JP2914011B2 - 電流スイッチ回路 - Google Patents

電流スイッチ回路

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JP2914011B2
JP2914011B2 JP15277792A JP15277792A JP2914011B2 JP 2914011 B2 JP2914011 B2 JP 2914011B2 JP 15277792 A JP15277792 A JP 15277792A JP 15277792 A JP15277792 A JP 15277792A JP 2914011 B2 JP2914011 B2 JP 2914011B2
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邦彦 東
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Nippon Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電流スイッチ回路に関
し、特に発振器の時定数に対する充放電電流を切換える
電流スイッチ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電流スイッチ回路を図2に示す。
端子1には入力電流を与え、端子2,端子7はそれぞれ
電源及び接地に接続する。端子5,端子6には互いに逆
極性の制御信号を与える。
【0003】トランジスタ10,11,12及び抵抗
8,9はカレントミラー回路を構成し、カレントミラー
回路の出力であるトランジスタ11のコレクタは差動回
路を構成するトランジスタ13,14のエミッタの共通
接続点に接続される。
【0004】次に図2に示す従来例の動作説明を行う。
端子1に与えられた入力電流は、トランジスタ10,1
1,12及び抵抗8,9からなるカレントミラー回路に
与えられる。
【0005】トランジスタ10,11,12の特性は揃
っており、また、抵抗8,9の抵抗値は等しく設定され
ている。このカレントミラー回路では、ベースを入力に
接続したトランジスタ12を介して、トランジスタ1
0,11のベース電流を与えるので、トランジスタ1
0,11のベース電流をトランジスタ12のエミッタ接
地電流増幅率(hFE)で割った値の電流を入力から供給
するだけであり、入力に与えた電流がトランジスタ1
0,11のベース電流として失われる割合をほとんど無
視することができる。
【0006】トランジスタ10,11,12のhFEを1
00とした場合のこの割合の具体的数値は、多くとも
0.1%以下となる。よって、このカレントミラー回路
は、入力電流と出力電流をほとんど等しい値とすること
ができる。このカレントミラー回路は、通常ベース電流
補償型カレントミラー回路と呼ばれる。
【0007】カレントミラー回路の出力電流は、トラン
ジスタ11のコレクタから、差動回路を構成するトラン
ジスタ13,14のエミッタの共通接続点へ出力され
る。トランジスタ13,14のベースには、それぞれ端
子5,端子6を介して互いに逆極性の制御信号が与えら
れる。トランジスタ13のベース電位が、トランジスタ
14のベース電位より高い場合には、トランジスタ13
のみ導通状態となり、トランジスタ13,14のエミッ
タの共通接続点に与えられた電流からトランジスタ13
のベース電流を差し引いた電流を端子3に出力する。
【0008】逆に、トランジスタ14のベース電位が、
トランジスタ13のベース電位より高い場合には、トラ
ンジスタ14のみ導通状態となり、この場合にはトラン
ジスタ13,14のエミッタの共通接続点に与えられた
電流からトランジスタ14のベース電流を差し引いた電
流を端子4に出力する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の電流ス
イッチ回路は、電流ミラー回路を介して差動回路に与え
られる電流は入力電流に対してほぼ等しい値となるが、
差動回路の出力は差動回路を構成するトランジスタのベ
ース電流分だけ少なくなるので、差動回路を構成するト
ランジスタのhFEがばらついた場合には、出力電流値が
ばらついてしまうという欠点を有する。
【0010】本発明の目的は、差動回路に使用するトラ
ンジスタのベース電流の影響を排除した電流スイッチ回
路を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る電流スイッチ回路は、少なくとも2個
以上のトランジスタ対からなるカレントミラー回路と、
前記トランジスタ対のベース電流を供給するベース電流
補償回路と、前記トランジスタ対のベース電流を検出す
る検出回路と、前記検出回路の出力と前記カレントミラ
ー回路の出力が与えられる差動回路とを有するものであ
る。
【0012】
【作用】差動回路に使用するトランジスタのベース電流
により失われる電流を入力電流に上乗せして差動回路に
加える。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図により説明す
る。図1は本発明の一実施例を示す回路図である。
【0014】図において、トランジスタ15のベース,
エミッタは、トランジスタ12のベース,エミッタと共
通に接続される。トランジスタ15のコレクタは、トラ
ンジスタ13,14のエミッタの共通接続点に接続され
る。トランジスタ10,11、抵抗8,9は、カレント
ミラー回路を構成している。ここで、全てのトランジス
タ10,11,12,13,14,15の増幅率は等し
く、また抵抗8,9の抵抗値は、等しく設定する。
【0015】次に、本発明の動作説明を行う。カレント
ミラー回路を構成するトランジスタ10,11は、ベー
スが共通に接続され、また、それぞれのエミッタが等し
い値を有する抵抗8及び9を介して接地されていること
により、それぞれのエミッタに流れる電流は、互いに等
しいものとなる。さらに、トランジスタ10と11は互
いに等しいh FE を有することにより、これらのトランジ
スタ10,11のベース及びコレクタに流れる電流も等
しいものとなる。以上のトランジスタ10とトランジス
タ11とのエミッタ電流をIe、ベース電流をIb、コ
レクタ電流をIcとすると、これら電流Ie,Ib,I
cの間には、以下の関係が成立つ。 Ib=Ie(1/1+h FE Ic=Ie(h FE /1+h FE トランジスタ10及びトランジスタ11から等しく出力
されるベース電流Ibは、共通に接続されることにより
加算され、トランジスタ12とトランジスタ15とのエ
ミッタ接続点に加えられる。ここで、トランジスタ1
2,15は増幅率が等しく、そのベース及びエミッタは
共通に接続されていることにより、ベース−エミッタ間
の電位差も等しくなり、トランジスタ12及びトランジ
スタ15のエミッタに流れる電流は等しくなるため、ト
ランジスタ12及びトランジスタ15のエミッタに流れ
る電流値は、トランジスタ10とトランジスタ11との
等しいベース電流Ibを加算したものを等しく分配した
電流値Ibそのものとなる。トランジスタ12及びトラ
ンジスタ15は増幅率が等しいため、これらのベース及
びコレクタに流れる電流は、それぞれのエミッタに流れ
るIbを1/(1+h FE )倍したIb/(1+h FE )、
及び同じくIbをh FE /(1+h FE )倍した(Ib・h
FE )/(1+h FE )なる値となる。
【0016】入力1には、トランジスタ10のコレクタ
と、トランジスタ12及びトランジスタ115の各ベー
スが接続されているため、入力1に流れる電流値は、ト
ランジスタ10のコレクタ電流とトランジスタ12及び
トランジスタ15のベース電流とを加算した電流値とな
る。したがって、入力1に流れる電流をIinとする
と、Iinは、IbとIe及びIcとIeの関係式を用
いることにより、Ieとh FE とにより、以下に表わすこ
とができる。 Iin=Ie・(h FE /1+h FE )・(1+2(1/h FE (1+h FE ))
【0017】次に、差動回路を構成するトランジスタ1
3とトランジスタ14とのエミッタ共通接続点に流れる
電流値は、この共通接続点に接続されているトランジス
タ15のコレクタとトランジスタ11のコレクタとから
出力される電流を加算したものとなり、差動回路の出力
3又は4に出力される電流値は、トランジスタ13及び
トランジスタ14のエミッタ共通接続点に流れる電流値
をhFE/(1+hFE)倍したものとなる。これらの関係
と、Ib,Ie及びIc,Ieの関係式を用いることに
より、出力3及び出力4に出力される電流値をIout
とすると、Ioutは、以下のように表わすことができ
る。 Iout=Ie・{h FE /(1+h FE )} 2 ・{1+1/(1+hFE)} 以上のIinとIoutとの比をとって、Ieを消去す
ると、次式となる。Iout/Iin={h FE /(1+h FE )}・{1+1/(1+h FE )}/{1 +2/(1+h FE )h FE ここで、hFEを50,100,200とした場合の上式
の値は、それぞれ約0.9995,0.9960,0.
9999となり、ほとんど一定の値となる。したがっ
て、出力3、4に出力される電流は、hFEの影響をほと
んど受けることがなく、ほぼ入力と等しい電流として出
力することができる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、差動回路
に使用するトランジスタのベース電流により失われる電
流を入力電流に上乗せして差動回路に加えるようにした
ので、差動回路に使用するトランジスタのベース電流の
影響を排除できる。
【0019】従って、差動回路に使用するトランジスタ
のhFEのばらつきによる出力電流の変動を排除できると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路図である。
【図2】従来例の回路図である。
【符号の説明】
1 入力 2 電源 3,4 出力 5,6 制御信号入力 7 接地 8,9 抵抗 10〜15 トランジスタ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2個以上のトランジスタ対か
    らなるカレントミラー回路と、 前記トランジスタ対のベース電流を供給するベース電流
    補償回路と、 前記トランジスタ対のベース電流を検出する検出回路
    と、 前記検出回路の出力と前記カレントミラー回路の出力が
    与えられる差動回路とを有することを特徴とする電流ス
    イッチ回路。
JP15277792A 1992-05-20 1992-05-20 電流スイッチ回路 Expired - Lifetime JP2914011B2 (ja)

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