JPH0327934Y2 - - Google Patents

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JPH0327934Y2
JPH0327934Y2 JP6315488U JP6315488U JPH0327934Y2 JP H0327934 Y2 JPH0327934 Y2 JP H0327934Y2 JP 6315488 U JP6315488 U JP 6315488U JP 6315488 U JP6315488 U JP 6315488U JP H0327934 Y2 JPH0327934 Y2 JP H0327934Y2
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seamless
neck
mouth
bead
shoulder
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【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本考案は、エアロゾール缶等の耐圧缶に用いら
れる口絞りシームレス缶体に関する。 (従来の技術) 第1図dの1は、一般的なエアロゾール缶を示
したものであるが、エアロゾール缶1は断面円形
状のビード部3を有するシームレス缶体2と、噴
霧ノズル5が取付けられたマウンテイングカツプ
4よりなり、マウンテイングカツプ4のカール部
4aがビード部3にクリンチされることにより密
封されている。なお、6はシーリングコンパウン
ドである。 シームレス缶体2は通常次のようにして製造さ
れる。先づアルミニウム又はアルミニウム合金等
の円形金属ブランクより、衝撃押出し加工又は絞
り−しごき加工および所定高さへのトリミング加
工によつて第1図aに示すような円筒形状シーム
レス缶体7を形成する。 次にこのシームレス缶体7を、所謂口絞り加工
することによつて、第1図bに示すような、円筒
形の胴部8、胴部8の上端8aに接続する肩部
9、および肩部9の上端9b1に接続する短円筒形
の口頚部10を有する口絞りシームレス缶体11
に成形する。 肩部9は外側に凸の比較的大きな曲率半径(断
面の)を有する下部湾曲部9aと、外側に凹の比
較的小さな曲率半径(断面の)を有する上部湾曲
部9bよりなり、上部湾曲部9bの上端9b1が肩
部9の上端となる。また下部湾曲部9aの下端
は、胴部8の上端8aと一致する。 次に口頚部10の外周部を後述のように切削加
工して、口頚部10を薄肉化した後、口頚部10
をスピニングロール又はカーリングダイによつて
外側にカール加工してビード部3に成形して、第
1図cに示すビード部3を有する口絞りシームレ
ス缶体2を形成する。 この口絞りシームレス缶体2に内容液(図示さ
れない)を充填した後、ビード部3に、第1図c
に示すように、マウンテイングカツプ4のカール
部4aを載置し、次いでマウンテイングカツプ4
のカール部4a側立上り壁部4bをビード部3の
下側に向つてクリンチすることによつてエアロゾ
ール缶1を製造する。 口絞り加工によつて肩部9から口頚部10にわ
たつて横断面積が小さくなるため、壁厚も厚くな
る。すなわち口頚部10の壁厚は通常胴部8の壁
厚の約1.2〜1.7倍となる。そのため、このままの
状態で口頚部10をカール加工すると、変形抵抗
が大きく、過大な軸荷重が加わつて、下部湾曲部
9aが陥没し易くなり、ビード部3が完全に加工
され難くなるため、前記のようにカール加工に先
立つて口頚部10の外周部をバイト等で切削加工
して口頚部10を薄肉化していた。 この切削化工を、従来は第5図に示すように、
口頚部10が全高にわたり一様に薄肉になるよう
に、上部湾曲部9bの上方の1部分にかかるまで
行なつていた。なお第5図において、1点鎖線で
示す外周面10aは切削加工前のものであり、実
線で示す10a′は切削加工後のものである。 (考案が解決しようとする課題) しかしながら従来のように、口頚部10を全高
にわたり一様に薄肉化する場合、次の問題が起り
易いことが判明した。 (イ) ビード部を形成した後の状態で第6図の実線
で示すように、一点鎖線で示す正常な缶体の場
合に比べて、上部湾曲部9bに対応する部分が
9b′が陥没して、ビード部3の基部の内径(開
口部の最小径)D′が、正常な缶体の内径Dよ
りも小さくなつてマウンテイングカツプ4の挿
入が困難になる。 (ロ) ビード部の真円度が出難い。そのためビード
部の潰れ強度が減少して、クリンチのさいにビ
ード部が変形し易くなつて、密封性が低下し易
い。 本考案は、ビード部形成のさい肩部の陥没が
起り難く、かつ真円度の高いビード部の形成が
容易である口絞りシームレス缶体を提供するこ
とを目的とする。また上記口絞りシームレス缶
体より形成されたビード部を有する口絞りシー
ムレス缶体を提供することを目的とする。 (課題を解決するための手段) 本考案の口絞りシームレス缶体は、円筒形の胴
部、該胴部の上端に接続する肩部、および該肩部
の上端に接続する短円筒形の口頚部を有する口絞
りシームレス成形缶体の、該口頚部の高さ方向少
なくとも大部分に、該肩部上端をほぼ起点とする
上細のテーパ部が形成されるように、該口頚部の
外周部を切削加工してなるものである。 本考案の上記口絞りシームレス缶体は、上記口
頚部を、外側にカールしてビード部に形成してな
る、ビード部を有する口絞りシームレス缶体とし
て用いられる。 (作 用) ビード成形のさい、スピニングロール又はカー
リングダイによつて加わる曲げモーメントは、口
頚部の上端から下端に至るにつれて次第に大きく
なる傾向にある。本考案の場合、口頚部は、高さ
方向少なくとも大部分にわたつて、上細のテーパ
部になつているので、つまり下方に向つて次第に
肉厚になつているので、曲げ抵抗は上端から下端
に向つて次第に大きくなる。そのため曲げ力(曲
げモーメント)と曲げ抵抗が口頚部の全高にわた
つてバランスした状態でビード形成が行なわれる
ので、真円度の高いビード部が形成され易くなる
ものと考えられる。 また口頚部は上方に向つて次第に肉薄になつて
いるので、ビード部形成のさいの曲げ力が全体と
して比較的小さく、そのため加わる軸荷重も比較
的小さいので、下部湾曲部の陥没が起り難い。 さらにテーパ部は肩部上端をほぼ起点としてい
るので、上部湾曲部はほぼ全体にわたり通常の肉
厚であるので、ビード部形成のさいに陥没が起り
難い。 (実施例) 第2図の口絞りシームレス缶11は、口頚部1
0が、肩部9の上端9b1を起点として、直線的に
上端面10bに至るまで次第に薄肉になつてい
て、外周面10a′は全高にわたり上細のテーパ部
となつている。このような外周面10a′は、元の
外周面10aを含む口頚部10の外周部をバイド
等で切削加工することによつて形成される。第3
図は、第2図の口頚部10より形成されたビード
部3を有する口絞りシームレス缶体2の要部を示
す。 第4図に示すように、口頚部10の大部分が上
細のテーパ部10a′1になつており、テーパ部1
0a′1の上方が均一な壁厚の短円筒部10a′2にな
つていてもよい。13はテーパ部10a′1と短円
筒部10a′2の境界を示す。短円筒部10a′2の高
さは、口頚部10の高さの約0.12〜0.25であるこ
とが好ましい。この場合も第3図に示すビード部
3とほぼ同様の真円度の高いビード部を形成する
ことができる。 なおテーパ部10a′,10a′1は完全な直線状
でなく、若干湾曲していてもよい。また上端面1
0bの厚さは通常約0.4〜0.5mmである。 (具体例) 厚さ0.90mm、直径110mmのアルミニウム合金
(3004材)よりなる円形ブランクを、絞り−しご
き成形した後、開口端をトリミングして、第1図
aに示す形状の円筒形状シームレス缶体7を形成
した。缶体7の外径は45mm、全高は150mm、胴部
の平均厚さは0.3mmであつた。 この缶体7を口絞り加工して第1図bに示す形
状の口絞りシームレス缶体11を形成した。口頚
部10の外径は26.4mm、高さは7.5mm、壁厚は0.5
mmで、下部湾曲部9aの外面側曲率半径は13mm、
上部湾曲部9bの外面側曲率半径は3mmであつ
た。 この缶体11の口頚部10の外周部を、第2図
に示すように、全高にわたり上細のテーパ部10
a′が形成されるようにバイトで切削加工し、同時
に上端面を1.5mm程度バイトで切削加工して平坦
化した。切削加工後の口頚部上端面10bの厚さ
は0.45mmであつた。この切削加工した缶体11の
口頚部10をスピニングロールによつてビード部
3に形成した。 同様にして前記第1図bに示す缶体11の口頚
部10の外周部を、第4図に示すように、下方が
テーパ部10a′1で、上方が短円筒部10a′2(高さ
は1mm、厚さは0.45mm)になるように切削加工し
た後、上記と同様の方法でビード部3に形成し
た。 比較のため前記の第1図bに示す缶体11の口
頚部10を切削加工を行なうことなく、そのまま
の状態からビード部3に形成した。また第5図に
示すように、口頚部10が全高にわたり厚さ0.45
mmの短円筒形になるようにその外周部を切削加工
した後、口頚部10をビード部3に成形した。 これら4種類の缶体2について、ビード部3の
ビード高さ(H,H′)、ビード部3の基部の内径
(D,D′)、および下部湾曲部9の陥没程度につ
いて測定した結果を第1表に示す。
【表】 (考案の効果) 本考案の口絞りシームレス缶体は、真円度の高
いビード部が得られるので、マウンテイングカツ
プをクリンチするさいビード部が潰れ難く、密封
性に優れているという効果を奏する。またビード
部形成のさいの肩部の下部湾曲部の陥没が起り難
いので商品価値に優れているという効果を奏す
る。 さらにビード部形成のさい、上部湾曲部の陥没
が起り難いので、開口部の内径を安定して標準値
内に収めることができる。従つてマウンテイング
カツプの挿入が常にスムースに行なわれ、挿入不
能による不良品の発生が実質的にないという効果
を奏する。またビード部とマウンテイングカツプ
間のギヤツプを最小に安定して保持することがで
きるので、この点からも密封性に優れているとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は口絞りシームレス缶体を有するエアロ
ゾール缶の製造工程を示す図面であつて、第1図
aは口絞りシームレス缶体を口絞り加工する前の
円筒形状シームレス缶体の例の縦断面図、第1図
bは、第1図aの円筒形状シームレス缶体から形
成された口絞りシームレス缶体の例の縦断面図、
第1図cは第1図bの口絞りシームレス缶体にビ
ード部を形成した後、マウンテイングカツプを載
置した状態の例を示す1部切断正面図、第1図d
は第1図cのマウンテイングカツプをクリンチン
グして密封した状態を示す1部切断正面図、第2
図は本考案の口絞りシームレス缶体の第1の実施
例の要部縦断面図、第3図は第2図の口絞りシー
ムレス缶体よりビード部を形成してなる本考案の
口絞りシームレス缶体の第2の実施例の要部縦断
面図、第4図は本考案の口絞りシームレス缶体の
第3の実施例の要部縦断面図、第5図は比較例で
ある口絞りシームレス缶体の要部縦断面図、第6
図は第5図の口絞りシームレス缶体よりビード部
を形成してなる比較例である口絞りシームレス缶
体の要部縦断面図である。 2…ビード部を有する口絞りシームレス缶体、
3…ビード部、8…胴部、8a…上端、9…肩
部、9b1…上端、10…口頚部、10a′,10a′1
…テーパ部、11…口絞りシームレス缶体。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 円筒形の胴部、該胴部の上端に接続する肩
    部、および該肩部の上端に接続する短円筒形の
    口頚部を有する口絞りシームレス成形缶体の、
    該口頚部の高さ方向少なくとも大部分に、該肩
    部上端をほぼ起点とする上細のテーパ部が形成
    されるように、該口頚部の外周部を切削加工し
    てなる口絞りシームレス缶体。 (2) 請求項第1項記載の口絞りシームレス缶体の
    該口頚部を、外側にカールしてビード部に形成
    してなる、ビード部を有する口絞りシームレス
    缶体。
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ITMI20060833A1 (it) * 2006-04-27 2007-10-28 Frattini Costr Mecc Procedimento e apparato per la realizzazione di un bordo o collare a geometria complessa su sbozzati metallici estrusi,imbutiti-trafilati.

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