JP2915898B1 - 角缶の製造方法 - Google Patents

角缶の製造方法

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Abstract

【要約】 【課題】 缶本体の周側壁が四角筒状でかつテーパー面
のものを製造する場合、横シワの発生を防止して、美麗
な成形加工を行い得るようにする。 【解決手段】 先ず、一方向に長い矩形状の金属板の両
端同士を溶接して円筒状の周側壁材11を形成し、次に
この周側壁材11を4つの棒状金型12により内側から
外側に向けて広げて四角筒状でかつテーパー面に形成す
る。この時、上記周側壁材11の四角筒各平面部に形成
される箇所の横方向中央部にそれぞれ円弧面21aを有
する当て材21を配置し、4つの棒状金型12を広げる
に連れて周側壁材11の四角筒各平面部に形成される箇
所の横方向中央部が内側に凹む際にその中央部に上記当
て材21の円弧面21aが当たるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク等を収容す
る角缶の製造方法に関し、特に有底缶本体の周側壁を底
側から上方に向けて径が次第に大きくなるテーパー面に
形成するときの改良に係わる。
【0002】
【従来の技術】一般に、インク缶等は、底蓋を有する缶
本体と、この缶本体の上端開口部を塞ぐ天蓋とからな
る。この種の缶は、缶の形状から大別して、缶本体の周
側壁が円筒状の丸缶と四角筒状の角缶の2種類がある
が、複数の缶を並べて保管する場合角缶の方が丸缶より
保管スペースが狭くて済むという利点がある。
【0003】また、この種の缶において、例えば実用新
案登録第3024500号公報に開示されるように、缶
本体の周側壁を、底側から上方に向けて径が次第に大き
くなるテーパー面に形成して、空のとき缶本体を互いに
重ね合わせることができるようにしたものは知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の如き
缶本体の周側壁がテーパー面のものを製造する場合に
は、周側壁が垂直な通常の角缶の場合と同様な製造方法
を用いることが考えられる。すなわち、先ず一方向に長
い矩形状の金属板の両端同士を溶接して、図2(a)に
示すような缶本体の周側壁の基材となる円筒状の周側壁
材11を形成する。続いて、図2(b)に示すように、
この周側壁材11の内側に4つの棒状金型12,12,
…を挿入し、油圧シリンダ等により各金型12を内側か
ら外側に向けて広げることにより、図2(c)に示すよ
うに周側壁材11を四角筒状でかつテーパー面に形成す
る。
【0005】しかし、このとき、周側壁材11の四角筒
各平面部では、図7に示すように、全体が扇形に変形す
るとともに、その中央部に横シワaが発生するという問
題がある。
【0006】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その課題とするところは、缶本体の周側壁が四角
筒状でかつテーパー面のものを製造する場合に、特に上
記横シワの発生を防止して、美麗な成形加工を行い得る
角缶の製造方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に係る発明は、周側壁が四角筒状でかつ底
側から上方に向けて径が次第に大きくなるテーパー面に
形成された有底缶本体と、この缶本体の上端開口部を塞
ぐ天蓋とからなる角缶の製造方法において、一方向に長
い矩形状の金属板の両端同士を溶接して円筒状に形成し
た周側壁材を4つの棒状金型により内側から外側に向け
て広げて四角筒状でかつテーパー面に形成する時、上記
周側壁材の四角筒各平面部に形成される箇所の横方向中
央部にそれぞれ円弧面を有する当て材を配置し、4つの
棒状金型を広げるに連れて周側壁材の四角筒各平面部に
形成される箇所の横方向中央部が内側に凹む際にその中
央部に上記当て材の円弧面が当たるようにする。この構
成では、当て材の円弧面が周側壁材の四角筒各平面部に
形成される箇所の横方向中央部に当たって張り力を付与
することにより、その部分での横シワの発生が防止され
ることになる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の製造方法を適用す
る角缶Aの一例を示し、この角缶Aは、インク缶として
インクを収容するもので、有底のつまり底蓋1を有する
缶本体2と、この缶本体2の上端開口部を塞ぐ天蓋3と
からなる。
【0009】上記缶本体2及び天蓋3は、共にブリキ板
等の金属板からなる。缶本体2は、その周側壁6が四角
筒状に形成されてなり、この周側壁6の四角筒各平面部
6aは、それぞれ天蓋3が被さる上部垂直面6bと、底
側から上方に向けて径が次第に大きくなるよう外側に傾
きかつ上端で上記上部垂直面6bに連なるテーパー面6
cとを有している。缶本体2のサイズは、上端開口部の
一辺の長さが235mm、高さが125mmである。そ
して、角缶Aが空のときには、複数の缶本体2を互いに
重ね合わせて保管及び運搬を行い得るようになってい
る。
【0010】次に、上記角缶Aの製造方法、特に缶本体
2の製造方法を、図2及び図3を用いて説明する。先
ず、図2(a)に示すように、一方向に長い矩形状の金
属板を丸め、その両端同士を溶接して円筒状の周側壁材
11を形成する。続いて、図2(b)に示すように、こ
の周側壁材11の内側に4つの棒状金型12,12,…
を挿入し、油圧シリンダ(図示せず)により各金型12
を内側から外側に向けて広げることにより、図2(c)
に示すように周側壁材11を四角筒状でかつテーパー面
に形成する。
【0011】この時、本発明の特徴点として、図4に示
すように、上記周側壁材11の四角筒各平面部6a(詳
しくはテーパー面6c)に形成される箇所の横方向中央
部にそれぞれ円弧面21aを有する当て材21を配置
し、4つの棒状金型12,12,…を広げるに連れて周
側壁材11の四角筒各平面部6aに形成される箇所の横
方向中央部が内側に凹む際にその中央部に上記当て材2
1の円弧面21aが当たるようにする。
【0012】上記当て材21は、図5に示すように、周
側壁11の各平面部6aのテーパー面6cに対応して、
その左右両端の厚みが下方に向かうに従って次第に小さ
くなるように設定されている(d1>d2)一方、円弧
面21aの半径Rは、当て材21の上端と下端とで略同
一である。当て材21の横幅Bが120mmであるのに
対し、円弧面21aの半径Rは300〜700mmの範
囲内である。また、4つの棒状金型12,12,…を内
側から外側に最大限に広げて周側壁材11を四角筒状に
形成し終えた時(図4に仮想線で示す状態の時)、各当
て材21の円弧面21aが周側壁材11の各平面部に当
たって外側へ押し出す寸法eは0.5〜4.0mmの範
囲内である。
【0013】このように、円筒状の周側壁材11を4つ
の棒状金型12,12,…により内側から外側に向けて
広げて四角筒状でかつテーパー面に形成する時、上記各
当て材21の円弧面21aが周側壁材11の四角筒各平
面部に形成される箇所の横方向中央部に当たり、それを
外側へ押し出して張り力を付与することにより、その部
分での横シワの発生を防止することができる。ここで、
押し出し寸法eが0.5mmより小さいと張り力を十分
に付与することができない反面、4.0mmより大きい
と押し出しによる周側壁材11の各平面部の変形が目立
つようになる。また、当て材21の周側壁材11との当
たり面を円弧面21aにした理由は、周側壁材11に対
し当て材21ができるだけ広い範囲でかつ均等に当たる
ようにするためであり、そのために円弧面21aの半径
を上記の範囲内に設定するものである。
【0014】尚、周側壁材11を四角筒状でかつテーパ
ー面に形成した時には、周側壁材11の各平面部は、図
7に示すように、全体が扇状に変形し、特に底側でその
湾曲歪みδが大きくなる。この湾曲歪みδを無くすため
には、その後周側壁材11の底側縁部を直線状にカット
するか、あるいはこの湾曲歪みδを予め見越して、一方
向に長い矩形状の金属板の両端同士を溶接して円筒状の
周側壁材11を形成する前にその金属板の縁部を適切に
カットすればよい。
【0015】周側壁材11を四角筒状でかつテーパー面
に形成した後、図3(d)に示すように、この周側壁材
11を反転してその天側(上部垂直面6b側)を下側に
してプレス台上に載せ、周側壁材11の天側縁部に外向
きの天側フランジ11aを形成する(プレカール工
程)。次に、図3(e)に示すように、周側壁材11を
再度反転してプレス台上に載せ、周側壁材11の底側縁
部に外向きの底側フランジ11bを形成する。
【0016】続いて、図3(f)に示すように、周側壁
材11を再度反転してその底側に底蓋1を用いて底蓋シ
ーミング加工を施す。この底蓋シーミング加工は、予め
周縁部全周にアングル状のフランジを形成した底蓋1を
用意し、図6に拡大詳示するように、この底蓋1のフラ
ンジ1aと周側壁材11の底側フランジ11bとを重ね
合わせた後、シーミングロールによりこの両者を内側に
巻き込むように折り曲げてなされる。しかる後、図3
(g)に示すように、周側壁材11を再度反転し、上記
プレカール工程で形成した天側フランジ11aを周側壁
材11側に折り返して外カール11cを形成する。
【0017】以上によって、缶本体2の成形工程が終了
し、周側壁6の各平面部6aに横シワのない美麗な成形
を行うことができる。尚、上記実施形態では、本発明の
製造方法を、上端開口部の一辺の長さが253mm、高
さが125mmのインク缶に適用した場合について述べ
たが、これに限らず、その他種々の大きさの角缶にも適
用することができる。この場合、円筒状の周側壁材を4
つの棒状金型により内側から外側に向けて広げて四角筒
状でかつテーパー面に形成する時、上記周側壁材の四角
筒各平面部に形成される箇所の横方向中央部に当て材の
円弧面が当たって外側に押し出す寸法は、実施形態の場
合の如き0.5〜4.0mmの範囲内に限定されるもの
でなく、角缶の大きさや材質等に応じて適宜設定すれば
よい。
【0018】
【発明の効果】以上のように、本発明における角缶の製
造方法によれば、円筒状の周側壁材を4つの棒状金型に
より内側から外側に向けて広げて四角筒状でかつテーパ
ー面に形成する時、上記周側壁材の四角筒各平面部に形
成される箇所の横方向中央部にそれぞれ当て材の円弧面
が当たって張り力が付与されるので、その部分での横シ
ワの発生を防止することができ、横シワのない美麗な成
形加工を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法を適用する角缶の一例を示す
斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る製造方法を説明する
ための製造工程の前半部分を示す工程図である。
【図3】同じく製造方法の後半部分を示す工程図であ
る。
【図4】図2(b)に示す工程における各部材の位置関
係を示す断面図である。
【図5】当て材の斜視図である。
【図6】缶本体の底蓋シーミング加工部分の拡大断面図
である。
【図7】従来の製造方法による周側壁材の四角筒各平面
部の変形を説明するための説明図である。
【符号の説明】
A 角缶 2 缶本体 3 天蓋 6 周側壁 6a 平面部 6c テーパー面 11 周側壁材 12 棒状金型 21 当て材 21a 円弧面

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周側壁が四角筒状でかつ底側から上方に
    向けて径が次第に大きくなるテーパー面に形成された有
    底缶本体と、この缶本体の上端開口部を塞ぐ天蓋とから
    なる角缶の製造方法であって、 一方向に長い矩形状の金属板の両端同士を溶接して円筒
    状に形成した周側壁材を4つの棒状金型により内側から
    外側に向けて広げて四角筒状でかつテーパー面に形成す
    る時、上記周側壁材の四角筒各平面部に形成される箇所
    の横方向中央部にそれぞれ円弧面を有する当て材を配置
    し、4つの棒状金型を広げるに連れて周側壁材の四角筒
    各平面部に形成される箇所の横方向中央部が内側に凹む
    際にその中央部に上記当て材の円弧面が当たるようにし
    たことを特徴とする角缶の製造方法。
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