶湯鍛造技術を用いて形
成される。この場合、誘導発熱部25の内面側には、あ
らかじめ次のようにして磁性材料層30が形成される。
【0054】まず、誘導発熱部25の内面側に、鉄ある
いはステンレスなどの磁性材料からなる金属粒子粉をバ
インダ材料に溶かしてペースト状にしたものを塗布し、
これを乾燥させた後に真空中で高温で焼結させる。これ
により、金属粒子粉同士が接触する状態でしかも金属粒
子粉の周囲に存在していたバインダ材料が気化すること
により抜けて空洞となった状態の凹凸を有する構造の磁
性材料層30が形成される。これは、図9に模式的な断
面で示すように、誘導発熱部25の内面側に一体に形成
された状態となる。
【0055】そして、このように誘導発熱部25の内面
側に磁性材料層30を形成した状態で溶湯鍛造を行う
と、溶融されたアルミニウムを高圧で成形する際に、そ
のアルミニウムが磁性材料層30の凹部である金属粒子
粉の空隙部分30aに流入してその隙間を埋めるように
なるので、図9に拡大した断面図で示すように、磁性材
料とアルミニウムとが入り組んだ状態に混在する複合合
金層29が形成されるようになる。
【0056】これにより、誘導発熱部25の内側部分に
アルミニウム合金層による熱伝導部27が形成され、誘
導発熱部25と熱伝導部27との間には磁性材料とアル
ミニウムとが互いに入り組むような複合状態に構成され
た複合金属層29が介在されるようになる。この複合金
属層29は、誘導発熱部25と熱伝導部27との間を完
全に接合する状態とすることができるので、両者の間の
熱抵抗を小さくすることができ、単に両者を鋳くるむ場
合に発生するような異種金属間での隙間の発生をなくす
ことができる。したがって、このような第2の実施例に
よっても第1の実施例と同様の作用効果を得ることがで
きる。
【0057】なお、上記第2の実施例では、磁性材料層
30をバインダ材料に金属粒子粉を溶かしたペースト状
のものを誘導発熱部25の内面側に塗布して焼結するこ
とにより形成したが、これに代えて、例えば、鉄あるい
はステンレスなどの磁性材料を誘導発熱部25の内面側
に溶射により付着させ、誘導発熱部25と部分的に合金
化させることにより磁性材料層30を形成することもで
きる。また、この場合に、溶射を行った後に、水素炉あ
るいは真空炉内で還元雰囲気中で焼結させることによ
り、溶射層を活性化させると、アルミニウムによる熱伝
導部27との間の密着結合力をさらに強固なものとする
ことができる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の炊飯器に
よれば、次のような効果を得ることができる。
【0059】すなわち、請求項1記載の炊飯器によれ
ば、鍋の底面周縁部分と対応する位置に誘導加熱コイル
を設け、鍋の誘導発熱部を誘導加熱コイルに対応した形
状に形成し、且つ前記熱伝導部を溶融状態の前記熱良導
体材料を成形することにより形成したので、誘導加熱コ
イルによる発熱に有効な部分にのみ誘導発熱部を設ける
構成として低コスト化,軽量化を図ることができ、ま
た、熱伝導部の肉厚を必要な部分に対応して厚さ寸法を
設定できることにより、軽量化を図りながら誘導発熱部
で発生する熱を熱伝導部内で効率良く伝達して鍋全体を
均一に加熱することができ、したがって、鍋を均一に加
熱するために誘導加熱コイルを複数設けたり加熱むらを
防止するための蓋ヒータ,胴ヒータ等の複雑な温度制御
を行う必要もなくなる。そして、誘導発熱部と熱伝導部
との間に低融点合金層を介在させる構成としているの
で、例えば熱伝導部を形成する際に冷却時に温度差によ
って誘導発熱部との間に隙間が発生しやすい状態であっ
ても、これらの間を低融点合金層により密着性を良好に
保持することができるので、誘導発熱部により発生され
た熱を効率良く熱伝導部に伝達させることができるよう
になるという優れた効果を奏する。
【0060】請求項2記載の炊飯器によれば、誘導発熱
部と熱伝導部との間に設けられた複合金属層は、誘導発
熱部の内面側に一体に形成された磁性材料層の凹部内に
熱良導体が入り込んだ状態に形成されているので、誘導
発熱部と熱伝導部との間の密着性を高めることができる
ので、誘導発熱部により発生された熱を効率良く熱伝導
部に伝達させることができるという優れた効果を奏す
る。
【0061】請求項3記載の炊飯器によれば、磁性材料
層を、磁性材料の微粒子を誘導発熱部の内面側に塗布し
た状態で焼結させることにより形成した金属焼結層とし
ているので、簡単な構成としながら、誘導発熱部と熱伝
導部との間の密着性を向上させる構成を得ることができ
るという優れた効果を奏する。
【0062】請求項4記載の炊飯器によれば、誘導発熱
部の上端部の位置を誘導加熱コイルの上端部の位置か
ら、鍋と誘導発熱部との間の間隔距離よりも高くなるよ
うに設定したので、誘導加熱コイルによる磁束をほとん
ど誘導発熱部に通すことができ、誘導加熱コイルのイン
ピーダンス低下を防止して誘導発熱部による発熱動作を
効率的に行なわせることができるという優れた効果を奏
する。請求項5記載の炊飯器によれば、誘導発熱部と熱
伝導部との間に溶射層が設けるので、誘導発熱部と熱伝
導部との間の密着性を向上させる構成を得ることができ
るという優れた効果を奏する。請求項6記載の炊飯器に
よれば、誘導発熱部と熱伝導部との間に設けられた複合
金属層は、誘導発熱部の内面側に一体に形成された磁性
材料層の凹部内に熱良導体が入り込んだ状態に形成され
ているので、誘導発熱部と熱伝導部との間の密着性を高
めることができ、誘導発熱部により発生された熱を効率
良く熱伝導部に伝達させることができるという優れた効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す鍋と誘導加熱コイ
ル部分の縦断側面図
【図2】全体構成の縦断側面図
【図3】鍋の部分断面図
【図4】電気的構成の概略図
【図5】鍋と誘導加熱コイルとの間の熱抵抗の説明図
【図6】熱抵抗で表した等価回路図
【図7】溶湯鍛造技術による鍋の製造工程を示す縦断側
面図
【図8】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【図9】図3相当図
【図10】従来例を示す鍋の縦断側面図
【符号の説明】
11は炊飯器本体、12は蓋部、14,28は鍋、15
は外槽部、16は誘導加熱コイル、17はフェライト、
18は蓋ヒータ、19は温度センサ、20はインバータ
回路部、21は冷却ファン、22は制御回路部、23は
操作部、24は胴ヒータ、25は誘導発熱部、26は低
融点合金層、27は熱伝導部、29は複合金属層、30
は磁性材料層である。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱良導体材料からなる容器状の熱伝導部
    の外面部に低融点合金層を介在させた状態で磁性材料か
    らなる誘導発熱部を設けてなる鍋と、 この鍋の底面周縁部分と対応した位置にその鍋と所定間
    隙を存した状態で配置された誘導加熱コイルとを備え、 前記鍋は、前記誘導発熱部が前記誘導加熱コイルに対応
    した形状に形成され、且つ前記熱伝導部が溶融状態の前
    記熱良導体材料を成形することにより形成されているこ
    とを特徴とする 炊飯器。
  2. 【請求項2】 熱良導体材料からなる容器状の熱伝導部
    の外面部に複合金属層を介在させた状態で磁性材料から
    なる誘導発熱部を設けてなる鍋と、 この鍋の底面周縁部分と対応した位置にその鍋と所定間
    隙を存した状態で配置された誘導加熱コイルとを備え、 前記鍋は、前記誘導発熱部が前記誘導加熱コイルに対応
    した形状に形成され、且つ前記熱伝導部が溶融状態の前
    記熱良導体材料を成形することにより形成されると共
    に、 前記複合金属層は、前記誘導発熱部の内面側に一体に形
    成された微細な凹凸を有する磁性材料層の凹部内に前記
    熱伝導部の成形時に溶融状態の熱良導体が流入すること
    により形成されることを特徴とする 炊飯器。
  3. 【請求項3】 誘導発熱部の磁性材料層は、金属材料の
    微粒子を塗布した状態で焼結することにより得られる金
    属焼結層としたことを特徴とする請求項2記載の炊飯
    器。
  4. 【請求項4】 鍋の発熱部は、誘導加熱コイルの側面上
    端部の位置から少なくともその誘導加熱コイルとの間の
    寸法よりも高い位置まで配設されるように形成したこと
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の炊飯
    器。
  5. 【請求項5】 熱良導体材料からなる容器状の熱伝導部
    の外面部に磁性材料からなる誘導発熱部を設けてなる鍋
    と、 この鍋の底面周縁部分と対応して配置される誘導加熱コ
    イルとを備え、 前記鍋は、前記誘導発熱部が前記誘導加熱コイルに対応
    すると共に、誘導発熱部と熱伝導部との間に溶射層を有
    し、且つ前記熱伝導部が溶融状態の前記熱良導 体材料を
    成形することにより形成されていることを特徴とする
    飯器。
  6. 【請求項6】 熱良導体材料からなる容器状の熱伝導部
    の外面部に磁性材料からなる誘導発熱部を設けてなる鍋
    と、 この鍋の底面周縁部分と対応して配置される誘導加熱コ
    イルとを備え、 前記鍋は、前記誘導発熱部が前記誘導加熱コイルに対応
    すると共に、誘導発熱部と熱伝導部との間に形成された
    複合金属層を有し、且つ前記熱伝導部が溶融状態の前記
    熱良導体材料を成形することにより形成され、前記複合
    金属層は、前記誘導発熱部の内面側に一体に形成された
    微細な凹凸を有する金属材料層を凹部内に前記熱伝導部
    の成形時に溶融状態の熱良導体が流入することにより形
    成されることを特徴とする 炊飯器。
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