JP2914800B2 - ハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法

Info

Publication number
JP2914800B2
JP2914800B2 JP29378891A JP29378891A JP2914800B2 JP 2914800 B2 JP2914800 B2 JP 2914800B2 JP 29378891 A JP29378891 A JP 29378891A JP 29378891 A JP29378891 A JP 29378891A JP 2914800 B2 JP2914800 B2 JP 2914800B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silver halide
group
halide photographic
mol
silver
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP29378891A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05107674A (ja
Inventor
勉 荒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP29378891A priority Critical patent/JP2914800B2/ja
Publication of JPH05107674A publication Critical patent/JPH05107674A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2914800B2 publication Critical patent/JP2914800B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハロゲン化銀写真感光
材料に関するものであり、特に高照度短時間露光におい
て高感度かつ迅速処理適性に優れたハロゲン化銀写真感
光材料およびその現像処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】写真感光材料の露光方法の一つに、原図
を走査し、その画像信号に基づいてハロゲン化銀写真感
光材料上に露光を行い、原図の画像に対応するネガ画像
もしくはポジ画像を形成する所謂スキャナー方式による
画像形成方法が知られている。スキャナー方式による画
像形成方法を実用した記録装置は種々あるが、網点発生
器を用いる所謂ドットジェネレーター方式が現在では数
多く用いられている。これらのスキャナー方式記録装置
の記録用光源としては、従来グローランプ、キセノンラ
ンプ、水銀ランプ、タングステンランプ、発光ダイオー
ドなどが用いられてきた。しかしこれらの光源はいずれ
も出力が弱く寿命が短いという実用上の欠点を有してい
た。これらの欠点を補うものとして、He−Neレー
ザ、アルゴンレーザ、He−Cdレーザ、半導体レーザ
などのコヒーレントなレーザ光源をスキャナー方式の光
源として用いるスキャナーがある。これらのスキャナー
に使用される感光材料には種々の特性が要求されるが、
特に10-3〜10-8秒という短時間露光で露光されるた
め、このような条件下でも、高感度かつ高コントラスト
であることが必須条件となる。また、レーザー管の寿命
を長く保つために出力を絞るには、高感度な感光材料の
方が有利である。また良好な網点を得るためにはレーザ
ービームをスリットなどを用いて整形することも必要で
あり、それにより低下するレーザ出力に対応するために
は高感度な感光材料が必要となる。
【0003】更に近年は、印刷業界においても作業の効
率化、スピードアップは強く望まれており、スキャニン
グの高速化及び感光材料の処理時間の短縮化に対する広
範囲なニーズが存在している。これら印刷分野のニーズ
に応えるために、露光機(スキャナー、プロッター)に
おいてはスキャニングの高速化、および高画質化のため
の線数増加やビームのしぼり込みが望まれており、ハロ
ゲン化銀写真感光材料においては、高感度で処理安定性
に優れ、かつ迅速に現像処理することができることが望
まれている。ここでいう迅速現像処理とはフィルムの先
端を自動現像機に挿入してから、現像槽、渡り部分、水
洗槽、乾燥部分を通過してフィルムの先端が乾燥部から
出て来た時間が15〜60秒である処理を言う。
【0004】本発明者は、これらの目的のために、塩化
銀が30モル%以上のハロゲン化銀粒子をテルル増感す
ると、高感迅速処理に適することを発見したが、この方
法は軟調化をひきおこし、かつかぶりが増大して画質を
損なうことが問題であった。テルル増感法およびテルル
増感剤に関しては米国特許第1623499号、同33
20069号、同3772031号、同3531289
号、同3655394号、同4704349号、英国特
許第235211号、同1121496号、同1295
462号、同1396696号、同2160993号、
カナダ特許第800958号、特開昭61−67845
号等に一般的には開示されている。詳細にかつ具体的な
テルル増感剤についての記載は、英国特許第12954
62号、同1396696号とカナダ特許第80095
8号に記載されているが、この方法では高感化するもの
のかぶりの増大が問題であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高照
度露光時に高感度なハロゲン化銀写真感光材料を提供す
ることにある。本発明の更に別の目的は迅速処理を行っ
ても高感度でかつ良好な画質を与えるハロゲン化銀写真
感光材料及びその現像処理方法を提供することにある。
本発明の更に別の目的は、現像液、定着液の補充量を下
げても、高感でかつ良好な画質を与えるハロゲン化銀写
真感光材料及びその現像処理方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的は塩化
銀が30モル%以上のハロゲン化銀からなりかつ該感光
性乳剤層がテルル増感剤で増感され、更に下記一般式
(I−a)、(I−b)及び(I−c)で表される化合
物の少なくとも1つを含有するハロゲン化銀写真感光材
料を用いることにより達成された。
【0007】
【化2】
【0008】但し、Z:アルキル基(炭素数1〜1
8)、アリール基(炭素数6〜18)、ヘテロ環基、
Y:芳香環(炭素数6〜18)、又はヘテロ環を形成す
るに必要な原子。M:金属原子、有機カチオン、n:2
〜10の整数。
【0009】本発明の具体的構成について詳細に説明す
る。本発明に係わるハロゲン化銀写真乳剤はハロゲン化
銀として、塩化銀、塩臭化銀もしくは塩沃臭化銀を含有
する。この時塩化銀は30モル%以上、より好ましくは
60モル%以上含有する。また沃化銀含有率は5モル%
以下、さらに好ましくは2モル%以下が良い。ハロゲン
化銀粒子の形状は、立方体、十四面体、八面体、不定
型、板状いずれでも良いが立方体もしくは板状が好まし
い。ハロゲン化銀粒子の平均粒径は0.01μm〜1μ
mが好ましいが、より好ましくは0.4μm以下であ
り、{(粒径の標準変差)/(平均粒径)}×100で
表わされる変動係数が15%以下、より好ましくは10
%以下の粒径分布の狭いものが好ましい。ハロゲン化銀
粒子は内部と表層が均一な相から成っていても、異なる
相からなっていてもよい。本発明に用いられる写真乳剤
は、P.Glafkides 著 Chimie et Physique Photographiq
ue(Paul Montel社刊、1967年)、G. F. Duffin著 P
hotographic Emulsion Chemistry(The Focal Press刊、
1966年)、V. L. Zelikman etal著 Making and Coa
ting Photographic Emulsion(The Focal Press 刊、1
964年)などに記載された方法を用いて調製すること
ができる。即ち、酸性法、中性法、アンモニア法等のい
ずれでもよく、又可溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩を反応
させる形成としては、片側混合法、同時混合法、それら
の組合せなどのいずれを用いてもよい。粒子を銀イオン
過剰の下において形成させる方法(いわゆる逆混合法)
を用いることもできる。同時混合法の一つの形式として
ハロゲン化銀の生成される液相中のpAgを一定に保つ
方法、即ち、いわゆるコントロールド・ダブルジェット
法を用いることもできる。この方法によると、結晶形が
規則的で粒子サイズが均一に近いハロゲン化銀乳剤が得
られる。また、粒子サイズを均一にするためには、英国
特許1,535,016号、特公昭48−36890、
同52−16364号に記載されているように、硝酸銀
やハロゲン化アルカリの添加速度を粒子成長速度に応じ
て変化させる方法や、英国特許4,242,445号、
特開昭55−158124号に記載されているように水
溶液の濃度を変化させる方法を用いて、臨界飽和度を越
えない範囲において早く成長させることが好ましい。本
発明のハロゲン化銀乳剤の粒子形成は、四置換チオ尿
素、有機チオエーテル化合物の如きハロゲン化銀溶剤の
存在下で行うことが好ましい。本発明で用いられる好ま
しい四置換チオ尿素ハロゲン化銀溶剤は、特開昭53−
82408、同55−77737などに記載された次の
一般式(II)で表わされる化合物である。 一般式(II)
【0010】
【化3】
【0011】一般式(II)について説明する。式中、R
1 、R2 、R3 及びR4 は、置換または未置換のアルキ
ル基、アルケニル基(アリル基など)、あるいは、置換
または未置換のアリールを表わし、これらは互いに同じ
でも異なってもよく、R1 〜R4 の炭素数の合計は30
以下が好ましい。また、R1 とR2 、R2 とR3 、ある
いはR3 とR4 で結合して5ないし6員の複素環イミダ
ゾリジンチオン、ピペリジン、モルホリンなどを作るこ
ともできる。上記アルキル基は直鎖又は分岐のものの両
方が用いられる。アルキル基の置換基としては、例えば
ヒドロキシ基(−OH)、カルボキシ基、スルホン酸
基、アミノ基、アルキル残基が1〜5個の炭素原子を有
するアルコキシ基(o−アルキル)、フェニル基または
5ないし6員の複素環(フランなど)である。アリール
基の置換基としては、ヒドロキシ基、カルボキシ基また
はスルホン酸基である。ここで、特に好ましくは、R1
〜R4 のうち、アルキル基が3つ以上で、各アルキル基
の炭素数は1〜5、アリール基はフェニル基、さらにR
1 〜R4 の炭素数の合計は20以下である。本発明に用
いることのできる化合物の例として次のものを挙げるこ
とができる。
【0012】
【化4】
【0013】
【化5】
【0014】
【化6】
【0015】
【化7】
【0016】本発明に好ましく用いられる有機チオエー
テルハロゲン化銀溶剤は例えば特公昭47−11386
号(米国特許3,574,628号)等に記載された酸
素原子と硫黄原子がエチレンによりへだてられている基
(例えば−O−CH2 CH2 −S−)を少なくとも1つ
含む化合物、特開昭54−155828号(米国特許
4,276,374号)に記載された両端にアルキル基
(このアルキル基は各々ヒドロキシ、アミノ、カルボキ
シ、アミド又はスルホンの中から選ばれる少なくとも2
個の置換基を有する)を持つ鎖状のチオエーテル化合物
である。具体的には次のような例を挙げることができ
る。
【0017】
【化8】
【0018】ハロゲン化銀溶剤の添加量は、用いる化合
物の種類および目的とする粒子サイズ、ハロゲン組成な
どにより異なるが、ハロゲン化銀1モルあたり10-5
10-2モルが好ましい。ハロゲン化銀溶剤の使用により
目的以上の粒子サイズになる場合は粒子形成時の温度、
銀塩溶液、ハロゲン塩溶液の添加時間などを変えること
により所望の粒子サイズにすることができる。
【0019】本発明に用いられるイリジウム化合物とし
て、水溶性イリジウム化合物を用いることができる。例
えば、ハロゲン化イリジウム(III)化合物、またハロゲ
ン化イリジウム(IV) 化合物、またイリジウム錯塩で配
位子としてハロゲン、アミン類、オキザラト等を持つも
の、例えばヘキサクロロイリジウム(III)あるいは(I
V)錯塩、ヘキサアンミンイリジウム(III)あるいは(I
V)錯塩、トリオキザラトイリジウム(III)あるいは(I
V)錯塩などが挙げられる。本発明においては、これら
の化合物の中からIII 価のものとIV価のものを任意に組
合せて用いることができる。これらのイリジウム化合物
は水あるいは適当な溶媒に溶解して用いられるが、イリ
ジウム化合物の溶液を安定化させるために一般によく行
われる方法、即ちハロゲン化水素水溶液(例えば塩酸、
臭酸、フッ酸等)、あるいはハロゲン化アルカリ(例え
ばKCl、NaCl、KBr、NaBr等)を添加する
方法を用いることができる。水溶性イリジウムを用いる
代わりに、ハロゲン化銀粒子調製時にあらかじめイリジ
ウムをドープしてある別のハロゲン化銀粒子を添加して
溶解させることも可能である。本発明に係わるイリジウ
ム化合物の全添加量は、最終的に形成されるハロゲン化
銀1モル当たり1×10-8〜1×10-6モルが適当であ
り、好ましくは5×10-8〜1×10-6モルである。こ
れらの化合物の添加は、ハロゲン化銀乳剤の製造時及
び、乳剤を塗布する前の各段階において適宜行なうこと
ができるが、特に、粒子形成時に添加し、ハロゲン化銀
粒子中に組み込まれることが好ましい。具体的化合物と
しては、塩化第1イリジウム(III)、臭化第1イリジウ
ム(III)、塩化第2イリジウム(IV)、ヘキサクロロイ
リジウム(III)酸ナトリウム、ヘキサクロロイリジウム
(III)塩、ヘキサアミンイリジウム(IV)塩、トリオキ
ザラトイリジウム(III)塩、トリオキザラトイリジウム
(IV)塩、などのハロゲンアミン類、オキザラト錯塩類
が好ましい。
【0020】本発明に用いられる鉄化合物は2価または
3価の鉄イオン含有化合物で、好ましくは本発明で用い
られる濃度範囲で水溶性をもつ鉄塩や鉄錯塩である。具
体的には ヒ酸第一鉄 臭化第一鉄 炭酸第一鉄 塩化第一鉄 クエン酸第一鉄 フッ化第一鉄 ぎ酸第一鉄 グルコン酸第一鉄 水酸化第一鉄 よう化第一鉄 乳酸第一鉄 しゅう酸第一鉄 リン酸第一鉄 こはく酸第一鉄 硫酸第一鉄 チオシアン酸第一鉄 硝酸第一鉄 硝酸第一鉄アンモニウム 塩基性酢酸第二鉄 アルブミン酸第二鉄 酢酸第二鉄アンモニウム 臭化第二鉄 塩化第二鉄 クロル酸第二鉄 クエン酸第二鉄 フッ化第二鉄 ぎ酸第二鉄 グリセロ・リン酸第二鉄 水酸化第二鉄 酸性リン酸第二鉄 硝酸第二鉄 リン酸第二鉄 ピロリン酸第二鉄 ピロリン酸第二鉄ナトリウム チオシアン化第二鉄 硫酸第二鉄 硫酸第二鉄アンモニウム 硫酸第二鉄グアニジン クエン酸第二鉄アンモニウム ヘキサンシアノ鉄(II)酸カリウム ベンタシアノアンミン第一鉄カリウム エチレンジニトリロ四酢酸第二鉄ナトリウム ヘキサシアノ鉄(III)酸カリウム 塩化トリス(ジピリジル)第二鉄 ベンタシアノニトロシル第二鉄カリウム 塩化ヘキサレア第二鉄 特にヘキサシアノ鉄(II)酸塩、ヘキサシアノ鉄(III)
酸塩、チオシアン酸第一鉄塩やチオシアン酸第二鉄塩が
顕著な効果を表す。
【0021】本発明に用いられる、レニウム、ルテニウ
ム、オスミウム化合物はヨーロッパ公開特許(EP)0
336689A号、同0336427A1号、同033
6425A1号、同0336426A1号に記載された
六座配位錯体が好ましく、特にシアニド配位子を少なく
とも4個以上含むものが好ましい。好ましい態様におい
てはこれらの化合物は次のような式によって表わすこと
ができる。 〔M(Cn)6−yy n ここに、Mはレニウム、ルテニウム、オスミウムであ
り、Lは架橋配位子であり、yは整数0、1、又は2で
あり、そしてnは−2、−3又は−4である。具体例と
しては 〔Re(CN)5-4 〔Ru(CN)5-4 〔Os(CN)5-4 〔ReF(CN)5-4 〔RuF(CN)5-4 〔OsF(CN)5-4 〔ReCl(CN)5-4 〔RuCl(CN)5-4 〔OsCl(CN)5-4 〔ReBr(CN)5-4 〔RuBr(CN)5-4 〔OsBr(CN)5-4 〔ReI(CN)5-4 〔RuI(CN)5-4 〔OsI(CN)5-4 〔ReF2 (CN)4-4 〔RuF2 (CN)5-4 〔OsF2 (CN)5-4 〔ReCl2 (CN)4-4 〔RuCl2 (CN)4-4 〔OsCl2 (CN)4-4 〔RuBr2 (CN)4-4 〔OsBr2 (CN)4-4 〔ReBr2 (CN)4-4 〔RuI2 (CN)4-4 〔OsI2 (CN)5-4 〔Ru(CN)5(OCN)〕-4 〔Os(CN)5(OCN)〕-4 〔Ru(CN)5(SCN)〕-4 〔Os(CN)5(SCN)〕-4 〔Ru(CN)5(N3)〕-4 〔Os(CN)5(N3)〕-4 〔Ru(CN)5(H2 O)〕-3 〔Os(CN)5(H2 O)〕-3 が挙げられる。
【0022】上記の鉄、レニウム、ルテニウム、オスミ
ウム化合物は、ハロゲン化銀粒子形成中に添加すること
が好ましい。添加位置としては、粒子中に均一に分布さ
せても、また粒子形成の初期、中期、後期に局在化させ
ても良いが、粒子形成の後期、すなわち最終粒子径の5
0%、より好ましくは80%が形成された後に添加する
ことが好ましい。添加量は銀1モルに対し10-3モル以
下であるが、好ましくは10-6〜10-4モルである。本
発明においては第VIII族に含まれる他の金属、すなわち
コバルト、ニッケル、ロジウム、パラジウム、白金など
を併用しても良い。特に塩化ロジウム、ヘキサクロロジ
ウム(III)酸アンモニウムのごときロジウム塩との併用
は硬調な乳剤が得られ有利である。
【0023】本発明で用いられるテルル増感剤として
は、米国特許第1,623,499号、同3,320,
069号、同3,772,031号、英国特許第23
5,211号、同1,121,496号、同1,29
5,462号、同1,396,696号、カナダ特許第
800,958号、ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサ
イアティー・ケミカル・コミニュケーション( J. Che
m. Soc. Chem. Commun.) 635(1980)、ibid1
102(1979)、ibid 645(1979)、ジャ
ーナル・オブ・ケミカル・ソサイアティー・パーキン・
トランザクション(J.Chem. Soc. Perkin Trans.)1,
2191(1980)等に記載の化合物を用いることが
好ましい。具体的なテルル増感剤としては、コロイド状
テルル、テルロ尿素類(例えばアリルテルロ尿素、N,
N−ジメチルテルロ尿素、テトラメチルテルロ尿素、N
−カルボキシエチル−N′,N′−ジメチルテルロ尿
素、N,N′−ジメチルエチレンテルロ尿素、N,N′
−ジフェニルエチレンテルロ尿素)、イソテルロシアナ
ート類(例えばアリルイソテルロシアナート)、テルロ
ケトン類(例えばテルロアセトン、テルロアセトフェノ
ン)、テルロアミド類(例えばテルロアセトアミド、
N,N−ジメチルテルロベンズアミド)、テルロヒドラ
ジド(例えばN,N′,N′−トリメチルテルロベンズ
ヒドラジド)、テルロエステル(例えばt−ブチル−t
−ヘキシルテルロエステル)、ホスフィンテルリド類
(例えばトリブチルホスフィンテルリド、トリシクロヘ
キシルホスフィンテルリド、トリイソプロピルホスフィ
ンテルリド、ブチル−ジイソプロピルホスフィンテルリ
ド、ジブチルフェニルホスフィンテルリド)、他のテル
ル化合物(例えば英国特許第1,295,462号記載
の負電荷のテルライドイオン含有ゼラチン、ポタシウム
テルリド、ポタシウムテルロシアナート、テルロペンタ
チオネートナトリウム塩、アリルテルロシアネート)等
があげられる。これらのテルル化合物のうち、好ましく
は以下の一般式(IV)および(V)があげられる。 一般式(IV)
【0024】
【化9】
【0025】式中、R1 、R2 およびR3 は脂肪族基、
芳香族基、複素環基、OR4 、NR5(R6)、SR7
OSiR8(R9)(R10)、Xまたは水素原子を表す。R
4 およびR7 は脂肪族基、芳香族基、複素環基、水素原
子またはカチオンを表し、R5 およびR6 は脂肪族基、
芳香族基、複素環基または水素原子を表し、R8 、R9
およびR10は脂肪族基を表し、Xはハロゲン原子を表
す。 一般式(V)
【0026】
【化10】
【0027】式中、R11は脂肪族基、芳香族基、複素環
基または−NR13(R14)を表し、R12は−NR15(R
16)、−N(R17)N(R18)R19または−OR20を表
す。R13、R14、R15、R16、R17、R18、R19および
20は水素原子、脂肪族基、芳香族基、複素環基または
アシル基を表す。ここでR11とR15、R11とR17、R11
とR18、R11とR20、R13とR15、R13とR17、R13
18およびR13とR20は結合して環を形成してもよい。
以下に本発明の一般式(IV)および(V)で表される化
合物の具体例を示すが本発明はこれに限定されるもので
はない。
【0028】
【化11】
【0029】
【化12】
【0030】
【化13】
【0031】
【化14】
【0032】
【化15】
【0033】
【化16】
【0034】
【化17】
【0035】
【化18】
【0036】
【化19】
【0037】本発明の一般式(IV)および(V)で表さ
れる化合物は既に知られている方法に準じて合成するこ
とができる。例えばジャーナル・オブ・ケミカル・ソサ
イアティ( J. Chem. Soc.(A))1969,292
7;ジャーナル・オブ・オルガノメタリック・ケミスト
リー( J. Organomet. Chem.)4,320(196
5);ibid,1,200(1963);ibid,113,
C35(1976);フォスフォラス・サルファー( P
hosphorus Sulfur )15,155(1983);ヘミッ
シェ・ベリヒテ( Chem. Ber. )109,2996(1
976);ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイアティ
・ケミカル・コミニュケーション(J. Chem. Soc. Che
m. Commun. ) 635(1980);ibid,1102
(1979);ibid645(1979);ibid,820
(1987);ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイア
ティ・パーキン・トランザクション( J. Chem. Soc. P
erkin. Trans. )1,2191(1980);ザ・ケミ
ストリー・オブ・オルガノ・セレニウム・アンド・テル
リウム・カンパウンズ(The Chemistry of Organo Sele
nium and Tellurium Compounds)2巻の216〜267
(1987)に記載の方法で合成することができる。
【0038】テルル増感は、ハロゲン化銀溶剤の存在下
で行うことには、より効果的である。本発明で用いるこ
とができるハロゲン化銀溶剤としては、米国特許第3,
271,157号、同第3,531,289号、同第
3,574,628号、特開昭54−1019号、同5
4−158917号等に記載された(a)有機チオエー
テル類、特開昭53−82408号、同55−7773
7号、同55−2982号等に記載された(b)チオ尿
素誘導体、特開昭53−144319号に記載された
(c)酸素または硫黄原子と窒素原子とにはさまれたチ
オカルボニル基を有するハロゲン化銀溶剤、特開昭54
−100717号に記載された(d)イミダゾール類、
(e)亜硫酸塩、(f)チオシアネート等が挙げられ
る。特に好ましい溶剤としては、チオシアネートおよび
テトラメチルチオ尿素がある。また用いられる溶剤の量
は種類によっても異なるが、例えばチオシアネートの場
合、好ましい量はハロゲン化銀1モル当り1×10-4
ル以上、1×10-2モル以下である。
【0039】本発明のハロゲン化銀写真乳剤は、化学増
感においてイオウ増感及び/又はセレン増感及び又は金
増感を併用することによりさらに高感度、低かぶりを達
成することができる。イオウ増感及びセレン増感は、通
常、増感剤を添加して、高温、好ましくは40℃以上で
乳剤を一定時間攪拌することにより行われる。また、金
増感は、通常、金増感剤を添加して、高温、好ましくは
40℃以上で乳剤を一定時間攪拌することにより行われ
る。上記のイオウ増感には硫黄増感剤として公知のもの
を用いることができる。例えばチオ硫酸塩、チオ尿素
類、アリルイソチアシアネート、シスチン、p−トルエ
ンチオスルホン酸塩、ローダニンなどが挙げられる。そ
の他米国特許第1,574,944号、同第2,41
0,689号、同第2,278,947号、同第2,7
28,668号、同第3,501,313号、同第3,
656,955号各明細書、ドイツ特許1,422,8
69号、特公昭56−24937号、特開昭55−45
016号公報等に記載されている硫黄増感剤も用いるこ
とができる。硫黄増感剤の添加量は、乳剤の感度を効果
的に増大させるのに十分な量でよい。この量は、pH、
温度、ハロゲン化銀粒子の大きさなどの種々の条件の下
で相当の範囲にわたって変化するが、ハロゲン化銀1モ
ル当り1×10-7モル以上、5×10-4モル以下が好ま
しい。セレン増感剤としては、従来公知の特許に開示さ
れているセレン化合物を用いることができる。すなわち
通常、不安定型セレン化合物および/または非不安定型
セレン化合物を添加して、高温、好ましくは40℃以上
で乳剤を一定時間攪拌することにより用いられる。不安
定型セレン化合物としては特公昭44−15748号、
特公昭43−13489号、特願平2−130976
号、特願平2−229300号などに記載の化合物を用
いることが好ましい。具体的な不安定セレン増感剤とし
ては、イソセレノシアネート類(例えばアリルイソセレ
ノシアネートの如き脂肪族イソセレノシアネート類)、
セレノ尿素類、セレノケトン類、セレノアミド類、セレ
ノカルボン酸類(例えば、2−セレノプロピオン酸、2
−セレノ酪酸)、セレノエステル類、ジアシルセレニド
類(例えば、ビス(3−クロロ−2,6−ジメトキシベ
ンゾイル)セレニド)、セレノホスフェート類、ホスフ
ィンセレニド類、コロイド状金属セレンなどがあげられ
る。不安定型セレン化合物の好ましい類型を上に述べた
がこれらは限定的なものではない。当業技術者には写真
乳剤の増感剤としての不安定型セレン化合物といえば、
セレンが不安定である限りに於いて該化合物の構造はさ
して重要なものではなく、セレン増感剤分子の有機部分
はセレンを担持し、それを不安定な形で乳剤中に存在せ
しめる以外何らの役割をもたないことが一般に理解され
ている。本発明においては、かかる広範な概念の不安定
セレン化合物が有利に用いられる。非不安定型セレン化
合物としては特公昭46−4553号、特公昭52−3
4492号および特公昭52−34491号に記載の化
合物が用いられる。非不安定型セレン化合物としては例
えば亜セレン酸、セレノシアン化カリウム、セレナゾー
ル類、セレナゾール類の四級塩、ジアリールセレニド、
ジアリールジセレニド、ジアルキルセレニド、ジアルキ
ルジセレニド、2−セレナゾリジンジオン、2−セレノ
オキサゾリジンチオンおよびこれらの誘導体等があげら
れる。
【0040】上記の金増感の金増感剤としては金の酸化
数が+1価でも+3価でもよく、金増感剤として通常用
いられる金化合物を用いることができる。代表的な例と
しては塩化金酸塩、カリウムクロロオーレート、オーリ
ックトリクロライド、カリウムオーリックチオシアネー
ト、カリウムヨードオーレート、テトラシアノオーリッ
クアシド、アンモニウムオーロチオシアネート、ピリジ
ルトリクロロゴールドなとが挙げられる。金増感剤の添
加量は種々の条件により異なるが、目安としてはハロゲ
ン化銀1モル当り1×10-7モル以上5×10-4モル以
下が好ましい。化学熟成に際して、ハロゲン化銀溶剤お
よびセレン増感剤またはセレン増感剤と併用することが
できるイオウ増感剤および/または金増感剤等の添加の
時期および順位については特に制限を設ける必要はな
く、例えば化学熟成の初期(好ましくは)または化学熟
成進行中に上記化合物を同時に、あるいは添加時点を異
にして添加することができる。また添加に際しては、上
記の化合物を水または水と混合し得る有機溶剤、例えば
メタノール、エタノール、アセトン等の単液あるいは混
合液に溶解せしめて添加させればよい。
【0041】本発明で用いられる一般式(I−a)、
(I−b)、(I−c)で表される化合物について説明
する。一般式(I−a)、(I−b)、又は(I−c)
に於ける、Z及びYで表されるアルキル基、アリール
基、ヘテロ環基、芳香環及びヘテロ環は置換されていて
もよい。置換基としては、例えばメチル基、エチル基等
の低級アルキル基、フェニル基等のアリール基、炭素数
1〜8のアルコキシル基、塩素等のハロゲン原子、ニト
ロ基、アミノ基、カルボキシル基などを挙げることがで
きる。Z及びYで表されるヘテロ環としては、チアゾー
ル、ベンズチアゾール、イミダゾール、ベンズイミダゾ
ール、オキサゾール環等を挙げることができる。Mで表
される金属原子としては、ナトリウムイオン、カリウム
イオンの如きアルカリ金属原子が、有機カチオンとして
は、アンモニウムイオン、グアニジン基などが好まし
い。一般式(I−a)、(I−b)、又は(I−c)で
表される化合物の具体例として以下のものを挙げること
ができる。
【0042】
【化20】
【0043】
【化21】
【0044】本発明における一般式(I−a)、(I−
b)、又は(I−c)で表される化合物の添加量は、ハ
ロゲン化銀1モルあたり10-5〜1g添加するのが好ま
しく、特に好ましく10-4〜10-2gである。添加時期
としては、乳剤の粒子形成時あるいは化学熟成時のどこ
で添加しても良いが、粒子形成前、あるいは化学熟成開
始直前に添加するのが特に好ましい。また、溶液経時安
定性向上の為に、ベンゼンスルフィン酸ソーダのような
スルフィン酸化合物を本化合物と混合しておき、それを
用いることはより好ましい。
【0045】本発明の感光材料に用いられる各種添加
剤、現像処理方法に関しては特に制限はなく、例えば下
記に示す該当個所に記載されたものを好ましく用いるこ
とが出来る。 項 目 該 当 個 所 1)ヒドラジン造核剤 特開平2−12236号公報第2頁右上欄19行目 から同第7頁右上欄3行目。 2)造核促進剤 特開平2−103536号公報第9頁右上欄13行 目から同第16頁左上欄10行目。 3)ハロゲン化銀乳剤 特開平2−97937号公報第20頁右下欄12行 とその製法 目から同第21頁左下欄14行目及び特開平2−1 2236号公報第7頁右上欄19行目から同第8頁 左下欄12行目。 4)分光増感色素 特開平2−12236号公報第8頁左下欄13行目 から同右下欄4行目及び特開平2−103536号 公報第16頁右下欄3行目から同第17頁左下欄2 0行目。 5)界面活性剤、帯電 特開平2−12236号公報第9頁右上欄7行目か 防止剤 ら同右下欄7行目及び特開平2−18542号公報 第2頁左下欄13行目から同第4頁右下欄18行目。 6)カブリ防止剤・ 特開平2−103526号公報第17頁右下欄19 安定剤 行目から同第18頁右上欄4行目及び同右下欄1行 目から5行目。 7)ポリマーラテックス 同第18頁左下欄12行目から同20行目。 8)酸基を有する化合物 同第18頁右下欄6行目から同第19頁左上欄1行 目。 9)マット剤・滑り剤・ 同第19頁左上欄15行目から同第19頁右上欄1 可塑剤 5行目。 10)硬膜剤 特開平2−103536号公報第18頁右上欄5行 目から同17行目。 11)染 料 同第17頁右下欄1行目から同18行目。 12) バインダー 特開平2−18542号公報第3頁右下欄1行目か ら20行目。 13)現像液及び現像 特開平2−103536号公報第19頁右上欄16 方法 行目から同第21頁左上欄8行目。 14) レドックス化合物 特開平2−301743号公報の一般式(I)で表 わされる化合物(特に化合物例1〜50)。 15) モノメチン化合物 特開平2−287532号公報の一般式(II)で表 わされる化合物(特に化合物例II−1〜II−26)。 16)ジヒドロキシベン 特開平3−39948号公報第11頁左上欄から第 ゼン類 12頁左下欄。 以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明す
る。
【0046】
【実施例】
実施例1 乳剤Aの調製 1液 水 1.0リットル ゼラチン 20g 塩化ナトリウム 20g 1,3−ジメチルイミダゾリジン−2−チオン 20mg ベンゼンチオスルホン酸ナトリウム 6mg 2液 水 400ミリリットル 硝酸銀 100g 3液 水 400ミリリットル 塩化ナトリウム 30.5g 臭化カリウム 14.0g ヘキサクロロイリジウム(III)酸カリウム 15ml (0.001%水溶液) ヘキサブロモロジウム(III)酸アンモニウム 1.5ml (0.001%水溶液) 38℃、pH4.5に保たれた1液に2液と3液を攪拌
しながら同時に10分間にわたって加え、0.20μm
の核粒子を形成した。続いて下記4液、5液を10分間
にわたって加えた。さらにヨウ化カリウム0.15gを
加え粒子形成を終了した。 4液 水 400ミリリットル 硝酸銀 100g 5液 水 400ミリリットル 塩化ナトリウム 30.5g 臭化カリウム 14.0g K4 Fe(CN)6 400mg その後常法にしたがってフロキュレーション法によって
水洗し、ゼラチン30gを加えた。これを2等分し、p
Hを5.5、pAgを7.5に調整し、チオ硫酸ナトリ
ウム3.7mgと塩化金酸6.2mgを加え、65℃で最適
感度になるように化学増感した。
【0047】一方の乳剤は、pHを5.3、pAgを
7.5に調整し、チオ硫酸ナトリウムとトリイソプロピ
ルホスフィンテルリドを(表−1)の量添加し、塩化金
酸6.2mgを加え、55℃で最適感度になるように化学
増感した。その際、ベンゼンチオスルホン酸ソーダを4
mgと、ベンゼンスルフィン酸ソーダを1mgを添加した試
料と、そうでないものを作った。さらに安定剤として、
2−メチル−4−ヒドロキシ−1,3,3a,7−テト
ラアザインデン50mg、防腐剤としてフェノキシエタノ
ールを100ppm になるように添加し、最終的に塩化銀
を80モル%含む平均粒子径0.24μmのヨウ塩臭化
銀立方体粒子乳剤Aを得た。(変動係数9%)
【0048】比較乳剤Bの調製 3液と5液の塩化ナトリウムと臭化カリウムをそれぞれ
9.9gと56gにした以外は乳剤Aと全く同様にして
最終的に塩化銀を20モル%含む平均粒子径0.24μ
mのヨウ塩臭化銀立方体粒子乳剤を得た。
【0049】塗布試料の作成 上記乳剤にオルソ増感色素( VII−1)を5×10-4
ル/モルAg加えてオルソ増感を施した。さらにカブリ
防止剤としてハイドロキノン、1−フェニル−5−メル
カプトテトラゾールをAg1モルあたりそれぞれ2.5
g、50mg、可塑剤としてポリエチルアクリレートラテ
ックスをゼラチンバインダー比25%、スリキズ対策の
ためコロイダルシリカを300mg/m2硬膜剤として2−
ビス(ビニルスルホニルアセトアミド)エタンを加え
て、ポリエステル支持体上にAg3.0g/m2、ゼラチ
ン1.5g/m2になるように塗布した。この上に保護層
を同時塗布した。この時、非感光性上部層としてマット
剤(ポリメチルメタアクリレートで平均粒子サイズ3.
4μmのもの)を0.10g/m2及び塗布ゼラチン量を
0.5g/m2になる様に添加し塗布助剤としてP−ドデ
シルベンゼンスルホン酸ソーダと構造式( VII−2)の
フッソ界面活性剤を添加し乳剤層と同時に塗布した。
【0050】
【化22】
【0051】なお本実施例で使用したサンプルの支持体
は下記組成のバック層及びバック保護層を有する。 バック層 ゼラチン 2.0g/m2 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 80mg/m2 染料( VII−3) 70mg/m2 染料( VII−4) 70mg/m2 染料( VII−5) 90mg/m2 1,3−ジビニルスルホニル−2−プロパノール 60mg/m2
【0052】
【化23】
【0053】 バック保護層 ゼラチン 0.5g/m2 ポリメチルメタクリレート(粒子サイズ4.7μm) 30mg/m2 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 20mg/m2 含フッソ界面活性剤( VII−2) 2mg/m2 シリコーンオイル 100mg/m2 試料の評価 得られた試料を、488nmにピークをもつ干渉フィル
ターを介入し、発光時間10-5sec のキセノンフラッシ
ュ光で露光し、富士写真フイルム(株)製自動現像機F
G−710NHを用いて下記に示した温度及び時間でセ
ンシトメトリーを行った。但し、現像液及び定着液はそ
れぞれ富士写真フイルム(株)製LD835とLF30
8を用いた。 濃度3.0を与える露光量の逆数を感度とし、相対感度
で表1に示した。また、特性曲線で濃度0.1と3.0
の点を結ぶ直線の傾きを階調として同じく第1表に示し
た。
【0054】
【表1】
【0055】表1からわかるように本発明は高感硬調低
かぶりで迅速処理適性を持つ。
【0056】実施例2 自動現像機FG710NHに下記現像液、定着液を入
れ、塗布銀量3.6g/m2、ハロゲン組成クロル70モ
ル%の塩臭化銀フィルムを黒化率50%の条件で下記現
像液、定着液を180cc/m2で補充しながら600m2
理した。その液に実施例1の No.1〜7と同様のサンプ
ルを通して評価した。その結果を表2に示す。
【0057】
【表2】
【0058】 (現像液) g/リットル(使用液) 水酸化カリウム 24 亜硫酸カリウム 70 ジエチレントリアミン五酢酸 2.4 ホウ酸 10 ヒドロキノン 35 ジエチレングリコール 11.2 4−ヒドロキシメチル−4−メチル−1−フェニル−3− ピラゾリドン 2.5 5−メチルベンゾトリアゾール 0.06 pH 10.05 (定着液) 定着液 A チオ硫酸アンモニウム 150g/リットル 化合物(VIII−1) 0.25モル/リットル 重亜硫酸ナトリウム 30g/リットル エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム・二水塩 0.025g/リットル 水酸化ナトリウムでpHを6.0に調整
【0059】
【化24】
【0060】表2からわかるように本発明は現像液、定
着液の補充量を200cc/m2以下に下げても、高感硬調
で迅速処理適性を持つ。
【0061】実施例3 実施例1の乳剤Aにおいて、トリイソプロピルホスフィ
ンテルリドのかわりにジイソプロピルノルマルブチルホ
スフィンテルリドを用い他は同様にして乳剤A、Bを調
製した。
【0062】塗布試料の作成 上記乳剤にパンクロ増感色素(IX−1)を2×10-4
ル/モルAg添加し、さらに強色増感及び安定化のため
に4,4′−ビス(4,6−ジナフトキシ−ピリミジン
−2−イルアミノ)−スチルベンジルスルホン酸を銀1
モルに対し300mg加えた以外は実施例1と全く同様に
して塗布試料を作成した。
【0063】
【化25】
【0064】試料の評価 実施例1の干渉フィルターを633mmにピークを持つ干
渉フィルターに変えた以外は実施例1と全く同様にして
評価した。
【0065】
【表3】
【0066】表3からわかるように本発明は高感硬調低
かぶりで迅速処理適性を持つ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03C 5/31 G03C 5/31 5/395 5/395 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03C 1/09 G03C 1/035 G03C 1/06 501 G03C 1/34 G03C 5/26 G03C 5/31 G03C 5/395

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上にハロゲン化銀粒子を含有する
    感光性乳剤層をすくなくとも1層有するハロゲン化銀写
    真感光材料において、該ハロゲン化銀粒子は、塩化銀が
    30モル%以上であるハロゲン化銀であり、かつ該感光
    性乳剤層がテルル増感剤で増感されており、更に下記一
    般式(I−a)(I−b)及び(I−c)で表される化
    合物の少なくとも1つを含有することを特徴とするハロ
    ゲン化銀写真感光材料。 【化1】 但し、Z:アルキル基(炭素数1〜18)、アリール基
    (炭素数6〜18)、ヘテロ環基、Y:芳香環(炭素数
    6〜18)、又はヘテロ環を形成するに必要な原子。
    M:金属原子、有機カチオン、n:2〜10の整数。
  2. 【請求項2】 全処理時間が15秒〜60秒である自動
    現像機で処理することを特徴とする請求項1に記載のハ
    ロゲン化銀写真感光材料の現像処理方法。
  3. 【請求項3】 ラインスピードが1000mm/min 以上
    の自動現像機を用いて処理することを特徴とする請求項
    1又は2に記載のハロゲン化銀写真感光材料の現像処理
    方法。
  4. 【請求項4】 現像液、定着液補充量が各々200cc/
    m2以下である自動現像機を用いて処理することを特徴と
    する請求1、2、3記載のハロゲン化銀写真感光材料の
    現像処理方法。
JP29378891A 1991-10-15 1991-10-15 ハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法 Expired - Fee Related JP2914800B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29378891A JP2914800B2 (ja) 1991-10-15 1991-10-15 ハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29378891A JP2914800B2 (ja) 1991-10-15 1991-10-15 ハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05107674A JPH05107674A (ja) 1993-04-30
JP2914800B2 true JP2914800B2 (ja) 1999-07-05

Family

ID=17799178

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29378891A Expired - Fee Related JP2914800B2 (ja) 1991-10-15 1991-10-15 ハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2914800B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05107674A (ja) 1993-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2914800B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法
JP2787633B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法
JP2908619B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法
US5348850A (en) Silver halide photographic material and method of processing the same
JP2811261B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料及びその現像処理方法
JP2655211B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法
US6723496B2 (en) Silver halide photographic material
JP2914780B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法
JPH05107669A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法
JP2981526B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPH08339047A (ja) 写真要素
JP2873886B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法
JPH05281642A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法
JP2824721B2 (ja) 画像形成方法
JP2908595B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法
JP2824876B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPH10206994A (ja) デジタル露光用ハロゲン化銀写真要素
JP2779731B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法
JP3001347B2 (ja) 表面潜像型ハロゲン化銀写真乳剤
JP2748203B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料の現像処理方法
JP2001147500A (ja) ハロゲン化銀写真乳剤及びその製造方法
JPH06194774A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料とそれを用いた画像形成方法
JPH10293377A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JP2000112052A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPH0736144A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees