JPH08294453A - 電磁調理用鍋 - Google Patents
電磁調理用鍋Info
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- JPH08294453A JPH08294453A JP3023996A JP3023996A JPH08294453A JP H08294453 A JPH08294453 A JP H08294453A JP 3023996 A JP3023996 A JP 3023996A JP 3023996 A JP3023996 A JP 3023996A JP H08294453 A JPH08294453 A JP H08294453A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電磁調理用鍋において磁性体からなるプレー
トと鍋本体との密着性を向上させる。 【解決手段】 金属繊維4を空隙率が10〜60%にな
るようプレスしたプレス成形体で空隙5を有するプレー
ト3を成形する。プレート3をアルミニウム合金製の鍋
本体2の底部2aに鋳包む。
トと鍋本体との密着性を向上させる。 【解決手段】 金属繊維4を空隙率が10〜60%にな
るようプレスしたプレス成形体で空隙5を有するプレー
ト3を成形する。プレート3をアルミニウム合金製の鍋
本体2の底部2aに鋳包む。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁調理用鍋の改
良に関し、特に磁性体からなるプレートの剥離対策に関
するものである。
良に関し、特に磁性体からなるプレートの剥離対策に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、電磁調理器に使用される電磁
調理用鍋は、磁力線で渦電流を発生して発熱する磁性材
を鍋本体の底部に設け、この磁性材で発熱した熱が鍋本
体に伝わることにより、鍋本体に収容された食材を加熱
調理するようになっている。
調理用鍋は、磁力線で渦電流を発生して発熱する磁性材
を鍋本体の底部に設け、この磁性材で発熱した熱が鍋本
体に伝わることにより、鍋本体に収容された食材を加熱
調理するようになっている。
【0003】このような電磁調理用鍋は、その製法によ
り以下に大別される。
り以下に大別される。
【0004】 アルミニウム合金製の鍋本体の底部外
面に磁性材を溶射したもの 鍋本体をマルテンサイト系のステンレス合金等の磁
性体でプレス成形したもの クラッド製法にて異種の金属材を貼り合わせて鍋本
体を構成したもの 鋳造法にて鋼製のプレートを鍋本体の底部外面にイ
ンサートした(鋳包んだ)もの(特開平7−25560
7号公報参照)
面に磁性材を溶射したもの 鍋本体をマルテンサイト系のステンレス合金等の磁
性体でプレス成形したもの クラッド製法にて異種の金属材を貼り合わせて鍋本
体を構成したもの 鋳造法にて鋼製のプレートを鍋本体の底部外面にイ
ンサートした(鋳包んだ)もの(特開平7−25560
7号公報参照)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の〜
の電磁調理用鍋は、その製法に起因しての鋳造法に
よる電磁調理用鍋に比べて製造時間がかかる。
の電磁調理用鍋は、その製法に起因しての鋳造法に
よる電磁調理用鍋に比べて製造時間がかかる。
【0006】の電磁調理用鍋は、材料の特性及びその
製法(プレス成形)に起因して薄肉であること等によ
り、食材への熱伝達に関してのアルミニウム合金製の
電磁調理用鍋よりかなり劣る。
製法(プレス成形)に起因して薄肉であること等によ
り、食材への熱伝達に関してのアルミニウム合金製の
電磁調理用鍋よりかなり劣る。
【0007】の電磁調理用鍋は、食材への熱伝達に関
してはのアルミニウム合金製の電磁調理用鍋と遜色な
いが、製造工程が複雑であるため製造コストが嵩む。
してはのアルミニウム合金製の電磁調理用鍋と遜色な
いが、製造工程が複雑であるため製造コストが嵩む。
【0008】の電磁調理用鍋は、永年使用していると
熱応力によってプレートが徐々に変形して剥離するおそ
れがある。
熱応力によってプレートが徐々に変形して剥離するおそ
れがある。
【0009】そこで、本発明者は、の生産性が高く低
コストである鋳造法による電磁調理用鍋に着目し、この
電磁調理用鍋においてプレートの剥離を食い止めるべ
く、プレートの裏面をショットブラストで粗い表面にし
て密着性を向上させることや、プレートの裏面に金属粉
末を焼結しこの金属粉末を媒体にして密着性を向上させ
ること等、種々研究したが、いずれも満足の行く結果を
得ることができなかった。
コストである鋳造法による電磁調理用鍋に着目し、この
電磁調理用鍋においてプレートの剥離を食い止めるべ
く、プレートの裏面をショットブラストで粗い表面にし
て密着性を向上させることや、プレートの裏面に金属粉
末を焼結しこの金属粉末を媒体にして密着性を向上させ
ること等、種々研究したが、いずれも満足の行く結果を
得ることができなかった。
【0010】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、上記のの電磁調理用
鍋においてプレートと鍋本体との密着性を向上させるこ
とにある。
あり、その目的とするところは、上記のの電磁調理用
鍋においてプレートと鍋本体との密着性を向上させるこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、鋳造時に溶湯がプレート内に浸入するよ
うにしたことを特徴とする。
め、本発明は、鋳造時に溶湯がプレート内に浸入するよ
うにしたことを特徴とする。
【0012】具体的には、本発明は、アルミニウム合金
製の鍋本体の底部に磁性体からなるプレートが鋳造によ
りインサートされた電磁調理用鍋を前提とし、次のよう
な解決手段を講じた。
製の鍋本体の底部に磁性体からなるプレートが鋳造によ
りインサートされた電磁調理用鍋を前提とし、次のよう
な解決手段を講じた。
【0013】すなわち、本発明の第1の解決手段は、金
属繊維を空隙率が10〜60%になるようプレスしたプ
レス成形体で上記プレートを構成したことを特徴とす
る。
属繊維を空隙率が10〜60%になるようプレスしたプ
レス成形体で上記プレートを構成したことを特徴とす
る。
【0014】本発明の第2の解決手段は、金属粉末を空
隙率が10〜60%になるようプレスした後、焼結した
プレス焼結体で上記プレートを構成したことを特徴とす
る。
隙率が10〜60%になるようプレスした後、焼結した
プレス焼結体で上記プレートを構成したことを特徴とす
る。
【0015】本発明の第3の解決手段は、金網を複数枚
重ねて焼結した後、空隙率が10〜60%になるようプ
レスした焼結プレス体で上記プレートを構成したことを
特徴とする。
重ねて焼結した後、空隙率が10〜60%になるようプ
レスした焼結プレス体で上記プレートを構成したことを
特徴とする。
【0016】本発明の第4の解決手段は、空隙率が10
〜60%に設定された金属発泡体で上記プレートを構成
したことを特徴とする。
〜60%に設定された金属発泡体で上記プレートを構成
したことを特徴とする。
【0017】本発明の第5の解決手段は、金属繊維のプ
レス成形体、金属粉末のプレス焼結体、金網の焼結プレ
ス体及び金属発泡体から選ばれた複合体で上記プレート
を構成したことを特徴とする。
レス成形体、金属粉末のプレス焼結体、金網の焼結プレ
ス体及び金属発泡体から選ばれた複合体で上記プレート
を構成したことを特徴とする。
【0018】上記の構成により、本発明の第1の解決手
段では、鋳造時、アルミニウム合金の溶湯がプレートを
構成する金属繊維間の空隙に奥深く浸入して凝固し、上
記プレートがこの浸入凝固したアルミニウム合金によっ
て鍋本体の底部に強固に係合して密着し離脱しない。
段では、鋳造時、アルミニウム合金の溶湯がプレートを
構成する金属繊維間の空隙に奥深く浸入して凝固し、上
記プレートがこの浸入凝固したアルミニウム合金によっ
て鍋本体の底部に強固に係合して密着し離脱しない。
【0019】また、上述の如きプレート(金属繊維)と
鍋本体(アルミニウム合金)との密着状態によって両者
の接触面積が増大し、熱伝達効率が向上してプレートの
熱量が食材に速やかに伝わり、食材が短時間に調理され
る。
鍋本体(アルミニウム合金)との密着状態によって両者
の接触面積が増大し、熱伝達効率が向上してプレートの
熱量が食材に速やかに伝わり、食材が短時間に調理され
る。
【0020】さらに、この電磁調理用鍋は、鋳造品であ
るため、成形型にプレートをセットして注湯するだけで
よく、溶射、プレス成形及びクラッド製法等に比べて生
産性が高く低コストである。また、鋳造品なのでプレス
成形品よりも鍋本体の底部のみならず側部をも厚手にす
ることができ、伝熱能が優れたものとなって調理方法に
幅ができる。
るため、成形型にプレートをセットして注湯するだけで
よく、溶射、プレス成形及びクラッド製法等に比べて生
産性が高く低コストである。また、鋳造品なのでプレス
成形品よりも鍋本体の底部のみならず側部をも厚手にす
ることができ、伝熱能が優れたものとなって調理方法に
幅ができる。
【0021】加えて、鍋本体の底部にインサートされた
プレートの外面全体が、その金属繊維間の空隙に浸入凝
固するアルミニウム合金で覆われて外部に露出せず、鍋
本体の底部外面の全体がアルミニウム合金のシルバー一
色になって見栄えが良くなる。
プレートの外面全体が、その金属繊維間の空隙に浸入凝
固するアルミニウム合金で覆われて外部に露出せず、鍋
本体の底部外面の全体がアルミニウム合金のシルバー一
色になって見栄えが良くなる。
【0022】本発明の第2の解決手段においても、鋳造
時、アルミニウム合金の溶湯がプレートを構成する金属
粉末のプレス焼結体の空隙に浸入して凝固し、上記と同
様の作用効果が得られる。
時、アルミニウム合金の溶湯がプレートを構成する金属
粉末のプレス焼結体の空隙に浸入して凝固し、上記と同
様の作用効果が得られる。
【0023】本発明の第3の解決手段においても、鋳造
時、アルミニウム合金の溶湯がプレートを構成する金網
の焼結プレス体の空隙に浸入して凝固し、上記と同様の
作用効果が得られる。
時、アルミニウム合金の溶湯がプレートを構成する金網
の焼結プレス体の空隙に浸入して凝固し、上記と同様の
作用効果が得られる。
【0024】本発明の第4の解決手段においても、鋳造
時、アルミニウム合金の溶湯がプレートを構成する金属
発泡体の気泡に浸入して凝固し、上記と同様の作用効果
が得られる。
時、アルミニウム合金の溶湯がプレートを構成する金属
発泡体の気泡に浸入して凝固し、上記と同様の作用効果
が得られる。
【0025】本発明の第5の解決手段においても、鋳造
時、アルミニウム合金の溶湯がプレートを構成する金属
繊維のプレス成形体等からなる複合体の空隙に浸入して
凝固し、上記と同様の作用効果が得られる。
時、アルミニウム合金の溶湯がプレートを構成する金属
繊維のプレス成形体等からなる複合体の空隙に浸入して
凝固し、上記と同様の作用効果が得られる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。
て図面に基づいて説明する。
【0027】図1〜3は本発明の一実施形態に係る電磁
調理用鍋1を示す。この電磁調理用鍋1は、上方が開口
したアルミニウム合金製の鍋本体2を備えてなり、この
鍋本体2の底部2aには、磁性体からなるプレート3が
鋳造によりインサートされている。なお、図3中では、
電磁調理用鍋1に食材F及び湯水Wが収容されている状
態を示す。
調理用鍋1を示す。この電磁調理用鍋1は、上方が開口
したアルミニウム合金製の鍋本体2を備えてなり、この
鍋本体2の底部2aには、磁性体からなるプレート3が
鋳造によりインサートされている。なお、図3中では、
電磁調理用鍋1に食材F及び湯水Wが収容されている状
態を示す。
【0028】本発明の特徴として、上記プレート3は、
金属繊維4を空隙5を有するようプレスしたプレス成形
体からなるものであり、その空隙率は10〜60%に設
定されている。なお、プレス後に焼結したものでもよ
い。
金属繊維4を空隙5を有するようプレスしたプレス成形
体からなるものであり、その空隙率は10〜60%に設
定されている。なお、プレス後に焼結したものでもよ
い。
【0029】プレート3の空隙率を10〜60%に設定
したのは、空隙率が10%未満では、鋳造時にアルミニ
ウム合金の溶湯が金属繊維4間の空隙5に浸入し難くな
り、鍋本体2との接合強度(急熱・急冷テストによる耐
久限度)が得られなくなるからである。一方、空隙率が
60%を超えると、強磁性体としての性質が弱くなり、
電磁誘導作用が低下して発熱量が減少する傾向にあるか
らであり、また、一種の安全装置として鍋の存在の有無
を確認する磁性体感知装置を備えた電磁調理器において
は、磁性体感知装置が働かなくなって電源スイッチが作
動しなくなるおそれがあるからである。
したのは、空隙率が10%未満では、鋳造時にアルミニ
ウム合金の溶湯が金属繊維4間の空隙5に浸入し難くな
り、鍋本体2との接合強度(急熱・急冷テストによる耐
久限度)が得られなくなるからである。一方、空隙率が
60%を超えると、強磁性体としての性質が弱くなり、
電磁誘導作用が低下して発熱量が減少する傾向にあるか
らであり、また、一種の安全装置として鍋の存在の有無
を確認する磁性体感知装置を備えた電磁調理器において
は、磁性体感知装置が働かなくなって電源スイッチが作
動しなくなるおそれがあるからである。
【0030】なお、電磁調理用鍋1に要求される発熱量
は、鍋の種類や用途、電磁調理コンロの性能や仕様等に
よって区々であるが、空隙率を10〜60%の範囲内で
変えることにより、任意の発熱量に簡単に調整すること
ができる。
は、鍋の種類や用途、電磁調理コンロの性能や仕様等に
よって区々であるが、空隙率を10〜60%の範囲内で
変えることにより、任意の発熱量に簡単に調整すること
ができる。
【0031】また、上記プレート3の厚みは、0.2〜
3.0mmの範囲が好ましい。このようにプレート3の
厚みを0.2〜3.0mmに設定したのは、磁性体は薄
くなるほど発熱量が減少する傾向にあり、調理能力上、
実用的には厚みが0.2mm未満では期待する発熱量を
得ることができなくなるからであり、また、磁性体感知
装置を備えた電磁調理器においては、磁性体感知装置が
働かなくなるからである。また、電磁誘導作用で磁性体
内に発生する渦電流は表層に集中する性質があり、その
範囲が渦電流の浸透深さであるが、この浸透深さは励磁
電流(誘導コイル電流)の周波数や磁性体の材質等によ
って決まり、一般に電磁調理器で鉄系材料を使う場合、
2〜3mm位までであり、それ以上の深さでは電流はほ
とんど流れず、したがって、磁性体の厚みが3.0mm
を超えても発熱には無関係となって無駄となるから、上
限を3.0mmとしたものである。
3.0mmの範囲が好ましい。このようにプレート3の
厚みを0.2〜3.0mmに設定したのは、磁性体は薄
くなるほど発熱量が減少する傾向にあり、調理能力上、
実用的には厚みが0.2mm未満では期待する発熱量を
得ることができなくなるからであり、また、磁性体感知
装置を備えた電磁調理器においては、磁性体感知装置が
働かなくなるからである。また、電磁誘導作用で磁性体
内に発生する渦電流は表層に集中する性質があり、その
範囲が渦電流の浸透深さであるが、この浸透深さは励磁
電流(誘導コイル電流)の周波数や磁性体の材質等によ
って決まり、一般に電磁調理器で鉄系材料を使う場合、
2〜3mm位までであり、それ以上の深さでは電流はほ
とんど流れず、したがって、磁性体の厚みが3.0mm
を超えても発熱には無関係となって無駄となるから、上
限を3.0mmとしたものである。
【0032】上記プレート3を構成する金属繊維4の材
質は、強磁性体材料であればよく、例えば鉄やその合金
(ステンレス鋼等)、ニッケルやその合金、クロムやそ
の合金等である。
質は、強磁性体材料であればよく、例えば鉄やその合金
(ステンレス鋼等)、ニッケルやその合金、クロムやそ
の合金等である。
【0033】その一例を挙げると、プレート3をマルテ
ンサイト系ステンレスウールで構成する場合には、マル
テンサイト系ステンレスウールを空隙率が10〜60%
になるようローラで板状にプレスするか、さらにその
後、約1300℃で焼結して厚み0.2〜3.0mmの
プレス成形体からなるプレートとし、このプレートを所
定形状に打ち抜けばよい。このステンレスウールはフィ
ルタ用材料、たわし用材料等として一般に市販されてい
るものを用いればよい。
ンサイト系ステンレスウールで構成する場合には、マル
テンサイト系ステンレスウールを空隙率が10〜60%
になるようローラで板状にプレスするか、さらにその
後、約1300℃で焼結して厚み0.2〜3.0mmの
プレス成形体からなるプレートとし、このプレートを所
定形状に打ち抜けばよい。このステンレスウールはフィ
ルタ用材料、たわし用材料等として一般に市販されてい
るものを用いればよい。
【0034】なお、金属繊維は上記のウールに限らず、
短繊維であってもよい。この短繊維としては、例えばフ
ィルタ用材料、複合用強化材料、電磁シールド用材料と
して用いられている長さ2〜3mm以下のものであり、
この短繊維を金型内に所定量投入してプレート状にプレ
スするか、さらにその後、焼結すればよい。
短繊維であってもよい。この短繊維としては、例えばフ
ィルタ用材料、複合用強化材料、電磁シールド用材料と
して用いられている長さ2〜3mm以下のものであり、
この短繊維を金型内に所定量投入してプレート状にプレ
スするか、さらにその後、焼結すればよい。
【0035】また、上記プレート3は、上記の金属繊維
4のプレス成形体に限らず、金属粉末を空隙率が10〜
60%になるようプレスした後、焼結したプレス焼結体
で構成してもよい。金属粉末としては、粒径約0.01
〜0.5mmの鉄粉やステンレス粉等であり、この金属
粉末を金型内に所定量投入してプレート状にプレスした
後、焼結すればよい。なお、この金属粉末のプレートの
場合には、金属繊維のプレートよりも誘導電流が流れ難
いため、空隙率を10〜40%位と少し低めにして発熱
量を確保することが望ましい。
4のプレス成形体に限らず、金属粉末を空隙率が10〜
60%になるようプレスした後、焼結したプレス焼結体
で構成してもよい。金属粉末としては、粒径約0.01
〜0.5mmの鉄粉やステンレス粉等であり、この金属
粉末を金型内に所定量投入してプレート状にプレスした
後、焼結すればよい。なお、この金属粉末のプレートの
場合には、金属繊維のプレートよりも誘導電流が流れ難
いため、空隙率を10〜40%位と少し低めにして発熱
量を確保することが望ましい。
【0036】さらに、上記プレート3は、金網を複数枚
重ねて焼結した後、空隙率が10〜60%になるようプ
レスした焼結プレス体で構成してもよい。金網として
は、市販の鉄やステンレス製等のものを用いればよく、
例えば150メッシュの鉄製の金網を4枚重ねて焼結し
た後、空隙率が10〜60%になるようローラで厚みが
約1mmのプレート状にプレスし、これを所定形状に打
ち抜けばよい。なお、金網の変形として、針金状のもの
を金網の形態として用いてもよい。
重ねて焼結した後、空隙率が10〜60%になるようプ
レスした焼結プレス体で構成してもよい。金網として
は、市販の鉄やステンレス製等のものを用いればよく、
例えば150メッシュの鉄製の金網を4枚重ねて焼結し
た後、空隙率が10〜60%になるようローラで厚みが
約1mmのプレート状にプレスし、これを所定形状に打
ち抜けばよい。なお、金網の変形として、針金状のもの
を金網の形態として用いてもよい。
【0037】また、上記プレート3は、空隙率が10〜
60%に設定された金属発泡体で構成してもよい。金属
発泡体としては、ニッケル又は鉄製等のものを用いれば
よく、目的とする空隙率及び厚みに設定された金属発泡
体のプレートがあればそれを採用すればよいが、ない場
合には、市販の金属発泡体を複数枚重ねて空隙率が10
〜60%になるようローラで所定厚みのプレート状にプ
レスし、これを所定形状に打ち抜けばよい。
60%に設定された金属発泡体で構成してもよい。金属
発泡体としては、ニッケル又は鉄製等のものを用いれば
よく、目的とする空隙率及び厚みに設定された金属発泡
体のプレートがあればそれを採用すればよいが、ない場
合には、市販の金属発泡体を複数枚重ねて空隙率が10
〜60%になるようローラで所定厚みのプレート状にプ
レスし、これを所定形状に打ち抜けばよい。
【0038】さらに、上記プレート3は、上述の金属繊
維のプレス成形体、金属粉末のプレス焼結体、金網の焼
結プレス体及び金属発泡体から選ばれた複合体で構成し
てもよい。その組み合わせの一例として、金属繊維と金
網との複合体を挙げる。ウール状の金属繊維を金網で両
側から挟むか、あるいは金属繊維と金網とを交互に重ね
て層状にし、これを空隙率が10〜60%になるようロ
ーラで所定厚みのプレート状にプレスした後、焼結し、
これを所定形状に打ち抜けばよい。この金属繊維と金網
との複合体のメリットは、ローラでプレスするとき、ウ
ール状の金属繊維を金網で押さえているためウール状の
金属繊維だけをプレスする場合よりも、取扱いが容易で
作業性が良くなるということである。また、金網の挿入
によって発熱体の強度が向上することにもなる。なお、
複合体はこの組み合わせに限らず、他の組み合わせでも
よく、組み合わせも2種類だけでなくそれ以上であって
もよい。
維のプレス成形体、金属粉末のプレス焼結体、金網の焼
結プレス体及び金属発泡体から選ばれた複合体で構成し
てもよい。その組み合わせの一例として、金属繊維と金
網との複合体を挙げる。ウール状の金属繊維を金網で両
側から挟むか、あるいは金属繊維と金網とを交互に重ね
て層状にし、これを空隙率が10〜60%になるようロ
ーラで所定厚みのプレート状にプレスした後、焼結し、
これを所定形状に打ち抜けばよい。この金属繊維と金網
との複合体のメリットは、ローラでプレスするとき、ウ
ール状の金属繊維を金網で押さえているためウール状の
金属繊維だけをプレスする場合よりも、取扱いが容易で
作業性が良くなるということである。また、金網の挿入
によって発熱体の強度が向上することにもなる。なお、
複合体はこの組み合わせに限らず、他の組み合わせでも
よく、組み合わせも2種類だけでなくそれ以上であって
もよい。
【0039】次に、上述の如く構成された電磁調理用鍋
1の製造要領を図4〜8に基づいて説明する。
1の製造要領を図4〜8に基づいて説明する。
【0040】まず、図4に示すように、パンチ6を成形
型7の上方に待機させた状態で、成形型7の成形凹部7
aにプレート3をセットする。
型7の上方に待機させた状態で、成形型7の成形凹部7
aにプレート3をセットする。
【0041】次いで、図5に示すように、例えば、72
0℃のアルミニウム合金の溶湯8を酌9で掬って上記成
形型7の成形凹部7aに注湯する。
0℃のアルミニウム合金の溶湯8を酌9で掬って上記成
形型7の成形凹部7aに注湯する。
【0042】その後、図6及び図7に示すように、上記
パンチ6を下降させてパンチ6先端を溶湯8に進入さ
せ、溶湯8を加圧する。これにより、成形型7の成形凹
部7aとパンチ6との間にキャビティが形成されるとと
もに、このキャビティに上記溶湯8が充填される。
パンチ6を下降させてパンチ6先端を溶湯8に進入さ
せ、溶湯8を加圧する。これにより、成形型7の成形凹
部7aとパンチ6との間にキャビティが形成されるとと
もに、このキャビティに上記溶湯8が充填される。
【0043】この際、加圧された溶湯8は、プレート3
を構成する金属繊維4間の空隙5に一方(図で上側)の
プレート面側から奥深く浸入し、他方(図で下側)のプ
レート面側に達する。すなわち、溶湯8はプレート3を
貫通して成形型7の成形凹部7a底面に達する。
を構成する金属繊維4間の空隙5に一方(図で上側)の
プレート面側から奥深く浸入し、他方(図で下側)のプ
レート面側に達する。すなわち、溶湯8はプレート3を
貫通して成形型7の成形凹部7a底面に達する。
【0044】この溶湯8は、図示しない冷却装置によっ
て冷却維持された成形型7やパンチ6によって熱量を奪
われて凝固し、キャビティの形状に対応した製品つまり
電磁調理用鍋1となる。
て冷却維持された成形型7やパンチ6によって熱量を奪
われて凝固し、キャビティの形状に対応した製品つまり
電磁調理用鍋1となる。
【0045】しかる後、図8に示すように、上記パンチ
6を成形型7の上方に上昇させ、この状態から図示しな
いエジェクタピンを突出させて上記鋳造された電磁調理
用鍋1を脱型する。
6を成形型7の上方に上昇させ、この状態から図示しな
いエジェクタピンを突出させて上記鋳造された電磁調理
用鍋1を脱型する。
【0046】このようにして鋳造された電磁調理用鍋1
を300℃に昇温した後、水道水を底部2a外面より散
布して冷却するテストを50回繰り返したが、プレート
3の剥離現象は見られなかった。これに対し、鉄板から
なるプレートをインサートした電磁調理用鍋では、プレ
ートの剥離現象が見られた。また、昇温特性でも本発明
の電磁調理用鍋1の方が、鉄板からなるプレートをイン
サートした電磁調理用鍋よりも優れていた。
を300℃に昇温した後、水道水を底部2a外面より散
布して冷却するテストを50回繰り返したが、プレート
3の剥離現象は見られなかった。これに対し、鉄板から
なるプレートをインサートした電磁調理用鍋では、プレ
ートの剥離現象が見られた。また、昇温特性でも本発明
の電磁調理用鍋1の方が、鉄板からなるプレートをイン
サートした電磁調理用鍋よりも優れていた。
【0047】このようにして鋳造された電磁調理用鍋1
では、溶湯8がプレート3を構成する金属繊維4間の空
隙5に奥深く浸入して凝固しているので、上記プレート
3がこの浸入凝固したアルミニウム合金によって鍋本体
2の底部に堅固に係合して密着しており、長期間使用し
ても離脱しない。
では、溶湯8がプレート3を構成する金属繊維4間の空
隙5に奥深く浸入して凝固しているので、上記プレート
3がこの浸入凝固したアルミニウム合金によって鍋本体
2の底部に堅固に係合して密着しており、長期間使用し
ても離脱しない。
【0048】また、上述の如きプレート3(金属繊維
4)と鍋本体2(アルミニウム合金)との密着状態によ
って両者の接触面積が増大し、熱伝達効率が向上してプ
レート3の熱量が食材に速やかに伝わり、食材が短時間
に調理される。
4)と鍋本体2(アルミニウム合金)との密着状態によ
って両者の接触面積が増大し、熱伝達効率が向上してプ
レート3の熱量が食材に速やかに伝わり、食材が短時間
に調理される。
【0049】さらに、この電磁調理用鍋は、鋳造品であ
るため、成形型にプレート3をセットして注湯するだけ
でよく、溶射、プレス成形及びクラッド製法等に比べて
生産性が高く低コストである。また、鋳造品なのでプレ
ス成形品よりも鍋本体2の底部2aのみならず側部をも
厚手にすることができ、伝熱能が優れたものとなって調
理方法に幅ができる。
るため、成形型にプレート3をセットして注湯するだけ
でよく、溶射、プレス成形及びクラッド製法等に比べて
生産性が高く低コストである。また、鋳造品なのでプレ
ス成形品よりも鍋本体2の底部2aのみならず側部をも
厚手にすることができ、伝熱能が優れたものとなって調
理方法に幅ができる。
【0050】加えて、鍋本体2の底部2aにインサート
されたプレート3の外面全体が、その金属繊維4間の空
隙5に浸入凝固するアルミニウム合金で覆われて外部に
露出せず、鍋本体2の底部2a外面の全体がアルミニウ
ム合金のシルバー一色になって見栄えが良くなる。
されたプレート3の外面全体が、その金属繊維4間の空
隙5に浸入凝固するアルミニウム合金で覆われて外部に
露出せず、鍋本体2の底部2a外面の全体がアルミニウ
ム合金のシルバー一色になって見栄えが良くなる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
アルミニウム合金製の鍋本体の底部に鋳造によりインサ
ートされる磁性体からなるプレートとして、空隙率が1
0〜60%の金属繊維のプレス成形体、金属粉末のプレ
ス焼結体、金網の焼結プレス体、金属発泡体又はこれら
の複合体で構成したので、上記プレートの金属繊維間等
の空隙に鍋本体のアルミニウム合金が食い込んでプレー
トの剥離を防止することができるとともに、両者の接触
面積の増大によって熱伝達効率を向上させることができ
る。さらには、鋳造という製法により、溶射等の他の製
法よりも生産性を高めることができる。
アルミニウム合金製の鍋本体の底部に鋳造によりインサ
ートされる磁性体からなるプレートとして、空隙率が1
0〜60%の金属繊維のプレス成形体、金属粉末のプレ
ス焼結体、金網の焼結プレス体、金属発泡体又はこれら
の複合体で構成したので、上記プレートの金属繊維間等
の空隙に鍋本体のアルミニウム合金が食い込んでプレー
トの剥離を防止することができるとともに、両者の接触
面積の増大によって熱伝達効率を向上させることができ
る。さらには、鋳造という製法により、溶射等の他の製
法よりも生産性を高めることができる。
【図1】本発明の一実施の形態に係る電磁調理用鍋の縦
断面図である。
断面図である。
【図2】(a)はプレートの平面図、(b)はプレート
の拡大断面図である。
の拡大断面図である。
【図3】食材及び湯水を収容した状態の電磁調理用鍋の
右半分を拡大して示す縦断面図である。
右半分を拡大して示す縦断面図である。
【図4】プレートのセット工程図である。
【図5】注湯工程図である。
【図6】パンチ下降工程図である。
【図7】加圧工程図である。
【図8】脱型工程図である。
1 電磁調理用鍋 2 鍋本体 2a 底部 3 プレート 4 金属繊維 5 空隙
フロントページの続き (72)発明者 森永 紀史 広島市安佐南区長束3丁目44番17号 広島 アルミニウム工業株式会社祇園工場内
Claims (5)
- 【請求項1】 アルミニウム合金製の鍋本体の底部に磁
性体からなるプレートが鋳造によりインサートされた電
磁調理用鍋であって、 上記プレートは、金属繊維を空隙率が10〜60%にな
るようプレスしたプレス成形体からなることを特徴とす
る電磁調理用鍋。 - 【請求項2】 アルミニウム合金製の鍋本体の底部に磁
性体からなるプレートが鋳造によりインサートされた電
磁調理用鍋であって、 上記プレートは、金属粉末を空隙率が10〜60%にな
るようプレスした後、焼結したプレス焼結体からなるこ
とを特徴とする電磁調理用鍋。 - 【請求項3】 アルミニウム合金製の鍋本体の底部に磁
性体からなるプレートが鋳造によりインサートされた電
磁調理用鍋であって、 上記プレートは、金網を複数枚重ねて焼結した後、空隙
率が10〜60%になるようプレスした焼結プレス体か
らなることを特徴とする電磁調理用鍋。 - 【請求項4】 アルミニウム合金製の鍋本体の底部に磁
性体からなるプレートが鋳造によりインサートされた電
磁調理用鍋であって、 上記プレートは、空隙率が10〜60%に設定された金
属発泡体からなることを特徴とする電磁調理用鍋。 - 【請求項5】 アルミニウム合金製の鍋本体の底部に磁
性体からなるプレートが鋳造によりインサートされた電
磁調理用鍋であって、 上記プレートは、金属繊維のプレス成形体、金属粉末の
プレス焼結体、金網の焼結プレス体及び金属発泡体から
選ばれた複合体からなることを特徴とする電磁調理用
鍋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3023996A JPH08294453A (ja) | 1995-02-28 | 1996-02-19 | 電磁調理用鍋 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6697895 | 1995-02-28 | ||
JP7-66978 | 1995-02-28 | ||
JP3023996A JPH08294453A (ja) | 1995-02-28 | 1996-02-19 | 電磁調理用鍋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08294453A true JPH08294453A (ja) | 1996-11-12 |
Family
ID=26368553
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3023996A Pending JPH08294453A (ja) | 1995-02-28 | 1996-02-19 | 電磁調理用鍋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08294453A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6147735A (en) * | 1997-07-29 | 2000-11-14 | Victor Company Of Japan, Ltd. | Reflection-type liquid crystal displaying apparatus |
KR100436281B1 (ko) * | 2002-03-05 | 2004-06-16 | 이명곤 | 음식 조리용 팬 및 이의 제조방법 |
JP2006299423A (ja) * | 2005-04-15 | 2006-11-02 | Kiyoshi Kawanaka | メッキ金属繊維交絡集合体材料、メッキ金属繊維不織布及びメッキ金属繊維交絡成形体 |
JP2008261697A (ja) * | 2007-04-11 | 2008-10-30 | Mie Univ | 固体間接触部の評価方法 |
JP2009262158A (ja) * | 2008-04-22 | 2009-11-12 | Chuo Motor Wheel Co Ltd | 金属複合材の製造方法 |
-
1996
- 1996-02-19 JP JP3023996A patent/JPH08294453A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6147735A (en) * | 1997-07-29 | 2000-11-14 | Victor Company Of Japan, Ltd. | Reflection-type liquid crystal displaying apparatus |
KR100436281B1 (ko) * | 2002-03-05 | 2004-06-16 | 이명곤 | 음식 조리용 팬 및 이의 제조방법 |
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JP2008261697A (ja) * | 2007-04-11 | 2008-10-30 | Mie Univ | 固体間接触部の評価方法 |
JP2009262158A (ja) * | 2008-04-22 | 2009-11-12 | Chuo Motor Wheel Co Ltd | 金属複合材の製造方法 |
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