JP2913877B2 - 交通流計測装置 - Google Patents

交通流計測装置

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JP2913877B2
JP2913877B2 JP3070915A JP7091591A JP2913877B2 JP 2913877 B2 JP2913877 B2 JP 2913877B2 JP 3070915 A JP3070915 A JP 3070915A JP 7091591 A JP7091591 A JP 7091591A JP 2913877 B2 JP2913877 B2 JP 2913877B2
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宏夫 松井
ふつき 末吉
義晴 矢野
文雄 上條
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は交通流計測装置、特に車
種別の交通流の計測を行ない車両の渋滞度合いを検出す
交通流計測装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車道路の交通量を把握するために交
通流計測が行なわれる。このような交通流計測に使われ
る従来の交通流計測装置では、ループコイルと超音波式
送受器を組み合わせて計測している。このようなタイプ
の従来例としては、例えば図6に示すようなものがあ
この図において、51は路面に設置されたループコ
イル、52は自動車道路の上方所定の高さ位置に配置さ
れた超音波送受器、53は前記ループコイル51と超音
波送受器52とから出力されるデータを演算制御する制
御部である。
【0003】このような交通流計測装置においては、前
記ループコイル51によって車両の床高を検出し、超音
波送受器52によって車高を検出し、さらにループコイ
ル551と超音波送受器52の組み合わせによって車の
長さを計測し、車種分類を行なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の交通流計測装置にあっては、この交通流計測
装置を設置するためにループコイル51を道路に埋め込
まなければならず、そのため大がかりな道路工事が必要
となるうえ、長い間には車両のタイヤの摩擦による損傷
が起こるという問題があった。
【0005】本発明は前記問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、大がかりな工事を必要とせず、非接触
で車種別の交通量が計測できる交通流計測装置を提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、交通流計測装置を、道路の上方所定の高
さの位置に、進行方向に第1から第3の順で配置された
3台の超音波送受手段と、前記第1の超音波送受手段か
らのデータを基に通過する車両の高さを検出するととも
に、前記第1の超音波送受手段と前記第3の超音波送受
手段からのデータを基に通過する車両の長さを検出する
ことにより、当該車両の車種判別を行い、判別した車種
情報と、前記第1の超音波送受手段と前記第3の超音波
送受手段の間に配置された第2の超音波送受手段からの
車両の有無のデータを基に車両の渋滞度合いを検出する
制御手段とから構成した。
【0007】
【作用】前記構成により、3台の超音波式送受器によ
り、道路を通過する車両に向けて超音波を発し、この車
両からはね返って来る反射音波を受波する。超音波式送
受器は一定の間隔をおいて配置されており、装置動作中
は、いずれの超音波送受器からも超音波が発射されるか
ら、反射音波の検出結果を演算することにより車両の速
度と車高と長さを計測して、大型、中型、小型といった
ように3〜4種類に車種分類を行なう。このような、非
接触による交通量の計測により道路工事の必要がなく、
渋滞状況も把握できる。
【0008】
【実施例】図1は本発明による交通流計測装置の一実施
例を示す図である。この図において、符号1、2、3は
3台設けられた超音波送受器(以下、単に送受器とい
う)をそれぞれ示す。これらの送受器1〜3は支柱5に
よって道路7の上方所定の高さ(例えば5.5m)位置
に据え付けられ、また道路7に沿って一定の間隔をおい
て配設されている。支柱5の柱部分には制御器4が設置
され、この制御器4により送受器1〜3の制御が行なわ
れる。そして、交通流計測装置の動作中は制御器4のコ
ントロールの下で送受器1〜3が送受波1−1,2−
1,3−1を常時道路7面に向けて送っている。
【0009】なお図1中、符号6は送受器1〜3の下を
通る車両である。図2は前記実施例における制御器4の
一構成例を示すブロック図である。この制御器4は、送
受器1〜3からのデータに基づいて通過する車両の速度
を検出す車速検出部8と、送受器1〜3からのデータに
基づいて通過する車両の高さを検出する車高検出部9
と、送受器1〜3からのデータに基づいて通過する車両
の長さを検出する車長検出部10と、送受器1〜3から
のデータが入力され、前記車速検出部8、車高検出部
9、車長検出部10の動作をコントロールするととも
に、車両の速度検出、高さ検出、および長さ検出の結果
に基づいて通過する車両の大きさを数種類に判別すると
共に交通の流れを計測する制御手段としてのCPU11
とから構成されている。
【0010】かかる構成を有する交通流計測装置の動作
について、以下、図3乃至図5を参照して説明する。こ
こで、図3は、CPU11において車高、車の長さ(以
下、車長という)から車種分類するときの一例を示す図
である。図4は送受器1〜3のタイミングチャートを示
す。また、図5は走行車両を送受器1〜3が検知すると
きの位置および送受波数(P1〜P5で示す)を示した
ものである。
【0011】図1において、走行車両が送受器1の下に
入ってくると、先ず、送受器1が送受波1−1の、車両
からの反射波成分を受波し計測を開始する。図4で車両
がない場合の送受波の時間をt1とし、車両を検知した
ときの送受波の時間をt2とすると、 t2<t1 であるから、t1よりも短い時間(ここではt2)で受
波を検知したときに車両6の存在を確認することにな
る。
【0012】この時点で、制御器4のコントロールによ
り、送受波1−1の送波間隔を速め、車高の計測精度を
上げるように動作する。走行車両6は、次に送受器2の
下を通過し送受器3の下に入る。車長は車両6が先に送
受器1に下に入ったときに送受波1−1の反射波成分を
受波してから距離Lだけ離れた送受器3の送受波3−1
の反射波成分を受波するまでの時間T1と送受器1が車
両6からの反射波成分を受波している時間T2から、次
の式により計測することができる。
【0013】すなわち、車長を1とすると、 T1:L=T2:1 1=L・T2/T1………………………………………(1) 一方、送受器1の送波から受新までの時間t2を計測す
ることにより、車高を求めることができる。一般の車両
にはボンネット、荷台等があり、一台の車でも車高は位
置によって変わる。したがって、時間t2の平均値を求
めるようにしている。ここで、車高をhとし、超音波の
速度をV、そのときの気温をTcとすると、車高hは次
の式より求めることができる。 V=331+0.6Tc (m/秒)…………………(2) Tc=20°C(気温)として計算すると、 V=343 (m/秒)…………………………………(3) 高さH=5.5mの位置から送波して車両6のないとき
に反射してくる受波の時間t1は(5.5mを往復する
と、11mの距離になる)、 t1=11/343 (秒)……………………………(4) になる。したがって、車高hは (5.5−h)×2:t2=11:11/343……(5) h=5.5−343×t2/2 (m)………………(6) から求めることができる。
【0014】ここで、図5に見られるように、車両6の
速度が大きい場合や、車長が短い車の場合、送受器1の
送波のタイミングによっては車両6に当たる送波数P1
〜P5が少なくなり車長が短めに計測される傾向が現れ
る。これは送波の周期との関連もあり、実験値より或る
係数α(α>1)で補正することにより真値に近い計測
を行なうことができる。
【0015】また、中央の送受器2の役割は渋滞時の検
出に効力を発揮するものであり、送受器1で初めの受波
を検知すると同時に送受器2の受波で車両の有無を検出
し、もし車両による反射波があれば、CPU11は、す
ぐ前に別の車両が存在し、のろのろ運転の渋滞と判定す
る。この場合には図3に示す分類の中で渋滞を出力す
る。
【0016】このように、前出の実施例によれば、車両
6が送受器1の下に入ってくると車両6からの反射波成
分を検知し始め、送受器2、送受器3を通過するまで受
波を検知して、車高と車長を計測し、車種分類を行なう
ことができる。また、前記実施例によれば、送受器3台
を道路7の上に設置して非接触で計測することができる
ので、ループコイル方式で交通量を計測する場合に比較
して道路工事が不要である。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、道
路上方に超音波式送受器を3台設置したことにより、非
接触で高精度の計測ができる。また、従来のように道路
工事が不要なため、簡易な交通量計測ができる等種々の
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における交通流計測装置の構
成を概略的に示す斜視図
【図2】前記実施例に用いられる制御器の構成の一例を
示すブロック図
【図3】車高、車長から車種分類するときの一例を示す
【図4】送受波のタイミングチャート
【図5】車両に当たる送受波の位置と波数を示す図
【図6】従来の交通流計測装置の構成図
【符号の説明】
1、2、3 送受器 4 制御器 5 支柱 6 車両 7 道路 8 車速検出部 9 車高検出部 10 車長検出部 11 CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 宏夫 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番 1号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 末吉 ふつき 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番 1号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 矢野 義晴 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番 1号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 上條 文雄 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番 1号 松下通信工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−48599(JP,A) 特開 平3−6799(JP,A) 特開 平2−284299(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G08G 1/00 - 1/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路の上方所定の高さの位置に、進行方
    向に第1から第3の順で配置された3台の超音波送受手
    段と、前記第1の超音波送受手段からのデータを基に通
    過する車両の高さを検出するとともに、前記第1の超音
    波送受手段と前記第3の超音波送受手段からのデータを
    基に通過する車両の長さを検出することにより、当該車
    両の車種判別を行い、判別した車種情報と、前記第1の
    超音波送受手段と前記第3の超音波送受手段の間に配置
    された第2の超音波送受手段からの車両の有無のデータ
    を基に車両の渋滞度合いを検出する制御手段とを備えた
    交通流計測装置。
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JPH02284299A (ja) * 1989-04-26 1990-11-21 Omron Corp 自動2輪車判別装置
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